JP5923751B2 - Led点灯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LED点灯装置に関するものである。
従来、交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換して、発光ダイオード(LED)からなる光源に印加することで光源を点灯させるLED点灯装置がある。また、電源投入時において、コンデンサに流れる突入電流を防止する突入電流防止回路を備えたLED点灯装置もある(例えば、特許文献1参照)。
図5に、突入電流防止回路を備えた従来のLED点灯装置の回路構成図を示す。この従来のLED点灯装置は、入力フィルタ回路101,整流回路(DB)102,昇圧チョッパ回路103,降圧チョッパ回路104,電圧検出回路105,突入電流防止回路106を主構成とする。そして、このLED点灯装置は、交流電源E101を入力電源として、複数の発光ダイオードからなる光源107を点灯させるものである。以下に、従来のLED点灯装置の構成について説明する。
入力フィルタ回路101は、交流電源E101の出力端に接続されており、交流電源E101から入力される交流電圧Vac2の雑音低減等を行い、後段の整流回路102に出力する。
整流回路(DB)102は、図示しない複数のダイオードからなるダイオードブリッジで構成されており、入力フィルタ回路101を介して入力される交流電圧Vac2を全波整流して、後段の昇圧チョッパ回路103に出力する。
昇圧チョッパ回路103は、一次巻線N111,スイッチング素子Q131,ダイオードD131,コンデンサC131で構成されている。整流回路102の出力端間に、チョークコイルとして機能する一次巻線N111とスイッチング素子Q131の直列回路が接続されている。また、ダイオードD131と平滑用のコンデンサC131の直列回路が、スイッチング素子Q131に並列接続されている。スイッチング素子Q131はMOSFETで構成されており、昇圧チョッパ回路制御部131によってオン・オフ制御される。
上記構成の昇圧チョッパ回路103は、スイッチング素子Q131がオン・オフ制御されることで、整流回路102が出力する全波整流電圧を昇圧して所望の直流電圧Vdc2をコンデンサC131の両端間に生成して、後段の降圧チョッパ回路104に出力する。さらに、昇圧チョッパ回路103は、力率改善回路としても機能し、入力電流歪を改善する。
降圧チョッパ回路104は、トランスT141の一次巻線N121,スイッチング素子Q141,ダイオードD141,コンデンサC141で構成されている。平滑用のコンデンサC141と、チョークコイルとして機能する一次巻線N121と、スイッチング素子Q141の直列回路が、コンデンサC131に並列接続されている。また、コンデンサC141と一次巻線N121の直列回路と並列に、電流回生用のダイオードD141が接続されている。スイッチング素子Q141はMOSFETで構成されており、降圧チョッパ回路制御部141によってオン・オフ制御される。また、コンデンサC141と並列に、光源107が接続されている。
上記構成の降圧チョッパ回路104は、スイッチング素子Q141がオン・オフ制御されることで、昇圧チョッパ回路3が出力する直流電圧Vdc2を降圧して光源107に印加する。これにより、光源107に直流電流が供給され、光源107を構成する発光ダイオードが点灯する。
電圧検出回路105は、比較器151,抵抗R151,抵抗R152,基準電圧生成部E151で構成されており、直流電圧Vdc2を検出し、降圧チョッパ回路104が降圧動作を開始するタイミングを決定する。具体的には、コンデンサC131と並列に、抵抗R151,R152の直列回路が接続されている。そして、直流電圧Vdc2を抵抗R151,R152で分圧した値が直流電圧Vdc2の検出値として、比較器151の反転入力端子に入力される。また、比較器151の非反転入力端子には、基準電圧生成部E151が出力する基準電圧Vref2が入力される。この基準電圧Vref2は、直流電圧Vdc2が所定の閾値電圧Vth2である場合における、抵抗R151,R152による分圧値(直流電圧Vdc2の検出値)に設定されている。そして、比較器151は、直流電圧Vdc2の検出値と基準電圧Vref2とを比較し、比較結果を降圧チョッパ回路制御部141に出力する。
すなわち、直流電圧Vdc2が閾値電圧Vth2未満(直流電圧Vdc2の検出値が基準電圧Vref2未満)である場合、比較器151の出力レベルはハイとなる。一方、直流電圧Vdc2が閾値電圧Vth2以上(直流電圧Vdc2の検出値が基準電圧Vref2以上)である場合、比較器151の出力レベルはローとなる。降圧チョッパ回路制御部141は、比較器151の出力レベルがローである場合、スイッチング素子Q141のオン・オフ制御を実行し、比較器151の出力レベルがハイである場合、スイッチング素子Q141のオン・オフ制御を停止する。
上記構成の電圧検出回路105が、降圧チョッパ回路104が動作開始するタイミングを決定することで、以下の問題を回避している。例えば、昇圧チョッパ回路103が昇圧動作を開始する前または、直流電圧Vdc2が所望の電圧値まで昇圧されておらず、直流電圧Vdc2と光源107の順方向電圧Vf2との電位差がほとんどない状態(Vdc2≒Vf2)で、降圧チョッパ回路104が動作開始したとする。この場合、降圧チョッパ回路104の一次巻線N121に流れるチョーク電流の傾き(Vdc2−Vf2)/Lが、ゼロまたは小さくなる(一次巻線N121のインダクタンスをLとする)。降圧チョッパ回路制御部141が、一次巻線N121に流れるチョーク電流が閾値を上回ったタイミングでスイッチング素子Q141をオンからオフに切り替える制御の場合、チョーク電流の立ち上がりが遅れ、スイッチング素子Q141のオン期間が長くなる。スイッチング素子Q141がオンした状態における光源107での消費電力は大きいため、昇圧チョッパ回路103が直流電圧Vdc2を所望の電圧値まで昇圧できなくなる。そして、直流電圧Vdc2=順方向電圧Vf2の状態で維持され、スイッチング素子Q141のオン状態が継続されるという問題が発生する。
このような状態を回避するために、閾値電圧Vth2を順方向電圧Vf2よりも十分に大きな値に設定しておく。そして、電圧検出回路105を用いて、まず昇圧チョッパ回路103のみ動作を開始させ、直流電圧Vdc2が順方向電圧Vf2より十分大きくなってから、降圧チョッパ回路104の動作を開始させる。これにより、スイッチング素子Q141のオン状態が継続されるという問題を解消することができる。
突入電流防止回路106は、サイリスタQ161,サーミスタPTH161,抵抗R161,抵抗R162,コンデンサC161,ダイオードD161,トランスT141の二次巻線N122で構成されている。
サーミスタPTH161は、温度が上昇するにつれて抵抗値が大きくなる特性を有する素子(例えば、村田製作所製のポジスタ(登録商標))であり、整流回路102と昇圧チョッパ回路103とを接続する一対の電力供給経路のうち、正極側の電力供給経路に介挿されている。
サイリスタQ161は、サーミスタPTH161に並列接続されており、ゲートに抵抗R161,R162とコンデンサC161からなる積分回路の出力が接続されている。
積分回路は、抵抗R161とコンデンサC161の直列回路と、コンデンサC161に並列接続された抵抗R162で構成されており、二次巻線N122に生じる誘導電圧Vn122を平滑化してサイリスタQ161のゲートに印加する。二次巻線N122は、一端がサイリスタQ161のカソードに接続され、他端が逆流防止用のダイオードD161を介して抵抗R161に接続されている。
二次巻線N122は、一次巻線N121に磁気結合されており、スイッチング素子Q141がオン・オフ制御されることで、二次巻線N122に誘導電圧Vn122が発生する。具体的には、スイッチング素子Q141のオン時において、一次巻線N121の両端電圧Vn121は、直流電圧Vdc2から光源107の順方向電圧Vf2を引いた値(Vdc2−Vf2)となる(一次巻線N121の他端側(スイッチング素子Q141側)の電位を基準とする)。また、スイッチング素子Q141のオフ時において、一次巻線N121には逆起電力が発生し、一次巻線N121の両端電圧Vn121は、ほぼ順方向電圧Vf2となる(一次巻線N121の一端側(光源107側)の電位を基準とする)。
一方、一次巻線N121と二次巻線N122の巻数比をn121:n122とした場合、二次巻線N122に生じる誘導電圧Vn122は、Vn121×n122/n121となる。二次巻線N122の他端と抵抗R161との間にはダイオードD161が介挿されているため、スイッチング素子Q141がオフ時に発生する誘導電圧Vn122のみ、積分回路を介してサイリスタQ161に印加される。すなわち、サイリスタQ161は、スイッチング素子Q141がオン・オフ制御される通常点灯時において、二次巻線N122に生じる誘導電圧Vn122を駆動電源としてオンする。
次に、図6(a)〜(g)に示すタイミングチャートを用いて、従来のLED点灯装置の始動時の動作について説明する。なお、図6(a)は、昇圧チョッパ回路103が出力する直流電圧Vdc2の波形図である。図6(b)は、昇圧チョッパ回路制御部131および降圧チョッパ回路制御部141の動作電源である制御電源(図示なし)が出力する制御電源電圧Vcc2の波形図である。図6(c)は、スイッチング素子Q131のゲート電圧の波形図である。図6(d)は、比較器151の出力波形図である。図6(e)は、スイッチング素子Q141のゲート電圧の波形図である。図6(f)は、トランスT141の二次巻線N122に生じる誘導電圧Vn122の波形図である(二次巻線N122の他端側(ダイオードD161側)の電位を基準とする)。図6(g)は、サーミスタPTH161の両端電圧Vpth2の波形図である。
まず、時間t0において、図示しないスイッチがオンされ、交流電源E101からLED点灯装置に電力供給が開始され、制御電源電圧Vcc2が立ち上がる。このとき、制御電源電圧Vcc2は、昇圧チョッパ回路制御部131および降圧チョッパ回路制御部141の動作可能電圧を下回っており、スイッチング素子Q131,Q141はオフ状態となる。そのため、二次巻線N122に誘導電圧Vn122が生じず、サイリスタQ161がオフ状態となる。サイリスタQ161がオフすることによって、昇圧チョッパ回路103の入力電流はサーミスタPTH161を介して供給されることとなり、サーミスタPTH161の両端間に電圧Vpth2が発生する。すなわち、電源投入直後は、サイリスタQ161をオフすることでサーミスタPTH161を介して入力電流が供給されるため、サーミスタPTH161の抵抗値が増加し、コンデンサC131を充電するために流れる突入電流が抑制される。
そして、時間t1において、制御電源電圧Vcc2が昇圧チョッパ回路制御部131の動作可能電圧に達し、昇圧チョッパ回路制御部131がスイッチング素子Q131のオン・オフ制御を開始する。スイッチング素子Q131がオン・オフ制御されることで、昇圧チョッパ回路103が昇圧動作を開始し、直流電圧Vdc2が上昇すると共に、入力電流歪が改善される。
時間t2において、直流電圧Vdc2が閾値電圧Vth2以上となり、比較器151の出力レベルがハイからローに反転する。これにより、降圧チョッパ回路制御部141がスイッチング素子Q141のオン・オフ制御を開始することで、降圧チョッパ回路104が降圧動作を開始、光源107が点灯する。また、スイッチング素子Q141がオン・オフ制御されることで、二次巻線N122に誘導電圧Vn122が発生して、サイリスタQ161がオンするため、サーミスタPTH161に流れる電流が低減し、光源107点灯時におけるサーミスタPTH161での消費電力を低減させることができる。
ここで、降圧チョッパ回路制御部141やスイッチング素子Q141の故障により、スイッチング素子Q141が常にオン状態となりドレイン−ソース間が常に短絡状態となる異常が発生したとする。この場合、スイッチング素子Q141のオン・オフ制御が不能となり常にオン状態となるので、一次巻線N121および二次巻線N122の両端間には電位差が生じず、サイリスタQ161がオフする。すなわち、スイッチング素子Q141のドレイン−ソース間が短絡状態である場合、サイリスタQ161がオフし、サーミスタPTH161を介して入力電流が供給されることとなる。サーミスタPTH161に電流が流れ続けると、サーミスタPTH161の温度が上昇し、サーミスタPTH161の抵抗値が大きく上昇する。例えば、サーミスタPTH161の温度が25℃から160℃まで上昇すると、抵抗値は約100倍程度に上昇する。
すなわち、昇圧チョッパ回路103の入力電流はサーミスタPTH161を介して供給されるので、サーミスタPTH161の抵抗値が上昇し、昇圧チョッパ回路103の入力電圧が低減して入力定格値を下回る。これにより、昇圧チョッパ回路103が昇圧動作を行うことができなくなり、光源107の順方向電圧Vf2以上の直流電圧Vdc2を出力することができなくなる。したがって、光源107が不点または微小点灯となる。
このように、スイッチング素子Q141のドレイン−ソース間が短絡状態であっても、光源107への過電力を防止することで異常発熱を抑制し、器具部材の溶融等を回避することができる。
特開2012−135095号公報
しかし、上述した従来のLED点灯装置では、昇圧チョッパ回路103のみが動作している期間Ta(時間t1〜t2)において、降圧チョッパ回路104が停止しているため、サイリスタQ161がオフ状態となる。すなわち、降圧チョッパ回路104の動作開始前は、サーミスタPTH161に電流が流れて抵抗値が大きく上昇する。これによって、サーミスタPTH161の両端電圧Vpth2も上昇し、サーミスタPTH161での消費電力が大きく増加する。さらに、サーミスタPTH161の両端電圧Vpth2が上昇することで、昇圧チョッパ回路103の入力電圧が低下して定格入力値を下回り、昇圧チョッパ回路103が正常に昇圧動作を実行できないおそれがある。
そこで、上記問題を解消するために、図7に示すように、降圧チョッパ回路104のトランスT141の二次巻線N122および、昇圧チョッパ回路103のトランスT131の二次巻線N112に発生する誘導電圧をサイリスタQ161の駆動電源とするLED点灯装置がある。
二次巻線N112は、一端がダイオードD162を介して積分回路に接続され、他端が一次巻線N111に接続されており、スイッチング素子Q131がオン・オフ制御されることで誘導電圧が発生し、サイリスタQ161がオンする。したがって、昇圧チョッパ回路103が動作して、降圧チョッパ回路104が停止している期間Ta(図6参照)においても、サイリスタQ161がオンする。これにより、昇圧チョッパ回路103のみが動作している期間Taにおいても、サーミスタPTH161による入力電圧の低減が抑制され、昇圧チョッパ回路103を確実に昇圧動作させることができる。
しかし、図7に示した従来のLED点灯装置は、スイッチング素子Q141のドレイン−ソース間が短絡状態となり、二次巻線N122に誘導電圧が発生しない状態であっても、スイッチング素子Q131のオン・オフ制御が継続される。そのため、サイリスタQ161は、二次巻線N112に発生する誘導電圧を駆動電源としてオンすることとなる。したがって、図7に示した従来のLED点灯装置は、スイッチング素子Q141のドレイン−ソース間が短絡状態となっても、サーミスタPTH161にほとんど電流が流れないため、光源107に過電力が供給されて異常発熱し、器具部材の溶融などが発生するおそれがある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、昇圧チョッパ回路を確実に昇圧動作させると共に、降圧チョッパ回路のスイッチング素子の短絡時における光源への過電力供給を防止することができるLED点灯装置を提供することにある。
本発明のLED点灯装置は、第1のスイッチング素子および第1の一次巻線を有し、前記第1のスイッチング素子がオン・オフ制御されることで入力電圧を所望の直流電圧に昇圧する昇圧チョッパ回路と、前記第1のスイッチング素子をオン・オフ制御する昇圧チョッパ回路制御部と、前記昇圧チョッパ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、第2のスイッチング素子および第2の一次巻線を有し、前記第2のスイッチング素子がオン・オフ制御されることで、前記昇圧チョッパ回路の出力電圧を降圧して、1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する降圧チョッパ回路と、前記電圧検出回路の検出結果が閾値未満である場合、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値以上である場合、前記第2のスイッチング素子をオン・オフ制御する降圧チョッパ回路制御部と、前記第1の一次巻線に磁気結合された第1の二次巻線および、前記第2の一次巻線に磁気結合された第2の二次巻線に生じる電圧を駆動電源とする第3のスイッチング素子および、当該第3のスイッチング素子に並列接続される限流素子を有し、前記昇圧チョッパ回路の入力電流経路に設けられる突入電流防止回路とを備え、前記突入電流防止回路は、前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値未満である場合、前記第1の二次巻線に生じる電圧のみを前記第3のスイッチング素子の駆動電源に設定し、少なくとも前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値以上である場合、前記第2の二次巻線に生じる電圧のみを前記第3のスイッチング素子の駆動電源に設定する駆動電源切り替え部を有することを特徴とする。
このLED点灯装置において、前記駆動電源切り替え部は、前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値以上となってから所定時間は、前記第1の二次巻線と前記第2の二次巻線との両方に生じる電圧を前記第3のスイッチング素子の駆動電源に設定し、前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値以上となってから前記所定時間経過後は、前記第2の二次巻線に生じる電圧のみを前記第3のスイッチング素子の駆動電源に設定することが好ましい。
以上説明したように、本発明では、昇圧チョッパ回路のみが動作しているときは、第1の一次巻線に生じる電圧のみを第3のスイッチング素子の駆動電源に設定することで、限流素子による昇圧チョッパ回路の入力電圧の低減を抑制し、昇圧チョッパ回路を確実に昇圧動作させることができる。さらに、降圧チョッパ回路が動作開始後は、第2の一次巻線に生じる電圧のみを第3のスイッチング素子の駆動電源に設定することで、降圧チョッパ回路のスイッチング素子の短絡時における光源への過電力供給を防止することができるという効果がある。
本発明の実施形態1のLED点灯装置の回路構成図である。 (a)〜(h)同上のタイミングチャートである。 実施形態2のLED点灯装置の回路構成図である。 (a)〜(h)同上のタイミングチャートである。 従来のLED点灯装置の回路構成図である。 (a)〜(g)同上のタイミングチャートである。 従来のLED点灯装置の回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態のLED点灯装置の回路構成図を図1に示す。本実施形態のLED点灯装置は、入力フィルタ回路1,整流回路(DB)2,昇圧チョッパ回路3,降圧チョッパ回路4,電圧検出回路5,突入電流防止回路6を主構成とする。そして、本実施形態のLED点灯装置は、交流電源E1を入力電源として、複数の発光ダイオード(発光素子)からなる光源7を点灯させるものである。以下に、本実施形態のLED点灯装置の構成について説明する。
入力フィルタ回路1は、交流電源E1の出力端に接続されており、交流電源E1から入力される交流電圧Vac1の雑音低減等を行い、後段の整流回路2に出力する。
整流回路2は、図示しない複数のダイオードからなるダイオードブリッジで構成されており、入力フィルタ回路1を介して入力される交流電圧Vac1を全波整流して、後段の昇圧チョッパ回路3に出力する。
昇圧チョッパ回路3は、トランスT31の一次巻線N11(第1の一次巻線),スイッチング素子Q31(第1のスイッチング素子),ダイオードD31,コンデンサC31で構成されている。整流回路2の出力端間に、チョークコイルとして機能する一次巻線N11とスイッチング素子Q31の直列回路が接続されている。また、ダイオードD31と平滑用のコンデンサC31の直列回路が、スイッチング素子Q31に並列接続されている。スイッチング素子Q31はMOSFETで構成されており、昇圧チョッパ回路制御部31によってオン・オフ制御される。
上記構成の昇圧チョッパ回路3は、スイッチング素子Q31がオン・オフ制御されることで、整流回路2が出力する全波整流電圧(入力電圧)を昇圧した所望の直流電圧Vdc1(例えば400V)をコンデンサC31の両端間に生成して、後段の降圧チョッパ回路4に出力する。さらに、昇圧チョッパ回路3は、力率改善回路としても機能し、スイッチング素子Q31がオン・オフ制御されることで入力電流歪を改善する。
降圧チョッパ回路4は、トランスT41の一次巻線N21(第2の一次巻線),スイッチング素子Q41(第2のスイッチング素子),ダイオードD41,コンデンサC41で構成されている。平滑用のコンデンサC41とチョークコイルとして機能する一次巻線N21とスイッチング素子Q41との直列回路が、コンデンサC31に並列接続されている。また、コンデンサC41と一次巻線N21の直列回路と並列に、電流回生用のダイオードD41が接続されている。スイッチング素子Q41はMOSFETで構成されており、降圧チョッパ回路制御部41によってオン・オフ制御される。また、コンデンサC41と並列に、光源7が接続されている。
上記構成の降圧チョッパ回路4は、スイッチング素子Q41がオン・オフ制御されることで、昇圧チョッパ回路3が出力する直流電圧Vdc1を降圧して光源7に印加する。これにより、光源7に所望の直流電流が供給され、光源7を構成する発光ダイオード(LED)が点灯する。なお、本実施形態では、光源7は複数の発光ダイオードで構成されているが、単数の発光ダイオードで構成されていてもよい。
電圧検出回路5は、比較器51,抵抗R51,抵抗R52,基準電圧生成部E51で構成されており、直流電圧Vdc1を検出し、降圧チョッパ回路4が降圧動作を開始するタイミングを決定する。具体的には、コンデンサC31と並列に、抵抗R51,R52の直列回路が接続されている。そして、直流電圧Vdc1を抵抗R51,R52で分圧した値が直流電圧Vdc1の検出値として、比較器51の反転入力端子に入力される。また、比較器51の非反転入力端子には、基準電圧生成部E51が出力する基準電圧Vref1が入力される。この基準電圧Vref1は、直流電圧Vdc1が所定の閾値電圧Vth1である場合における、抵抗R51,R52による分圧値(直流電圧Vdc1の検出値)に設定されている。そして、比較器51は、直流電圧Vdc1の検出値と基準電圧Vref1とを比較し、比較結果を降圧チョッパ回路制御部41に出力する。
すなわち、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1未満(直流電圧Vdc1の検出値が基準電圧Vref1未満)である場合、比較器51の出力レベルはハイとなる。一方、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1以上(直流電圧Vdc1の検出値が基準電圧Vref1以上)である場合、比較器51の出力レベルはローとなる。降圧チョッパ回路制御部41は、比較器51の出力レベルがローである場合、スイッチング素子Q41のオン・オフ制御を実行し、比較器51の出力レベルがハイである場合、スイッチング素子Q41のオン・オフ制御を停止する。
閾値電圧Vth1は、光源7の順方向電圧Vf1よりも十分高い値に設定されている。したがって、本実施形態では、昇圧チョッパ回路3が昇圧動作を開始して、直流電圧Vdc1が光源7の順方向電圧Vf1よりも十分高く昇圧されてから降圧チョッパ回路4が降圧動作を開始する。昇圧チョッパ回路3が昇圧動作を開始してから、降圧チョッパ回路4が降圧動作を開始することで、昇圧チョッパ回路3が正常に昇圧動作を行うことができる(背景技術参照)。
突入電流防止回路6は、サイリスタQ61,サーミスタPTH61,抵抗R61,抵抗R62,コンデンサC61,ダイオードD61,ダイオードD62,スイッチQ62,トランスT31の二次巻線N12,トランスT41の二次巻線N22で構成されている。本実施形態の突入電流防止回路6は、交流電源E1から電源供給開始直後におけるコンデンサC31を充電するために流れる突入電流および、スイッチング素子Q41の短絡時における光源7への過電力供給を防止するものである。
サーミスタPTH61(限流素子)は、温度が上昇するにつれて抵抗値が大きくなる特性を有する素子(例えば、村田製作所製のポジスタ(登録商標))であり、整流回路2と昇圧チョッパ回路3とを接続する一対の電力供給経路のうち、負極側の電力供給経路に介挿されている。
サイリスタQ61(第3のスイッチング素子)は、サーミスタPTH61に並列接続されている。具体的には、サイリスタQ61は、アノードがコンデンサC31の負極に接続にされ、カソードが整流回路2の負極側の出力に接続され、ゲートが、抵抗R61,R62とコンデンサC61からなる積分回路の出力に接続されている。そして、サイリスタQ61は、二次巻線N12,N22に生じる誘導電圧Vn12,Vn22を駆動電源として動作する。
積分回路は、抵抗R61とコンデンサC61の直列回路と、コンデンサC61に並列接続された抵抗R62で構成される。そして、積分回路は、二次巻線N12,N22に生じる誘導電圧Vn12,Vn22が入力され、誘導電圧Vn12,Vn22を平滑化してサイリスタQ61に出力する。
二次巻線N22(第2の二次巻線)は、一端が整流回路2の負極側の出力に接続され、他端が逆流防止用のダイオードD61を介して抵抗R61の一端に接続されている。二次巻線N22は、一次巻線N21に磁気結合されており、スイッチング素子Q41がオン・オフ制御されることで、誘導電圧Vn21が発生する。具体的には、スイッチング素子Q41のオン時において、一次巻線N21の両端電圧Vn21は、直流電圧Vdc1から光源7の順方向電圧Vf1を引いた値(Vdc1−Vf1)となる(一次巻線N21の他端側(スイッチング素子Q41側)の電位を基準とする)。また、スイッチング素子Q41のオフ時は、一次巻線N21には逆起電力が発生し、一次巻線N21の両端電圧Vn21は、ほぼ順方向電圧Vf1となる(一次巻線N21の一端側(光源7側)の電位を基準とする)。
一方、一次巻線N21と二次巻線N22の巻数比をn21:n22とした場合、二次巻線N22の両端間に生じる誘導電圧Vn22は、Vn21×n22/n21となる。二次巻線N22の他端と抵抗R61との間にはダイオードD161が介挿されているため、スイッチング素子Q41がオフ時に発生する誘導電圧Vn22のみ、積分回路に入力される。そして、積分回路は、入力された誘導電圧Vn22を平滑化して、サイリスタQ61のゲートに出力する。
また、二次巻線N21(第1の二次巻線)は、一端がスイッチQ62(駆動電源切り替え部)を介して整流回路2の負極側の出力に接続され、他端が逆流防止用のダイオードD62を介して抵抗R61の一端に接続されている。二次巻線N12は、一次巻線N11に磁気結合されており、スイッチング素子Q31がオン・オフ制御されることで、誘導電圧Vn12が発生する。そして、スイッチQ62がオンしている場合、二次巻線N12に生じる誘導電圧Vn12が積分回路に入力され、積分回路によって平滑化されてサイリスタQ61のゲートに出力される。
スイッチQ62は、制御端子が比較器51の出力に接続されており、比較器51の出力レベルがハイの場合にオンし、比較器51の出力レベルがローの場合にオフするように構成されている。したがって、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1未満であり、比較器51の出力レベルがハイの場合、スイッチQ62がオンし、二次巻線N12に生じる誘導電圧Vn12が積分回路に入力される。一方、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1以上であり、比較器51の出力レベルがローの場合、スイッチQ62がオフするので、二次巻線N12から積分回路への出力が遮断される。
このように、スイッチQ62は、オンまたはオフすることで、サイリスタQ61の駆動電源を切り替えている。直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1未満である場合、スイッチQ62がオンし、さらに降圧チョッパ回路4は降圧動作を開始していないので、二次巻線N12に生じる誘導電圧Vn12のみがサイリスタQ61の駆動電源に設定される。一方、直流電圧Vdc1が閾値電圧以上である場合、スイッチQ62がオフし、さらに降圧チョッパ回路4が降圧動作を開始しているので、二次巻線N22に生じる誘導電圧Vn22のみがサイリスタQ62の駆動電源に設定される。
次に、図2(a)〜(h)に示すタイミングチャートを用いて、本実施形態のLED点灯装置の始動時の動作について説明する。なお、図2(a)は、昇圧チョッパ回路3が出力する直流電圧Vdc1の波形図である。図2(b)は、昇圧チョッパ回路制御部31および降圧チョッパ回路制御部41の動作電源である制御電源(図示なし)が出力する制御電源電圧Vcc1の波形図である。図2(c)は、スイッチング素子Q31のゲート電圧の波形図である。図2(d)は、サイリスタQ61の駆動電源に設定される、二次巻線N12に生じる誘導電圧Vn12の波形図である(二次巻線N12の他端側(ダイオードD62側)の電位を基準とする)。図2(e)は、比較器51の出力波形図である。図2(f)は、スイッチング素子Q41のゲート電圧の波形図である。図2(g)は、二次巻線N22に生じる誘導電圧Vn22の波形図である(二次巻線N22の他端側(ダイオードD61側)の電位を基準とする)。図2(h)は、サーミスタPTH61の両端電圧Vpth1の波形図である。
まず、時間t0において、図示しないスイッチがオンされ、交流電源E1からLED点灯装置に電力供給が開始され、制御電源電圧Vcc1が立ち上がる。このとき、制御電源電圧Vcc1は、昇圧チョッパ回路制御部31および降圧チョッパ回路制御部41の動作可能電圧を下回っており、スイッチング素子Q31,Q41はオフ状態となる。そのため、二次巻線N12,N22に誘導電圧Vn21,Vn22が生じず、サイリスタQ61がオフ状態となる。サイリスタQ61がオフすることによって、昇圧チョッパ回路3の入力電流はサーミスタPTH61を介して供給されることとなり、サーミスタPTH61の両端間に電圧Vpth1が発生する。すなわち、電源投入直後は、サイリスタQ61をオフすることでサーミスタPTH61を介して入力電流が供給されるため、サーミスタPTH61の抵抗値が増加し、コンデンサC31を充電するために流れる突入電流が抑制される。
そして、時間t1において、制御電源電圧Vcc1が昇圧チョッパ回路制御部31の動作可能電圧に達し、昇圧チョッパ回路制御部31がスイッチング素子Q31のオン・オフ制御を開始することで、昇圧チョッパ回路3が昇圧動作を開始する。これにより、直流電圧Vdc1が上昇すると共に、入力電流歪が改善される。
このとき、スイッチング素子Q31がオン・オフ制御されることで、二次巻線N12に誘導電圧Vn12が発生する。さらに、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1未満であるため、比較器51の出力レベルがハイとなるのでスイッチQ62がオンし、誘導電圧Vn12が積分回路に入力される。すなわち、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1以上となるまでの期間Ta(時間t1〜t2)において、誘導電圧Vn12のみがサイリスタQ61の駆動電源に設定され、サイリスタQ61がオンする。サイリスタQ61がオンすることによって、サーミスタPTH61に流れる電流が低減するので、サーミスタPTH61による消費電力が低減する。さらに、サーミスタPTH61による昇圧チョッパ回路3の入力電圧の低減が抑制され、昇圧チョッパ回路3が正常に昇圧動作を行うことができ、直流電圧Vdc1を所望の電圧値(例えば400V)まで昇圧することができる。
そして、時間t2において、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1以上となり、比較器51の出力レベルがローに反転する。これにより、降圧チョッパ回路制御部41がスイッチング素子Q41のオン・オフ制御を開始することで、降圧チョッパ回路4が降圧動作を開始し、光源7が点灯する。このとき、スイッチQ62がオンからオフに切り替わることによって、二次巻線N12からサイリスタQ61への電源供給が遮断される。しかし、スイッチング素子Q41のオン・オフ制御が開始されるため、二次巻線N22に生じる誘導電圧Vn22によってサイリスタQ61のオン状態が継続される。
すなわち、光源7の点灯時において、サイリスタQ61の駆動電源は、二次巻線N22に生じる誘導電圧Vn22のみに設定される。そのため、スイッチング素子Q41のドレイン−ソース間が短絡状態となった場合は、二次巻線N22に誘導電圧Vn22が生じなくなるので、サイリスタQ61がオフする。サイリスタQ61がオフすることによって、サーミスタPTH61を介して入力電流が供給され、サーミスタPTH61の抵抗値が上昇することによって、昇圧チョッパ回路3の入力電圧が低減して定格入力値を下回る。昇圧チョッパ回路3の入力電圧が低減することによって、昇圧チョッパ回路3が正常に昇圧動作を行うことができず、直流電圧Vdc1を光源7の順方向電圧Vf1以上に昇圧することができなくなる。これにより、光源7が消灯または微小点灯状態となり、光源7への過電力供給が抑制され、器具周辺部材の温度上昇を防止することができる。
このように、本実施形態では、始動時において、降圧チョッパ回路4が動作を開始する前後で、サイリスタQ61の駆動電源を切り替えている。
昇圧チョッパ回路3のみが動作する期間Taは、昇圧チョッパ回路3を構成する一次巻線N11に磁気結合された二次巻線N12に生じる誘導電圧Vn12のみを、サイリスタQ61の駆動電源に設定している。これにより、昇圧チョッパ回路3が昇圧動作を開始すると、サイリスタQ61がオンされるので、サーミスタPTH61による消費電力の大幅な増加を抑制することができる。さらに、サーミスタPTH61による昇圧チョッパ回路3の入力電圧の低減も抑制されるので、昇圧チョッパ回路3の入力電圧が入力定格値を下回ることを防止し、確実に直流電圧Vdc1を所望の値まで昇圧することができる。
そして、降圧チョッパ回路4が動作を開始すると、降圧チョッパ回路4を構成する一次巻線N21に磁気結合された二次巻線N22に生じる誘導電圧Vn22のみを、サイリスタQ61の駆動電源に設定している。これにより、降圧チョッパ回路4を構成するスイッチング素子Q41のドレイン−ソース間の短絡時には、サイリスタQ61がオフする。サイリスタQ61がオフすることによって、昇圧チョッパ回路3の入力電圧が低減して定格入力値を下回り、昇圧チョッパ回路3が正常に昇圧動作を行うことができなくなる。昇圧チョッパ回路3が正常に昇圧動作を行うことができず直流電圧Vdc1が低減し、光源7への過電力供給が抑制され、器具周辺部材の温度上昇を防止することができる。
(実施形態2)
本実施形態のLED点灯装置の回路構成図を図3に示す。本実施形態のLED点灯装置は、比較器51とスイッチング素子Q62との間にタイマ回路61が介挿されていることが特徴であり、他の構成は、実施形態1のLED点灯装置と同様の構成であるので、同一符号を付して説明は省略する。
タイマ回路61は、比較器51の出力端子と、スイッチング素子Q62の制御端子との間に介挿されている。タイマ回路61は、比較器51の出力レベルがハイからローに反転するタイミングを、所定期間Tb遅延させてスイッチング素子Q62に伝達するものである。すなわち、スイッチQ62は、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1以上となり、降圧チョッパ回路4が降圧動作を開始してから、所定期間Tb経過後にオンからオフに切り替わる。
次に、図4(a)〜(h)に示すタイミングチャートを用いて、本実施形態のLED点灯装置の始動時の動作について説明する。なお、図4(a)は、昇圧チョッパ回路3が出力する直流電圧Vdc1の波形図である。図4(b)は、昇圧チョッパ回路制御部31および降圧チョッパ回路制御部41の動作電源である制御電源(図示なし)が出力する制御電源電圧Vcc1の波形図である。図4(c)は、スイッチング素子Q31のゲート電圧の波形図である。図4(d)は、サイリスタQ61の駆動電源に設定される、二次巻線N12に生じる誘導電圧Vn12の波形図である(二次巻線N12の他端側(ダイオードD62側)の電位を基準とする)。図4(e)は、比較機51の出力波形図である。図4(f)は、スイッチング素子Q41のゲート電圧の波形図である。図4(g)は、二次巻線N22に生じる誘導電圧Vn22の波形図である(二次巻線N22の他端側(ダイオードD61側)の電位を基準とする)。図4(h)は、サーミスタPTH61の両端電圧Vpth1の波形図である。
なお、時間t2以前の動作は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
時間t2において、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1以上となり、比較器51の出力レベルがローに反転する。これにより、降圧チョッパ回路制御部41がスイッチング素子Q41のオン・オフ制御を開始することで、降圧チョッパ回路4が降圧動作を開始し、光源7が点灯する。また、このとき、タイマ回路61によって、比較器51からスイッチング素子Q62に伝達される信号が遅延されるので、スイッチング素子Q62は、直流電圧Vdc1が閾値電圧Vth1以上となってから所定期間Tb、オン状態を保持した後にオフする。すなわち、期間Tb中において、二次巻線N12に生じる誘導電圧Vn12と、二次巻線N22に生じる誘導電圧Vn22との両方がサイリスタQ61の駆動電源に設定されることとなる。
例えば、降圧チョッパ回路4が動作開始直後に、誘導電圧Vn22のみをサイリスタQ61の駆動電源に設定した場合、積分回路によってサイリスタQ61に印加される電圧の立ち上がりが遅れ、サイリスタQ61がオフする期間が発生するおそれがある。しかし、本実施形態では、降圧チョッパ回路4が動作開始してから期間Tbは、二次巻線N12に生じる誘導電圧Vn12をサイリスタQ61の駆動電源に設定した状態を維持する。この期間Tb中に、二次巻線N22からサイリスタQ61に印加される電圧を立ち上がらせることができるので、サイリスタQ61の駆動電源の切り替え時に、サイリスタQ61がオフすることを防止することができる。
そして、期間Tb経過後は、二次巻線N22に生じる誘導電圧Vn22のみをサイリスタQ61の駆動電源に設定することで、スイッチング素子Q41の短絡時における光源7への過電力供給を抑制し、器具周辺部材の温度上昇を防止することができる。
なお、期間Tb中は、二次巻線N12に生じる誘導電圧Vn12がサイリスタQ61の駆動電源に設定されているため、スイッチング素子Q41のドレイン−ソース間の短絡による光源7への過電力供給を防止することができない。しかし、期間Tbを長くても数秒程度に設定することで、期間Tb中にスイッチング素子Q41が短絡したとしても、光源7の発熱による器具部材の温度上昇を抑制することができる。
1 入力フィルタ回路
2 整流回路
3 昇圧チョッパ回路
31 昇圧チョッパ回路制御部
4 降圧チョッパ回路
41 降圧チョッパ回路制御部
5 電圧検出回路
51 比較器
6 突入電流防止回路
7 光源
PTH61 サーミスタ(限流素子)
Q31 スイッチング素子(第1のスイッチング素子)
Q41 スイッチング素子(第2のスイッチング素子)
Q61 サイリスタ(第3のスイッチング素子)
Q62 スイッチ(駆動電源切り替え部)
N11 一次巻線(第1の一次巻線)
N12 二次巻線(第1の二次巻線)
N21 一次巻線(第2の一次巻線)
N22 二次巻線(第2の二次巻線)

Claims (2)

  1. 第1のスイッチング素子および第1の一次巻線を有し、前記第1のスイッチング素子がオン・オフ制御されることで入力電圧を所望の直流電圧に昇圧する昇圧チョッパ回路と、
    前記第1のスイッチング素子をオン・オフ制御する昇圧チョッパ回路制御部と、
    前記昇圧チョッパ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、
    第2のスイッチング素子および第2の一次巻線を有し、前記第2のスイッチング素子がオン・オフ制御されることで、前記昇圧チョッパ回路の出力電圧を降圧して、1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する降圧チョッパ回路と、
    前記電圧検出回路の検出結果が閾値未満である場合、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値以上である場合、前記第2のスイッチング素子をオン・オフ制御する降圧チョッパ回路制御部と、
    前記第1の一次巻線に磁気結合された第1の二次巻線および、前記第2の一次巻線に磁気結合された第2の二次巻線に生じる電圧を駆動電源とする第3のスイッチング素子および、当該第3のスイッチング素子に並列接続される限流素子を有し、前記昇圧チョッパ回路の入力電流経路に設けられる突入電流防止回路とを備え、
    前記突入電流防止回路は、前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値未満である場合、前記第1の二次巻線に生じる電圧のみを前記第3のスイッチング素子の駆動電源に設定し、少なくとも前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値以上である場合、前記第2の二次巻線に生じる電圧のみを前記第3のスイッチング素子の駆動電源に設定する駆動電源切り替え部を有することを特徴とするLED点灯装置。
  2. 前記駆動電源切り替え部は、前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値以上となってから所定時間は、前記第1の二次巻線と前記第2の二次巻線との両方に生じる電圧を前記第3のスイッチング素子の駆動電源に設定し、前記電圧検出回路の検出結果が前記閾値以上となってから前記所定時間経過後は、前記第2の二次巻線に生じる電圧のみを前記第3のスイッチング素子の駆動電源に設定することを特徴とする請求項1記載のLED点灯装置。
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