JP5943887B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5943887B2
JP5943887B2 JP2013174658A JP2013174658A JP5943887B2 JP 5943887 B2 JP5943887 B2 JP 5943887B2 JP 2013174658 A JP2013174658 A JP 2013174658A JP 2013174658 A JP2013174658 A JP 2013174658A JP 5943887 B2 JP5943887 B2 JP 5943887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control unit
return
unit
information
shared memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013174658A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015043152A (ja
Inventor
俊太郎 辻
俊太郎 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2013174658A priority Critical patent/JP5943887B2/ja
Publication of JP2015043152A publication Critical patent/JP2015043152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5943887B2 publication Critical patent/JP5943887B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に係り、特に複数の制御手段を備える画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来から、複写機や複合機(Multifunctional Peripheral, MFP)等の画像形成装置では、複数の制御手段を備えたものが存在する。
このような画像形成装置においては、それぞれの制御手段が分担して各部を制御することで、制御の高速化と効率化を実現している。
特許文献1を参照すると、論理区画制御部から仮想CPUを生成する操作指令を受け付けると、複数の物理CPUのうち、通常動作状態の物理CPUに仮想CPUを割り当て可能か否かを判定し、割り当て可能な場合には当該仮想CPUを通常動作状態の物理CPUに割り当て、割り当て不能な場合にはスリープ状態の物理CPUを起動する指令を物理CPU制御部に発行して、仮想CPUを当該起動した物理CPUに割り当て、仮想CPUと物理CPUの割り当て状態と物理CPUの動作状態を管理するテーブルに割り当てた仮想CPUを追加して更新し、論理区画制御部から仮想CPUを削除する操作指令を受け付けると、当該仮想CPUをテーブルから削除し、当該仮想CPUを削除した物理CPUに割り当てられている仮想CPUがなくなった場合には、当該物理CPUをスリープ状態に移行するよう物理CPU制御部に指令することを特徴とする仮想計算機システムが記載されている。
特許文献1の技術は、仮想計算機システムにおいて、仮想CPUが割り当てられていない物理CPUを計算機システム全体で最適化することで消費電力の低減を図っている。
特開2010−49356号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、省電力化できるものの、仮想計算機を用いない構成で複数の制御手段を備えている画像形成装置については、各制御手段を休止状態へ移行させ又は休止状態から復帰させることができなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の問題を解決する発明を提供することを課題とする。
本発明の画像形成装置は、全体又は一部を制御する複数の制御手段と、複数の前記制御手段の間で共有される共有メモリーとを備える非対称型マルチプロセッシングの画像形成装置において、前記制御手段の一つに対して休止状態へ移行するよう通知する休止状態移行通知手段と、該休止状態移行通知手段により休止状態への移行の通知を取得した場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報を前記共有メモリーに記憶させる復帰情報設定手段と、該復帰情報設定手段による前記復帰情報の前記共有メモリーへの記憶の後、移行準備完了を通知する移行準備完了通知手段と、該移行準備完了通知手段による移行準備完了の通知を取得した場合、前記制御手段を休止状態へ移行させる休止状態移行手段と、該休止状態移行手段により休止状態に移行された前記制御手段を起動させて、前記共有メモリーに記憶された前記復帰情報により復帰させる休止状態復帰手段とを備え、前記復帰情報は、前記制御手段のレジスターの情報及び割り込み状態の情報を含み、前記休止状態移行手段は、最後に休止状態に移行する前記制御手段の休止状態への移行前に、割り込みコントローラーを休止状態に移行させることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記休止状態移行通知手段は、休止状態移行手段により前記制御手段の一つが休止状態に移行した後、他の前記制御手段に対して、休止状態へ移行するよう通知することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、全体又は一部を制御する複数の制御手段と、複数の前記制御手段の間で共有される共有メモリーとを備える非対称型マルチプロセッシングの画像形成装置において、前記制御手段を休止状態に移行させるための休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーに設定する休止状態移行通知手段と、該休止状態移行通知手段により設定された休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーから読み取った場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報を前記共有メモリーに記憶させる復帰情報設定手段と、該復帰情報設定手段による前記復帰情報の前記共有メモリーへの記憶の後、移行準備完了情報を前記共有メモリーに設定する移行準備完了通知手段と、該移行準備完了通知手段により設定された移行準備完了情報を前記共有メモリーから読み取った場合、前記制御手段を休止状態へ移行させる休止状態移行手段と、該休止状態移行手段により休止状態に移行された前記制御手段を起動させて、前記共有メモリーに記憶された前記復帰情報により復帰させる休止状態復帰手段とを備え、前記復帰情報は、前記制御手段のレジスターの情報及び割り込み状態の情報を含み、前記休止状態移行手段は、最後に休止状態に移行する前記制御手段の休止状態への移行前に、割り込みコントローラーを休止状態に移行させることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記休止状態移行通知手段は、前記休止状態移行手段により前記制御手段の一つが休止状態に移行した後、他の前記制御手段に対する休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーに設定することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記制御手段が復帰を完了した後に復帰の完了を通知する復帰完了通知手段と、全ての前記制御手段から、前記復帰完了通知手段による復帰の完了の通知を取得した場合、前記復帰情報の割り込み状態の情報により、前記割り込みコントローラーを復帰状態に移行させる復帰完了後処理手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、全体又は一部を制御する複数の制御手段と、複数の前記制御手段の間で共有される共有メモリーとを備える非対称型マルチプロセッシングの画像形成装置により実行される画像形成方法において、前記制御手段の一つに対して休止状態へ移行するよう通知し、休止状態への移行の通知を取得した場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報を前記共有メモリーに記憶し、前記復帰情報は、前記制御手段のレジスターの情報及び割り込み状態の情報を含み、前記復帰情報の前記共有メモリーへの記憶の後、移行準備完了を通知し、移行準備完了の通知を取得した場合、前記制御手段を休止状態へ移行させ、最後に休止状態に移行する前記制御手段の休止状態への移行前に、割り込みコントローラーを休止状態に移行させ、休止状態に移行された前記制御手段を起動させて、前記共有メモリーに記憶された前記復帰情報により復帰させることを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、全体又は一部を制御する複数の制御手段と、複数の前記制御手段の間で共有される共有メモリーとを備える非対称型マルチプロセッシングの画像形成装置により実行される画像形成方法において、前記制御手段を休止状態に移行させるための休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーに設定し、設定された休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーから読み取った場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報を前記共有メモリーに記憶させ、前記復帰情報は、前記制御手段のレジスターの情報及び割り込み状態の情報を含み、前記復帰情報の前記共有メモリーへの記憶の後、移行準備完了情報を前記共有メモリーに設定し、設定された移行準備完了情報を前記共有メモリーから読み取った場合、前記制御手段を休止状態へ移行させ、最後に休止状態に移行する前記制御手段の休止状態への移行前に、割り込みコントローラーを休止状態に移行させ、休止状態に移行された前記制御手段を起動させて、前記共有メモリーに記憶された前記復帰情報により復帰させることを特徴とする。
本発明によれば、制御手段の復帰情報を共有メモリーに記憶させ、移行準備完了の通知を取得することで、仮想計算機を用いない構成であっても、各制御手段の同期をとりながら休止状態の移行又は復帰を行わせることが可能となる画像形成装置を提供することができる。
本発明の画像形成装置の実施の形態に係るシステム構成図である。 図1に示す主制御部、副制御部、ブート制御部、及び共有メモリーのブロック図である。 本発明の実施の形態に係る休止状態移行処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る復帰処理のフローチャートである。 本発明の画像形成装置の全体の構成を示すブロック図である。 本発明の画像形成装置の概略図である。
<実施の形態>
〔画像形成装置1の全体の構成〕
まず、図5を参照して、画像形成装置1の全体の構成について説明する。
画像形成装置1は、画像処理部11、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部(給紙ローラー42b、搬送ローラー44、排出ローラー45)、ネットワーク送受信部15、操作パネル部16、画像形成部17(画像形成手段)、主記憶部18(主記憶手段)、補助記憶部19(補助記憶手段)、割り込みコントローラー20、メモリーコントローラー21、主制御部100(制御手段)、副制御部110(制御手段)、及びブート制御部120(制御手段)等が、同一のバス等で接続されている。各部は、主制御部100、副制御部110、及びブート制御部120によって動作制御される。
画像処理部11は、DSP(Digital Signal Processor)やGPU(Graphics Processing Unit)等の制御演算手段である。画像処理部11は、画像データに対して所定の画像処理を行う手段であり、例えば、拡大縮小、濃度調整、階調調整、画像改善等の各種画像処理を行う。
画像処理部11は、原稿読取部12で読み取られた画像を、主記憶部18及び補助記憶部19に印刷データとして記憶する。この際、画像処理部11は、印刷データをPDFやTIFF等のフォーマットのファイル単位に変換することも可能である。
原稿読取部12は、セットされた原稿を読み取る(スキャン)手段である。
原稿給送部13は、原稿読取部12で読み取られる原稿を搬送する手段である。
画像形成部17は、ユーザーの出力指示により、主記憶部18及び補助記憶部19に記憶され、原稿読取部12で読み取られ、又は外部の端末から取得されたデータから記録紙への画像形成を行わせる手段である。
搬送部は、給紙カセット42a(図6)から記録紙を搬送し、画像形成部17で画像形成させ、その後にスタックトレイ50へ搬送する。
なお、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部、画像形成部17の動作については後述する。
ネットワーク送受信部15は、LAN、無線LAN、WAN、携帯電話網等の外部のネットワークに接続するためのLANボードや無線送受信機等を含むネットワーク接続手段である。
ネットワーク送受信部15は、データ通信用の回線ではデータを送受信し、音声電話回線では音声信号を送受信する。
操作パネル部16は、LCD等の表示部と、テンキー、スタートキー、キャンセルキー、複写やFAX送信やスキャナー等の動作モードの切り換えのボタン、選択された文書の印刷や送信や保存や記録等に関するジョブの実行に係る指示を行うためのボタンやタッチパネル等の入力部とを備えている。
操作パネル部16も、ボタンやタッチパネル等の押下や、接続された図示しない人感センサー等から、省電力状態から復帰させる復帰信号を取得し、主制御部100及び副制御部110を含む各部へ送信可能である。
操作パネル部16は、ユーザーによる画像形成装置1の各種ジョブの指示を取得する。また、操作パネル部16から取得したユーザーの指示により、各ユーザーの情報を入力、変更することも可能である。
主記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM、MRAMのような半導体メモリー等の記憶手段である。主記憶部18は、補助記憶部19から読み出されたプログラムやデータを記憶する。主記憶部18は、省電力状態であっても、セルフリフレッシュ等の機能により、記憶内容が保持される。
また、主記憶部18は、少なくとも一部又は全部が、主制御部100及び副制御部110から共有される共有メモリー130(図1)として共有される。なお、主記憶部18は主制御部100用のRAM、副制御部用のRAM、共有メモリー130用のRAMについて、別々に用意するような構成であってもよい。
補助記憶部19は、ROM(Read Only Memory)やSSD(Solid State Drive)やオンボードの半導体メモリーやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段である。補助記憶部19は、各種プログラムやデータを記憶している。
このうち、補助記憶部19の半導体メモリーは、EEPROM、NAND型やNOR型フラッシュメモリー、MRAM、ReRAM等の不揮発性メモリーを含んでいる。
また、補助記憶部19のROMやHDDには画像形成装置1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。また、補助記憶部19には、ユーザー毎の保存フォルダーの領域が含まれていてもよい。
割り込みコントローラー20は、PIC(Programmable Interrupt Controller)やAPIC(Advanced Programmable Interrupt Controller)等の割り込みコントローラーである。割り込みコントローラー20は、各部からの割り込み状態を保持し、制御可能な回路等を備えている。
メモリーコントローラー21は、DDRコントローラーやバスアービター等の、主記憶部18及び共有メモリー130への読み出し及び書き込みによるアクセスを制御する回路等である。メモリーコントローラー21は、主制御部100、副制御部110、ブート制御部120から主記憶部18へアクセスがあった際に、排他的にアクセスさせてもよい。また、メモリーコントローラー21は、主制御部100、副制御部110、又はブート制御部120から、所定時間の主記憶部18へのアクセスがなかった場合は、主記憶部18をセルフリフレッシュ等の状態へ移行させてもよい。また、メモリーコントローラー21は、休止状態で、主制御部100、副制御部110、又はブート制御部120から主記憶部18へアクセスがあった際に、セルフリフレッシュ等の状態から復帰させてもよい。
主制御部100は、GPP(General Purpose Processor)、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Processor、特定用途向けプロセッサー)等の情報処理手段である。
主制御部100は、補助記憶部19のROMやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムを主記憶部18の共有メモリー130に展開させて主制御部制御プログラム300として実行することで、後述する機能ブロックの各手段として動作させられる。また、主制御部100は、図示しない外部の端末や操作パネル部16から入力された所定の指示情報に応じて、装置全体の制御を行う。
副制御部110は、GPP、CPU、MPU、DSP、GPU、ASIC等の情報処理手段である。
副制御部110は、補助記憶部19のROMやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムを主記憶部18の共有メモリー130に展開させて副制御部制御プログラム301として実行することで、後述する機能ブロックの各手段として動作させられる。副制御部110は、本実施形態では、主に操作パネル部16の描画やユーザーからの指示情報の取得等に関する処理を行う。
ブート制御部120は、ブート専用のMPUやマイクロコントローラー等である。ブート制御部120は、画像形成装置1が休止状態から復帰する際に、主制御部100及び副制御部110より前に電源が供給され、内蔵されたROMやフラッシュメモリー等の記憶手段に記憶されたブート用プログラムを実行して、各種初期設定処理を行う。その後、ブート制御部120は、主制御部100及び副制御部110を起動させる。
なお、画像形成装置1において、主制御部100、副制御部110、ブート制御部120、及び画像処理部11は、GPU内蔵CPU等やチップ・オン・モジュールパッケージのように、一体的に形成されていてもよい。
また、主制御部100、副制御部110、及び画像処理部11についても、RAMやROMやフラッシュメモリー等を内蔵していてもよい。
また、画像形成装置1は、ファクシミリの送受信を行うFAX送受信部を備えていてもよい。
〔画像形成装置1の動作〕
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の動作について説明する。
原稿読取部12は、本体部14の上部に配設され、原稿給送部13は、原稿読取部12の上部に配設されている。スタックトレイ50は、本体部14に形成された記録紙の排出口41側に配設され、また、操作パネル部16は、画像形成装置1のフロント側に配設されている。
原稿読取部12は、スキャナー12aと、プラテンガラス12bと、原稿読取スリット12cとを備えている。スキャナー12aは、露光ランプ、及びCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像センサー等から構成され、原稿給送部13による原稿の搬送方向に移動可能に構成されている。
プラテンガラス12bは、ガラス等の透明部材により構成された原稿台である。原稿読取スリット12cは、原稿給送部13による原稿の搬送方向と直交方向に形成されたスリットを有する。
プラテンガラス12bに載置された原稿を読み取る場合には、スキャナー12aは、プラテンガラス12bに対向する位置に移動され、プラテンガラス12bに載置された原稿を走査しながら原稿を読み取って画像データを取得して、取得した画像データを本体部14に出力する。
また、原稿給送部13により搬送された原稿を読み取る場合には、スキャナー12aは、原稿読取スリット12cと対向する位置に移動され、原稿読取スリット12cを介し、原稿給送部13による原稿の搬送動作と同期して原稿を読み取って画像データを取得し、取得した画像データを本体部14に出力する。
原稿給送部13は、原稿載置部13aと、原稿排出部13bと、原稿搬送機構13cとを備えている。原稿載置部13aに載置された原稿は、原稿搬送機構13cによって、1枚ずつ順に繰り出されて原稿読取スリット12cに対向する位置へ搬送され、その後、原稿排出部13bに排出される。
なお、原稿給送部13は、可倒式に構成され、原稿給送部13を上方に持ち上げることで、プラテンガラス12bの上面を開放させることができる。
本体部14は、画像形成部17を備えると共に、給紙部42と、用紙搬送路43と、搬送ローラー44と、排出ローラー45とを備えている。給紙部42は、それぞれサイズ又は向きが異なる記録紙を収納する複数の給紙カセット42aと、給紙カセット42aから記録紙を1枚ずつ用紙搬送路43に繰り出す給紙ローラー42bとを備えている。給紙ローラー42b、搬送ローラー44、及び排出ローラー45は、搬送部として機能する。記録紙は、この搬送部により搬送される。
給紙ローラー42bによって用紙搬送路43に繰り出された記録紙は、搬送ローラー44によって画像形成部17に搬送される。そして、画像形成部17によって記録が施された記録紙は、排出ローラー45によってスタックトレイ50に排出される。
画像形成部17は、感光体ドラム17aと、露光部17bと、現像部17cと、転写部17dと、定着部17eとを備えている。露光部17bは、レーザー装置やミラーやレンズやLEDアレイ等を備えた光学ユニットであり、画像データに基づいて光等を出力して感光体ドラム17aを露光し、感光体ドラム17aの表面に静電潜像を形成する。現像部17cは、トナーを用いて感光体ドラム17aに形成された静電潜像を現像する現像ユニットであり、静電潜像に基づいたトナー像を感光体ドラム17a上に形成させる。転写部17dは、現像部17cによって感光体ドラム17a上に形成されたトナー像を記録紙に転写させる。定着部17eは、転写部17dによってトナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる。
〔画像形成装置1の詳細な構成〕
図1を参照すると、画像形成装置1は、複数の制御手段である主制御部100、副制御部110、及びブート制御部120を備えている。
また、画像形成装置1は、非対称型マルチプロセッシング(Asymmetric Multiprocessing)の構成(以下、「AMP構成」という)をとっている。
なお、図1においては、制御手段に関連する各部以外は省略して記載している。
主制御部100は、画像形成装置1の全体の制御をするための制御手段である。主制御部100は、休止状態への移行の際に、共有メモリー130へ復帰に必要な情報である主制御部ステータス管理情報310を記憶させる。主制御部100は、副制御部110の復帰の際の情報の記憶の完了を確認してから、副制御部110を休止状態に移行させ、その後、自らも休止状態に移行する。
副制御部110は、例えば、画像形成装置1の特定の箇所を制御するための制御手段である。副制御部110も、休止状態への移行の際、共有メモリー130へ、復帰に必要な情報である副制御部ステータス管理情報311を記憶させる。
ブート制御部120は、下記で説明する休止状態からの復帰の際に、主制御部100及び副制御部110を主制御部100及び副制御部110に電源を供給して復帰させるための制御手段である。ブート制御部120により主制御部100及び副制御部110が休止状態から復帰すると、共有メモリー130に設定された情報がそれぞれ読み出される。
共有メモリー130は、主制御部100、副制御部110、及びブート制御部120の間で相互に共有し、アクセス可能な主記憶部18(図5)のRAM等の領域である。
図2を参照して、画像形成装置1の主制御部100及び副制御部110の機能、及び共有メモリー130に記憶されたプログラムとデータとについて説明する。
図2の例では、主制御部100は、休止状態移行通知部200(休止状態移行通知手段)、復帰情報設定部210(復帰情報設定手段)、移行準備完了通知部220(移行準備完了通知手段)、休止状態移行部230(休止状態移行手段)、復帰処理部240(復帰処理手段)、復帰完了通知部250(復帰完了通知手段)、及び復帰完了後処理部260(復帰完了後処理手段)を備えている。
また、副制御部110は、復帰情報設定部211(復帰情報設定手段)、移行準備完了通知部221(移行準備完了通知手段)、休止状態移行部231(休止状態移行手段)、復帰処理部241(復帰処理手段)、及び復帰完了通知部251(復帰完了通知手段)を備えている。
また、ブート制御部120は、休止状態復帰部270(休止状態復帰手段)を備えている。
また、共有メモリー130には、主制御部制御プログラム300と、副制御部制御プログラム301と、主制御部ステータス管理情報310と、副制御部ステータス管理情報311とが記憶されている。
以下で、これらの各部の詳細について説明する。
(主制御部100及び副制御部110の構成)
図2(a)(b)により、主制御部100及び副制御部110の構成について説明する。
休止状態移行通知部200は、主制御部100又は副制御部110に対して休止状態へ移行するよう通知する。この際、休止状態移行通知部200は、主制御部100又は副制御部110を休止状態に移行させるための休止状態移行トリガー情報400、401を共有メモリー130に設定する。
休止状態移行通知部200は、休止状態移行部により主制御部100又は副制御部110のいずれか一つが休止状態に移行した後、他の主制御部100又は副制御部110に対して、休止状態へ移行するよう通知する。この際、休止状態移行通知部200は、休止状態移行部により主制御部100又は副制御部110が休止状態に移行した後、他の主制御部100又は副制御部110に対する休止状態移行トリガー情報400、401を共有メモリー130に設定する。
復帰情報設定部210、211は、休止状態移行通知部200による休止状態への移行の通知を取得した場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報410、411を共有メモリー130に記憶させる。この際、復帰情報設定部210、211は、休止状態移行通知部200により設定された休止状態移行トリガー情報400、401を共有メモリー130から読み取った場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報410、411を共有メモリー130に記憶させる。
また、復帰情報設定部210、211は、移行準備完了通知部220、221による主制御部100又は副制御部110のいずれか一つの移行準備完了の通知を取得した場合、他の主制御部100又は副制御部110の復帰情報410、411を共有メモリー130に記憶させる。つまり、復帰情報設定部210、211は、共有メモリー130への移行準備完了情報420、421のいずれかを読み取った場合、共有メモリー130の復帰情報410、411のいずれかを記憶させる。
移行準備完了通知部220、221は、復帰情報設定部210、211による復帰情報の共有メモリー130への記憶の後、移行準備完了を通知する。この際、移行準備完了通知部220、221は、復帰情報設定部210、211による復帰情報410、411の共有メモリー130への記憶の後、共有メモリー130の移行準備完了情報420、421を設定する。
休止状態移行部230、231は、移行準備完了通知部220、221による移行準備完了の通知を取得した場合、主制御部100又は副制御部110を休止状態へ移行させる。この際、休止状態移行部230、231は、移行準備完了通知部による移行準備完了情報420、421を共有メモリー130から読み取った場合、主制御部100又は副制御部110を休止状態へ移行させる。また、休止状態移行部230、231は、休止状態へ移行させる場合、図示しない電源部を制御して、主制御部100又は副制御部110への電源供給をオフにする。
また、休止状態移行部230、231は、最後に休止状態に移行する主制御部100又は副制御部110の休止状態への移行前に、割り込みコントローラー20を休止状態に移行させる。
復帰処理部240、241は、ブート制御部120の休止状態復帰部270により起動された主制御部100又は副制御部110を復帰させる復帰処理を行う。
復帰処理部240、241は、復帰完了通知部250、251による復帰の完了の通知を取得した場合、主制御部100又は副制御部110の復帰情報410、411のレジスター情報500、501を設定して、通常起動状態の処理を行わせる。
復帰完了通知部250、251は、主制御部100又は副制御部110が復帰を完了した後に復帰の完了を通知する。この際、復帰完了通知部250、251は、共有メモリー130の復帰完了情報430、431を設定する。
また、復帰完了通知部250、251は、復帰完了後処理部260により割り込みコントローラー20を復帰状態に移行させた後に、復帰の完了を通知してもよい。
復帰完了後処理部260は、全ての主制御部100又は副制御部110から、復帰情報410、411の割り込み状態情報510、511により、割り込みコントローラー20を復帰状態に移行させる。この際、復帰完了後処理部260は、復帰完了情報430、431を共有メモリー130から読み取った場合、復帰情報410、411の割り込み状態情報510、511により、割り込みコントローラー20を復帰状態に移行させる。
復帰完了後処理部260は、最後に休止状態から復帰した主制御部100又は副制御部110の休止状態からの復帰後に、割り込みコントローラー20を通常起動状態に移行させる。
主制御部100は、共有メモリー130に展開された主制御部制御プログラム300を実行することで、休止状態移行通知部200、復帰情報設定部210、移行準備完了通知部220、休止状態移行部230、復帰完了通知部250、及び復帰完了後処理部260として機能する。
また、副制御部110は、主記憶部18(図5)の共有メモリー130に展開された主制御部制御プログラム300を実行することで、復帰情報設定部211、移行準備完了通知部221、休止状態移行部231、及び復帰完了通知部251として機能する。
なお、共有メモリー130には、主制御部制御プログラム300及び副制御部制御プログラム301は記憶されないような構成も可能である。
(ブート制御部120の構成)
図2(c)により、ブート制御部120の構成について説明する。
休止状態復帰部270は、所定条件により、休止状態移行部により休止状態に移行された主制御部100及び副制御部110を起動させて、共有メモリー130に記憶された復帰情報410、411を設定して復帰させる。この所定条件は、ネットワーク送受信部15(図5)が外部ネットワークから所定の信号を受信した場合、操作パネル部16でユーザーの指示を取得した場合、原稿給送部13のセンサーや図示しない人感センサーの信号の受信した場合等である。
休止状態復帰部270は、主制御部100及び副制御部110の起動後には、停止状態となり消費電力が抑えられる。
ブート制御部120は、図示しないROMやReRAMやフラッシュメモリー等の記憶手段に記憶されたブート制御部用の制御プログラムを実行することで、休止状態復帰部270として機能する。
(共有メモリー130の構成)
図2(d)により、ブート制御部120の構成について説明する。
主制御部制御プログラム300は、主制御部100により実行され、画像形成装置1の全体を制御するためのファームウェア、アプリケーションプログラム、その他のプログラム及びデータである。主制御部制御プログラム300は、Linux(登録商標)やUNIX(登録商標)、Windows(登録商標)、各種リアルタイムOS(Operating System)等を基に改造されたOS及びデータを含んでいる。このOSは、カーネル(Kernel)等のOSの中核部分が変更されていてもよい。主制御部制御プログラム300は、主に主制御部100により、OSのAPI(Application Programming Interface)等を利用して補助記憶部19からロードされて実行される。
副制御部制御プログラム301は、副制御部110により実行され、例えば、画像形成装置1の特定の手段を制御するためのOS、ファームウェア、アプリケーションプログラム、その他のプログラム及びデータである。副制御部制御プログラム301も、OSを含んでいるものの、主制御部100とは異なるOSであってもよい。以下の例では、副制御部制御プログラム301は、ネットワーク送受信部15(図5)や操作パネル部16を制御するプログラム等である例を示す。
副制御部制御プログラム301は、主に副制御部110により、補助記憶部19からロードされて実行される。
主制御部100(図5)及び副制御部110は、AMP構成により、別々のメモリー空間をもつ。よって、主制御部100により実行される主制御部制御プログラム300と、副制御部110により実行される副制御部制御プログラム301とは、共有メモリー130以外の領域に記憶されたプログラムやデータについては、お互いにアクセスしない。しかしながら、共有メモリー130の領域については、相互にアクセス可能である。
主制御部ステータス管理情報310は、主制御部100のステータスを管理するテーブル等のデータである。
主制御部ステータス管理情報310は、休止状態移行トリガー情報400、復帰情報410、移行準備完了情報420、復帰完了情報430を含んでいる。
このうち、休止状態移行トリガー情報400、移行準備完了情報420、復帰完了情報430は、通知の情報である。これらの通知の情報は、例えば、ステータスフラグのように未設定の状態になっており、これが設定されることで通知の機能を実現する。
また、復帰情報410は、主制御部100の復帰に必要な情報である。
副制御部ステータス管理情報311は、副制御部110のステータスを管理するテーブル等のデータである。
副制御部ステータス管理情報311は、休止状態移行トリガー情報401、復帰情報411、移行準備完了情報421、復帰完了情報431を含んでいる。このうち、休止状態移行トリガー情報401、移行準備完了情報421、復帰完了情報431も通知の情報である。また、復帰情報411は、副制御部110の復帰に必要な情報である。
休止状態移行トリガー情報400、401は、休止状態移行通知により、主制御部100又は副制御部110に対して休止状態へ移行するよう通知するための情報である。
休止状態移行トリガー情報400、401は、例えば、ステータスフラグのような形式の情報で構成してもよい。
休止状態移行トリガー情報400、401は、主制御部制御プログラム300又は副制御部制御プログラム301がそれぞれOSのタスク切り換えを行うカーネル等によりコールバック処理が実行されるイベントループ等の処理中に参照される。
復帰情報410、411は、復帰情報設定部210、211により取得される休止状態からの復帰時に設定が必要な情報である。復帰情報410、411は、主に休止状態への移行前の状態を示す情報から構成されている。
復帰情報410は、主制御部100のレジスター情報500及び割り込み状態情報510を含んでいる。また、復帰情報411は、副制御部110のレジスター情報501、及び割り込み状態情報511を含んでいる。
レジスター情報500、501は、主制御部100又は副制御部110のレジスター等の情報である。レジスター情報500、501は、復帰時に主制御部100又は副制御部110の実行アドレスを示すプログラムカウンター等の情報である復帰アドレス情報も含んでいる。
割り込み状態情報510、511は、主制御部100又は副制御部110にそれぞれ対応する割り込みコントローラー20(図5)の割り込み状態の情報である。
移行準備完了情報420、421は、移行準備完了通知部220、221により、休止状態への移行準備完了を通知するための情報である。
移行準備完了情報420、421も、例えば、ステータスフラグのような形式の情報で構成してもよい。
復帰完了情報430、431は、復帰完了通知部250、251により通知される、主制御部100又は副制御部110が復帰を完了した後に復帰の完了を示す情報である。
復帰完了情報430、431も、例えば、ステータスフラグのような形式の情報で構成してもよい。また、復帰完了情報430、431も、コールバック処理が実行されるイベントループ等の処理中に参照されてもよい。
〔画像形成装置1による休止状態移行処理〕
図3を参照して、本実施形態の休止状態移行処理について説明する。図3は、休止状態移行時のシーケンスを示している。
画像形成装置1は、省エネルギーのため、例えば、所定時間経過後に、休止状態に移行される。
休止状態に移行される際に、主制御部100、副制御部110、及びブート制御部120は、電源供給をオフにされる。この際、共有メモリー130を含む主記憶部18のRAM等は、セルフリフレッシュ等の状態により記憶内容が保持される。
このため、本発明では、共有メモリー130を用いて状態を管理することで、各制御手段の同期をとりながら休止状態の移行を行う。
本実施形態における以下の例においては、主制御部100が休止状態移行のトリガー(引き金)の制御を行う。つまり、主制御部100が副制御部110の休止状態移行トリガー情報をセットすることで、副制御部110側に休止状態移行を通知する。その後、主制御部100が、副制御部110の状態を確認しながら同期的に休止状態への移行の処理を進める。
本実施形態の休止状態移行処理は、主に補助記憶部19に記憶されたプログラム及び各種設定が主記憶部18に展開された主制御部制御プログラム300を主制御部100が実行し、副制御部制御プログラム301を副制御部110が実行することで、ハードウェア資源を用いて実現される。
以下で、図3のフローチャートを参照して、本発明の実施の形態に係る休止状態移行処理についてステップ毎に詳しく説明する。
(ステップS101)
まず、主制御部100は、休止状態移行通知部200を用いて、休止状態移行通知処理を行う。
主制御部100は、図示しないタイマー等により、ジョブの実行がされなくなってから所定時間経過したことを検出して、休止状態への移行の処理を開始する。
主制御部100は、共有メモリー130にアクセスして、副制御部110を休止状態に移行させるための休止状態移行トリガー情報401を設定する。これにより、主制御部100は、副制御部110に対して、休止状態へ移行するよう通知する(タイミングT101)。
(ステップS201)
ここで、副制御部110は、復帰情報設定部211により、イベントループ処理を行う。
副制御部110は、副制御部制御プログラム301の、OSのタスクの切り換えやアイドルの際等に実行される処理であるイベントループ等を実行している。
副制御部110は、イベントループ等の実行の際に、共有メモリー130に記憶された休止状態移行トリガー情報401の状態も監視している。
(ステップS202)
次に、副制御部110は、復帰情報設定部211により、休止状態への移行の通知を取得したか否かについて判定する。副制御部110は、共有メモリー130の副制御部ステータス管理情報311に、休止状態移行トリガー情報401が設定された場合、Yesと判定する。副制御部110は、それ以外の場合は、Noと判定する。
Yesの場合、副制御部110は、処理をステップS203に進める。
Noの場合、副制御部110は、処理をステップS201に戻して、副制御部110の休止状態への移行の通知を取得するまで待機する。
(ステップS203)
休止状態への移行の通知を取得した場合、副制御部110は、復帰情報設定部211により、復帰情報記憶処理を行う。
休止状態の移行の通知を受けた副制御部110は、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報411を共有メモリー130に記憶させる。
副制御部110は、復帰時に必要なレジスター情報501を取得する。副制御部110は、レジスター情報501に、復帰先のプログラムの復帰アドレスを設定してもよい。
(ステップS204)
次に、副制御部110は、移行準備完了通知部221により、移行準備完了通知処理を行う。
副制御部110は、休止状態移行準備が整ったところで、主制御部100に移行準備完了を通知する。副制御部110は、共有メモリー130の移行準備完了情報421を設定することで、主制御部100に通知する(タイミングT102)。
(ステップS205)
その後、副制御部110は、休止状態移行部231により、休止状態移行処理を行う。副制御部110は、自らの電源供給をオフにすることで、休止状態へ移行する。
(ステップS103)
ここで、主制御部100は、休止状態移行部230により、移行準備完了通知取得待機処理を行う。
主制御部100は、副制御部110が休止状態移行するよう通知した後、副制御部110の移行準備完了通知部221による移行準備完了の通知を取得するまで待機する。
主制御部100は、共有メモリー130に記憶された移行準備完了情報421の状態も監視している。
(ステップS104)
次に、主制御部100は、復帰情報設定部210により、副制御部110から移行準備完了の通知を取得したか否かについて判定する。主制御部100は、共有メモリー130の移行準備完了情報421が設定された場合は、Yesと判定する。主制御部100は、それ以外の場合は、Noと判定する。
Yesの場合、主制御部100は、処理をステップS105に進める。
Noの場合、主制御部100は、処理をステップS103に戻して、副制御部110の移行準備完了の通知を取得するまで待機する。
(ステップS105)
移行準備完了の通知を取得した場合、主制御部100は、復帰情報設定部210により、復帰情報記憶処理を行う。
主制御部100は、主制御部100の復帰情報を共有メモリー130に記憶させる。つまり、復帰情報設定部210、211は、共有メモリー130の移行準備完了情報421を読み取った場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報410を共有メモリー130に記憶させる。
主制御部100は、主制御部100の復帰アドレス情報に復帰先のプログラムのアドレスを設定して、復帰情報410のレジスター情報500に含ませる。また、主制御部100は、割り込みコントローラー20のレジスターの情報等を割り込み状態情報510、511として取得し、復帰情報410、411に含ませる。
(ステップS106)
次に、主制御部100は、休止状態移行部230により、割り込みコントローラー休止状態移行処理を行う。
主制御部100は、副制御部110が休止状態への移行を完了した後、割り込みコントローラー20を休止状態に移行させる。
(ステップS107)
次に、主制御部100は、休止状態移行部230により、休止状態移行処理を行う。
まず、主制御部100は、主記憶部18へのアクセスを停止する。これにより、主記憶部18は、既に休止状態になった副制御部110からのアクセスがなく、主制御部100からのアクセスもなくなるため、所定時間でセルフリフレッシュの状態となる。主記憶部18は、セルフリフレッシュの状態では、省電力状態となり、主制御部100及び副制御部110からのアクセスはできなくなるものの、記憶内容を保持する。
その後、主制御部100は、主記憶部18は、例えば、主記憶部18及びネットワーク送受信部15以外の各部の電源供給と、自らの電源供給をオフにして、休止状態へ移行する。
以上により、本実施形態の休止状態移行処理を終了する。
〔画像形成装置1による復帰処理〕
次に、図4を参照して、本実施形態の復帰処理について説明する。
図4は、休止状態からの復帰時のシーケンスを示す。
本実施形態の復帰処理において、画像形成装置1は、ネットワークやセンサーからの信号等の所定条件により休止状態から通常起動状態へ復帰される。また、主制御部100及び副制御部110は、休止状態からの復帰時には、各部の初期設定が必要となる。
復帰処理では、ブート専用のブート制御部120に電源が供給され、休止状態に移行されていた主制御部100及び副制御部110を休止状態から通常起動状態へ移行させる。この際、上述の休止状態移行処理と同様に、主制御部100及び副制御部110は、共有された各部へ同時にアクセスしないよう、同期をとりながら通常起動状態へ移行する。
本実施形態の復帰処理は、ブート制御部120の記憶手段に記憶されたプログラムをブート制御部120が実行し、補助記憶部19に記憶されたプログラム及び各種設定が主記憶部18に展開された主制御部制御プログラム300を主制御部100が実行し、副制御部制御プログラム301を副制御部110が実行することで、ハードウェア資源を用いて実現される。
以下で、図4のフローチャートを参照して、本発明の実施の形態に係る復帰処理についてステップ毎に詳しく説明する。
(ステップS301)
まず、ブート制御部120は、休止状態復帰部270により、初期化処理を行う。
ブート制御部120は、所定条件により電源が供給されると起動を開始し、各部の初期化を行う。ブート制御部120は、メモリーコントローラー21にアクセスし、記憶内容が保持されている主記憶部18のセルフリフレッシュの状態を解除する。これにより、主記憶部18に、直接、アクセスすることが可能になる。
(ステップS302)
次に、ブート制御部120は、休止状態復帰部270により、主制御部復帰指示処理を行う。
ブート制御部120は、休止状態移行部により休止状態に移行されている主制御部100に電源を供給する。この状態では、まだ主制御部100は停止状態になっている。
このため、ブート制御部120は、共有メモリー130に記憶された復帰情報410のレジスター情報500を参照して、主制御部100に設定してから、主制御部100を起動させる(タイミングT201)。
(ステップS401)
ここで、主制御部100は、復帰処理部240により、主制御部復帰処理を行う。
主制御部100は、ブート制御部120により設定後に起動されると、マイクロコード等の設定を行い、初期化を行う。
これにより、主制御部100の休止状態からの復帰が開始される。
(ステップS303)
次に、ブート制御部120は、休止状態復帰部270により、副制御部復帰指示処理を行う。 ブート制御部120は、休止状態移行部により休止状態に移行されている副制御部110に電源を供給し、停止状態にする。
ブート制御部120は、共有メモリー130に記憶された復帰情報411のレジスター情報501を参照して、副制御部110に設定してから、副制御部110を起動させる(タイミングT202)。
(ステップS501)
ここで、副制御部110は、復帰処理部241により、副制御部復帰処理を行う。
副制御部110は、ブート制御部120により設定後に起動されると、マイクロコード等の設定を行い、初期化を行う。
これにより、副制御部110も休止状態からの復帰が開始される。
(ステップS502)
次に、副制御部110は、復帰完了通知部251により、副制御部復帰完了通知処理を行う。
副制御部110は、副制御部復帰処理を完了すると、主制御部100に復帰の完了を通知する。
この際、副制御部110の復帰完了情報431を共有メモリー130に設定し、復帰の完了を通知する(タイミングT203)。
(ステップS403)
ここで、主制御部100は、復帰完了後処理部260により、副制御部復帰待機処理を行う。
主制御部100は、副制御部110の復帰処理が完了してから各部の復帰の処理を行うため、主制御部100自身の復帰処理後に、待機を行っている。
この待機の際、主制御部100は、共有メモリー130の復帰完了情報431の状態を監視している。
(ステップS404)
次に、主制御部100は、復帰処理部240により、副制御部110の復帰完了の通知を取得したか否かについて判定する。主制御部100は、共有メモリー130に復帰完了情報431が設定された場合、Yesと判定する。主制御部100は、それ以外の場合は、Noと判定する。
Yesの場合、主制御部100は、処理をステップS405に進める。
Noの場合、主制御部100は、処理をステップS403に戻して、副制御部110の復帰完了の通知の取得を試みる、つまり、共有メモリー130に復帰完了情報431が設定されるまで待機する。
(ステップS405)
副制御部110の復帰完了の通知を取得した場合、主制御部100は、復帰完了後処理部260により、割り込みコントローラー復帰状態移行処理を行う。
主制御部100は、副制御部110の復帰完了の通知を受け取ってから、割り込みコントローラー20の復帰処理を行う。
主制御部100は、復帰情報410、411の割り込み状態情報510、511を取得して、割り込みコントローラー20のレジスター等にセットし、その後、割り込みコントローラー20を休止状態から復帰させる。
(ステップS406)
次に、主制御部100は、復帰完了通知部250により、主制御部復帰完了通知処理を行う。
主制御部100は、復帰情報410に復帰完了情報430を設定することで、副制御部110に復帰完了を通知する(タイミングT203)。
(ステップS407)
その後、主制御部100は、復帰処理部240により、主制御部通常制御実行処理を行う。
主制御部100は、レジスター情報500の復帰アドレス情報により、主制御部制御プログラム300のカーネル等の領域にジャンプし、通常起動状態における通常動作に移行する。
(ステップS503)
ここで、副制御部110は、復帰処理部241により、副制御部復帰待機処理を行う。
副制御部110は、復帰の完了後、主制御部100が通常動作に移行するまで待機している。
副制御部110は、待機の際、共有メモリー130の復帰完了情報430の状態を監視している。
(ステップS504)
次に、副制御部110は、復帰処理部241により、主制御部100の復帰完了の通知を取得したか否かについて判定する。副制御部110は、共有メモリー130に復帰完了情報430が設定された場合は、Yesと判定する。副制御部110は、それ以外の場合は、Noと判定する。
Yesの場合、副制御部110は、処理をステップS505に進める。
Noの場合、副制御部110は、処理をステップS503に戻して、主制御部100の復帰完了の通知があるまで待機する。
(ステップS505)
主制御部100の復帰完了の通知を取得した場合、副制御部110は、復帰処理部241により、副制御部通常制御実行処理を行う。
副制御部110は、主制御部100の復帰完了を受けて通常動作に移行する。副制御部110は、レジスター情報501の復帰アドレス情報により、副制御部制御プログラム301のカーネル等の領域にジャンプし、通常起動状態における通常動作に移行する。
以上により、本実施形態の復帰処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
本発明の画像形成装置1は、複数の制御手段と、複数の前記制御手段の間で共有される共有メモリー130とを備えるAMP構成であり、主制御部100又は副制御部110に対して休止状態へ移行するよう通知する休止状態移行通知部200と、休止状態移行通知部200により休止状態への移行の通知を取得した場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報410、411を共有メモリー130に記憶させる復帰情報設定部と、復帰情報設定部による復帰情報410、411の共有メモリー130への記憶の後、移行準備完了を通知する移行準備完了通知部と、移行準備完了通知部による移行準備完了の通知を取得した場合、主制御部100又は副制御部110を休止状態へ移行させる休止状態移行部と、休止状態移行部により休止状態に移行された主制御部100又は副制御部110を起動させて、共有メモリー130に記憶された復帰情報410、411により復帰させる休止状態復帰部270とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、AMP構成をとる画像形成装置1について、容易に休止状態へ移行又は休止状態からの復帰をさせることができる。これにより、省エネルギーの画像形成装置を提供することができる。
また、AMP構成では、それぞれの制御手段が、共有された各部にアクセスを行っている。本発明では、主制御部100及び副制御部110のいずれかが、主記憶部18やデバイスにアクセスしている最中に主記憶部18をセルフリフレッシュに移行させたり、割り込みを必要とする各部へのアクセスを行っている最中に割り込みコントローラー20が休止状態へ移行されるのを防ぐことができる。
また、画像形成装置1は、共用されている各部のアクセス競合を回避しつつ休止状態移行、復帰を実現することができる。
また、本発明の画像形成装置1は、主制御部100又は副制御部110と、主制御部100又は副制御部110の間で共有される共有メモリー130とを備える非対称型マルチプロセッシングの画像形成装置において、主制御部100又は副制御部110を休止状態に移行させるための休止状態移行トリガー情報を共有メモリー130に設定する休止状態移行通知部200と、休止状態移行通知部200により設定された休止状態移行トリガー情報を共有メモリー130から読み取った場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報410、411を共有メモリー130に記憶させる復帰情報設定部と、復帰情報設定部による復帰情報410、411の共有メモリー130への記憶の後、移行準備完了情報420、421を共有メモリー130に設定する移行準備完了通知部と、移行準備完了通知部による移行準備完了情報420、421を共有メモリー130から読み取った場合、主制御部100又は副制御部110を休止状態へ移行させる休止状態移行部と、休止状態移行部により休止状態に移行された主制御部100又は副制御部110を起動させて、共有メモリー130に設定された復帰情報410、411により復帰させる休止状態復帰部270とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、共有メモリー130に一旦、各通知の情報を書き込んでおき、主制御部100又は副制御部110が、イベントループ等の他の処理の空き時間に、当該通知の情報を取得することができる。
よって、主制御部100又は副制御部110が、処理が終了してアイドル状態等になったときに休止状態に移行することで、素早く休止状態へ移行させることができ、休止状態からの復帰も速くなるという効果が得られる。
また、本発明の画像形成装置1は、休止状態移行通知部200は、休止状態移行部により主制御部100又は副制御部110が休止状態に移行した後、他の主制御部100又は副制御部110に対して、休止状態へ移行するよう通知することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置1は、休止状態移行通知部200は、休止状態移行部により主制御部100又は副制御部110が休止状態に移行した後、他の主制御部100又は副制御部110に対する休止状態移行トリガー情報を共有メモリー130に設定することを特徴とする。
このように構成することで、確実に、主制御部100又は副制御部110の一つが休止状態に移行した後、他の主制御部100又は副制御部110を休止状態へ移行させることが。よって、主制御部100又は副制御部110が各種処理中に誤って休止状態へ移行させることがなくなり、他の各部を休止状態にさせる際の同期もとりやすくなる。
また、一定の処理後に休止状態へ確実に移行させることで、例えば、主記憶部18や補助記憶部19に記憶されたデータの破損や不整合等を防ぐこともできる。
また、本発明の画像形成装置1は、復帰情報410、411が、主制御部100又は副制御部110のレジスター情報500、501、及び割り込み状態情報510、511を含み、休止状態移行部は、最後に休止状態に移行する主制御部100又は副制御部110の休止状態への移行前に、割り込みコントローラー20を休止状態に移行させることを特徴とする。
このように構成することで、割り込みコントローラー20の状態の整合性を確実にとることができ、主制御部100又は副制御部110を同期させて休止状態へ移行させることが可能となる。これにより、休止状態からの復帰後に、割り込みの状態の不整合によるエラー等を避けることができる。
また、本発明の画像形成装置1は、主制御部100又は副制御部110が復帰を完了した後に復帰の完了を通知する復帰完了通知部と、全ての主制御部100又は副制御部110から、復帰完了通知部による復帰の完了の通知を取得した場合、復帰情報410、411の割り込み状態情報510、511により、割り込みコントローラーを復帰状態に移行させる復帰完了後処理部260とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、ブート制御部120を用いる構成であっても、休止状態からの復帰時において、確実に同期をとって復帰させることが可能となる。
なお、画像形成装置1は、主制御部100と副制御部110に限らず、さらに多くのCPU等の制御手段を備えていてもよい。
また、上述の実施の形態では、主制御部100が副制御部110を休止状態に移行させるように記載したものの、これに限られず、副制御部110が主制御部100を休止状態に移行させてもよい。このような構成では、副制御部110が休止状態移行通知部200、復帰完了後処理部260、休止状態復帰部270を備えていてもよい。
また、主制御部100と副制御部110とに休止状態移行通知部200、復帰完了後処理部260、休止状態復帰部270を備えて、早く休止状態に移行又は復帰する主制御部100又は副制御部110のいずれかが、他方の主制御部100又は副制御部110を休止状態に移行させてもよい。
このように構成することで、素早く柔軟に休止状態への移行を行うことができる。
また、上述の実施の形態では、主制御部100と副制御部110とを休止状態に移行させた後、全ての主制御部100と副制御部110を休止状態から復帰させていたものの、これに限られない。つまり、例えば、主制御部100は休止状態に移行させず、副制御部110のみを休止状態に移行させる処理も可能である。また、例えば、主制御部100及び副制御部110が休止状態に移行した後、副制御部110のみを休止状態から一時的に復帰させてネットワークの処理等をさせるようなことも可能である。
このように構成することで、AMP構成において、効率的に制御手段を稼働させることが可能となり、省エネルギー化することができる。
また、上述の実施の形態では、休止状態からの復帰をさせるために、専用のブート制御部120を用いる構成について記載した。しかしながら、主制御部100又は副制御部110のいずれかが、他の主制御部100又は副制御部110を復帰させるような構成であってもよい。
このように構成することで、ブート制御部120を備える必要がなくなり、コストを削減できる。
また、上述の実施の形態では、主制御部100と副制御部110とブート制御部120とがそれぞれ共有メモリーに情報を記憶させることで、主制御部100と副制御部110とに通知を行っていた。しかしながら、割り込みや別途信号線を用いて各部へ通知するような構成であってもよい。
このように構成することで、共有メモリー130がセルフリフレッシュ等の状態でアクセス不可能であっても、各制御手段間で通知が可能となり、休止状態の移行又は復帰の待ち時間等を短縮可能となる。
また、上述の実施の形態では、主制御部100と副制御部110とで共有メモリー130と補助記憶部19とを共有しているように記載したが、これに限られない。
たとえば、主制御部100と副制御部110とが別々に主記憶部を備えて、バスアービター等で接続されるような構成も可能である。
また、上述の実施の形態では、主制御部100と副制御部110とは、マルチコアCPUやシングルパッケージCPUのように一体的に構成されていてもよい。つまり、主制御部100と副制御部110とは、単一のパッケージ内に複数の制御手段を備える構成であってもよい。また、主制御部100及び副制御部110は、それぞれ二つ以上の複数のCPUコアから構成されていてもよい。また、主制御部100が消費電力や処理能力の大きなコア、副制御部110は低消費電力コア等であってもよい。
また、主制御部100及び副制御部110は、マルチスレッディングのように、制御演算リソースが共有されているものの、論理コアが複数認識でき、OSから実行する制御手段が複数あるように見える構成であってもよい。
また、上述の実施の形態では、別々の制御部を用いるように説明したが、同じ制御部で複数のプロセスやスレッドの処理の切り換えを行う構成にも用いることが可能である。
また、主制御部100、副制御部110、画像処理部11は、メモリー内蔵CPUやGPU内蔵CPUやチップ・オン・モジュール等のように、一体的に形成されてもよい。つまり、主制御部100と副制御部110と画像処理部11とは、共有メモリー130及び/又は補助記憶部19の一部又は全てを内蔵する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る割り込み制御処理は、画像形成装置に限られず、複数のCPU等の制御手段を備える情報処理装置であるPC、スマートフォン、携帯電話、オフィス機器、産業用機器等にも適用可能である。
また、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
1 画像形成装置
11 画像処理部
12 原稿読取部
12a スキャナー
12b プラテンガラス
12c 原稿読取スリット
13 原稿給送部
13a 原稿載置部
13b 原稿排出部
13c 原稿搬送機構
14 本体部
15 ネットワーク送受信部
16 操作パネル部
17 画像形成部
17a 感光体ドラム
17b 露光部
17c 現像部
17d 転写部
17e 定着部
18 主記憶部
19 補助記憶部
20 割り込みコントローラー
21 メモリーコントローラー
41 排出口
42 給紙部
42a 給紙カセット
42b 給紙ローラー
43 用紙搬送路
44 搬送ローラー
45 排出ローラー
50 スタックトレイ
100 主制御部
110 副制御部
120 ブート制御部
130 共有メモリー
200 休止状態移行通知部
210、211 復帰情報設定部
220、221 移行準備完了通知部
230、231 休止状態移行部
240、241 復帰処理部
250、251 復帰完了通知部
260 復帰完了後処理部
270 休止状態復帰部
300 主制御部制御プログラム
301 副制御部制御プログラム
310 主制御部ステータス管理情報
311 副制御部ステータス管理情報
400、401 休止状態移行トリガー情報
410、411 復帰情報
420、421 移行準備完了情報
430、431 復帰完了情報
500、501 レジスター情報
510、511 割り込み状態情報

Claims (7)

  1. 全体又は一部を制御する複数の制御手段と、複数の前記制御手段の間で共有される共有メモリーとを備える非対称型マルチプロセッシングの画像形成装置において、
    前記制御手段の一つに対して休止状態へ移行するよう通知する休止状態移行通知手段と、
    該休止状態移行通知手段により休止状態への移行の通知を取得した場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報を前記共有メモリーに記憶させる復帰情報設定手段と、
    該復帰情報設定手段による前記復帰情報の前記共有メモリーへの記憶の後、移行準備完了を通知する移行準備完了通知手段と、
    該移行準備完了通知手段による移行準備完了の通知を取得した場合、前記制御手段を休止状態へ移行させる休止状態移行手段と、
    該休止状態移行手段により休止状態に移行された前記制御手段を起動させて、前記共有メモリーに記憶された前記復帰情報により復帰させる休止状態復帰手段とを備え
    前記復帰情報は、前記制御手段のレジスターの情報及び割り込み状態の情報を含み、
    前記休止状態移行手段は、最後に休止状態に移行する前記制御手段の休止状態への移行前に、割り込みコントローラーを休止状態に移行させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記休止状態移行通知手段は、休止状態移行手段により前記制御手段の一つが休止状態に移行した後、他の前記制御手段に対して、休止状態へ移行するよう通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 全体又は一部を制御する複数の制御手段と、複数の前記制御手段の間で共有される共有メモリーとを備える非対称型マルチプロセッシングの画像形成装置において、
    前記制御手段を休止状態に移行させるための休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーに設定する休止状態移行通知手段と、
    該休止状態移行通知手段により設定された休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーから読み取った場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報を前記共有メモリーに記憶させる復帰情報設定手段と、
    該復帰情報設定手段による前記復帰情報の前記共有メモリーへの記憶の後、移行準備完了情報を前記共有メモリーに設定する移行準備完了通知手段と、
    該移行準備完了通知手段により設定された移行準備完了情報を前記共有メモリーから読み取った場合、前記制御手段を休止状態へ移行させる休止状態移行手段と、
    該休止状態移行手段により休止状態に移行された前記制御手段を起動させて、前記共有メモリーに記憶された前記復帰情報により復帰させる休止状態復帰手段とを備え
    前記復帰情報は、前記制御手段のレジスターの情報及び割り込み状態の情報を含み、
    前記休止状態移行手段は、最後に休止状態に移行する前記制御手段の休止状態への移行前に、割り込みコントローラーを休止状態に移行させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記休止状態移行通知手段は、前記休止状態移行手段により前記制御手段の一つが休止状態に移行した後、他の前記制御手段に対する休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーに設定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段が復帰を完了した後に復帰の完了を通知する復帰完了通知手段と、
    全ての前記制御手段から、前記復帰完了通知手段による復帰の完了の通知を取得した場合、前記復帰情報の割り込み状態の情報により、前記割り込みコントローラーを復帰状態に移行させる復帰完了後処理手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 全体又は一部を制御する複数の制御手段と、複数の前記制御手段の間で共有される共有メモリーとを備える非対称型マルチプロセッシングの画像形成装置により実行される画像形成方法において、
    前記制御手段の一つに対して休止状態へ移行するよう通知し、
    休止状態への移行の通知を取得した場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報を前記共有メモリーに記憶し、
    前記復帰情報は、前記制御手段のレジスターの情報及び割り込み状態の情報を含み、
    前記復帰情報の前記共有メモリーへの記憶の後、移行準備完了を通知し、
    移行準備完了の通知を取得した場合、前記制御手段を休止状態へ移行させ、
    最後に休止状態に移行する前記制御手段の休止状態への移行前に、割り込みコントローラーを休止状態に移行させ、
    休止状態に移行された前記制御手段を起動させて、前記共有メモリーに記憶された前記復帰情報により復帰させる
    ことを特徴とする画像形成方法。
  7. 全体又は一部を制御する複数の制御手段と、複数の前記制御手段の間で共有される共有メモリーとを備える非対称型マルチプロセッシングの画像形成装置により実行される画像形成方法において、
    前記制御手段を休止状態に移行させるための休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーに設定し、
    設定された休止状態移行トリガー情報を前記共有メモリーから読み取った場合、休止状態からの復帰時に設定が必要な復帰情報を前記共有メモリーに記憶させ、
    前記復帰情報は、前記制御手段のレジスターの情報及び割り込み状態の情報を含み、
    前記復帰情報の前記共有メモリーへの記憶の後、移行準備完了情報を前記共有メモリーに設定し、
    設定された移行準備完了情報を前記共有メモリーから読み取った場合、前記制御手段を休止状態へ移行させ、
    最後に休止状態に移行する前記制御手段の休止状態への移行前に、割り込みコントローラーを休止状態に移行させ、
    休止状態に移行された前記制御手段を起動させて、前記共有メモリーに記憶された前記復帰情報により復帰させる
    ことを特徴とする画像形成方法。
JP2013174658A 2013-08-26 2013-08-26 画像形成装置及び画像形成方法 Active JP5943887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174658A JP5943887B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 画像形成装置及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013174658A JP5943887B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 画像形成装置及び画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015043152A JP2015043152A (ja) 2015-03-05
JP5943887B2 true JP5943887B2 (ja) 2016-07-05

Family

ID=52696656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013174658A Active JP5943887B2 (ja) 2013-08-26 2013-08-26 画像形成装置及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5943887B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2522158B2 (ja) * 1993-05-25 1996-08-07 日本電気株式会社 マルチプロセッサシステムのプログラムデバッグ方法
JP4908983B2 (ja) * 2006-09-12 2012-04-04 パナソニック株式会社 マイクロコントローラおよびその関連技術
JP2011152685A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Ricoh Co Ltd プリンタ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015043152A (ja) 2015-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101515260B1 (ko) 셧다운 처리를 적절하게 실행할 수 있는 정보 처리 장치, 정보 처리 장치의 제어 방법, 및 저장 매체
JP2010250512A (ja) 情報処理装置及びその制御方法、並びにコンピュータプログラム
US10248432B2 (en) Information processing apparatus including main system and subsystem
JP5793011B2 (ja) 印刷装置、その制御方法、プログラム、及び記憶媒体
KR101636184B1 (ko) 화상 형성 장치, 화상 형성 장치의 제어 방법 및 컴퓨터 판독가능 기록매체
JP2012155534A (ja) 電子機器及びその制御方法、並びにプログラム
JP2013126717A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2013190950A (ja) 制御装置、及び起動方法
KR101596095B1 (ko) 인쇄 장치 및 기록 매체
JP2018078485A (ja) 情報処理装置および情報処理装置の起動方法
JP5889833B2 (ja) 画像形成装置及びその起動制御方法
JP6173933B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP5943887B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012128705A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及び、プログラム
JP6033183B2 (ja) 画像形成装置、及び画像形成装置の起動方法
JP6049781B2 (ja) 画像形成装置、制御方法、及びプログラム
JP2016126544A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
JP2016110513A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラムおよび記録媒体
JP6038726B2 (ja) 画像形成装置及び割り込み制御方法
JP6459543B2 (ja) 画像形成装置及びジョブ処理制御方法並びにジョブ処理制御プログラム
JP2007264978A (ja) 情報処理装置、及びその起動方法
US20090158009A1 (en) Electronic equipment and control method
JP5989924B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2011088292A (ja) 画像形成装置、制御装置、およびプログラム
JP5940029B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160524

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5943887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150