JP5932448B2 - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents

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本発明は、反応性スパッタリングによる成膜方法及び成膜装置に関する。
反応性スパッタリングは、反応性ガスの導入のもとで金属ターゲットなどをスパッタし、所望の化合物薄膜を得るために用いられ、光学素子における薄膜や半導体集積回路を含む種々の成膜用途に活用されている。反応性スパッタリングには、成膜速度や膜質の異なる三つの状態が存在することが知られており、一般的に、金属状態、遷移状態、反応性(化合物)状態と呼ばれている。
図9は成膜速度に対する反応性ガスの流量の影響を示す図である。この三つの状態が存在する原因は、反応性ガスがターゲットの表面上の原子と反応し、ターゲットの表面が化合物で被覆されることにある。
化合物状態では、ターゲットの表面の化合物を維持するのに十分な量の反応性ガスが存在する。この化合物状態の場合、十分に反応が進み化学量論比を満足する化合物を得やすいが、他の2つの状態に比べ成膜速度が遅くなるという特徴がある。ターゲット上の化合物膜の結合力やターゲット材料と化合物膜との結合力は、金属などのターゲット材料の結合力よりも強い。これら結合を切り、ターゲットをスパッタして化合物をたたき出すには、より多くのエネルギーが必要になるため、化合物のスパッタ率は金属のスパッタ率よりも低くなり、その結果、成膜速度が遅くなる。また、化合物の二次電子放出係数は、金属の二次電子放出係数よりも大きいものが多い。これによっても化合物の成膜速度は遅くなる。
金属状態では、ターゲットの表面の化合物を形成するのに十分な量の反応性ガスが存在せず、ターゲットの表面は化合物よりも金属の割合が高くなる。その結果、成膜速度は速くなるが、形成される薄膜は、反応が十分に進んでいない金属的な薄膜になる。
遷移状態では、化合物状態と金属状態との中間にあたる量の反応性ガスが存在する。ターゲットの表面は部分的に化合物が形成され、化合物スパッタと金属スパッタとが混在する。そのため、化合物状態に比べて成膜速度は速くなる。また条件により十分に反応が進んだ化合物が得られるという特徴がある。しかし、遷移状態は、非常に不安定な状態であるという問題がある。
図9のA点にあたる化合物状態から反応性ガスの流量を減少させる場合を考える。B点までは、ターゲット表面は化合物で被覆されている。この領域では、ターゲット表面の化合物がスパッタされて金属表面が出現したとしても、金属表面はすぐに反応性ガスと反応して再び化合物で被覆される。B点よりさらに反応性ガス流量を減少させると、ターゲット表面に出現する金属表面を化合物化するのに必要な反応性ガス量が不足する。すると化合物スパッタだけではなく、金属表面から金属スパッタも始まる。金属スパッタにより生じた金属は反応性ガスのポンプの役目を果たし、導入している反応性ガスの一部はそこで消費され、ターゲットの金属表面の反応に使用される反応性ガスはさらに不足する。その結果、急激にターゲット表面の金属状態の割合が高くなり、破線のように化合物状態のB点から金属状態のD点に移行する。金属状態から反応性ガスの流量を増加させる場合にも同様に急激な状態変化が起こり、破線に沿って金属状態のC点から化合物状態のA点に移行する。結果として、反応性スパッタリングではヒステリシスが構成される。これらの現象に関しては、反応性ガスの収支をモデル化したS.Berg等の理論が知られている(非特許文献1参照)。
遷移状態で成膜を行うためには、図9の実線に沿って反応性ガスの流量を調整する必要がある。しかし、図9の破線で示されるこの移行はプロセス条件にもよるが数秒程度で生じる場合もあり、人間が手動で反応性ガス流量を調整することは困難である。
そこで、遷移状態プロセスを制御する技術の一つとして、プラズマ中の特定波長の発光をモニタリングして、その発光強度が一定になるように反応性ガス流量にフィードバックをかけて調整することにより遷移状態を制御する方法が知られている(特許文献1参照)。これらの方法は、Plasma Emission Monitoring、又はOptical Emission Monitoring等と呼ばれている(以下、PEMとして表記する)。
このシステムの応答時間は、反応性ガス流量の調整時間で決まる。応答時間を最小限に抑えるために、応答が高速なピエゾバルブや高速流量計測可能なMEMS方式の熱式質量流量計を有するマスフローコントローラが用いられている。その他、バルブ(ガス弁)とターゲットまでの距離を短くすることでガスの輸送時間の遅れを少なくすることが行われている。それでも応答速度は、数100msecから数sec程度かかる。
したがって、B点からD点への移行時間が短く、非常に不安定なプロセスの場合、反応性ガスの流量を調整して遷移状態で安定に制御することが難しくなり、場合によっては制御不可能になる。特に、電力を増加してさらに成膜速度を上昇させようとした場合、この影響はさらに顕著になる。このようなヒステリシス形状を有する場合の遷移状態のプロセスを制御するには、急速に進む状態間の移行を少しでも遅らせることが必要になる。移行を遅らせるには、ターゲット表面のスパッタリングによる金属化と反応性ガスによる化合物化を高精度に制御してバランスさせることが必要である。
B点からD点への移行を遅らせるということに類似した従来技術として、放電ガスであるArガスの流量又は分圧を制御する技術がある(特許文献2参照)。この技術は、反応性ガスであるOガスの流量を制御する場合と比較して、遷移状態での変化を緩やかにすることにより、制御を容易にすることが可能となる。
特開昭62−180070号公報 特開昭61−176010号公報
S.Berg,H.O.Blom,T.Larsson,and C.Nender:J.Vac.Sci.Technol.A,5,(1987),202
しかしながら、スパッタリングガスであるArガスの流量や分圧を制御する場合、真空チャンバーの内部の圧力変動が大きく、スパッタ量が大きく変化するため、安定した成膜が損なわれる。また、Arガス等のスパッタリングに用いられる不活性ガスには、流量の大きなマスフローコントローラが必要になるため、流量の微調整を行うには不向きであり、流量の精度が落ちるといった問題がある。特に、電力を増加してさらに成膜速度を上昇させようとした場合には、さらに高精度な制御が必要であるため、Arガス等のスパッタリングに用いられる不活性ガスの流量を変動させるのは得策ではない。
そこで、本発明は、反応性スパッタリングにおける化合物状態から金属状態への急速な移行を抑制して、遷移状態で安定して成膜が行える成膜方法及び成膜装置を提供することにある。
本発明は、真空容器の内部に、金属材料を含むターゲットと基板とを配置し、前記ターゲットの表面を反応性スパッタリングして、前記基板の表面に金属酸化物の薄膜を形成する成膜方法において、Oガスからなる反応性ガスと、Neガス、Arガス、Krガス、Xeガス及びRnガスのうち少なくとも1つからなる第1の不活性ガスと、Heガスからなる第2の不活性ガスとを、前記真空容器の内部に供給し、前記ターゲットに電圧を印加することで化合物状態における反応性スパッタリングを開始した後、前記第1の不活性ガスの流量を一定になるように制御しつつ、前記反応性ガスの流量及び前記第2の不活性ガスの流量を調整することで、反応性スパッタリングの状態を前記化合物状態から遷移状態に移行させて反応性スパッタリングを継続することを特徴とする。
また、本発明は、金属材料を含むターゲットを反応性スパッタリングして、基板の表面に金属酸化物の薄膜を形成する成膜装置において、内部に前記基板が配置される真空容器と、前記真空容器の内部に配置され、前記ターゲットを保持するカソードと、Oガスからなる反応性ガスを前記真空容器の内部に供給する反応性ガス供給部と、Neガス、Arガス、Krガス、Xeガス及びRnガスのうち少なくとも1つからなる第1の不活性ガスを、前記真空容器の内部に供給する第1の不活性ガス供給部と、Heガスからなる第2の不活性ガスを、前記真空容器の内部に供給する第2の不活性ガス供給部と、前記反応性ガスと、前記第1の不活性ガスと、前記第2の不活性ガスとを、前記真空容器の内部に供給し、前記ターゲットに電圧を印加することで化合物状態における反応性スパッタリングを開始した後、前記第1の不活性ガスの流量を一定になるように制御しつつ、前記反応性ガスの流量及び前記第2の不活性ガスの流量を調整することで、反応性スパッタリングの状態を前記化合物状態から遷移状態に移行させて反応性スパッタリングを継続する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、スパッタリングに寄与する第1の不活性ガスの流量を一定に保つことで、安定してスパッタリングを行うことができる。また、反応性ガスの流量を調整することで、ターゲットの表面における酸化状態が粗調整され、第2の不活性ガスの流量を調整することで、ターゲットの表面における酸化状態が微調整される。ターゲットの表面における酸化状態の粗調整と微調整とを組み合わせることで、反応性ガスの流量のみの調整や第1の不活性ガスの流量のみの調整と比較して、安定的に遷移状態で成膜することができる。これにより、従来よりも速い成膜速度で成膜を行うことができる。
本発明の実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す説明図である。 Heガスからなる第2の不活性ガスを真空チャンバーに導入することによる発光強度の変化を表わす図である。 本実施形態における反応性ガスの流量と成膜速度との関係を示す図である。 ガスの流量を減少させた場合とHeガスの流量を減少させた場合との移行時間を示す図である。 成膜装置により基板に薄膜を成膜する各工程を示すフローチャートである。 調整工程を示すフローチャートである。 実施例1の成膜装置でOガス及びHeガスの流量制御を実施した際のOガスの発光強度と、Heガスを導入せずにOガスの流量制御のみを実施した際のOガスの発光強度とを比較した図である。 実施例2における酸素流量比と成膜速度の結果を示す図である。 成膜速度に対する反応性ガスの流量の影響を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す説明図である。基板17は、例えばレンズのレンズ本体である。このレンズ本体である基板17の表面に薄膜を形成することで、レンズが形成される。
成膜装置1は、反応性スパッタリングにより基板17の表面に、金属酸化物の薄膜を形成するものである。図1に示すように、成膜装置1は、真空容器である真空チャンバー10と、真空チャンバー10に接続された複数の真空ポンプからなる排気機構11と、を備え、真空チャンバー10の内部が、排気機構11により排気されて所定圧力に減圧保持される。
また、成膜装置1は、真空チャンバー10に接続され、Arガスからなる第1の不活性ガスを真空チャンバー10の内部に供給する第1の不活性ガス供給部12を備えている。また、成膜装置1は、真空チャンバー10に接続され、Heガスからなる第2の不活性ガスを真空チャンバー10の内部に供給する第2の不活性ガス供給部13を備えている。また、成膜装置1は、真空チャンバー10に接続され、Oガスからなる反応性ガスを真空チャンバー10の内部に供給する反応性ガス供給部14を備えている。
第1の不活性ガス供給部12、第2の不活性ガス供給部13及び反応性ガス供給部14は、例えばマスフローコントローラであり、真空チャンバー10にそれぞれのガスを供給することができる。
真空チャンバー10の内部には、成膜材料源となるNb等の金属材料で形成されたターゲット15が設けられている。ターゲット15は、真空チャンバー10の内部に配置され、真空チャンバー10の外部に配置された電源16に電気的に接続されたカソード18に保持されている。
真空チャンバー10の内部に第1の不活性ガス、第2の不活性ガス及び反応性ガスを供給して、電源16を用いてターゲット15を負極として電圧を印加することにより、真空チャンバー10内にはプラズマが発生する。プラズマ中のArをターゲット15の表面に衝突させてスパッタリングを行うことで、基板17に所望の金属酸化物の薄膜が形成される。
成膜装置1は、さらに、プラズマ発光モニタ制御部2を備えており、プラズマ発光モニタ制御部2によりプロセスが制御される。プラズマ発光モニタ制御部2は、真空チャンバー10の内部であって、ターゲット15の外周部にターゲット15の表面に平行な向きで配置され、プラズマ発光を検出するモニタ部20を有している。また、プラズマ発光モニタ制御部2は、モニタ部20で集光されたプラズマ中の発光を、光ファイバ21を経由して取得し、光スペクトルに分光する分光器22を有している。この分光器22は、検出した発光スペクトルから可視を含む紫外から赤外線領域のある特定波長の発光強度を選択的に取得することができる。この分光器22に必要な波長範囲は、制御に必要となる波長を含む領域のスペクトルを取得できるものであれば良い。また図示は省略するが、分光器22の代わりに、バンドパスフィルタ及び光電子増倍管を用いて、必要となる特定波長の発光強度だけを選択して取得する構成であってもよい。
また、プラズマ発光モニタ制御部2は、分光器22から取得した特定波長の発光強度に基づき、第2の不活性ガス供給部13及び反応性ガス供給部14におけるガスの流量を調整制御する制御部23を備えている。
この制御部23は、ターゲット15のNbである金属材料に関係する波長の発光強度やOガスからなる反応性ガスに関係する波長の発光強度、ArガスやHeガスの不活性ガスに関係する波長の発光強度の値を分光器22から取得する。本実施形態では、制御部23は、取得した発光強度の値を制御量とする。この制御量を指定した目標値に安定に維持させるように制御部23で調整量が計算されて制御信号に変換される。得られた制御信号は、第2の不活性ガス供給部13及び反応性ガス供給部14に送られて、ガスの流量が随時調整される。制御部23の制御アルゴリズムは、比例積分微分(PID)制御として実行される。
図2は、Heガスからなる第2の不活性ガスを真空チャンバー10に導入することによる発光強度の変化を表わす図である。横軸は時間sec、縦軸は発光強度のカウントを表わしている。第1の不活性ガス供給部12によりArガス、反応性ガス供給部14によりOガスを真空チャンバー10に導入して、Nbの金属材料で形成されたターゲット15を用いて反応性スパッタリングを行う。プラズマ中のOガスからなる反応性ガスに関係する発光(約777nm)とターゲット15の金属材料であるNbに関係する発光(約406nm)をモニタした結果が図2である。このとき、第2の不活性ガス供給部13からHeガスからなる第2の不活性ガスを導入すると、Oガスからなる反応性ガスに関係する発光強度が増加して、ターゲット15の金属材料であるNbに関係する発光が減少する。
つまり、Heガスからなる第2の不活性ガスを真空チャンバー10の内部に導入することにより、ターゲット15の表面の酸化を促進する効果がある。Heガスからなる第2の不活性ガスはArからなる第1の不活性ガスと比較して、質量(分子量)が小さく、電離エネルギーが高いため、電子温度が上昇して反応性ガスの活性種が増えたものと考えられる。
また、Arガスからなる第1の不活性ガスは、ターゲット15のスパッタリングに寄与するが、Heからなる第2の不活性ガスは、第1の不活性ガスよりも質量が小さいため、ターゲット15のスパッタリングにはほとんど寄与しない。したがって、ターゲット15の表面では金属化よりも、反応性ガスの活性種が増えたことによる酸化が優勢となり、化合物状態へ進行したものと考えられる。その結果、Arガスの流量制御の場合には、Arガスの流量を増加するに連れて、ターゲット表面は金属状態へ進行する。これに対し、本実施形態の第2の不活性ガス流量及び反応性ガス流量制御では、ガスの流量が増加するに連れて、化合物状態へ進行するという逆の作用を示す。
さらに、第2の不活性ガスとしてのHeガスの流量変化に対する発光強度の変化量は、Oガスの約1/10、Arガスの約1/3程度と鈍感であり、微小な制御が可能である。
図3は、本実施形態における反応性ガスの流量と成膜速度との関係を示す図である。図3に示すように、反応性スパッタリングの状態は、逆S字形状の曲線となる。図3において、α点は、反応性スパッタリングにおける化合物状態の点であり、γ点は、反応性スパッタリングにおける遷移状態の点であり、δ点は、反応性スパッタリングにおける金属状態の点である。また、β点は、化合物状態と遷移状態との境界の点である。
図4は、Oガスの流量を減少させた場合とHeガスの流量を減少させた場合との移行時間を示す図である。横軸は時間[sec]、縦軸はプラズマ中の反応性ガスとしてのOガスに関係する発光(約777nm)の発光強度のカウントを表わしている。この図4では、図3のβ点において、Oガスの流量を減少させる場合とHeガスの流量を減少させる場合とで、δ点への移行時間を比較している。
Heガスの流量は、β点からOガスの流量の5倍減少させているにもかかわらず、β点からδ点への移行時間が長くなり、変化の傾きが急になっている急速移行時においてもその傾きは比較的緩やかになっている。
一般に、β点から微小に流量を変化させた場合の方が移行時間は長くなる。Heガスの流量を減少させる場合、Oガスの流量を減少させる場合と比較して、ターゲット15の表面の酸化状態を微調整することが可能であり、最も急激な変化を示すβ点においてその移行時間を遅らせることができる。その結果、応答時間に余裕が生まれて、制御が容易になる。
但し、第2の不活性ガスの流量調整のみで、化合物状態から遷移状態まで移行させるためには大流量が必要となり、真空チャンバー10の内部の圧力変動も大きくなる。そのため、反応性ガスで図3の曲線に沿った広範囲の流量域の制御を行い、第2の不活性ガスで微小な制御を行うことが好適である。
図5は、成膜装置1により基板17に薄膜を成膜する各工程を示すフローチャートである。反応性ガス供給部14によりOガスからなる反応性ガスを真空チャンバー10の内部に供給する(S1:反応性ガス供給工程)。このステップS1では、制御部23は、反応性スパッタリングの状態が化合物状態となる流量の反応性ガスOを供給するよう、反応性ガス供給部を制御する。例えば、図3において、反応性スパッタリングにおける化合物状態のα点となるように、反応性ガスOの流量を調整する。
また、第1の不活性ガス供給部12によりターゲット15の表面をスパッタリングするのに用いる、Arガスからなる第1の不活性ガスを、真空チャンバー10の内部に供給する(S2:第1の不活性ガス供給工程)。このステップS2では、制御部23は、第1の不活性ガスとしてのArガスの流量を一定に保持するよう、第1の不活性ガス供給部12を制御する。
また、第2の不活性ガス供給部13によりHeガスからなる第2の不活性ガスを、真空チャンバー10の内部に供給する(S3:第2の不活性ガス供給工程)。なお、これらステップS1〜S3の工程は、これらの順番に限るものではなく、また、各工程が同時であってもよい。
本実施形態では、制御部23は、Arガスの流量が一定に保持された状態で、供給部13,14を制御することで反応性ガスの流量及び第2の不活性ガスの流量を調整し、反応性スパッタリングの状態を化合物状態から遷移状態に移行させる(S4:調整工程)。その際、制御部23は、Oからなる反応性ガスの発光強度が目標値となるように、Oガスからなる反応性ガスの流量と、Heガスからなる第2の不活性ガスの流量とを調整している。この目標値は、図3において、反応性スパッタリングの状態が遷移状態(γ点)に達したときの反応性ガスの発光強度に設定される。
以下、ステップS4の調整工程について詳細に説明する。図6は、調整工程を示すフローチャートである。なお、調整工程の各工程では、第1の不活性ガスArの流量は、一定に保持した状態としている。
まず、制御部23は、反応性ガスOの流量が減少するように反応性ガス供給部14を制御する(S41:反応性ガス減少工程)。これにより、反応性スパッタリングの状態は、図3中、α点からβ点へ向かうことになる。このようにして、基板17の表面の酸化状態が粗調整される。
次に、制御部23は、反応性ガスOの流量が、反応性スパッタリングの状態がβ点(即ち化合物状態と遷移状態との境界)となる流量となったとき、第2の不活性ガスHeの流量を調整する(S42:第2の不活性ガス調整工程)。このとき、反応性ガスOの流量は一定にするのが好ましい。この第2の不活性ガスHeの流量を調整することで、基板17の表面の酸化状態が微調整され、反応性スパッタリングの状態を化合物状態から遷移状態に移行させることができる。
次に、制御部23は、反応性ガスOの流量が増加するように反応性ガス供給部14を制御する(S43:反応性ガス増加工程)。これにより、反応性スパッタリングの状態は、図3中、β点からγ点へ向かうことになる。
つまり、本実施形態では、スパッタリングに寄与するArガスからなる第1の不活性ガスの流量を一定に保つことで、Arによるスパッタ量の変動が小さく、安定してスパッタリングを行うことができる。
また、Oガスからなる反応性ガスの流量を調整することで、ターゲット15の表面における酸化状態が粗調整され、Heガスからなる第2の不活性ガスの流量を調整することで、ターゲット15の表面における酸化状態が微調整される。つまり、Oガスからなる反応性ガスの流量を調整することで、反応性ガスの発光強度が粗調整され、Heガスからなる第2の不活性ガスの流量を調整することで、反応性ガスの発光強度が微調整される。このターゲット15の表面における酸化状態の粗調整と微調整とを組み合わせることで、反応性ガスの流量のみの調整や第1の不活性ガスの流量のみの調整と比較して、安定的に遷移状態で成膜することができる。これにより、従来よりも速い成膜速度で成膜を行うことができる。
特に、図3に示すα点からβ点に反応性スパッタリングの状態を変更させる際に、Oガスからなる反応性ガスの流量を調整することで、Heガスからなる第2の不活性ガスの流量を調整する場合に比して、真空チャンバー10内の圧力変動を抑制することができる。そして、β点においてHeガスである第2の不活性ガスの流量を調整することで、安定して遷移状態に移行させることができる。
なお、第1の不活性ガスとしては、工業的にスパッタリングが可能な質量を有する不活性ガスであればよく、Arガスに限定するものではない。すなわち、Neガス、Arガス、Xeガス、Krガス及びRnガスのうちの少なくとも1つのガスからなる不活性ガスであればよい。具体的には、Neガス、Arガス、Xeガス、Krガス及びRnガスのうちの1種類のガス、あるいはこれらガスのうちの2種類以上の混合ガスであってもよい。
また、第2の不活性ガスとしては、第1の不活性ガスより質量が小さく、電離エネルギーが高いものでかつスパッタリングの寄与が小さい不活性ガスであるHeガスがよい。
また、ステップS4の調整工程では、反応性ガスの発光強度が目標値となるように、第2の不活性ガス及び前記反応性ガスの流量をそれぞれ調整する場合について説明したが、これに限定するものではない。図2に示すように、ターゲット15の金属材料の発光強度も変化するので、ターゲット15の金属材料の発光強度をモニタしてもよい。つまり、ターゲット15の金属材料の発光強度が目標値となるように、第2の不活性ガス及び反応性ガスの流量をそれぞれ調整するようにしてもよい。
[実施例1]
反応性スパッタリングにより基板17の表面に成膜する成膜装置1として、以下の構成とした。
真空チャンバー容積:幅550mm×奥行き450mm×高さ350mm
排気機構:ターボ分子ポンプ、ドライポンプ
電源:DCパルス電源
ターゲットの形状:直径φ164mm×厚さ5mm
ターゲットの材料:Nb
第1の不活性ガス:Ar
第2の不活性ガス:He
反応性ガス:O
到達圧力:1×10−5Pa
真空チャンバー10に第1の不活性ガス供給部12から第1の不活性ガスAr、第2の不活性ガス供給部13から第2の不活性ガスHe、反応性ガス供給部14から反応性ガスOを導入する。ターゲット15を負極としてDC(直流)パルス電源16で2kWの電力及び30kHz、反転時間4μsecのパルスをカソード18(即ちターゲット15)に印加してスパッタリングを行った。各種ガスの流量調整は全てガス供給部12,13,14のマスフローコントローラを用いて行い、第1の不活性ガスArの流量は20sccm一定、第2の不活性ガスHeの流量は、反応性ガスOの流量はそれぞれ放電開始時5sccm、20sccmとした。圧力は、排気機構11の真空ポンプの一つであるターボ分子ポンプにて回転数の調整を行い、放電開始時の状態で0.7Paとした。放電中にコリメータレンズを有するモニタ部20を用いてプラズマ中の発光を集光して、光ファイバ21を経由して分光器22を通して発光スペクトルを取得した。分光器22は波長範囲200〜1100nm、波長分解能1.4nmのものを用いた。
本実施例1では、発光スペクトルから反応性ガスOに関係する波長(777nm)の発光強度を取得して制御量とした。制御量と成膜速度との関係は単調で1対1であることが好ましい。
発光強度はカウントで表記され、発光の配置や取得間隔及び積算時間などで値が変わる相対的な指標である。データの収集及びプロセスの制御は制御部23のコンピュータで実行される。
制御部23の制御アルゴリズムは第2の不活性ガスの流量制御及び反応性ガスの流量制御ともにPID(比例積分微分)制御を用いた。PID制御のパラメータは、第2の不活性ガスの流量及び反応性ガスの流量についてそれぞれ個々に調整が行われる。主に、比例制御、積分制御のパラメータの調整が行われる。
本実施例1では、特に図3のβ点において、ターゲット15の表面の酸化状態の微調整が行われるように、第2の不活性ガスHeのパラメータの調整を行った。
図7は、本実施例1の成膜装置1でOガス及びHeガスの流量制御を実施した際のOガスの発光強度と、Heガスを導入せずにOガスの流量制御のみを実施した際のOガスの発光強度とを比較した図である。横軸は時間[sec]、縦軸はプラズマ中の反応性ガスに関係する発光(約777nm)の発光強度のカウントを表わしている。
放電開始時の発光強度は約7000カウントであり化合物状態である。そこから遷移状態である制御量の目標値である3600カウントで安定するように、どちらも同じ制御量の目標値に対して、本実施例1では第2の不活性ガスの流量及び反応性ガスの流量にフィードバック制御をかけた。
ガスの流量制御のみでは制御が破綻してしまい、安定な制御ができなかったプロセスにおいても、本実施例1では、破綻することなく制御量を目標値に制御可能である。
[実施例2]
本実施例2では、上記実施例1と同じ成膜装置構成、同じ放電開始条件で反応性スパッタリングを行った。制御部23でのプロセス制御は、制御量を第2の不活性ガスHeと反応性ガスOでそれぞれ個別に設定が行われる。すなわち、本実施例2の調整工程では、反応性ガス及び金属材料のうちいずれか一方の発光強度が第1の目標値となり、かつ第2の不活性ガスの発光強度が第2の目標値となるように、反応性ガス及び第2の不活性ガスの流量を各々独立して調整する。
第2の不活性ガスHeの流量の制御量としては、第2の不活性ガスHeに関係する波長(587.6nm)の発光強度とする。反応性ガスOの流量の制御量としては、ターゲット材料Nbに関係する波長(406nm、Heに関係する波長と重複しない波長を選定)の発光強度とする。
PID制御のパラメータは、反応性ガスの流量及び第2の不活性ガスの流量についてそれぞれ個々に調整が行われる。
即ち、反応性ガスの流量については、金属材料Nbの発光強度が第1の目標値となるように調整され、第2の不活性ガスの流量については、Heの発光強度が第2の目標値となるように調整される。このようにして、それぞれの個々の制御量に対して、独立に流量制御を行う場合においても同様に破綻することなく安定した遷移状態の制御が行うことができる。
独立に制御する場合の利点は、個々の制御量を設定することで、目標値におけるHe流量と、O流量の比が成膜毎に変化することを防止して、成膜速度を安定にすることが可能となる点にある。
図8は、酸素流量比と成膜速度の結果を示す図である。横軸は酸素流量比(O/(O+Ar))、縦軸は成膜速度nm/secである。基板17は合成石英を用いている。ターゲット15と基板17との距離は約100mmである。各点が実測値、点線が非特許文献1のBerg等のモデルにより計算した値を示している。安定して遷移状態を制御することにより、成膜速度が上昇していることが確認できる。
以上、本実施例2によれば、遷移状態の目標とする位置(例えば図3のγ点)において第2の不活性ガスの流量と反応性ガスの流量比が、成膜毎に大きく変動することなく、再現よく安定したプロセス条件で成膜することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態及び実施例に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
上記実施形態及び実施例1,2では、ターゲット材料としてNb、形成される薄膜材料としてNbについて説明を行ったが、金属材料としてはこれに限定されることはない。ターゲットの金属材料として、Si、Ti,Al、Taの他、Si−Al混合物やSi−SiC混合物であってもよい。また、ターゲットが金属材料としてNbを含むNbO等の化合物であっても良い。
形成される薄膜材料としても、SiO、TiO、Al、Taを含むいずれの金属酸化物膜でも良い。
1…成膜装置、10…真空チャンバー(真空容器)、12…第1の不活性ガス供給部、13…第2の不活性ガス供給部、14…反応性ガス供給部、15…ターゲット、17…基板、23…制御部

Claims (6)

  1. 真空容器の内部に、金属材料を含むターゲットと基板とを配置し、前記ターゲットの表面を反応性スパッタリングして、前記基板の表面に金属酸化物の薄膜を形成する成膜方法において、
    ガスからなる反応性ガスと、Neガス、Arガス、Krガス、Xeガス及びRnガスのうち少なくとも1つからなる第1の不活性ガスと、Heガスからなる第2の不活性ガスとを、前記真空容器の内部に供給し、前記ターゲットに電圧を印加することで化合物状態における反応性スパッタリングを開始した後、前記第1の不活性ガスの流量を一定になるように制御しつつ、前記反応性ガスの流量及び前記第2の不活性ガスの流量を調整することで、反応性スパッタリングの状態を前記化合物状態から遷移状態に移行させて反応性スパッタリングを継続することを特徴とする成膜方法。
  2. 前記化合物状態から前記遷移状態への移行は、前記第2の不活性ガスの流量を一旦増加させた後、前記反応性ガスの流量を増加させることによりなされることを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
  3. 前記反応性ガス及び前記第2の不活性ガスの流量は、前記反応性ガス及び前記第2の不活性ガスに対応する波長の発光強度をモニタリングされ、反応性スパッタリングが前記遷移状態に維持されるように制御されることを特徴とする請求項2に記載の成膜方法。
  4. 金属材料を含むターゲットを反応性スパッタリングして、基板の表面に金属酸化物の薄膜を形成する成膜装置において、
    内部に前記基板が配置される真空容器と、
    前記真空容器の内部に配置され、前記ターゲットを保持するカソードと、
    ガスからなる反応性ガスを前記真空容器の内部に供給する反応性ガス供給部と、
    Neガス、Arガス、Krガス、Xeガス及びRnガスのうち少なくとも1つからなる第1の不活性ガスを、前記真空容器の内部に供給する第1の不活性ガス供給部と、
    Heガスからなる第2の不活性ガスを、前記真空容器の内部に供給する第2の不活性ガス供給部と、
    前記反応性ガスと、前記第1の不活性ガスと、前記第2の不活性ガスとを、前記真空容器の内部に供給し、前記ターゲットに電圧を印加することで化合物状態における反応性スパッタリングを開始した後、前記第1の不活性ガスの流量を一定になるように制御しつつ、前記反応性ガスの流量及び前記第2の不活性ガスの流量を調整することで、反応性スパッタリングの状態を前記化合物状態から遷移状態に移行させて反応性スパッタリングを継続する制御部と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
  5. 前記制御部は、前記化合物状態から前記遷移状態への移行を、前記第2の不活性ガスの流量を一旦増加させた後、前記反応性ガスの流量を増加させることにより行うことを特徴とする請求項4に記載の成膜装置。
  6. 前記反応性ガス及び前記第2の不活性ガスに対応する波長の発光強度をモニタリングするモニタ部をさらに備え、
    前記制御部は、前記モニタ部のモニタリング結果により反応性スパッタリングが前記遷移状態に維持されるように前記反応性ガス及び前記第2の不活性ガスの流量を制御することを特徴とする請求項4又は5に記載の成膜装置。
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