JP5919797B2 - 液圧式リフタ及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、液圧回路を介してアクチュエータに作動液を供給することによりアクチュエータに接続したリフト板を駆動するとともに、アクチュエータに供給する作動液の量を変更することによりリフト板の動作速度を変更可能な液圧式リフタ、及びこのような液圧式リフタを搭載した車両に関する。
従来より、積載する対象のものを積載可能なリフト板と、リフト板を駆動するアクチュエータと、アクチュエータに作動液を供給する液圧回路と、アクチュエータに供給する作動液の量を制御する制御装置とを備えたリフタが種々知られている。このようなものの一例として、前記液圧回路がアクチュエータに作動液圧を供給するための液圧ポンプを有するとともに、この液圧ポンプが駆動源であるモータに接続され、前記制御装置は前記モータの回転数を制御することにより流量を制御するものが考えられている。さらに、このようなリフタにおいて、負荷の大小に関わらずリフト板の昇降速度を一定にするとともに低速でリフト板の昇降を行う際の制御を滑らかに行える構成を安価に実現すべく、液圧ポンプのアクチュエータへの吐出圧力に連動して絞り弁の絞り量を制御する構成のものが考えられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−61481号公報
ここで、このようなリフタを、介護を必要とする人を搭乗させるための福祉用リフタとして使用するにあたっては、リフトの動作、特に始動動作及び停止動作は緩やかに行うことが望ましい。しかし、人を搭乗させる前の準備段階等、人が搭乗していない状態では、リフトが速やかに動作できるようにすることが望ましい。ここで、人が搭乗していない状態でリフトが速やかに動作できるようにするには、液圧ポンプのアクチュエータへの圧力が人が搭乗していない場合の圧力となった場合、絞り弁の絞り径を従来より大きくするか回転数を多くする必要がある。しかし、絞り径を大きくすると、特許文献1では、下降の際の流路にも共通の絞り弁を使用しているため、人が乗車している場合の下降速度まで速くなってしまい、安全性が損なわれてしまう。また回転数を多くすると、電動機の出力が増え、余分な電力を消費してしまう。
本発明は以上の点に着目し、人が搭乗していない際にはリフトを速やかに動作させるべくアクチュエータに供給する作動液の流量を人の操作によって可変化できるようにしつつ、始動時及び停止時にリフト板を低速で確実に動作させることができるようにすることを目的とする。
すなわち本発明に係る液圧式リフタは、リフト板と、リフト板を駆動するアクチュエータと、駆動源たるモータに接続してなり前記アクチュエータに作動液圧を供給するための液圧ポンプ、及びこの液圧ポンプを経て前記アクチュエータに流入する作動液量を変更可能にすべく開度を変更可能な弁とを備えた液圧ユニットと、このアクチュエータに供給される作動液の量を制御すべく前記モータの回転数及び前記弁の開度の制御を行う制御装置と、この制御装置に接続してなり昇降動作を開始するための操作及び前記リフト板の昇降速度を決定するための操作を受け付けるスイッチとを備えている液圧式リフタであって、前記制御装置が、前記スイッチからのリフト板の昇降速度の入力を受け付ける制御、前記スイッチが昇降動作を開始するための操作を受け付けた後に前記モータをトルクを発生させることが可能な最低回転数で回転させる制御、前記モータを前記最低回転数で回転させた後に弁を全閉状態から全開状態に漸次変化させる制御、前記弁に対する制御を完了した後に前記モータの回転数を前記スイッチから受け付けたリフト板の昇降速度に対応する目標回転数に向けて漸次上昇させる制御を少なくとも行うことを特徴とする。
また、本発明に係る車両は、前段で述べたような液圧式リフタを有することを特徴とする。
このようなものであれば、起動時においては弁を全閉状態から全開状態に漸次変化させる制御を行うことにより、起動時においてアクチュエータに供給する作動液の量の制御すなわち起動時の低速動作の制御を弁の開度の制御に担わせることができる。その上で、リフトを速やかに動作させる必要がある場合にはモータの回転数を高くしてアクチュエータに供給する作動液の流量を大きくすることにより、高速動作の制御はモータの回転数制御が担う。すなわち、両者を能動的に制御することで両性能を実現する。
本発明の液圧式リフタの構成によれば、人が搭乗していない際にはリフトを速やかに動作させるべくアクチュエータに供給する作動液の流量を大きくすることができるようにしつつ、始動時及び停止時にはリフト板を低速で確実に動作させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両を示す図。 同実施形態に係る液圧式リフタの液圧回路図。 リフタの位置センサ及びリフタポジションの詳細を示す図。 リフタの位置センサ及びリフタポジションの詳細を示す図。 昇降制御プログラムによる制御の手順を示すフローチャート。 制御装置が昇降制御プログラムに基づく制御を行った際の実施例を示す図。 制御装置が昇降制御プログラムに基づく制御を行った際の実施例を示す図。 制御装置が昇降制御プログラムに基づく制御を行った際の実施例を示す図。
以下、本発明の一実施形態について述べる。
本実施形態の車両Cは、図1に示すように、車両本体C1と、この車両本体C1の後部に設けられた液圧式リフタ1とを備えている。
この液圧式リフタ1は、図2に示すように、介護を必要とする人を搭乗させるためのリフト板2と、このリフト板2を駆動するアクチュエータ3と、駆動源たるモータMに接続してなり前記アクチュエータ3に作動液圧を供給するための液圧ポンプ41、及びこの液圧ポンプ41を経て前記アクチュエータ3に流入する作動液量を変更可能にすべく開度を変更可能な弁たる比例弁42とを備えた液圧ユニット4と、このアクチュエータ3に供給する作動液の量を制御すべく近接センサ等を用いた位置センサ7からリフタの位置などを受信し、前記モータの回転数及び前記比例弁42の開度の制御をする制御装置5と、この制御装置5に接続してなり昇降動作を開始及び停止するための操作を受け付ける昇降停止操作部61及び前記リフト板2の昇降速度を決定するための操作を受け付ける速度操作部62を有するスイッチ6とを備えている。
前記アクチュエータ3は、本実施形態では第1のシリンダ室31に作動液の供給を受けることによりリフト板2を上昇させるとともに、第2のシリンダ室32に作動液の供給を受けることにより、ロッド33を介してリフト板2を下降させる液圧式のアクチュエータ3である。このアクチュエータ3は、上述したように液圧ユニット4を介して作動液の供給を受ける。
前記液圧ユニット4は、駆動源たるモータMに接続してなり前記アクチュエータ3に作動液圧を供給するための前記液圧ポンプ41と、この液圧ポンプ41を経て前記アクチュエータ3に流入する作動液量を変更可能にすべく前記制御装置5からの制御信号を受けて開度を変更可能な弁である前記比例弁42と、作動液を貯蔵するためのタンク43から前記液圧ポンプ41を経て前記比例弁42までを接続する入力通路44と、前記比例弁42と前記第1のシリンダ室31とを接続する第1の出力通路45と、前記比例弁42と前記第2のシリンダ室32とを接続する第2の出力通路46と、前記比例弁42と前記タンク43とを連通し前記第1又は第2のシリンダ室31、32から吐出された作動液を前記タンク43に戻すための吐出通路47と、前記液圧ポンプ41から吐出された作動液を無負荷でタンク43に戻すためのスルー通路48とを備えている。前記比例弁42は、前記入力通路44と前記第1及び第2の出力通路45、46との間を遮断するとともに前記入力通路44と前記スルー通路48を連通させる中立状態、前記入力通路44と前記第1の出力通路45とを連通するとともに前記第2の出力通路46と前記吐出通路47とを連通する上昇状態、及び前記入力通路44と前記第2の出力通路46とを連通するとともに前記第1の出力通路45と前記吐出通路47とを連通する下降状態をとり得る。また、この比例弁42は、前記上昇状態及び前記下降状態において、前記制御装置5からの開閉信号eに基づき開度を変更可能である。以下、比例弁42が上昇状態をとり開度が最大である状態を上昇側全開状態、比例弁42が下降状態をとり開度が最大である状態を下降側全開状態と称する。なお、この比例弁42の中立状態は、請求項中の全閉状態に相当する。さらに、前記モータMも、前記制御装置5からの回転数信号dに基づき回転数を変更可能である。
前記スイッチ6の昇降停止操作部61は、前記比例弁42を前記中立状態、前記上昇状態及び前記下降状態のいずれとするかの選択入力を受け付ける、例えば機械式のスイッチである。さらに詳述すると、この昇降停止操作部61は、中立位置、上昇位置及び下降位置のいずれかを選択的にとり、この昇降停止操作部61が前記中立位置、前記上昇位置及び前記下降位置をとる場合にそれぞれ前記比例弁42を前記中立状態、前記上昇状態及び前記下降状態とすべく、前記制御装置5にこの昇降停止操作部61の位置を示す昇降停止信号aを出力する。
前記スイッチ6の速度操作部62は、前記リフト板2の昇降速度を決定するためのものであり、ダイヤル等を利用して形成している。本実施形態では、前記リフト板2の昇降速度は、低速側から順に「0」、「1」、「2」、「3」、「4」及び「5」の6段階のいずれかである。そして、この速度操作部62は、前記制御装置5に前記昇降速度を示す速度信号bを出力する。
その他、位置センサ7は前記制御装置5にリフタの現状の位置であるリフタポジションを示す位置信号cを出力し、完全停止スイッチはリフ板2が車上や地面に着地した際に前記モータMの回転を停止させると共に前記比例弁42の開度を全閉にさせるための停止信号fを前記制御装置5に出力する。完全停止スイッチ8は図2及び図3に示すようにリフト板2の底に付いており、機械式のスイッチや近接センサを用いている。また、この完全停止スイッチ8は、リフト板2が車両本体C1に完全に収納されたことを検知するセンサを利用して形成した第3のスイッチ8a及びリフト板2が着地したことを検知するセンサを利用して形成した第4のスイッチ8bを含んでいる。
前記制御装置5は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。また、この制御装置5の入力インタフェースには、前記スイッチ6の昇降停止操作部61からの昇降停止信号a、速度操作部62からの速度信号b、位置センサ7からの位置信号c、及びリフト板2に設けた完全停止スイッチ8からの停止信号fがそれぞれ入力される。一方、この制御装置5の出力インタフェースからは、前記モータMに対して回転数を変更するための回転数信号d、及び前記比例弁42に対して開度を変更するための開閉信号eがそれぞれ出力される。また、メモリの所定領域には、これら各段階に対応するモータMの回転数を予め記憶している。なお、前記モータMの回転数は、実験により決定される値である。また、昇降速度「1」に対応する回転数は、トルクを発生させることが可能な最低回転数である。さらに、メモリの他の所定領域には、前記スイッチ6が昇降動作を開始するための操作を受け付けた際に実行され、CPUが実行することにより、前記昇降停止操作部61からの昇降停止信号aを取得する制御、前記速度操作部62から速度信号bを取得する制御、前記位置センサ7から位置信号cを取得し、モータMをトルクを発生させることが可能な最低回転数で回転させた後、前記比例弁42を全閉状態から上昇側全開状態又は下降側全開状態に漸次変化させる制御、前記位置センサ7からの位置信号cにてリフタの位置を把握し、その位置に適した、また速度信号bに対応した前記モータMの回転数及び前記比例弁42の開度を目標値(実験値)に合わせ漸次変化及び維持させる制御、リフト板2の昇降が完了した際、完全停止スイッチ8からの停止信号fを取得し前記モータMの回転を停止させ、前記比例弁42の開度を全閉にする制御を行なうための昇降プログラムが内蔵されている。
以下、リフタの位置センサやリフト位置(リフタポジション)の詳細を図3及び図4を参照しつつ説明する。まず、リフト位置(リフタポジション)は大きく分けて4つあり、近接センサ等を用いた位置センサ7に設けられた検出体である第1及び第2のスイッチ7a、7bが検出対象であるアクチュエータ3のロッド33の先端の位置を検出する事で、位置信号cを制御装置5に出力する。図4に示すように、第1のスイッチ7aはアクチュエータ3のロッド33の先端が第1及び第2の領域A1、A2にあることを検出する。第2のスイッチ7bはアクチュエータ3のロッド33の先端が第2及び第3の領域A2、A3にあることを検出する。以下、検出対象であるロッド33の先端の位置と第1及び第2のスイッチ7a、7bの出力との関係について表1を参照しつつ説明する。
Figure 0005919797
検出対象であるロッド33の先端の位置が第1の領域A1にある場合、第1のスイッチ7aは検出対象であるロッド33の先端を検出し、第2のスイッチ7bは検出対象であるロッド33の先端部を検出できない。この際、表1に示すように、第1のスイッチ7aは検出できたため『1』、第2のスイッチ7bは検出できなかったため『0』と制御装置5に位置信号cを出力する。以下同様に、ロッド33の先端の位置が第2の領域A2にある場合、表1に示すように、第1及び第2のスイッチ7a、7bはともに検出できたためいずれも『1』と制御装置5に位置信号cを出力する。ロッド33の先端の位置が第3の領域A3にある場合、表1に示すように、第1のスイッチ7aは検出できなかったため『0』、第2のスイッチ7bは検出できたため『1』と制御装置5に位置信号cを出力する。そして、ロッド33の先端の位置が第4の領域A4にある場合、第1及び第2のスイッチ7a、7bはともに検出できなかったためいずれも『0』と制御装置5に位置信号cを出力する。なお、以下の説明において、ロッド33の先端の位置が第1〜第4の領域A1〜A4に有ることを、「リフタポジションが第1〜第4の領域A1〜A4にある」と称する。
さらに、昇降制御プログラムによる制御の手順を、フローチャートである図5を参照しつつ説明する。まず、前記スイッチ6の昇降停止操作部61から、前記スイッチ6が中立位置(停止ボタン)を示すものから、下降位置(下降ボタン)、上昇位置(上昇ボタン)のいずれかに変化したかを判定する。すなわち、昇降停止操作部61からの昇降停止信号aが下降状態と上昇状態とのいずれに変化したかを判定する(ステップS1)。次いで、前記スイッチ6の速度操作部62から速度信号bを取得し、リフタ目標速度を判定する(ステップS2a、ステップS2b)。リフタ目標速度が『0』である場合は、『リフタ停止モード』の制御を行う(ステップS16a、S16b)。リフタ目標速度が『0』でない場合は、再度昇降停止操作部61からの昇降停止信号aが停止状態かを判定する(ステップS3a、ステップS3b)。この昇降停止信号aが停止状態である場合は『停止ボタンモード』の制御を行う(ステップS17a、S17b)。前記昇降停止信号aが停止状態でない場合は、次いで、位置センサ7から出力される位置信号cを取得し第1及び第2のスイッチ7a、7bの状態からリフトポジションを判定する(ステップS4a、ステップS4b)。昇降停止操作部61の昇降停止信号aが下降状態を示し、リフタポジションが第1、第2の領域A1、A2にある場合、及び前記昇降停止信号aが上昇状態を示しリフタポジションが第4、第3の領域A4,A3にある場合、起動モードの作動時間T1を経過したかを判定する。なお、作動時間T1は実験にて決定する。また、『停止モード』『停止ボタンモード』『完全停止モード』にならない限り、起動モードの作動時間はリセットさせないよう制御されている(各リフタポジションも同様)(ステップS5a、ステップS5b)。作動時間T1を経過した場合は『リフタ上昇モード』の制御を行う(ステップS9a、S9b)。一方、作動時間T1を経過していない場合は『起動モード』の制御を行う(ステップS12a、S12b)。また、昇降停止操作部61の昇降停止信号aが下降状態を示しリフトポジションが第3の領域A3にある場合及び前記昇降停止信号aが上昇状態を示しリフタポジションが第2の領域A2にある場合も起動モードの作動時間
1を経過したかを判定する(ステップS6a、ステップS6b)。作動時間T1を経過した場合は『リフタ下降モード』の制御を行う(ステップS10a、10b)。一方、作動時間T1を経過していない場合は『起動モード』の制御を行う(ステップS13a、S13b)。昇降停止操作部61の昇降停止信号aが下降状態を示しリフタポジションが第4の領域A4にある場合、及び前記昇降停止信号aが上昇状態を示しリフタポジションが第1の領域A1にある場合は、下降状態においては完全停止スイッチ8の第4のスイッチ8b、上昇状態においては完全停止スイッチ8の第3のスイッチ8aからの停止信号fの状態を判定する(ステップS7a、ステップS7b)。下降状態においては前記第4のスイッチ8b、上昇状態においては前記第3のスイッチ8aから信号が出力されている場合、すなわちリフト板2が車両本体C1の荷台又は地面に着地した場合は『完全停止モード』の制御を行う(ステップS15a、S15b)。一方、完全停止スイッチ8から信号が出力されていない場合は起動モードの作動時間T1を経過したかを判定する(ステップS8a、ステップS8b)。作動時間T1を経過した場合は『リフタ停止モード』の制御を行う(ステップS11a、S11b)。一方、作動時間T1を経過していない場合は『起動モード』の制御を行う(ステップS14a、S14b)。なお、前記図5に示すように、昇降停止操作部61からの信号が下降状態を示す場合には符号の末尾がaであるステップの制御を行う。一方、昇降停止操作部61からの信号が上昇状態を示す場合には符号の末尾がbであるステップの制御を行う。
さらに、各モードについての詳細を説明する。『リフタ上昇モード』の制御は、昇降停止操作部61からの昇降停止信号aが下降状態を示す際にリフタポジションが第1又は第2の領域A1、A2にある場合及び昇降停止操作部61からの昇降停止信号aが上昇状態を示す際にリフタポジションが第4又は第3の領域A4、A3にある場合に行われる。この『リフタ上昇モード』とは、図6の実線に示すように、モータMを速度操作部62からの速度信号bに応じた目標回転数まで回転させ、また比例弁42の開度を全開に維持させるモードである。
次いで、『リフタ下降モード』の制御は、昇降停止操作部61からの昇降停止信号aが下降状態を示す際にリフタポジションが第3の領域A3にある場合及び昇降停止操作部61からの昇降停止信号aが上昇状態を示す際にリフタポジションが第2の領域A2にある場合に行われる。このような状態ではリフタの構造上、上死点を越えた際、負荷がかかっている状態から逆負荷になり、アクチュエータ3及び液圧ユニット4の内部が負圧状態になりキャビテーションが起こり、リフタが急降下する可能性がある。そこで、図6の破線に示すように、モータMは速度操作部62からの速度信号bに応じた目標回転数まで回転させ、比例弁42の開度を速度操作部62からの速度信号bに応じた目標開度(開度全開よりも狭める)まで漸次変化させ、リフタの急降下を防ぐ。なお、この際のモータMの回転数及び比例弁42の開度の値は実験にて決定する。
『リフタ停止モード』の制御は、昇降停止操作部61からの昇降停止信号aが下降状態を示す際にリフタポジションが第4の領域A4にある場合及び昇降停止操作部61からの昇降停止信号aが上昇状態を示す際にリフタポジションが第1の領域A1にある場合行われる。この『リフタ停止モード』においては、図6の一点鎖線に示すように、リフタを停止させるために前記『リフタ下降モード』よりもリフタ速度を遅くする制御を行う。モータMは速度操作部62からの速度信号bに応じた目標回転数まで回転させ、比例弁42の開度を速度操作部62からの速度信号bに応じた目標開度(リフタ下降モード状態の開度よりも狭める)まで漸次変化させる。なお、この際のモータMの回転数及び比例弁42の開度の値も実験にて決定する。
『完全停止モード』の制御は、下降状態及び上昇状態において完全停止スイッチ8が機能した場合に行われる。この『完全停止モード』の制御では、リフト板2を停止させるため、モータMの回転を停止させ、比例弁42の開度を全閉にさせる。なお、昇降停止操作部61の昇降停止信号aが下降状態を示す際、完全停止スイッチ8を構成する第3のスイッチ8aは制御の範囲に含まれないものとする。同様に昇降停止操作部61の昇降停止信号aが上昇状態を示す際の完全停止スイッチ8を構成する第4のスイッチ8bも制御の範囲に含まれないものとする。
次いで、リフタの起動時の詳細について説明する。リフタ速度が0の状態から起動する際は、『起動モード』の制御が行われる。この『起動モード』の制御では、モータMをトルクを発生させることが可能な最低回転数まで回転させ、比例弁42の開度については、図7に示すように各リフタポジションに応じた目標開度まで全閉から漸次変化させる。よって『リフタ下降モード』、『リフタ停止モード』のようにリフタの急降下を防止しつつ、緩やかな起動を行なう。
『停止モード』の制御は、前記スイッチ6の速度操作部62からの速度信号bが示す速度が『0』である際に行われる。この『停止モード』の制御では、モータMの回転数を目標回転数まで回転させ、後に回転を停止させる。比例弁42は開度を全閉へ漸次変化させる。モータMの回転を停止させる時間、比例弁42の開度を全閉へ漸次変化させる速度は実験にて決定する。
『停止ボタンモード』の制御は、前記スイッチ6の速度操作部62からの速度信号bが示す速度が『0』でないことを検知した後、前記スイッチ6の昇降停止操作部61からの昇降停止信号aが停止状態を示した場合に行われる。この『停止ボタンモード』の制御では、モータMの回転数を目標回転数まで回転させ、後に回転を停止させる。比例弁42は開度を全閉へ変化させる。モータMの回転を停止させる時間、比例弁42の開度を全閉へ漸次変化させる速度は実験にて決定する。なお『停止ボタンモード』は緊急停止を想定しており、比例弁42の開度を全閉に変化させる速度を『停止モード』よりも速くしている。なお、昇降停止操作部61の昇降停止信号aが下降状態に関しては比例弁42は下降側比例弁を作動させることを意味しており、同時に上昇状態は上昇側比例弁を作動させることを意味する。また各モードに於いて、モータMの回転数を変化させるにはPWM制御を用いており、制御装置5からは目標回転数の値に応じた周波数が出力され、比例弁42の開度については制御装置5から目標開度に応じた電流値が出力される。
また、制御装置5が前記昇降制御プログラムに基づく制御を行った際の一部の実施例を、図8を参照しつつ以下に述べる。また、速度操作部62からの速度信号bの値すなわち目標速度が『1』、『5』である場合のみを示すものとする(『0』、『2』、『3』、『4』は省略する)。前記図8では、前記速度信号bの値すなわち目標速度が『5』である場合を実線、前記速度信号bの値すなわち目標速度が『1』である場合を破線によりそれぞれ示している。
前記スイッチ6の昇降停止操作部61から昇降動作を開始するための操作、すなわち比例弁42を中立位置(全閉)から上昇位置又は下降位置に変化させる操作を受け付け、また目標回転数が速度操作部62から示されるとモータMの回転数がトルクを発生させることができる最低回転数に保たれた後、比例弁42の開度が中立状態(全閉)から(上昇側又は下降側)全開状態に漸次、本実施形態では直線的に変化させることにより、起動時に緩やかな始動を行うことができる(起動モード)。次いで、比例弁42が(上昇側又は下降側)全開状態となった後、モータMの回転数はリフタ上昇モードであるリフタポジションの範囲の間、前記最低回転数から速度操作部62が示すリフトの昇降速度に対応する目標回転数に漸次、本実施形態では直線的に変化させる。よってリフトの昇降速度を速度操作部62の示す値に対応し作動することができる (リフタ上昇モード)。その後、リフタ下降モード、リフタ停止モードを介して比例弁42は目標開度まで漸次変化させる。前記回転数は目標回転数を維持又は漸次変化させる。よってアクチュエータ3及び液圧ユニット4の内部が負圧状態になるのを防止し、キャビテーションの発生及び、リフタの急降下を防ぎつつ、昇降速度を速度操作部62の示す値に対応し作動することができる(リフタ下降モード、リフタ停止モード)。そしてリフタの昇降が完了した後、前記比例弁42の開度が中立状態に変化させるとともに、モータMの回転は停止させることにより、リフタを停止させる(完全停止モード)。
以上に述べたように、本実施形態の液圧式リフタ1の構成によれば、起動時には比例弁42を中立状態から上昇側全開状態又は下降側全開状態に漸次変化させることにより、起動時においてアクチュエータ3に供給する作動液の量の制御を行う。その上で、リフを速やかに動作させる必要がある場合には前記モータMの回転数を高くしアクチュエータ3に供給する作動液の流量を大きくすることにより高速動作の制御を行う。すなわち、起動時の低速動作は比例弁42での制御を主体に設定し、低速動作以外の動作はモータMの回転数を主体に設定して、両者を能動的に制御することで両性能を実現する。
なお、本発明は以上に述べたオープンループ制御の実施形態に限られない。
例えば、モータの回転数や比例弁の開度の状態を制御装置に読み込ませ、補正を行なうフィードバック制御などその他の制御方法を用いてもよい。
また、上述したオープンループ制御の実施形態では、リフト板の昇降速度は、低速側から順に「0」、「1」、「2」、「3」、「4」及び「5」の6段階に設定しているが、5段階以下又は7段階以上に設定してもよく、さらに、予め定めた最低速度と最高速度との間で無段階すなわち連続的に設定可能にしてもよい。加えて、液圧回路中に圧力センサを設け、この圧力センサが示す液圧が高い場合にはリフト板に人が搭乗しているものと判断してリフト板を低速で昇降させる制御を行い、前記圧力センサが示す液圧が低い場合にはリフト板に人が搭乗していないものと判断してリフト板を高速で昇降させる制御を行う態様も考えられる。この場合、液圧回路中に圧力センサを設ける代わりに、人が搭乗したことを直接検知すべくリフト板に重量センサ等を設け、この重量センサ等の出力に基づきリフト板の昇降速度の制御を行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、起動時において弁を中立状態(全閉状態)から(上昇側また下降側)全開状態にする制御を完了した後モータの回転数を変更する制御を行うようにしているが、例えば、弁を中立状態(全閉状態)から(上昇側また下降側)全開状態にする制御の進行中にモータの回転数を変更する制御を行い、弁の開度が(上昇側また下降側)全開状態となると同時にモータの回転数を変更する制御を完了するようにする等、種々の制御手順を採用してよい。
加えて、上述した実施形態では、リフト板の昇降動作の完了時において、弁を(上昇側また下降側)全開状態から中立状態(全閉状態)にする制御と、モータの回転数を最低回転数に向けて漸次低下させる制御とを同時に開始し同時に完了するようにしているが、例えば、モータの回転数を最低回転数に向けて漸次低下させる制御を先に行い、モータの回転数が最低回転数に達した後弁を(上昇側また下降側)全開状態から中立状態(全閉状態)にする制御を行うようにする等、種々の制御手順を採用してもよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
C…車両
1…液圧式リフタ
2…リフト板
3…アクチュエータ
4…液圧ユニット
41…液圧ポンプ
42…比例弁(弁)
5…制御装置
6…スイッチ
7…位置センサ
8…完全停止スイッチ
M…モータ

Claims (2)

  1. リフト板と、リフト板を駆動するアクチュエータと、駆動源たるモータに接続してなり前記アクチュエータに作動液圧を供給するための液圧ポンプ、及びこの液圧ポンプを経て前記アクチュエータに流入する作動液量を変更可能にすべく開度を変更可能な弁とを備えた液圧ユニットと、アクチュエータに供給する作動液の量を制御すべく前記液圧ポンプの回転数及び前記弁の開度の制御を行う制御装置と、この制御装置に接続してなり昇降動作を開始するための操作及び前記リフト板の昇降速度を決定するための操作を受け付けるスイッチとを備えている液圧式リフタであって、
    前記制御装置が、前記スイッチからのリフト板の昇降速度の入力を受け付ける制御、前記スイッチが昇降動作を開始するための操作を受け付けた後に前記モータをトルクを発生させることが可能な最低回転数で回転させる制御、前記モータを前記最低回転数で回転させた後に弁を全閉状態から全開状態に漸次変化させる制御、前記弁に対する制御を完了した後に前記モータの回転数を前記スイッチから受け付けたリフト板の昇降速度に対応する目標回転数に向けて漸次上昇させる制御を少なくとも行うことを特徴とする液圧式リフタ。
  2. 車両本体と、車両本体に搭載してなる請求項1記載の液圧式リフタを備えていることを特徴とする車両。
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