JP2018033789A - 病室等の設備ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、医療用設備と、収納設備からなる病室等の設備ユニットに関するもで、収納設備の容積を変化させることにより、医療、看護行為が迅速に行える空間を、必要に応じて確保することも可能な、病室等の設備ユニットを提供することを課題とする。【解決手段】 少なくとも、下部収納設備を有する病室の設備ユニットにおいて、下部収納設備の前面に扉を設け、背面を開口とする中空直方体状の移動ケースと、この移動ケースを前面開口部から出し入れ自在に収納する固定ケースからなり、移動ケースと固定ケース間にスライドガイドを設け、固定ケースの後板には棚板を設け、移動ケースが固定ケースに収納された時、棚板は移動ケース内に位置し、移動ケースが固定ケースから引き出された時、棚板は、固定ケース内に位置させる。【選択図】 図7
Description
本発明は、患者に医療看護行為を行う為のコンセント、スイッチ、ナースコールなどの電気機器関係や、医療用ガスのアウトレット(酸素、空気、吸引等のガスの供給口と吸引口等)などが組み付けられた医療用設備と、患者の私物等を収納しておく収納設備からなり、主に病室や療養施設の居室内に設置される病室等の設備ユニットに関するものである。
患者のベッドの頭部側壁面に設置される病室の設備ユニットが、以前より知られている。
このような病室の設備ユニットは、医療用ガス取出装置、パネルスイッチ等を有する医療用設備(側枠)をベッド側に配し、患者の私物を収納する収納設備(キャビネット)を正面側から使用できるよう、前記医療用設備(側枠)と一体とし、患者のベッド間の頭部側壁面に設置されるものである。(特許文献1参照)
このような病室の設備ユニットは、医療用ガス取出装置、パネルスイッチ等を有する医療用設備(側枠)をベッド側に配し、患者の私物を収納する収納設備(キャビネット)を正面側から使用できるよう、前記医療用設備(側枠)と一体とし、患者のベッド間の頭部側壁面に設置されるものである。(特許文献1参照)
そして、病室内に持ち込まれる医療・検査機器の増加、あるいは、迅速さを要求される医療看護行為の為のスペースを確保する必要性等から、上記収納設備の容積は小さくなる傾向にあり、入院時には、患者の着替え、洗面道具など限られたものしか持込み、収納することが出来なかった。
さらに、近年、普及の著しいキャリーバッグに、上記物品を収納して持ち込まれる場合が多くなり、キャリーバッグのような大型の収納バッグの収納場所がなく、退院時まで、収納設備の外に置かれているため、医療・検査機器の設置、あるいは、医療看護行為の邪魔になるばかりか、盗難の恐れもあった。
本発明は、従来の問題点に鑑みて、持ち込まれたキャリーバッグなどの大型な物品のサイズに応じて収納設備の容積を変化させることにより、大型な物品を収納可能とすることで、医療・検査機器の設置、あるいは、医療看護行為の邪魔になることを防ぐだけでなく、キャリーバッグなどの盗難を予防し、キャリーバッグなどの大型な物品を収納しても、医療、看護行為が迅速に行える空間を、必要に応じて確保することも可能な、病室等の設備ユニットを提供することを課題とする。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、少なくとも、下部収納設備を有する病室の設備ユニットにおいて、下部収納設備は、前面に扉が設けられ背面が開口する中空直方体状の移動ケースと、この移動ケースを前後に出し入れ自在に、移動ケースを内包、あるいは、外包状態で収容する固定ケースからなり、下部収納設備には、移動ケースを前後に出し入れするいずれの状態においても、固定ケース内で使用可能な棚板が設けられるものである。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第2の手段として構成したところは、上記第1の手段として構成したところに加え、移動ケースが固定ケースから引き出された状態で、棚板を不使用状態にすることにより、移動ケースと固定ケース内で一つの空間が形成されるものである。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第3の手段として構成したところは、前記第1の手段、あるいは、第2の手段として構成したところに加え、棚板は、固定ケースの後板に後部が支持され、該支持部より前方で棚板を支持する棚受が移動ケースに設けられるものである。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第4の手段として構成したところは、上記第1の手段、あるいは、第2の手段、あるいは、第3の手段として構成したところに加え、棚板は、上方に回動可能に外部ケースの後板に取り付けられているものである。
次に、上記課題を解決する為、本発明が第5の手段として構成したところは、上記第1の手段、あるいは、第2の手段、あるいは、第3の手段、あるいは、第4の手段として構成したところに加え、固定ケースは、壁面に固定された医療用設備の下部に連結されているものである。
請求項1に記載の発明によると、キャリーバッグのような大型収納物品がない場合は、移動ケースを固定ケース側に収容し、収納設備の容積を小さくして、医療看護用空間を大きく確保できる。また、洗面道具などの日用使用品は固定ケースの棚板上の収納することが出来る。一方、キャリーバッグのような大型の収納物品がある場合は、固定ケース内から移動ケースを引き出して、棚板前方と移動ケース内に出来た収納空間に大型収納物品を収納することができる。そのため、医療看護の作業中に、医師等が大型収納物品にぶっつかることや、あるいは、大型収納物品が盗難にあうことを防止できる。
請求項2に記載の発明によると、前記効果に加え、移動ケースを引き出した状態で、移動ケースと固定ケース内で連続する大型空間を形成できるため、より大型なキャリーバッグなどの大型収納物品を収納することが可能である。
請求項3に記載の発明によると、前述の効果に加え、移動ケースには、固定ケースへの出し入れ時、棚板を支持する棚受が設けられているから、移動ケースが固定ケースに対しいずれの位置にあっても棚板を確実に支持することができ、棚板の強度的に優れている。
また、棚板を移動ケース側でも支持するから、移動ケースを固定ケース内包に収容する形態としても、移動ケースを引き出した状態で固定ケース内での棚板の使用が可能である。
そして、移動ケースを固定ケース内包に収容する形態にできるから、移動ケースを引き出した状態で、移動ケースの後端面が露出しないようにでき、移動ケースの後端面の露出によって発生しやすい、移動ケースの引き込み時の移動ケースの後端面での、指詰め、ゴミなどのカミ込みなどを抑えることが可能である。
また、棚板を移動ケース側でも支持するから、移動ケースを固定ケース内包に収容する形態としても、移動ケースを引き出した状態で固定ケース内での棚板の使用が可能である。
そして、移動ケースを固定ケース内包に収容する形態にできるから、移動ケースを引き出した状態で、移動ケースの後端面が露出しないようにでき、移動ケースの後端面の露出によって発生しやすい、移動ケースの引き込み時の移動ケースの後端面での、指詰め、ゴミなどのカミ込みなどを抑えることが可能である。
請求項4に記載の発明によると、前述の効果に加え、棚板を上方に回動させる簡単な作業だけで、移動ケース内から固定ケース内に連続する大型空間を構成できるので作業性がよい。
請求項5に記載の発明によると、前述の効果に加え、固定ケースは、壁面に固定された医療用設備の下部に連結されているので、医療用設備と下部収納設備が一体化される。そのため不用意に下部収納設備が移動することがなく、患者のベッド間に設置されることで、病室の設備ユニットとしての使い勝手がよい。
少なくとも、下部収納設備を有する病室の設備ユニットにおいて、下部収納設備は、前面に扉が設けられ、背面が開口する中空直方体状の移動ケースと、この移動ケースを前面開口部から出し入れ自在に収納する固定ケースからなり、移動ケースと固定ケース間にはスライドガイドが設けられ、固定ケースの後板には棚板が設けられ、移動ケースが固定ケースに収納された時、棚板は移動ケース内に位置し、移動ケースが固定ケースから引き出された時、棚板は、固定ケース内に位置し、移動ケースには、固定ケースへの出し入れ時、前記棚板を支持する棚受が設けられ、棚板は、上方に回動可能に固定ケースの後板に取り付けられ、固定ケースは、壁面に固定された医療用設備の下部に連結されているものである。
以下、第1実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1において、符号100、100は、ベッド200、200間の頭部側壁面201に設置された本発明の設備ユニットを示し、符号300は設備ユニット100、100間に設けられたカーテンを示し、符号400は患者の頭上に設けられた読書灯を示している。
図1において、符号100、100は、ベッド200、200間の頭部側壁面201に設置された本発明の設備ユニットを示し、符号300は設備ユニット100、100間に設けられたカーテンを示し、符号400は患者の頭上に設けられた読書灯を示している。
設備ユニット100は、ベッド側方の頭部側の壁面201に連結して配設された医療用設備1と、医療用設備1の前面側上下に連結された上下部収納設備2、3からなる収納設備4より構成されている。
医療用設備1は、図2から図5に示すように、頭部側の壁面201と連結される本体11と、本体11の患者側部分を着脱自在に閉塞するカバー体12と、本体11に取り付けられ、カバー体12の開口に臨むガス接続器具(医療用ガスのアウトレット)13、13、ナースコールユニット(ナースコール接続口、及びナースコール子機器具)14、読書灯スイッチ15、コンセント16、医療用壁掛式吸引器17の取付用フック18より構成されている。
医療用設備1は、図2から図5に示すように、頭部側の壁面201と連結される本体11と、本体11の患者側部分を着脱自在に閉塞するカバー体12と、本体11に取り付けられ、カバー体12の開口に臨むガス接続器具(医療用ガスのアウトレット)13、13、ナースコールユニット(ナースコール接続口、及びナースコール子機器具)14、読書灯スイッチ15、コンセント16、医療用壁掛式吸引器17の取付用フック18より構成されている。
本体11は、頭部側壁面201と連結される基板111と、基板111のベッド側の端部に一体に形成された、ベッドから離間する斜め方向で前方に突出するカバー取付壁112と、カバー取付壁112からベッドの反対方向に離間し、カバー取付壁112と基板111の端部側にて、縦方向の中空部(配線配管空間)110を形成する前方突出壁113と、カバー取付壁112の反対側の基板111の端部と前方突出壁113間で、左右方向に所定間隔を有して基板111の前面から前方に突出し、前面に上下部収納設備2、3を連結する収納部連結用突片114、114と、収納部連結用突片114、114の上下部収納設備2、3が連結されない個所と基板111を前面から隠蔽する閉塞板115より構成されている。
上部収納設備2は前記収納部連結用突片114、114に連結される上後板21と左右上側板22,22と、左右上側板22、22の上下端部に位置する上天板23、上底板24と、左右上側板22、22間に配設された上棚板25と、左右上側板22、22、上底板24との前面に開閉自在に配設された上扉26と、左右上側板22、22の上端部間に配設された框板27と、上部収納部2と天井間に上下昇降用部材28を介して上下動自在に配設された笠木部29より構成されている。
下部収納部3は、前面に扉51が設けられ背面が開口する中空直方体状の移動ケース5と、この移動ケース5を前面開口部60から出し入れ自在に収容する固定ケース6から構成され、移動ケース5は、下端前後端部にキャスター50・・・が設けられ、左右に所定間隔(左右の外部幅が固定ケース6の左右の内部幅よりやや小さな間隔で)を有して配設され、固定ケース6の内部高さより小さい高さで、固定ケース6に収納可能な奥行きの移動ケース左右側板52、52と、移動ケース左右側板52、52の上端部間に配設された内天板53と、兆番521、521を介して移動ケース左右側板52、52、内天板53の前端部で形成された開口を開閉自在とする扉51より構成されている。
符号531・・・は、内天板53の下面で、移動ケース左右側板52、52の上端部間に配設された上補強材、符号532は、移動ケース5を引き出すための引手、符号511は、開閉用の取手を示している。
符号531・・・は、内天板53の下面で、移動ケース左右側板52、52の上端部間に配設された上補強材、符号532は、移動ケース5を引き出すための引手、符号511は、開閉用の取手を示している。
固定ケース6は、前記収納部連結用突片114、114に連結される後板61と、医療用設備1のカバー体12側に位置する固定ケース右側板62と、後端部が後板61、固定ケース右側板62の後方に突出し、本体11の左側端部を隠蔽する固定ケース左側板63と、固定ケース左右側板61、62の上端面間に取り付けられた外天板64と、左右幅が前記移動ケース5の移動ケース左右側板52,52の内部間寸法よりやや小さく、折畳み用兆番65・・・を介して、上方向に折畳み可能で、上下方向に所定間隔を有して後板61に連結された棚板66・・・より構成されている。
そして、移動ケース5の移動ケース左右側板52、52の内面に、移動ケース5が固定ケース6から引き出された状態であっても、又、固定ケース6に収納された状態であっても、常に棚板66・・・を略水平状態に支持する棚受55・・・が、内方に突出し前後方向に渡って設けられている。
このように、棚板66は、固定ケース6の側板内面と棚板66の側面との間に、移動ケース5の側板が納まる程度の隙間が空けられて固定ケース6側に取り付けられている。
このように、棚板66は、固定ケース6の側板内面と棚板66の側面との間に、移動ケース5の側板が納まる程度の隙間が空けられて固定ケース6側に取り付けられている。
又、移動ケース5の移動ケース左右側板52、52の上端部外面と、固定ケース6の左右外側板63、62の上端部内面間には、移動ケース5の固定ケース6からの出入が所定の前後寸法で円滑に行えるようスライドガイド7、7が設けられている。
符号8は、引き出された移動ケース5が不用意に固定ケース6内に収納されないよう、移動ケース5のうち移動ケース左右側板52、52の外面に設けられたストッパー部材を示している。
符号8は、引き出された移動ケース5が不用意に固定ケース6内に収納されないよう、移動ケース5のうち移動ケース左右側板52、52の外面に設けられたストッパー部材を示している。
スライドガイド7は、樹脂製の角棒状のものであって、固定ケース6の両側板内に水平に設置されているものである。
そして、移動ケース5の両側板の外面のスライドガイド7に対応する位置に、スライドガイド7を内包するガイド溝70が設けられている。
スライドガイド7の先端には上方に突出するストッパー部が設けられ、移動ケース5には該ストッパー部に当接するストッパーピンが設置される。
移動ケース5を引き出すと、ストッパーピンがストッパー部に接触し、移動ケース5が引き出されないように規制できるので、移動ケース5は固定ケース6から安易に分離することがない。
このように、スライドガイド7は、移動ケース5のスライド移動中の軌道が直線となるように案内し、移動ケース5が固定ケース6から抜け出るのを防止するものである。
そして、移動ケース5の両側板の外面のスライドガイド7に対応する位置に、スライドガイド7を内包するガイド溝70が設けられている。
スライドガイド7の先端には上方に突出するストッパー部が設けられ、移動ケース5には該ストッパー部に当接するストッパーピンが設置される。
移動ケース5を引き出すと、ストッパーピンがストッパー部に接触し、移動ケース5が引き出されないように規制できるので、移動ケース5は固定ケース6から安易に分離することがない。
このように、スライドガイド7は、移動ケース5のスライド移動中の軌道が直線となるように案内し、移動ケース5が固定ケース6から抜け出るのを防止するものである。
スライドガイド7は、外側レールと、内側レールと、両レール間に介在せしめたボール及びボール保持材から構成されているボールベアリング式のスライドレール(例えば、実公昭61−42450公報に記載)に変更してもよい。
ストッパー部材8は、移動ケース5の移動ケース左右側板52、52の後部上端部に設置され、ストッパー部材8に内包される係止部を指で操作すると係止部が突出するものである。そして、固定ケース6の固定ケース左右側板63、62の前方に位置したとき、係止部を操作し係止部を突出させ、移動ケース5が固定ケース6内に収納されるのを阻止できるようになる。移動ケース5を固定ケース6内に収納する時は、指先で係止部内包させる。ストッパー部材は、このような形態のもの限らず、係止部が突出方向に常に付勢されたもので、所定の位置で係止部が突出するようなものであってもよい。
尚、スライドガイド7を、ボールベアリング式のスライドレールとし、該ボールベアリング式のスライドレールの固定ケースに移動ケースが収納された状態を維持する収納時保持機能付きを使用すれば、移動ケースが不用意に飛び出すこともない。又、最大限引き出された状態で停止し、その状態を維持する機能付き(例えば、実公昭61−42450公報に記載)を使用すれば、ストッパー部材8を省くこともできる。
本発明は上記の如く構成されているので、病室内にキャリーバッグが持ち込まれなかった場合は、図4に示すように、移動ケース5を固定ケース6に収納した状態、すなわち、移動ケース5を固定ケース6が内包する状態で、固定ケースに設けた棚板66・・・を、移動ケース5の棚受55・・・で略水平状態に支持する(棚受55の上端面全面で棚板66の左右端部下面全面を支持している。)ことで、棚板66・・・上を日用使用品の収納場所、上部収納部を着替え等の収納場所として使用する。
次に、小型のキャリ−バッグが持ち込まれた場合は、移動ケース5を固定ケース6から引き出して、棚受55の後端部上面で、棚板66の左右端部下面前端部を支持し、棚板66・・・の前方空間を小型のキャリーバッグKの収納空間として使用し、棚板66・・・上を日用使用品の収納場所、上部収納部2を着替え等の収納場所として使用する(図7、図8、図12に2点鎖線で示す。)。
一方、医療用機器が病室内に常時置かれ、移動ケース5を十分に引き出すスペースが確保できない場合、移動ケース5を固定ケース6に収納した状態で、棚板66・・・の前端部を持ち上げて上方に回動し、固定ケース6(移動ケース5)内に小型のキャリ−バッグKを収納し(図12に示す状態。)、上部収納部2に、日用使用品、着替え等を収納する。
次に、大型のキャリ−バッグJ(図9に示す。)が持ち込まれた場合は、移動ケース5を固定ケース6から引き出し、棚板66・・・の前端部を持ち上げて上方に回動し、固定ケース6から移動ケース5に連続する空間を構成し、この空間に、大型のキャリ−バッグJを収納する。(図10、図11に2点鎖線で示す。)そして、上部収納部2に、日用使用品、着替え等を収納する。
このように、棚板66を上方に回動し棚板を不使用状態とすることで、移動ケース5内と固定ケース6内で、棚板66で仕切られない連続した一つの空間を形成することができるので、大型の荷物を収納することが可能となる。
このように、棚板66を上方に回動し棚板を不使用状態とすることで、移動ケース5内と固定ケース6内で、棚板66で仕切られない連続した一つの空間を形成することができるので、大型の荷物を収納することが可能となる。
尚、前端部を持ち上げて上方に回動した棚板66は、固定ケースの後板61に設置されたマグネット式の保持部材660で、略垂直の状態で保持され不使用状態とされている。
該保持状態を解除するには、保持部材660付近の棚板66を押すと、保持部材660保持状態が解除される。
該保持状態を解除するには、保持部材660付近の棚板66を押すと、保持部材660保持状態が解除される。
本実施例における棚板66は、回動式で棚板の不使用状態とするが、棚板66の不使用時に棚板66を取り外し、取り外した棚板66は、別途収納したり、立てて後板61に引っ掛ける方式にしても構わない。しかしながら、取り外した棚板を別途収納する作業が発生するため、回動式にしたほうが、棚板を上方に回動させる簡単な作業だけで、移動ケース内から固定ケース内に連続する大型空間を構成できるので作業性がよい。
図13、14に示すのは、第2実施例であって、前述の実施例では、固定ケース6に内包する大きさで移動ケース5が形成されているが、本実施例においては、固定ケース6aを外包する大きさで移動ケース5aが形成されている。そして、移動ケース6aを引き込んだ状態で、移動ケース5aが固定ケース6aに外包状態に収容、すなわち、移動ケース5a内に固定ケース6aが収容された状態となる。
第2実施例における下部収納部3は、前面に扉51が設けられ背面が開口する中空直方体状の移動ケース5aと、この移動ケース5a内に内包する固定ケース6aから構成され、移動ケース5aは、下端前後端部にキャスター50・・・が設けられ、左右に所定間隔(左右の内部幅が固定ケース6の左右の内部幅よりやや広い間隔で)を有して配設され、固定ケース6aの外部高さより高い高さで、固定ケース6を収納可能な奥行きの移動ケース左右側板52a、52aと、移動ケース左右側板52a、52aの上端部間に配設された天板53aと、平兆番521a、521aを介して、移動ケース左右側板52a、52a、天板53aの前端部で形成された開口を開閉自在とする扉51より構成されている。
固定ケース6aは、前記収納部連結用突片114、114に連結される後板61と、医療用設備1のカバー体12側に位置する固定ケース右側板62と、後端部が後板61、固定ケース右側板62の後方に突出し、本体11の左側端部を隠蔽する固定ケース左側板63と、固定ケース右側板62と固定ケース左側板63の上端面間に取り付けられた固定天板64と、左右幅が固定ケース右側板62と固定ケース左側板63の内部間寸法よりやや小さく、折畳み用兆番65・・・を介して、上方向に折畳み可能で、上下方向に所定間隔を有して後板61に連結された棚板66・・・より構成されている。
そして、固定ケース右側板62と固定ケース左側板63に設けられた棚受55a、55aによって棚板66は支持されている。
そして、固定ケース右側板62と固定ケース左側板63に設けられた棚受55a、55aによって棚板66は支持されている。
第2実施例におけるスライドガイド7は、移動ケース5の両側板の内面に水平に設置される。そして、固定ケース6の両側板の外面にスライドガイド7に対応する位置に、スライドガイド7を内包するガイド溝70が設けられる。
このように、移動ケース5aで固定ケース6aを外包する場合、固定ケース6aに設置されている棚板66の前方部の支持は、固定ケース右側板62、固定ケース左側板63に設けられた棚受55a、55aで行われるので、棚板66は、固定ケース6a側のみで支持されるため、構成を簡素化できる。
反面、移動ケース5aで固定ケース6aを外包する場合、移動ケース6aを引き出した状態で、移動ケース6aの左右側板の後端面52bが露呈することになるので、移動ケース6aの引き込み時の移動ケースの後端面52bで、指詰め、ゴミなどのカミ込みなどに注意が必要となる。
反面、移動ケース5aで固定ケース6aを外包する場合、移動ケース6aを引き出した状態で、移動ケース6aの左右側板の後端面52bが露呈することになるので、移動ケース6aの引き込み時の移動ケースの後端面52bで、指詰め、ゴミなどのカミ込みなどに注意が必要となる。
第1実施例、第2実施例のいずれの場合においても、移動ケース、固定ケース共に底板を設けておらず、両側板と天板とで門型に形成されている。
底板を設けないことにより、移動ケース、固定ケースの底面は床面をそのまま使用できるので、下部収納部3と床との間に段差がなく、キャリーバッグなどの大型の物品を持ち上げなくとも、下部収納部3内に納めることができる。また、掃除の際、扉51を開放することにより、床面の掃除の延長で下部収納部3内の掃除も行えるので、使い勝手が良い。
底板を設けないことにより、移動ケース、固定ケースの底面は床面をそのまま使用できるので、下部収納部3と床との間に段差がなく、キャリーバッグなどの大型の物品を持ち上げなくとも、下部収納部3内に納めることができる。また、掃除の際、扉51を開放することにより、床面の掃除の延長で下部収納部3内の掃除も行えるので、使い勝手が良い。
100 病室の設備ユニット
1 医療用設備
2 上収納設備
3 下収納設備
5、5a 移動ケース
51 扉
55、55a 棚受
6、6a 固定ケース
61 後板
66 棚板
7 スライドガイド
1 医療用設備
2 上収納設備
3 下収納設備
5、5a 移動ケース
51 扉
55、55a 棚受
6、6a 固定ケース
61 後板
66 棚板
7 スライドガイド
Claims (5)
- 少なくとも、下部収納設備を有する病室の設備ユニットにおいて、下部収納設備は、前面に扉が設けられ背面が開口する中空直方体状の移動ケースと、この移動ケースを前後に出し入れ自在に、移動ケースを内包、あるいは、外包状態で収容する固定ケースからなり、下部収納設備には、移動ケースを前後に出し入れするいずれの状態においても、固定ケース内で使用可能な棚板が設けられることを特徴とする病室等の設備ユニット。
- 移動ケースが固定ケースから引き出された状態で、棚板を不使用状態にすることにより、移動ケースと固定ケース内で一つの空間が形成されること特徴とする請求項1に記載の病室等の設備ユニット。
- 棚板は、固定ケースの後板に後部が支持され、該支持部より前方で棚板を支持する棚受が移動ケースに設けられること特徴とする請求項1、あるいは、請求項2に記載の病室等の設備ユニット。
- 棚板は、上方に回動可能に外部ケースの後板に取り付けられていること特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の病室等の設備ユニット。
- 固定ケースは、壁面に固定された医療用設備の下部に連結されていること特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の病室等の設備ユニット。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108606890A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-10-02 | 遵义医学院附属医院 | 一种输液车 |
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- 2016-09-01 JP JP2016170959A patent/JP2018033789A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN108606890A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-10-02 | 遵义医学院附属医院 | 一种输液车 |
CN108606890B (zh) * | 2018-06-29 | 2023-09-19 | 遵义医学院附属医院 | 一种输液车 |
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