JP5940029B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に係り、特に補助記憶手段を備える画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来から、文書や画像を印刷可能な複合機(Multifunctional Peripheral, MFP)等の画像形成装置が存在する。
画像形成装置は、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶部を備えている。省電力状態になった場合には、この補助記憶部の電源をオフにする。
この際、画像形成装置は、データの保護のために、補助記憶部のファイルシステムをOS(Operating System)から切り離すアンマウント(unmount)の処理を行う。しかしながら、アンマウントと、補助記憶部のファイルへのアクセスが、ほぼ同時に発生すると、アンマウント直後にファイルへのアクセスが行われ、不正な動作となる。
特許文献1を参照すると、外部の補助記憶部にデータをバックアップするデータ処理装置であって、補助記憶部が接続されたマウント(mount)状態に設定するアクセス制御手段と、補助記憶部を、データのバックアップ先に設定する設定手段と、マウント状態になっていてかつバックアップ先になっている補助記憶部にデータをバックアップするバックアップ手段を有し、前記アクセス制御手段は、アンマウントの指示をされた補助記憶部がアクセス中ではなくかつバックアップ先になっていない場合、当該補助記憶部をアンマウントし、前記アンマウントが指示された補助記憶部がアクセス中ではない場合であっても、バックアップ先として設定されている場合、当該補助記憶部をアンマウントしないことを特徴とするデータ処理装置が開示されている。
特許文献1の技術は、外部の補助記憶部がデータのバックアップ先になっている場合には、その補助記憶部が外されたとしても、その補助記憶部がデータのバックアップ先になっていることが認識できるため、アンマウントとファイルアクセスに伴う不正な動作を防止できる。
特開2012−113444号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、バックアップ先に指定されている補助記憶部は、すっとマウントし続けられ、常に電力が供給されるため、省電力の効率が低いという問題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、上述の問題点を解消する画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明の画像形成装置は、ファイルを記憶する補助記憶手段と、該補助記憶手段に記憶されたファイルのアクセス数を示すカウント値を記憶する主記憶手段と、該主記憶手段に記憶された前記カウント値を排他アクセスにより増加させてから前記補助記憶手段のファイルへの非排他アクセスを行い、非排他アクセス後に前記カウント値を排他アクセスにより減少させるファイルアクセス手段と、該ファイルアクセス手段により増加又は減少された前記カウント値の値が0の場合、排他アクセスにより前記補助記憶手段をアンマウントするアンマウント手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記主記憶手段は、省電力状態であることを示す省電力状態フラグを記憶し、前記アンマウント手段は、前記補助記憶手段がアンマウントされた場合、前記省電力状態フラグをセットし、前記ファイルアクセス手段は、前記主記憶手段の前記省電力状態フラグがセットされている場合、前記補助記憶手段をマウントしてファイルへのアクセスを行い、前記補助記憶手段のマウント後に前記省電力状態フラグをクリアすることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記主記憶手段は、排他アクセスの状態を示すセマフォを記憶し、前記ファイルアクセス手段は、前記カウント値の増加又は減少の際に、前記主記憶手段に記憶されたセマフォをセットして排他アクセスを行い、前記アンマウント手段は、前記補助記憶手段をアンマウントする際に前記セマフォをセットし、前記ファイルアクセス手段により増加又は減少された前記カウント値が0でなかった場合には前記セマフォをクリアして所定時間待機することを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、画像形成装置による画像形成方法において、前記画像形成装置は、ファイルを記憶する補助記憶手段と、該補助記憶手段に記憶されたファイルのアクセス数を示すカウント値を記憶する主記憶手段とを備え、該主記憶手段に記憶された前記カウント値を排他アクセスにより増加させてから前記補助記憶手段のファイルへの非排他アクセスを行い、非排他アクセス後にカウント値を排他アクセスにより減少させ、増加又は減少された前記カウント値の値が0の場合、排他アクセスにより前記補助記憶手段をアンマウントすることを特徴とする。
本発明によれば、ファイルのアクセス数を示すカウント値の値が0の場合には、アンマウントにより電源をオフにすることが可能となるため、アンマウントとファイルアクセスに伴う不正な動作を防止しつつ、省電力の効率を高める画像形成装置を提供することができる。
本発明の画像形成装置の実施の形態に係るシステム構成図である。 図1に示す画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置の概略図である。 本発明の実施の形態に係るファイルアクセス処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るアンマウント処理のフローチャートである。 本発明の実施例1の概念図である。 本発明の実施例2の概念図である。 本発明の実施例3の概念図である。
<実施の形態>
〔画像形成装置1のシステム構成〕
まず、図1を参照して、画像形成装置1のシステム構成について説明する。
画像形成装置1は、画像処理部11、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部(給紙ローラー422、搬送ローラー44、排出ローラー45)、ネットワーク送受信部15、操作パネル部16、画像形成部17(画像形成手段)、主記憶部19(主記憶手段)、及び補助記憶部20(補助記憶手段)等が制御部10(制御手段)に接続されている。各部は、制御部10によって動作制御される。
制御部10は、GPP(General Purpose Processor)、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Processor、特定用途向けプロセッサー)等の情報処理手段である。
制御部10は、補助記憶部20のROMやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムを主記憶部19のRAMに展開させて実行することで、後述する機能ブロックの各手段として動作させられる。また、制御部10は、図示しない外部の端末や操作パネル部16から入力された所定の指示情報に応じて、装置全体の制御を行う。
画像処理部11は、DSP(Digital Signal Processor)やGPU(Graphics Processing Unit)等の制御演算手段である。画像処理部11は、画像データに対して所定の画像処理を行う手段であり、例えば、拡大縮小処理、濃度調整、階調調整、画像改善処理等の各種画像処理を行う。
画像処理部11は、原稿読取部12で読み取られた画像を、主記憶部19又は補助記憶部20に印刷データとして記憶する。この際、画像処理部11は、印刷データをPDFやTIFF等のフォーマットのファイル単位に変換することも可能である。
原稿読取部12は、セットされた原稿を読み取る(スキャン)手段である。
原稿給送部13は、原稿読取部12で読み取られる原稿を搬送する手段である。
画像形成部17は、ユーザーの出力指示により、主記憶部19又は補助記憶部20に記憶され、原稿読取部12で読み取られ、又は外部の端末から取得されたデータから記録紙への画像形成を行わせる手段である。
搬送部は、給紙カセット421(図3)から記録紙を搬送し、画像形成部17で画像形成させ、その後にスタックトレイ50へ搬送する。
なお、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部、画像形成部17の動作については後述する。
ネットワーク送受信部15は、LAN、無線LAN、WAN、携帯電話網等の外部ネットワークに接続するためのLANボードや無線送受信機等を含むネットワーク接続手段である。
ネットワーク送受信部15は、データ通信用の回線ではデータを送受信し、音声電話回線では音声信号を送受信する。
操作パネル部16は、LCD等の表示部と、テンキー、スタート、キャンセル、複写やFAX送信やスキャナー等の動作モードの切り換えのボタン、選択された文書の印刷や送信や保存や記録等に関するジョブの実行に係る指示を行うためのボタンやタッチパネル等の入力部とを備えている。
操作パネル部16も、ボタンやタッチパネル等の押下や、接続された図示しない人感センサー等から、省電力状態から復帰させる復帰信号を取得し、制御部10を含む各部へ送信可能である。
操作パネル部16は、ユーザーによる画像形成装置1の各種ジョブの指示を取得する。また、操作パネル部16から取得したユーザーの指示により、各ユーザーの情報を入力、変更することも可能である。
主記憶部19は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM、MRAMのような半導体メモリー等の記憶手段である。主記憶部19は、補助記憶部20から読み出されたプログラムやデータを記憶する。主記憶部19は、省電力状態であっても、セルフリフレッシュ等の機能により、記憶内容が保持される。
また、主記憶部19は、補助記憶部20への読み出し/書き込み用のキャッシュメモリーとして使用される領域が確保されていてもよい。
補助記憶部20は、ROM(Read Only Memory)やSSD(Solid State Drive)やオンボードの半導体メモリーやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段である。補助記憶部20は、各種プログラムやデータを記憶している。このうち、補助記憶部20の半導体メモリーは、EEPROM、NAND型やNOR型フラッシュメモリー、MRAM、ReRAM等の不揮発性メモリーを含んでいる。
また、補助記憶部20は、DRAMやフラッシュメモリーやReRAM等の読み出し/書き込み用のキャッシュメモリーを備えていてもよい。
なお、画像形成装置1において、制御部10及び画像処理部11は、GPU内蔵CPU等やチップ・オン・モジュールパッケージのように、一体的に形成されていてもよい。
また、制御部10及び画像処理部11は、RAMやROMやフラッシュメモリー等を内蔵していてもよい。
また、画像形成装置1は、ファクシミリの送受信を行うFAX送受信部を備えていてもよい。
〔画像形成装置1の制御の流れ〕
図2を参照し、画像形成装置1の制御の流れについて説明する。
画像形成装置1は、ファイルアクセス部100(ファイルアクセス手段)及びアンマウント部110(アンマウント手段)を備えている。
また、主記憶部19には、カウント値510、省電力状態フラグ520、セマフォ530が記憶されている。
また、補助記憶部20には、各種のファイル540が記憶されている。
ファイルアクセス部100は、主記憶部19に記憶されたカウント値510を一つの手段だけが読み出し(リード)/書き込み(ライト、セット、クリア)可能な排他アクセスにより増加させる。その後、ファイルアクセス部100は、補助記憶部部20のファイル540へ、複数の手段により同時にアクセス可能な非排他アクセスで読み出し/書き込みを行う。ファイルアクセス部100は、補助記憶部20のファイル540の非排他アクセス後に、カウント値510を排他アクセスにより減少させる。また、ファイルアクセス部100は、主記憶部19の省電力状態フラグ520がセットされている場合、補助記憶部20をマウントしてからファイル540へのアクセスを行って、補助記憶部20のマウント後に、省電力状態フラグ520をクリアする。また、ファイルアクセス部100は、カウント値510の増加又は減少の際に、主記憶部19に記憶されたセマフォ530をセットすることで、カウント値510の排他アクセスを行う。
ファイルアクセス部100は、複数備えられていてもよい。複数備えられたファイルアクセス部100によるファイル540へのアクセス同士は、同時に行うことができる。
アンマウント部110は、ファイルアクセス部100により増加又は減少されたカウント値510の値が0の場合、排他アクセスにより補助記憶部20をアンマウントする。アンマウント部110は、補助記憶部20がアンマウントされた場合、省電力状態フラグ520をセットする。アンマウント部110は、補助記憶部20をアンマウントする際に、セマフォ530がセットされていた場合には所定時間待機し、セマフォ530がセットされていなかった場合はセマフォ530をセットして補助記憶部20のアンマウント時に排他アクセスを行う。
つまり、ファイルアクセス部100のファイル540へのアクセスの際のカウント値510へのアクセスの処理と、アンマウント部110が補助記憶部20をアンマウントする際の処理とは、排他アクセスにより行う。
なお、制御部10は、複数のファイルアクセス部100と、アンマウント部110とにより行われる処理自体は、それぞれ、別タスクや別スレッドとして、OSにより同時進行的に実行することが可能である。
また、制御部10がマルチプロセッサーやマルチコアやマルチスレッド構成の場合は、複数の物理プロセッサーや論理プロセッサーにて、ファイルアクセス部100やアンマウント部110をそれぞれ実行してもよい。
カウント値510は、ファイルアクセス部100による補助記憶部に記憶されたファイル540のアクセス数を示す値である。つまり、カウント値510は、同時にファイル540がオープンされファイルアクセスされている数を示している。複数のファイルアクセス部100によりファイル540へのアクセスが同時に行われた場合、カウント値510の値は増加される。また、単一のファイルアクセス部100が複数のファイル540にアクセスした場合にも、カウント値510の値が増加される。逆に、ファイル540へのアクセスが完了した場合、カウント値510の値は減少される。また、カウント値510の値が0、すなわち、ファイルアクセス部100のファイル540へのアクセスが行われていない場合、補助記憶部のアンマウントをしても、不正な動作とならない。
このため、アンマウント部100によりセマフォ530がセットされて補助記憶部20のアンマウントを開始したときに、ファイルアクセス部100によるファイルの読み出し/書き込みが行われていた場合は、カウント値510が0でなければ、補助記憶部20のアンマウントが行われない。
省電力状態フラグ520は、画像形成装置1が省電力状態であることを示すフラグ等である。省電力状態フラグ520がセット、つまり値が「TRUE」や「1」等の場合、補助記憶部がアンマウントされ、電源がオフにされている。逆に省電力フラグがクリア、つまり値が「FALSE」や「0」や「−1」等の場合、補助記憶部はマウントされており、電源もオンになっている。なお、省電力状態フラグ520は、セットとクリアの他に、複数の省電力モードに対応する値を備えていてもよい。省電力状態フラグ520は、例えば、補助記憶部の読み出し/書き込みのスピードを低下させる代わりに電源供給を少なくする「ローパワーモード」の値を記憶していてもよい。
セマフォ530は、排他アクセスの状態を示すセマフォ530(semaphore)やミューテックスのようなフラグ等のデータである。セマフォ530は、ファイルアクセス部100及びアンマウント部110が、補助記憶部にアクセスするのを制御する。セマフォ530がセット、つまり値が「TRUE」や「1」等の場合、排他アクセス中であることを示す。逆に、セマフォ530がクリア、つまり値が「FALSE」や「0」や「−1」等の場合、排他アクセス中でないことを示す。
ファイル540は、補助記憶部に記憶されたOSのファイルシステムにより管理される各種データである。図2では一つのファイル540を示しているものの、実際には、補助記憶部には複数のファイル540が記憶されている。制御部10は、複数のファイルアクセス部100により、同時に複数のファイル540にアクセスできる。つまり、本実施形態では、ファイルアクセス部100同士のファイル540へのアクセスについては、排他アクセスを行わない。このため、ファイル540へのアクセスが早くできる。また、ファイル540へのアクセスと補助記憶部20のアンマウントとは排他アクセスで処理されるため、不正な処理を防止できる。
このファイル540の種類としては、画像形成装置1の動作制御を行うための制御プログラムやデータ、印刷データ、ユーザーのアカウント設定、ユーザー毎の保存フォルダーのファイル540等が含まれていてもよい。
ここで、画像形成装置1の制御部10は、補助記憶部20からロードされ主記憶部19に展開された制御プログラムを実行することで、ファイルアクセス部100及びアンマウント部110として機能する。
また、上述の画像形成装置1の各部は、本発明の画像形成方法を実行するハードウェア資源となる。
〔画像形成装置1の動作〕
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の動作について説明する。
原稿読取部12は、本体部14の上部に配設され、原稿給送部13は、原稿読取部12の上部に配設されている。スタックトレイ50は、本体部14に形成された記録紙の排出口41側に配設され、また、操作パネル部16は、画像形成装置1のフロント側に配設されている。
原稿読取部12は、スキャナー12aと、プラテンガラス12bと、原稿読取スリット12cとを備えている。スキャナー12aは、露光ランプ、及びCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像センサー等から構成され、原稿給送部13による原稿の搬送方向に移動可能に構成されている。
プラテンガラス12bは、ガラス等の透明部材により構成された原稿台である。原稿読取スリット12cは、原稿給送部13による原稿の搬送方向と直交方向に形成されたスリットを有する。
プラテンガラス12bに載置された原稿を読み取る場合には、スキャナー12aは、プラテンガラス12bに対向する位置に移動され、プラテンガラス12bに載置された原稿を走査しながら原稿を読み取って画像データを取得して、取得した画像データを本体部14に出力する。
また、原稿給送部13により搬送された原稿を読み取る場合には、スキャナー12aは、原稿読取スリット12cと対向する位置に移動され、原稿読取スリット12cを介し、原稿給送部13による原稿の搬送動作と同期して原稿を読み取って画像データを取得し、取得した画像データを本体部14に出力する。
原稿給送部13は、原稿載置部13aと、原稿排出部13bと、原稿搬送機構13cとを備えている。原稿載置部13aに載置された原稿は、原稿搬送機構13cによって、1枚ずつ順に繰り出されて原稿読取スリット12cに対向する位置へ搬送され、その後、原稿排出部13bに排出される。
なお、原稿給送部13は、可倒式に構成され、原稿給送部13を上方に持ち上げることで、プラテンガラス12bの上面を開放させることができる。
本体部14は、画像形成部17を備えると共に、給紙部42と、用紙搬送路43と、搬送ローラー44と、排出ローラー45とを備えている。給紙部42は、それぞれサイズ又は向きが異なる記録紙を収納する複数の給紙カセット421と、給紙カセット421から記録紙を1枚ずつ用紙搬送路43に繰り出す給紙ローラー422とを備えている。給紙ローラー422、搬送ローラー44、及び排出ローラー45は、搬送部として機能する。記録紙は、この搬送部により搬送される。
給紙ローラー422によって用紙搬送路43に繰り出された記録紙は、搬送ローラー44によって画像形成部17に搬送される。そして、画像形成部17によって記録が施された記録紙は、排出ローラー45によってスタックトレイ50に排出される。
画像形成部17は、感光体ドラム17aと、露光部17bと、現像部17cと、転写部17dと、定着部17eとを備えている。露光部17bは、レーザー装置やミラーやレンズやLEDアレイ等を備えた光学ユニットであり、画像データに基づいて光等を出力して感光体ドラム17aを露光し、感光体ドラム17aの表面に静電潜像を形成する。現像部17cは、トナーを用いて感光体ドラム17aに形成された静電潜像を現像する現像ユニットであり、静電潜像に基づいたトナー像を感光体ドラム17a上に形成させる。転写部17dは、現像部17cによって感光体ドラム17a上に形成されたトナー像を記録紙に転写させる。定着部17eは、転写部17dによってトナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる。
〔画像形成装置1によるファイルアクセス処理〕
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1によるファイルアクセス処理の説明を行う。
ファイルアクセス処理では、ファイルアクセス部100がカウント値510の増加/減少をする間にセマフォ530をセットし、カウント値510の増加/減少を完了するとクリアする。そして、実際のファイル540への読み出し/書き込みの間は、セマフォ530はクリアされており、カウント値510が増加して0でない状態になる。また、省電力状態フラグ520がセットされていた場合には、補助記憶部20がマウントされる。
本実施形態のファイルアクセス処理は、主に制御部10が、ファイルアクセス部100により、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図4のフローチャートを参照して、ファイルアクセス処理の詳細をステップ毎に説明する。
(ステップS101)
まず、制御部10は、セマフォリード処理を行う。
制御部10は、主記憶部19から、セマフォ530の値を読み出(リード、read)し、主記憶部19又は制御部10のレジスター等の記憶手段に一時的に記憶する。
(ステップS102)
次に、制御部10は、セマフォ530が既にセットされているか否かを判定する。制御部10は、読み出し一時的に記憶されたセマフォ530の値が他の手段により既にセットされている、つまり「TRUE」や「1」等の値であり、排他アクセス中である場合は、Yesと判定する。制御部10は、セマフォ530の値がクリアの状態である、つまり、「FALSE」「0」「−1」等の値であり、排他アクセス中でなかった場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS101に戻して、他の手段によりセマフォ530がクリアされるまで待つ。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS103に進める。
(ステップS103)
セマフォ530がセットされていない場合には、制御部10は、セマフォセット処理を行う。
制御部10は、主記憶部19のセマフォ530をセットする。これにより、他の手段に対して、排他アクセス中であることを示す。
(ステップS104)
セマフォ530がクリアされている場合には、制御部10は、カウント値増加処理を行う。
制御部10は、主記憶部19のカウント値510の値を、例えば、インクリーズ(+1)して1増加させる。
ここで、セマフォ530がセットされているため、カウント値510を一度に増加させることができるファイルアクセス部100は一つだけとなる。
制御部10は、カウント値510の増加は、主記憶部19へのアクセスだけで行い、補助記憶部20へのアクセスを伴わない。このため、補助記憶部20のファイル540へのアクセスより短時間で完了する。
(ステップS105)
次に、制御部10は、セマフォクリア処理を行う。
制御部10は、セットされていたセマフォ530をクリアする。つまり、制御部10は、記憶部1のセマフォ530にクリアの値を書き込む。これにより、他の手段に、排他アクセス中でないことを示す。
(ステップS106)
次に、制御部10は、省電力状態フラグ520がセットされているか否かを判定する。制御部10は、省電力状態フラグ520がセットされている場合には、Yesと判定する。制御部10は、省電力状態フラグ520がクリアの場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS107に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS108に進める。
(ステップS107)
省電力状態フラグ520がセットされている場合、制御部10は、補助記憶部マウント処理を行う。
補助記憶部20は省電力状態ではアンマウントされているため、制御部10は、補助記憶部20をマウントして読み書き可能な状態にする。また、制御部10は、省電力状態フラグ520を読み出し、省電力状態フラグ520がセットされている場合は、補助記憶部20のマウント後に省電力状態フラグ520をクリアする。
また、制御部10は、補助記憶部20の電源がオフになっていたら、補助記憶部20の電源をオンにする。制御部10は、補助記憶部20がHDDの場合は、スピンアップの時間まで待つ。つまり、制御部10は、補助記憶部20が読み出し/書き込みが可能になるまで待機する。
(ステップS108)
ここで、制御部10は、ファイルアクセス処理を行う。
制御部10は、補助記憶部20がマウントされ、ファイル540へアクセス可能な状態となっているため、ファイル540への読み出し/書き込み等を行う。
制御部10は、ファイルアクセス部100が複数備えられている場合は、ファイル540毎に優先順位等を設定して読み出し/書き込みを行ってもよい。また、制御部10は、ファイル540毎に別途、排他アクセスを行ってもよい。
また、ファイル540への読み出し/書き込みは、DMA(Direct Memory Access)により行われてもよい。
また、ファイル540へのアクセスは、補助記憶部20のキャッシュメモリーを介して高速に行われてもよい。
(ステップS109)
次に、制御部10は、セマフォリード処理を行う。この処理は、ステップS101と同様に行う。
(ステップS110)
次に、制御部10は、セマフォ530が既にセットされているか否かを判定する。この処理も、ステップS102と同様に行う。
Yes、すなわちセマフォ530が既にセットされていた場合、制御部10は、処理をステップS109に戻して、セマフォ530がクリアされるまで待つ。
No、すなわちセマフォ530がクリアされていた場合、制御部10は、処理をステップS111に進める。
(ステップS111)
セマフォ530がセットされていない場合、制御部10は、セマフォセット処理を行う。この処理も、ステップS103と同様に行う。
(ステップS112)
次に、制御部10は、カウント値減少処理を行う。
制御部10は、主記憶部19のカウント値510の値を、例えば、デクリーズ(−1)して1減少させる。この処理においても、セマフォ530がセットされているため、カウント値510を一度に減少させることができるファイルアクセス部100は一つだけとなる。
また、制御部10は、カウント値510の増加と同様に、カウント値510の減少は、補助記憶部20のファイル540へのアクセスより短時間で完了する。
(ステップS113)
次に、制御部10は、セマフォクリア処理を行う。この処理も、ステップS105と同様に行う。
以上により、本発明の実施の形態に係るファイルアクセス処理を終了する。
〔画像形成装置1によるアンマウント処理〕
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1によるアンマウント処理の説明を行う。
アンマウント部110がアンマウント処理を開始する際には、セマフォ530がセットされる。しかしながら、カウント値510が1以上、つまりファイル540へのアクセスが行われている場合は、セマフォ530は単にクリアされる。また、カウント値510が0であった場合、ファイル540へのアクセスが行われていないため、補助記憶部20のアンマウントが行われ、アンマウントが完了した後で、セマフォ530がクリアされる。これにより、アンマウント部110によるアンマウント処理とファイルアクセス処理(図4)とが、ほぼ同時に開始されるような状況でも、不正な処理が防止される。
本実施形態のアンマウント処理は、主に制御部10が、アンマウント部110により、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図5のフローチャートを参照して、アンマウント処理の詳細をステップ毎に説明する。
(ステップS201)
まず、制御部10は、セマフォリード処理を行う。この処理も、ステップS101(図4)と同様に行う。
(ステップS202)
次に、制御部10は、セマフォ530が既にセットされているか否かを判定する。この処理もステップS102(図4)と同様に行う。
Yes、すなわちセマフォ530が既にセットされていた場合、制御部10は、処理をステップS201に戻して、セマフォ530がクリアされるまで待つ。
No、すなわちセマフォ530がクリアされていた場合、制御部10は、処理をステップS203に進める。
(ステップS203)
セマフォ530がクリアされていた場合、制御部10は、セマフォセット処理を行う。この処理も、ステップS101(図4)と同様に行う。
(ステップS204)
次に、制御部10は、カウント値リード処理を行う。
制御部10は、主記憶部19からカウント値510の値を読み出して、主記憶部19又は制御部10のレジスター等に一時的に記憶する。
(ステップS205)
次に、制御部10は、カウント値510が0でないか否かを判定する。制御部10は、読み出されたカウント値510の値が0でない、つまりファイルアクセス部100によりファイル540の読み出し/書き込みが行われている場合は、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS206に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS208に進める。
(ステップS206)
カウント値510が0でない場合、制御部10は、セマフォクリア処理を行う。
制御部10は、主記憶部19に記憶されたセマフォ530をクリアする。この処理も、ステップS105(図4)と同様に行う。
(ステップS207)
次に、制御部10は、所定時間待機処理を行う。
制御部10は、アンマウント部110のタスクやスレッドを停止状態にし、所定時間待機する。この所定時間としては、例えば数秒以上の時間を設定し、又は、ファイル540に読み出し/書き込みを行って終了するまでの最低時間を基準に設定してもよい。
その後、制御部10は、処理をステップS201に戻す。
(ステップS208)
カウント値510が0であった場合、制御部10は、補助記憶部アンマウント処理を行う。
ファイル540へのアクセスが行われていないため、制御部10は、OSの機能を用いて、補助記憶部20のファイルシステムをアンマウントする。この際、主記憶部19や補助記憶部20の読み出し/書き込み用のキャッシュメモリーに記憶された内容を、補助記憶部20に反映させる。
また、制御部10は、アンマウントが完了した際に、補助記憶部20の電源をオフにする。
(ステップS209)
次に、制御部10は、省電力状態フラグセット処理を行う。
制御部10は、主記憶部19の省電力状態フラグ520をセットする。これにより、省電力状態であることを他の手段に示す。
(ステップS210)
次に、制御部10は、セマフォクリア処理を行う。
この処理も、ステップS105(図4)と同様に行う。
以上により、本実施の形態のアンマウント処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、特許文献1の技術では、バックアップ先に指定された補助記憶部20のアンマウントができず、消費電力が多くなっていた。
これに対して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1は、補助記憶部20に記憶されたファイル540のアクセス数を示すカウント値510を記憶する主記憶部19と、主記憶部19に記憶されたカウント値510を排他アクセスにより増加させてから補助記憶部20のファイル540への非排他アクセスを行い、非排他アクセス後に前記カウント値510を排他アクセスにより減少させるファイルアクセス部100と、ファイルアクセス部100により増加又は減少されたカウント値510の値が0の場合、排他アクセスにより補助記憶部20をアンマウントするアンマウント部110とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、画像形成装置1は、アンマウントとファイルアクセスに伴う不正な動作を防止しつつ、補助記憶部20のアンマウントを行うことができる。これにより、不要な場合は、アンマウント後に補助記憶部20の電源をオフにすることができ、省電力の効率を高めることができる。
また、アンマウントとファイルアクセスに伴う不正な動作を防止するため、ファイルへのアクセスとアンマウントとを含む全ての補助記憶部へのアクセスについて、単にセマフォによる排他アクセスを行うような構成では、ファイルへのアクセス同士も排他アクセスとなる。この場合、一つのタスクやスレッドしかファイルにアクセスできなくなり、読み出し/書き込みのスピードが遅くなり、効率が悪くなっていた。
これに対して、本実施形態の画像形成装置1は、補助記憶部20へのファイル540の読み出し/書き込みは複数のファイルアクセス部100が同時に行うことができ、読み出し/書き込みのスピードを早めることが可能となる。
この場合でも、ファイルアクセス部100によるカウント値510の増加/減少は、排他アクセスで確実に行うことができるため、アンマウント部110が不正な値を取得してアンマウント部110の不正な動作を防止することができる。
また、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1は、主記憶部19が、省電力状態であることを示す省電力状態フラグ520を記憶し、アンマウント部110が、補助記憶部20のアンマウント時に省電力状態フラグ520をセットし、ファイルアクセス部100が、主記憶部19の省電力状態フラグ520をセットされている場合、補助記憶部20をマウントしてファイル540へのアクセスを行い、補助記憶部20のマウント後に省電力状態フラグ520をクリアすることを特徴とする。
このように構成することで、画像形成装置は、アンマウント後、ファイルアクセス処理が発生した場合は自動的にマウントするため、本当に必要な場合のみ補助記憶部20へ電力が供給され、省電力の効果が高くなる。
また、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1は、主記憶部19は、ファイル540のアクセスと、アンマウントとについて排他アクセスをするためのセマフォ530を記憶し、ファイルアクセス部100は、カウント値510の増加又は減少の際に、主記憶部19に記憶されたセマフォ530をセットして排他アクセスを行い、アンマウント部110は、補助記憶部をアンマウントする際に、セマフォ530がセットされていた場合には所定時間待機し、セマフォ530がセットされていなかった場合は前記セマフォ530をセットして排他アクセスを行うことを特徴とする。
このように構成することで、セマフォ530によりファイル540のアクセスとアンマウントとが確実に排他アクセスが可能となり、ファイルアクセス部100によりアクセスを行っている際にアンマウント部110によるアンマウントが起こるといった不正な処理が起きなくなる。
また、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1は、ファイル540を記憶する補助記憶部20と、補助記憶部20に記憶されたファイル540のアクセス数を示すカウント値510と、省電力状態であることを示す省電力状態フラグ520と、排他アクセスの状態を示すセマフォ530とを記憶する主記憶部19と、セマフォ530をセットしてからカウント値510を増加させてセマフォ530をクリアし、省電力状態フラグ520がセットされている場合、補助記憶部20をマウントしてファイル540へ非排他でのアクセスを行い、非排他でのファイル540へのアクセス後に省電力状態フラグ520をクリアし、非排他でのファイル540へのアクセス後にセマフォ530をセットしてからカウント値510を減少させてセマフォ530をクリアするファイルアクセス部100と、セマフォ530を取得し、ファイルアクセス部100により増加又は減少されたカウント値510の値が0でない場合はセマフォ530をクリアして所定時間待機し、カウント値510の値が0の場合、補助記憶部をアンマウントしてからセマフォ530をクリアし、補助記憶部20がアンマウントされた場合、省電力状態フラグ520をセットするアンマウント部110とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、不正な動作を防止し、読み出し/書き込みのスピードを早めることが可能となる。
以上をまとめると、本発明の画像形成装置1は、

・ファイルアクセス処理とアンマウント処理とを、排他アクセスにより行うことができる
・ファイルアクセス処理同士は同時に行うことができる
・アンマウント後、ファイル540へのアクセスが発生した場合は自動でマウントするため、本当に必要な場合のみ電力が供給され、省電力の効果が高くなる

という効果が得られる。
次に、図6を参照して、ファイルアクセス部100によるファイルアクセス処理が開始され、その後、ほぼ同時にアンマウント部110による補助記憶部20のアンマウント処理が発生した場合の処理を実施例1として説明する。
図6においては、OSによりタスクやスレッドのスイッチが短時間で行われ、各部による各処理を、同時進行的に制御部10が実行する。図6における各部の処理の進行をボックスで示す。また、ファイルアクセス部100又はアンマウント部110からの各部への読み出し/書き込みの開始を実線の矢印で、読み出し/書き込みの終了を点線の矢印で示す。これは、以下の他の実施例2の図7、実施例3の図8でも同様である。
まず、ファイルアクセス部100は、セマフォ530をリードする(T101)。ファイルアクセス部100は、まだセマフォ530がセットされていないことを確認すると、自らセマフォ530をセットする(T102)。
次に、アンマウント部110は、セマフォ530をリードする(T103)。しかしながら、セマフォ530は既にファイルアクセス部100によりセットされているため、アンマウント部110は、セマフォ530がクリアされるまで待機となる。
次に、ファイルアクセス部100がカウント値510を増加させる(T104)。その後、ファイルアクセス部100は、セマフォ530をクリアする(T105)。
ここで、セマフォ530がクリアされたことを検知したアンマウント部110は、セマフォ530をセットする(T106)。
次に、ファイルアクセス部100は、省電力状態フラグ520をリードする(T107)。ファイルアクセス部100は、省電力状態フラグ520が、まだセットされていないことを確認し、ファイル540へのアクセスを開始する(T108)。
ここで、アンマウント部110は、カウント値510をリードする(T109)。すると、既にファイルアクセス部100により、カウント値510が増加されているため、セマフォ530をクリアする(T110)。そして、アンマウント部110は、所定時間待機する。
次に、ファイルアクセス部100は、ファイル540へのアクセスを終了する。その後、セマフォ530をリードする(T111)。ファイルアクセス部100は、セマフォ530がクリアされていることを確認し、自らセマフォ530をセットする(T112)。そして、ファイルアクセス部100がカウント値510を減少させる(T113)。その後、ファイルアクセス部100は、セマフォ530をクリアする(T114)。これにより、ファイルアクセス部100は処理を終了する。
このように、本発明の画像形成装置1は、ファイルアクセス処理とアンマウント処理がほぼ同時に実行されても、不正な処理とならずに、ファイル540へのアクセスを行うことができる。
次に、図7を参照して、実施例1とは逆に、アンマウント部110による補助記憶部20のアンマウント処理が発生し、その後、ほぼ同時にファイルアクセス部100によるファイルアクセス処理が発生した場合の処理を実施例2として説明する。
まず、アンマウント部110は、セマフォ530をリードする(T201)。アンマウント部110は、まだセマフォ530がセットされていないことを確認し、自らセマフォ530をセットする(T202)。
次に、ファイルアクセス部100は、セマフォ530をリードする(T203)。しかしながら、セマフォ530は既にアンマウント部110によりセットされているため、ファイルアクセス部100は、セマフォ530がクリアされるまで待機となる。つまり、ファイルアクセス部100は、アンマウント処理が終わるまで待たされる。
次に、アンマウント部110は、カウント値510をリードする(T204)。ここでは、まだファイルアクセス部100によりカウント値510が増加されていない。このため、アンマウント部110はカウント値510の値が0であることを確認し、補助記憶部20をアンマウントする(T205)。そして、アンマウント部110は、省電力状態フラグ520をセットする(T206)。また、アンマウント部110は、セマフォ530をクリアする(T207)。これにより、アンマウント部110は処理を終了する。
ここで、ファイルアクセス部100は、セマフォ530がクリアされたことを検知し、セマフォ530をセットする(T208)。そして、ファイルアクセス部100は、カウント値510を増加させる(T209)。その後、ファイルアクセス部100は、セマフォ530をクリアする(T210)。
次に、ファイルアクセス部100は、省電力状態フラグ520をリードする(T211)。ファイルアクセス部100は、既にアンマウント部110により補助記憶部20がアンマウントされ、省電力状態フラグ520がセットされていることを確認し、補助記憶部20をマウントする(T212)。この際、ファイルアクセス部100は、省電力状態フラグ520をクリアする(T213)。その後、ファイルアクセス部100は、ファイル540へのアクセスを行う(T214)。つまり、ファイルアクセス部100は、省電力状態フラグ520がセットされているため、補助記憶部20をマウントしてからファイルアクセス処理を行う。
ファイル540へのアクセスの完了後、ファイルアクセス部100は、セマフォ530をリードする(T215)。そして、セマフォ530がクリアされていることを確認して、セマフォ530をセットし(T216)、カウント値510を減少させる(T217)。その後、ファイルアクセス部100は、セマフォ530をクリアする(T218)。これにより、ファイルアクセス部100は処理を終了する。
このように、本発明の画像形成装置1は、アンマウント処理が開始された後、ほぼ同時にファイルアクセス処理が開始されても、一旦、アンマウントされた補助記憶部20をマウントしてファイル540へのアクセスを行うことができる。
次に、図8を参照して、複数のファイルアクセス部100がある場合、各ファイルアクセス部100によるファイルアクセス処理がほぼ同時に発生した場合の処理を実施例3として説明する。以下の実施例3では、複数のファイルアクセス部100として、ファイルアクセス部100a、100bによる処理の例を示す。
実施例3では、ファイルアクセス部100aのファイルアクセス処理の開始後、ファイルアクセス部100bがファイルアクセス処理を行った際の例について説明する。
まず、ファイルアクセス部100aはセマフォ530をリードする(T301)。ファイルアクセス部100aは、まだセマフォ530がセットされていないことを確認し、自らセマフォ530をセットする(T302)。
次に、ファイルアクセス部100bがセマフォ530をリードする(T303)。しかしながら、セマフォ530はセットされているため、ファイルアクセス部100aがセマフォ530をクリアするまで待つ。
次に、ファイルアクセス部100aは、カウント値510を増加させる(T304)。そして、その後、ファイルアクセス部100aはセマフォ530をクリアする(T305)。
ここで、セマフォ530がクリアされたことを検知したファイルアクセス部100bは、セマフォ530をセットする(T306)。
次に、ファイルアクセス部100aは、省電力状態フラグ520をリードする(T307)。
次に、ファイルアクセス部100bは、カウント値510を増加させる(T308)。
次に、ファイルアクセス部100aは、省電力状態フラグ520がクリア状態であることを確認し、ファイル540へのアクセスを開始する(T309)。
ファイルアクセス部100bは、セマフォ530をクリアする(T310)。そして、ファイルアクセス部100bは、省電力状態フラグ520をリードし(T311)、省電力状態フラグ520がクリア状態であることを確認し、ファイル540へのアクセスを開始する(T312)。
その後、ファイルアクセス部100aは、ファイル540へのアクセスを完了する。
また、ファイルアクセス部100bも、ファイル540へのアクセスを完了する。
次に、ファイルアクセス部100aは、セマフォ530をリードする(T313)。そして、ファイルアクセス部100aは、セマフォ530がクリアされていることを確認して、自らセマフォ530をセットする(T314)。
次に、ファイルアクセス部100bがセマフォ530をリードする(T315)。しかしながら、セマフォ530はセットされているため、ファイルアクセス部100aがセマフォ530をクリアするまで待つ。
次に、ファイルアクセス部100aは、カウント値510を減少させる(T316)。その後、ファイルアクセス部100aはセマフォ530をクリアする(T317)。これにより、ファイルアクセス部100aは、処理を終了する。
ここで、ファイルアクセス部100bは、セマフォ530がクリアされたことを検知して、セマフォ530をセットする(T318)。そして、ファイルアクセス部100bは、カウント値510を減少させる(T319)。その後、ファイルアクセス部100bは、セマフォ530をクリアする(T320)。これにより、ファイルアクセス部100bは、処理を終了する。
このように、本発明の画像形成装置1は、複数のファイルアクセス部100によるファイルアクセス処理が同時進行的に行われた場合でも、ファイル540へのアクセス自体は同時に行うことが可能である。
なお、上述の実施の形態では、補助記憶部20がHDD等の内蔵の記憶手段である例について記載したが、これに限られず、画像形成装置1の外部に接続されていてもよい。また、補助記憶部20は、任意の記憶デバイスについて用いることが可能である。また、セマフォ530、カウント値510、省電力状態フラグ520を、主記憶部19ではなく、制御部10のレジスターやアンマウントされない別の補助記憶手段に記憶してリード、セット、クリア等を行ってもよい。
また、本発明は、画像形成装置以外の情報処理装置にも適用できる。つまり、ネットワークスキャナー、スキャナーをUSB等で別途接続したサーバー等を用いる構成であってもよい。
また、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
1 画像形成装置
10 制御部
11 画像処理部
12 原稿読取部
12a スキャナー
12b プラテンガラス
12c 原稿読取スリット
13 原稿給送部
13a 原稿載置部
13b 原稿排出部
13c 原稿搬送機構
14 本体部
15 ネットワーク送受信部
16 操作パネル部
17 画像形成部
17a 感光体ドラム
17b 露光部
17c 現像部
17d 転写部
17e 定着部
19 主記憶部
20 補助記憶部
41 排出口
42 給紙部
43 用紙搬送路
44 搬送ローラー
45 排出ローラー
50 スタックトレイ
100、100a、100b ファイルアクセス部
110 アンマウント部
421 給紙カセット
422 給紙ローラー
510 カウント値
520 省電力状態フラグ
530 セマフォ
540 ファイル

Claims (4)

  1. ファイルを記憶する補助記憶手段と、
    該補助記憶手段に記憶されたファイルのアクセス数を示すカウント値を記憶する主記憶手段と、
    該主記憶手段に記憶された前記カウント値を排他アクセスにより増加させてから前記補助記憶手段のファイルへの非排他アクセスを行い、非排他アクセス後に前記カウント値を排他アクセスにより減少させるファイルアクセス手段と、
    該ファイルアクセス手段により増加又は減少された前記カウント値の値が0の場合、排他アクセスにより前記補助記憶手段をアンマウントするアンマウント手段とを備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記主記憶手段は、
    省電力状態であることを示す省電力状態フラグを記憶し、
    前記アンマウント手段は、
    前記補助記憶手段がアンマウントされた場合、前記省電力状態フラグをセットし、
    前記ファイルアクセス手段は、
    前記主記憶手段の前記省電力状態フラグがセットされている場合、前記補助記憶手段をマウントしてファイルへのアクセスを行い、前記補助記憶手段のマウント後に前記省電力状態フラグをクリアする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記主記憶手段は、
    排他アクセスの状態を示すセマフォを記憶し、
    前記ファイルアクセス手段は、
    前記カウント値の増加又は減少の際に、前記主記憶手段に記憶されたセマフォをセットして排他アクセスを行い、
    前記アンマウント手段は、
    前記補助記憶手段をアンマウントする際に前記セマフォをセットし、前記ファイルアクセス手段により増加又は減少された前記カウント値が0でなかった場合には前記セマフォをクリアして所定時間待機する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置による画像形成方法において、
    前記画像形成装置は、
    ファイルを記憶する補助記憶手段と、該補助記憶手段に記憶されたファイルのアクセス数を示すカウント値を記憶する主記憶手段とを備え、
    該主記憶手段に記憶された前記カウント値を排他アクセスにより増加させてから前記補助記憶手段のファイルへの非排他アクセスを行い、非排他アクセス後にカウント値を排他アクセスにより減少させ、
    増加又は減少された前記カウント値の値が0の場合、排他アクセスにより前記補助記憶手段をアンマウントする
    ことを特徴とする画像形成方法。
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