JP5928327B2 - 電磁クラッチおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、動力の伝達および遮断を行う電磁クラッチおよびその製造方法に関するものである。
従来の電磁クラッチは、駆動源から出力される回転駆動力によって回転するロータと、磁力によりロータ側に吸引されてロータに連結されることにより回転するアーマチャを備えている。
そして、電磁クラッチの磁気効率を向上させるために、ロータやアーマチャは、磁性材よりなる円板状の複数個のプレートを回転軸を中心に同心状に配置し、隣接するプレート間に非磁性材よりなる円環状のリングを配置している(例えば、特許文献1参照)。
より詳細には、プレートの内周面または外周面にリング挿入溝が形成されており、隣接するプレート間にリングを挿入した後に、金型でリングを加圧してリングを塑性流動させることにより、リングをリング挿入溝に流入させて、隣接するプレートとリングを連結している。
特開昭54−126852号公報
しかしながら、上記した従来の電磁クラッチは、せん断、圧縮、曲げ等について一定の機械的強度を満足するために、塑性流動した非磁性のリングに所要の緊迫力が残留されている必要がある。そのため、リング挿入溝は複雑な形状にする必要があり、リング挿入溝の加工が容易ではなかった。
また、リングを塑性流動させるために、リングはプレートよりも変形抵抗が小さい材料が採用されている。すなわち、リングは変形しやすくなっている。したがって、ベルトを介してリングやプレートにかかる回転軸垂直方向の荷重により、リングが容易に変形してリングに亀裂が発生しやすいという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、リング挿入溝の加工を容易にし、且つ、非磁性材よりなるリングの亀裂発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、駆動源から出力される回転駆動力によって回転する駆動側回転体(3)と、電磁力により駆動側回転体側に吸引されて駆動側回転体に連結されることにより回転する従動側回転体(5)とを備え、従動側回転体および駆動側回転体のうち少なくとも一方は、磁性材よりなり同心状に配置された円板状の複数個のプレート(331〜333)と、プレートよりも変形抵抗が大きい非磁性材よりなり隣接するプレート間に配置された円環状のリング(34、35)とを備え、リングの断面形状は、楕円、多角形または丸であり、リングは、リングにおける外周側部位および内周側部位が、プレートにて回転軸垂直方向両側から挟持されているとともに回転軸方向両側から挟持され、リングに圧縮応力が残留させられた状態で隣接するプレートを連結していることを特徴とする。
これによると、リング挿入溝は複雑な形状にする必要がないため、リング挿入溝の加工が容易になる。また、リングはプレートよりも変形抵抗が大きく変形しにくいため、リングの亀裂発生を抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明では、回転軸を中心に回転可能な2つの回転体(3、5)にそれぞれ形成された摩擦面(51、331a〜333a)を電磁力により圧接させて動力を伝達する電磁クラッチの製造方法であって、磁性材よりなり回転体の一部を構成する回転体本体部(3A)と、回転体本体部よりも変形抵抗が大きい非磁性材よりなり回転体の一部を構成する円環状のリング(34、35)とを用意し、回転体本体部に、回転軸を中心に同心状に配置されるとともに回転軸方向一端側のみが開口された円環状のリング挿入溝(334、335)を形成し、リング挿入溝にリングを挿入し、リングにおける外周側部位および内周側部位を、回転体本体部にて回転軸垂直方向両側から挟持するとともに回転軸方向両側から挟持して、リングに圧縮応力を残留させるように、回転体本体部におけるリング挿入溝の開口部周囲を塑性流動させ、回転体本体部における回転軸方向他端側の余肉をリングが露出する位置まで除去して摩擦面を形成することを特徴とする。
これによると、リング挿入溝は複雑な形状にする必要がないため、リング挿入溝の加工が容易になる。また、リングは回転体本体部よりも変形抵抗が大きく変形しにくいため、リングの亀裂発生を抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る電磁クラッチの断面図である。 図1のリングの斜視図である。 図1のロータ3の加工前の形状を示す断面図である。 図1のロータ3の製造工程を示す要部の断面図である。 一実施形態におけるリングの第1変形例を示す斜視図である。 一実施形態におけるリングの第2変形例を示す断面図である。 一実施形態におけるリングの第3変形例を示す断面図である。 一実施形態におけるリングの第4変形例を示す断面図である。 一実施形態におけるリングの第5変形例を示す断面図である。
本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る電磁クラッチは、車両用空調装置において、車両走行用のエンジン(駆動源)から出力される回転駆動力を冷媒圧縮機へ断続的に伝達するために用いられる。
図1に示すように、電磁クラッチは、電磁石1、ロータ3、アーマチャ5、ハブ7等を有し、回転軸Jを中心に回転する。
電磁石1は、ステータ11およびコイル12等を有し、コイル12に通電されることによって電磁力を発生させてロータ3とアーマチャ5とを連結させるようになっている。
ステータ11は、磁性材(具体的には、鉄)よりなる。また、ステータ11は、回転軸Jに対して同軸上に配置された円筒状のステータ外側円筒部111、このステータ外側円筒部111の内周側に配置されるとともに回転軸Jに対して同軸上に配置された円筒状のステータ内側円筒部112、並びに、ステータ外側円筒部111およびステータ内側円筒部112における回転軸方向一端側同士を結ぶように回転軸垂直方向に広がるとともに、中央部にその表裏を貫通する円形状の貫通穴が形成された円板状のステータ端面部113を有している。
つまり、ステータ11は二重円筒構造で構成され、その軸方向断面形状は、回転軸Jに対して線対称に位置付けられる2つのコの字形状となり、ステータ外側円筒部111の内周面、ステータ内側円筒部112の外周面およびステータ端面部113の内側面によって、円筒状空間が形成される。そして、その円筒状空間にコイル12が収容されている。
コイル12は、絶縁性の樹脂材(具体的には、エポキシ)でモールディングされた状態でステータ11に固定されており、ステータ11に対して電気的に絶縁されている。
コイル12の一端は車両側に電気的に接地されており、コイル12の他端は空調装置の電子制御装置(ECU)100と接続されている。そして、コイル12への通電、非通電の切り換え制御は、電子制御装置100によって行われる。
ロータ3は、回転軸Jに対して同軸上に配置された円筒状のロータ外側円筒部31、このロータ外側円筒部31の内周側に配置されるとともに回転軸Jに対して同軸上に配置された円筒状のロータ内側円筒部32、ロータ外側円筒部31およびロータ内側円筒部32における回転軸方向一端側同士を結ぶように回転軸垂直方向に広がるとともに、中央部にその表裏を貫通する円形状の貫通穴が形成された円板状のロータ端面部33、および円環状のリング34、35を有している。
つまり、ロータ30は二重円筒構造で構成され、その軸方向断面形状は、回転軸Jに対して線対称に位置付けられる2つのコの字形状となり、ロータ外側円筒部31の内周面、ロータ内側円筒部32の外周面、およびロータ端面部33の内側面によって、円筒状空間が形成される。そして、その円筒状空間に電磁石1が収容されている。
ロータ外側円筒部31、ロータ内側円筒部32、およびロータ端面部33は、磁性材(具体的には、低炭素鋼)よりなり、電磁石1が発生させる電磁力の磁気回路を構成する。
ロータ端面部33は、回転軸Jを中心に同心状に配置された円板状の複数個のプレート331〜333にて構成されている。具体的には、ロータ端面部33は、ロータ外側円筒部31に連なるロータ外側プレート331、ロータ内側円筒部32に連なるロータ内側プレート332、および、ロータ外側プレート331とロータ内側プレート332との間に配置されたロータ中間プレート333にて構成されている。
プレート331〜333におけるアーマチャ5側(すなわち、プレート331〜333における反電磁石側)には、ロータ3とアーマチャ5とが連結された際にアーマチャ5と接触するロータ摩擦面331a〜333aが形成されている。
ロータ外側プレート331には、軸方向に沿って見たときに円弧状のロータスリット穴331bが、ロータ外側プレート331の周方向に沿って複数個形成されている。このロータスリット穴331bは、ロータ外側プレート331の表裏を貫通している。
ロータ外側プレート331とロータ中間プレート333との間に、円環状の外側リング挿入溝334が形成され、ロータ内側プレート332とロータ中間プレート333との間に、円環状の内側リング挿入溝335が形成され、外側リング挿入溝334に外側リング34が配置され、内側リング挿入溝335に内側リング35が配置されている。
これらのリング34、35は、プレート331〜333の材料よりも変形抵抗が大きい非磁性材(具体的には、SUS304)よりなる。また、図2に示すように、リング34、35は、切断されることなく、周方向に連続した形状になっている。さらに、図4に示すように、リング34、35の断面形状は丸になっている。なお、ここでいう丸は、略真円であり、所定の公差範囲内の円を含む。
図1に示すように、ロータ外側円筒部31の外周側には、Vベルト(図示せず)が掛けられるV溝(具体的には、ポリV溝)が形成されている。Vベルトは、エンジンから出力される回転駆動力をロータ3に伝達する。
ロータ内側円筒部32の内周側には、ボールベアリング36の外周側が固定され、ボールベアリング36の内周側には、冷媒圧縮機(図示せず)の外殻を形成するハウジングから電磁クラッチ側へ突出した円筒状のボス部(図示せず)が固定される。これにより、ロータ3は、冷媒圧縮機のハウジングに対して回転自在に固定される。なお、ロータ3は、本発明の駆動側回転体或いは回転体に相当する。
アーマチャ5は、回転軸垂直方向に広がるとともに、中央部にその表裏を貫通する円形状の貫通穴が形成された円板状の部材である。そして、アーマチャ5におけるロータ3側には、ロータ3とアーマチャ5とが連結された際にロータ摩擦面331a〜333aと接触するアーマチャ摩擦面51が形成されている。アーマチャ5は、磁性材(具体的には、低炭素鋼)にて形成されており、電磁石1が発生させる電磁力の磁気回路を構成する。なお、アーマチャ5は、本発明の従動側回転体或いは回転体に相当する。
アーマチャ5には、軸方向に沿って見たときに径方向に2列に並んだ円弧状のアーマチャスリット穴52、53が、アーマチャ5の周方向に沿って複数個形成されている。このアーマチャスリット穴52、53は、プーリ端面部33の表裏を貫通している。
径方向外側の外側アーマチャスリット穴52は、ロータスリット穴331bと外側リング挿入溝334との間に位置付けられている。すなわち、外側アーマチャスリット穴52は、ロータスリット穴331bの内周側であって、かつ、外側リング挿入溝334の外周側に位置付けられている。
径方向内側の内側アーマチャスリット穴53は、外側リング挿入溝334と内側リング挿入溝335との間に位置付けられている。すなわち、内側アーマチャスリット穴53は、外側リング挿入溝334の内周側であって、かつ、内側リング挿入溝335の外周側に位置付けられている。
ハブ7は、アーマチャ5と冷媒圧縮機とを連結するもので、アウターハブ71、インナーハブ72、およびダンパ73等を有している。
アーマチャ5における反ロータ側には平面部が形成されており、この平面部にアウターハブ71がリベット等によって固定されている。インナーハブ72は、冷媒圧縮機の軸に結合される。
アウターハブ71とインナーハブ72は、それぞれ回転軸方向に延びる円筒部711、721を有しており、アウターハブ71の円筒部711およびインナーハブ72の円筒部721には、ゴムよりなる円筒状のダンパ73が加硫接着されている。
これにより、アーマチャ5、アウターハブ71、ダンパ73、インナーハブ72、冷媒圧縮機の軸が連結され、ロータ3とアーマチャ5が連結されると、アーマチャ5、ハブ7、冷媒圧縮機の軸がロータ3とともに回転する。
また、ダンパ73は、アウターハブ71に対してロータ3から離れる方向に弾性力を作用させている。この弾性力により、コイル12に通電されていないときには、ロータ摩擦面331a〜333aとアーマチャ摩擦面51との間に隙間が形成される。
次に、本実施形態の作動について説明する。電子制御装置100が制御電圧を出力しておらず電磁石1が非通電状態になっている場合には、電磁石1が電磁力を発生しないので、ロータ3とアーマチャ5とがダンパ73の弾性力によって切り離される。従って、エンジンの回転駆動力は冷媒圧縮機へ伝達されない。その結果、冷凍サイクル装置は作動しない。
電子制御装置100が制御電圧を出力して電磁石1を通電状態にした場合には、電磁石1が発生する電磁力がダンパ73の弾性力を上回り、電磁力によりアーマチャ5がロータ3側に吸引されてロータ摩擦面331a〜333aとアーマチャ摩擦面51が圧接され、ロータ3とアーマチャ5とが連結される。したがって、エンジンの回転駆動力は、ロータ3、アーマチャ5、およびハブ7を介して冷媒圧縮機へ伝達される。これにより、冷凍サイクル装置が作動する。
次に、ロータ3の製造方法について、図3、図4に基づいて説明する。
まず、リング34、35と、磁性材よりなる回転体本体部としてのロータ素材3Aを用意する。図3に示すように、このロータ素材3Aは、後述する加工工程を経てロータ外側円筒部31が形成されるロータ素材外側円筒部31A、後述する加工工程を経てロータ内側円筒部32が形成されるロータ素材内側円筒部32A、および、後述する加工工程を経てロータ端面部33が形成されるロータ素材端面部33Aを備えている。
続いて、切削またはコイニング等により、ロータ素材端面部33Aに、ロータスリット穴331b、外側リング挿入溝334、および内側リング挿入溝335を形成する。この時点では、ロータスリット穴331bおよびリング挿入溝334、335は、ロータ素材端面部33Aの表裏を貫通しておらず、回転軸方向一端側(具体的には、反ロータ摩擦面側)のみが開口した形状になっている。
図4(a)に示すように、この時点でのリング挿入溝334、335は、回転軸垂直方向(図4(a)の紙面左右方向)の溝幅が、開口部側から溝底部に向かって次第に狭くなった後、溝底部まで一定となっている。
また、リング挿入溝334、335における開口部側端部の開口端溝幅W1は、リング34、35の線形φDよりも大きく設定されている。さらに、リング挿入溝334、335における溝底部側の底部側溝幅W2は、リング34、35の線形φDよりも小さく設定されている。
続いて、図4(b)に示すように、リング挿入溝334、335にリング34、35を圧入する。より詳細には、リング34、35は、リング挿入溝334、335における底部側溝幅W2が一定の部位まで挿入されるとともに、リング挿入溝334、335における溝底部に当接しない位置で止められている。
続いて、図4(c)に示すように、リング挿入溝334、335における開口部の周囲をかしめて(すなわち、塑性流動させて)、リング34、35に圧縮応力を残留させる。
続いて、図4(d)に示すように、ロータ素材端面部33Aにおける回転軸方向他端側(具体的には、ロータ摩擦面側)の余肉を、切削等によりリング34、35が露出する位置まで除去して、ロータ素材端面部33Aにおける回転軸方向他端側にロータ摩擦面331a〜333aを形成する。また、ロータ素材3Aにおける他の部位の切削加工等を行い、ロータ3を最終形状に仕上げる。なお、この状態では、リング34、35は圧縮応力が残留した状態でプレート331〜333間に挟持されて、ロータ3の形状が保持される。
その後、ロータ3のうち、少なくともリング34、35とプレート331〜333との接触部を含む部位に、電着塗装を行う。これにより、リング34、35とプレート331〜333との接触部の腐食を、防止ないしは抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態によると、リング挿入溝334、335は複雑な形状にする必要がないため、リング挿入溝334、335の加工が容易になる。
また、リング34、35はプレート331〜333よりも変形抵抗が大きく変形しにくいため、リング34、35の亀裂発生を抑制することができる。
なお、上記実施形態のリング34、35は、以下述べる変形例のように変更することができる。
まず、図5に示す第1変形例のように、周方向の一箇所で切断されたリング34、35を採用することができる。これによると、リング34、35は、線材を曲げて形成することができるため、製作が容易である。
また、図6に示す第2変形例のように、軸方向Jに波打った形状のリング34、35を採用することができる。
ところで、ベルトを介してロータ外側円筒部31にかかる回転軸垂直方向の荷重により、ロータ外側円筒部31およびロータ外側プレート331に対して図1の矢印Mのようなモーメントが作用する。
そして、そのモーメントMにより、リング34、35とプレート331〜333との間にずれが生じて、ロータ外側円筒部31およびロータ外側プレート331がロータ中間プレート333に対して傾いたり、またロータ中間プレート333がロータ内側プレート332に対して傾く虞がある。
しかし、第2変形例によると、リング34、35とプレート331〜333との接触部の軸方向位置が周方向に沿って変化するため、モーメントMによるリング34、35とプレート331〜333とのずれが発生しにくい。
また、図7に示す第3変形例のように、断面形状が楕円のリング34、35を採用することができる。これによると、断面形状が丸のリング34、35と比較して、リング34、35とプレート331〜333との接触部の軸方向長さを長くすることができるため、モーメントMによるリング34、35とプレート331〜333とのずれが発生しにくい。
また、断面形状が多角形のリング34、35を採用することができる。具体的には、図8に示す第4変形例のように断面形状が四角形のリング34、35、または、図9に示す第5変形例のように断面形状が六角形のリング34、35を採用することができる。
これによると、断面形状が丸のリング34、35と比較して、リング34、35とプレート331〜333との接触部の軸方向長さを長くすることができるため、モーメントMによるリング34、35とプレート331〜333とのずれが発生しにくい。
また、図示しないが、周方向に沿って複数個に分割されたリング34、35を採用することができる。そして、分割されたリング34、35のリング挿入溝334、335内での軸方向位置を異ならせることにより、モーメントMによるリング34、35とプレート331〜333とのずれが発生しにくくなる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、ロータ3を、同心状に配置された複数個のプレート331〜333間にリング34、35を配置する構成にしたが、アーマチャ5を、同心状に配置された複数個のプレートに分割し、それらのプレート間にリングを配置する構成にしてもよい。
なお、同心状に配置された複数個のプレート間にリングを配置する構成を、ロータ3のみに採用してもよいし、或いは、アーマチャ5のみに採用してもよいし、さらには、ロータ3およびアーマチャ5にともに採用してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
3 ロータ(駆動側回転体)
5 アーマチャ(従動側回転体)
34 外側リング
35 内側リング
331 ロータ外側プレート
332 ロータ内側プレート
333 ロータ中間プレート

Claims (5)

  1. 駆動源から出力される回転駆動力によって回転する駆動側回転体(3)と、
    電磁力により前記駆動側回転体側に吸引されて前記駆動側回転体に連結されることにより回転する従動側回転体(5)とを備え、
    前記従動側回転体および前記駆動側回転体のうち少なくとも一方は、磁性材よりなり同心状に配置された円板状の複数個のプレート(331〜333)と、前記プレートよりも変形抵抗が大きい非磁性材よりなり隣接する前記プレート間に配置された円環状のリング(34、35)とを備え、
    前記リングの断面形状は、楕円、多角形または丸であり、
    前記リングは、当該リングにおける外周側部位および内周側部位が、前記プレートにて回転軸垂直方向両側から挟持されているとともに回転軸方向両側から挟持され、当該リングに圧縮応力が残留させられた状態で隣接する前記プレートを連結していることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 前記リングは、軸方向に波打った形状であることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 前記リングは、周方向に沿って複数個に分割されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  4. 回転軸を中心に回転可能な2つの回転体(3、5)にそれぞれ形成された摩擦面(51、331a〜333a)を電磁力により圧接させて動力を伝達する電磁クラッチの製造方法であって、
    磁性材よりなり前記回転体の一部を構成する回転体本体部(3A)と、前記回転体本体部よりも変形抵抗が大きい非磁性材よりなり前記回転体の一部を構成する円環状のリング(34、35)とを用意し、
    前記回転体本体部に、回転軸を中心に同心状に配置されるとともに回転軸方向一端側のみが開口された円環状のリング挿入溝(334、335)を形成し、
    前記リング挿入溝に前記リングを挿入し、
    前記リングにおける外周側部位および内周側部位を、前記回転体本体部にて回転軸垂直方向両側から挟持するとともに回転軸方向両側から挟持して、前記リングに圧縮応力を残留させるように、前記回転体本体部における前記リング挿入溝の開口部周囲を塑性流動させ、
    前記回転体本体部における回転軸方向他端側の余肉を前記リングが露出する位置まで除去して前記摩擦面を形成することを特徴とする電磁クラッチの製造方法。
  5. 前記リングを前記リング挿入溝に圧入することを特徴とする請求項4に記載の電磁クラッチの製造方法。
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