JP2004338578A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ミラーホルダーを支持する支持部材を正確に位置決めでき、且つ、ハウジングに簡単に固定できる表示装置を提供する。
【解決手段】表示器21は表示光を発する。反射部材30は、表示光を反射させる反射ミラー31及び反射ミラー31を保持するミラーホルダー32を備える。ハウジング50は、第一のケース体51及び第一のケース体51に組付けられる第二のケース体52からなり、表示器21及び前記反射部材30を収容する。支持部材60は、第一のケース体51に位置決めされる位置決め部60a,60b,60cと、ミラーホルダー32を支持する支持部60dと、第二のケース体52を第一のケース体51に組付けるときに第二のケース体52によって押圧される押圧部60eとを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】表示器21は表示光を発する。反射部材30は、表示光を反射させる反射ミラー31及び反射ミラー31を保持するミラーホルダー32を備える。ハウジング50は、第一のケース体51及び第一のケース体51に組付けられる第二のケース体52からなり、表示器21及び前記反射部材30を収容する。支持部材60は、第一のケース体51に位置決めされる位置決め部60a,60b,60cと、ミラーホルダー32を支持する支持部60dと、第二のケース体52を第一のケース体51に組付けるときに第二のケース体52によって押圧される押圧部60eとを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関するものであり、特に、表示器が発した表示光を反射させて虚像を表示する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発光型表示器が発した表示光を反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。ヘッドアップディスプレイ装置は、車両のダッシュボード1に配設された表示装置2が投射する表示光Lをフロントガラス3で運転者4の方向に反射させ、虚像Vを表示するものである(図6参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−310055号公報
【0004】
表示装置2は、液晶表示器5と凹面反射ミラー6とを有しており、これらの液晶表示器5及び凹面反射ミラー6はハウジング7に収容されている(図7参照)。液晶表示器5は、液晶表示素子8と、この液晶表示素子8を後方から照明する発光ダイオード9と、この発光ダイオード9を搭載する回路基板10とを有している。ハウジング7には、ポリカーボネート等の透光性樹脂からなる透光性カバー11が設けられており、表示光Lは透光性カバー11を通過してフロントガラス3に投射される。
【0005】
凹面反射ミラー6は、ミラーホルダー12に保持されており、モーター13及び歯車14等からなる駆動機構15によって揺動可能になっている。運転者4は、虚像Vを視認できるように、図示しない押ボタンスイッチを操作し、凹面反射ミラー6の角度位置を調整する。図8に示すように、ミラーホルダー12は、支持部材17によって、回動可能な状態で支持されている。つまり、ミラーホルダー12には孔部12aが形成されており、この孔部12aに支持部材17の支持部17aが挿入されてミラーホルダー12が支持されている。支持部材17は、ビス18によってハウジング7に固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、支持部材17を正確に位置決めしてハウジング7に固定することが困難であり、支持部材17によって支持されるミラーホルダー12及び凹面反射鏡6が所定の位置から若干外れてしまい、所望の位置に虚像が表示できない虞があった。また、支持部材17をビスで固定しているため、支持部材17をハウジング7に組付ける作業が煩雑であるという問題を有していた。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、ミラーホルダーを支持する支持部材を正確に位置決めでき、且つ、ハウジングに簡単に固定できる表示装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載したように、表示光を発する表示器21と、前記表示光を反射させる反射ミラー31及び前記反射ミラー31を保持するミラーホルダー32を備えた反射部材30と、第一のケース体51及び前記第一のケース体51に組付けられる第二のケース体52からなり前記表示器21及び前記反射部材30を収容するハウジング50と、前記第一のケース体51に位置決めされる位置決め部60a,60b,60cと、前記ミラーホルダー32を支持する支持部60dと、前記第二のケース体52を前記第一のケース体51に組付けるときに前記第二のケース体52によって押圧される押圧部60eとを備えた支持部材60と、を有するものである。
【0008】
また、本発明は、請求項2に記載したように、前記支持部材60は、前記反射部材30を揺動可能な状態で支持するものである。
【0009】
また、本発明は、請求項3に記載したように、前記反射部材30を揺動させる駆動機構35を設けたものである。
【0010】
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記表示光が前記反射ミラー31の側端面31aで反射されることを防止するための凸部51aを前記第一のケース体51に設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用ヘッドアップディスプレイに適用した一実施例を説明する。
【0012】
21は液晶表示器(表示器)であり、この液晶表示器21は、液晶表示素子22,レンズ23,発光ダイオード24,回路基板25,筐体26を有している。液晶表示素子22は、TFT型の液晶パネルの前後両面に偏光板を貼着したものであり、車両の速度を表示する。レンズ23はアクリル或いはポリカーボネート等の透光性樹脂からなるものであり、液晶表示素子21と発光ダイオード24の間に配置されている。
【0013】
発光ダイオード24は、白色で発光するものであり、レンズ23を介して、液晶表示素子22を照明する。回路基板25には、後述するマイコン等が搭載されている。液晶表示素子22,レンズ23,発光ダイオード24及び回路基板25は、筐体26に収容されている。
【0014】
30は反射部材であり、この反射部材30は凹面反射ミラー31及びミラーホルダー32を有している。凹面反射ミラー31は、樹脂(例えばポリカーボネート)に金属(例えばアルミニウム)を蒸着させ反射面を形成したものであり、ミラーホルダー32に貼着されている。凹面反射ミラー31は、液晶表示器21が発した表示光Lをフロントガラスの方向に反射させる。ミラーホルダー32には、ギア部32aと、後述する支持部が挿入される孔部32bとが形成されている。
【0015】
33は歯車であり、この歯車33はミラーホルダー32のギア部32bに噛合している。34はステッピングモータであり、このステッピングモータ34の回動軸34aに歯車33が取付けられている。駆動機構35は、ステッピングモータ34及び歯車33からなるものである。36はフレーム部材であり、このフレーム部材36に、ステッピングモータ34が固定されている。ミラーホルダー32の一端は、後述する支持部材に支持されており、他端はフレーム部材36に支持されている。
【0016】
41はフォトダイオード等の外光センサであり、この外光センサ41はセンサホルダー42に保持されている。外光センサ41の光軸は前向きになっており、車両前方の照度を検出する。外光センサ41を保持したセンサホルダー42は、液晶表示器21の上面に図示しないビスによって固定されている。43は回路基板であり、この回路基板43に外光検出素子41が電気的に接続されている。44はハーネス等の配線部材であり、この配線部材44の一端は回路基板43に接続され、他端は回路基板25に接続される。
【0017】
50はハウジングであり、このハウジング50に液晶表示器21,凹面反射ミラー31,外光センサ41等が収容されている。ハウジング50は、第一のケース体51と、この第一のケース体51に取付けられる第二のケース体52とからなっている。液晶表示器21及びフレーム部材36は、第一のケース体51の底面に固定されている。第一のケース体51の底面には、凸部51fが形成されており、液晶表示器21が発した表示光が凹面反射ミラー31の側端面31aに当たって反射され、ゴースト像ができることを防止している。
【0018】
第二のケース体52には開口部53が形成されており、この開口部53に透光性カバー54が設けられている。透光性カバー54はポリカーボネート等の透光性樹脂からなるものであり、湾曲形状になっている。表示光Lは、透光性カバー54を透過し、表示装置からフロントガラスに出射する。
【0019】
55は遮光壁であり、この遮光壁55は第二のケース体52と一体に形成されており、太陽光が開口部53から液晶表示器21に入射し虚像が見えにくくなる現象(ウォッシュアウト)を防止している。遮光壁55は第二のケース体52の上壁から傾斜して垂下しており、外光検出素子41に対応する箇所には孔部56が形成されている。外光検出素子41は、透光性カバー54を透過し孔部56を通過した外光を検出する。
【0020】
60は支持部材であり、この支持部材60によってミラーホルダー32の一端が支持されている(図2参照)。支持部材60は、位置決め部60a,60b,60c,支持部60d及び押圧部60eを有している(図4参照)。支持部材60は、第一のケース体51に設けられた保持部51aによって保持されている。
【0021】
次に、図5に示すブロック図に基づいて、表示装置の電気的構成について説明する。71は速度センサであり、この速度センサ71はマイコン72に速度データを出力する。マイコン72は、CPU73,RAM74,ROM75を有する。マイコン72は、回路基板25に搭載されており、駆動回路76,77を介して液晶表示素子22及び発光ダイオード24を駆動する。マイコン72は、外光検出素子41が出力した照度データに基づいて、ROM75に記憶されたプログラムに従って、所定の演算処理を行い、発光ダイオード24の輝度を調整する。
【0022】
次に、支持部材60について詳述する。支持部材60の位置決め部60aは、略半球状になっており、保持部51aの下側に形成された穴部51bに嵌入されている(図2参照)。支持部材60の位置決め部60b,60cは、傾斜部を有する平板状になっており、保持部51aに形成された溝部51c,51dに嵌入されている。支持部材60の支持部60dは略円柱状になっており、ミラーホルダー32に形成された孔部32bに挿入されている。押圧部60eは、円柱状になっており、支持部材60の上面側に配設されている。
【0023】
第一のケース体51の保持部51aに支持部材60を保持した状態で、第一のケース体51に第二のケース体52を取付けると、第二のケース体52に形成された突出部52aによって、支持部材60の押圧部60eが押付けられ、支持部材60が固定される。
【0024】
本実施形態によれば、支持部材60をハウジング50に位置決めして固定することができ、且つ、従来のようにビスを用いることがないので、支持部材60を第一のケース体51に組付ける作業が煩雑になる虞がない。また、第一のケース体51に凸部51fを設けたことにより、液晶表示器21が発した表示光が凹面反射ミラー31の側端面31aに当たってゴースト像が発生することを防止できる。
【0025】
なお、本実施形態の表示器は液晶表示器21であったが、例えば蛍光表示管または有機EL表示器であっても良い。また、本実施例は、フロントガラスで表示光Lを反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイであったが、本発明は他の表示装置にも適用できることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、表示光を発する表示器と、前記表示光を反射させる反射ミラー及び前記反射ミラーを保持するミラーホルダーを備えた反射部材と、第一のケース体及び前記第一のケース体に組付けられる第二のケース体からなり前記表示器及び前記反射部材を収容するハウジングと、前記第一のケース体に位置決めされる位置決め部と、前記ミラーホルダーを支持する支持部と、前記第二のケース体を前記第一のケース体に組付けるときに前記第二のケース体によって押圧される押圧部とを備えた支持部材と、を有するものであり、ミラーホルダーを支持する支持部材を正確に位置決めでき、且つ、ハウジングに簡単に固定できる。
【0027】
また、本発明は、前記表示光が前記反射ミラーの側端面で反射されることを防止するための凸部を前記第一のケース体に設けたものであり、表示器が発した表示光が反射部材の側端面に当たってゴースト像が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図。
【図2】同上実施形態を示す要部断面図。
【図3】同上実施形態を示す要部断面図。
【図4】同上実施形態を示す支持部材の斜視図。
【図5】同上実施形態を示すブロック図。
【図6】従来例を示すヘッドアップディスプレイの概略構成図。
【図7】同上従来例を示す断面図。
【図8】同上従来例を示す要部断面図。
【符号の説明】
21 液晶表示器(表示器)
30 反射部材
31 凹面反射ミラー(反射ミラー)
31a 側端面
32 ミラーホルダー
35 駆動機構
50 ハウジング
51 第一のケース体
51a 凸部
52 第二のケース体
60 支持部材
60a 位置決め部
60b 位置決め部
60c 位置決め部
60d 支持部
60e 押圧部
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関するものであり、特に、表示器が発した表示光を反射させて虚像を表示する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発光型表示器が発した表示光を反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。ヘッドアップディスプレイ装置は、車両のダッシュボード1に配設された表示装置2が投射する表示光Lをフロントガラス3で運転者4の方向に反射させ、虚像Vを表示するものである(図6参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−310055号公報
【0004】
表示装置2は、液晶表示器5と凹面反射ミラー6とを有しており、これらの液晶表示器5及び凹面反射ミラー6はハウジング7に収容されている(図7参照)。液晶表示器5は、液晶表示素子8と、この液晶表示素子8を後方から照明する発光ダイオード9と、この発光ダイオード9を搭載する回路基板10とを有している。ハウジング7には、ポリカーボネート等の透光性樹脂からなる透光性カバー11が設けられており、表示光Lは透光性カバー11を通過してフロントガラス3に投射される。
【0005】
凹面反射ミラー6は、ミラーホルダー12に保持されており、モーター13及び歯車14等からなる駆動機構15によって揺動可能になっている。運転者4は、虚像Vを視認できるように、図示しない押ボタンスイッチを操作し、凹面反射ミラー6の角度位置を調整する。図8に示すように、ミラーホルダー12は、支持部材17によって、回動可能な状態で支持されている。つまり、ミラーホルダー12には孔部12aが形成されており、この孔部12aに支持部材17の支持部17aが挿入されてミラーホルダー12が支持されている。支持部材17は、ビス18によってハウジング7に固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、支持部材17を正確に位置決めしてハウジング7に固定することが困難であり、支持部材17によって支持されるミラーホルダー12及び凹面反射鏡6が所定の位置から若干外れてしまい、所望の位置に虚像が表示できない虞があった。また、支持部材17をビスで固定しているため、支持部材17をハウジング7に組付ける作業が煩雑であるという問題を有していた。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、ミラーホルダーを支持する支持部材を正確に位置決めでき、且つ、ハウジングに簡単に固定できる表示装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載したように、表示光を発する表示器21と、前記表示光を反射させる反射ミラー31及び前記反射ミラー31を保持するミラーホルダー32を備えた反射部材30と、第一のケース体51及び前記第一のケース体51に組付けられる第二のケース体52からなり前記表示器21及び前記反射部材30を収容するハウジング50と、前記第一のケース体51に位置決めされる位置決め部60a,60b,60cと、前記ミラーホルダー32を支持する支持部60dと、前記第二のケース体52を前記第一のケース体51に組付けるときに前記第二のケース体52によって押圧される押圧部60eとを備えた支持部材60と、を有するものである。
【0008】
また、本発明は、請求項2に記載したように、前記支持部材60は、前記反射部材30を揺動可能な状態で支持するものである。
【0009】
また、本発明は、請求項3に記載したように、前記反射部材30を揺動させる駆動機構35を設けたものである。
【0010】
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記表示光が前記反射ミラー31の側端面31aで反射されることを防止するための凸部51aを前記第一のケース体51に設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用ヘッドアップディスプレイに適用した一実施例を説明する。
【0012】
21は液晶表示器(表示器)であり、この液晶表示器21は、液晶表示素子22,レンズ23,発光ダイオード24,回路基板25,筐体26を有している。液晶表示素子22は、TFT型の液晶パネルの前後両面に偏光板を貼着したものであり、車両の速度を表示する。レンズ23はアクリル或いはポリカーボネート等の透光性樹脂からなるものであり、液晶表示素子21と発光ダイオード24の間に配置されている。
【0013】
発光ダイオード24は、白色で発光するものであり、レンズ23を介して、液晶表示素子22を照明する。回路基板25には、後述するマイコン等が搭載されている。液晶表示素子22,レンズ23,発光ダイオード24及び回路基板25は、筐体26に収容されている。
【0014】
30は反射部材であり、この反射部材30は凹面反射ミラー31及びミラーホルダー32を有している。凹面反射ミラー31は、樹脂(例えばポリカーボネート)に金属(例えばアルミニウム)を蒸着させ反射面を形成したものであり、ミラーホルダー32に貼着されている。凹面反射ミラー31は、液晶表示器21が発した表示光Lをフロントガラスの方向に反射させる。ミラーホルダー32には、ギア部32aと、後述する支持部が挿入される孔部32bとが形成されている。
【0015】
33は歯車であり、この歯車33はミラーホルダー32のギア部32bに噛合している。34はステッピングモータであり、このステッピングモータ34の回動軸34aに歯車33が取付けられている。駆動機構35は、ステッピングモータ34及び歯車33からなるものである。36はフレーム部材であり、このフレーム部材36に、ステッピングモータ34が固定されている。ミラーホルダー32の一端は、後述する支持部材に支持されており、他端はフレーム部材36に支持されている。
【0016】
41はフォトダイオード等の外光センサであり、この外光センサ41はセンサホルダー42に保持されている。外光センサ41の光軸は前向きになっており、車両前方の照度を検出する。外光センサ41を保持したセンサホルダー42は、液晶表示器21の上面に図示しないビスによって固定されている。43は回路基板であり、この回路基板43に外光検出素子41が電気的に接続されている。44はハーネス等の配線部材であり、この配線部材44の一端は回路基板43に接続され、他端は回路基板25に接続される。
【0017】
50はハウジングであり、このハウジング50に液晶表示器21,凹面反射ミラー31,外光センサ41等が収容されている。ハウジング50は、第一のケース体51と、この第一のケース体51に取付けられる第二のケース体52とからなっている。液晶表示器21及びフレーム部材36は、第一のケース体51の底面に固定されている。第一のケース体51の底面には、凸部51fが形成されており、液晶表示器21が発した表示光が凹面反射ミラー31の側端面31aに当たって反射され、ゴースト像ができることを防止している。
【0018】
第二のケース体52には開口部53が形成されており、この開口部53に透光性カバー54が設けられている。透光性カバー54はポリカーボネート等の透光性樹脂からなるものであり、湾曲形状になっている。表示光Lは、透光性カバー54を透過し、表示装置からフロントガラスに出射する。
【0019】
55は遮光壁であり、この遮光壁55は第二のケース体52と一体に形成されており、太陽光が開口部53から液晶表示器21に入射し虚像が見えにくくなる現象(ウォッシュアウト)を防止している。遮光壁55は第二のケース体52の上壁から傾斜して垂下しており、外光検出素子41に対応する箇所には孔部56が形成されている。外光検出素子41は、透光性カバー54を透過し孔部56を通過した外光を検出する。
【0020】
60は支持部材であり、この支持部材60によってミラーホルダー32の一端が支持されている(図2参照)。支持部材60は、位置決め部60a,60b,60c,支持部60d及び押圧部60eを有している(図4参照)。支持部材60は、第一のケース体51に設けられた保持部51aによって保持されている。
【0021】
次に、図5に示すブロック図に基づいて、表示装置の電気的構成について説明する。71は速度センサであり、この速度センサ71はマイコン72に速度データを出力する。マイコン72は、CPU73,RAM74,ROM75を有する。マイコン72は、回路基板25に搭載されており、駆動回路76,77を介して液晶表示素子22及び発光ダイオード24を駆動する。マイコン72は、外光検出素子41が出力した照度データに基づいて、ROM75に記憶されたプログラムに従って、所定の演算処理を行い、発光ダイオード24の輝度を調整する。
【0022】
次に、支持部材60について詳述する。支持部材60の位置決め部60aは、略半球状になっており、保持部51aの下側に形成された穴部51bに嵌入されている(図2参照)。支持部材60の位置決め部60b,60cは、傾斜部を有する平板状になっており、保持部51aに形成された溝部51c,51dに嵌入されている。支持部材60の支持部60dは略円柱状になっており、ミラーホルダー32に形成された孔部32bに挿入されている。押圧部60eは、円柱状になっており、支持部材60の上面側に配設されている。
【0023】
第一のケース体51の保持部51aに支持部材60を保持した状態で、第一のケース体51に第二のケース体52を取付けると、第二のケース体52に形成された突出部52aによって、支持部材60の押圧部60eが押付けられ、支持部材60が固定される。
【0024】
本実施形態によれば、支持部材60をハウジング50に位置決めして固定することができ、且つ、従来のようにビスを用いることがないので、支持部材60を第一のケース体51に組付ける作業が煩雑になる虞がない。また、第一のケース体51に凸部51fを設けたことにより、液晶表示器21が発した表示光が凹面反射ミラー31の側端面31aに当たってゴースト像が発生することを防止できる。
【0025】
なお、本実施形態の表示器は液晶表示器21であったが、例えば蛍光表示管または有機EL表示器であっても良い。また、本実施例は、フロントガラスで表示光Lを反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイであったが、本発明は他の表示装置にも適用できることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、表示光を発する表示器と、前記表示光を反射させる反射ミラー及び前記反射ミラーを保持するミラーホルダーを備えた反射部材と、第一のケース体及び前記第一のケース体に組付けられる第二のケース体からなり前記表示器及び前記反射部材を収容するハウジングと、前記第一のケース体に位置決めされる位置決め部と、前記ミラーホルダーを支持する支持部と、前記第二のケース体を前記第一のケース体に組付けるときに前記第二のケース体によって押圧される押圧部とを備えた支持部材と、を有するものであり、ミラーホルダーを支持する支持部材を正確に位置決めでき、且つ、ハウジングに簡単に固定できる。
【0027】
また、本発明は、前記表示光が前記反射ミラーの側端面で反射されることを防止するための凸部を前記第一のケース体に設けたものであり、表示器が発した表示光が反射部材の側端面に当たってゴースト像が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図。
【図2】同上実施形態を示す要部断面図。
【図3】同上実施形態を示す要部断面図。
【図4】同上実施形態を示す支持部材の斜視図。
【図5】同上実施形態を示すブロック図。
【図6】従来例を示すヘッドアップディスプレイの概略構成図。
【図7】同上従来例を示す断面図。
【図8】同上従来例を示す要部断面図。
【符号の説明】
21 液晶表示器(表示器)
30 反射部材
31 凹面反射ミラー(反射ミラー)
31a 側端面
32 ミラーホルダー
35 駆動機構
50 ハウジング
51 第一のケース体
51a 凸部
52 第二のケース体
60 支持部材
60a 位置決め部
60b 位置決め部
60c 位置決め部
60d 支持部
60e 押圧部
Claims (4)
- 表示光を発する表示器と、
前記表示光を反射させる反射ミラー及び前記反射ミラーを保持するミラーホルダーを備えた反射部材と、
第一のケース体及び前記第一のケース体に組付けられる第二のケース体からなり前記表示器及び前記反射部材を収容するハウジングと、
前記第一のケース体に位置決めされる位置決め部と、前記ミラーホルダーを支持する支持部と、前記第二のケース体を前記第一のケース体に組付けるときに前記第二のケース体によって押圧される押圧部とを備えた支持部材と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 前記支持部材は、前記反射部材を揺動可能な状態で支持することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記反射部材を揺動させる駆動機構を設けたことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 前記表示光が前記反射ミラーの側端面で反射されることを防止するための凸部を前記第一のケース体に設けたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-05-16 JP JP2003138098A patent/JP2004338578A/ja active Pending
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