JP5935527B2 - 電動調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、モーターによって調理容器内に配置されたカッターを回転させて、食材を切断・粉砕・撹拌等して調理する電動調理器に関し、特に、調理容器内部の液体や粉体などがこぼれないように調理容器の上部開口を気密に閉塞できる蓋体を備えた電動調理器に関する。
主に家庭で使用される電動調理器として、電動機であるモーターで調理容器の中心に配置されたカッターを回転させて、調理容器内に投入された各種調理材料を切断・粉砕したり撹拌したりするものが知られている。このような電動調理器として、果物や野菜などからジュースを作ることを主な目的とするジューサーと称されるものや、各種の下ごしらえなどジュース以外の調理にも広く使用されるフードプロセッサーと称されるものなど、従来各種の電動調理器が知られている。
近年は、健康志向や内食志向などが追い風となって家庭内で各種の調理を行うことがブームとなっていて、特に、幅広い調理シーンで使用することができるフードプロセッサーの需要が拡大している。また、フードプロセッサーにおいて、魚肉類、野菜類などを細かく切断したり、ジュースやスープを作ったりする板状のブレード(調理刃)を備えたカッターの他に、おろし金を備えたものや、パン生地などを捏ねる羽根を備えたもの、さらに、スライスや千切り専用の回転刃を備えたものなど、各種形状のカッターを調理の目的に応じて交換可能としたものが人気を博している。
このような電動調理器として、調理中の調理容器内の空気を安全に外部に逃がし、かつ、調理材料が飛び出さないような構成を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に開示された従来の電動調理器の構成を示す側面図である。
図6に示す従来の電動調理器は、モーターを内蔵した図示しない本体と、本体上に取り外し可能に載置される調理容器101とを備え、調理容器101の底部中央に回転自在に配置されたカッター102によって、調理容器101の内部に投入された果物などを撹拌粉砕するものである。
調理容器101の上方の開口部を閉塞する蓋体103は、側面に形成されたパッキン104によって、調理容器101との間に隙間が生じないように固定することができる。蓋体103は、中央部が調理容器101内部側に向かって凸となった天面103aを備えるとともに、蓋体103の天面103aの中央部には、調理容器101内部側に突出したボス103bを備えている。ボス103bには、貫通する空気逃し穴103cが形成されている。
従来の電動調理器では、調理容器101内部のジュースなどの液体が遠心力で調理容器101の周辺上部に到達した場合でも、蓋体103の天面103aの形状により図6中矢印105として示すように、容器101の中央部分で上方から下方へと向かうように規制される。また、蓋体103の中央部に調理容器101の内部側に突出したボス103bが形成されているため、調理容器101内部の液体がボス103bに形成された空気逃し穴103cから外部に飛び出すことを効果的に防止することができる。
特開平9−37970号公報
上記従来の電動調理器では、調理容器との間に隙間が形成されないように取り付けられる蓋体の天面の形状と、蓋体中心部に形成されたボスを貫通するように設けられた空気穴によって調理容器内部と外部とを接続して、調理中に調理容器内を材料が上下動することにより生じる空気圧を調理容器内部の空間から外部に逃がすとともに、簡易な構成で調理中の材料やできあがったジュースなどの液体が外部に飛び出すことを防止できる。このため、清潔で安全な使用ができる電動調理器を実現するものである。
上記従来の電動調理器の構成は、その内径に比較して深さが深い調理容器が使用される、いわゆるジューサータイプの電動調理器においては比較的有効である。しかし、特に調理目的に応じて各種のカッターが交換可能に取り付けられるフードプロセッサーのように、内径に比較して深さがそれほど深くない調理容器を備えた電動調理器では、調理容器の底面と蓋体との距離が短いために調理容器内部の食材が飛び出しやすく、上記従来技術における蓋体のように中央部に貫孔を備えた構成を採用することは困難である。
また、各種調理目的に応じてカッターを交換可能なフードプロセッサーでは、調理容器内に液体や粉体、微細に切断された食材など、さまざまな態様の食材が存在することを想定する必要があるため、これら食材が外部に漏れ出すことを防止するために、蓋体に開口部等を形成せずに調理容器の上部開口を気密に閉塞できる構成の蓋体が採用される場合がある。この場合には、上記従来の電動調理器のように、蓋体に空気孔を設けて調理容器内部の空気を外部に導出することができない。
さらに、例えばデザイン上の観点から、調理容器を覆う蓋体上面を平坦化して、かつ、開口部を設けない構成が要求される場合もある。
本発明はこのような従来技術の課題を解決するものであり、調理容器の開口を気密に閉塞可能な蓋体を備えた構成でありながら、調理容器内部の食材が漏れ出ることなく内部の空気を外部へ導出することが可能な電動調理器を得ることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の電動調理器は、底部中央に軸通筒を備える調理容器と、前記調理容器の上部開口を気密に閉塞可能な蓋体と、前記調理容器を載置する載置台と前記載置台上に突出させた駆動軸と前記駆動軸を回転させる回転機構とを備えた本体部と、前記調理容器内で前記駆動軸の回転により回転するカッターとを備え、前記調理容器の上部開口が前記蓋体で閉塞されて形成された空間内に、前記空間と外部とを接続する通気路の空間側開口が形成されていることを特徴とする。
本発明の電動調理器は、調理容器の上部開口を気密に閉塞可能な蓋体を備え、この蓋体によって閉塞されて形成された内部空間内に、外部と接続する通気路の空間側開口が形成されている。このため、調理容器の上部開口を蓋体によって気密に閉塞することができるとともに、調理容器内部の液体や粉体などの調理材料をこぼすことなく、調理容器内部の空気を外部に逃がすことができる。
実施の形態にかかるフードプロセッサーの外観を示す側面図である。 実施の形態にかかるフードプロセッサーの構成を示す断面図である。 実施の形態にかかるフードプロセッサーに用いられるカッターの形状を示す斜視図である。 実施の形態にかかるフードプロセッサーにおける通気路の構成を説明するための拡大断面図である。 実施の形態にかかるフードプロセッサーの本体部の外観構成を示す斜視図である。 従来の電動調理器の構成を示す部分断面図である。
本発明の電動調理器は、底部中央に軸通筒を備える調理容器と、前記調理容器の上部開口を気密に閉塞可能な蓋体と、前記調理容器を載置する載置台と前記載置台上に突出させた駆動軸と前記駆動軸を回転させる回転機構とを備えた本体部と、前記調理容器内で前記駆動軸の回転により回転するカッターとを備え、前記調理容器の上部開口が前記蓋体で閉塞されて形成された空間内に、前記空間と外部とを接続する通気路の空間側開口が形成されている。
本発明の電動調理器は上記構成を備えることで、調理容器の上部開口を蓋体によって気密に閉塞して調理材料がこぼれることを防止する構成でありながら、調理容器の内部空間の空気を、通気路を介して外部に放出させることができる。このため、調理容器内部に液体や粉体などの調理材料が収容されている場合でも、これらの調理材料をこぼしてしまうことなく蓋体によって調理容器の上部開口を気密に閉塞することができる。
この場合において、前記カッターが、前記駆動軸に対して交換可能に取り付けられるようにすることができる。
また、上記構成において、前記空間側開口が、前記カッターの中心軸であるカッター軸部に形成されていることが好ましい。このようにすることで、調理容器内部の調理材料がこぼれにくい位置に通気路の空間側開口を形成することができる。
この場合において、前記カッターが前記駆動軸に取り付けられた状態で前記軸通筒の先端よりも高い位置にある前記カッター軸部に、前記空間側開口が形成されていることが好ましい。
また、前記空間側開口が前記カッター軸部の側面に形成されていることが好ましい。このようにすることで、調理容器の上部開口から調理材料を投入する場合に、通気路の空間側開口から調理材料が通気路内に入ってしまうことを防止することができる。
また、この場合において、前記空間側開口が、前記カッター軸部を上方から観視した際に視認できない位置に形成されていることが好ましい。さらに、前記カッター軸部の上端部近傍に軸中心方向に凹んだ凹部が形成され、前記空間側開口が前記凹部の底面部に形成されていることが好ましい。
また、本発明の電動調理器において、前記通気路が前記カッター軸部の内部を経由して前記調理容器と前記載置台との間隙部分で外部に接続されていることが好ましい。このようにすることで、特別な開口部や間隙部などを形成することなく、調理容器内部の空間と外部とを接続する通気路の外部との接続部分を形成することができる。
この場合において、前記載置台上面に、前記調理容器の底面に形成された環状凹部と嵌合する環状凸部が形成され、前記環状凸部は少なくとも1箇所の不連続部分を有していることが好ましい。このようにすることで、環状凸部の不連続部分を通気路の外部との接続部分とすることができる。
以下、本発明の電動調理器について、カッターが交換可能なフードプロセッサーを例として、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
以下、本発明の電動調理器の実施の形態として、調理容器内部に配置された軸通筒を貫通する駆動軸の軸カバーに、調理目的に応じて各種形状のカッターを交換可能に取り付けることができるフードプロセッサーを例示して説明する。本実施形態にかかるフードプロセッサーは、野菜や魚肉類のみじん切り等の他に、ジュースやスープなどの液体、パン粉などの粉体を用いた調理も行うことができるものであり、調理容器として、その径に対して深さが同等もしくは少し小さい形状のものを備えたタイプである。
図1は、本実施形態にかかるフードプロセッサーの全体構成を示す側面図である。
図1に示すように、本実施形態のフードプロセッサーは、本体部1と本体部1の載置台1cに載置された調理容器2と、調理容器2の上部開口を気密に閉塞可能な蓋体3とを備えている。
本体部1は、図1では図示しないカッターを回転させる回転機構が内部に収容され、上面が載置台1cを構成する本体下部1aと、本体下部1aの載置台1c以外の部分の上部に形成された側面側上部1bとから構成されている。本実施形態にかかるフードプロセッサーの本体部1では、側面側上部1bは、載置台1c上に載置された調理容器2の一部を側方から包み込むようにその側方が湾曲するとともに、載置台1c上に載置された調理容器2を覆う蓋体3が、同時に側面側上部1bの上端部分を覆うように形成されている。このようにすることで、調理容器2を本体部1に対して正しい位置に、かつ、しっかりと載置することができるとともに、フードプロセッサー全体としてのデザイン性を高めている。
調理容器2は、内部に調理材料を入れて調理を行うワークボウル2aと、ワークボウル2aの下部に位置して、本体部1の載置台1c上に載置される台座部2bと、ワークボウル2aの側方に配置された把手2cとから構成されている。本実施形態のフードプロセッサーでは、ステンレス製のワークボウル2aを採用している。また、台座部2bと把手2cとは、樹脂により一体的に形成されている。台座部2bの内側部分には本体部1の載置台1c上の正しい位置に固定されるように後述する嵌合凹部が形成されている。なお、ワークボウル2aは、内部に収容された調理材料が調理される様子を確認できるように、透明なガラスもしくは樹脂材料で形成することもできる。また、本実施形態のフードプロセッサープロセッサーでは、台座部2bと把手2cとを不透明な樹脂で形成しているが、台座部2bと把手2cのいずれか一方、もしくは、双方ともに、透明な樹脂やガラスで形成することができ、それぞれを別々の部材で構成することもできる。
蓋体3は、有色または無色の透明な樹脂材料により形成されていて、上記したように本実施形態のフードプロセッサーでは、開口部が円形の調理容器2のワークボウル2a部分を気密に閉塞することが可能な円形の部分と、本体部1の側面側上部1bの上端部を覆うことができるように形成された略半円形状の部分とが接続された形状となっていて、調理容器2を載置台1c上に載置した状態でフードプロセッサーの上部全体を覆う形状となっている。また、デザイン上の観点から蓋体3の上面を平坦面としてフードプロセッサーの外観形状を整えるとともに、調理容器2内部の食材の様子を確認する際に邪魔とならないように、調理容器2のワークボウル2aの上部開口を覆う円形の部分に形成された、筒状部の内側部分の内表面も平坦面とされている。
なお、本実施形態のフードプロセッサーでは、側面側上部1b上に位置する蓋体3の上面に、ユーザが押下することで、本体部1内部に収容された回動機構のモーターをOn/Offする駆動スイッチ4が配置されている。また、側面側上部1bの調理容器2側とは反対側の側面に配置された切り替えスイッチ5によって、モーターの回転数や動作時間を変更するなど、本体部1内部の回転機構の動作を制御することができる。
図2は、本実施形態のフードプロセッサーの構成をより詳細に説明するための側断面図である。図2は、フードプロセッサーを図1と同様に側方から見た状態を示し、調理容器2の把手2cの中心線と本体部1の側面側上部1bの中心部とを結ぶ直線で分割した断面の構成を示している。
図2に示すように、本体部1の本体下部1aに形成された載置台1cの中心部分を貫通して駆動軸11が配置されている。また、本体部1の側面側上部1bと本体下部1aとの境界部分の内部にはモーター13が配置されている。モーター13のシャフト14の底部に接続されたプーリー15の回転が、連動ベルト16によって駆動軸11の端部に固定された回転板12に伝えられることで、駆動軸11が所定の回転数で回動する。本実施形態のフードプロセッサーでは、モーター13、シャフト14,プーリー15、連動ベルト16、回転板12が、回転機構を構成する。
載置台1c上に突き出た駆動軸11は軸カバー17で覆われている。調理容器2が載置台1c上の所定の位置に載置されると、軸カバー17が調理容器2のワークボウル2a底部中央に形成された軸通筒18の内部を貫通し、駆動軸11が回転すると調理容器2の軸通筒18内部で軸カバー17が同様に回転する。
軸カバー17の上端部に、カッター19のカッター軸部19aを被せるように差し込むことで、軸カバー17とカッター軸部19aの内表面19bとが摺接されるとともに、軸カバー17とカッター軸部19aとに形成された凹凸部が嵌合するようになっていて、カッター19を駆動軸11の回転によって回転可能に取り付けることができる。このとき、調理容器2のワークボウル2a底部に形成された軸通筒18は、カッター軸部19aに形成された空洞部19c内部に差し込まれるため、軸通筒18はカッター19の回転の妨げとはならないようになっている。なお、カッター19には、そのカッター19を用いて行う調理目的に応じた形状のブレード20が形成されている。
図3に示す斜視図をともに参照して、カッター19の形状を詳細に説明する。
図2および図3で例示したカッター19は、調理材料をみじん切り等細かく切断する通常タイプのカッター19であり、カッター19の底部近傍には、一対のブレード20が配置されている。ブレード20は、先端部が回転方向の反対側に少し湾曲するとともに、ブレード20の回転方向前方側には、調理材料を容易に切断できるように細かな凹凸が形成されている。
カッター19のカッター軸部19a上部には、カッター軸部19aの軸中心方向に凹んだ一対の凹部19dが形成されている。ユーザがカッター19を交換する場合に、この凹部19dを掴むことができる。また、カッター軸部19aの上端部分には、一対の凹部19dの上側を覆うようにキャップ部材19eが配置されている。一対の凹部19dの底面部、すなわち、カッター19の軸に最も近い面には、後述する調理容器内部の空間と外部とを接続する通気路の、調理容器内部に位置する空間側開口となる開口19fが形成されている。
図2に示すように、本体部1の載置台1c上に形成された環状凸部1dに、調理容器2の台座部2bに形成された環状凹部2dが嵌合している。また、蓋体3の、調理容器2のワークボウル2aの上部開口を覆う円形の部分には、ワークボウル2a内に入り込む筒状部3aが形成されていて、筒状部3aの周囲にはワークボウル2aの内壁部分との気密性を保つためのパッキン材21が配置されている。このように、蓋体3に形成された筒状部3aの周囲とワークボウル2aの内側面との間隙が、パッキン材21によって気密に保たれるとともに、蓋体3のワークボウル2aの上部開口を覆う部分には空気孔等の開口が形成されていないため、本実施形態のフードプロセッサーでは、蓋体3が調理容器2の上部開口を気密に閉塞することができる。
また、本体部1の側面側上部1bの内部には、上部を覆う蓋体3の略半円形の部分に配置された駆動スイッチ4に連動するスイッチ機構22が配置されている。駆動スイッチ4が押下されると、連動して動くスイッチ機構22によってモーター13に電流が流れるようになり、モーター13のシャフト14が回転する。スイッチ機構22の近傍には、図2では現れない切り替えスイッチ5に連動した回転切り替え部23が配置されていて、モーター13が所定の回転数で回転するように切り替えを行う。
図4は、本実施形態のフードプロセッサーに形成された、調理容器内部に形成される空間と外部とを接続する通気路を説明するための要部拡大断面図である。
図4は、調理容器2の底面中央に配置された軸通筒18に、カッター19が取り付けられている状態を示す図であるが、図2の状態とは90度異なる向き、すなわち、調理容器2の把手2c側から本体部1の側面側上部1bを見た方向の断面を示している。
図4に示すように、カッター19のカッター軸部19a上部には、開口19fが形成されている。この開口19fは、カッター軸部19aの中心軸、および、軸カバー17を介してカッター軸部19aと接続されている駆動軸11に対して垂直となるように、すなわち、フードプロセッサーを使用する状態において水平な方向に形成されている。また、開口19fは、カッター19が調理容器2内部において軸カバー17に取り付けられた状態で、ワークボウル2a内部に液体が収容された場合の、最も高い水面位置よりもさらに上方となる位置のカッター軸部19aに形成されている。
開口19fは、カッター19の上端部のキャップ部材19eの内側に形成された上端空間19gに繋がっている。そして、上端空間19gは、カッター19のカッター軸部19aの内表面19bと駆動軸11を覆うように配置された軸カバー17との間に形成された隙間を経て、調理容器2の台座部2bと本体部1の載置部1cとの間に繋がる連続空間24(24a、24b、24c、24d)に接続されている。具体的には、連続空間24は、上端空間19gに連続する軸カバー17の上端部分に形成された第1の空隙部24a、第1の空隙部24aと連続して軸カバー17とカッター軸部19aの内表面19bとの間に形成された第2の空隙部24b、調理容器2の底面中央部において軸通筒18と軸カバー17との間に形成された第3の空隙部24c、本体部1の載置台1cの中央部分に形成された載置台1cと調理容器2の台座部2bの底面との間の第4の空隙部24dによって形成されている。
図5は、本実施形態のフードプロセッサーの、調理容器と蓋体とを取り外した状態の本体部の形状を示す斜視図である。
図5に示すように、本実施形態のフードプロセッサーの本体部1は、本体下部1aの上面に調理容器2を載置する載置台1cが形成されている。載置台1cには、調理容器2を正しい位置に配置させるために、かつ、駆動軸11の回転が伝達されて調理容器2内に配置されたカッター19が回転する際に生じる振動によって、駆動軸11および軸カバー17と調理容器2の内部に形成される軸通筒18との軸心にずれが生じないようにするために、駆動軸11を中心とする環状の環状凸部1dが形成されている。この環状凸部1dが、調理容器2の台座部2bの底面に形成された環状凹部2dと嵌合するが、図5に示すように、載置部1cにおける側面側上部1b側には環状凸部1dが形成されていない不連続部分1eが形成されている。
図4に示されているように、環状凸部1dに環状凹部2dが嵌合されたとき、調理容器2の台座部2bの底面が環状凸部1dの頂面に支えられるために、台座部2dの下端部である環状凹部2dを形成する壁部分の先端部と載置部1cの表面とは密着せず、所定の隙間が生じている。このため、図5に示した環状凸部1dの不連続部分1eでは、仮に調理容器2の台座部2bの底面側に環状凹部2dが連続して形成されていた場合でも、調理容器2の台座部2bの下端部と載置面1cとの間に、所定の間隙が確保される。このように調理容器2の台座部2bの下端部と載置台1cの上面との間に間隙が形成されていることで、図4に示した第4の空隙部24dは、この間隙部分でフードプロセッサーの周囲に位置する空間である外部の空間と、空間的に接続されていることになる。
本実施形態のフードプロセッサーでは、以上説明した、カッター19のカッター軸部19aに形成された開口19fから、カッター19の上端部のキャップ部材19eの内側に形成された上端空間19g、カッター19のカッター軸部19aと駆動軸11を覆うように配置された軸カバー17との間を経て調理容器2の台座部2bと本体部1の載置部1cとの間に繋がる連続空間24、環状凸部1dの不連続部分1eまでが、調理容器2内部に形成される空間と外部とを接続する通気路を構成する。
本実施形態のフードプロセッサーは、蓋体3には開口が形成されておらず、また、調理容器2のワークボウル2aの上部開口を覆う蓋体3の円形の部分に形成された筒状部3aの周囲にパッキン材21が配置されているため、ワークボウル2aの内壁部分との間で気密性が保たれるように蓋体3が調理容器2の上部開口を閉塞できる構成となっている。一方で、蓋体3や調理容器2以外の部分であるカッター19のカッター軸19a上部に形成された開口19fを調理容器内部の空間側開口として、調理容器2内部の空間と外部と接続する通気路が形成されているため、調理容器2内部の空気を外部に逃がすことができる。
また、調理容器2の内部の空間と外部とを接続する通気路の空間側開口として、カッター軸部19aの上端部近傍の側面に設けられた凹部19dの底面に形成された開口19fを用いている。このようにすることで、通気路の空間側開口を、調理容器2内部に液体の部材が投入されている場合の最高水面位置よりもさらに高い位置に配置することができ、調理容器2内部の液体が、通気路を通って外部に漏れ出すことを防止することができる。また、通気路の空間側開口が、回転中心であるカッター軸部19に設けられているため、調理中に遠心力によって調理容器2の内側側面に向かって押しつけられる被調理物が、空間側開口から通気路内に進入してしまうことを防止することができる。さらに、空間側開口である開口19fが、カッター軸部19aの軸中心方向に向かう水平方向に形成されているため、カッター19を設置した後に調理材料を投入した場合でも、通気路の空間側開口から調理部材が入ってしまうことを防止することができる。特に、本実施形態のフードプロセッサーでは、通気路の空間側開口である開口19fが、カッター19の上端部のキャップ部材19eに覆われる位置に配置されているため、通気路の空間側開口から調理部材が入ってしまうことをさらに確実に防止することができる。
このように、本実施形態のフードプロセッサーは、蓋体や調理容器に外部と繋がる開口が形成されていないため、ワークボウル内に投入された調理材料、もしくはカッターによって調理された調理物が液体や粉体であった場合でも、これらの食材が蓋体や調理容器の外部に漏れ出ることを防止することができる。また、蓋体に設けられた開口から、調理容器内部にゴミなどの異物が混入することを防止することができるとともに、シンプルな形状とすることで蓋体のデザイン上の価値を高めることができる。
さらに、調理容器内部の空間と外部とを接続する通気路を備えているために、蓋体が調理容器の開口を気密に閉塞することができる構成であるにもかかわらず、調理容器内部に形成される空間の圧力を外部に逃がすことができる。この結果、蓋体で調理容器上部の開口を気密に閉塞する際に、内部に閉じこめられる空気が邪魔をして蓋体が閉じにくくなってしまうことが防止できる。また、閉じこめられる空気に押されて調理容器内部の液体の食材などが、カッターと軸通筒との間などにしみこんでしまい、これが本体部の内部や本体部と調理容器との間の部分へと漏れ出てしまうことを防止することができる。
なお、上記実施の形態では、通気路の空間側開口である開口が形成されるカッターとして、先端部が回転方向の後方側に湾曲した一対のブレードを備えたものについて説明した。しかし、本実施形態の開口は、フードプロセッサーにおいて交換可能に使用される他の各種のカッター、例えば、パン粉を捏ねるパンの羽根が形成されているカッター、大根おろしやとろろを調理するためのおろし金などが形成されているカッターなどの軸部に形成することができる。また、本実施形態において説明した、調理容器内部に交換可能に配置されたカッターを駆動軸の回転によって回転させる具体的構成はあくまで例示であり、他のさまざまな形態を採ることができる。
また、空間側開口をカッターの軸部に形成する場合に、調理容器内に液体が投入される場合の最も高い水面位置よりもさらに高い位置に開口を形成することが重要であるが、上記例示した、開口が回転軸に対して水平であること、また、開口が軸に形成された凹所の底面に形成されることは、いずれも必須の要件ではない。
さらに、調理容器内部と外部とを接続する通気路の空間側開口は、空間の外殻を構成する調理容器自体および蓋体以外であれば、カッター軸部以外の空間内の部位に形成することができる。例えばカッター軸部の中心部分にカッター軸部よりもさらに高い位置まで伸長する支柱を設け、その支柱の先端部分に開口を設けるなど、回転するカッターの邪魔にならない場所に開口を設ける各種の変形例を考えることができる。
また、上記実施の形態では、電動調理器の例としてカッターが交換可能なフードプロセッサーを例示して説明したが、本発明は、他の電動調理器、例えば、いわゆるジューサーと称されるカッターが交換可能でない電動調理器に適用することができる。さらに、いわゆるミルや脱穀器など、蓋体で上部開口が気密に閉塞される調理容器を備え、各種調理を行うカッターが調理容器内で駆動軸の回転により回転する各種電動調理器に適用することができる。
本発明の電動調理器は、調理容器の開口を気密に閉塞する蓋体を備えた構成でありながら、調理容器内部の圧力を外部に開放することができる電動調理器として有用である。
1 本体部
1c 載置台
2 調理容器
3 蓋体
11 駆動軸
18 軸通筒
19 カッター
19f 開口(空間側開口)

Claims (4)

  1. 底部中央に軸通筒を備える調理容器と、
    前記調理容器の上部開口を気密に閉塞可能な蓋体と、
    前記調理容器を載置する載置台と前記載置台上に突出させた駆動軸と前記駆動軸を回転させる回転機構とを備えた本体部と、
    前記調理容器内で前記駆動軸の回転により回転するカッターとを備え、
    前記調理容器の上部開口が前記蓋体で閉塞されて形成された空間内に、前記空間と外部とを接続する通気路の空間側開口が形成され
    前記空間側開口が前記カッターの中心軸であるカッター軸部の側面に、前記駆動軸に対して垂直方向に形成されている、電動調理器。
  2. 底部中央に軸通筒を備える調理容器と、
    前記調理容器の上部開口を気密に閉塞可能な蓋体と、
    前記調理容器を載置する載置台と前記載置台上に突出させた駆動軸と前記駆動軸を回転させる回転機構とを備えた本体部と、
    前記調理容器内で前記駆動軸の回転により回転するカッターとを備え、
    前記調理容器の上部開口が前記蓋体で閉塞されて形成された空間内に、前記空間と外部とを接続する通気路の空間側開口が形成され、
    前記空間側開口が前記カッターの中心軸であるカッター軸部の側面であって、前記カッター軸部を前記駆動軸の軸上における上方から観視した際に視認できない位置に形成されている、電動調理器。
  3. 底部中央に軸通筒を備える調理容器と、
    前記調理容器の上部開口を気密に閉塞可能な蓋体と、
    前記調理容器を載置する載置台と前記載置台上に突出させた駆動軸と前記駆動軸を回転させる回転機構とを備えた本体部と、
    前記調理容器内で前記駆動軸の回転により回転するカッターとを備え、
    前記調理容器の上部開口が前記蓋体で閉塞されて形成された空間内に、前記空間と外部とを接続する通気路の空間側開口が形成され、
    前記空間側開口が、前記カッターの中心軸であるカッター軸部の側面に前記駆動軸の方向に凹んで形成された凹部の底面部に形成されている、電動調理器。
  4. 底部中央に軸通筒を備える調理容器と、
    前記調理容器の上部開口を気密に閉塞可能な蓋体と、
    前記調理容器を載置する載置台と前記載置台上に突出させた駆動軸と前記駆動軸を回転させる回転機構とを備えた本体部と、
    前記調理容器内で前記駆動軸の回転により回転するカッターとを備え、
    前記調理容器の上部開口が前記蓋体で閉塞されて形成された空間内に、前記空間と外部とを接続する通気路の空間側開口が形成され、
    前記空間側開口が、前記カッターの中心軸であるカッター軸部の上端部に配置されたキャップ部材の下方側の前記カッター軸部の側面で、かつ、その上方が前記キャップ部材で覆われる部分に形成されている、電動調理器。
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