JP2016183745A - ボーデンケーブルの端末構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボーデンケーブルの端末構造において、エンドピースのアウタケーブルからの引抜き強度を十分確保した上で、インナワイヤの、アウタケーブル外端から延びる延出端部が金属製エンドピースの内周面に擦れるのを回避して、擦れに因るインナワイヤの損傷破損の防止を図る。
【解決手段】エンドピースEが、アウタケーブル2の一端部2aにカシメ結合される金属製のエンドピース本体20と、支持部材31に取付けるための雄ねじ部21sを外周に有してエンドピース本体20の、アウタケーブル2から遠ざかる側の端部20aに固定される合成樹脂製のガイド筒部21との複合体よりなり、インナワイヤ1の、アウタケーブル外端2aeから延出した延出端部1eが、エンドピース本体20内からガイド筒部21内を経て外部に引き出されるようにしている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、可撓性のインナワイヤと、このインナワイヤに挿通されてその摺動を案内する可撓性のアウタケーブルとを備えたボーデンケーブルにおけるアウタケーブルの少なくとも一方の端部に、支持部材への取付けのための雄ねじ部を外周に備えるエンドピースが結合されてなるボーデンケーブルの端末構造に関する。
かゝるボーデンケーブルは、下記特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開2007−170490号公報
特許文献1に示されるような従来のボーデンケーブルの端末構造では、エンドピース全体が鉄等の金属材料から形成されているため、これをボーデンケーブルのアウタケーブル外周にカシメ結合することでアウタケーブルからの十分な引抜き強度を確保できる反面、インナワイヤのアウタケーブル外端からの延出端部が金属製エンドピースの内周面に直接擦れることでインナワイヤの延出端部が早期に損傷、破損する虞れがある。そして、この問題は、特にボーデンケーブルの牽引操作時にインナワイヤの延出端部が、その端末に連結した被操作部材の動き(例えばスロットルドラムの回動)に連動してワイヤ軸線と交差する方向に揺れ動くような場合にはインナワイヤの延出端部が金属製エンドピースの内周面に強く擦れることに起因して、より顕著に現れる。
そこで上記問題を解決するために、例えばエンドピース全体を合成樹脂製とすることが考えられるが、この場合に、合成樹脂製のエンドピースはアウタケーブル外周にカシメ結合できないことから、エンドピースのアウタケーブルからの引抜き強度が十分には確保できない等の別の問題がある。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、従来の上記問題を一挙に解消し得る構造簡単なボーデンケーブルの端末構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、可撓性のインナワイヤと、このインナワイヤに挿通されてその摺動を案内する可撓性のアウタケーブルとを備えたボーデンケーブルにおけるアウタケーブルの少なくとも一方の端部に、支持部材への取付けのための雄ねじ部を外周に備えるエンドピースが結合されてなるボーデンケーブルの端末構造において、前記エンドピースが、アウタケーブルの前記端部にカシメ結合される金属製の筒状エンドピース本体と、前記雄ねじ部を外周に有して前記エンドピース本体の、アウタケーブルから遠ざかる側の端部に固定される合成樹脂製のガイド筒部との複合体よりなり、前記インナワイヤの、アウタケーブル外端から延出した延出端部が、前記エンドピース本体内から前記ガイド筒部内を経て外部に引き出されるようにしたことを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記合成樹脂製のガイド筒部は、そのガイド筒部内の一部に前記エンドピース本体の、前記アウタケーブルから遠ざかる側の端部を埋入させるようにしてインサート成形されることを第2の特徴とする。
また本発明は、第2の特徴に加えて、前記エンドピース本体の、前記アウタケーブルから遠ざかる側の端部には、前記ガイド筒部のエンドピース本体からの抜け出しを阻止するよう該ガイド筒部の内周面に係止させる抜け止め用係止部が形成されることを第3の特徴とする。
また本発明は、第2又は第3の特徴に加えて、前記エンドピース本体の、前記アウタケーブルから遠ざかる側の端部には、前記ガイド筒部のエンドピース本体に対する相対回転を阻止するよう該ガイド筒部の内周面に係合させる回り止め用係合面が形成されることを第4の特徴とする。
尚、本発明において、「カシメ結合」とは、エンドピースにカシメ加工を施して、アウタケーブルを一体的に又は相対回転可能に結合し得るカシメ部を形成することで、エンドピースにアウタケーブルを結合することをいう。
尚また本発明において、アウタケーブルの「端部」とは、アウタケーブルの外端のみならず、外端近傍の所定領域、アウタケーブルの、少なくともエンドピース内に挿通される部分を含む概念である。
本発明によれば、ボーデンケーブルの端末構造において、エンドピースが、アウタケーブルの端部にカシメ結合される金属製の筒状エンドピース本体と、支持部材に取付けるための雄ねじ部を外周に有してエンドピース本体の、アウタケーブルから遠ざかる側の端部に固定される合成樹脂製のガイド筒部との複合体よりなるので、金属製のエンドピース本体をアウタケーブル外周にカシメ結合することで、エンドピースのアウタケーブルからの十分な引抜き強度を確保できる。その上、インナワイヤの、アウタケーブル外端から延出した延出端部が、エンドピース本体内からガイド筒部内を経てエンドピース外に引き出されるので、そのインナワイヤの延出端部が金属製エンドピースの内周面に直接擦れるのを効果的に回避できて、その擦れに因るインナワイヤの損傷破損の防止に有効であり、従って、例えばボーデンケーブルの牽引操作時にインナワイヤの延出端部がその端末に連なる被操作部材の動きに連動してワイヤ軸線と交差する方向に揺れ動くような場合にはインナワイヤの損傷破損防止により有効である。
また特に本発明の第2の特徴によれば、合成樹脂製のガイド筒部は、そのガイド筒部内の一部にエンドピース本体の、アウタケーブルから遠ざかる側の端部を埋入させるようにしてインサート成形されるので、ガイド筒部を合成樹脂で射出成形するのと同時に、そのガイド筒部内に金属製エンドピース本体の端部を強固に結合一体化することができ、その両者の結合作業を特別に行う必要はなくなり、従って、合成樹脂部品(ガイド筒部)と金属部品(エンドピース本体)の複合体であるエンドピースを効率よく低コストで製造することができる。
また特に本発明の第3の特徴によれば、エンドピース本体の、アウタケーブルから遠ざかる側の端部に、ガイド筒部のエンドピース本体からの抜け出しを阻止する抜け止め用係止部が形成されるので、その抜け止め用係止部を合成樹脂製ガイド筒の内周面に係止させることで、ガイド筒部のエンドピース本体からの抜け出しを効果的に阻止可能となる。
また特に本発明の第4の特徴によれば、エンドピース本体の、アウタケーブルから遠ざかる側の端部に、ガイド筒部のエンドピース本体に対する相対回転を阻止する回り止め用係合面が形成されるので、その回り止め用係合面を合成樹脂製ガイド筒の内周面に係合させることで、ガイド筒部のエンドピース本体に対する相対回転を効果的に阻止可能となる。
本発明の第1実施形態に係るボーデンケーブルとその使用例(即ち自動二輪車用エンジンのスロットルバルブ操作系への適用例)を示す、操作系の部分破断全体図 図1の2矢視部の拡大断面図 被操作側のエンドピースを単体状態で示す一部破断側面図 本発明の第2実施形態に係るボーデンケーブルとその使用例を示す、操作系の部分破断図(図1の一部に対応した部分断面図)
先ず、図1〜図3を参照して、本発明のボーデンケーブルBを例えば自動二輪車用エンジンのスロットルバルブ操作系に適用した第1実施形態について説明する。尚、図示例では、2本のボーデンケーブルBが開弁操作用と閉弁操作用とに別々に用いられる。
ボーデンケーブルBは2本とも同一構造であって、その各々が、可撓性のインナワイヤ1と、このインナワイヤ1に挿通されてその摺動を案内する可撓性のアウタケーブル2と、このアウタケーブル2の両端部2a,2bに結合されるエンドピースE,E′とを備えている。各々のボーデンケーブルBのアウタケーブル2は、インナワイヤ1の摺動を直接案内する合成樹脂製のライナ3と、このライナ3を収容、保持する中空のシールド4と、このシールド4の外周を被覆する合成樹脂製の外皮5とで構成される。
前記シールド4は、金属帯板6をライナ3の外周でコイル状に密着巻きして構成される。またインナワイヤ1の、アウタケーブル2外に延出する両端部の先端には、インナワイヤ1と直交する円柱状に形成される接続端子9a,9bがそれぞれ後付けで固定されている。
2本のボーデンケーブルBのインナワイヤ1の操作側の接続端子9bは、自動二輪車の操向用ハンドルパイプHに回動可能に取付けられるアクセルグリップGの基部に固定の駆動ドラム7に対して、その両インナワイヤ1へ駆動ドラム7から異なる二方向の回動操作力を付与し得るように接続される。またその他方側、即ち被操作側の接続端子9aは、前記エンジンの吸気系に設けたスロットルボディTに回動可能に軸支されてスロットルバルブ(図示せず)と連動回転するスロットルドラム30に対して、その両インナワイヤ1から異なる二方向の回動操作力をスロットルドラム30に付与し得るように接続される。尚、ハンドルパイプHには、前記駆動ドラム7及び接続端子9bの周囲を覆うドラムカバーCが固設される。
而して、アクセルグリップGの回動操作により一方のボーデンケーブルBのインナワイヤ1を牽引すれば、これに連動して一方向に回動する駆動ドラム7を介してスロットルバルブを開弁動作させることができ、また他方のボーデンケーブルBのインナワイヤ1を牽引すれば、これに連動して他方向に回動する駆動ドラム7を介してスロットルバルブを閉弁動作させることができる。尚、スロットルドラム30には、これを常に閉弁方向に駆動する戻しばね(図示せず)が連結されており、このため、スロットルバルブの開弁状態で運転者がアクセルグリップGから手を離せば、前記戻しばねの弾発力でスロットルドラム30が閉弁方向に回動し、これに連動してアクセルグリップGが初期位置まで復帰回動する。
次に各ボーデンケーブルBにおけるアウタケーブル2の被操作側及び操作側の端部2a,2bにそれぞれ結合されるエンドピースE,E′の構造について説明する。
先ず、操作側のエンドピースE′であるが、これは、中間部が所定の曲率でカーブした曲りパイプ状の金属製エンドピース本体10と、そのエンドピース本体10の基端部外周に圧入固定される同じく金属製の取付パイプ部11とから構成される。そして、そのエンドピース本体10の先端部外周には雄ねじ部10sが形成され、この雄ねじ部10sは、ハンドルパイプH上のドラムカバーCと一体の取付ボス部Cb内周に螺合され、その螺合位置は、雄ねじ部10sに螺合緊締したロックナットnで保持される。かくして、エンドピースE′がその先端側でドラムカバーCにねじ止めされる。
前記エンドピース本体10の基端部内および取付パイプ部11内にアウタケーブル2の一端部2bが挿通される。その取付パイプ部11の、エンドピース本体10より延出する小径筒部11aに対して、その外周の一部を径方向内方に窄めるようにカシメ加工11apすることにより、その取付パイプ部11の一部内周が、径方向内方側に僅かに変形することでアウタケーブル2の一端部2b外周に圧着、固定される。かくして、エンドピースE′がその基端側でアウタケーブル2の一端部2bにカシメ結合される。
またエンドピース本体10内には、その先端側から可撓性の合成樹脂製パイプインナ12が嵌挿されており、そのパイプインナ12内にボーデンケーブルBのインナワイヤ1が摺動可能に挿通される。これにより、インナワイヤ1が合成樹脂製のパイプインナ12で摺動案内されるため、インナワイヤ1が金属製のエンドピース本体10の内面で直接擦られて破損するのを回避できる。またエンドピース本体10の先端部には、ゴム製のシールキャップ13が係脱可能に嵌合、係止され、このシールキャップ13がパイプインナ12に対する抜け止め手段となり、またアウタケーブル2内への塵埃や水の侵入を防止するシール手段となっている。
次に、図2、図3も併せて参照して、被操作側のエンドピースEの構造について説明する。尚、この被操作側のボーデンケーブルBの端末構造が、本発明に係るボーデンケーブルの端末構造に相当する。
被操作側のエンドピースEは、アウタケーブル2の端部2aにカシメ結合される金属製の筒状エンドピース本体20と、雄ねじ部21sを外周に有してエンドピース本体20の先端部(即ちアウタケーブル2から遠ざかる側の端部20a)外周に嵌合、固定される合成樹脂製のガイド筒部21との複合体より構成される。特に図示例では、合成樹脂製のガイド筒部21が、そのガイド筒部21内の一部にエンドピース本体20の端部20aを埋入させるようにしてインサート成形される。尚、図3は、そのインサート成形が終了した直後のエンドピースEを示す。
そして、エンドピース本体20は、前記端部20aを構成する小径筒部と、これに第1環状段部20mを介して一体に連なる大径筒部20bと、その大径筒部20bの基端に第2環状段部20m′を介して一体に連なる第2小径筒部20cとを有して段付きの中空軸状に構成される。またガイド筒部21は、それの内端を第1環状段部20mに衝合させるようにして、エンドピース本体20に対し同軸に配列、固定される。尚、大径筒部20bは、これを工具で把持し易くするために横断面六角形状に形成され、また第2小径筒部20cは、これにカシメ加工が施される前は、図3に示すように円筒状に形成され且つその内径を後述するストッパ部材Sが通過可能なサイズに設定している。
前記大径筒部20bの内周には、アウタケーブル2の端部2a外周面にカシメにより固着したスリーブ状のストッパ部材Sが回転自在且つ軸方向移動不能に連結される。即ち、大径筒部20bの、ストッパ部材Sが嵌合する基端寄りの内周面には、ストッパ部材Sの挿入方向前端が当接する環状の肩部20bkが形成されており、この肩部20bkにストッパ部材Sを当接させた状態で、第2小径筒部20cの外周部に半径方向内向きのカシメ部20cpが数箇所形成され、このカシメ部20cpがストッパ部材Sの挿入方向後端に当接することにより、エンドピース本体20のストッパ部材Sからの抜け出しが阻止される。かくして、エンドピースEはストッパ部材S(従ってアウタケーブル2の端部2a)に回転自在且つ軸方向移動不能に連結される。
またエンドピース本体20の前記端部20a即ち小径筒部には、合成樹脂製のガイド筒部21のエンドピース本体20からの抜け出しを阻止するための抜け止め用係止部20atと、同ガイド筒部21のエンドピース本体20に対する相対回転を阻止するための回り止め用係合面fとが設けられる。
前記抜け止め用係止部20atは、図示例ではエンドピース本体20の端部20a外周先端に一体に突設された環状突起で構成されており、その環状突起20atがガイド筒部21の内周面に係止されることでガイド筒部21のエンドピース本体20からの抜け出しが阻止される。尚、抜け止め用係止部20atは、図示例に限定されず、例えば環状に形成する必要はなく、またエンドピース本体20の端部20a外周の先端以外、例えば中間部に突設してもよい。
また前記回り止め用係合面fは、図示例では前記環状突起20atの外周面の一部を切欠いたフラットな切欠き面で構成されており、その切欠き面fがガイド筒部21の内周面に凹凸係合することでガイド筒部21のエンドピース本体20に対する相対回転が阻止される。尚、回り止め用係合面fは、図示例に限定されず、例えば種々の凹凸形状の凹凸面や網目ローレット面であってもよく、また環状突起20atから離れた位置に形成してもよい。
ところでガイド筒部21は、それの一部にエンドピース本体20の端部20aを埋入させるようにしてインサート成形されるものであり、それを合成樹脂で射出成形するのと同時に前記雄ねじ部21sを含むガイド筒部21全体が一体成形され、且つそのガイド筒部21とエンドピース本体20が強固に結合一体化される。
またスロットルボディTには、スロットルドラム30の周辺で支持部材としての取付ステー31が固定されており、その取付ステー31には、ガイド筒部21を弛く貫通させる一対の取付孔31hが形成される。そして、その各々の取付孔31hの両側で雄ねじ部21sにそれぞれ螺合されて取付ステー31を相互間に挟む一対のナット32,32により、ガイド筒部21(従ってエンドピースE)が取付ステー31に締結される。
而して、操作側の一対のエンドピースE内でインナワイヤ1の、アウタケーブル外端2aeから延出される延出端部1eは、エンドピース本体20内からガイド筒部21内を経て外部に引き出され、それらの端末に固定の接続端子9a,9aがスロットルドラム30に連結される。
次の前記実施形態の作用を説明する。
自動二輪車用エンジンのスロットルバルブ操作系は、前述のように二系統のボーデンケーブルBを介して開弁方向・閉弁方向の何れの方向もアクセルグリップGで回動操作できるようになっている。その各ボーデンケーブルBの被操作側(即ちスロットルドラム30側)の端末部を構成するエンドピースEは、金属製のエンドピース本体20と、雄ねじ部21sを外周に有してエンドピース本体20の先端部(即ちアウタケーブル2から遠ざかる側の端部20a)外周に嵌合、固定される合成樹脂製のガイド筒部21との複合体より構成されるが、本実施形態では、その合成樹脂製のガイド筒部21が、それ内部にエンドピース本体20の端部20aを埋入させるようにしてインサート成形される。
即ち、その成形前に、図示しない金型の、ガイド筒部21に対応したキャビティ内に、エンドピース本体20の端部20aを挿入した状態で、溶融樹脂が注入、加圧されることで、前記インサート成形が実行される。そして、そのインサート成形が終了して金型より取り出された直後のエンドピースEが図3に示される。
このエンドピースEの大径筒部20b内には、アウタケーブル2の端部2a外周面に予めカシメにより固着したスリーブ状のストッパ部材Sが嵌入され、その状態でエンドピースEの第2小径筒部20cの外周部にカシメ部20cpを加工することでエンドピースEのストッパ部材Sからの抜出しが阻止され、かくして、エンドピースEはストッパ部材S(従ってアウタケーブル2の端部2a)に回転自在且つ軸方向移動不能に連結される。
そして、そのエンドピースEは、スロットルボディTに固定の取付ステー31の取付孔31hにガイド筒部21を貫通させると共に、雄ねじ部21sにそれぞれ螺合されて取付ステー31を相互間に挟む一対のナット32,32を締めつけることで、取付ステー31に締結される。またそのエンドピースE内でインナワイヤ1の、アウタケーブル外端2aeから延出される延出端部1eは、エンドピース本体20内からガイド筒部21内を経て外部に引き出され、それらの端末に固定の接続端子9a,9aがスロットルドラム30に連結される。
以上説明した本実施形態のボーデンケーブルBの端末構造では、被操作側のエンドピースEが、アウタケーブル2の端部2aにカシメ結合される金属製のエンドピース本体20と、取付ステー31に取付けるための雄ねじ部21sを外周に有してエンドピース本体20の、アウタケーブル2から遠ざかる側の端部20aに嵌合、固定される合成樹脂製のガイド筒部21とより構成されるため、金属製のエンドピース本体20をアウタケーブル2外周にカシメ結合することで、エンドピースEのアウタケーブル2から引抜き強度を十分に確保できるようになっている。
しかもインナワイヤ1の、アウタケーブル外端2aeから延出した延出端部1eが、エンドピース本体20内からガイド筒部21内を経てエンドピースE外に引き出されるので、そのインナワイヤ1の延出端部1eが金属製エンドピースEの内周面に直接擦れるのを回避できて、その擦れに因るインナワイヤ1の損傷破損の防止に有効である。その結果、例えばボーデンケーブルBの牽引操作時にインナワイヤ1の延出端部1eがその端末に連なる被操作部材としてのスロットルドラム30の動きに連動してワイヤ軸線と交差する方向に多少揺れ動いたとしても、インナワイヤ1の前記擦れに起因した損傷破損を効果的に回避可能となる。
また特に本実施形態では、合成樹脂製のガイド筒部21が、そのガイド筒部21内の一部にエンドピース本体20の、アウタケーブル2から遠ざかる側の端部20aを埋入させるようにしてインサート成形される。このため、ガイド筒部21を合成樹脂で射出成形するのと同時に、そのガイド筒部21内に金属製エンドピース本体20の端部20aを強固に結合一体化することができるから、その両者の結合作業を特別に行う必要はなくなり、合成樹脂部品(ガイド筒部21)と金属部品(エンドピース本体20)との複合体であるエンドピースEが効率よく低コストで製造可能となる。
ところで前記第1実施形態では、アウタケーブル2のシールド4として、金属帯板6をライナ3の外周でコイル状に密着巻きして構成したものを示したが、本発明のアウタケーブルにおけるシールドの構造は、前記実施形態に限定されない。
例えば、図4に示す第2実施形態においては、アウタケーブル2のシールド4として、ライナ3周囲で互いに密着するよう配列された複数の金属素線41を縒り合わせて成る中空ストランド42を用いている。そして、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果が期待できる。
その上、この第2実施形態のようなストランドタイプのシールド構造は、第1実施形態の如く金属帯板6をコイル状に密着巻きしたタイプのシールド構造に比して、シールド径を十分に小径に構成できて、ボーデンケーブルBを小径化(例えば3mm)することができ、更に引張り及び圧縮強度や剛性も高いばかりか、可撓性にも優れているため、アウタケーブル2をエンドピースE,E′内に無理なく挿入可能である。尚、その挿入箇所においてエンドピースE,E′に曲り管部が存在していても、アウタケーブル2は、しなやかに曲がって、その曲り管部にスムーズに挿入可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、自動二輪車用エンジンのスロットルバルブ操作系にボーデンケーブルBを適用したものを示したが、本発明のボーデンケーブルは、車両のスロットルバルブ操作系以外の操作系、例えばクラッチ,ブレーキ等の操作系等にも適用可能であり、また車両以外の種々の操作系に適用されてもよい。
また前記実施形態では、本発明に係るボーデンケーブルの端末構造を、被操作側のボーデンケーブルの端末構造(エンドピースE)にのみ適用したものを示したが、操作側のボーデンケーブルの端末構造(エンドピースE′)にも被操作側と同様の端末構造を適用してもよい。
また前記実施形態では、エンドピースE内をボーデンケーブルB(インナワイヤ1)が直線状に挿通されるものを示したが、本発明では、エンドピース内をボーデンケーブルB(インナワイヤ1)が彎曲しながら挿通されるようにしてもよく、この場合には、金属製エンドピース本体20及び合成樹脂製ガイド筒部21のうちの少なくとも一方の、少なくとも一部に曲り管部が形成されるようにする。
また前記実施形態では、合成樹脂製のガイド筒部21が、それ内部にエンドピース本体20の端部20aを埋入させるようにしてインサート成形されるものを示したが、本発明(請求項1)では、エンドピース本体とガイド筒部とを別々に成形した後、両者を嵌合し結合するようにしてもよい。尚、その場合の結合手段としては、接着、ねじ止め、圧入等の適宜固定手段が使用可能である。
B・・・・・ボーデンケーブル
E・・・・・エンドピースとしての被操作側のエンドピース
1・・・・・インナワイヤ
1e・・・・インナワイヤの延出端部
2・・・・・アウタケーブル
2a・・・・アウタケーブルの端部
3・・・・・ライナ
4・・・・・シールド
5・・・・・外皮
20・・・・金属製のエンドピース本体
20a・・・エンドピース本体の、アウタケーブルから遠ざかる側の端部(小径筒部)
20at・・抜け止め用係止部としての環状突起
f・・・・・回り止め用係合面としての切欠き面
21・・・・ガイド筒部
21s・・・雄ねじ部
31・・・・支持部材としての取付ステー

Claims (4)

  1. 可撓性のインナワイヤ(1)と、このインナワイヤ(1)に挿通されてその摺動を案内する可撓性のアウタケーブル(2)とを備えたボーデンケーブル(B)におけるアウタケーブル(2)の少なくとも一方の端部(2a)に、支持部材(31)への取付けのための雄ねじ部(21s)を外周に備えるエンドピース(E)が結合されてなるボーデンケーブルの端末構造において、
    前記エンドピース(E)が、アウタケーブル(2)の前記端部(2a)にカシメ結合される金属製の筒状エンドピース本体(20)と、前記雄ねじ部(21s)を外周に有して前記エンドピース本体(20)の、アウタケーブル(2)から遠ざかる側の端部(20a)に固定される合成樹脂製のガイド筒部(21)との複合体よりなり、
    前記インナワイヤ(1)の、アウタケーブル外端(2ae)から延出した延出端部(1e)が、前記エンドピース本体(20)内から前記ガイド筒部(21)内を経て外部に引き出されるようにしたことを特徴とする、ボーデンケーブルの端末構造。
  2. 前記合成樹脂製のガイド筒部(21)は、そのガイド筒部(21)内の一部に前記エンドピース本体(20)の、前記アウタケーブル(2)から遠ざかる側の端部(20a)を埋入させるようにしてインサート成形されることを特徴とする、請求項1に記載のボーデンケーブルの端末構造。
  3. 前記エンドピース本体(20)の、前記アウタケーブル(2)から遠ざかる側の端部(20a)には、前記ガイド筒部(21)のエンドピース本体(20)からの抜け出しを阻止するよう該ガイド筒部(21)の内周面に係止させる抜け止め用係止部(20at)が形成されることを特徴とする、請求項2に記載のボーデンケーブルの端末構造。
  4. 前記エンドピース本体(20)の、前記アウタケーブル(2)から遠ざかる側の端部(20a)には、前記ガイド筒部(21)のエンドピース本体(20)に対する相対回転を阻止するよう該ガイド筒部(21)の内周面に係合させる回り止め用係合面(f)が形成されることを特徴とする、請求項2又は3に記載のボーデンケーブルの端末構造。
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