JP5930914B2 - 進退可能な間仕切を備えた仕切兼用床頭台 - Google Patents
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Description
また、病院や介護施設等では大部屋の複数のベッドをそれぞれ隔離して準個室化にするためカーテンで仕切ることも行われているが、カーテンではなく、室内の壁面に設ける病院家具において、前面とは直角方向にスライド式の仕切板を設け、隣り合うベッドを仕切板で仕切る装置も、例えば、特許文献2に示すように提案されている。
なお、床頭台等の病院家具の移動にキャスターを設け、このキャスターを一括してロック及び解除する操作システムは、本発明者らが特許文献3として提案している。
また、前掲特許文献1のように、隣り合うベッドの間にロッカーや机を仕切装置と兼用させて配置することが提案されているが、この仕切装置と既存のカーテン装置との間に隙間が生じてしまうことが多く、ベッド内を通路から完全に隠すことができないといった問題点があった。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の進退可能な間仕切を備えた仕切兼用床頭台において、前記テーブル部にはテレビを配置したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3に記載の進退可能な間仕切を備えた仕切兼用床頭台において、前記収納部と並べてロッカー部を設けたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は2又は3又に記載の進退可能な間仕切を備えた仕切兼用床頭台において、前記仕切板の底部にはキャスターを設けるとともに、仕切板の引出把持部にはキャスターのロック及び解除操作部を配置したことを特徴する。
また、仕切兼用床頭台の細長い枠体の長さは、ベッドの長さと同じか若干長いので、ベッド間の仕切板として機能する他に、隣り合うベッドを使用者にたいするテレビや冷蔵庫を配置できるので、無駄なスペースが無くなくなる。
また、仕切板自体もコンパクトに収納でき、底部にはキャスターとキャスターのロック及び解除操作部を配置したので、仕切板の移動が極めて容易となり、所定位置での固定も簡単になる。
図3に示すように、仕切兼用床頭台1の枠体2の全体の長手方向の長さは、平行して配置させるベッドB1、B2の長さとほぼ同じかそれより長く、全体として細長く、図5、図6、図7に示すように、枠体2の全体の高さも人が立っても隣のベッドが見えない程度の高さであり、隣り合うベッドのB1、B2の間に配置させて仕切機能を持たせたものである。また、仕切兼用床頭台1の枠体2は、床頭台部3とロッカー部4と目隠し部5を結合部材で合体して細長い枠体2を構成している。
テーブル部32の下段には区分室33が設けられるが、テレビ(6)を取り除いた状態の平面図である図4の点線、及び図5に示すように、互いに開口前面33Aと閉鎖した閉鎖背面33Bを設けた1対の区分室33を設けて、それぞれの区分室33の上部には引出331を設け、下部には開口前面33A側に扉71が開く冷蔵庫7を収納できる冷蔵庫収納部332を設けており、閉鎖背面33Bには冷蔵庫7等の熱を排気する排気グリル333が設けられている。
また、図8に示すように、床頭台部3の底面には4個のキャスター34が設けられ、このキャスター34のキャスターロック及び解除操作部341を適宜の位置に配置するが、本実施例では、目隠板5の中段位置に配置している。
なお、4個のキャスター34はケーブルで繋がれ、例えば、特許文献3の開示されているキャスターを一括してロック及び解除する操作システムを用いればよい。
このロッカー部4は、図3、図4で点線に示すように、ベッドB1とベッドB2にそれぞれ開口する枠体2の巾D1の奥行きのあるロッカー41、42が設けられ、区分室33と同様に、それぞれ開口前面41A、42Aと閉鎖した閉鎖背面41B、42Bを設けられ、ベッドB1,B2に向かってそれぞれロッカー41,42の扉411,421の扉が設けられ、これらロッカー部4の高さは枠体2の高さとほぼ同じである。なお、ロッカー41,42や収納部44が余り高くない場合には上部仕切板47が設けてある。
枠体2の長手方向の一端でありロッカー部4の端部には、図3、図4で点線に示すように、互いに反対方向に仕切板43を収納する収納部44が設けられている。そして、この仕切板43は進退可能な間仕切を構成し、それぞれの仕切板43の先端部には把持部兼キャスターロック及び解除操作部431が設けられ、仕切板43を引き出した場合には仕切板43とカーテンKの端部K1とでベッドB1、B2を覆うようにすることができる。なお、本発明での「カーテンKの端部K1」とは、単にカーテンと限るものではなく、カーテンと同じ機能を仕切装置を意味する。
ロッカー部4の底部には、図8に示すように、固定側に一対のキャスター45とそれぞれの仕切板43の底部に一対のキャスター46が設けられ、仕切板43の開閉移動が容易となり、仕切板43の把持部兼キャスターロック及び解除操作部431(図3、図5参照)を配置したので、キャスター46のロック及び解除操作部が簡単となり、仕切板43の引出及び収納の際の移動とが簡単になる。
また、仕切兼用床頭台の細長い枠体の長さは、ベッドの長さと同じか若干長いので、ベッド間の仕切板として機能する他に、隣り合うベッドの使用者に対するテレビや冷蔵庫を配置できるので、無駄なスペースが無くなる。
また、仕切板自体もコンパクトに収納でき、底部にはキャスターとキャスターのロック及び解除操作部を配置したので、仕切板の移動が極めて容易となり、所定位置での固定も簡単になる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論である。例えば、キャスター操作レバーをテーブルの左右の両側部又は底部としたが、テーブルの上面でなければ、操作しやすい複数の箇所にもうければよい。
D1・・仕切兼用床頭台の巾、D2・・目隠し部の巾
K・・カーテン、K1・・端部、
1・・仕切兼用床頭台、
2・・枠体、
3・・床頭台部、31・・中央仕切板、32・・テーブル部、
33・・区分室、33A・・開口前面、33B・・閉鎖背面、
331・・引出、332・・冷蔵庫収納部、
333・・排気グリル、34・・キャスター、
341・・キャスターロック及び解除操作部、
4・・ロッカー部、41,42・・ロッカー、411,421・・扉
41A,42A・・開口前面、41B,42B・・閉鎖背面、
43・・仕切板、431・・把持部兼キャスターロック及び解除操作部
44・・収納部、
45,46・・キャスター、47・・上部仕切板、
5・・目隠し部、51・・キャスター
6・・テレビ、
7・・冷蔵庫、71・・扉、
Claims (5)
- 隣り合うベッドの間に配置する細長い枠体を有し両側の広い側面がベッドに面するようにした仕切兼用床頭台であって、
中段には中央部の中央仕切板を隔てて両側にテーブル部を配置し、
下段には互いに開口前面と閉鎖した閉鎖背面を設けた区分室を設けて、それぞれの区分室は開口前面側に扉が開く冷蔵庫を収納できるようにし、
枠体の長手方向の一端には互いに反対方向に仕切板を収納する収納部を設けるとともに、該各収納部から引き出せる一対の仕切板を設け、
該仕切板はほぼ枠体の巾にして、該仕切板が収納部に収納された場合には両側面には大きな凸部を無くし、該仕切板を引き出した場合には該仕切板とカーテンの端部とでベッドを覆うようにすることを特徴とする進退可能な間仕切を備えた仕切兼用床頭台。 - 前記細長い枠体の長手方向の長さは、ベッドの長さとほぼ等しいか又は若干長くしたことを特徴とする請求項1に記載の進退可能な間仕切を備えた仕切兼用床頭台。
- 前記テーブル部にはテレビを配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の進退可能な間仕切を備えた仕切兼用床頭台。
- 前記収納部と並べてロッカー部を設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の進退可能な間仕切を備えた仕切兼用床頭台。
- 前記仕切板の底部にはキャスターを設けるとともに、仕切板の引出把持部にはキャスターのロック及び解除操作部を配置したことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の進退可能な間仕切を備えた仕切兼用床頭台。
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