JP5926553B2 - ナットの製造方法 - Google Patents
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Description
前記挿入孔は前記フランジ部を貫通する形で形成されており、
前記フランジ部の前記先端面の前記挿入孔による開口を塞ぐためのキャップを樹脂により成形するキャップ成形工程と、
前記キャップ成形工程で成形された前記キャップを前記開口を塞ぐようにして前記先端面に設置するキャップ設置工程と、
前記キャップ設置工程で設置された前記キャップを取り囲むようにして前記被覆部を前記ナット本体に対してインサート成形する被覆部成形工程と、を含むことを特徴とする。
前記キャップ設置工程では、前記凸部が前記開口に差し込まれるように位置決めしつつ前記キャップを前記先端面に設置することを特徴とする。
前記被覆部成形工程では、前記キャップの前記切欠部に入り込む形で前記被覆部を成形することを特徴とする。
以下、本発明に係る車両用ドアハンドル及びナットの製造方法の第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態の車両用ドアハンドル100の断面図を示している。ドアハンドル100は、全体として細長状とされており、ドアハンドル100の長手方向が車両の前後方向A(図1参照)に向くように、車両ドアのアウターパネル90に固定されている。詳細には、図1に示すように、ドアハンドル100は、アウターパネル90に固定された樹脂製のフレーム10と、そのフレーム10に支持されて車両ドアの開閉の際にユーザに把持される樹脂製の把持部20と、フレーム10をアウターパネル90に固定するボルトが嵌められる後述するナット30と(図2参照)を備えている。
上記実施形態では、キャップの上面が露出する形で被覆部を形成していたが、キャップを完全に埋設する形で被覆部を形成しても良い。図11は、変形例1に係るナット30の断面図(図3と同じ方向から見た断面図)を示している。なお、図11では、第1実施形態のナット30と同じ名称の部分には同一符号を付している。図11に示すように、被覆部33は、キャップ32を完全に埋設する形で形成されている。より具体的には、被覆部33は、ナット本体31の筒状部311を被覆する第1の被覆部331(第1実施形態と変更が無い)、フランジ部312を被覆する第2の被覆部332(第1実施形態と変更が無い)に加えて、キャップ32の上面324を被う第3の被覆部333から構成されている。その第3の被覆部333は、第2の被覆部332と一体に形成されており、一定の厚さで且つ断面がオーバル形状の形状とされている。なお、第3の被覆部333の断面形状は、第2の被覆部332の外形線E(図6参照)で囲まれた形状と同じとされている。なお、ナット本体31及びキャップ32は第1実施形態と同じである。
キャップ32に形成する切欠部は上記実施形態の形状(図5参照)に限定されるものではなく、例えば図13に示すように種々の形状を採用できる。図13では、キャップ32の断面図(図3と同じ方向から見た断面図)を示している。なお、図13において、第1実施形態と同じ名称の部分には同一符号を付している。図13(a)では、円板部321の側面を斜めに切り落とす形で切欠部322が形成されている。その切欠部322は、円板部321の全周に渡って形成されている。
上記実施形態では、A型51とB型52とを別の金型にて構成していたが(図7参照)、キャップの成形と被覆部のインサート成形とを同時にできる金型を採用しても良い。ここで、図14は、この種の金型510を例示している。金型510には、キャップを成形するためのキャビティ54(図7のA型51のキャビティ54と同じ)と、被覆部をインサート成形するためのキャビティ57(図7のB型52のキャビティ57と同じ)とが形成されている。
次に本発明に係る車両用ドアハンドル及びナットの製造方法の第2実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心にして説明する。図15は、本実施形態のナット30の断面図を示している。なお、図15では、上記実施形態と同一名状の部分には同一符号を付している。図15に示すように、ナット30は、ナット本体31とそのナット本体31の表面を被覆する被覆部33とから構成されている。ナット本体31の筒状部311に形成された挿入孔313は、フランジ部312で閉塞、すなわちフランジ部312で行き止まりになっている。このように、ナット本体31は袋ナット状に形成されている。これによって、被覆部33をナット本体31に直接(キャップを設けないで)インサート成形でき(被覆部成形工程)、インサート成形の際の溶融樹脂が挿入孔313に侵入するのを防止できる。その他は上記実施形態と同じである。
次に本発明に係る車両用ドアハンドル及びナットの製造方法の第3実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心にして説明する。図16は、本実施形態のナット30の断面図を示している。なお、図16では、上記実施形態と同一名状の部分には同一符号を付している。図16に示すように、ナット30は、ナット本体31と、そのナット本体31の表面に巻き付けられたフィルム34と、そのフィルム34を介してナット本体31の表面を被覆する被覆部33とから構成されている。ナット本体31は、第1実施形態のそれと同じである。フィルム34は、例えばナイロン等の高分子フィルムとされており、先端面314に形成された挿入孔313による開口を塞ぐ形で、ナット本体31の下面316を除く表面315に巻き付いている。第1実施形態のようにキャップが設けられていないので、被覆部33はナット本体31の先端面314の全領域を被覆しており、その他は第1実施形態のそれと同じである。
次に本発明に係る車両用ドアハンドル及びナットの製造方法の第4実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心にして説明する。図18は、本実施形態のナット30の断面図を示している。なお、図18では、上記実施形態と同一名状の部分には同一符号を付している。図18に示すように、ナット30は、ナット本体31とそのナット本体31の表面を被覆する被覆部33とから構成されている。ナット本体31は、第1実施形態のそれと同じである。ナット30には、先端面314の開口を塞ぐキャップやフィルムが設けられておらず、被覆部33は直接ナット本体31の表面を被覆している。
上記第4実施形態では、ナットを製造する際に挿入孔に雄ネジを挿入していいたが、雄ネジを挿入しないで、ナット本体に直接被覆部をインサート成形しても良い。図20はこのようにして製造されたナット30の断面図を示している。図20に示すように、挿入孔313には、インサート成形の際に侵入した樹脂35が付着している。その付着樹脂35によって、ナット30に嵌められたボルトの緩みを防止できる(ネジロック効果を付与できる)。
次に本発明に係る車両用ドアハンドル及びナットの製造方法の第4実施形態を上記実施形態と異なる部分を中心にして説明する。図21は、本実施形態のナット30の断面図を示している。なお、図21では、上記実施形態と同一名状の部分には同一符号を付している。なお、図21では、ナット30に嵌められたボルト97も図示している。図21に示すように、ナット30は、ナット本体31とキャップ32と被覆部33とから構成されている。ナット本体31に形成されたボルト97の挿入孔313は、径が異なる2つの挿入孔318、319から構成されている。それら挿入孔318、319は同軸に形成されている。ナット本体31の下面316側に形成された第1の挿入孔318は、第1の挿入孔318の上側に形成された第2の挿入孔319よりも径が大きくなっている。第2の挿入孔319は、ボルト97の雄ネジ部973が挿入される孔とされ、そのため、第2の挿入孔319の内壁面には雌ネジが形成されている。
10 フレーム
13 ボルト孔
20 把持部
30 ナット
31 ナット本体
311 筒状部
312 フランジ部
313、318、319 挿入孔
314 先端面
32 キャップ
321 円板部
322 切欠部
323 凸部
33、331、332、333、334 被覆部
335 尖り部
34 フィルム
50 ナットの製造システム
500 円状テーブル
51 A型
52 B型
53 共通金型
61 雄ネジ
90 アウターパネル
Claims (5)
- ボルトの挿入孔が内部に形成された筒状の筒状部と、その筒状部の一端に接続されたフランジ部とを含むナット本体と、そのナット本体の先端面を被覆する樹脂で形成された被覆部とを備えたナットの製造方法であって、
前記挿入孔は前記フランジ部を貫通する形で形成されており、
前記フランジ部の前記先端面の前記挿入孔による開口を塞ぐためのキャップを樹脂により成形するキャップ成形工程と、
前記キャップ成形工程で成形された前記キャップを前記開口を塞ぐようにして前記先端面に設置するキャップ設置工程と、
前記キャップ設置工程で設置された前記キャップを取り囲むようにして前記被覆部を前記ナット本体に対してインサート成形する被覆部成形工程と、を含み、
前記キャップ成形工程では、部分的に切り欠けられた切欠部を含む前記キャップを成形し、
前記被覆部成形工程では、前記キャップの前記切欠部に入り込む形で前記被覆部を成形することを特徴とするナットの製造方法。 - ボルトの挿入孔が内部に形成された筒状の筒状部と、その筒状部の一端に接続されたフランジ部とを含むナット本体と、そのナット本体の先端面を被覆する樹脂で形成された被覆部とを備えたナットの製造方法であって、
前記挿入孔は前記フランジ部を貫通する形で形成されており、
前記フランジ部の前記先端面の前記挿入孔による開口を塞ぐためのキャップを樹脂により成形するキャップ成形工程と、
前記キャップ成形工程で成形された前記キャップを前記開口を塞ぐようにして前記先端面に設置するキャップ設置工程と、
前記キャップ設置工程で設置された前記キャップを取り囲むようにして前記被覆部を前記ナット本体に対してインサート成形する被覆部成形工程と、を含み、
前記被覆部成形工程では、前記キャップの上面が露出する形で前記被覆部を成形することを特徴とするナットの製造方法。 - 前記キャップ成形工程では、前記開口と略同じ大きさの断面の凸部を含む前記キャップを成形し、
前記キャップ設置工程では、前記凸部が前記開口に差し込まれるように位置決めしつつ前記キャップを前記先端面に設置することを特徴とする請求項1又は2に記載のナットの製造方法。 - 前記被覆部成形工程では、前記キャップの上面が露出する形で前記被覆部を成形することを特徴とする請求項1に記載のナットの製造方法。
- 前記被覆部成形工程では、前記キャップを完全に埋設する形で前記被覆部を成形することを特徴とする請求項1に記載のナットの製造方法。
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