JP5928967B1 - ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法 - Google Patents

ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5928967B1
JP5928967B1 JP2015064603A JP2015064603A JP5928967B1 JP 5928967 B1 JP5928967 B1 JP 5928967B1 JP 2015064603 A JP2015064603 A JP 2015064603A JP 2015064603 A JP2015064603 A JP 2015064603A JP 5928967 B1 JP5928967 B1 JP 5928967B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cable
cable
end piece
flare
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015064603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016183744A (ja
Inventor
啓太 浅野
啓太 浅野
憲吾 前田
憲吾 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMATO INDUSTRIAL CO., LTD.
Original Assignee
YAMATO INDUSTRIAL CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YAMATO INDUSTRIAL CO., LTD. filed Critical YAMATO INDUSTRIAL CO., LTD.
Priority to JP2015064603A priority Critical patent/JP5928967B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5928967B1 publication Critical patent/JP5928967B1/ja
Publication of JP2016183744A publication Critical patent/JP2016183744A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Flexible Shafts (AREA)

Abstract

【課題】ボーデンケーブルにおいて、アウタケーブルの小径化及び軽量化を可能にし、またエンドピース及びシールド間を簡単且つ強固に結合し、更にエンドピースに取付部と、アウタケーブルを彎曲させた状態で被覆、囲繞する曲り管部とを設けても、コスト節減及び重量軽減を達成する。【解決手段】ボーデンケーブルのシールド4を、複数の金属素線21を縒り合わせてなる中空ストランド22で構成し、この中空ストランド22の端部を外皮5より露出させ且つその端部を拡径して第1フレア部23となし、またライナ3の端部も拡径して第2フレア部24となし、両フレア部23,24を包むようエンドピースEを射出成形して、このエンドピースEの素材の合成樹脂を金属素線21間に入り込ませ、エンドピースEは取付部Tと、アウタケーブル外周を彎曲状態で被覆、囲繞する曲り管部Mとを備えていて、それらT,Mが射出成形で一体に形成される。【選択図】 図5

Description

本発明は、可撓性のインナワイヤと、このインナワイヤに挿通されてその摺動を案内する可撓性のアウタケーブルと、このアウタケーブルの一端部に結合されて前記インナワイヤに挿通されるエンドピースとよりなり、前記アウタケーブルを、インナワイヤの摺動を直接案内する合成樹脂製のライナと、このライナを収容、保持する中空のシールドと、このシールドの外周を被覆する合成樹脂製の外皮とで構成したボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法に関する。
かゝるボーデンケーブルは、下記特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開2009−138855号公報
図15に従来のボーデンケーブルB′の構成を示す。同図において、符号01はインナワイヤ、02はアウタケーブル、03はライナ、04はシールド、05は外皮である。この従来のボーデンケーブルB′では、シールド04が、金属帯板mをライナ03の外周でコイル状に密着巻きして構成されている。こうしたシールド04では、その最低強度を確保するには、金属帯板mの最低肉厚に限界があり、またコイル状の成形性の見地から最低外径に限界があり、これらがアウタケーブル02の小径化、延いては軽量化を困難にしていた。
また、ボーデンケーブルのエンドピースに、これを支持部材に固定するための取付部や、アウタケーブルを彎曲状態で被覆保持する曲り管部を金属で別々に製作する場合には、その両者を製作後に後付けで結合する必要がある上、金属製曲り管部の内周にインナワイヤ保護用の樹脂性パイプインナを後付けで装入する必要があり、更にその金属製曲り管部とアウタケーブル端部とをカシメ結合する必要があるため、全体として部品点数や加工工数が多くなりコスト増、重量増の要因となり、しかも曲り管部(樹脂製パイプインナ)とアウタケーブル端部との繋ぎ部分に段差が生じてインナワイヤの摺動性が低下する等の問題がある。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、アウタケーブルの大幅な小径化及び軽量化を可能にし、またエンドピースを合成樹脂製とすると共に、このエンドピース及びシールド間を簡単且つ強固に結合し得るようにし、さらにエンドピースにおいて上記曲り管部と取付部とを合成樹脂で一体成形できるようにして後者の問題も一掃し得た、ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、可撓性のインナワイヤと、このインナワイヤ挿通てその摺動を案内する可撓性のアウタケーブルと、このアウタケーブルの一端部に結合されて前記インナワイヤ挿通るエンドピースとよりなるボーデンケーブルの前記アウタケーブルを、前記インナワイヤの摺動を直接案内する合成樹脂製のライナと、このライナを収容、保持する中空のシールドと、このシールドの外周を被覆する合成樹脂製の外皮とで構成すると共に、前記シールドを、前記ライナの周囲で互いに密着するように配列した複数の金属素線を縒り合わせてなる中空ストランドで構成し、この中空ストランドの端部を前記外皮より露出させると共に、この中空ストランドの端部を拡径して、各金属素線が離散した第1フレア部となし、また前記ライナの端部をも拡径して、前記第1フレア部に隣接する第2フレア部となし、前記第1及び第2フレア部を包むように前記エンドピースを射出成形して、このエンドピースの素材の合成樹脂を前記金属素線間に入り込ませ、前記エンドピースは、これを支持部材に固定支持するための取付部と、アウタケーブルの前記一端部外周を彎曲させた状態で被覆、囲繞する曲り管部とを備えていて、それら取付部及び曲り管部前記射出成形により一体に形成するようにした、ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法であって、前記射出成形に用いる金型装置を分割構成する複数の金型要素の相互間に、前記取付部及び前記曲り管部をそれぞれ成形するための取付部成形キャビティ部及び曲り管部成形キャビティ部を少なくとも有するキャビティを形成し、前記キャビティの少なくとも前記曲り管部成形キャビティ部にアウタケーブルの前記一端部を装入すると共に、そのアウタケーブルの前記ライナ内に、可撓性を有する保形用心材を挿入した状態で、前記キャビティに溶融状態の合成樹脂を射出するようにして前記射出成形を実行することを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記第1及び第2フレア部間に、前記合成樹脂が入り込む隙間を設けるようにしたことを第2の特徴とする。
また本発明は、第2の特徴に加えて、前記第2フレア部を前記第1フレア部よりも小径に形成したことを第3の特徴とする
た本発明は、第1〜第3の特徴の何れかに加えて、少なくとも一部の前記金型要素には前記保形用心材の基端が結合され、前記射出成形の前にアウタケーブルの前記ライナ内に前記保形用心材をその先端側から挿入するようにしたことを第の特徴とする。
また本発明は、第1〜第4の特徴の何れかに加えて、少なくとも一部の前記金型要素には、前記キャビティの曲り管部成形キャビティ部にアウタケーブルの前記一端部を装入した状態で、そのアウタケーブルの前記一端部を曲り管部成形キャビティ部に対し互いに協働してセンタリングするための複数の位置決め突起が設けられ、それら位置決め突起により、前記射出成形の際にアウタケーブルの前記一端部が曲り管部成形キャビティ部の所定のセット位置に正しく位置決め保持されるようにしたことを第の特徴とする。
本発明によれば、ボーデンケーブルの中空のシールドを、ライナの周囲で互いに密着するように配列する複数の金属素線を縒り合わせてなる中空のストランドで構成したので、シールドを、同一直径のインナワイヤを使用した従来のボーデンケーブルにおけるシールドよりも充分に小径に構成できて、ボーデンケーブルの小径化、延いては軽量化を図ることができる。しかも、中空のストランドは、金属帯板をコイル状に密着巻きしてなる従来品のシールドに比して、引張り及び圧縮強度も剛性も高いため、インナワイヤのプル操作力は勿論、プッシュ操作力にも充分耐えることができ、何れの操作力の伝達効率をも高めることができ、更には可撓性にも優れており、その用途を広めることができる。また中空ストランドの端部を外皮より露出させると共に、この中空ストランドの端部を拡径して、各金属素線が離散した第1フレア部となし、またライナの端部をも拡径して、第1フレア部に隣接する第2フレア部となし、第1及び第2フレア部を包むようにエンドピースを射出成形して、このエンドピースの素材の合成樹脂を金属素線間に入り込ませたので、射出成形によりエンドピースが簡単に得られる上、第1フレア部の離散した多数の金属素線、並びにライナの端部よりなる第2フレア部は、エンドピースに深く食い込んでアンカ効果を発揮することになり、エンドピース及びアウタケーブル間の結合強度を効果的に高めることができる。
その上、エンドピースは、これを支持部材に固定支持するための取付部と、アウタケーブルの前記一端部外周を彎曲させた状態で被覆、囲繞する曲り管部とを備え、それら取付部及び曲り管部が前記射出成形により一体に形成されるので、これら取付部及び曲り管部を含んで全体的に複雑な立体形状となるエンドピースを合成樹脂の射出成形で容易に且つ精度よく成形可能となり、またボーデンケーブル一端の作用方向とエンドピースからのケーブル延出方向とが異方向でも、それに合わせてカーブするアウタケーブル一端部のカーブ形態をエンドピースで確実に保形できる。更に上記した取付部や曲り管部を金属で別々に製作して後付けで結合する必要がなくなる上、金属製曲り管部の内周にインナワイヤ保護用の樹脂性パイプインナを後付けで装入する必要もなくなるため、部品点数や加工工数の大幅低減が達成されてコスト節減及び重量軽減に寄与することができる。またアウタケーブルの一端部を、曲り管部を縦通してエンドピースの外端近くまで長く延ばすことができるから、そのアウタケーブル端部に樹脂製パイプインナを別途接続する必要はなくなり、その繋ぎ部分の段差に因るインナワイヤの摺動性低下、延いては操作フィーリング低下を回避することができる。
また、前記射出成形に用いる金型装置のキャビティの少なくとも曲り管部成形キャビティ部にアウタケーブルの一端部を装入すると共に、そのアウタケーブルのライナ内に、可撓性を有する保形用心材を挿入した状態で、キャビティに溶融状態の合成樹脂を射出するようにしたので、その保形用心材で射出成形時の成形圧力に十分に対抗でき、従って、例えばアウタケーブルが比較的小径で低剛性の場合や、或いはアウタケーブルを曲げることで外皮に扁平薄肉部が生じる場合でも、高い成形圧力に起因してアウタケーブルが潰れ変形するのを保形用心材で効果的に防止でき、成形後にアウタケーブルにインナワイヤを挿通させた状態でのインナワイヤの摺動性、延いては操作フィーリングを高めることができる。
また特に本発明の第2の特徴によれば、第1及び第2フレア部間に、合成樹脂が入り込む隙間を設けるようにしたことで、第1及び第2フレア部がそれぞれ独立してエンドピースに深く食い込んで強力なアンカ効果を発揮し、エンドピース及びアウタケーブル間の結合強度を一層高めることができる。
また特に本発明の第3の特徴によれば、第2フレア部を第1フレア部よりも小径に形成したことで、エンドピースの成形時、第1フレア部の各金属素線間、並びに第1及び第2フレア部間への合成樹脂の入り込みが良好となり、第1及び第2フレア部のエンドピースに対するアンカ効果をより高めることができる
た特に本発明の第の特徴によれば、少なくとも一部の金型要素には前記保形用心材の基端が結合され、射出成形の前にアウタケーブルのライナ内に保形用心材をその先端側から挿入するようにしたので、保形用心材の基端を一部の金型要素に予め結合状態に置くことができ、保形用心材の金型装置への位置決め、セット作業を能率よく行うことができる。
また特に本発明の第の特徴によれば、少なくとも一部の金型要素には、キャビティの曲り管部成形キャビティ部にアウタケーブルの一端部を装入した状態で、そのアウタケーブルの一端部を曲り管部成形キャビティ部に対し互いに協働してセンタリングするための複数の位置決め突起が設けられるので、それら位置決め突起により、前記射出成形の際にアウタケーブルの一端部が曲り管部成形キャビティ部の所定のセット位置に正しく位置決め保持することができ、そのセンタリングされたアウタケーブルの周囲にエンドピースの曲り管部を適正な同心姿勢で配置固定でき、曲り管部の成形性が良好となる。
本発明の実施形態に係るボーデンケーブルとその使用例を示す部分破断側面図。 図1の2−2線拡大断面図。 図2の3−3線拡大断面図。 ボーデンケーブル中間部の横断面図(図1の4−4線拡大断面図) ボーデンケーブル端部におけるエンドピースの斜視図 図3の6−6線拡大断面図 図6の7−7線断面図。 図1の8−8線拡大断面図。 エンドピース成形前におけるアウタケーブルの一端部の拡大側面図とその端面図 エンドピースの射出成形過程で上、下型間に中型及び保形用心材をセットした状態を示す斜視図 上、下型間に下型に中型及び保形用心材をセットした状態を示す、上型及び中型の一部を切欠いた平面図(図10の12矢視から見た一部切欠断面図) (A)は図11の12(A)−12(A)断面図、また(B)は図11の12(B)−12(B)断面図 図12(A)の13−13線断面図 図13の14−14線断面図 従来のボーデンケーブルを示す部分破断側面図とその中間部断面図
図1及び図4において、ボーデンケーブルBは、可撓性のインナワイヤ1と、このインナワイヤ1に挿通されてその摺動を案内する可撓性のアウタケーブル2と、このアウタケーブル2の両端部に結合されるエンドピースE,E′とよりなっており、そのアウタケーブル2は、インナワイヤ1の摺動を直接案内する合成樹脂製のライナ3と、このライナ3を収容、保持する中空のシールド4と、このシールド4の外周を被覆する合成樹脂製の外皮5とで構成される。そして、インナワイヤ1の、アウタケーブル2外に突出した両端には、インナワイヤ1と直交する円柱状に形成される接続端子1a,1bがそれぞれ後付けで固定される。
図2,3も併せて参照して、ボーデンケーブルBは、例えば自動二輪車のシートロック機構のロック解除装置に適用される。操作側のエンドピースEは、これを自動二輪車の車体フレームF適所に固定の支持部材Faに固定支持するための取付部としてのブラケットTと、アウタケーブル2の一端部2a外周を彎曲させた状態で被覆囲繞する、彎曲した円筒状の曲り管部Mとを備えており、それらブラケットT及び曲り管部Mは、エンドピースEを後述するように合成樹脂の射出成形するのと同時に互いに一体に形成される。尚、曲がり管部Mは、その一部に直管部分を有していてもよいし、或いはその全体が彎曲していてもよい。
また操作側のエンドピースEの曲がり管部Mは、図示例ではブラケットTとの接続端、即ち最も応力集中が生じ易い部位が最も大径厚肉に形成され、そこから離れるに従って徐々に小径薄肉に形成される。また曲がり管部Mの外周には、その長手方向の途中から小径端に至るまで、左右一対の補強リブMrが一体に突設される。尚、曲がり管部Mには、後述する射出成形過程で生じる、アウタケーブル2のセンタリング用位置決め突起p1,p1′;p2,p2′の抜き跡h1…,h2…が複数点在して形成される。
取付部としての前記ブラケットTは、本実施形態では互いに直交する第1,第2取付壁7,7′を一体に形成したL字状のブラケット本体Tmを主体とするものであり、それら第1,第2取付壁7,7′は、支持部材Faの互いに直交する第1,第2支持壁8,8′に当接され、且つ第1取付壁7を貫通するボルトb・ナットnにより締結される。そして第1取付壁7には、第1支持壁8の係合孔に嵌入係合する円筒状突起7aと、前記ボルトbを挿通させるボルト挿通孔7bとが形成される。
前記支持部材Faには、キーKを差し込んで回転操作することによりボーデンケーブルBを牽引操作し得るシリンダ錠を含むロック操作機構9が取付けられており、その操作機構9の出力部材10には、ボーデンケーブルBのインナワイヤ1の一方の接続端部1aが連結され、キーKの回転操作に応じて出力部材10が上動してインナワイヤ1を牽引できるようになっている。尚、図2で、符号11は、車体フレームF及びロック操作機構9等を体裁よく覆うためのカウルである。
また被操作側のエンドピースE′の外周には環状の係止溝14が設けられており、その係止溝14は、自動二輪車のシート直下に配設されるシートロック機構12のブラケット13に係止される。インナワイヤ1の他方の接続端子1bは、シートロック機構12のロック解除レバー15に接続され、このロック解除レバー15は、戻しばね16の付勢力により後退位置、即ちロック位置に付勢保持される。
而して、キーKをロック操作機構9のキー孔に差込んでロック解除方向に回動操作して出力部材10によりインナワイヤ1を牽引すれば、ロック解除レバー15を戻しばね16の付勢力に抗し回動して、シートロック機構12のロック状態を解除でき、これにより、図示しないシートの開放が可能となる。また、キーKをロック方向に復帰回動操作すれば、ロック解除レバー15が戻しばね16の付勢力で回動して、シートロック機構12をロック状態に戻すことができる。
ところで前記シールド4は、ライナ3の周囲で互いに密着するように配列する複数の金属素線21,21…を縒り合わせてなる中空ストランド22をもって構成される。
図4には、直径1.0mmのインナワイヤ1を使用する場合のボーデンケーブルBの設計例を示す。こゝで、金属素線21,21…の直径は0.4mm、金属素線21,21…の本数は18本、金属素線21,21…の縒りピッチは47〜53mm、金属素線21,21…の縒り方式はS縒りであり、シールドの外径は2.6mmであり、重量は21g/mである。
これとの比較のために、上記と同様に直径1.0mmのインナワイヤ1を使用する場合の従来のボーデンケーブルB′の設計例を図15に示す。この場合、シールド04を構成すべくコイル状に密着巻きする金属帯板mの板の肉厚は0.5mm、シールド04の外径は、4.0mmであり、重量は62g/mである。
以上において、注目すべき点は、本発明のシールド4の肉厚0.4mm(=金属素線の直径)、同外径2.6mmと、従来品のシールド04の肉厚0.5mm(=金属帯板mの板厚)、同外径4.0mmとのそれぞれの差である。
こゝで、従来品のシールド04(図15参照)の外径4.0mmは、板厚0.5mmの金属帯板mをコイル状に密着巻きする成形上の限界であり、同外径を4.0mm未満にするには、金属帯板mの板厚を0.5mm未満とする必要があるが、そうすると、シールド04の強度を満足させることが困難になる。
それに対して、本発明のシールド4の外径を、従来品のシールド04の外径より大幅に小径化し得たことは、直径0.4mmの複数本の金属素線21,21…をライナ3の周囲で互いに密着するように配列して縒り合わせて中空ストランド22を形成し、これをもってシールド4としたことによる。
このように本発明のシールド4の小径化(従来品の約1/1.5)によれば、ボーデンケーブルBの小径化、延いては軽量化(重量が従来品の約1/3)を図ることができる。しかも、中空ストランド22よりなるシールド4は、金属帯板mをコイル状に密着巻きしてなる従来品のシールド04に比して、引張り及び圧縮強度も剛性も高いため、インナワイヤ1のプル操作力は勿論、プッシュ操作力にも充分耐えることができ、いずれの操作力の伝達効率をも高めることができ、更には可撓性にも優れており.その用途は極めて広い。
次に、図5〜図9も併せて参照して、合成樹脂製の前記エンドピースE,E′及びそれとアウタケーブル2との結合構造について説明する。
先ず図9に示すように、アウタケーブル2の両端部において外皮5を除去して、中空ストランド22の端部を外皮5より露出させると共に、この中空ストランド22の端部を拡径することにより、各金属素線が離散した第1フレア部23が形成される。また前記ライナ3の端部をも拡径して、第1フレア部23に隣接する第2フレア部24が形成される。この第2フレア部24は、第1フレア部23よりも小径に形成され、且つ第1フレア部23との間に隙間が設けられる。
図6,8に示すように、エンドピースE,E′は、上記第1及び第2フレア部23,24と外皮5の端部とを包むように合成樹脂を素材として射出成形される。その際、上記合成樹脂は、第1フレア部23を構成する金属素線21間、並びに第1及び第2フレア部23,24間の隙間に入り込む。
このように、射出成形によりエンドピースE,E′を簡単に得ることができる。しかも第1フレア部23の離散した多数の金属素線21、並びにライナ3の端部よりなる第1フレア部23は、エンドピースE,E′に深く食い込んで強力なアンカ効果を発揮することになり、エンドピースE,E′及びアウタケーブル2間の結合強度を高めることができる。また特に、第1及び第2フレア部23,24間に、合成樹脂が入り込む隙間を設けたことで、第1及び第2フレア部23,24がそれぞれ独立してエンドピースE,E′に深く食い込んで強力なアンカ効果を発揮し、エンドピースE,E′及びアウタケーブル2間の結合強度を一層高めることができる。しかも第2フレア部24を第1フレア部23よりも小径に形成したことで、エンドピースE,E′の成形時、第1フレア部23の各金属素材21間、並びに第1及び第2フレア部23,24間への合成樹脂の入り込みが良好となり、第1及び第2フレア部23,24のエンドピースE,E′に対するアンカ効果をより高めることになる。
この実施形態のように、中空ストランド22を一層とすることにより、シールド4の肉厚を、金属素線21,21…の直径とすることができ、ボーデンケーブルBの小径化、延いては軽量化に大いに寄与することができ、しかも従来のエンドピースE,E′の形状寸法を変えることなく、エンドピースE,E′及びアウタケーブル2間の結合強度を高めることができ、特に、軽量化、延いては低燃費性を要求される自動二輪車における各種操作力伝達系への利用に有望である。
ところで特に操作側のエンドピースEは、前述のように支持部材Faに固定支持するための取付部としてのブラケットTと、アウタケーブル2の一端部2a外周を彎曲させた状態で被覆、囲繞する曲り管部Mとを備えていて、全体として複雑な三次元立体形状を有している上、アウタケーブル2の一端部2aを埋入するようインサート成形されるものであるため、その成形に特別な工夫を要する。そこで次に、この操作側のエンドピースEの射出成形手法の一例を、図10〜図13を併せて参照して説明する。
この射出成形に用いる金型装置Dは、複数の金型要素、たとえば下型D1と、その下型D1に対し駆動手段(図示せず)により昇降駆動可能な上型D2と、それら上、下型D1,D2間に介装可能な中型D3とより分割構成される。そして、それら下型D1、上型D2及び中型D3の相互間には、エンドピースEの全体形状に対応したキャビティCが形成される。このキャビティCには、ブラケットT及び曲り管部Mをそれぞれ成形するためのブラケット成形キャビティ部Ct及び曲り管部成形キャビティ部Cmが少なくとも含まれる。
下型D1の上面(即ち上型D2との合わせ面)には、中型D3の下端部が嵌合する係合凹部30と、曲り管部Mの下半部を成形するための第1彎曲凹部31とが形成される。また前記係合凹部30には、ブラケットTを中型D3及び上型D2と協働して成形するための成形凹所30aが形成される。
また上型D2の下面には、下型D1上にセットされた中型D3の上部を受容する凹部33と、曲り管部Mの上半部を成形するための第2彎曲凹部34とが形成される。そして、下型D1と、その下型D1の上にセットされた中型D3と、その中型D3上に被さる上型D2とにより、ブラケットTを成形するためのブラケット成形キャビティ部Ctが画成される。また、第1,第2彎曲凹部31,34により、曲り管部Mを成形するための曲り管部成形キャビティCmが画成され、そこにアウタケーブル2の一端部2aを装入した状態でエンドピースEの射出成形がなされる。
上型D2及び下型D1には、曲り管部成形キャビティ部Cmにアウタケーブル2の一端部2aを装入した状態で、そのアウタケーブル2の一端部2aを曲り管部成形キャビティ部Cmに対し互いに協働してセンタリングするための複数の位置決め突起p1,p1′;p2,p2′が設けられる。即ち、上型D2及び下型D1の相対向面には、互いに接近する方向に延びる上下一対の第1位置決め突起p1,p1′が複数対、突設され、その両第1位置決め突起p1,p1′間にアウタケーブル2の一端部2aを上下から挟むことで上下方向の位置決めがなされる。また上型D2及び下型D1の相対向面の少なくとも一方(図示例では下型D1)には、アウタケーブル2の一端部2aを左右から挟む左右一対の第2位置決めピンp2,p2′が複数対、突設される。その両第2位置決め突起p2,p2′間にアウタケーブル2の一端部2aを左右から挟むことで左右方向(アウタケーブル2を水平に横切る方向)の位置決めがなされる。
かくして、これら第1,第2位置決め突起p1,p1′;p2,p2′により、アウタケーブル2の一端部2aが曲り管部成形キャビティ部Cmの所定のセット位置、即ち正規のセンタリング位置に正しく位置決め保持されるため、そのセンタリングされたアウタケーブル2の周囲にエンドピースEの曲り管部Mを適正な同心姿勢で配置固定でき、曲り管部の成形性が良好となる。
ところでエンドピースEの射出成形は、アウタケーブル2のライナ3内に可撓性を有する保形用心材Rを挿入した状態で、金型装置DのキャビティCに溶融状態の合成樹脂を射出するようにして実行される。その保形用心材Rとして、図示例では射出成形圧力でも変形しない材料(例えばナイロン等)製のロープが使用され、保形用心材Rの外径は、アウタケーブル2のライナ3の内径より僅かに小さいサイズのものが選択され、従って、その保形用心材Rがライナ3内をスムーズに摺動して抜差しできるようになっている。また本実施形態では、保形用心材Rの基端部が中型D3に結合(図示例では中型D3内に一体的に埋設)される。
保形用心材Rは、その先端側からアウタケーブル2のライナ3内に挿入されるものであり、その挿入作業は、エンドピースEの射出成形の前、特にアウタケーブル2を下型D1上にセットする前に行われる。
また中型D3の、ブラケット成形キャビティ部Ctに臨む成形面には、保形用心材Rの基端部を囲繞する僅かに先細りの円筒状突起部38が一体に突設される。その円筒状突起部38の先端は、曲り管部成形キャビティ部Cmにアウタケーブル2の一端部2aを装入した状態で、そのケーブル2のライナ3の端部内周面、特に拡径された第2フレア部24の内周面に全周に亘り当接する。そして、その円筒状突起部38を環状空隙39を挟んで同心状に囲繞する孔40が、ブラケット成形キャビティ部Ctに直接開口するようにして中型D3に形成される。尚、この環状空隙39は、ブラケットTの第1取付壁7に形成される前記円筒状突起7aを成形するためのキャビティ部となる。
また中型D3には、ブラケット成形キャビティ部Ctに突出して第1取付壁7に形成される前記ボルト挿通孔7bを成形するための成形ピン41が固着される。
尚、金型装置Dの適所には、前記キャビティC、例えばブラケット成形キャビティ部Ctに溶融樹脂を導入するための湯口(図示せず)が形成され、その湯口には、図示しない溶融樹脂射出手段が設けられていて、そこからキャビティCに加圧状態の溶融樹脂が随時供給可能となっている。
次に、操作側のエンドピースEを射出成形する工程の具体的な一例を説明する。
先ず、図9に示すようにボーデンケーブルBのアウタケーブル2の一端部2aにおいて外皮5を除去して、中空ストランド22の端部を外皮5より露出させると共に、この中空ストランド22の端部を拡径することにより、各金属素線が離散した第1フレア部23を形成し、更にライナ3の端部をも拡径して、第1フレア部23に隣接する第2フレア部24を形成する。
次に、中型D3に結合された保形用心材Rにその先端側からアウタケーブル2を、第1,第2フレア部23,24を先にして挿通させる。その挿通は、第1,第2フレア部23,24が中型D3のブラケット成形キャビティCtに臨む位置まで行われる。次いで、その中型D3を、保形用心材R及びアウタケーブル2と共に下型D1上にセットし、即ち中型D3の下端部を下型D1上面の凹部33に嵌合すると共に、アウタケーブル2の一端部2aを撓曲させながら下型D1上面の第1彎曲凹部31に装入する。この場合、左右複数対の第2位置決め突起p2,p2′により、アウタケーブル2の一端部2aが第1彎曲凹部31のセンタリング位置に位置決め保持される。
更に下型D1上に、中型D3を間に挟むようにして上型D2を被せ合わせ、それら型D1〜D3の相互間にキャビティCを画成する。この場合、上下複数対の第1位置決め突起p1,p1′により、アウタケーブル2の一端部2aが上下より挟持されて第1,第2彎曲凹部31,34間(即ち曲り管部成形キャビティ部Cm)の所定のセット位置、即ち正規のセンタリング位置に位置決め保持される。
この状態で、図示しない湯口より、溶融状態の合成樹脂をキャビティC内に加圧注入し、これによりそのキャビティCに対応したエンドピースEが射出成形される。この射出成形が完了した後は、先ず、上型D2を上昇させて下型D1及び中型D3より離脱させ、次いで下型D1に対し中型D3を成形品と共に上昇させて、成形品を中型D3と一緒に下型D1より離脱させる。しかる後に、中型D3より成形品を成形ピン41の軸線に沿う方向に引き抜き、それと同時に、保形用心材RよりボーデンケーブルBのアウタケーブル2が引き抜かれる。
以上の工程により操作側のエンドピースEがアウタケーブル2の一端部2aにインサート成形される。尚、被操作側のエンドピースE′をアウタケーブル2の他端部にインサート成形する手法も上記工程と基本的に同様である。但し、被操作側のエンドピースE′は、取付部(係止溝14)の形態が単純である上、アウタケーブル2の他端部を被覆、囲繞する管部に曲り部分がないため、金型装置の構造形態は、前記金型装置Dと比べてより単純なもので済む。
前記実施形態によれば、操作側のエンドピースEは、これを支持部材Faに固定支持するための取付部としてのブラケットTと、アウタケーブル2の一端部1a外周を彎曲させた状態で被覆、囲繞する曲り管部Mとを備え、それらT、Mが射出成形により一体に形成されるので、これら取付部T及び曲り管部Mを含んで全体的に複雑な立体形状となるエンドピースEを合成樹脂の射出成形で容易に且つ精度よく成形可能となる。またボーデンケーブルBの一端部の牽引操作方向とエンドピースEからのケーブル延出方向とが異方向でも、それに合わせてカーブするアウタケーブル一端部2aのカーブ形態をエンドピースEの曲がり管部Mで確実に保形可能である。
ところで上記した取付部Tや曲り管部Mを金属で別々に製作する場合には、その両者を後付けで結合する必要がある上、金属製曲り管部Mの内周にインナワイヤ保護用の樹脂性パイプインナを後付けで装入する必要があり、更にその金属製曲り管部Mとアウタケーブル2の端部とをカシメ結合する必要があるため、全体として部品点数や加工工数が多くなりコスト増、重量増の要因となり、また曲り管部M内の樹脂製パイプインナとアウタケーブル2の端部との繋ぎ部分に段差が生じてインナワイヤ1の摺動性が低下する等の問題が生じる虞が有る。これに対し、本実施形態では、アウタケーブル2の一端部2aをインサート成形した曲り管部MとブラケットT(取付部)とを合成樹脂で一体成形して相互間を一体結合しているため、上記問題が一掃される。即ち、部品点数や加工工数の大幅低減が達成されてコスト節減及び重量軽減が図られ、またアウタケーブル2の一端部2aを、曲り管部Mを縦通してエンドピースEの外端近くまで長く延ばすことができて、そのアウタケーブル端部に樹脂製パイプインナを別途接続する必要はないから、その繋ぎ部分の段差に因るインナワイヤ1の摺動性低下、延いては操作フィーリング低下を回避することができる。
また本実施形態では、金型装置DのキャビティCの少なくとも曲り管部成形キャビティ部Cmにアウタケーブル2の一端部2aを装入すると共に、そのアウタケーブル2のライナ3内に、可撓性を有する保形用心材Rを挿入した状態で、キャビティCに溶融状態の合成樹脂を射出するから、その保形用心材Rで射出成形圧力に十分に対抗できる。これにより、例えばアウタケーブル2が比較的小径で低剛性の場合や、或いはアウタケーブル2を曲げることで外皮5に扁平薄肉部が生じるような場合でも、高い成形圧力のためにアウタケーブル2が潰れ変形するのを保形用心材Rで効果的に防止できるので、成形後にアウタケーブル2にインナワイヤ1を挿通させた状態でのインナワイヤ1の摺動性、延いては操作フィーリングが効果的に高められる。
さらに本実施形態では、一部の金型要素、例えば中型D3に前記保形用心材Rの基端が結合され、射出成形の前にアウタケーブル2のライナ3内に保形用心材Rをその先端側から挿入するようにしている。これにより、保形用心材Rの基端を中型D3に予め結合状態に置くことができるため、保形用心材Rの金型装置Dへの位置決め、セット作業を能率よく行うことができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、中空ストランド22を複数層に形成してシールド4を構成してシールド4の強度及び剛性を、より高めることもできる。この場合、第1フレア部23の金属素線21の本数の増加により、第1フレア部23のエンドピースEへのアンカ効果が増強され、エンドピースE及びアウタケーブル2間の結合強度をより一層高めることができる。
また前記実施形態では、操作側のエンドピースEの取付部としてL字状のブラケットTを例示したが、取付部の形態は、前記実施形態に限定されず、支持部材に取付け可能であれば、様々の形態を採用可能である。
また前記実施形態では、操作側のエンドピースEについて、取付部Tと曲がり管部Mとを一体成形したものを示したが、同様の構造を被操作側のエンドピースに実施することも可能である。
また前記実施形態では、自動二輪車用エンジンのスロットルバルブ操作系にボーデンケーブルBを適用したものを示したが、本発明のボーデンケーブルは、車両のスロットルバルブ操作系以外の操作系、例えばクラッチ,ブレーキ等の操作系等にも適用可能であり、また車両以外の種々の操作系に適用されてもよい。
B・・・・・ボーデンケーブル
C・・・・・キャビティ
Ct・・・・取付部成形キャビティ部
Cm・・・・曲り管部成形キャビティ部
D・・・・・金型装置
D1・・・・金型要素としての下型
D2・・・・金型要素としての上型
D3・・・・金型要素としての中型
E・・・・・エンドピース
Fa・・・・支持部材
p1,p1′・・複数の位置決め突起としての第1位置決めピン
p2,p2′・・複数の位置決め突起としての第2位置決めピン
M・・・・・曲り管部
T・・・・・取付部としてのブラケット
R・・・・・保形用心材
1・・・・・インナワイヤ
2・・・・・アウタケーブル
2a・・・・アウタケーブルの一端部
3・・・・・ライナ
4・・・・・シールド
5・・・・・外皮
21・・・・金属素線
22・・・・中空ストランド
23・・・・第1フレア部
24・・・・第2フレア部

Claims (5)

  1. 可撓性のインナワイヤ(1)と、このインナワイヤ(1)挿通てその摺動を案内する可撓性のアウタケーブル(2)と、このアウタケーブル(2)の一端部(2a)に結合されて前記インナワイヤ(1)挿通るエンドピース(E)とよりなるボーデンケーブル(B)の前記アウタケーブル(2)を、前記インナワイヤ(1)の摺動を直接案内する合成樹脂製のライナ(3)と、このライナ(3)を収容、保持する中空のシールド(4)と、このシールド(4)の外周を被覆する合成樹脂製の外皮(5)とで構成すると共に、前記シールド(4)を、前記ライナ(3)の周囲で互いに密着するように配列した複数の金属素線(21)を縒り合わせてなる中空ストランド(22)で構成し、この中空ストランド(22)の端部を前記外皮(5)より露出させると共に、この中空ストランド(22)の端部を拡径して、各金属素線(21)が離散した第1フレア部(23)となし、また前記ライナ(3)の端部をも拡径して、前記第1フレア部(23)に隣接する第2フレア部(24)となし、前記第1及び第2フレア部(23,24)を包むように前記エンドピース(E)を射出成形して、このエンドピース(E)の素材の合成樹脂を前記金属素線(21)間に入り込ませ、前記エンドピース(E)は、これを支持部材(Fa)に固定支持するための取付部(T)と、アウタケーブル(2)の前記一端部(2a)外周を彎曲させた状態で被覆、囲繞する曲り管部(M)とを備えていて、それら取付部(T)及び曲り管部(M)前記射出成形により一体に形成するようにした、ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法であって
    前記射出成形に用いる金型装置(D)を分割構成する複数の金型要素(D1〜D3)の相互間に、前記取付部(T)及び前記曲り管部(M)をそれぞれ成形するための取付部成形キャビティ部(Ct)及び曲り管部成形キャビティ部(Cm)を少なくとも有するキャビティ(C)を形成し、
    前記キャビティ(C)の少なくとも前記曲り管部成形キャビティ部(Cm)にアウタケーブル(2)の前記一端部(2a)を装入すると共に、そのアウタケーブル(2)の前記ライナ(3)内に、可撓性を有する保形用心材(R)を挿入した状態で、前記キャビティ(C)に溶融状態の合成樹脂を射出するようにして前記射出成形実行ることを特徴とする、ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法。
  2. 前記第1及び第2フレア部(23,24)間に、前記合成樹脂が入り込む隙間を設けるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法
  3. 前記第2フレア部(24)を前記第1フレア部(23)よりも小径に形成したことを特徴とする、請求項2に記載のボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法
  4. 少なくとも一部の前記金型要素(D3)には前記保形用心材(R)の基端が結合され、前記射出成形の前にアウタケーブル(2)の前記ライナ(3)内に前記保形用心材(R)をその先端側から挿入するようにしたことを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載のボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法。
  5. 少なくとも一部の前記金型要素(D1,D2)には、前記キャビティ(C)の曲り管部成形キャビティ部(Cm)にアウタケーブル(2)の前記一端部(2a)を装入した状態で、そのアウタケーブル(2)の前記一端部(2a)を曲り管部成形キャビティ部(Cm)に対し互いに協働してセンタリングするための複数の位置決め突起(p1,p1′;p2,p2′)が設けられ、それら位置決め突起(p1,p1′;p2,p2′)により、前記射出成形の際にアウタケーブル(2)の前記一端部(2a)が曲り管部成形キャビティ部(Cm)の所定のセット位置に正しく位置決め保持されるようにしたことを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載のボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法。
JP2015064603A 2015-03-26 2015-03-26 ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法 Active JP5928967B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015064603A JP5928967B1 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015064603A JP5928967B1 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5928967B1 true JP5928967B1 (ja) 2016-06-01
JP2016183744A JP2016183744A (ja) 2016-10-20

Family

ID=56089785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015064603A Active JP5928967B1 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5928967B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108513601A (zh) * 2016-12-28 2018-09-07 大和兴业株式会社 鲍登缆线的弯曲部保形结构

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10508680B2 (en) * 2017-03-22 2019-12-17 Yamato Industrial Co., Ltd. Connecting structure of end piece and outer cable in Bowden cable and method for connecting the same
JP6357269B1 (ja) * 2017-09-20 2018-07-11 やまと興業株式会社 ケーブル装置及びその製造方法
JP6803314B2 (ja) * 2017-10-31 2020-12-23 株式会社ハイレックスコーポレーション ケーブル操作機構
JP2020051505A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 やまと興業株式会社 ケーブル装置及びその製造方法
JP2020180673A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社ハイレックスコーポレーション コントロールケーブル

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS439481B1 (ja) * 1964-04-15 1968-04-19
JPS48104934U (ja) * 1972-03-15 1973-12-06
JPS63104232U (ja) * 1986-12-26 1988-07-06

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS439481B1 (ja) * 1964-04-15 1968-04-19
JPS48104934U (ja) * 1972-03-15 1973-12-06
JPS63104232U (ja) * 1986-12-26 1988-07-06

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108513601A (zh) * 2016-12-28 2018-09-07 大和兴业株式会社 鲍登缆线的弯曲部保形结构
CN108513601B (zh) * 2016-12-28 2021-01-15 大和兴业株式会社 鲍登缆线的弯曲部保形结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016183744A (ja) 2016-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5928967B1 (ja) ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルの結合方法
JP6191554B2 (ja) グロメット付きコネクタ
US20220032512A1 (en) Vehicle component for a motor vehicle and method for producing a vehicle component of this kind
JP5320175B2 (ja) コネクタ構造およびその組立方法
US10508680B2 (en) Connecting structure of end piece and outer cable in Bowden cable and method for connecting the same
CN109153320B (zh) 具有塑料缆线本体的驱动缆线
JP5020686B2 (ja) クリップ
JP6357269B1 (ja) ケーブル装置及びその製造方法
WO2015087791A1 (ja) バンド部付配線固定部材及び固定部材付ワイヤーハーネス
JP2019056483A (ja) ケーブル装置及びその製造方法
JP2015113873A (ja) ボーデンケーブルにおけるエンドピースとアウタケーブルとの結合構造
JP2016183745A (ja) ボーデンケーブルの端末構造
JP2012137165A (ja) ベルトクランプ及びその製造方法
JP6194207B2 (ja) 外装部材
WO2020067159A1 (ja) ケーブル装置及びその製造方法
JP2006286256A (ja) コードブッシュ、同コードブッシュの形成方法、同コードブッシュを備えた電気コード、及び同電気コードを備えた暖房便座
CN108513601B (zh) 鲍登缆线的弯曲部保形结构
JP2006352944A (ja) ケーブル支持構造及びケーブル支持方法
JP2534212B2 (ja) 光コネクタの組立方法
WO2017145760A1 (ja) グロメットおよびこれを備えたワイヤハーネス
KR200278977Y1 (ko) 자동차 케이블 안내관의 강선구조
JP6566299B2 (ja) ケーブルアウターと端末部材との結合構造及びコントロールケーブル
BR112018071732B1 (pt) Dispositivo de cabos e método para fabricação dele
JP3640307B2 (ja) 編み込み補強ホースの接続構造及びその製造方法
JP3665305B2 (ja) 組付部品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5928967

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250