JP3493306B2 - 油圧エレベータ制御装置 - Google Patents

油圧エレベータ制御装置

Info

Publication number
JP3493306B2
JP3493306B2 JP17731098A JP17731098A JP3493306B2 JP 3493306 B2 JP3493306 B2 JP 3493306B2 JP 17731098 A JP17731098 A JP 17731098A JP 17731098 A JP17731098 A JP 17731098A JP 3493306 B2 JP3493306 B2 JP 3493306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
pressure
car
rotation speed
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17731098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000007237A (ja
Inventor
陽一 関本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP17731098A priority Critical patent/JP3493306B2/ja
Publication of JP2000007237A publication Critical patent/JP2000007237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3493306B2 publication Critical patent/JP3493306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Elevator Control (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ポンプからの
油圧に基づいて油圧ジャッキを駆動し乗りかごの昇降制
御を行う油圧エレベータ制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】油圧エレベータは、油圧ポンプからの油
圧に基づいて油圧ジャッキを駆動し、乗りかごの昇降を
行うものである。このような油圧エレベータにおいて
は、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に油圧バルブが設
けられており、乗りかごの停止中は、乗りかごが所定の
停止位置に保持されるように、油圧バルブにより油圧ジ
ャッキ側の油圧を保持している。 【0003】この場合、油圧ポンプ側の油圧と油圧ジャ
ッキ側の油圧とは異なっており、油圧ポンプ側の油圧の
方が低い圧力となっている。このように、乗りかごの停
止中は、油圧ポンプ側の油圧と油圧ジャッキ側の油圧と
が異なっているので、乗りかごが動く前に始動時のショ
ックを和らげる必要がある。そこで、停止中の乗りかご
をスムーズにスタートさせるために圧力釣合制御を行
い、油圧ポンプ側の油圧と油圧ジャッキ側の油圧との圧
力を釣り合わせる動作を行う。 【0004】従来は、乗りかごが戸閉してから油圧ポン
プを回転させ、この圧力釣合制御を開始している。これ
は、乗りかごの戸(ドア)が開いている状態で乗りかご
が上下方向に動くことを避けるためである。すなわち、
油圧ポンプの回転中に何らかの異常により油圧が急激に
変化した場合には、油圧ポンプが吐出した油流量によ
り、乗りかごが動いてしまう危険性があり、戸開中にそ
のような事態になることを避けるためである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の油圧
エレベータ制御装置では、乗りかごが戸閉してから油圧
ポンプを回転させ、この圧力釣合制御を開始しているの
で、乗りかごのスタートが遅くなっていた。 【0006】すなわち、油圧ポンプを駆動する電動機の
起動が戸閉後であり、その圧力釣合制御による始動ショ
ック軽減動作後であるため、戸開後から乗りかごが動き
出すまでの時間(カースタートタイム)の短縮が図れな
い。 【0007】また、圧力釣合制御における油圧ポンプ駆
動用の電動機の回転は、必ず乗りかごが動かない範囲の
回転数でなくてはならないので、始動時の油圧ポンプ側
の油圧上昇時間を短縮できない。 【0008】これらの制限により、乗りかごのカースタ
ート時間が、約2秒程度の長いものであった。 【0009】本発明の目的は、エレベータの戸閉開始か
らプリスタートを実行し、戸閉後すぐに乗りかごがスタ
ートできる油圧エレベータ制御装置を提供することであ
る。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
油圧エレベータ制御装置は、電動機で駆動される油圧ポ
ンプからの油圧に基づいて乗りかごを支える油圧ジャッ
キを駆動し前記乗りかごの昇降制御を行い、前記乗りか
ごの停止中は前記油圧ジャッキと前記油圧ポンプとの間
に設けられた油圧バルブにより前記乗りかごを所定の停
止位置に保持し、前記乗りかごの運行開始時には前記油
圧ジャッキ側の油圧と前記油圧ポンプ側の油圧との圧力
釣合制御を行うようにした油圧エレベータ制御装置にお
いて、前記乗りかごが停止中の状態から戸閉開始したと
きは圧力釣合確立準備信号を出力する圧力釣合制御開始
手段と、前記圧力釣合確立準備信号が成立したとき前記
油圧ポンプを駆動する前記電動機の回転数が上限リミッ
タ回転数になるように所定の比率で増加させる昇速制御
手段と、前記油圧ポンプ側の油圧と前記油圧ジャッキ側
の油圧とが釣り合ったとき前記油圧ポンプを駆動する前
記電動機の回転数が下限リミッタ回転数になるまで所定
の比率で減少させその下限リミッタ回転数で保持する回
転数制御手段と、前記乗りかごが戸閉したときは圧力釣
合確立信号を前記回転数制御手段に出力し通常の乗りか
ご運行制御に移行させる圧力釣合制御終了手段とを備え
たことを特徴とする。 【0011】請求項1の発明に係わる油圧エレベータ制
御装置では、乗りかごが停止中の状態から戸閉開始した
ときは、圧力釣合制御開始手段から圧力釣合確立準備信
号が出力され、昇速制御手段は油圧ポンプを駆動する電
動機の回転数が上限リミッタ回転数になるように所定の
比率で増加させる。また、回転数制御手段は油圧ポンプ
側の油圧と油圧ジャッキ側の油圧とが釣り合ったとき、
油圧ポンプを駆動する電動機の回転数が下限リミッタ回
転数になるまで所定の比率で減少させ、その下限リミッ
タ回転数で保持する。そして、乗りかごが戸閉したとき
は圧力釣合制御終了手段から圧力釣合確立信号が出力さ
れ、通常の乗りかご運行制御に移行する。 【0012】請求項2の発明に係わる油圧エレベータ制
御装置は、請求項1に記載の油圧エレベータ制御装置に
おいて、前記油圧ポンプ側の油圧と前記油圧ジャッキ側
の油圧とが釣り合ったことを、前記油圧バルブの差圧が
所定の範囲内になったときに動作する差圧スイッチで検
出するようにしたことを特徴とする。 【0013】請求項2の発明に係わる油圧エレベータ制
御装置では、請求項1の発明の作用に加え、油圧ポンプ
側の油圧と油圧ジャッキ側の油圧とが釣り合ったこと
は、油圧バルブの差圧を検出する差圧スイッチで検出さ
れる。 【0014】請求項3の発明に係わる油圧エレベータ制
御装置は、請求項1に記載の油圧エレベータ制御装置に
おいて、前記昇速制御手段での前記上限リミッタ回転数
および所定の比率、前記回転数制御手段での前記下限リ
ミッタ回転数および所定の比率は、前記油圧ジャッキの
油圧および前記油圧ポンプに供給する油の温度に基づい
て算出するようにしたことを特徴とする。 【0015】請求項3の発明に係わる油圧エレベータ制
御装置では、請求項1の発明の作用に加え、昇速制御手
段の演算で使用される上限リミッタ回転数および所定の
比率は、油圧ジャッキの油圧および油圧ポンプに供給す
る油の温度に基づいて算出される。同様に、回転数制御
手段で使用される下限リミッタ回転数および所定の比率
は、油圧ジャッキの油圧および油圧ポンプに供給する油
の温度に基づいて算出される。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係わる油圧エレベー
タ制御装置のブロック構成図であり、図2は本発明の実
施の形態に係わる油圧エレベータ制御装置を適用した場
合の油圧エレベータの構成図である。 【0017】図2において、油圧エレベータの乗りかご
1は、油圧ジャッキ2で支持され昇降される。油圧ジャ
ッキ2のプランジャ3にはプーリ4が設けられており、
このプーリ4に懸けられたロープ5の一端に乗りかご1
が接続されている。油圧ジャッキ2には油圧配管6から
油が供給され、油圧ジャッキ2を上下に動作させる。こ
れにより、プランジャ3が上下しプーリ4の位置が上下
してロープ5を介して乗りかご1が昇降することにな
る。 【0018】油圧配管6を介して油圧ジャッキ2に供給
される油はタンク10に貯蔵されており、油圧ポンプ8
により油圧バルブ9を介して送油される。油圧ポンプ8
は電動機7により駆動される。この電動機7は油圧エレ
ベータ制御装置12からの指令に基づいてインバータ装
置11により駆動制御される。 【0019】油圧バルブ9の入口側と出口側との間には
差圧スイッチ13が設けられており、その差圧信号が所
定の範囲内に入ったときに動作する。つまり、油圧ポン
プ8側圧力と油圧ジャッキ2側圧力の釣合を機械的に判
断し、差圧スイッチ13がオンすることにより、油圧バ
ルブ9は、タンク10からの油を油圧ジャッキ2側に供
給できるように作用する。また、この差圧スイッチ13
のオン信号は、油圧エレベータ制御装置12に入力さ
れ、乗りかご1の停止状態から乗りかご1の運行開始ま
での際に行われる圧力釣合制御に使用される。 【0020】また、乗りかご1には戸(ドア)の開閉状
態を検出する戸開閉検出器19が設けられ、また乗りか
ご1の速度を検出する速度検出器18が設けられてい
る。また、乗りかご1の運行制御を行うための減速スイ
ッチ14および停止スイッチ15が各階床の近傍に設け
られ、タンク10にはタンク10内の油温度を検出する
油温センサ17が設けられ、油圧配管6には油圧ジャッ
キ2の油圧を検出する負荷圧力センサ16が設けられて
いる。これらの検出信号は、油圧エレベータ制御装置1
2にそれぞれ入力され、乗りかご1の運行制御を含めた
油圧エレベータの各種制御に使用される。 【0021】油圧エレベータ制御装置12は、油圧ポン
プ8を駆動する電動機7を制御する。これにより、油圧
ジャッキ2を駆動し乗りかご1の昇降制御を行う。すな
わち、電動機7で油圧ポンプ8を駆動し、その油圧ポン
プ8からの油圧に基づいて乗りかご1を支える油圧ジャ
ッキ2を駆動し、乗りかご1の昇降制御を行う。 【0022】そして、乗りかご1の停止中は、油圧ジャ
ッキ2と油圧ポンプ8との間に設けられた油圧バルブ9
により、乗りかご1を所定の停止位置に保持する。つま
り、所定の階床で安定に停止できるように油圧を保持す
る。乗りかご1の停止状態から、乗りかご1の運行を開
始する時には、油圧エレベータ制御装置12は、油圧ジ
ャッキ2側の油圧と油圧ポンプ8側の油圧との圧力釣合
制御を行う。 【0023】すなわち、本発明では、その圧力釣合制御
時に油圧ポンプ8側の圧力と油圧ジャッキ2側の圧力と
の釣合信号を油圧バルブ9に設けた差圧スイッチ13に
より検出し、乗りかご1の戸閉前に、その圧力釣合がと
れるように制御するものである。 【0024】次に、図1は、本発明の実施の形態におけ
る油圧エレベータ制御装置12の機能のうち圧力釣合制
御機能を行う部分を示している。 【0025】乗りかご1が停止中の状態から戸閉開始し
たときは、戸開閉検出器19から戸閉開始信号が出力さ
れる。この戸閉開始信号は油圧エレベータ制御装置12
の圧力釣合制御開始手段20に入力される。圧力釣合制
御開始手段20では、戸開閉検出器19から戸閉開始信
号が入力されると圧力釣合確立準備信号を昇速制御手段
21に出力し、昇速制御手段21を起動する。この状態
では油圧ポンプ8を駆動する電動機7は停止しており、
油圧バルブ9により油圧ジャッキ2側の圧力は保持され
ている。 【0026】昇速制御手段21では、圧力釣合確立準備
信号が成立すると、油圧ポンプ8を駆動する電動機7の
昇速制御を開始する。この場合の昇速制御に用いられる
回転数設定値は、指令データ発生手段22から与えられ
る。 【0027】指令データ発生手段22は、負荷圧力セン
サ16からの圧力検出値Pjと油温センサ17からのタ
ンク10の油温Tとに基づいて、圧力釣合制御を行うの
に必要な電動機7の回転数設定値を演算し昇速制御手段
21に出力する。この場合の回転数設定値は、電動機7
の回転数が0から上限リミッタ回転数に所定の比率で昇
速するような設定値であり、この場合の上限リミッタ回
転数および所定の比率が圧力検出値Pjおよび油温Tに
基づいて演算される。 【0028】昇速制御手段21からの電動機7への昇速
指令は切替手段23を介してインバータ装置11に出力
される。これにより、電動機7が駆動され油圧ポンプ8
側の圧力が上昇する。そして、油圧ポンプ8側の圧力と
油圧ジャッキ側の圧力との圧力差が所定の範囲内になる
と差圧スイッチ13が動作し、切替手段23は昇速制御
手段21からの昇速指令から回転数制御手段24からの
回転数指令に切り替えてインバータ装置11に出力す
る。 【0029】回転数制御手段24は、電動機7の回転数
を圧力釣合制御に適した所定の回転数に制御するもの
で、その回転数設定値は指令データ発生手段22から与
えられる。この場合の回転数設定値は、電動機7の回転
数が昇速制御手段21で昇速された電動機7の回転数か
ら下限リミッタ回転数に所定の比率で降速し、下限リミ
ッタ回転数で保持するような設定値である。この場合の
下限リミッタ回転数および所定の比率は、圧力検出値P
jおよび油温Tに基づいて演算される。 【0030】すなわち、回転数制御手段24は、油圧ポ
ンプ8側の油圧と油圧ジャッキ2側の油圧とが釣り合っ
たことを差圧スイッチ13が検出したときは、油圧ポン
プ8を駆動する電動機7の回転数が下限リミッタ回転数
になるまで所定の比率で減少させ、その下限リミッタ回
転数で電動機7の回転数を保持する。これにより、油圧
ポンプ8側の油圧と油圧ジャッキ2側の油圧とが釣り合
った状態を保持する。 【0031】この状態で、乗りかご1の戸(ドア)が戸
閉したときは、戸開閉検出器19から戸閉信号が出力さ
れる。この戸閉信号は油圧エレベータ制御装置12の圧
力釣合制御終了手段25に入力され、圧力釣合制御手段
25は戸閉信号を入力すると圧力釣合確立信号を回転数
制御手段24に出力する。回転数制御手段24は圧力釣
合制御終了手段25から圧力釣合確立信号を入力する
と、通常の乗りかご運行制御に移行する。 【0032】図3は、乗りかご1の停止状態から乗りか
ご1の運行開始時に行われる油圧ジャッキ2側の油圧と
油圧ポンプ8側の油圧との圧力釣合制御の開始から終了
までのタイムチャートである。 【0033】いま、戸閉信号が不成立(戸開している状
態)で、時点t1で戸開信号が不成立(戸閉開始信号が
発生)となると、圧力釣合制御開始手段20から圧力釣
合確立準備信号が出力される。これにより、昇速制御手
段21は、電動機7(油圧ポンプ8)を昇速制御する。
すなわち、油圧ポンプ8を駆動する電動機7の回転数を
所定の比率で上限リミッタ回転数に向けて昇速する。 【0034】時点t2において、油圧ポンプ8側の圧力
Ppと油圧ジャッキ2側の圧力Pjとの差圧が所定の範
囲に入ったすると、差圧スイッチ13が動作する。これ
により、回転数制御手段24は、電動機7の回転数を所
定の比率で下限リミッタ回転数まで減少させる。そし
て、時点t3で電動機7の回転数が下限リミッタ回転数
になると以後その回転数に保持する。 【0035】そして、時点t4で戸閉信号が成立する
と、圧力釣合確立準備信号が不成立となり、代わって圧
力釣合確立信号が成立する。これにより、圧力釣合制御
は終了し、通常の乗りかご運行制御に移行する。 【0036】このように、本発明の実施の形態における
圧力釣合制御は、乗りかご1の停止中に戸開信号が成立
(戸閉開始)すると電動機7を正転側に回転させ、戸閉
が完了するまでの間、油圧ポンプ8側の圧力を油圧ジャ
ッキ2側の圧力と釣り合わせることにより行われる。つ
まり、油圧ポンプ8に接続された電動機7を低速回転さ
せることにより、油圧ポンプ8側の圧力を油圧ジャッキ
2側の圧力と釣り合わせ、乗りかご1が迅速にかつスタ
ート時にショックが無い状態にて、スムーズにスタート
できるようにする。 【0037】次に、図4は本発明の実施の形態に係わる
油圧エレベータ制御装置の動作を示すフローチャートで
ある。 【0038】まず、油圧エレベータ制御装置12の指令
データ発生手段22は、油圧ジャッキ2側の油圧Pjを
油圧圧力センサ16を介して入力すると共に、タンク1
0の油温Tを油温センサ17を介して入力する(S
1)。そして、入力した温度T、圧力Pjに基づいて圧
力釣合制御に必要なデータを演算し、昇速制御手段21
および回転数制御手段24にセットする(S2)。この
場合のデータは、その温度Tやその圧力Pjに応じて圧
力釣合制御を行うに適した電動機7への回転数設定値で
ある。 【0039】次に、圧力釣合制御開始手段20により、
戸開信号が成立しているか否かを判断する(S3)。戸
開信号が成立しているときは、戸閉開始ではないので処
理は終了する。戸開信号が不成立となったとき(戸閉が
開始されたとき)には、圧力釣合制御開始手段20は圧
力釣合確立準備信号を発生させる(S4)。油圧ポンプ
8側圧力と油圧ジャッキ2側圧力の釣合が取れていない
状態で(S5)、電動機7の回転数が上限リミッタ回転
数になっていないときは(S6)、昇速制御手段21に
より電動機7を昇速制御する(S7)。この昇速制御に
より電動機7の回転数が上限リミッタ回転数になったと
きは昇速制御を中止し、電動機7の回転数をその上限リ
ミッタ回転数に保持する(S8)。 【0040】そして、油圧ポンプ8側の圧力が上昇し、
ステップS5にて油圧ポンプ8側圧力と油圧ジャッキ2
側圧力の釣合が取れると差圧スイッチ13が動作する。
これにより、圧力の釣合が取れたと判定され、回転数制
御手段24により電動機7の回転数を下限リミッタ回転
数まで降下させる制御が行われる。すなわち、電動機の
回転数が下限リミッタ回転数より大きい場合には(S
9)、回転数を減少させる制御を行い(S10)、電動
機7の回転数が下限リミッタ回転数になると、その下限
リミッタ回転数に保持する(S11)。そして、戸閉信
号が入力されると(S12)、圧力釣合制御終了手段2
5は圧力釣合制御を終了し、乗りかごを目的階に移動さ
せる処理に移行する(S13)。 【0041】このように、この実施の形態における油圧
エレベータの制御装置では、戸閉前の戸閉開始時点(戸
開信号不成立時)に圧力釣合制御を開始するので、戸閉
してから圧力釣合制御を行う場合に比較し、早く乗りか
ごを始動できる。また、戸閉開始時点(戸開信号不成立
時)に圧力釣合制御を開始するので、戸開中に誤って乗
りかごが始動することがなく安全性も確保できる。すな
わち、最適にかつ最短の時間で乗りかごをスタートでき
る。 【0042】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、戸閉
前に乗りかごの始動準備の制御を開始するので、乗りか
ごのスタート時間短縮を実現できる。また、そのどの始
動準備の開始時点は戸閉開始時点(戸開信号不成立時)
であるので、戸開中に誤って乗りかごが始動することが
なく安全性も確保できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明の実施の形態に係わる油圧エレ
ベータ制御装置のブロック構成である。 【図2】図2は、本発明の実施の形態に係わる油圧エレ
ベータ制御装置を適用した場合の油圧エレベータの構成
図である。 【図3】図3は、本発明の実施の形態における圧力釣合
制御の開始から終了までのタイムチャートである。 【図4】図4は、本発明の実施の形態に係わる油圧エレ
ベータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 【符号の説明】 1 乗りかご 2 油圧ジャッキ 3 プランジャ 4 プーリ 5 ロープ 6 油圧配管 7 電動機 8 油圧ポンプ 9 油圧バルブ 10 タンク 11 インバータ装置 12 油圧エレベータ制御装置 13 差圧スイッチ 14 減速スイッチ 15 停止スイッチ 16 負荷圧力センサ 17 油温センサ 18 速度検出器 19 戸開閉検出器 20 圧力釣合制御開始手段 21 昇速制御手段 22 指令データ発生手段 23 切替手段 24 回転数制御手段 25 圧力釣合制御終了手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/26 B66B 9/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 電動機で駆動される油圧ポンプからの油
    圧に基づいて乗りかごを支える油圧ジャッキを駆動し前
    記乗りかごの昇降制御を行い、前記乗りかごの停止中は
    前記油圧ジャッキと前記油圧ポンプとの間に設けられた
    油圧バルブにより前記乗りかごを所定の停止位置に保持
    し、前記乗りかごの運行開始時には前記油圧ジャッキ側
    の油圧と前記油圧ポンプ側の油圧との圧力釣合制御を行
    うようにした油圧エレベータ制御装置において、前記乗
    りかごが停止中の状態から戸閉開始したときは圧力釣合
    確立準備信号を出力する圧力釣合制御開始手段と、前記
    圧力釣合確立準備信号が成立したとき前記油圧ポンプを
    駆動する前記電動機の回転数が上限リミッタ回転数にな
    るように所定の比率で増加させる昇速制御手段と、前記
    油圧バルブの差圧が所定の範囲内になったときに動作し
    前記油圧ポンプ側の油圧と前記油圧ジャッキ側の油圧と
    が釣り合ったことを検出する差圧スイッチと、前記差圧
    スイッチが動作したとき前記油圧ポンプを駆動する前記
    電動機の回転数が下限リミッタ回転数になるまで所定の
    比率で減少させその下限リミッタ回転数で保持する回転
    数制御手段と、前記油圧ジャッキの油圧および前記油圧
    ポンプに供給する油の温度に基づいて前記昇速制御手段
    での前記上限リミッタ回転数および所定の比率、前記回
    転数制御手段での前記下限リミッタ回転数および所定の
    比率を算出する指令データ発生手段と、前記乗りかごが
    戸閉したときは圧力釣合確立信号を前記回転数制御手段
    に出力し通常の乗りかご運行制御に移行させる圧力釣合
    制御終了手段とを備えたことを特徴とする油圧エレベー
    タ制御装置。
JP17731098A 1998-06-24 1998-06-24 油圧エレベータ制御装置 Expired - Fee Related JP3493306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17731098A JP3493306B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 油圧エレベータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17731098A JP3493306B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 油圧エレベータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000007237A JP2000007237A (ja) 2000-01-11
JP3493306B2 true JP3493306B2 (ja) 2004-02-03

Family

ID=16028757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17731098A Expired - Fee Related JP3493306B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 油圧エレベータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3493306B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114291670B (zh) * 2021-12-30 2023-08-01 上海三菱电梯有限公司 电梯启动控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000007237A (ja) 2000-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3493306B2 (ja) 油圧エレベータ制御装置
JPH1030605A (ja) 油圧モータ制御装置
JP4698863B2 (ja) エレベータにおける速度検出器の異常検出装置
JP2880193B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP3371705B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JP3346921B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP3879395B2 (ja) 便座・便蓋電動開閉装置
JPH09309682A (ja) エレベータかご扉装置
JPH0266083A (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP3045256B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP3259506B2 (ja) 油圧エレベータの駆動制御装置
JPH05254741A (ja) 油圧エレベータの制御装置
KR100336358B1 (ko) 유압 엘리베이터의 제어장치 및 방법
JP3395528B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JPH05155551A (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JPH069160A (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP3414979B2 (ja) 油圧エレベータの制御方法及び装置
JPH0733341A (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JPH03243575A (ja) エレベータの速度制御装置
JPH0218053Y2 (ja)
JPH08231144A (ja) 油圧エレベータの制御方法および装置
JPH03124677A (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP2004256239A (ja) 油圧エレベータの改修方法
JPH06100250A (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JP2000355467A (ja) 油圧エレベータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081114

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees