JP2014151651A - 車両用ドアミラーランプ - Google Patents

Abstract

【課題】 ドアミラーに斬新なデザインを与え、簡単かつコンパクトな構成で車両側方および後方を明るく照明する。
【解決手段】 ドアミラー１に装備されるサイドターンシグナルランプ１１において、導光部材１３に照明部１６と意匠部１７を一体形成する。照明部１６はミラーハウジング２の切欠６に嵌合するように車両前方へ張り出し、意匠部１７がミラー５の周縁に沿って延びる上下一対の意匠片を備える。照明部１６と意匠部１７はミラーハウジング２の外面から車両側方を向くように露出する。ドライバーに眩惑感を与えないように、照明部１６と意匠部１７を運転席からの視界より隠れる位置に配置する。導光部材１３が発する光の明暗差によって、ドアミラー１の周囲に日食ダイヤモンドリングに似た配光パターンＰを形成する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、車両用ドアミラーのハウジングに装備されるドアミラーランプに関する。

従来、図６に示すように、ドアミラー５０の前面に横長の配光デザインを表す車両用ドアミラーランプ５１が広く知られている。このランプ５１は、ミラーハウジング５２の横長スリット５３から露出する導光部材５４を備え、ハウジング５２内部の光源（図示略）からの光で導光部材５４を全長にわたって発光させるように構成されている。

特許文献１には、ミラーハウジングの車幅方向外端部にランプボディを内蔵し、ランプボディに複数のＬＥＤと横長の導光部材とを組み付け、導光部材にＬＥＤ光を車幅方向外側へ配光する配光部を形成し、特に車両側方および後方を明るく照明できるように構成されたサイドターンシグナルランプが記載されている。

特開２０１１−１６５６５１号公報

しかし、近年は横長デザインの視認性および意匠性の向上に加え、小型化を追求したため、デザインが飽和状態になっている。このため、従来のランプ５１では、ドアミラーの外観に新規性を欠くという問題点があった。また、横長デザインを得るために、導光部材の長手方向に複数のＬＥＤを配列したり、嵩高のランプボディをミラーハウジングの狭いスペースに内蔵したりする必要があり、車両用ドアミラーに対するランプの設置自由度が制限されるという問題点もあった。

そこで、本発明の目的は、ドアミラーに光のデザインによる付加価値を表現できるとともに、部品点数を抑えたシンプルかつコンパクトな構成で車両側方および後方を明るく照明できる車両用ドアミラーランプを提供することにある。

上記課題を解決するために、本発明は次のような車両用ドアミラーランプを提供する。
（１）車両用ドアミラーのハウジングに取り付けられる光源と導光部材とを備え、導光部材がハウジングの車幅方向外端においてハウジング外面に露出する照明部と、照明部からミラーの周縁に沿って車体側に延びる意匠部とを含み、光源が照明部と相対する位置においてハウジングに内蔵されていることを特徴とする車両用ドアミラーランプ。

（２）照明部が意匠部よりも車両前方に張り出すように形成され、意匠部が照明部からミラーの上縁および下縁に沿って延びる上下一対の意匠片を備えることを特徴とする車両用ドアミラーランプ。

（３）照明部が光源からの入射光を上下の意匠片に分配するための分光ステップを備えることを特徴とする車両用ドアミラーランプ。

（４）照明部と意匠部が共にハウジングの外面から車幅方向外側を向くように露出していることを特徴とする車両用ドアミラーランプ。

（５）照明部と意匠部が共に車両運転席からの視界より隠れる位置においてハウジングの外面に露出していることを特徴とする車両用ドアミラーランプ。

本発明の車両用ドアミラーランプによれば、導光部材の照明部をミラーハウジングの外端に配置し、意匠部をミラーの周縁に沿って延びるように形成したので、導光部材を日食時のダイヤモンドリングのように発光させ、ドアミラーの外観に光のデザインによる付加価値を表現した斬新なデザインを与えることができる。また、光源がミラーハウジングの外端で照明部と相対しているので、少数の光源を用いた簡単かつコンパクトな構成で車両側方および後方を明るく照明できるという効果もある。

本発明の一実施形態を示す車両用ドアミラ−ランプの分解斜視図である。 図１のランプを車両後方から見たときのドアミラーの背面図である。 図１のランプを車両側方から見たときのドアミラーの側面図である。 図３のＩＶ−ＩＶ線断面図である。 導光部材の照明部と意匠部を同一垂直面内に並べて示す断面図である。 従来の車両用ドアミラーランプを示すドアミラーの正面図である。

以下、本発明を自動車用ドアミラーのサイドターンシグナルランプに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図１に示すように、自動車用ドアミラー１のハウジング２はカップ形のボディ３とリング状のホルダ４とを備え、ホルダ４によりミラー５とサイドターンシグナルランプ１１とをボディ３に保持するように構成されている。

サイドターンシグナルランプ１１は光源ユニット１２と導光部材１３とを備えている。光源ユニット１２には、単一のＬＥＤ光源１４と光源基板１５とが設けられている。導光部材１３は、ボディ３の切欠６に嵌合する照明部１６と、ミラー５の周縁に沿って延びる意匠部１７とを備え、両者１６，１７が透明プラスチック材料で一体成形されている。

図２、図３に示すように、照明部１６は、ミラーハウジング２の車幅方向外端（車両側方端）に配置され、意匠部１７よりも車両前方に張り出す短冊形に成形されている。意匠部１７は、照明部１６からミラー５の上縁および下縁に沿って細長く延びる上下一対の意匠片１７Ｕ，１７Ｄを備えている。そして、照明部１６および意匠部１７が共にボディ３の外面から車両側方を向くように露出している。

図４に示すように、ボディ３およびホルダ４には、相対向する端面に凹部１８，１９が形成されている。意匠部１７は断面略Ｔ字形に形成され、凹部１８，１９に嵌合する脚部２０と、ミラーハウジング２の外面に露出する意匠面２１と、ＬＥＤ光源１４からの光を意匠面２１に向けて反射する反射ステップ２２とを備えている。

図５に示すように、ＬＥＤ光源１４は照明部１６と相対する位置でハウジング２に内蔵され、照明部１６に光源１４からの光を上下の意匠片１７Ｕ，１７Ｄに分配するための分光ステップ２３が形成されている。そして、図２に破線で示すように、照明部１６と意匠部１７を共に車両運転席からの視界より隠れる位置に配置し、ドライバーに眩惑感を与えることなく、導光部材１３が発する光の明暗差によってドアミラー１の周囲に日食ダイヤモンドリングに類似した配光パターンＰを形成できるようになっている。

したがって、この実施形態のサイドターンシグナルランプ１１によれば、ドアミラー１の車両前方視または後方視の外観に従来ない斬新なデザインを与えることができる。また、導光部材１３の照明部１６がＬＥＤ光源１４からの直射光を入射するので、照明部１６からの発光により車両側方および後方を明るく照明でき、シグナルランプとしての機能性を満たすこともできる。しかも、単一の光源１４で光源ユニット１２を小型に構成し、これをミラーハウジング２の限られたスペースに支障なく設置できるという利点もある。

なお、上記実施形態では、ミラーハウジング２がボディ３とホルダ４に分割して構成されているが、一体型のミラーハウジングに照明部１６が嵌合する切欠６と意匠部１７が嵌合するスリットとを形成することもできる。その他、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各部の形状や構成を適宜に変更して実施することも可能である。

１ 自動車用ドアミラー
２ ミラーハウジング
５ ミラー
１１ サイドターンシグナルランプ
１２ 光源ユニット
１３ 導光部材
１４ ＬＥＤ光源
１６ 照明部
１７ 意匠部
２３ 分光ステップ

Claims (5)

1. 車両用ドアミラーのハウジングに取り付けられる光源と導光部材とを備え、導光部材がハウジングの車幅方向外端においてハウジング外面に露出する照明部と、照明部からミラーの周縁に沿って車体側に延びる意匠部とを含み、光源が照明部と相対する位置においてハウジングに内蔵されていることを特徴とする車両用ドアミラーランプ。
2. 前記照明部が意匠部よりも車両前方に張り出すように形成され、意匠部が照明部からミラーの上縁および下縁に沿って延びる上下一対の意匠片を備える請求項１記載の車両用ドアミラーランプ。
3. 前記照明部が光源からの入射光を上下の意匠片に分配するための分光ステップを備える請求項２記載の車両用ドアミラーランプ。
4. 前記照明部と意匠部が共にハウジングの外面から車両側方を向くように露出している請求項１〜３の何れか一項に記載の車両用ドアミラーランプ。
5. 前記照明部と意匠部が共に車両運転席からの視界より隠れる位置においてハウジングの外面に露出している請求項１〜４の何れか一項に記載の車両用ドアミラーランプ。

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