JP2003131163A - ミラー及びそのミラーを備えたミラー装置 - Google Patents
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Abstract
きるミラー及びそのミラーを備えたミラー装置を提供す
る。 【解決手段】 ミラー装置は、ミラー48及びミラーホ
ルダー49からなるものである。ミラー48は、樹脂か
らなる基板55に反射膜56を形成してなるものであ
り、非球面からなる反射面48aと、球面55b及び平
面55cを有する裏面とを有する。基板55は、非球面
55aからなり反射膜56が形成される前面と、球面5
5bを有する裏面とを有する。球面55bの曲率は、ミ
ラー48の肉厚が略一定になるように設定されている。
ミラーホルダー49は、ミラー48を保持するものであ
り、球面55bに対応する第二の球面49aと、平面5
5cに対応する第二の平面49bとを有する。
Description
スプレイ等の表示装置に用いられるミラーに関するもの
である。また、本発明は、前記ミラーと、このミラーを
保持するミラーホルダーとを備えたミラー装置に関する
ものである。
装置としては、例えば図7に示すヘッドアップディスプ
レイがある。斯かるヘッドアップディスプレイは、車両
のダッシュボード1に配設された表示装置2が投射する
表示光Lをフロントガラス3で運転者4の方向に反射さ
せ、虚像Vを表示するものである。表示装置2は、蛍光
表示管等の発光型表示器5と、ミラー6とを有してお
り、これらの発光型表示器5及びミラー6はハウジング
7に収容されている(図8参照)。
に形成された反射膜9とからなるものである(図9参
照)。基板8は、ポリカーボネート(PC)等の樹脂か
らなるものであり、射出成型により形成される。反射膜
9は、アルミニウム(Al)等の金属からなるものであ
り、蒸着により形成される。ミラー6の反射面6aは、
凹面になっており、発光型表示器5の画像を拡大した虚
像Vを表示できる。また、反射面6aは、光学的な収差
による歪みが小さくなるように非球面となっている。
を成型する際に、金型に注入された樹脂が硬化するとき
に収縮する所謂ヒケが基板8の周辺部で発生し、ミラー
6の反射面6aが歪む虞があった。即ち、基板8の前面
は凹面になっているため、基板8は中心部で薄く中心部
で厚い形状となり、基板8の周辺部でヒケが発生する虞
があった。なお、基板8の中心部は、周辺部よりも薄い
ため、ヒケによる歪みは発生しない。
膜9を形成した場合、ミラー6の反射面6aに歪みが生
じてしまう。そして、反射面6aが歪んだミラー6を用
いて表示装置を組み立てた場合、ヘッドアップディスプ
レイの虚像Vが歪むという問題がある。ヒケが発生した
基板8は、基板8の前面を検査することにより発見でき
るが、基板8にヒケが発生し不良品となることは、基板
8の歩留りが低下することになり、好ましくない。本発
明は、この問題に鑑みなされたものであり、基板のヒケ
によって反射面が歪む虞を低減できるミラー及びそのミ
ラーを備えたミラー装置を提供するものである。
決するため、反射面48a及び裏面を有するミラー48
であって、前記反射面48aは非球面であり、前記裏面
は球面55bを有するものである。
反射膜56を形成してなるミラー48であって、前記基
板55は、非球面55aからなり前記反射膜56が形成
される前面と、球面55bを有する裏面と、を有するも
のである。
基板55の厚さが略一定になるような曲率を有するもの
である。
有するものである。
8aと、球面55bを有する裏面と、を有するミラー4
8と、前記球面55bに対応する第二の球面49aを有
し、前記ミラー48を保持するミラーホルダー49と、
を有するものである。
裏面に設けられた平面55cを有するものである。
は、前記平面55cに対応する第二の平面49bを有す
るものである。
ラーホルダー49からなるものである。ミラー48は、
樹脂からなる基板55に反射膜56を形成してなるもの
であり、非球面からなる反射面48aと、球面55b及
び平面55cを有する裏面とを有する。基板55は、非
球面55aからなり反射膜56が形成される前面と、球
面55bを有する裏面とを有する。球面55bの曲率
は、ミラー48の肉厚が略一定になるように設定されて
いる。ミラーホルダー49は、ミラー48を保持するも
のであり、球面55bに対応する第二の球面49aと、
平面55cに対応する第二の平面49bとを有する。
用語は、「球面を除く曲面」という意味で用いるもので
あり、平面を含まない。また、「球面」なる用語は、
「球面の一部」という意味で用いるものであり、球の表
面全体を示すものではない。
ーを車両用ヘッドアップディスプレイに適用した一実施
例を説明する。
と、第二の液晶表示器12と、ビームスプリッタ13
と、反射器14とを有している。第一の液晶表示器11
は、ビームスプリッタ13の後面側に配置されており、
第二の液晶表示器12は、ビームスプリッタ13の前面
側に配置されている。液晶表示器11,12、ビームス
プリッタ13及び反射器14は、ハウジング15に収容
されている。
6,光拡散板17,発光ダイオード18,硬質配線板1
9,フレーム20を有している(図2参照)。図3に示
すように、液晶表示素子16は、表示用液晶セル21,
光学補償用液晶セル22及び偏光板23,24を有して
いる。表示用液晶セル21は、インジウムスズ酸化物
(ITO;Indium Tin Oxide)からなる透明電極膜2
5,26が設けられた一対の透光性基板27,28に液
晶29を封入したものである。各透明電極膜25,26
は、互いに直交するストライプ状となっており、透明電
極膜25と透明電極膜26が対向する箇所が画素となっ
ている。光学補償用液晶セル22は、一対の透光性基板
30,31に液晶32を封入したものであり、表示用液
晶セル21の後方に配設されている。偏光板23は、表
示用液晶セル21の前面に貼着されており、偏光板24
は、光学補償用液晶セル22の後面に貼着されている。
であり、硬質配線板19に配設されている。光拡散板1
7は、液晶表示素子16と発光ダイオード18の間に配
置されており、発光ダイオード18が発した光は光拡散
板17により拡散され、液晶表示素子16を略均一な明
るさで照明する。液晶表示素子16,光拡散板17,硬
質配線板19は、フレーム20に組付けられている。
する赤外線カメラ(図示しない)の映像を表示するもの
である。つまり、第一の液晶表示器11は、所謂ナイト
ビジョン装置のディスプレイであり、夜間のみに使用さ
れる。従って、第一の液晶表示器11は昼間に使用され
ることがなく、第二の液晶表示器12に比較して、低輝
度で良い。
5,反射部材36,発光ダイオード37,硬質配線板3
8を有している(図4参照)。液晶表示素子35は、表
示用液晶セル39,光学補償用液晶セル40及び偏光板
41,42を有している。液晶表示素子35の構造は、
第一の液晶表示器11の液晶表示素子16と同様である
ので、詳細な説明を省略する。
ており、硬質配線板38に接続されている。なお、第一
の液晶表示器11の発光ダイオード18はチップ型であ
るのに対し、第二の液晶表示器12の発光ダイオード3
7はディスクリート型である。反射部材36は、白色の
樹脂からなるものであり、角筒状となっている。反射部
材36は、内周の反射面44で発光ダイオード37が発
した光を液晶表示素子35に反射させる。第二の液晶表
示器12は、車両の速度,エンジンの回転数等を表示す
るものであり、昼間及び夜間に使用される。
面に蒸着により反射膜を形成したものである。ビームス
プリッタ13の反射率は約70%、透過率は約30%に
なっており、第一の表示器11の表示光L1を透過さ
せ、第二の表示器12の表示光L2を反射させる。ビー
ムスプリッタ13は、表示光L1の方向及び表示光L2
の方向に対して、夫々略45°になるように傾斜配置さ
れている。
ラーホルダー49,歯車50,51及びステッピングモ
ータ52からなるものである。凹面鏡48は、表示光L
を反射させ、車両のフロントガラスに投射する。歯車5
0には軸部50aが一体に形成されており、この軸部5
0aはハウジング15に設けられた軸受部(図示しな
い)に軸支されている。歯車50は、ミラーホルダー4
9に固定されており、凹面鏡48及びミラーホルダー4
9と共に回動する。
動軸に取付けられており、歯車50と噛み合わされてい
る。ステッピングモータ51は、歯車50及びミラーホ
ルダー49と共に凹面鏡48を回動させ、表示光Lの投
射方向を調整する。運転者は、スイッチ(図示しない)
を操作し表示光Lが目の位置に反射されるように、凹面
鏡48の角度を調整する。
第二の液晶表示器12とを選択的に表示/非表示、或い
は第一の液晶表示器11及び第二の液晶表示器12を同
時に表示させることにより、種々の態様で虚像を表示す
ることができる。
ラーホルダー49からなるミラー装置について詳述す
る。凹面鏡48は、基板55と反射膜56とからなるも
のであり、凹面鏡48はミラーホルダー49に両面粘着
テープ(図示しない)で接着されている。凹面鏡48の
反射面48aは、光学的な収差が小さい非球面になって
いる。また、反射面48aは、フロントガラスの湾曲に
よる虚像の歪みを補正するような形状になっている。
の合成樹脂からなるものであり、射出成型により形成さ
れる。反射膜56は、アルミニウム(Al)等の金属か
らなるものであり、基板55の前面に蒸着により形成さ
れる。基板55の前面は非球面55aになっており、後
面は球面55b及び平面55cを有している。球面55
bの曲率は、基板55の肉厚が略一定になるように設定
されており、凹面鏡48は、中央部の厚さと周辺部の厚
さが略等しくなっている。
フタレート(PBT)等の合成樹脂からなるものであ
る。ミラーホルダー49の前面は、球面55bに対向す
る球面49a(第二の球面)と、平面55cに対向する
平面49b(第二の平面)とを有している。球面49a
の曲率は、球面55bの曲率と同一になっている。
している。金型60は上側金型61及び下側金型62を
有している。上側金型61は、非球面55aを形成する
非球面61aを有している。下側金型62は、球面55
bを形成する球面62aと、平面55cを形成する平面
62bとを有している。上型金型61と下側金型62の
合わせ面63(所謂パーティングライン)は、球面にな
っている。
の厚さが略一定になり、従来例のように周辺部で厚くな
ることがないため、ヒケが発生する虞が少ない。なお、
凹面鏡48の裏面55Bを反射面48aと同じ非球面に
しても、同様な効果を得ることができるが、下側金型6
2のコストが高くなるため、好ましくない。つまり、本
実施例では下側金型62の球面62aは球面であるため
に加工が容易であるが、下側金型62に反射面48aと
同じ非球面を形成すれば下側金型62に製造コストが高
くなる。
けたことにより、この平面55cを基準面にすることが
でき、例えば反射面48aの検査の際に、基準面を治具
に合わせることができる。また、球面55b及び平面5
5cに対応する球面49a及び平面49bをミラーホル
ダー49に設けることにより、凹面鏡48を密着させる
ことができ、凹面鏡48を安定して保持することができ
る。
ったが、凸面鏡であっても良い。また、本実施例は、ミ
ラーホルダー49と、軸部50aを有する歯車50とを
別体で設けたものであるが、例えばミラーホルダー49
と軸部50aを一体形成しても良い。また、本実施例は
表示光Lをフロントガラスで反射させて視認するヘッド
アップディスプレイであったが、本発明は、表示光Lを
直視する表示装置にも応用できることは言うまでもな
い。
ーであって、前記反射面は非球面であり、前記裏面は球
面を有するものであり、ミラーの肉厚部分で反射面が歪
む虞を低減できる。
膜を形成してなるミラーであって、前記基板は、非球面
からなり前記反射膜が形成される前面と、球面を有する
裏面と、を有するものであり、ミラーの肉厚部分で反射
面が歪む虞を低減できる。
と、球面を有する裏面と、を有するミラーと、前記球面
に対応する第二の球面を有し、前記ミラーを保持するミ
ラーホルダーと、を有するものであり、ミラーの肉厚部
分で反射面が歪む虞を低減できる。
図。
図。
図。
図。
明図。
Claims (7)
- 【請求項1】 反射面及び裏面を有するミラーであっ
て、前記反射面は非球面であり、前記裏面は球面を有す
ることを特徴とするミラー。 - 【請求項2】 樹脂からなる基板に反射膜を形成してな
るミラーであって、前記基板は、非球面からなり前記反
射膜が形成される前面と、球面を有する裏面と、を有す
ることを特徴とするミラー。 - 【請求項3】 請求項2に記載のミラーにおいて、前記
球面は、前記基板の厚さが略一定になるような曲率を有
することを特徴とするミラー。 - 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3に記
載のミラーにおいて、前記裏面は平面を有することを特
徴とするミラー。 - 【請求項5】 非球面からなる反射面と、球面を有する
裏面と、を有するミラーと、 前記球面に対応する第二の球面を有し、前記ミラーを保
持するミラーホルダーと、を有することを特徴とするミ
ラー装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載のミラー装置において、
前記ミラーは、前記裏面に設けられた平面を有すること
を特徴とするミラー装置 - 【請求項7】 請求項6に記載のミラー装置において、
前記ミラーホルダーは、前記平面に対応する第二の平面
を有することを特徴とするミラー装置。
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- 2001-10-30 JP JP2001331746A patent/JP2003131163A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060203 |