JP5929939B2

JP5929939B2 - 車両用リアランプ取付部のボデー構造

Info

Publication number: JP5929939B2
Application number: JP2014019330A
Authority: JP
Inventors: 義光横井; 康平宮崎
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 2014-02-04
Filing date: 2014-02-04
Publication date: 2016-06-08
Anticipated expiration: 2034-02-04
Also published as: CN104816672A; JP2015145207A; CN104816672B; US20150217682A1; DE102015201568A1; US10266108B2; DE102015201568B4

Description

本発明は、車両用リアランプ取付部のボデー構造に関する。

引用文献１には、少なくともランプの一側端部に沿って所定の間隔を空けて設けた２つの係合部を車体に係合させることにより、ランプの一側端部を係合部の係合方向で位置決めしつつランプを車体に取付ける車両用ランプの取付け構造が開示されている。この先行技術では、ランプの２つの係合部間に、係合部の係合方向で車体に係合し、かつ、係合位置を係合部の係合方向に沿って調整可能な補助係合部を設けている（特許文献１を参照）。

引用文献２には、正面に向けてハウジングに取り付けられたバルブの照射光の一部をリヤサイドマーカ光としてアウタレンズを通して側方へ出射させるようになったリヤサイドマーカランプ機能兼用の自動車用ランプが開示されている。この先行技術では、バルブ及びその正面のアウタレンズ部分間に配置されたリヤリフレックスリフレクタの背面に、バルブからの入射光を側方のアウタレンズ部分に向けてリヤサイドマーカ光として反射する複数段のプリズムステップを設けている（特許文献２を参照）。

ここで、サイドアウタパネルは、意匠性の制約や加工の際の制約等のため、車両幅方向の絞りの深さに限界がある。よって、リアコンビネーションランプにおけるサイドアウタパネル側に回り込んだ側部に光源を配置することが困難であった。したがって、意匠性の向上等のために、リアコンビネーションランプにおけるサイドアウタパネル側に回り込んだ側部までを発光領域とすることが困難であった。

特開２００２−２３４３８４号公報特開２００３−０１６８１２号公報

本発明は、上記事実を考慮し、車両側部側に回り込んだ側部まで光源を配置することが可能な車両用リアランプ取付部のボデー構造を提供することが目的である。

請求項１の発明は、車両後端部の車両幅方向の両端部に設けられ、車両幅方向内側に絞られたサイドアウタパネルの絞り構造面と、車両幅方向外側斜め前方に延在する後面部の前端から車両側部側に回り込み車両前方側に沿って側面部が延出し、前端部が前記絞り構造面の後端に設けられた固定面に接合されたハウジングパネルと、前記後面部の外側と前記側面部の外側とに複数の光源が配置され、車両側部までが発光領域とされた車両用リアランプと、を備えている。

請求項１に記載の発明では、ハウジングパネルは、側面部が車両前方側に延出し、前端部がサイドアウタパネルの絞り構造面の後端に設けられた固定面に接合されている。光源は厚みがあるので、側面部に光源を配置する場合は、その分、絞りを深くする必要がある。そして、ハウジングパネルは意匠の制約がないので、サイドアウタパネルよりも絞りを深くすることが可能であり、側面部に光源を配置することができる。

よって、車両側部側に回り込んだ側部まで光源を配置することが可能となり、この結果、車両側部に回り込んだ側部までが発光領域となる。

また、ハウジングパネルは、側面部の後端から湾曲して車両幅方向内側斜め後方に延在する後面部を有している。このように、後面部が車両幅方向内側斜め後方に延在することで、例えば、後面部が車両幅方向に沿って延在する場合と比較し、ハウジングパネル全体の絞りの深さが抑えられるので、ハウジングパネルの成形が容易である。

請求項２の発明は、請求項１に記載の構造において、前記ハウジングパネルの前記側面部は、車両前方側に向かうに従って車両上下方向の幅が狭くなっている。

請求項２に記載の発明では、ハウジングパネルの側面部は、車両前方側に向かうに従って車両上下方向の幅が狭くなっている。よって、車両用リアランプを車両後方側から車両前方側に向かって車両用リアランプ取付部に取り付ける際の取付作業性が向上する。

請求項３の発明は、請求項１又は請求項２に記載の構造において、前記サイドアウタパネルにおける前記固定面に基準孔が形成され、前記絞り構造面に車両用リアランプが取り付けられる取付孔が形成されている。

請求項３に記載の発明では、サイドアウタパネルにおける固定面に基準孔が形成され、絞り構造面に車両用リアランプが取り付けられる取付孔が形成されている。よって、例えば、固定面に基準孔と取付孔との両方を形成する場合と比較し、固定面の車両上下方向の幅を狭くすることができるので、その分、サイドアウタパネルの絞り構造面の車両前後方向の範囲を小さくすることができる。したがって、側面部に配置する光源をより車両前方側まで配置することが可能となる。

請求項１に記載の発明によれば、車両側部側に回り込んだ側部まで光源を配置することができる。

また、ハウジングパネル全体の絞りの深さが抑えられるので、ハウジングパネルを容易に成形することができる。

請求項２に記載の発明によれば、車両用リアランプを車両用リアランプ取付部に取り付ける際の取付作業性が向上する。

請求項３に記載の発明によれば、光源をより車両前方側まで配置することができる。

本発明の一実施形態に係る車両用リアランプ取付部のボデー構造が適用された車両の後部を示す斜視図である。図３のリアランプ取付部にリアコンビネーションランプが取り付けられた状態の側面図である。本発明の一実施形態に係るリアランプ取付部のボデー構造を示す側面図である。図３の４−４線に沿った水平断面図である。比較例のリアランプ取付部のボデー構造を示す図３に対応する側面である。図５の４−４線に沿った図４に対応する水平断面図である。

＜実施形態の構成＞
本発明の一実施形態に係る車両用リアランプ取付部のボデー構造について、図１〜図４を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印ＦＲは車両前後方向前側を示しており、矢印ＵＰは車両上下方向上方側を示しており、矢印ＯＵＴは車両幅方向外側を示している。また、図２〜図４では、車両前方側に向いた場合の右側の車両用リアランプ取付部が図示されているが、左側の車両用リアランプ取付部も左右対称である以外は同様の構造である。

図１に示すように、車両１０の後端部１２における車両幅方向の両側端部には、車両幅方向内側に凹んだリアランプ取付部２０が設けられている（図３及び図４も参照）。このリアランプ取付部２０には、車両用リアランプの一例としてのリアコンビネーションランプ３０が取り付けられている。リアコンビネーションランプ３０の車両幅方向外側部分は、リアランプ取付部２０に取り付けられた状態において、後端部１２から車両前後方向前側に湾曲し、車両側部１４側に回りこんでいる。

ここで、本実施形態のリアコンビネーションランプ３０は、ブレーキランプ、バックランプ、及びターンシグナルランプ（方向指示器）等が一体化されたＡＳＳＹであり、樹脂製の半透明のカバー部３２は車両１０の外装デザインの一部となっている。また、図４に示すように、カバー部３２内には、光源が複数設けられている。そして、本実施形態では、光源には、複数のＬＥＤからなるＬＥＤランプ３４が用いられている。

図１〜図４に示すように、車両後部における車両側部１４の外装面は、サイドアウタパネル４０によって構成されている。また、図３に示すように、サイドアウタパネル４０には、ハウジングパネル５０の外周縁が接合されている。そして、前述したリアコンビネーションランプ３０が取り付けられるリアランプ取付部２０（図１及び図２を参照）は、サイドアウタパネル４０とハウジングパネル５０とで構成されている。

具体的には、図３及び図４に示すように、サイドアウタパネル４０における車両幅方向内側に絞られた絞り構造面（絞り形状部）４２がリアランプ取付部２０の車両前方側を構成し、ハウジングパネル５０がリアランプ取付部２０の車両後方側を構成している。

サイドアウタパネル４０の絞り構造面４２の後端には、車両幅方向内側に屈曲した固定面（曲げ構造面）４４が設けられている。この固定面４４には、ボデー製造工程における基準位置となる基準孔４６が形成されている（図３参照）。また、サイドアウタパネル４０の絞り構造面４２には、リアコンビネーションランプ３０（図１及び図２を参照）を取り付けるためのアウタパネル側取付孔４８が形成されている。

一方、ハウジングパネル５０は、側面部６０と後面部５２とを有している。側面部６０は、車両前方側に沿って延出し、車両幅方向外側に屈曲した前端部６２がサイドアウタパネル４０の固定面４４に溶接接合されている。

また、ハウジングパネル５０の側面部６０（及びサイドアウタパネル４０の絞り構造面４２）は、車両前方側に向かうに従って車両上下方向の幅が狭くなっている（図３参照）。

ハウジングパネル５０の後面部５２は、側面部６０の後端から湾曲して車両幅方向内側斜め後方に延在している。つまり、後面部５２は、車両幅方向に対して斜めに配置されている（図４参照）。また、後面部５２には、リアコンビネーションランプ３０（図１及び図２も参照）を取り付けるためのハウジング側取付孔５４とＬＥＤランプ３４（図４参照）の交換用の作業孔５６とが形成されている。これらハウジング側取付孔５４及び作業孔５６の孔（軸）方向（図４の矢印Ｇを参照）は、後面部５２に直交する方向、言い換えると、車両前後方向に対して斜めに形成されている（図４参照）。

図４に示すように、前述したＬＥＤランプ３４は、ハウジングパネル５０の後面部５２の外側と、車両側部１４側に回り込み車両前後方向に沿って延出する側面部６０の外側とに配置されている。よって、図２〜図４に示すように、リアコンビネーションランプ３０は、車両側部１４側に回り込んだ側部までが発光領域Ｓとなっている。

図１、図２、及び図４に示すリアコンビネーションランプ３０は、車両後方側から車両前方側に向かってリアランプ取付部２０に取り付けられる。なお、図４に示すように、リアコンビネーションランプ３０（図１及び図２もを参照）の正確な取付方向は、ハウジングパネル５０の後面部５２に形成されているハウジング側取付孔５４及び作業孔５６の孔（軸）方向（矢印Ｇ参照）、すなわち、車両前後方向に対して斜めになっている。

＜作用及び効果＞
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。

図３及び図４に示すように、車車両幅方向内側に凹んだリアランプ取付部２０（図１も参照）は、サイドアウタパネル４０とハウジングパネル５０とで構成されている。ハウジングパネル５０は、車両側部１４側に回り込んで車両前方側に沿って延出した側面部６０の前端部６２が、サイドアウタパネル４０の絞り構造面４２の後端に設けられた固定面４４に溶接接合されている。

ハウジングパネル５０は、意匠の制約がないので、図４に示すように、サイドアウタパネル４０よりも絞りが深く形成されている。よって、車両側部１４側に回り込んだハウジングパネル５０の側面部６０にも、ＬＥＤランプ３４が配置されている。つまり、リアランプ取付部２０におけるリアコンビネーションランプ３０の車両側部１４側に回り込んだ側部３８にもＬＥＤランプ３４が配置されている。よって、リアコンビネーションランプ３０は、車両側部１４に回り込んだ側部までが発光領域Ｓとなっている。

また、サイドアウタパネル４０の絞り構造面４２の後端に設けられた固定面４４に基準孔４６（図３参照）が形成され、絞り構造面４２にアウタパネル側取付孔４８が形成されている。よって、サイドアウタパネル４０の固定面４４は、基準孔４６とハウジングパネル５０の側面部６０の前端部６２の接合代とを形成することが可能な大きさを確保すればよい。

したがって、固定面４４の車両上下方向の幅を狭くすることができるので、サイドアウタパネル４０の絞り構造面４２の車両前後方向の範囲Ｌを小さくすることができる。よって、その分、ハウジングパネル５０の側面部６０を車両前後方向に大きく延出させ、ＬＥＤランプ３４をより多く配置させている。つまり、発光領域Ｓが更に車両前方側に大きくなっている。

また、図４に示すように、ハウジングパネル５０の後面部５２は、側面部６０の後端から湾曲して車両幅方向内側斜め後方に延在している。また、後面部５２に形成されているハウジング側取付孔５４及び作業孔５６の孔方向（軸方向）は、後面部５２に直交する方向となっている（図４の矢印Ｇ参照）。よって、ハウジングパネル５０全体の絞りの深さＨが抑えられるので、ハウジングパネル５０の成形が容易である。

また、図３に示すように、ハウジングパネル５０の側面部６０（及びサイドアウタパネル４０の絞り構造面４２）は、車両前方側に向かうに従って車両上下方向の幅が狭くなっている。すなわち、リアコンビネーションランプ３０（図１及び図２を参照）を車両後方側から車両前方側に向かってリアランプ取付部２０に取り付ける取付方向に向かって幅狭になっている。よって、リアコンビネーションランプ３０の位置決めが容易となり、取付作業性が向上する。

ここで本発明が適用されていない比較例の車両用リアランプ取付部のボデー構造について、図５及び図６を用いて説明する。

図５及び図６に示すように、比較例のリアランプ取付部３２０は、サイドアウタパネル４０とハウジングパネル３５０とで構成されている。具体的には、リアランプ取付部３２０の車両前方側をサイドアウタパネル４０における車両幅方向内側に絞られた絞り構造面（絞り形状部）３４２が構成し、車両後方側をハウジングパネル３５０が構成している。

サイドアウタパネル４０の絞り構造面３４２の後端には、車両幅方向内側に屈曲した固定面（曲げ構造面）３４４が設けられている。また、この固定面３４４には、ボデー製造工程における基準位置となる基準孔３４６とリアコンビネーションランプ３３０（図６参照）を取り付けるための取付孔３５４とが形成されている。

一方、ハウジングパネル３５０は、車両幅方向に沿って延在する後面部３５２を有し、後面部３５２が、サイドアウタパネル４０の固定面３４４に溶接接合されている。また、後面部３５２には、取付孔３５４及び作業孔３５６が形成されている。

このような構造の比較例のリアランプ取付部３２０の場合は、サイドアウタパネル４０の固定面３４４は、ハウジングパネル３５０の後面部３５２の接合代に加え、基準孔３４６及び取付孔３５４が形成されている。よって、これらを形成することが可能な大きさを確保するため、固定面３４４の車両上下方向の幅が広くなる。そして、サイドアウタパネル３４０の固定面３４４が車両上下方向の幅が広くなると、成形上、絞り構造面（絞り形状部）３４２の車両前後方向の範囲Ｌが大きくなる。

また、リアランプ取付部３２０におけるリアコンビネーションランプ３３０（図６参照）の車両側部１４側に回り込んだ側部３３８に対応する側部は、サイドアウタパネル３４０の絞り構造面３４２のみが構成している。サイドアウタパネル４０は、意匠上の制約や加工の際の制約から絞り深さに限界があり、絞り構造面３４２にＬＥＤランプ（光源）３４（図６参照）を配置することができない。よって、ハウジングパネル３５０の後面部３５２（及び固定面３４４）の外側にのみＬＥＤランプ３４（図６参照）が配置されるので、発光領域Ｓが狭く、車両側部１４側に回り込んだ側部までが発光領域Ｓにならない。

これに対して、本発明が適用された車両用リアランプ取付部のボデー構造では、図３及び図４に示すように、ハウジングパネル５０は、車両前方側に沿って延出した側面部６０を有している。ハウジングパネル５０は、意匠の制約がないので、サイドアウタパネル４０よりも絞りが深く形成することが可能であるので、車両側部１４側に回り込んだハウジングパネル５０の側面部６０の外側にＬＥＤランプ３４を配置することできる。よって、リアコンビネーションランプ３０は、車両側部１４側に回り込んだ側部までが発光領域Ｓとなっている（図３と図５、図４と図６、をそれぞれ比較し参照）。

また、サイドアウタパネル４０の絞り構造面４２の後端に設けられた固定面４４に基準孔４６が形成され、絞り構造面４２にアウタパネル側取付孔４８が形成されている。よって、比較例のように固定面３４４に取付孔３５４を形成する場合と比較し、固定面３４４の車両上下方向の幅を狭くすることができるので、その分、サイドアウタパネル４０の絞り構造面４２の車両前後方向の範囲Ｌを小さくすることができる（図３と図５、図４と図６、をそれぞれ比較し参照）。

＜その他＞
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。

上記実施形態では、光源はＬＥＤランプ３４であったが、これに限定されない。ＬＥＤランプ以外の光源、例えば、電球であってもよい。

本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。

１０車両
１２車両後端部
２０リアランプ取付部（車両用リアランプ取付部）
３０リアコンビネーションランプ（車両用リアランプ）
３４ＬＥＤランプ（光源）
４０サイドアウタパネル
４２絞り構造面
４４固定面
４６基準孔
４８アウタパネル側取付孔（取付孔）
５０ハウジングパネル
５２後面部
６０側面部

Claims

車両後端部の車両幅方向の両端部に設けられ、車両幅方向内側に絞られたサイドアウタパネルの絞り構造面と、
車両幅方向外側斜め前方に延在する後面部の前端から車両側部側に回り込み車両前方側に沿って側面部が延出し、前端部が前記絞り構造面の後端に設けられた固定面に接合されたハウジングパネルと、
前記後面部の外側と前記側面部の外側とに複数の光源が配置され、車両側部までが発光領域とされた車両用リアランプと、
を備える車両用リアランプ取付部のボデー構造。
前記ハウジングパネルの前記側面部は、車両前方側に向かうに従って車両上下方向の幅が狭くなる、
請求項１に記載の車両用リアランプ取付部のボデー構造。
前記サイドアウタパネルにおける前記固定面に基準孔が形成され、前記絞り構造面に車両用リアランプが取り付けられる取付孔が形成されている、
請求項１又は請求項２に記載の車両用リアランプ取付部のボデー構造。