JP6365162B2 - 電源装置および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電源装置および照明装置に関する。
LEDなどの光源を有する光源モジュールに直流電力を供給して光源を点灯させる電源装置がある。また、光源モジュールと電源装置とを含む照明装置がある。電源装置は、商用電源などから供給される交流電圧を、光源モジュールに対応した電圧に変換し、変換後の電圧を光源モジュールに供給し、光源モジュールを構成する光源に流す電流値を制御することにより、光源モジュールの光源を点灯させる。このような電源装置では、瞬停等の異常状態が発生しても、回復後には、正常に動作を復帰させることが求められる。
特開2012−182155号公報
本発明の実施形態は、瞬停等の異常状態が生じても、入力電源の回復後には、正常に動作を復帰させて安全に動作する電源装置および照明装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、電源装置は、第1端子から入力電力を入力し、第2端子から直流電力を負荷に供給するスイッチング電源回路と、前記第2端子と基準電位との間に接続された第1コンデンサと、を備える。前記スイッチング電源回路は、前記入力電力をスイッチングするスイッチング素子と、電源端子を有し、前記電源端子で前記入力電力からその一部の供給を受けて、前記直流電力を出力するように前記スイッチング素子を制御する制御部と、前記第2端子から前記第1端子に向かって電流が流れる方向に接続された第1ダイオードと、前記第1コンデンサから前記第1ダイオードを介して前記電源端子へ電力を供給する経路を遮断するように接続された第2ダイオードと、を含む。前記制御部は、起動時に前記スイッチング素子のオンデューティを徐々に拡大するソフトスタート機能を有する。前記ソフトスタート機能は、前記電源端子に印加される電圧が上昇し第1しきい値電圧を超えた場合に動作を開始し、前記電源端子に印加される電圧が低下し前記第1しきい値電圧よりも低い第2しきい値電圧を下回った場合に動作を停止して初期状態となる。
瞬停等の異常状態が生じても、入力電源の回復後には、正常に動作を復帰させて安全に動作する電源装置および照明装置が提供される。
第1の実施形態に係る電源装置を模式的に表すブロック図である。 図1の電源装置の主要部の動作波形の一例を模式的に表した図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る電源装置を模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、電源装置10は、スイッチング電源回路16と、コンデンサ18と、を備える。電源装置10は、交流電源4に電気的に接続される。交流電源4は、たとえば、商用電源である。交流電源4は、商用電源に限らず、自家発電機等で発電された交流電源であってもよい。電源装置10は、交流電源4に限らず、直流電源に接続されてもよい。電源装置10は、交流電源4に接続される場合には、交流電源4の交流電圧を整流して出力する整流部12をさらに備える。整流部12は、交流電圧を整流して出力する。整流部12の交流入力12a,12bは、電源装置10の入力端子10a,10bを介して交流電源4に接続されており、交流電力が入力される。整流部12の高電位出力端子12cは、低電位出力端子12dの電位に対して整流された電位が脈流として出力される。整流部12は、全波整流回路または半波整流回路等である。交流電源4が商用電源の場合には、交流電圧はたとえば100V(実効値)または200V(実効値)である。したがって、交流電圧の瞬時値のピーク値は、実効値100の場合には、141V程度であり、実効値200Vの場合には、282V程度である。電源装置10は、直流電源に接続される場合には、整流部12を省略して直流電源を直接入力してもよく、整流部12を介して入力してもよい。
電源装置10は、高電位出力端子10cと低電位出力端子10dとを有している。高電位出力端子10cおよび低電位出力端子10dは、光源モジュール6の接続端子6a,6bに接続されて、光源モジュール6に直流電力を供給する。電源装置10は、交流電源4から供給される交流電力を光源モジュール6に対応した直流電力に変換して光源モジュール6に供給し、光源モジュール6を点灯させる。
スイッチング電源回路16は、スイッチング素子20と、チョークコイル24と、フライホイールダイオード26と、制御部28と、抵抗器30と、制御部用電源部32と、を含む。スイッチング電源回路16は、高電位入力端子16aおよび低電位入力端子16bを有している。高電位入力端子16aおよび低電位入力端子16bは、整流部12の高電位出力端子12cおよび低電位出力端子12dにそれぞれ接続される。スイッチング電源回路16は、高電位入力端子16aと低電位入力端子16bとの間にコンデンサ14を接続してもよい。コンデンサ14は、後述する制御部用電源部32に供給される電源からスパイク状のノイズを除去する。また、コンデンサ14は、後述するスイッチング素子20がオンしたときにパルス状のリップル電流を供給する。コンデンサ14は、整流部12の出力12c,12dに接続されるが、平滑コンデンサとして用いられるものではなく、小容量のコンデンサであり、たとえばフィルムコンデンサやセラミックコンデンサ等が用いられる。スイッチング電源回路16は、高電位出力端子16cおよび低電位出力端子16dを有し、電源装置10の高電位出力端子10cおよび低電位出力端子10dにそれぞれ接続されている。
スイッチング素子20は、高電位入力端子16aと高電位出力端子16cとの間に接続されている。チョークコイル24は、スイッチング素子20と高電位出力端子16cとの間に接続されている。すなわち、スイッチング素子20およびチョークコイル24は、高電位入力端子16aと高電位出力端子16cとの間で直列に接続されている。フライホイールダイオード26は、スイッチング素子20と低電位入力端子16bとの間で、低電位入力端子16bの側からスイッチング素子20の側に向かって電流が流れる向きに接続されている。スイッチング電源回路16は、上述のように、スイッチング素子20と、チョークコイル24と、フライホイールダイオード26と、を含む降圧チョッパ回路である。
スイッチング素子20は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。スイッチング素子20に用いられるMOSFETは、DMOS(Double-Diffused MOSFET)構造であり、ソースドレイン間に寄生ダイオード22を有する。寄生ダイオード22は、MOSFETのソースからドレインに向かって電流が流れる方向に形成されている。スイッチング素子20に用いられるMOSFETは、ソースドレイン間に寄生ダイオード22を形成するDMOS構造であればよく、縦型DMOSまたは横型DMOSいずれでもよい。また、ソースドレイン間に寄生ダイオード22が形成されるDMOS構造のMOSFETは、個別半導体として提供されるものでも、集積回路に集積されたものであってもよい。
スイッチング素子20の電極20aは、MOSFETのドレインであり、電極20bはソースである。したがって、スイッチング素子20に用いられるMOSFETは、ドレインが高電位入力端子16aに接続され、ソースがチョークコイル24の一端およびフライホイールダイオード26のカソードに接続される。また、制御電極20cは、ゲートである。
制御部28は、電源端子28a、接地端子28b、駆動端子28c、および電流検出端子28dを有している。電源端子28aと接地端子28bとの間に、制御部用電源部32から安定化された電圧である電源電圧Vccが供給されることによって、制御部28は動作する。電源端子28aと接地端子28bとの間には、コンデンサ29が接続される。コンデンサ29は、スイッチング素子20等のスイッチング動作によって発生するスパイク状のスイッチングノイズ等をバイパスする。また、コンデンサ29は、後述するように、交流電源4の瞬停時に制御部28へ動作電力を供給するための電荷を維持するために用いられる場合もある。駆動端子28cは、スイッチング素子20の制御電極20cに接続され、スイッチング素子20を駆動する。
抵抗器30は、スイッチング素子20とチョークコイル24との間に直列に接続されて、チョークコイル24に流れる電流に比例する検出電圧Vdetを両端に発生する。抵抗器30のスイッチング素子20側の一端には、制御部28の接地端子28bが接続される。抵抗器30の他端には、制御部28の電流検出端子28dが接続される。制御部28は、検出電圧Vdetがほぼ一定の値になるように、駆動端子28cを介してスイッチング素子20を制御する。
制御部用電源部32は、電源入力端子32a、接地端子32b、電源出力端子32c、および制御部接地端子32dを有している。制御部用電源部32の電源入力端子32aは、高電位入力端子16aを介して整流部12の高電位出力端子12cに接続されている。接地端子32bは、低電位入力端子16bを介して整流部12の低電位出力端子12dに接続されている。制御部用電源部32は、整流部12から出力される脈流電圧Vrが供給されて動作する。制御部電源の電源出力端子32cおよび制御部接地端子32dは、それぞれ制御部28の電源端子28aおよび接地端子28bに接続されている。制御部用電源部32は、整流部12から出力される脈流電圧Vrを含む交流電力を、異なる接地電位の直流電圧に変換して制御部28に供給するようにしてもよい。図1に示した例では、制御部用電源部32と制御部28とでは、基準電位となる接地電位が相違する。したがって、この例では、たとえば、制御部用電源部32は、トランスの1次側を駆動するスイッチング電源であり、1次側から絶縁された2次側に制御部28を配置することによって、異なる接地電位の電源が供給される。
スイッチング電源回路16は、高電位入力端子16aとスイッチング素子20との間で直列に接続された逆流防止ダイオード34を有する。逆流防止ダイオード34は、高電位入力端子16aからスイッチング素子20に向かって電流が流れる向きに接続されている。換言すれば、高電位入力端子16aにアノードが接続され、カソードは、スイッチング素子20に用いられるMOSFETのドレインに接続される。なお、逆流防止ダイオード34が接続される位置については、上述に限らず、コンデンサ18から寄生ダイオード22を介して、制御部用電源部32を動作させて制御部28に電力が供給されるのを遮断する位置であればよい。たとえば、逆流防止ダイオードは、スイッチング素子20のソース側に接続されるようにしてもよい。
コンデンサ18は、スイッチング電源回路16の高電位出力端子16cと低電位出力端子16dとの間に接続される。コンデンサ18は、チョークコイル24に流れる電流を平滑してリップルの少ない電流を光源モジュール6に供給する。本実施形態の電源装置10は、入力電圧として、整流部12によって整流された脈流電圧Vrを用いる場合には、脈流電圧Vrが出力電圧Voutよりも低下したときに、電源装置10の入力側から出力側に電力が伝送されない。そのため、電力が伝送されない期間に光源モジュール6に供給される電力が間欠すると、ちらつき等を生じる。このようなちらつきを防止するために、脈流電圧Vrが出力電圧Voutよりも低い期間では、脈流電圧Vrが十分高い期間にコンデンサ18に電荷を蓄積し、蓄積された電荷によって光源モジュール6に電力を供給する。したがって、コンデンサ18は、十分大きな静電容量を有する。
光源モジュール6は、1つ以上の光源7を含む。複数の光源7を含む場合には、光源7は、直列に接続される。光源モジュール6は、1つの光源7または直列に接続された複数の光源7の両端の電極に接続された接続端子6a,6bを有する。光源7がLED(Light Emitting Diode)等の発光素子の場合には、電流が流入する接続端子6aを電源装置10の高電位出力端子10cに接続し、電流が流出する接続端子6bを低電位出力端子10dに接続する。
本実施形態の電源装置10の動作について説明する。
図2は、本実施形態の電源装置の主要部の動作波形の一例を模式的に表した図である。図2の最上段の図は、整流部12から出力される脈流電圧Vrの動作波形の概要を示す。図2の2段目の図は、制御部28の電源端子28aと接地端子28bとの間の電圧であり、制御部28の電源電圧Vccの動作波形の概要を示す。図2の3段目の図は、電源装置10の高電位出力端子10cと低電位出力端子10dとの間の電圧であり、電源装置10の出力電圧Voutの動作波形の概要を示す。図2の最下段の図は、電源装置10の高電位出力端子10cから光源モジュール6の接続端子6aに流れる出力電流Ioutの動作波形の概要を示す。
以下では、スイッチング電源回路16の入力端子16a,16bには、小容量のコンデンサ14が接続されているものとする。コンデンサ14によって、制御部用電源部32や制御部28へのスパイクノイズの侵入が防止される。また、コンデンサ14によって、制御部用電源部32に印加される動作電圧は、制御部用電源部32の動作電圧よりも低下せず、脈流電圧Vrの印加時には、制御部用電源部32は動作を継続するものとする。コンデンサ18は、光源モジュール6を連続点灯させ、または、ちらつきを生じさせない程度の十分大きな静電容量値を有するコンデンサであるものとする。光源モジュール6は、LEDからなる発光素子で構成された光源7を有しているものとする。
まず、正常時の動作について説明する。
時刻t0において、電源装置10の入力端子10a,10bに交流電源4から交流電力が供給されると、整流部12によって交流電圧を整流し、全波整流された脈流電圧Vrが、制御部用電源部32の電源入力端子32aと接地端子32b間に印加される。
脈流電圧Vrが上昇し、時刻t1において、制御部用電源部32の動作開始電圧Vsを超えると、制御部用電源部32は、動作を開始し、電源出力端子32cと制御部接地端子32d間に制御部28の動作用の電源電圧Vccを発生する。
時刻t2において、動作用の電源電圧Vccの供給を受けた制御部28は、スイッチング素子20に対して、駆動端子28cを介して駆動パルスの出力を開始する。駆動パルスは、スイッチング素子20のソースゲート間に印加されて、スイッチング素子20はオンオフ制御される。スイッチング素子20がオンのときには、電流は、高電位入力端子16a、逆流防止ダイオード34、抵抗器30、チョークコイル24を経由して光源モジュール6の電流流入のための接続端子6aに流れる。スイッチング素子20がオフのときには、電流は、フライホイールダイオード26、抵抗器30、チョークコイル24を経由して光源モジュール6の接続端子6aに流れる。
スイッチング電源回路16は、上述したように降圧チョッパ回路である。降圧チョッパ回路の出力電圧と入力電圧の比は、スイッチング素子20のオンデューティDに等しくなることが知られている。電源装置10の入力電圧をVin、出力電圧をVoutとし、スイッチング素子20のオン時間をTon、オフ時間をToffとすると、以下の関係が示される。
Vout/Vin=Ton/(Ton+Toff)=D (1)
ただし、ここでは、チョークコイル24に流れる電流は連続電流であり、スイッチング素子20、抵抗器30、チョークコイル24、およびフライホイールダイオード26等の抵抗分の影響を除外している。
一方、電源装置10に入力される電圧は、上述したように整流部12から出力される脈流電圧Vrである。そのため、式(1)においては、入力電圧Vinが変化することになる。式(1)より、Vin>Voutの範囲では、入力電圧Vinに応じて、スイッチング素子20のオンデューティDが変化する。入力電圧Vinが低いときには、オンデューティDが大きく、入力電圧Vinが高いときには、オンデューティDが小さい。本実施形態の電源装置10は、入力端子10a,10b間に平滑コンデンサを有していないので、コンデンサインプット形の電源回路とはならない。また、上述のように、入力電圧Vinが低いときにはオンデューティDを大きくして電源装置10への入力電流を流すので、電源装置10は、力率改善機能を有する。すなわち、本実施形態の電源装置10は、力率改善機能を備えた降圧チョッパ回路である。
なお、式(1)より、入力電圧Vinと出力電圧Voutがほぼ等しい条件では、オンデューティは、100%あるいは100%に近い値となる。オンデューティDが100%であるということは、チョークコイル24に直流電圧が印加されることになり、チョークコイル24には直流電流が流れ続けることを意味する。チョークコイル24に直流電流が流れ続ける場合には、チョークコイル24は、磁気飽和を生じて電源装置10が破損するおそれがある。そのため、制御部28には、最大オンデューティDmaxが設定されており、最大オンデューティDmaxは、たとえば50%等である。
スイッチング素子20がスイッチング動作を開始する起動時では、電源装置10の出力電圧Voutは、定常状態の電圧よりも低い電圧を出力している。コンデンサ18に蓄積された電荷がほぼ0の状態であり、電源装置10は、光源モジュール6に流す電流のほかに、コンデンサ18を充電する電流を供給する必要がある。式(1)で示したように、電源装置10のような降圧チョッパ回路では、入出力の電圧の比率でスイッチング素子20のオンデューティDが決定される。起動時のように出力電圧Voutが低く、出力のコンデンサ18に電荷がほとんど充電されていない状態では、電源装置10は、非常に大きいオンデューティDでコンデンサ18を充電する。そのときのオンデューティDは、たとえば最大オンデューティDmaxである。最大オンデューティDmaxで電源装置10が起動すると、コンデンサ18に過大な充電電流、すなわち突入電流を流し、コンデンサ18を損傷させたり、出力電圧Voutにオーバシュートを生じさせて光源モジュール6の光源7を破損させたりするおそれがある。
そこで、起動時に過大な電流を流さないようにするために、制御部28は、たとえば電源電圧Vccが印加されたことを検出して、電源装置10が起動状態であることを判定する。制御部28は、起動状態であることを判定した後、オンデューティDが小さい状態から徐々に大きくしていくように動作する。オンデューティDを変化させる場合には、オン時間Tonを一定にしてオフ時間Toffを長い時間から徐々に短縮していくようにしてもよく、周期(Ton+Toff)を一定にして、オン時間Tonを小さい値から大きい値に変化させるようにしてもよい。このように、起動時に徐々にオンデューティDを拡大していくことを一般にソフトスタート動作という。ソフトスタート動作によって、図2の時刻t2からt4のように、出力電圧Voutおよび出力電流Ioutは、滑らかに上昇するようになる。なお、光源7はLEDからなる発光素子であるため、拡散電位以上の電圧が印加されて電流が流れる。時刻t2において出力電圧Voutが立ち上った後、出力電圧Voutが光源7の拡散電位を超えるまでの時刻t3までは、光源モジュール6に電流がほとんど流れていないことを示している。
時刻t4以降では、光源モジュール6に流れる電流は、一定に制御される。光源モジュール6に流れる電流は、チョークコイル24に流れる電流に等しく、したがって、抵抗器30に流れる電流に等しい。抵抗器30の両端には、光源モジュール6に流れる電流に比例した検出電圧Vdetが発生するので、制御部28は、この電圧値をたとえば内部の基準電圧Vrefと比較して、検出電圧Vdetが基準電圧Vrefに等しくなるよう駆動端子28cの駆動パルスを制御する。電源装置10の出力電圧Voutは、電源装置10の高電位出力端子10cと低電位出力端子10dとの間に出力されて、光源モジュール6の接続端子6a,6bを介して光源7に印加される。光源7がLEDの場合には、LEDに流れる電流に応じてLEDの両端に電圧が発生する。したがって、光源モジュール6の両端には、光源7の両端に発生する電圧に、光源7の直列数を乗じた電圧が発生する。たとえば、1つの光源7が点灯するときに両端に発生する電圧4Vである場合に、このような光源7を5個直列に接続して点灯すると、点灯時に光源モジュール6の両端の接続端子6a,6b間には約20Vの電圧が発生する。
次に時刻t5において、瞬停が発生した場合を考える。瞬停とは、交流電圧の1/2サイクル(50Hzの場合には10ms)から数サイクル(100ms以下)の期間だけ交流電力が失われる状態をいう。図2の例では、交流の1サイクル分だけ交流電力が失われる場合を示している。
交流電源4の交流出力が停止した場合には、制御部用電源部32への電源供給が遮断されるので、制御部28の電源電圧Vccも低下する。
そのため、時刻t6において、制御部28は、動作を停止し、スイッチング素子20のスイッチング動作が停止する。本実施形態の電源装置10では、スイッチング素子20は、MOSFETであり、電源装置10の出力側から入力側に向かって電流が流れる向きに接続された寄生ダイオード22を有している。しかしながら、本実施形態の電源装置10では、スイッチング素子20と高電位入力端子16aとの間に、出力側から入力側に向かって寄生ダイオード22を介して、コンデンサ18に蓄積された電荷が放電しないように、逆流防止ダイオード34が接続されているので、コンデンサ18に蓄積された電荷は、光源モジュール6を介して徐々に放電される。
逆流防止ダイオード34が接続されておらず、スイッチング素子20が高電位入力端子16aに接続されている場合に、瞬停によって交流電源4からの電力供給がなくなると、コンデンサ18に蓄積された電荷は、チョークコイル24、抵抗器30、および寄生ダイオード22を介して、制御部用電源部32へ放電する。たとえば、制御部用電源部32の動作開始電圧が15V程度で、電源装置の出力電圧Voutが20V程度の場合には、上述の経路を通って電流が流れ、制御部用電源部32の動作が継続される。そのため、図2の破線のように、制御部28の電源電圧Vccが供給される状態が継続される。
一般に、上述した制御部28のソフトスタート機能は、制御部28の電源電圧Vccとして印加される電圧値をしきい値としてセットされ、リセットされる。すなわち、制御部28のソフトスタート機能は、制御部28の電源電圧Vccが上昇し、第1のしきい値電圧Vt1を超えると、動作を開始する。電源電圧Vccが低下して第2のしきい値電圧Vt2を下回ると、ソフトスタート機能はリセットされる。再度電源電圧Vccが第1のしきい値電圧Vt1を超えることによって、ソフトスタート動作が開始される。逆流防止ダイオード34がない場合には、コンデンサ18に蓄積された電荷が寄生ダイオード22を介して制御部用電源部32を動作させ、制御部28の電源電圧Vccが維持される。このため、電源電圧が第2のしきい値電圧Vt2を下回らないので、ソフトスタート機能がリセットされない。ソフトスタート機能がリセットされない状態のまま、再度脈流電圧Vrが投入されると、制御部28は最大オンデューティDmaxでスイッチング素子20を駆動するおそれがある。
時刻t7において、交流電源4が回復し、脈流電圧Vrが入力されると、逆流防止ダイオード34がない場合には、破線で示すように、制御部28の電源電圧Vccが動作電圧範囲で維持され、ソフトスタートのリセットのための第2のしきい値電圧Vt2を下回ることがない。制御部28は、出力電圧Voutが低いと判断し、最大オンデューティDmax、またはそれに近いオンデューティDで動作を開始する。そのため、コンデンサ18に過大な電流を流したり、出力電圧Voutにオーバシュートを生じて光源モジュールを破損させたりするおそれがある。
本実施形態の電源装置10では、スイッチング素子20と高電位入力端子16aとの間に逆流防止ダイオード34が接続されているので、瞬停発生(時刻t5)後、すぐに制御部用電源部32の動作が停止し、制御部28への電源供給が停止する。制御部28は、電源電圧Vccの供給が遮断されるとともに、電源電圧Vccが第2のしきい値電圧Vt2よりも低くなってソフトスタート機能がリセットされる。
時刻t7において、交流電源4が瞬停から回復し、脈流電圧Vrが印加されると、制御部28は、起動時と同様にソフトスタートを開始し、図2の実線のように徐々に出力電圧Voutを立ち上げることができる。
上述したように、制御部28の電源電圧が、瞬停後すみやかに遮断されることによって、瞬停からの回復時に、制御部28は、ソフトスタート動作から動作を開始するので、オンデューティDが制限された状態でスイッチング素子20を駆動し、コンデンサ18への突入電流を抑制し、出力電圧Voutのオーバシュート等を防止することができる。
なお、制御部28が、瞬停からの回復時にソフトスタートから動作を開始するようにした場合で、ソフトスタートの期間が瞬停の期間に比べて長いときには、瞬停後に光源モジュール6への電力供給が途切れてしまい、その後再点灯するまでの期間は消灯状態となってしまうことがある。
本実施形態の電源装置10では、コンデンサ18に蓄積された電荷の瞬停時の放電経路がほとんど光源モジュール6の側であるため、放電の割合が小さく、出力電圧Voutの低下が小さい。そのため、制御部28の電源端子28aと接地端子28bとの間に接続するコンデンサ29の静電容量値を大きく設定して、瞬停時に電源電圧Vccがソフトスタートをリセットする第2のしきい値を下回らないようにしてもよい。コンデンサ18の放電の割合が小さく、正常な動作時の出力電圧Voutとの差が小さい場合には、ソフトスタート動作を経なくても、瞬停からの回復時にコンデンサ18への突入電流を小さくし、出力電圧Voutのオーバシュート等を低減させることができる。
なお、上述では、電源装置10は、LED等の光源7を用いた光源モジュール6を負荷として照明装置1を構成する場合について説明したが、光源モジュール以外の直流負荷を用いてももちろんよい。光源モジュール以外の直流負荷を接続する場合には、スイッチング電源回路をたとえば定電圧電源とすることもできる。また、スイッチング電源回路を負荷電流および出力電圧の両方を検出して制御する定電力出力電源とすることもできる。
上述の例では、スイッチング電源回路16として降圧チョッパ回路を用いる場合について説明したが、出力側からスイッチング素子20の寄生ダイオードを介して制御部の動作電源を供給する構成の電源装置にも適用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 照明装置、4 交流電源、6 光源モジュール、6a,6b 接続端子、7 光源、10 電源装置、10a,10b 入力端子、10c 高電位出力端子、10d 低電位出力端子、12 整流部、12a,12b 交流入力、12c 高電位出力端子、12d 低電位出力端子、14 コンデンサ、16 スイッチング電源回路、16a 高電位入力端子、16b 低電位入力端子、16c 高電位出力端子、16d 低電位出力端子、18 コンデンサ、20 スイッチング素子、22 寄生ダイオード、24 チョークコイル、26 フライホイールダイオード、28 制御部、28a 電源端子、28b 接地端子、28c 駆動端子、29 コンデンサ、30 抵抗器、32 制御部用電源部、32a 電源入力端子、32b 接地端子、32c 電源出力端子、32d 制御部接地端子、34 逆流防止ダイオード

Claims (5)

  1. 第1端子から入力電力を入力し、第2端子から直流電力を負荷に供給するスイッチング電源回路と、
    前記第2端子と基準電位との間に接続された第1コンデンサと、
    を備え、
    前記スイッチング電源回路は、
    前記入力電力をスイッチングするスイッチング素子と、
    電源端子を有し、前記電源端子で前記入力電力からその一部の供給を受けて、前記直流電力を出力するように前記スイッチング素子を制御する制御部と、
    前記第2端子から前記第1端子に向かって電流が流れる方向に接続された第1ダイオードと、
    前記第1コンデンサから前記第1ダイオードを介して前記電源端子へ電力を供給する経路を遮断するように接続された第2ダイオードと、
    を含み、
    前記制御部は、起動時に前記スイッチング素子のオンデューティを徐々に拡大するソフトスタート機能を有し、
    前記ソフトスタート機能は、前記電源端子に印加される電圧が上昇し第1しきい値電圧を超えた場合に動作を開始し、前記電源端子に印加される電圧が低下し前記第1しきい値電圧よりも低い第2しきい値電圧を下回った場合に動作を停止して初期状態となる電源装置。
  2. 前記スイッチング素子は、前記第1端子と前記第2端子との間に直列に接続され、
    前記第1ダイオードは、前記スイッチング素子に並列に接続された請求項1記載の電源装置。
  3. 前記入力電力を整流する整流回路をさらに備え、
    前記スイッチング電源回路は、前記整流回路で整流された脈流電圧が入力される請求項1または2記載の電源装置。
  4. 前記制御部は、前記電源端子に接続された第2のコンデンサを有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
  5. 光源と、
    前記光源に電力を供給する請求項1〜4のいずれか1つに記載の電源装置と、
    を備えた照明装置。
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