JP3346921B2 - 油圧エレベータの制御装置 - Google Patents

油圧エレベータの制御装置

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JP3346921B2
JP3346921B2 JP28802594A JP28802594A JP3346921B2 JP 3346921 B2 JP3346921 B2 JP 3346921B2 JP 28802594 A JP28802594 A JP 28802594A JP 28802594 A JP28802594 A JP 28802594A JP 3346921 B2 JP3346921 B2 JP 3346921B2
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浩二 奥村
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧エレベータの制御
装置に係り、特に仮に油圧検出器が故障した場合におい
ても、油圧エレベータ始動時に乗客に始動ショックを与
えることなく、安全にエレベータを運行させるようにし
た油圧エレベータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、この種の従来の油圧エレベータ
の制御装置の構成例を示す概要図である。図7におい
て、油圧エレベータは、プランジャ1を介して乗りかご
2を昇降させる油圧ジャッキ3と、三相誘導電動機4に
て駆動され、乗りかご2を昇降する時に油圧タンク5か
ら油圧ジャッキ3に圧油を供給/排出する油圧ポンプ6
と、油圧ジャッキ3と油圧ポンプ6との間に設置された
逆止弁7とから構成されている。
【0003】一方、制御装置は、逆止弁7の油圧ジャッ
キ3側の油圧を検出する油圧ジャッキ側油圧検出器8
と、逆止弁7の油圧ポンプ6側の油圧を検出する油圧ポ
ンプ側油圧検出器9と、油圧ジャッキ側油圧検出器8お
よび油圧ポンプ側油圧検出器9からの各出力信号を入力
し、油圧エレベータ始動時にこの入力信号に基づいて油
圧ポンプ6側の圧力を油圧ジャッキ3側の圧力に近づけ
ていくように三相誘導電動機4の速度制御を行なう速度
制御機能と、油圧ポンプ6側の圧力と油圧ジャッキ3側
の圧力とがほぼ等しくなった時に逆止弁7を開制御する
弁制御機能とを有する制御器10とから構成されてい
る。
【0004】さて、上述したような油圧エレベータの制
御装置において、油圧エレベータが停止している時に
は、逆止弁7と油圧ジャッキ3との間の圧力と、逆止弁
7と油圧ポンプ6との間の圧力は大きく異なっている。
従って、油圧エレベータの上昇始動時には、これらの間
の圧力差を解消するように制御を行なうことが必要であ
る。
【0005】すなわち、油圧エレベータの呼びが発生し
て、始動指令が与えられると、油圧ジャッキ3側の油圧
を検出する油圧ジャッキ側油圧検出器8からの出力信号
の値と、油圧ポンプ6側の油圧を検出する油圧ポンプ側
油圧検出器9からの出力信号の値を制御器10に入力
し、油圧ポンプ6側の圧力を油圧ジャッキ3側の圧力に
近づけていくように三相誘導電動機4を速度制御して、
油圧ポンプ6を駆動することにより、油圧エレベータ始
動時の始動ショックを乗客に与えないように制御してい
る。
【0006】しかしながら、このような油圧エレベータ
の制御装置では、仮に油圧ジャッキ側油圧検出器8、油
圧ポンプ側油圧検出器9が故障したような場合、それか
らの出力信号の値をほぼ等しくなるように制御すること
が困難となるため、油圧エレベータの上昇始動時の圧力
値の不釣合によって、乗客に大きな始動ショックを与え
てしまう恐れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
油圧エレベータの制御装置においては、油圧検出器が故
障した場合に、乗客に大きな始動ショックを与えてしま
う恐れがあるという問題があった。
【0008】本発明の目的は、仮に油圧検出器が故障し
た場合においても、油圧エレベータ始動時に乗客に始動
ショックを与えることなく、安全にエレベータを運行さ
せることが可能な油圧エレベータの制御装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、プランジャを介して乗りかごを昇降さ
せる油圧ジャッキと、電動機にて駆動され、乗りかごを
昇降する時に油圧タンクから油圧ジャッキに圧油を供給
/排出する油圧ポンプと、油圧ジャッキと油圧ポンプと
の間に設置された逆止弁とから構成される油圧エレベー
タの制御を行なう装置において、逆止弁の油圧ジャッキ
側の油圧を検出し信号を出力する油圧ジャッキ側油圧検
出器と、逆止弁の油圧ポンプ側の油圧を検出し信号を出
力する油圧ポンプ側油圧検出器と、油圧ジャッキ側油圧
検出器からの出力信号を入力し、当該入力信号に基づい
て油圧ジャッキ側油圧検出器の故障を検出し故障信号を
出力する油圧ジャッキ側故障検出手段と、油圧ポンプ側
油圧検出器からの出力信号、および電動機の回転速度に
対応した信号を入力し、当該入力信号に基づいて油圧ポ
ンプ側油圧検出器の故障を検出し故障信号を出力する油
圧ポンプ側故障検出手段と、油圧ジャッキ側油圧検出器
および油圧ポンプ側油圧検出器からの各出力信号を入力
し、油圧エレベータ始動時に当該入力信号に基づいて油
圧ポンプ側の圧力を油圧ジャッキ側の圧力に近づけてい
くように電動機の速度制御を行なう速度制御機能と、油
圧ポンプ側の圧力と油圧ジャッキ側の圧力とがほぼ等し
くなった時に逆止弁を開制御する弁制御機能と、油圧ジ
ャッキ側故障検出手段および油圧ポンプ側故障検出手段
からの各故障信号を入力し、当該入力信号に基づいて
圧ジャッキ側油圧検出器と油圧ポンプ側油圧検出器の
障の状態を判定し、かつ当該判定された故障状態に応じ
た電動機の制御を行なう故障判定・制御機能とを有する
制御手段とを備えて成る。
【0010】ここで、特に上記制御手段の故障判定・制
御機能としては、油圧エレベータ始動時に油圧ポンプ側
油圧検出器からの出力信号の値が電動機の回転速度に対
応して上昇していない場合に、油圧ポンプ側油圧検出器
が故障したものと判定するようにする。
【0011】また、上記制御手段の故障判定・制御機能
としては、油圧ジャッキ側油圧検出器からの出力信号の
値が零もしくは所定範囲の値以外である場合に、油圧ジ
ャッキ側油圧検出器が故障したものと判定するようにす
る。
【0012】一方、上記制御手段の故障判定・制御機能
としては、油圧ポンプ側油圧検出器が故障したと判定し
た場合に、油圧ジャッキ側油圧検出器からの出力信号の
値によりあらかじめ決められた制御量を電動機の速度指
令値として与えるオープン制御方法に変更するように制
御を行なうようにする。
【0013】また、上記制御手段の故障判定・制御機能
としては、油圧ジャッキ側油圧検出器、または油圧ジャ
ッキ側油圧検出器および油圧ポンプ側油圧検出器が故障
したと判定した場合に、電動機を停止して運転を中止す
るように制御を行なうようにする。
【0014】なお、上記所定範囲の値としては、油圧エ
レベータが無積載時から定格積載時の圧力範囲の値であ
ることが望ましい。また、上記あらかじめ決められた制
御量としては、油圧エレベータ始動時の油圧ジャッキ側
油圧検出器からの出力信号の値に対応したものであるこ
とが望ましい。
【0015】
【作用】従って、本発明の油圧エレベータの制御装置に
おいては、油圧エレベータ始動時に、油圧ジャッキ側油
圧検出器/油圧ポンプ側油圧検出器が故障した場合に、
その故障を検出する油圧ジャッキ側故障検出手段/油圧
ポンプ側故障検出手段からの各故障信号に基づいて故障
の状態を判定し、その判定された故障状態に応じた電動
機の制御を行なうことにより、油圧ジャッキ側油圧検出
器/油圧ポンプ側油圧検出器が故障した場合において
も、逆止弁前後の圧力の不釣合による始動ショックを乗
客に与えることなく、安全にエレベータを運行させるこ
とができる。
【0016】また、油圧ポンプ側油圧検出器のみが故障
した場合には、油圧ジャッキ側油圧検出器からの出力信
号の値によりあらかじめ決められた制御量を電動機の速
度指令値として与える制御方法に変更するように制御を
行なうことにより、油圧ポンプ側油圧検出器の故障が発
生した場合においても、そのまま油圧エレベータの運転
を継続させて、油圧エレベータを利用することもでき
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明による油圧エレベ
ータの制御装置の全体構成例を示す概要図であり、図7
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ説明する。
【0018】すなわち、本実施例の油圧エレベータの制
御装置は、図1に示すように、図7に加えて、油圧ジャ
ッキ側故障検出器11と、油圧ポンプ側故障検出器12
とを備えると共に、新たな各種機能を有する制御器13
を備えた構成としている。
【0019】ここで、油圧ジャッキ側故障検出器11
は、前記油圧ジャッキ側油圧検出器8からの出力信号を
入力し、この入力信号に基づいて油圧ジャッキ側油圧検
出器8の故障を検出し、故障信号を出力するものであ
る。
【0020】この場合、油圧ジャッキ側故障検出器11
は、例えば図2に示すように、油圧ジャッキ側油圧検出
器11からの出力信号の値が零もしくは所定範囲の値か
を判定し、零もしくは所定範囲の値以外である場合に、
油圧ジャッキ側油圧検出器8が故障したものと判定する
ようにする。
【0021】また、油圧ポンプ側故障検出器12は、前
記油圧ポンプ側油圧検出器9からの出力信号、および三
相誘導電動機4の回転速度に対応した信号(例えば、回
転数信号)を入力し、この入力信号に基づいて油圧ポン
プ側油圧検出器9の故障を検出し、故障信号を出力する
ものである。
【0022】この場合、油圧ポンプ側故障検出器12
は、例えば図3に示すように、油圧エレベータ始動時に
油圧ポンプ側油圧検出器9からの出力信号の値が三相誘
導電動機4の回転速度に対応して上昇中か判定し、三相
誘導電動機4の回転速度に対応して上昇していない場合
に、油圧ポンプ側油圧検出器9が故障したものと判定す
るようにする。
【0023】さらに、制御器13は、油圧ジャッキ側油
圧検出器8および油圧ポンプ側油圧検出器9からの各出
力信号を入力し、油圧エレベータ始動時にこの入力信号
に基づいて油圧ポンプ6側の圧力を油圧ジャッキ3側の
圧力に近づけていくように三相誘導電動機4の速度制御
を行なう速度制御機能と、油圧ポンプ6側の圧力と油圧
ジャッキ3側の圧力とがほぼ等しくなった時に逆止弁7
を開制御する弁制御機能と、油圧ジャッキ側故障検出器
11および油圧ポンプ側故障検出器12からの各故障信
号を入力し、この入力信号に基づいて油圧ジャッキ側油
圧検出器8と油圧ポンプ側油圧検出器9の故障の状態を
判定し、かつ当該判定された故障状態に応じた三相誘導
電動機4の制御を行なう故障判定・制御機能とを有する
ものである。
【0024】次に、以上のように構成した本実施例の油
圧エレベータの制御装置の作用について、図4乃至図6
を用いて説明する。図1において、乗りかご2はロープ
を介して駆動され、油圧ジャッキ3内の作動軸を給排す
ることによってプランジャー1が駆動され、乗りかご2
が昇降されるようになっている。
【0025】まず、油圧エレベータが停止している時に
は、逆止弁7と油圧ジャッキ3との間の圧力と、逆止弁
7と油圧ポンプ6との間の圧力は大きく異なっている。
従って、油圧エレベータの上昇始動時には、これらの間
の圧力差を解消するように制御が行なわれる。
【0026】すなわち、油圧ジャッキ側油圧検出器8、
油圧ポンプ側油圧検出器9が健全である場合には、い
ま、前述したように油圧エレベータの呼びが発生して、
始動指令が与えられると、油圧ジャッキ3側の油圧を検
出する油圧ジャッキ側油圧検出器8からの出力信号の値
と、油圧ポンプ6側の油圧を検出する油圧ポンプ側油圧
検出器9からの出力信号の値が制御器13に入力され、
油圧ポンプ6側の圧力を油圧ジャッキ3側の圧力に近づ
けていくように三相誘導電動機4を速度制御して、油圧
ポンプ6を駆動することにより、油圧エレベータ始動時
の始動ショックを乗客に与えないように制御が行なわれ
る。
【0027】次に、油圧ジャッキ側油圧検出器8、油圧
ポンプ側油圧検出器9が故障した場合には、以下のよう
に制御方法が変更される。図4は、制御器13内で実行
される油圧検出器の故障発生時の処理内容を示すフロー
図である。
【0028】(a)すなわち、油圧ポンプ側油圧検出器
9の故障を知らせる信号が、油圧ポンプ側故障検出器1
2から出力された時点で、制御方法が、油圧ポンプ6側
の圧力値を油圧ジャッキ3側の圧力値に近づけていく
(圧力バランス制御)から、油圧ジャッキ3側の油圧検
出値によりあらかじめ決められた制御量を三相誘導電動
機4の速度指令値として与えるオープン制御に変更され
て、油圧エレベータの運転が続行される。
【0029】(b)次に、油圧ジャッキ側油圧検出器8
の故障を知らせる信号が、油圧ジャッキ側故障検出器1
1から出力された場合には、そのまま油圧エレベータの
始動を行なうと、前述したように多大な始動ショックを
招く恐れがあるため、油圧エレベータの運転が停止され
る。
【0030】(c)次に、油圧ジャッキ3側油圧検出器
8、および油圧ポンプ側油圧検出器9の故障を知らせる
信号が、油圧ジャッキ側故障検出器11、および油圧ポ
ンプ側故障検出器12の両方から同時に出力された場合
には、上記油圧ジャッキ側油圧検出器8のみが故障した
場合と同様に、油圧エレベータはその階に着床させたま
まにし、ドアを開状態として運転が停止される。
【0031】次に、制御器13内で実行される故障の判
定方法について説明する。図5は、油圧ポンプ側故障検
出器12で処理され、油圧ポンプ側油圧検出器9が故障
した場合を示すフロー図である。
【0032】すなわち、油圧ジャッキ側油圧検出器8、
および油圧ポンプ側油圧検出器9が健全な場合、圧力バ
ランス制御では、油圧ポンプ6の回転と共に油圧ポンプ
6側の圧力が上昇し、油圧ジャッキ3側の圧力に近づけ
てられていく。
【0033】ここで、油圧ポンプ側油圧検出器9が故障
していないならば、その三相誘導電動機4の回転数に対
応して、油圧ポンプ側油圧検出器9からの出力信号の値
も上昇していく。
【0034】また、油圧ポンプ側油圧検出器9がもし故
障している場合には、油圧ポンプ側油圧検出器9からの
出力信号の値は、零または昇圧が遅れる状態となる。そ
して、この場合には故障と判断し、制御方法が、上述し
たように油圧ジャッキ側油圧検出器8からの出力信号の
値により、あらかじめ決められた制御量を三相誘導電動
機4の速度指令値として与えるオープン制御方法に変更
され、油圧エレベータの運転が続けられる。
【0035】次に、油圧ジャッキ側油圧検出器8のみが
故障した時について説明する。図6は、油圧ジャッキ側
故障検出器11で処理され、油圧ジャッキ側油圧検出器
8が故障した場合を示すフロー図である。
【0036】すなわち、油圧ジャッキ3側には、常に圧
力がかかっている。それにもかかわらず、油圧ジャッキ
側油圧検出器8からの出力信号の値が、零もしくは所定
範囲(油圧エレベータが無積載時から定格積載時の圧力
範囲)以外の値となる。そして、この場合には故障と判
断し、油圧エレベータをすぐに停止して運転を中止する
ように制御される。
【0037】次に、油圧ジャッキ側油圧検出器8、およ
び油圧ポンプ側油圧検出器9の両方共に故障した場合に
は、上記油圧ジャッキ側油圧検出器8のみが故障した場
合と同様に、油圧エレベータをすぐに停止して運転を中
止するように制御される。
【0038】上述したように、本実施例では、プランジ
ャ1を介して乗りかご2を昇降させる油圧ジャッキ3
と、三相誘導電動機4にて駆動され、乗りかご2を昇降
する時に油圧タンク5から油圧ジャッキ3に圧油を供給
/排出する油圧ポンプ6と、油圧ジャッキ3と油圧ポン
プ6との間に設置された逆止弁7とから成る油圧エレベ
ータの制御装置において、逆止弁7の油圧ジャッキ3側
の油圧を検出し信号を出力する油圧ジャッキ側油圧検出
器8と、逆止弁7の油圧ポンプ6側の油圧を検出し信号
を出力する油圧ポンプ側油圧検出器9と、油圧ジャッキ
側油圧検出器8からの出力信号を入力し、この入力信号
に基づいて油圧ジャッキ側油圧検出器8の故障を検出し
(油圧ジャッキ側油圧検出器からの出力信号の値が零
もしくは所定範囲の値かを判定し、零もしくは所定範囲
の値以外である場合に、油圧ジャッキ側油圧検出器8が
故障したものと判定する)、故障信号を出力する油圧ジ
ャッキ側故障検出器11と、油圧ポンプ側油圧検出器9
からの出力信号、および三相誘導電動機4の回転速度に
対応した信号(回転数信号)を入力し、この入力信号に
基づいて油圧ポンプ側油圧検出器9の故障を検出し(油
圧エレベータ始動時に油圧ポンプ側油圧検出器9からの
出力信号の値が三相誘導電動機4の回転速度に対応して
上昇中か判定し、三相誘導電動機4の回転速度に対応し
て上昇していない場合に、油圧ポンプ側油圧検出器9が
故障したものと判定する)、故障信号を出力する油圧ポ
ンプ側故障検出器12と、油圧ジャッキ側油圧検出器8
および油圧ポンプ側油圧検出器9からの各出力信号を入
力し、油圧エレベータ始動時にこの入力信号に基づいて
油圧ポンプ6側の圧力を油圧ジャッキ3側の圧力に近づ
けていくように三相誘導電動機4の速度制御を行なう速
度制御機能、油圧ポンプ6側の圧力と油圧ジャッキ3側
の圧力とがほぼ等しくなった時に逆止弁7を開制御する
弁制御機能、油圧ジャッキ側故障検出器11および油圧
ポンプ側故障検出器12からの各故障信号を入力し、こ
の入力信号に基づいて油圧ジャッキ側油圧検出器8と油
圧ポンプ側油圧検出器9の故障の状態を判定し、かつこ
の判定された故障状態に応じた三相誘導電動機4の制御
を行なう故障判定・制御機能を有する制御器13とを備
えるようにしたものである。
【0039】従って、もし油圧検出器8,9が故障し
て、油圧エレベータ始動時に油圧ジャッキ3側の圧力と
油圧ポンプ6側の圧力を等しくできなくても、その状況
に応じて運転方法を変更することができるため、乗客に
始動ショックを与えることなく、安全で乗り心地の良い
油圧エレベータを得ることが可能となる。
【0040】また、油圧検出器8,9の故障の状態に対
応して制御方法を変更できるため、油圧ポンプ6側のみ
の故障の場合に限って言えば、そのまま油圧エレベータ
の運転を続行することが可能となり、油圧エレベータの
利用者に迷惑をかけるようなことがなくなる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ランジャを介して乗りかごを昇降させる油圧ジャッキ
と、電動機にて駆動され、乗りかごを昇降する時に油圧
タンクから油圧ジャッキに圧油を供給/排出する油圧ポ
ンプと、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に設置された
逆止弁とから構成される油圧エレベータの制御を行なう
装置において、逆止弁の油圧ジャッキ側の油圧を検出し
信号を出力する油圧ジャッキ側油圧検出器と、逆止弁の
油圧ポンプ側の油圧を検出し信号を出力する油圧ポンプ
側油圧検出器と、油圧ジャッキ側油圧検出器からの出力
信号を入力し、当該入力信号に基づいて油圧ジャッキ側
油圧検出器の故障を検出し故障信号を出力する油圧ジャ
ッキ側故障検出手段と、油圧ポンプ側油圧検出器からの
出力信号、および電動機の回転速度に対応した信号を入
力し、当該入力信号に基づいて油圧ポンプ側油圧検出器
の故障を検出し故障信号を出力する油圧ポンプ側故障検
出手段と、油圧ジャッキ側油圧検出器および油圧ポンプ
側油圧検出器からの各出力信号を入力し、油圧エレベー
タ始動時に当該入力信号に基づいて油圧ポンプ側の圧力
を油圧ジャッキ側の圧力に近づけていくように電動機の
速度制御を行なう速度制御機能と、油圧ポンプ側の圧力
と油圧ジャッキ側の圧力とがほぼ等しくなった時に逆止
弁を開制御する弁制御機能と、油圧ジャッキ側故障検出
手段および油圧ポンプ側故障検出手段からの各故障信号
を入力し、当該入力信号に基づいて油圧ジャッキ側油圧
検出器と油圧ポンプ側油圧検出器の故障の状態を判定
し、かつ当該判定された故障状態に応じた電動機の制御
を行なう故障判定・制御機能とを有する制御手段とを備
えるようにしたので、仮に油圧検出器が故障した場合に
おいても、油圧エレベータ始動時に乗客に始動ショック
を与えることなく、安全にエレベータを運行させること
が可能な油圧エレベータの制御装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による油圧エレベータの制御装置の一実
施例を示す全体構成図。
【図2】同実施例の油圧エレベータの制御装置における
作用を説明するための図。
【図3】同実施例の油圧エレベータの制御装置における
作用を説明するための図。
【図4】同実施例の油圧エレベータの制御装置における
作用を説明するためのフロー図。
【図5】同実施例の油圧エレベータの制御装置における
作用を説明するためのフロー図。
【図6】同実施例の油圧エレベータの制御装置における
作用を説明するためのフロー図。
【図7】従来の油圧エレベータの制御装置の構成例を示
す概要図。
【符号の説明】
1…プランジャ、2…乗りかご、3…油圧ジャッキ、4
…三相誘導電動機、5…油圧タンク、6…油圧ポンプ、
7…逆止弁、8…油圧ジャッキ側油圧検出器、9…油圧
ポンプ側油圧検出器、10…制御器、11…油圧ジャッ
キ側故障検出器、12…油圧ポンプ側故障検出器、13
…制御器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−124678(JP,A) 特開 昭61−114978(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/26

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャを介して乗りかごを昇降させ
    る油圧ジャッキと、電動機にて駆動され、前記乗りかご
    を昇降する時に油圧タンクから前記油圧ジャッキに圧油
    を供給/排出する油圧ポンプと、前記油圧ジャッキと油
    圧ポンプとの間に設置された逆止弁とから構成される油
    圧エレベータの制御を行なう装置において、 前記逆止弁の油圧ジャッキ側の油圧を検出し信号を出力
    する油圧ジャッキ側油圧検出器と、 前記逆止弁の油圧ポンプ側の油圧を検出し信号を出力す
    る油圧ポンプ側油圧検出器と、 前記油圧ジャッキ側油圧検出器からの出力信号を入力
    し、当該入力信号に基づいて油圧ジャッキ側油圧検出器
    の故障を検出し故障信号を出力する油圧ジャッキ側故障
    検出手段と、 前記油圧ポンプ側油圧検出器からの出力信号、および前
    記電動機の回転速度に対応した信号を入力し、当該入力
    信号に基づいて油圧ポンプ側油圧検出器の故障を検出し
    故障信号を出力する油圧ポンプ側故障検出手段と、 前記油圧ジャッキ側油圧検出器および油圧ポンプ側油圧
    検出器からの各出力信号を入力し、前記油圧エレベータ
    始動時に当該入力信号に基づいて油圧ポンプ側の圧力を
    油圧ジャッキ側の圧力に近づけていくように前記電動機
    の速度制御を行なう速度制御機能と、前記油圧ポンプ側
    の圧力と油圧ジャッキ側の圧力とがほぼ等しくなった時
    に前記逆止弁を開制御する弁制御機能と、前記油圧ジャ
    ッキ側故障検出手段および油圧ポンプ側故障検出手段か
    らの各故障信号を入力し、当該入力信号に基づいて前記
    油圧ジャッキ側油圧検出器と前記油圧ポンプ側油圧検出
    器の故障の状態を判定し、かつ当該判定された故障状態
    に応じた前記電動機の制御を行なう故障判定・制御機能
    とを有する制御手段と、 を備えて成ることを特徴とする油圧エレベータの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段の故障判定・制御機能とし
    ては、油圧エレベータ始動時に油圧ポンプ側油圧検出器
    からの出力信号の値が電動機の回転速度に対応して上昇
    していない場合に、油圧ポンプ側油圧検出器が故障した
    ものと判定するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の油圧エレベータの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段の故障判定・制御機能とし
    ては、油圧ジャッキ側油圧検出器からの出力信号の値が
    零もしくは所定範囲の値以外である場合に、油圧ジャッ
    キ側油圧検出器が故障したものと判定するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の油圧エレベータの制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段の故障判定・制御機能とし
    ては、油圧ポンプ側油圧検出器が故障したと判定した場
    合に、油圧ジャッキ側油圧検出器からの出力信号の値に
    よりあらかじめ決められた制御量を電動機の速度指令値
    として与えるオープン制御方法に変更するように制御を
    行なうことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の油圧エレベータの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段の故障判定・制御機能とし
    ては、油圧ジャッキ側油圧検出器、または油圧ジャッキ
    側油圧検出器および油圧ポンプ側油圧検出器が故障した
    と判定した場合に、電動機を停止して運転を中止するよ
    うに制御を行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載の油圧エレベータの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記所定範囲の値としては、油圧エレベ
    ータが無積載時から定格積載時の圧力範囲の値であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の油圧エレベータの制御
    装置。
  7. 【請求項7】 前記あらかじめ決められた制御量として
    は、油圧エレベータ始動時の油圧ジャッキ側油圧検出器
    からの出力信号の値に対応したものであることを特徴と
    する請求項4に記載の油圧エレベータの制御装置。
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