JP2004126025A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率の良い照明にて輝度の高い表示を行うとともに、輝度むらのない表示を行う表示装置を提供する。
【解決手段】発光ダイオード3bによって照明された液晶表示素子3aの表示像を凹面鏡2を介して車両AのフロントガラスDに投影して表示する表示装置Cであって、発光ダイオード3bと凹面鏡2との間に凹形状を有する凹レンズ3fを備えてなる。
【選択図】 図2
【解決手段】発光ダイオード3bによって照明された液晶表示素子3aの表示像を凹面鏡2を介して車両AのフロントガラスDに投影して表示する表示装置Cであって、発光ダイオード3bと凹面鏡2との間に凹形状を有する凹レンズ3fを備えてなる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関するものであり、特に透過型表示素子(例えば透過型液晶表示素子)を後方から照明する光源を有する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図3に示すような表示装置が知られており、一対の透光性基板に液晶を封入した液晶セルの前後面に偏光部材を貼着した液晶表示素子10と、硬質配線板11に接続され液晶表示素子10を照明する光源12を備え、光源12にて照明された液晶表示素子10の発する表示像を反射鏡13で反射させ車両のフロントガラス,または半透過板(反射板)等の表示部14に投影するものがある(例えば、特許文献1参照)。このような表示装置はヘッドアップディスプレイと称されている。
【0003】
このような表示装置は、表示部14に投影する構造であるため、この投影時に光の一部が透過してしまう、または表示装置内において必要以外の部分を照らしてしまうなど、たくさんの光量を損失してしまうという問題があった。また、昼間においてもコントラスト良く表示像を投影する必要があることから、高輝度を有する光源12にて液晶表示素子10を照明する必要があった。そこで、発光ダイオード等の指向性の高い光源を用いて効率よく照明することが望まれていた。
【0004】
一方、表示部14に投影される表示像は、より大きく表示されることが望まれるとともに、表示装置の小型化が望まれており、凹形状の反射鏡(凹面反射板)13を用いることによって液晶表示素子10の表示像を拡大表示して対応していた。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−48565号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる表示装置のように指向性の高い光源を用いることによって、照明の効率は高まるものの、前記光源からの照明光が正面方向に集中して出射されてしまう。したがって、大きな表示像を投影するために広画角表示を行う場合には、表示部に投影される表示像の外側輝度が内側輝度に対して低いため見栄えが悪くなってしまうという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、上述した問題に着目してなされたものであり、効率の良い照明にて輝度の高い表示を行うとともに、輝度むらのない表示を行う表示装置を提供することを主な目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、請求項1に記載したように、所定間隔おいて裏面側に設けられる光源によって照明され表面側から表示像を発する透過型表示素子と、前記透過型表示素子の表面側に設けられ前記透過型表示素子からの透過光を屈折させる凹形状を有するレンズと、を備えてなることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2に記載したように、光源によって照明された透過型表示素子の表示像を凹面反射板を介して表示部に投影して表示する表示装置であって、前記光源と前記凹面反射板との間に凹形状を有するレンズを備えてなることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項3に記載したように、請求項2に記載の表示装置において、前記レンズは、前記透過型表示素子と前記凹面反射板との間に備えられてなることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項4に記載したように、請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示装置において、前記光源はそれぞれが近接して配設される複数の発光ダイオードからなり、前記光源と前記透過型表示素子との間に前記光源の配設位置に対応して凸形状が形成されてなるレンズアレイを備えてなることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項5に記載したように、請求項4に記載の表示装置において、前記レンズアレイと前記透過型表示素子との間に筒状反射部材を設けてなることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、車両の速度,エンジン回転数等を表示する車両用ヘッドアップディスプレイに適用したものを例に挙げ添付図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、車両用ヘッドアップディスプレイが車両に搭載されたものを示し、車両AのダッシュボードB上部に設けられた表示装置Cが投影する表示像が、フロントガラス(表示部)D面により観察者Eの方向に反射される構造となっている。観察者Eは表示像を虚像Vとして風景と重畳させて観察することができる。
【0015】
また、本発明の実施の形態における表示装置Cは、ダッシュボードB上部に埋め込まれるようにして設けられるハウジング1内に凹面鏡(凹面反射板)2や液晶表示器3を備えるものであり、図2を用いて説明する。
【0016】
ハウジング1は、遮光性の合成樹脂材からなり、凹面鏡2の配設位置の上部(フロントガラス側)を開口する開口部1aが設けられる。また、ハウジング1内には、太陽光が液晶表示器3に入射し虚像Vが見えにくくなること(ウォッシュアウト)を防止する遮光壁1bがハウジング1と一体にして成形されている。また、ハウジング1は、透光性の合成樹脂材(例えばアクリル)からなる透光性カバー1cが設けられ、開口部1aを塞ぐようにして配設されている。
【0017】
凹面鏡2は、液晶表示器3から投射される表示像をフロントガラスD側に反射させるものであり、観察者Eが表示像を視認し易いように角度調節可能に設けられている。また、凹面鏡2は、液晶表示器3から発せられる表示像を、フロントガラスD上に拡大して表示させるために、所定の曲率を有する反射面にて形成されている。
【0018】
液晶表示器3は、表示像を凹面鏡2を介してフロントガラスDへ投影するものであり、図2に示すように、液晶表示素子3aの裏面側に配設される発光ダイオード(光源)3bからの照明光が、液晶表示素子(透過型表示素子)3aを透過することによって照明された表示像を、凹面鏡2側に発せられるように構成されている。
【0019】
液晶表示素子3aは、一対の透光性基板に液晶を封入した液晶セルの前後面に偏光部材を貼着したものである。液晶表示素子3aは、車両Aに設けられる車速センサやエンジン回転センサからの出力信号に基づいて車速,エンジン回転数を計測する演算回路(図示しない)及びこの演算結果に基づいて液晶を駆動する液晶駆動回路(図示しない)によって、車両Aの速度,エンジン回転数の計測値を数値として表すことができる。
【0020】
筒状反射部材3cは、白色の合成樹脂材にて両端を開口する筒形状に形成され、一方の開口(凹面鏡2側の開口)が液晶表示素子3aにて塞がれるように設けられている。また、筒状反射部材3cは、他方の開口側から発光ダイオード3bの照明光を入射できるようにして配設されている。したがって、筒状反射部材3cは、発光ダイオード3bからの照明光が筒状反射部材3cの内壁に反射されて、液晶表示素子3a以外に漏れて照射されないようにするとともに、液晶表示素子3a側に集光するようにして配設され効率のよい照明を得ることができる。
【0021】
発光ダイオード3bは、筒状反射部材3cの他方の開口側に設けられ、指向性の狭いもの(本実施の形態では20度から30度)が複数個用いられて、液晶表示素子3aの光源として設けられる。また、発光ダイオード3bは、その照明光が筒状反射部材3cの筒内を通過して液晶表示素子3aを照明する向きに硬質配線板3d上に固定配設される。なお、発光ダイオード3bは、照明むらが発生しないように、硬質配線板3d上に密集するようにして均等間隔に配設している。
【0022】
レンズアレイ3eは、透光性の合成樹脂材(例えば、アクリル)からなり、複数の発光ダイオード3bのそれぞれの配設位置に対向する球面の凸形状部(凸形状)を有するものであり、筒状反射部材3cと発光ダイオード3bとの間に設けられる。この凸形状部により、発光ダイオード3bからの照明光を屈折させて更に指向性の狭い照明光として液晶表示素子3aを照明することができる。なお、レンズアレイ3eの凸形状部は、レンズアレイ3eに対して略垂直方向に照明光が発せられるような形状が望まれるため、発光ダイオード3bの指向性の度合いと発光ダイオード3bからレンズアレイ3eまでの配設距離とに応じた曲率や大きさを有する形状にて形成される。
【0023】
凹レンズ3fは、片面が凹形状を有する透光性の合成樹脂材(例えば、アクリル)からなり、凹面鏡3bと液晶表示器3cとの間に設けられている。凹レンズ3fは、レンズアレイ3eを介して照射される指向性の高い照明光を屈折させることにより、凹面鏡2に向けて広い角度にて照明光を照射させるものである。したがって、発光ダイオード3bから照射される照明光がむら無く、かつ有効にフロントガラスDの表示像を照明することができるため見栄えのよい表示となる。
【0024】
かかる表示装置Cは、発光ダイオード3bによって照明された液晶表示素子3aの表示像を凹面鏡2を介して車両AのフロントガラスDに投影して表示する表示装置Cであって、発光ダイオード3bと凹面鏡2との間に凹形状を有する凹レンズ3fを備えてなることによって、効率の良い照明にて輝度の高い表示を行うとともに、輝度むらのない表示を行うことができる。
【0025】
また、凹レンズ3fは、液晶表示素子3aと凹面鏡2との間に備えられてなることによって、液晶表示素子3aの発する照明光,及び表示像を屈折させるため、コントラストや色調が一定した見栄えのよい表示を提供することができる。
【0026】
また、それぞれが近接して配設される複数の発光ダイオード3bを用いるとともに、発光ダイオード3bと液晶表示素子3aとの間に発光ダイオード3bの配設位置に対応して凸形状が形成されてなるレンズアレイ3eを備えてなることによって、発光ダイオード3bからの照明光を屈折させて液晶表示素子3a方向に矯正するため、ほとんどの照明光が液晶表示素子3aを照明することができる。したがって、他の部品など余計な部分を照明してしまうことを低減した効率の良い照明となるため、観測者Eに対して輝度の高い表示像を提供することができる。
【0027】
また、レンズアレイ3eと液晶表示素子3aとの間に筒状反射部材3cを設けてなることによって、発光ダイオード3bから液晶表示素子3aまでの照明光において、レンズアレイ3e部分の乱反射などによって余計な部分を照明することを低減するとともに、その照明光を筒内にて反射させることで液晶表示素子3aの照明光とすることができ、効率の良い照明を有する表示装置となる。
【0028】
なお、本発明の実施の形態では、上述した表示装置Cを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その構成は同様の効果が得られるものであればよく、例えば、液晶表示素子3aではなくエレクトロクロミックであってもよい。また、光源はバルブ等の点状光源でもよいし、冷陰極管等の線状光源でもよいが、指向性が高いものであれば効果が大きい。
【0029】
また、上述した本発明の実施の形態の表示装置Cは、投影する表示像がフロントガラスDにより観察者Eの方向に反射される構造のものを例に挙げて説明したが、本発明の表示部は、フロントガラスDではなく、ダッショボードBやハウジング1に固定配設され専用に設けられる硬質の反射板、またはフロントガラス4の内側面に張り付けられる透光性の反射板によって、表示像を観察者の方向に反射させる構造であってもよい。
【0030】
また、凹レンズの片面,もしくは両面に反射防止膜を形成することによって、外光の入射に対する乱反射,または屈折面における照明光の乱反射を防ぐことができる。
【0031】
また、本発明の実施の形態では、凹面鏡2と液晶表示素子3aとの間に凹レンズ3fを設けたものを例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、液晶表示素子等の透過型表示素子と光源との間に設けられてもよい。この場合、透過型表示素子のすぐ手前に設けられることが望ましい。
【0032】
また、本発明の凹形状を有するレンズの凹面の配設方向は、光源側であっても凹面反射板側であっても任意に選択して配設することができる。また、片面に形成されるものであっても両面に形成されるものであってもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、光源によって照明された透過型表示素子の表示像を投影して表示する表示装置に関し、効率の良い照明にて輝度の高い表示を行うとともに、輝度むらのない表示を行う表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す車両の側面図。
【図2】同上実施の形態を示す表示装置の断面図。
【図3】従来例を示す液晶表示装置の側面図。
【符号の説明】A 車両C 表示装置D フロントガラス(表示部)1 ハウジング2 凹面鏡(凹面反射板)3 液晶表示器3a 液晶表示装置(透過型表示素子)3b 発光ダイオード(光源)3c 筒状反射部材3d 配線板3e レンズアレイ3f 凹レンズ
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関するものであり、特に透過型表示素子(例えば透過型液晶表示素子)を後方から照明する光源を有する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図3に示すような表示装置が知られており、一対の透光性基板に液晶を封入した液晶セルの前後面に偏光部材を貼着した液晶表示素子10と、硬質配線板11に接続され液晶表示素子10を照明する光源12を備え、光源12にて照明された液晶表示素子10の発する表示像を反射鏡13で反射させ車両のフロントガラス,または半透過板(反射板)等の表示部14に投影するものがある(例えば、特許文献1参照)。このような表示装置はヘッドアップディスプレイと称されている。
【0003】
このような表示装置は、表示部14に投影する構造であるため、この投影時に光の一部が透過してしまう、または表示装置内において必要以外の部分を照らしてしまうなど、たくさんの光量を損失してしまうという問題があった。また、昼間においてもコントラスト良く表示像を投影する必要があることから、高輝度を有する光源12にて液晶表示素子10を照明する必要があった。そこで、発光ダイオード等の指向性の高い光源を用いて効率よく照明することが望まれていた。
【0004】
一方、表示部14に投影される表示像は、より大きく表示されることが望まれるとともに、表示装置の小型化が望まれており、凹形状の反射鏡(凹面反射板)13を用いることによって液晶表示素子10の表示像を拡大表示して対応していた。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−48565号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる表示装置のように指向性の高い光源を用いることによって、照明の効率は高まるものの、前記光源からの照明光が正面方向に集中して出射されてしまう。したがって、大きな表示像を投影するために広画角表示を行う場合には、表示部に投影される表示像の外側輝度が内側輝度に対して低いため見栄えが悪くなってしまうという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、上述した問題に着目してなされたものであり、効率の良い照明にて輝度の高い表示を行うとともに、輝度むらのない表示を行う表示装置を提供することを主な目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、請求項1に記載したように、所定間隔おいて裏面側に設けられる光源によって照明され表面側から表示像を発する透過型表示素子と、前記透過型表示素子の表面側に設けられ前記透過型表示素子からの透過光を屈折させる凹形状を有するレンズと、を備えてなることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2に記載したように、光源によって照明された透過型表示素子の表示像を凹面反射板を介して表示部に投影して表示する表示装置であって、前記光源と前記凹面反射板との間に凹形状を有するレンズを備えてなることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項3に記載したように、請求項2に記載の表示装置において、前記レンズは、前記透過型表示素子と前記凹面反射板との間に備えられてなることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項4に記載したように、請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示装置において、前記光源はそれぞれが近接して配設される複数の発光ダイオードからなり、前記光源と前記透過型表示素子との間に前記光源の配設位置に対応して凸形状が形成されてなるレンズアレイを備えてなることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項5に記載したように、請求項4に記載の表示装置において、前記レンズアレイと前記透過型表示素子との間に筒状反射部材を設けてなることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、車両の速度,エンジン回転数等を表示する車両用ヘッドアップディスプレイに適用したものを例に挙げ添付図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、車両用ヘッドアップディスプレイが車両に搭載されたものを示し、車両AのダッシュボードB上部に設けられた表示装置Cが投影する表示像が、フロントガラス(表示部)D面により観察者Eの方向に反射される構造となっている。観察者Eは表示像を虚像Vとして風景と重畳させて観察することができる。
【0015】
また、本発明の実施の形態における表示装置Cは、ダッシュボードB上部に埋め込まれるようにして設けられるハウジング1内に凹面鏡(凹面反射板)2や液晶表示器3を備えるものであり、図2を用いて説明する。
【0016】
ハウジング1は、遮光性の合成樹脂材からなり、凹面鏡2の配設位置の上部(フロントガラス側)を開口する開口部1aが設けられる。また、ハウジング1内には、太陽光が液晶表示器3に入射し虚像Vが見えにくくなること(ウォッシュアウト)を防止する遮光壁1bがハウジング1と一体にして成形されている。また、ハウジング1は、透光性の合成樹脂材(例えばアクリル)からなる透光性カバー1cが設けられ、開口部1aを塞ぐようにして配設されている。
【0017】
凹面鏡2は、液晶表示器3から投射される表示像をフロントガラスD側に反射させるものであり、観察者Eが表示像を視認し易いように角度調節可能に設けられている。また、凹面鏡2は、液晶表示器3から発せられる表示像を、フロントガラスD上に拡大して表示させるために、所定の曲率を有する反射面にて形成されている。
【0018】
液晶表示器3は、表示像を凹面鏡2を介してフロントガラスDへ投影するものであり、図2に示すように、液晶表示素子3aの裏面側に配設される発光ダイオード(光源)3bからの照明光が、液晶表示素子(透過型表示素子)3aを透過することによって照明された表示像を、凹面鏡2側に発せられるように構成されている。
【0019】
液晶表示素子3aは、一対の透光性基板に液晶を封入した液晶セルの前後面に偏光部材を貼着したものである。液晶表示素子3aは、車両Aに設けられる車速センサやエンジン回転センサからの出力信号に基づいて車速,エンジン回転数を計測する演算回路(図示しない)及びこの演算結果に基づいて液晶を駆動する液晶駆動回路(図示しない)によって、車両Aの速度,エンジン回転数の計測値を数値として表すことができる。
【0020】
筒状反射部材3cは、白色の合成樹脂材にて両端を開口する筒形状に形成され、一方の開口(凹面鏡2側の開口)が液晶表示素子3aにて塞がれるように設けられている。また、筒状反射部材3cは、他方の開口側から発光ダイオード3bの照明光を入射できるようにして配設されている。したがって、筒状反射部材3cは、発光ダイオード3bからの照明光が筒状反射部材3cの内壁に反射されて、液晶表示素子3a以外に漏れて照射されないようにするとともに、液晶表示素子3a側に集光するようにして配設され効率のよい照明を得ることができる。
【0021】
発光ダイオード3bは、筒状反射部材3cの他方の開口側に設けられ、指向性の狭いもの(本実施の形態では20度から30度)が複数個用いられて、液晶表示素子3aの光源として設けられる。また、発光ダイオード3bは、その照明光が筒状反射部材3cの筒内を通過して液晶表示素子3aを照明する向きに硬質配線板3d上に固定配設される。なお、発光ダイオード3bは、照明むらが発生しないように、硬質配線板3d上に密集するようにして均等間隔に配設している。
【0022】
レンズアレイ3eは、透光性の合成樹脂材(例えば、アクリル)からなり、複数の発光ダイオード3bのそれぞれの配設位置に対向する球面の凸形状部(凸形状)を有するものであり、筒状反射部材3cと発光ダイオード3bとの間に設けられる。この凸形状部により、発光ダイオード3bからの照明光を屈折させて更に指向性の狭い照明光として液晶表示素子3aを照明することができる。なお、レンズアレイ3eの凸形状部は、レンズアレイ3eに対して略垂直方向に照明光が発せられるような形状が望まれるため、発光ダイオード3bの指向性の度合いと発光ダイオード3bからレンズアレイ3eまでの配設距離とに応じた曲率や大きさを有する形状にて形成される。
【0023】
凹レンズ3fは、片面が凹形状を有する透光性の合成樹脂材(例えば、アクリル)からなり、凹面鏡3bと液晶表示器3cとの間に設けられている。凹レンズ3fは、レンズアレイ3eを介して照射される指向性の高い照明光を屈折させることにより、凹面鏡2に向けて広い角度にて照明光を照射させるものである。したがって、発光ダイオード3bから照射される照明光がむら無く、かつ有効にフロントガラスDの表示像を照明することができるため見栄えのよい表示となる。
【0024】
かかる表示装置Cは、発光ダイオード3bによって照明された液晶表示素子3aの表示像を凹面鏡2を介して車両AのフロントガラスDに投影して表示する表示装置Cであって、発光ダイオード3bと凹面鏡2との間に凹形状を有する凹レンズ3fを備えてなることによって、効率の良い照明にて輝度の高い表示を行うとともに、輝度むらのない表示を行うことができる。
【0025】
また、凹レンズ3fは、液晶表示素子3aと凹面鏡2との間に備えられてなることによって、液晶表示素子3aの発する照明光,及び表示像を屈折させるため、コントラストや色調が一定した見栄えのよい表示を提供することができる。
【0026】
また、それぞれが近接して配設される複数の発光ダイオード3bを用いるとともに、発光ダイオード3bと液晶表示素子3aとの間に発光ダイオード3bの配設位置に対応して凸形状が形成されてなるレンズアレイ3eを備えてなることによって、発光ダイオード3bからの照明光を屈折させて液晶表示素子3a方向に矯正するため、ほとんどの照明光が液晶表示素子3aを照明することができる。したがって、他の部品など余計な部分を照明してしまうことを低減した効率の良い照明となるため、観測者Eに対して輝度の高い表示像を提供することができる。
【0027】
また、レンズアレイ3eと液晶表示素子3aとの間に筒状反射部材3cを設けてなることによって、発光ダイオード3bから液晶表示素子3aまでの照明光において、レンズアレイ3e部分の乱反射などによって余計な部分を照明することを低減するとともに、その照明光を筒内にて反射させることで液晶表示素子3aの照明光とすることができ、効率の良い照明を有する表示装置となる。
【0028】
なお、本発明の実施の形態では、上述した表示装置Cを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その構成は同様の効果が得られるものであればよく、例えば、液晶表示素子3aではなくエレクトロクロミックであってもよい。また、光源はバルブ等の点状光源でもよいし、冷陰極管等の線状光源でもよいが、指向性が高いものであれば効果が大きい。
【0029】
また、上述した本発明の実施の形態の表示装置Cは、投影する表示像がフロントガラスDにより観察者Eの方向に反射される構造のものを例に挙げて説明したが、本発明の表示部は、フロントガラスDではなく、ダッショボードBやハウジング1に固定配設され専用に設けられる硬質の反射板、またはフロントガラス4の内側面に張り付けられる透光性の反射板によって、表示像を観察者の方向に反射させる構造であってもよい。
【0030】
また、凹レンズの片面,もしくは両面に反射防止膜を形成することによって、外光の入射に対する乱反射,または屈折面における照明光の乱反射を防ぐことができる。
【0031】
また、本発明の実施の形態では、凹面鏡2と液晶表示素子3aとの間に凹レンズ3fを設けたものを例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、液晶表示素子等の透過型表示素子と光源との間に設けられてもよい。この場合、透過型表示素子のすぐ手前に設けられることが望ましい。
【0032】
また、本発明の凹形状を有するレンズの凹面の配設方向は、光源側であっても凹面反射板側であっても任意に選択して配設することができる。また、片面に形成されるものであっても両面に形成されるものであってもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、光源によって照明された透過型表示素子の表示像を投影して表示する表示装置に関し、効率の良い照明にて輝度の高い表示を行うとともに、輝度むらのない表示を行う表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す車両の側面図。
【図2】同上実施の形態を示す表示装置の断面図。
【図3】従来例を示す液晶表示装置の側面図。
【符号の説明】A 車両C 表示装置D フロントガラス(表示部)1 ハウジング2 凹面鏡(凹面反射板)3 液晶表示器3a 液晶表示装置(透過型表示素子)3b 発光ダイオード(光源)3c 筒状反射部材3d 配線板3e レンズアレイ3f 凹レンズ
Claims (5)
- 所定間隔おいて裏面側に設けられる光源によって照明され表面側から表示像を発する透過型表示素子と、前記透過型表示素子の表面側に設けられ前記透過型表示素子からの透過光を屈折させる凹形状を有するレンズと、を備えてなることを特徴とする表示装置。
- 光源によって照明された透過型表示素子の表示像を凹面反射板を介して表示部に投影して表示する表示装置であって、前記光源と前記凹面反射板との間に凹形状を有するレンズを備えてなることを特徴とする表示装置。
- 前記レンズは、前記透過型表示素子と前記凹面反射板との間に備えられてなることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 前記光源はそれぞれが近接して配設される複数の発光ダイオードからなり、前記光源と前記透過型表示素子との間に前記光源の配設位置に対応して凸形状が形成されてなるレンズアレイを備えてなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示装置。
- 前記レンズアレイと前記透過型表示素子との間に筒状反射部材を設けてなることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
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