JP5935671B2 - 車両用入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用入力装置に関するものである。
車両、特に自動車にあっては、運転者により操作される各種機器類が大幅に増加している。そして、ナビゲーション装置で代表されるように、ディスプレイ(表示画面)での画面操作も多く行われるようになっている。
特許文献1には、運転しながら画面操作しやすいように、センターコンソールに細長いスティック状の操作スイッチ(ジョイスティック)を設けて、その前後左右の動きを機器類の所定操作に対応付け、また操作スイッチの頂部に設けたモード切換スイッチを設けたものが開示されている。
特開2001−101954号公報
ところで、車両には各種の音源ソースが存在する。例えば、ナビゲーション装置(の音声ガイド)、AMラジオ、FMラジオ、テレビ、CD、DVD等多数存在する。この場合、上記各種の音源ソースのスピーカを共通にしたとしても、センターコンソールに設けたスイッチによって音源が切換わるような操作を行ったとき、この切換えと同時に音量が大きく変化する場合が往々にして生じるものである。この場合、運転者は、例えばインストルメントパネルの操作部に設けられた音量調整スイッチまで手を伸ばして音量調整を行う必要があり、ダイアルスイッチの操作後に音量調整のために手を大きく移動させる必要がある。また、車両によっては、ステアリングハンドル(のスポーク部)に音量調整スイッチを設けたものもあるが、この場合でも、ステアリングハンドルを握っていない一方の手でセンターコンソールのダイアルスイッチを操作した後に、この一方の手をステアリングハンドルにある音量調整スイッチに移動させてその操作を行わなければならず、音量調整のために少なからず手を大きく移動させる必要がある。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、センターコンソールに設けたスイッチの操作に応じて音量が変化したようなときでも、手を大きく移動させることなく即座に音量調整を行えるようにした車両用入力装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
運転者から目視可能な位置に設けられたディスプレイと、
センターコンソール上に設けられたアームレストと、
前記アームレストの前方において前記センターコンソール上に設けられ、該アームレストに腕を載置した状態で操作可能なダイアルスイッチと、
前記ダイアルスイッチの直前方において前記センターコンソール上に設けられ、前記アームレストに腕を載置した状態で手指によって押し下げ操作可能な押し下げスイッチと、
前記ダイアルスイッチの近傍でかつ前記押し下げスイッチの車幅方向延長範囲となる位置において、前記センターコンソール上に設けられた音量調整スイッチと、
を備え、
前記ダイアルスイッチおよび前記押し下げスイッチはそれぞれ、前記ディスプレイにおける画面操作用とされ、
前記音量調整スイッチが、前記ダイアルスイッチの側方でかつ該ダイアルスイッチと前後方向の前方側において一部重なる位置に設けられている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、腕をアームレストに載置した状態のまま、ダイアルスイッチあるいは押し下げスイッチを操作することができ、また音量調整スイッチをも操作できることになる。このため、運転者は、ダイアルスイッチあるいは押し下げスイッチを操作することにより音量が変化した際にも、運転に集中しつつ、腕をアームレストに載置したまま手先を若干移動させて音量調整スイッチにアクセスして、音量調整することができる。また、ダイアルスイッチおよび押し下げスイッチの操作に応じてディスプレイに表示されている画面操作が行われるが、この画面操作は、腕をアームレストに載置した状態でかつ前方を注視したまま行うことができ、極めて操作性のよいものとなり、かつ安全運転の上でも好ましいものとなる。以上に加えて、腕をアームレストに載置した状態のまま、手先を車幅方向に移動させることによって音量調整スイッチを操作することができ、操作性のより一層向上の上で好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記ダイアルスイッチと押し下げスイッチとの少なくとも一方の操作に応じて、前記音量調整スイッチによって音量調整される機器の種類が切換えられるようにされている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、例えば、テレビ、ラジオ、CD等々、音源ソースとなる機器類が変更されることにより音量が変化される場合に、請求項1に対応した効果を得ることができる。
前記ダイアルスイッチは、前記ディスプレイに表示されている複数の表示モードの中から1つの表示モードを選択する表示モード選択用とされ、
前記押し下げスイッチは、前記複数種の表示モードのうちあらかじめ対応付けられている特定の1つの表示モードに対応した画面を前記ディスプレイに表示させるためのショートカットキーとされている、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、ダイアルスイッチの操作によって、複数の表示モードの中から所望の1つの表示モードを選択できるようにしつつ、押し下げスイッチを操作することにより、所望の表示モードに対応した表示内容に一挙に切換えることができる。
前記音量調整スイッチは、前記ダイアルスイッチを挟んで、ステアリングハンドルとは反対側に配置されている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、音量調整スイッチは、腕をアームレストに載置した状態では、運転者から遠い側となる小指側に位置されることになり、ダイアルスイッチや押し下げスイッチにアクセスする際に、誤って音量調整スイッチに触れてしまう事態を防止する等の上で好ましいものとなる。
前記センターコンソールの一側方に、パーキングブレーキレバーが配設され、
前記音量調整スイッチは、前記ダイアルスイッチを挟んで、前記パーキングブレーキレバーとは反対側に配置されている、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、パーキングブレーキレバーを操作する際に、誤って音量調整スイッチを操作してしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。換言すれば、パーキングブレーキレバーを操作する際に、音量調整スイッチが邪魔にならないようにする上で好ましいものとなる。
前記音量調整スイッチと前記ダイアルスイッチとの間隔が、指を挟まないような間隔に設定されている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、操作性を向上させつつ、指の挟まり防止を行うことができる。
前記押し下げスイッチは、前記アームレストに腕を載置した状態で人差し指、中指、薬指で操作されるように、車幅方向に沿って3個設けられ、
前記ダイアルスイッチと前記音量調整スイッチとの各上面はそれぞれ、前記アームレストよりも低い位置となるようにされ、
前記押し下げスイッチの上面は、前記ダイアルスイッチよりもさらに低い位置とされ、
前記音量調整スイッチは、前記ダイアルスイッチよりも小径な回転式とされている、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、押し下げスイッチの個数を増加させてディスプレイの表示内容切換えについての便利さをより向上させることができる。また、3つの押し下げスイッチは、腕をアームレストに載置した状態で、人差し指、中指、薬指で個別に操作することが可能となり、操作すべき押し下げスイッチの押し間違いの防止を図りつつ、各押し下げスイッチの操作性を十分向上させることができる。また、ダイアルスイッチ、音量調整スイッチおよび押し下げスイッチの上面はそれぞれ、アームレストよりも低い位置にあるので、腕をアームレストに載置した状態で、手首から先の部分を自然な形で下方へ垂らした状態で、上記各スイッチを操作することができる。そして、押し下げスイッチの上面は、ダイアルスイッチの上面よりも低くされているので、ダイアルスイッチを回転操作する際に押し下げスイッチが邪魔になってしまう事態をも防止できる。さらに、
ダイアルスイッチは音量調整スイッチよりも大径としてあるので、回転操作を行いやすく、また音量調整スイッチはダイアルスイッチよりも小径にしてあるので、指先でもって微妙に音量調整できると共に、ダイアルスイッチを操作する際に誤って音量調整スイッチに触れてしまう事態を防止する上でも好ましいものとなる。
前記ダイアルスイッチが押し下げ可能とされ、
前記ダイアルスイッチの回転操作に応じて前記ディスプレイに表示されている複数種の表示モードのうち1つの表示モードが選択される一方、該ダイアルスイッチの押し下げ操作により該選択されている1つの表示モードに対応した画面が前記ディスプレイに表示される、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、ダイアルスイッチの回転操作によってある表示モードを選択した後、その押し下げ操作を行うことにより、選択状態にある表示モードに対応した画面を即座にディスプレイに表示させることができ、この一連の操作を手指のわずかな動きでもって実現することができる。
本発明によれば、センターコンソールに設けたスイッチの操作に応じて音量が変化したようなときでも、手を大きく移動させることなく即座に音量調整を行なうことができる。
本発明の一実施形態を示すもので、センターコンソール付近の様子を示す要部斜視図。 センターコンソール上に設けられたスイッチとアームレストとを示す平面図。 センターコンソール上に設けられたスイッチを示す斜視図。 センターコンソール上に設けられたスイッチを、腕をアームレストに載置した状態で操作する様子を示すもので、図2に対応した図。 センターコンソール上のスイッチに関連した制御ブロック図。 押し下げスイッチのうち「ホーム」スイッチを操作したときの画面表示例を示す図。 図6の状態からナビゲーションを選択したときあるいはナビゲーション選択用の押し下げスイッチを操作したときの画面表示例を示す図。 図6の状態から音楽を選択したときあるいは音楽選択用の押し下げスイッチを操作したときの画面表示例を示す図。
車両としての自動車の運転席付近を示す図1において、1はインストルメントパネル、2はフロントウインドガラス、3はステアリングハンドルである。図1では、左ハンドル車が示される。
インストルメントパネル1の車幅方向中央部には、車体前後方向に延びるセンターコンソール4の前端部が連結されている。このセンターコンソール4上には、前方側から後方側へ順次、変速機操作用の操作ノブ5、スイッチパネル部6、アームレスト7が配置されている。また、センターコンソール4のうち、ステアリングハンドル3側には、パーキングブレーキレバー8が配設されている。
前記スイッチパネル部6の詳細が、図2、図3に示される。スイッチパネル部6には、以下に説明するような複数のスイッチが設けられている。まず、上下方向軸線回りに回転操作され、かつ押し下げ操作可能なダイアルスイッチ10を有する。このダイアルスイッチ10の直前方に位置させて、車幅方向に沿って3つの押し下げスイッチ11、12、13が配設されている。また、ダイアルスイッチ10の左側方直近には、押し下げスイッチ14が配設され、右側方直近には押し下げスイッチ15が配設されている。
スイッチパネル部6には、さらに、音量調整スイッチ20が配設されている。この音量調整スイッチ20は、前記押し下げスイッチ11〜13の配列方向右方側に配設されている。つまり、音量調整スイッチ20は、ダイアルスイッチ10を挟んで、ステアリングハンドル3やパーキングブレーキレバー8とは反対側に配設されている。
音量調整スイッチ20の前後方向位置は、前記3つの押し下げスイッチ11〜13の前後方向長さ範囲と重なるように、つまり押し下げスイッチ11〜13を車幅方向に延長した範囲に位置設定されている。また、音量調整スイッチ20の一部がダイアルスイッチ10の前端部と前後方向位置が重なるようにされている(ダイアルスイッチ10の車幅方向延長範囲内に、音量調整スイッチ20の後部が位置される)。
ダイアルスイッチ10は、回転操作される関係上、例えば突出高さが例えば2〜3cm程度とされた略円柱状に形成されている。また、ダイアルスイッチ10は、手のひらが載置された状態であるいは親指、人差し指、中指の3本の手指先で回転操作しやすいように、大径とされている(大人の指2〜4本分の直径で、例えば4〜6cm程度)。
一方、音量調整スイッチ20も回転操作に応じて音量調整されるようになっており、例えば突出高さが2〜3cm程度の略円柱状とされている。また、音量調整スイッチ20は、手指(特に親指と人差し指)で回転操作しやすいように、ダイアルスイッチ10よりも十分に小径とされている(例えば大人の指1本分程度の直径で、例えば1〜2cm程度)とされている。音量調整スイッチ20は、ダイアルスイッチ10の近傍ではあるが、ダイアルスイッチ10との間に指(大人の1本の指)が挟まれない程度の小間隔(例えば2〜3cm程度)を有するように位置設定されている。
押し下げスイッチ11〜15は、ダイアルスイッチ10や音量調整スイッチ20に比して、その高さは十分低くされている(例えば突出高さが2〜5mm程度)。また、各押し下げスイッチ11〜15は、1本の指先で押し下げ操作しやすいように、比較的大きな面積を有している(例えば、車幅方向幅が1.5〜2.0cm程度で、前後方向長さが例えば2〜3cm程度)。ただし、ダイアルスイッチ10の直前方に配設された3つの押し下げスイッチ11〜13のうち、中央の押し下げスイッチ12は、後述するように、使用頻度が高いホームスイッチとされている関係上、その幅および突出高さが、押し下げスイッチ11及び13に比して大きくされている。なお、中央の押し下げスイッチ12の区別のために、例えばその上面に凹部あるいは突部を形成する等により、押し下げスイッチ11、13と明確に識別できるようにすることもできる。
ダイアルスイッチ10とアームレスト7の前端とは、比較的近い位置とされている。具体的には、図4に示すように、運転者の腕30(実施形態では右手)をアームレスト7に載置した状態で、肘を固定して手首を下方へ曲げた際に、手のひらがダイアルスイッチ10の直上方に位置されて、指の付け根付近がダイアルスイッチ10の前端部に位置するようにされている。
図4に示すように、手のひらをダイアルスイッチ10上に触れた状態で、指先を若干下方へ曲げることにより、人差し指30aでもって押し下げスイッチ11を楽に押し下げ操作可能となっている。同様にして、中指30bでもって、押し下げスイッチ12を楽に押し下げ操作可能となっている。薬指30cでもって、押し下げスイッチ13を楽に押し下げ操作可能となっている。親指30dでもって、押し下げスイッチ14を楽に押し下げ操作可能となっている。小指30eでもって、押し下げスイッチ15を楽に押し下げ操作可能となっている。このように、押し下げスイッチとして、手指の位置と数に対応させて11〜15の5つ設けることにより、運転者に対して各押し下げスイッチ11〜15のスイッチ操作を習熟(記憶)させる効果が大きいものとなる。
各スイッチ10〜16、20の上面は、それぞれアームレスト7の上面よりも低くされている(例えば、アームレスト7の先端部上面に対して、ダイアルスイッチ10の上面が3〜10cm程度低くされている)。これにより、アームレスト7に腕30を載置した状態で、手首から先が自然に垂れる状態で、各種スイッチ10〜16が操作できるようにされている。この状態から、手首付近を中心にして手先を図4時計方向へ若干移動させることにより、音量調整スイッチ20を操作できるようになっている。
再び図1において、インストルメントパネル1上には、車幅方向中央部において、例えば液晶画面等を利用して構成された薄型のディスプレイ(表示画面)40が配設されている。また、インストルメントパネル1上には、ステアリングハンドル3のまっすぐ前方位置において、ヘッドアップディスプレイ41が配設されている。各ディスプレイ40、41は、運転者から目視し易い位置とされている。
前記各スイッチ10〜16は、実施形態では、前記ディスプレイ40に表示される画面の操作用とされている。この各スイッチ10〜16の操作に関連した画面操作のための制御系統例について、図5を参照しつつ説明する。まず、Uは、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)である。このコントローラUは、例えばナビゲーション装置51、各種オーディオ機器52、テレビチューナ53の作動状態に応じた表示内容をディスプレイ40に表示させるように制御する。また、上記機器類51〜53について共通とされたスピーカ54の音量を制御する。
各スイッチ10〜16の機能について説明する。まず、ダイアルスイッチ10は、その回転操作によって、ディスプレイ40に表示される複数の表示モードの中から1つの表示モードを選択する。そして、中央スイッチ16を操作することにより、ダイアルスイッチ10で選択されている表示モードに応じた画面が、ディスプレイ40に表示される。
押し下げスイッチ11は、オーディオ機器52選択用の画面を表示させるためのショートカットキーとされている(オーディオ選択キー)。押し下げスイッチ12は、選択対象となる全ての機能をその選択のために表示させるためのショートカットキーとされている(ホームキー)。押し下げスイッチ13は、ナビゲーション装置52を選択するためのショートカットキーとされている(ナビキー)。押し下げスイッチ14は、ディスプレイ40の表示内容を、1つ前の表示内容に切換えるためのショートカットキーとされている(戻るキー)。押し下げスイッチ15は、あらかじめ運転者により登録された画面を表示させるショートカットキーとされている(お気に入りキー)。
次に、各種スイッチ1−〜16、20の操作に応じた制御ユニットUによるディスプレイ40の画面制御例について説明する。まず、ホームキーとなる押し下げスイッチ12が押し下げ操作されると、図6に示すようなホーム画面がディスプレイ40に表示される。このホーム画面では、全ての機能を選択できるようになっており、表示されていない機能は、ダイアルスイッチ10を回転操作することにより表示されるようになる。ディスプレイ40には、左右に矢印が付された補助表示50が表示されて、ダイアルスイッチ10の回転操作によって、所望の機能(表示モード)が選択できることを報知するようになっている。
図6では、戻る表示61、オーディオ表示62、ナビゲーション表示63、お気に入り表示64、テレビ表示65、設定表示66の6種類が表示されている。この状態で、現在選択されている機能を示す1つの表示(表示モード)が、上記各表示61〜66のうちいずれか1つが例えば点滅されることに報知され、図6では、ナビゲーション表示63が点滅されて選択状態にあることが示される。なお、選択されていることを示すカーソル機能としては、点滅に限らず、例えば、別途各表示61〜66のいずれか1つにのみ棒状のカーソルを点灯表示させる等、適宜の手法を採択できる。
ナビゲーション表示63が点滅されて選択状態にあることが示される図6の状態で、ダイアルスイッチ10を押し下げ操作すると、ディスプレイ40の表示内容が、図7に示すように、ナビゲーション装置51用の表示内容となる車両の現在位置を中心とした地図表示に切換えられる(押し下げ操作が決定機能を有する)。ディスプレイ40にある表示内容が表示されている状態(例えばテレビ放映されている状態)で、ショートカットキーとしての押し下げスイッチ13を操作したときは、ディスプレイ40の表示内容が、図7のような車両の現在地位を中心とした地図表示に一気に切換えられる。
図6の状態から、ダイアルスイッチ10を回転操作してオーディオ表示62を選択した後、ダイアルスイッチ10を押し下げ操作することにより、図8に示すようなオーディオ機器の選択用画面に切換えられる。ショートカットキーとしての押し下げスイッチ11を操作したときは、ディスプレイ40の表示内容が、一気に図8のような表示内容に切換えられる。
図8の状態では、USB表示71(USBメモリに記憶された音楽の選択用)、DVD表示72(映画の選択用)、MD表示73(ミニディスクに記憶された音楽の再生選択用)、テープ表示74(カセットテープに記憶された音楽の再生選択用)、AM表示(AMラジオ放送の選択用)、FM表示76(FMラジオ放送の選択用)とされている。
図8の状態では、FM表示76が点滅されていて、FMラジオ放送が選択された状態である。この選択状態でダイアルスイッチ10を押し下げ操作することにより、次の階層となる複数のFM放送曲が、選択のために図6、図8と同じような態様でもって表示される。表示された複数のFM放送局をダイアルスイッチ10の回転操作で選択し、この後ダイアルスイッチ10を押し下げ操作することにより、所望のFM放送局が決定されて、その放送がスピーカ54から出力されることになる。なお、お気に入りの登録は、例えば図6の設定表示66を選択、決定した後、その下にある階層から選択、決定される。勿論、階層数は、適宜設定できる。また、図6のナビゲーション表示63を選択、決定したときに、即座に現在位置を中心とした地図情報を表示させるのではなく、ナビゲーション装置54に関連した各種機能を複数表示させ、この複数表示の1つとして現在位置の地図表示を選択するための表示を行わせる等、階層の設定等は適宜変更できる。
上述のようにして、所望の機能(表示モード)が選択、決定されて、決定された内容に応じた表示内容がディスプレイ40に表示される。また、スピーカ54から音楽や音声が適宜出力されることになる。
ここで、各スイッチ10〜15によってディスプレイ40の表示内容が切換えられるとき、この切換に応じてスピーカ54からの音量が大きく変化する場合がある。例えば、テレビ放映からAMラジオ放送に切換えたとき、音量が大きく変化される場合がある。この場合は、図4に示すような状態、つまり腕30をアームレスト7に載置した状態で、手首から先の部分を若干図4時計方向に回動(移動)させることにより、音量調整スイッチ20にアクセスすることができ、音量調整を簡単に行うことができる。運転者は、ディスプレイ40の表示内容切換えのための操作や音量調整を、前方を注視したまま簡単かつ確実に行うことができる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。ダイアルスイッチ10や押し下げスイッチ11〜15の機能は、ディスプレイ40での画面操作に関連したものであれば、適宜設定できるものであり、またヘッドアップディスプレイ41での画面操作用として用いることもできる。ダイアルスイッチ10は、前後・左右にチルト操作可能として、この操作をもディスプレイ40(41)の画面操作用としての機能を割り当てるようにすることもできる(例えば前後チルトで、次画面への切換と前画面への切換えを行い、左右チルトで画面のスクロールを行う等)。押し下げスイッチとしては、11〜13のうちいずれ1つあるいは2つとしてもよい。押し下げスイッチ14、15のいずれか一方あるいは両方を設けないようにしてもよい。音量調整スイッチ20を、ダイアルスイッチ10よりもステアリングハンドル3に近い側に配設したり、パーキングブレーキレバー8に近い側に配置するようにしてもよい。音量調整スイッチ20は、回転式に限らず、前後方向に揺動するシーソー式としたり(例えば前側を押しさげることにより音量増大とされ、後側を押し下げることにより音量低下とされる)、前後方向にスライドされるスライド式にする等、適宜の形式とすることができる。また、ダイアルスイッチ10、押し下げスイッチ11〜15の操作に応じた画面表示の制御対象となる機器としては、例えば空調機器等適宜選択できる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、車載ディスプレイの表示内容切換用として好適である。
U:コントローラ
1:インストルメントパネル
3:ステアリングハンドル
4:センターコンソール
6:スイッチパネル部
7:アームレスト
10:ダイアルスイッチ
11〜15:押し下げスイッチ
20:音量調整スイッチ
40、41:ディスプレイ
51:ナビゲーション装置
52:オーディオ機器
53:TVチューナ
54:スピーカ

Claims (8)

  1. 運転者から目視可能な位置に設けられたディスプレイと、
    センターコンソール上に設けられたアームレストと、
    前記アームレストの前方において前記センターコンソール上に設けられ、該アームレストに腕を載置した状態で操作可能なダイアルスイッチと、
    前記ダイアルスイッチの直前方において前記センターコンソール上に設けられ、前記アームレストに腕を載置した状態で手指によって押し下げ操作可能な押し下げスイッチと、
    前記ダイアルスイッチの近傍でかつ前記押し下げスイッチの車幅方向延長範囲となる位置において、前記センターコンソール上に設けられた音量調整スイッチと、
    を備え、
    前記ダイアルスイッチおよび前記押し下げスイッチはそれぞれ、前記ディスプレイにおける画面操作用とされ、
    前記音量調整スイッチが、前記ダイアルスイッチの側方でかつ該ダイアルスイッチと前後方向の前方側において一部重なる位置に設けられている、
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  2. 請求項1において、
    前記ダイアルスイッチと押し下げスイッチとの少なくとも一方の操作に応じて、前記音量調整スイッチによって音量調整される機器の種類が切換えられるようにされている、ことを特徴とする車両用入力装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記ダイアルスイッチは、前記ディスプレイに表示されている複数の表示モードの中から1つの表示モードを選択する表示モード選択用とされ、
    前記押し下げスイッチは、前記複数種の表示モードのうちあらかじめ対応付けられている特定の1つの表示モードに対応した画面を前記ディスプレイに表示させるためのショートカットキーとされている、
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
    前記音量調整スイッチは、前記ダイアルスイッチを挟んで、ステアリングハンドルとは反対側に配置されている、ことを特徴とする車両用入力装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
    前記センターコンソールの一側方に、パーキングブレーキレバーが配設され、
    前記音量調整スイッチは、前記ダイアルスイッチを挟んで、前記パーキングブレーキレバーとは反対側に配置されている、
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
    前記音量調整スイッチと前記ダイアルスイッチとの間隔が、指を挟まないような間隔に設定されている、ことを特徴とする車両用入力装置。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
    前記押し下げスイッチは、前記アームレストに腕を載置した状態で人差し指、中指、薬指で操作されるように、車幅方向に沿って3個設けられ、
    前記ダイアルスイッチと前記音量調整スイッチとの各上面はそれぞれ、前記アームレストよりも低い位置となるようにされ、
    前記押し下げスイッチの上面は、前記ダイアルスイッチよりもさらに低い位置とされ、
    前記音量調整スイッチは、前記ダイアルスイッチよりも小径な回転式とされている、
    ことを特徴とする車両用入力装置。
  8. 請求項において、
    前記ダイアルスイッチが押し下げ可能とされ、
    前記ダイアルスイッチの回転操作に応じて前記ディスプレイに表示されている複数種の表示モードのうち1つの表示モードが選択される一方、該ダイアルスイッチの押し下げ操作により該選択されている1つの表示モードに対応した画面が前記ディスプレイに表示される、
    ことを特徴とする車両用入力装置。
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