JP6832569B2 - 病室等の収納設備ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、患者の私物等を収納しておく収納設備を備えた、主に病室や療養施設の居室内に設置される病室等の収納設備ユニットに関するものである。
患者のベッドの頭部側壁面に設置される収納設備や載置台やモニター台等を備えた病室の収納設備ユニットが、以前より知られている。また、患者に医療看護行為を行う為のコンセント、スイッチ、ナースコールなどの電気機器関係や、医療用ガスのアウトレット(酸素、空気、吸引等のガスの供給口と吸引口等)などが組み付けられ、医療用ガスのアウトレット、スイッチ等をベッド側に配する医療用設備が以前より知られている。
このような病室の収納設備ユニットは、患者の私物を収納する収納設備(キャビネット)を正面側から使用できるよう、医療用設備(側枠)と一体とし、患者のベッド間の頭部側壁面に設置されるものである。(特許文献1参照)
そして、病室内に持ち込まれる医療・検査機器の増加、あるいは、迅速さを要求される医療看護行為の為のスペースを確保する必要性等から、上記収納設備ユニットの収納設備の容積は小さくなる傾向にあり、入院時には、患者の着替え、洗面道具など限られたものしか持込み、収納することが出来なかった。
さらに、近年、普及の著しいキャリーバッグに、上記物品を収納して持ち込まれる場合が多くなり、キャリーバッグのような大型の収納バッグの収納場所がなく、退院時まで、収納設備の外に置かれているため、医療・検査機器の設置、あるいは、医療看護行為の邪魔になるばかりか、盗難の恐れもあった。
実公昭56−48250公報
本発明は、従来の問題点に鑑みて、持ち込まれたキャリーバッグなどの大型な物品のサイズに応じて収納設備の容積を変化させることにより、大型な物品を収納可能とすることで、医療・検査機器の設置、あるいは、医療看護行為の邪魔になることを防ぐだけでなく、キャリーバッグなどの盗難を予防し、キャリーバッグなどの大型な物品を収納しても、医療、看護行為が迅速に行える空間を、必要に応じて確保することも可能な、病室等の収納設備ユニットを提供することを課題とする。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第の手段として構成したところは、少なくとも下部収納設備を有する病室等の収納設備ユニットにおいて、下部収納設備は、前面に扉が設けられ背面が開口する中空直方体状の移動ケースと、この移動ケースを前後に出し入れ自在に、移動ケースを内包、あるいは、外包状態で収容する固定ケースからなり、少なくとも移動ケースが前方に引き出された状態で、下部収納設備内部の空間に大型物品収納部が形成され、該大型物品収納部の前方あるいは後方に小型物品収納部が形成されるものである。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第の手段として構成したところは、上記第1の手段として構成したところに加え、小型物品収納部を不使用状態にすることにより、大型物品収納部と小型物品収納部を不使用状態とした空間で連続した一つの空間が形成されるものである。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第の手段として構成したところは、上記第1の手段、あるいは、第2の手段として構成したところに加え、下部収納設備は、物品を載置させる底板を有していないものである。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第の手段として構成したところは、上記第1の手段、あるいは、第2の手段、あるいは、第3の手段として構成したところに加え、少なくとも下部収納設備の一部が、壁面に固定された医療用設備の下部に連結固定されているものである。
請求項に記載の発明によると、キャリーバッグのような大型の収納物品がない場合は、移動ケースを固定ケース側に収容し、収納設備の容積を小さくして、医療看護用空間を大きく確保できる。そして、移動ケースを引き出した状態で、大型物品収納部と小型物品収納部が形成されるため、大型物品収納部にキャリーバッグのような大型の収納物品を収納した上、小型収納部に洗面道具やタオルなどの日用使用品のような小型の物品を収納することが出来る。そのため、大型の収納物品が、病室内に露呈して置かれていることがなくなるので、医療看護の作業中に、医師等が大型収納物品にぶつかることや、あるいは、大型収納物品が盗難にあうことを防止できる。また、キャリーバッグなどキャスターを有する大型の収納物品を下部収納設備内に収容することができるため、地震などの揺れの際にキャリーバッグ等が不用意に走り回ることが抑制可能である。
請求項に記載の発明によると、請求項1に記載の発明の効果、あるいは、請求項2に記載の発明の効果に加え、小型物品収納部を不使用状態にすることによって、下部収納設備内で一つの空間が形成されるので、大型物品収納部に収容されるキャリーバッグのような大型の収納物品より更に大きな大型の収納物品を収容することが可能である。
請求項に記載の発明によると、下部収納設備内に物品を載置する底板を設けないことにより、下部収納設備内の底面は病室の床面がそのまま使用できるので、下部収納設備内と床との間に段差がなく、キャリーバッグなどの大型の物品を持ち上げなくとも、下部収納設備内に納めることができる。また、掃除の際、扉を開放することにより、床面の掃除の延長で下部収納設備内の掃除も行えるので、使い勝手を良くすることが可能である。
請求項に記載の発明によると、前述の効果に加え、下部収納設備の一部が、壁面に固定された医療用設備の下部に連結されているので、医療用設備と収納設備ユニットが一体化される。そのためお気不用意に下部収納設備が移動することがなく、医療用設備と共に患者のベッド間に設置されることで、病室の収納設備としての使い勝手がよい。
病室等の収納設備ユニットが設置された病室の斜視図 病室等の収納設備ユニットを含む医療用設備ユニットの斜視図 病室等の収納設備ユニットを含む医療用設備ユニットの右側面図 病室等の収納設備ユニットを含む医療用設備ユニットの要部縦断面図 図4のA−A線拡大断面図 移動ケースを引き出した状態の病室等の収納設備ユニットを含む医療用設備ユニットの斜視図 図6に対応する下部収納設備の要部縦断面図 図7のB−B線拡大断面図 大型のキャリーバックを収納した状態の病室等の収納設備ユニットを含む医療用設備ユニットの斜視図 図9に対応する下部収納設備の要部縦断面図 図10のC−C線拡大断面図 小型のキャリーバッグを収納した状態の下部収納設備の要部縦断面図 第2実施例の病室等の収納設備ユニットを含む医療用設備ユニットの要部縦断面図 図13のa−a線拡大断面図 第2実施例の移動ケースを引き出した状態の下部収納設備の要部縦断面図 図15のb−b線拡大断面図 第2実施例の移動ケースを引き出し、棚板を跳ね上げた状態の下部収納設備の要部縦断面図 第2実施例の移動ケースを収容し、棚板を跳ね上げた状態の下部収納設備の要部縦断面図 第3実施例の移動ケースを収容した状態の要部縦断面図 第3実施例の移動ケースを引き出した状態の要部縦断面図 図20のc−c線拡大断面図 第4実施例の前方に小型物品収納部を形成した下部収納設備の要部縦断面図 第4実施例の後方に小型物品収納部を形成した下部収納設備の要部縦断面図
少なくとも、下部収納設備を有する病室の収納設備ユニットにおいて、下部収納設備を、前面に開閉自在で施錠可能な扉を設け背面が開口する中空直方体状の移動ケースと、この移動ケースを前面開口部から出し入れ自在に収納する固定ケースによって形成し、移動ケースと固定ケース間にスライドガイドを設け、移動ケースを固定ケースに対して前後方向に出し入れ可能とし、移動ケース内部に、小型物品収納部を形成する取り外し自在の棚板を設け、移動ケースを固定ケースから引き出した状態で、固定ケース内部に大型物品収納部を形成する一つの大きな空間を固定ケース内に形成し、固定ケースを、壁面に固定された医療用設備の下部に連結する。
以下、第1実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1において、符号100、100は、ベッド200、200間の頭部側壁面201に設置された本発明の収納設備ユニットを有する医療用設備ユニットを示し、符号300は医療用設備ユニット100、100間に設けられたカーテンを示し、符号400は患者の頭上に設けられた読書灯を示している。
医療用設備ユニット100は、主に医療用設備1と収納設備ユニット4からなり、医療用設備1は、ベッド側方の頭部側の壁面201に連結して配設され、図2から図5に示すように、頭部側の壁面201と連結される本体11と、本体11の患者側部分を着脱自在に閉塞するカバー体12と、本体11に取り付けられ、カバー体12の開口に臨むガス接続器具(医療用ガスのアウトレット)13、13、ナースコールユニット(ナースコール接続口、及びナースコール子機器具)14、読書灯スイッチ15、コンセント16、より構成されている。
収納設備ユニット4は、医療用設備1の前面側上下部に連結された上下部収納設備2、3と上部収納設備2の下端と下部収納設備3上端間に設置されると閉塞板40より構成されている。
閉塞板40の前面部は、医療用壁掛式吸引器17の取付用フック18が取り付け医療用壁掛式吸引器17の設置場所としたり、テレビモニターの設置場所としたり、ホワイトボードの設置場所としたりと用途に応じて適宜利用される。
医療用設備1の本体11は、頭部側壁面201と連結される基板111と、基板111のベッド側の端部に一体に形成された、ベッドから離間する斜め方向で前方に突出するカバー取付壁112と、カバー取付壁112からベッドの反対方向に離間し、カバー取付壁112と基板111の端部側にて、縦方向の中空部(配線配管空間)110を形成する前方突出壁113と、カバー取付壁112の反対側の基板111の端部と前方突出壁113間で、左右方向に所定間隔を有して基板111の前面から前方に突出し、前面に上下部収納設備2、3を連結する収納部連結用突片114、114より構成されている。
上部収納設備2、下部収納設備3は、収納部連結用突片114、114に上下に離間して連結され、上部収納設備2の下端と下部収納設備3上端間の基板111を前面から隠蔽するように閉塞板40が、本体11に連結されている。
上部収納設備2は前記収納部連結用突片114、114に連結される上後板21と左右上側板22,22と、左右上側板22、22の上下端部に位置する上天板23、上底板24と、左右上側板22、22間に配設された上棚板25と、左右上側板22、22、上底板24との前面に開閉自在に配設された上扉26と、左右上側板22、22の上端部間に配設された框板27と、上部収納部2と天井間に上下昇降用部材28を介して上下動自在に配設された笠木部29より構成されている。
下部収納部3は、背面が開口する中空直方体状の移動ケース5と、この移動ケース5を前面開口部60から出し入れ自在に収容する固定ケース6から構成される。
移動ケース5は、下端前後端部にキャスター50・・・が設けられ、左右に所定間隔(左右の外部幅が固定ケース6の左右の内部幅よりやや小さな間隔で)を有して配設され、固定ケース6の内部高さより小さい高さで、固定ケース6に収納可能な奥行きの移動ケース左右側板52、52と、移動ケース左右側板52、52の上端部間に配設された内天板53と、左右幅が移動ケース左右側板52、52の内部間寸法よりやや小さく、移動ケース左右側板52、52の内面に取り外し自在に設けられた棚受ピン57・・・に載置される棚板56、56と、兆番521、521を介して移動ケース左右側板52、52、内天板53の前端部で形成された開口を覆い、開閉自在とされる扉51より構成されている。
符号531・・・は、内天板53の下面で、移動ケース左右側板52、52の上端部間に配設された棚としても使用可能な上補強材、符号532は、移動ケース5を引き出すための引手を示している。
引手532は、移動ケース左右側板52、52の外面にそれぞれ設けられ、移動ケース左右側板52、52は引手531が操作できるように、引手531が露呈するように切りかかれている。
固定ケース6は、前記収納部連結用突片114、114に連結される後板61と、医療用設備1のカバー体12側に位置する固定ケース右側板62と、後端部が後板61、固定ケース右側板62の後方に突出し、本体11の左側端部を隠蔽する固定ケース左側板63と、固定ケース左右側板62、63の上端面間に取り付けられた外天板64より構成され、前面側に前面開口部60を有した中空直方体状に形成されている。
移動ケース5の移動ケース左右側板52、52の上端部外面と、固定ケース6の左右外側板63、62の上端部内面間には、移動ケース5の固定ケース6からの出入が所定の前後寸法で円滑に行えるようスライドガイド7、7が設けられている。
符号8は、引き出された移動ケース5が不用意に固定ケース6内に収納されないよう、移動ケース5のうち移動ケース左右側板52、52の外面に設けられたストッパー部材を示している。
スライドガイド7は、樹脂製の角棒状のものであって、固定ケース6の両側板内に水平に設置されているものである。
そして、移動ケース5の両側板の外面のスライドガイド7に対応する位置に、スライドガイド7を内包するガイド溝70が設けられている。
スライドガイド7の先端には上方に突出するストッパー部が設けられ、移動ケース5には該ストッパー部に当接するストッパーピンが設置される。
移動ケース5を引き出すと、ストッパーピンがストッパー部に接触し、移動ケース5が引き出されないように規制できるので、移動ケース5は固定ケース6から安易に分離することがない。
このように、スライドガイド7は、移動ケース5のスライド移動中の軌道が直線となるように案内し、移動ケース5が固定ケース6から抜け出るのを防止するものである。
スライドガイド7は、外側レールと、内側レールと、両レール間に介在せしめたボール及びボール保持材から構成されているボールベアリング式のスライドレール(例えば、実公昭61−42450公報に記載)に変更してもよい。
ストッパー部材8は、移動ケース5の移動ケース左右側板52、52の後部上部側に設置され、ストッパー部材8に内包される係止部を指で操作すると係止部が突出するものである。そして、固定ケース6の固定ケース左右側板63、62の前方に位置したとき、係止部を操作し係止部を突出させ、移動ケース5が固定ケース6内に収納されるのを阻止できるようになる。移動ケース5を固定ケース6内に収納する時は、指先で係止部内包させる。ストッパー部材は、このような形態のもの限らず、係止部が突出方向に常に付勢されたもので、所定の位置で係止部が突出するようなものであってもよい。
尚、スライドガイド7を、ボールベアリング式のスライドレールとし、該ボールベアリング式のスライドレールの固定ケースに移動ケースが収納された状態を維持する収納時保持機能付きを使用すれば、移動ケースが不用意に飛び出すこともない。又、最大限引き出された状態で停止し、その状態を維持する機能付き(例えば、実公昭61−42450公報に記載)を使用すれば、ストッパー部材8を省くこともできる。
本発明は上記の如く構成されているので、病室内にキャリーバッグが持ち込まれなかった場合は、図4に示すように、移動ケース5を固定ケース6に収納した状態、すなわち、移動ケース5を固定ケース6が内包する状態で、移動ケース5に設けた棚板56、56上を日用使用品の収納場所、上部収納部を着替え等の小型物品の収納場所として使用する。
次に、小型物品より大きな物品、例えば少容量型のキャリ−バッグKが持ち込まれた場合は、移動ケース5を固定ケース6から引き出して、棚板56、56を一端取り外し、棚板56、56が設置されていた小型収納空間の後方、すなわち、固定ケース6内側に小型のキャリーバッグKを収納し、棚板56、56を再度設置し、棚板56上を、日用使用品の収納場所、上部収納部2を着替え等の収納場所として使用する(図7、図8、図12に2点鎖線で示す。)。
すなわち、移動ケース5を小型物品収納部5a、固定ケース6内を大型物品収納部6aとして使用可能である。
また、上部収納設備2、下部収納設備3が上下に離間しているため、固定ケース6の外天板64に上は、筆記スペースとして活用したりモニター設置したり、洗面用具を載置したり様々な用途に利用できる。
尚、棚板56を支持する棚受ピン57は、移動ケース左右側板52、52の内面に前後方向に複数個設置されたピン孔571・・・に挿入されて支持されており、前述の小型のキャリーバッグKを収納する時、大型物品収納部6aの容量を大きくするため、棚受ピン57・・・を前方に移設させ、棚板56、56を前方に移動している。
あらかじめ、移動ケース5や固定ケース6の容量を大きくする場合や、移動ケース5の移動量を大きくする場合は、棚板56の前後の移設の機能を省くことができる。
しかしながら前述のように棚板56を前後に移設するようにしたほうが、移動ケース5や固定ケース6の容量を必要最小限に留めることが可能であるため、限られた病室のスペースを有効に活用できる。
一方、医療用機器が病室内に常時置かれ、移動ケース5を十分に引き出すスペースが確保できない場合、移動ケース5を固定ケース6に収納した状態で、棚板56を取り外し、取り外した棚板56を、上補強材531上に載置し、固定ケース6(移動ケース5)内に小型のキャリ−バッグKを収納し(図12に示す状態。)、上部収納部2に、日用使用品、着替え等を収納する。
次に、大容量型のキャリ−バッグJ(図9に示す。)が持ち込まれた場合は、移動ケース5を固定ケース6から引き出し、棚板56を取り外し、取り外した棚板56を、上補強材531上に載置し、固定ケース6内から移動ケース5内に連続する空間56aを構成し、この空間に、大型のキャリ−バッグJを収納する。(図10、図11に2点鎖線で示す。)そして、上部収納部2に、日用使用品、着替え等を収納する。
このように、棚板56を取り外すことにより小型物品収納部を不使用状態とすることで、移動ケース5内と固定ケース6内で、棚板66で仕切られない連続した一つの空間を形成することができるので、より大型の荷物を収納することが可能となる。
したがって、小型物品収納部5aが不使用状態では、小型物品収納部5aを形成するのもが取り除かれているので。小型物品収納部5aの箇所は必然的に大型物品収納部6aが形成されることになる。
本実施例における小型物品収納部5aは棚板56によって形成されているが、小型物品収納部5aを形成可能であって、小型物品収納部5aを形成するものを取り除き小型物品収納部を不使用状態とすることで、大型物品収納部を形成できるものであれば良いので、棚板でなくとも箱型トレーや引き出し、収納BOXなどを取り外し自在に設けてもかまわない。
また、移動ケース5に設けられる扉51は、ラッチ機構や錠前装置で、閉止状態を保持できるようにすれば、キャリーバッグなどキャスターを有する大型の収納物品を下部収納設備内に収容している場合であっても、地震などの揺れの際にキャリーバッグ等が不用意に動き回ることをさらに抑制可能である。
尚、本実施例では、移動ケース右側板52の引手532の下方部に錠前533が設けられ、錠前533に鍵を差込み回動させると、鎌型の施錠杆が回転し、扉5の内面側の係止部に施錠杆の鎌部が係合し、扉51が開かないようにする方法としている。
次に第2実施例について図13〜図18に基づき詳述する。第2実施例における下部収納部3は、実施例1で移動ケース5側に設けられた小型物品収納部を固定ケース6に設け、固定ケース6側に設けられた大型物品収納部を、移動ケース5側に設けたものである。
前面に扉51が設けられ背面が開口する中空直方体状の移動ケース5と、この移動ケース5を前面開口部60から出し入れ自在に収容する固定ケース6から構成され、移動ケース5は、下端前後端部にキャスター50・・・が設けられ、左右に所定間隔(左右の外部幅が固定ケース6の左右の内部幅よりやや小さな間隔で)を有して配設され、固定ケース6の内部高さより小さい高さで、固定ケース6に収納可能な奥行きの移動ケース左右側板52、52と、移動ケース左右側板52、52の上端部間に配設された内天板53と、兆番521、521を介して移動ケース左右側板52、52、内天板53の前端部で形成された開口を開閉自在とする扉51より構成されている点は実施例1と同様である。
符号531a・・・は、内天板53の下面で、移動ケース左右側板52、52の上端部間に配設された上補強材をしめす。実施例2における移動ケース5を引き出すための引手532は、内天板53の下面に設置される。上補強材531a、引手532は実施例と同様の構成で設置しても問題ない。
このように、実施例1と実施例2は、基本構成は同様であるので、大きく相違する点を説明する。
第2実施例における固定ケース6には、前記収納部連結用突片114、114に連結される後板61に折畳み用兆番65・・・を介して、上方向に折畳み可能で、上下方向に所定間隔を有して後板61に連結された棚板66・・・が設置されている。
そして、移動ケース5の移動ケース左右側板52、52の内面に、移動ケース5が固定ケース6から引き出された状態であっても、又、固定ケース6に収納された状態であっても、常に棚板66・・・を略水平状態に支持する棚受55・・・が、内方に突出し前後方向に渡って設けられている。
このように、棚板66は、固定ケース6の側板内面と棚板66の側面との間に、移動ケース5の側板が納まる程度の隙間が空けられて固定ケース6側に取り付けられている。
第2実施例の発明は上記の如く構成されているので、病室内にキャリーバッグ等の大型の物品が持ち込まれなかった場合は、図13、図14に示すように、移動ケース5を固定ケース6に収納した状態、すなわち、移動ケース5を固定ケース6が内包する状態で、固定ケースに設けた棚板66・・・を、移動ケース5の棚受55・・・で略水平状態に支持する(棚受55の上端面全面で棚板66の左右端部下面全面を支持している。)ことで、棚板66・・・上を日用使用品の収納場所、上部収納部を着替え等の小型物品収納部5aとして使用する。
次に、小型物品より大きな物品、例えば少容量型のキャリ−バッグKが持ち込まれた場合は、移動ケース5を固定ケース6から引き出して、棚受55の後端部上面で、棚板66の左右端部下面前端部を支持する。この状態で、棚板66・・・の前方空間に大型物品収納部6aが形成され、大型物品収納部6aに小型のキャリーバッグKの収納できる(図15、図16に2点鎖線で示す。)。そして、大型物品収納部6aの後方に棚板66・・・で小型物品収納部5aが形成される。小型物品収納部5aを日用使用品の収納場所、上部収納部2を着替え等の収納場所として使用する。
一方、医療用機器が病室内に常時置かれ、移動ケース5を十分に引き出すスペースが確保できない場合、移動ケース5を固定ケース6に収納した状態で、棚板66・・・の前端部を持ち上げて上方に回動すると、大型物品収納部6aが形成される。大型物品収納部6aに少容量型のキャリ−バッグKを収納し(図18に示す状態。)、上部収納部2に、日用使用品、着替え等を収納する。
次に、大容量型のキャリ−バッグJが持ち込まれた場合は、移動ケース5を固定ケース6から引き出し、棚板66・・・の前端部を持ち上げて上方に回動し、固定ケース6から移動ケース5に連続する空間56aを構成し、この空間に、大型のキャリ−バッグJを収納する。(図19に2点鎖線で示す。)そして、上部収納部2に、日用使用品、着替え等を収納する。
このように、棚板66を上方に回動し棚板を不使用状態とすることで、移動ケース5内と固定ケース6内で、棚板66で仕切られない連続した一つの空間を形成することができるので、より大型の荷物を収納することが可能となる。
尚、前端部を持ち上げて上方に回動した棚板66は、固定ケースの後板61に設置されたマグネット式の保持部材660で、略垂直の状態で保持され不使用状態とされている。
該保持状態を解除するには、保持部材660付近の棚板66を押すと、保持部材660保持状態が解除される。
本実施例における棚板66は、回動式で棚板の不使用状態とするが、棚板66の不使用時に棚板66を取り外し、取り外した棚板66は、別途収納する方法にしても、立てて後板61に引っ掛ける方式にしても構わない。しかしながら、取り外した棚板を別途収納する作業が発生するため、回動式にしたほうが、棚板を上方に回動させる簡単な作業だけで、移動ケース内から固定ケース内に連続する大型空間を構成できるので作業性がよい。
図19〜図21に示すのは、第3実施例であって、前述の実施例では、固定ケース6に内包する大きさで移動ケース5が形成されているが、本実施例においては、固定ケース6Aを外包する大きさで移動ケース5Aが形成されている。そして、移動ケース6Aを引き込んだ状態で、移動ケース5Aが固定ケース6Aに外包状態に収容、すなわち、移動ケース5a内に固定ケース6aが収容された状態となる。
第3実施例における下部収納部3は、前面に扉51が設けられ背面が開口する中空直方体状の移動ケース5Aと、この移動ケース5A内に内包する固定ケース6Aから構成され、移動ケース5Aは、下端前後端部にキャスター50・・・が設けられ、左右に所定間隔(左右の内部幅が固定ケース6の左右の内部幅よりやや広い間隔で)を有して配設され、固定ケース6Aの外部高さより高い高さで、固定ケース6を収納可能な奥行きの移動ケース左右側板52A、52Aと、移動ケース左右側板52A、52Aの上端部間に配設された天板53Aと、平兆番521A、521Aを介して、移動ケース左右側板52A、52A、天板53Aの前端部で形成された開口を開閉自在とする扉51より構成されている。
固定ケース6Aは、前記収納部連結用突片114、114に連結される後板61と、医療用設備1のカバー体12側に位置する固定ケース右側板62と、後端部が後板61、固定ケース右側板62の後方に突出し、本体11の左側端部を隠蔽する固定ケース左側板63と、固定ケース右側板62と固定ケース左側板63の上端面間に取り付けられた固定天板64と、左右幅が固定ケース右側板62と固定ケース左側板63の内部間寸法よりやや小さく、折畳み用兆番65・・・を介して、上方向に折畳み可能で、上下方向に所定間隔を有して後板61に連結された棚板66・・・より構成されている。
そして、固定ケース右側板62と固定ケース左側板63に設けられた棚受55A、55Aによって棚板66は支持されている。
第3実施例におけるスライドガイド7は、移動ケース5の両側板の内面に水平に設置される。そして、固定ケース6の両側板の外面にスライドガイド7に対応する位置に、スライドガイド7を内包するガイド溝70が設けられる。
このように、移動ケース5Aで固定ケース6Aを外包する場合、固定ケース6Aに設置されている棚板66の前方部の支持は、固定ケース右側板62、固定ケース左側板63に設けられた棚受55A、55Aで行われるので、棚板66は、固定ケース6A側のみで支持されるため、構成を簡素化できる。
反面、移動ケース5Aで固定ケース6Aを外包する場合、移動ケース6Aを引き出した状態で、移動ケース6Aの左右側板の後端面52Bが露呈することになるので、移動ケース6Aの引き込み時の移動ケースの後端面52Bで、指詰め、ゴミなどのカミ込みなどに注意が必要となるので実施例1、2の構成が望ましい。
第1実施例〜第3実施例のいずれの場合においても、移動ケース、固定ケース共に底板を設けておらず、両側板と天板とで門型に形成されている。
底板を設けないことにより、移動ケース、固定ケースの底面は床面をそのまま使用できるので、下部収納部3と床との間に段差がなく、キャリーバッグなどの大型の物品を持ち上げなくとも、下部収納部3内に納めることができる。また、掃除の際、扉51を開放することにより、床面の掃除の延長で下部収納部3内の掃除も行えるので、使い勝手が良い。
図22、図23に示すのは、第4実施例であって、前述の実施例では、下部収納部3は、固定ケース6と移動ケース5が構成されているが、本実施例においては、固定ケース6Aのみで形成されている。
図22に示すのは、固定ケース6内の前側に棚板56を着脱自在に設置し、固定ケース6内の前半部側を小型物品収納部5aとし、後半部側を大型物品収納部6aとしている。棚板56を取り外し、小型物品収納部を不使用状態とすると、小型物品収納部5aが形成されていた空間と大型物品収納部6aで大型の空間56aが形成され、より大型の物品が収納可能となる。
図23に示すのは、固定ケース6内の後側に棚板56を着脱自在に設置し、固定ケース6内の後半部側を小型物品収納部5aとし、前半部側を大型物品収納部6aとしている。棚板56を取り外し、小型物品収納部を不使用状態とすると、小型物品収納部5aが形成されていた空間と大型物品収納部6aで大型の空間56aが形成され、より大型の物品が収納可能となる。
尚、棚板56は、前後方向に移設可能にピン孔57を固定ケース6内の前半部側と後半部側に設けると、小型物品収納部5aと大型物品収納部6aを前後入れ替え可能にすることができるので用途に合わせて収納の容量、場所を設定できるので使い勝手がよい。
第4実施例の場合、部品点数が少なくなり、製造コスト、本物品の設置コストを抑えることができるので、病室内のスペースに余裕がある場合には有用である。
医療用設備が設置されない場合、収納設備ユニットは、壁面に直接固定されるか、医療用設備の本体のような固定用の本体ベースが壁面に固定され、該本体ベースに固定される。したがって、収納設備ユニットは移動不能に設置されている。
本願発明品は、病室のみに限らず、介護老人保健施設などの老人施設や、宿泊施設など様々な分野で利用することが可能である。
100 医療用設備ユニット
1 医療用設備
2 上収納設備
3 下収納設備
4 病室等の収納設備ユニット
40 閉塞板
5、5A 移動ケース
5a 小型物品収納部
51 扉
56 棚板
6、6A 固定ケース
6a 大型物品収納部
60 前面開口部
66 棚板
7 スライドガイド

Claims (4)

  1. 少なくとも下部収納設備を有する病室等の収納設備ユニットにおいて、下部収納設備は、前面に扉が設けられ背面が開口する中空直方体状の移動ケースと、この移動ケースを前後に出し入れ自在に、移動ケースを内包、あるいは、外包状態で収容する固定ケースからなり、少なくとも移動ケースが前方に引き出された状態で、下部収納設備内部の空間に大型物品収納部が形成され、該大型物品収納部の前方あるいは後方に小型物品収納部が形成されることを特徴とする病室等の収納設備ユニット。
  2. 小型物品収納部を不使用状態にすることにより、大型物品収納部と小型物品収納部を不使用状態とした空間で連続した一つの空間が形成されること特徴とする請求項1に記載の病室等の収納設備ユニット。
  3. 下部収納設備は、物品を載置させる底板を有していないこと特徴とする請求項1、請求項2のいずれかに記載の病室等の収納設備ユニット。
  4. 少なくとも下部収納設備の一部が、壁面に固定された医療用設備の下部に連結固定されていること特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の病室等の収納設備ユニット。
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