JP5919464B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は焼き網を使用せずにプレートを用いたグリル調理において、初期温度に関係なく負荷量に応じて適した自動調理コースを提供する加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は温度検知手段によって検知される調理中の温度変化によって負荷量を推定し、調理メニューや推定した負荷量、初期温度に応じて調理時間を設定していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−66426号公報
しかしながら、前記従来の構成では、負荷量によって調理時間のみを変更しているので、負荷量が小さい場合は火力が強すぎて焦げやすく、負荷量が大きい場合は火力が弱く生焼けになりやすかった。また、初期温度に応じて調理時間を変更しているが、本構成のように、プレートを使用する場合、プレートからの伝導熱が大きいため、初期温度が高温の場合はプレート接触面である調理物裏面の焼き色が濃くなりやすかった。特に、負荷量が小さい場合は負荷量が大きい場合よりもプレートの温度が上昇しやすいために、裏面の焼き色はつきやすく、表裏の焼き色の差は大きかった。以上のように、従来の構成では負荷量や初期温度によって一定の出来栄えを確保するのが難しいという課題を有していた。
本発明は、前記従来の構成を解決するもので、プレートを用いたグリル調理において、初期温度に関係なく、調理メニューや負荷量に応じて適した自動調理コースを提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、本体の中に収納された調理庫と、前記調理庫内に設けられた調理物を載置するプレートと、前記プレートの上方に設けられた上ヒータと、前記プレート下方に設けられた下ヒータと、前記調理物の量を決定する負荷量決定手段と、前記上ヒータ及び前記下ヒータの出力を制御する制御手段と、前記制御手段の制御モードを選択する選択手段と、前記調理庫内の温度を検知する温度検知手段と、を備え、使用者が前記選択手段によって複数の制御モードのうちの1つである自動調理コースを選択すると、前記制御手段は、調理庫内温度を上昇させる加熱工程と前記調理物に中まで火を通す調理工程を含む複数の工程から構成される自動調理シーケンスに基づいて制御を開始し、前記加熱工程から調理工程に移行する調理工程移行時期は、前記負荷量決定手段によって決定された負荷量が所定の重量内では、前記負荷量が大きくなるに伴って調理工程移行時期が遅くなるように設定されており、前記制御手段は、前記温度検知手段で検知された加熱開始時の前記調理庫内の温度が所定の温度未満である場合は初回使用モードと判定するとともに、前記温度検知手段で検知された加熱開始時の前記調理庫内の温度が所定の温度以上である場合は連続使用モードと判定しており、前記制御手段は、前記連続使用モードの前記調理工程移行時期と前記初回使用モードの前記調理工程移行時期とを変化させており、前記制御手段は、同一の前記自動調理コースにおいて、前記初回使用モードと判断した場合の前記調理工程における前記下ヒータへの通電率が前記連続使用モードと判断した場合の前記調理工程における前記下ヒータへの通電率よりも大きくなるように制御しているものである。
これによって、負荷量に応じて調理工程移行時期が設定できるので、本構成のようにプレートからの伝導熱が焼き色に及ぼす影響が大きい場合でも、負荷量が小さい場合に加熱工程が必要以上に長いために起こる過加熱や、負荷量が大きい場合に加熱工程が短く調理庫内温度が十分に上昇しないために起こる加熱不足を防ぐことができる。また、初期温度が高温で負荷量が小さい場合は調理物のプレート接触面である調理物裏面の焼き色がつきやすいが、負荷量に応じて適した調理工程移行時期を設定することによって、裏面の焼き色が濃くなりすぎることなく、初期温度に関わらず、良好な出来栄えを得ることができる。
本発明の加熱調理器は、特にプレートを用いてグリル調理を行う場合に、負荷量や初期温度に関係なく、常に良好な出来栄えを得ることができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の概略構成図 本発明の実施の形態1における初回使用モードの調理庫内温度と加熱出力の変化図 本発明の実施の形態1における初回使用モードの「生・姿焼きコース」の設定火力「中」と、「切身/干物コース」の設定火力「中」の負荷量判定工程経過時間と負荷量の関係図 本発明の実施の形態1における初回使用モードの「生・姿焼きコース」の設定火力「中」と、「切身/干物コース」の設定火力「中」の負荷量と調理工程移行温度の関係図 本発明の実施の形態1における初回使用モードの「生・姿焼きコース」の設定火力「中」と、「切身/干物コース」の設定火力「中」の負荷量と負荷量判定終了後から調理終了までの加熱時間の関係図 本発明の実施の形態1における初回使用モードの調理庫内温度と加熱出力の変化図 本発明の実施の形態2における初回使用モードの調理庫内温度と加熱出力の変化図
第1の発明は、本体の中に収納された調理庫と、前記調理庫内に設けられた調理物を載置するプレートと、前記プレートの上方に設けられた上ヒータと、前記プレート下方に設けられた下ヒータと、前記調理物の量を決定する負荷量決定手段と、前記上ヒータ及び前記下ヒータの出力を制御する制御手段と、前記制御手段の制御モードを選択する選択手段と、前記調理庫内の温度を検知する温度検知手段と、を備え、使用者が前記選択手段によって複数の制御モードのうちの1つである自動調理コースを選択すると、前記制御手段は、調理庫内温度を上昇させる加熱工程と前記調理物に中まで火を通す調理工程を含む複数の工程から構成される自動調理シーケンスに基づいて制御を開始し、前記加熱工程から調理工程に移行する調理工程移行時期は、前記負荷量決定手段によって決定された負荷量が所定の重量内では、前記負荷量が大きくなるに伴って調理工程移行時期が遅くなるように設定されており、前記制御手段は、前記温度検知手段で検知された加熱開始時の前記調理庫内の温度が所定の温度未満である場合は初回使用モードと判定するとともに、前記温度検知手段で検知された加熱開始時の前記調理庫内の温度が所定の温度以上である場合は連続使用モードと判定しており、前記制御手段は、前記連続使用モードの前記調理工程移行時期と前記初回使用モードの前記調理工程移行時期とを変化させており、前記制御手段は、同一の前記自動調理コースにおいて、前記初回使用モードと判断した場合の前記調理工程における前記下ヒータへの通電率が前記連続使用モードと判断した場合の前記調理工程における前記下ヒータへの通電率よりも大きくなるように制御していることにより、調理庫内温度の上昇が遅い負荷量が大きい場合でも調理庫内温度が十分に上昇するまで加熱工程での加熱を確保できるため、加熱工程が短く調理庫内温度が十分に上昇しないために起こる加熱不足を防ぐことができ、負荷量に適した加熱出力で良好な出来栄えを得ることができる。また、前記調理庫内の温度を検知する温度検知手段を備え、前記温度検知手段で検知された加熱開始時の前記調理庫内の温度が所定の温度未満である場合は初回使用モードと判定するとともに、前記温度検知手段で検知された加熱開始時の前記調理庫内の温度が所定の温度以上である場合は連続使用モードと判定し、前記連続使用モードの前記調理工程移行時期と前記初回使用モードの前記調理工程移行時期とを変化させることにより、加熱工程中の調理物と調理庫内温度との乖離が大きい連続使用モードにおいても、加熱工程中必要な熱量を調理物に与えることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記調理庫内の温度を検知する温度検知手段を備え、前記温度検知手段によって検知される調理庫内温度が前記負荷量に応じて決定される調理工程移行温度に到達すると、加熱工程から調理工程に移行することにより、負荷量に応じて適した調理工程移行温度を設定することができるので、負荷量が小さい場合に加熱工程中に調理庫内温度が上昇し過ぎて焦げたり、負荷量が大きい場合に調理庫内温度が低いままに調理工程に移行したりすることを防ぐことができる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、時間を計測する計時手段を備え、負荷量に応じた加熱工程の加熱時間によって調理工程移行時期が決定されることにより、より長い加熱時間が必要となる負荷量が大きい場合でも確実に加熱時間を確保し、中まで火を通すことができる
第4の発明は、第1〜のいずれか1つの発明において、前記負荷量が所定の値よりも小さい場合は、加熱工程での加熱を停止し、調理工程に移行することにより、加熱工程中にプレート接触面である調理物裏面が特に焦げやすい負荷量が小さい場合でも、裏面を焦げ付かせることなく、中まで火を通すことができる。
の発明は、第1、第2、第4のいずれか1つの発明において、前記負荷量が所定の
重量の範囲内では、前記負荷量が小さくなるに伴って、調理工程移行温度が低く設定されていることにより、負荷量が小さい場合はより早く加熱工程から調理工程に移行して加熱することで、プレート接触面である調理物裏面がより焦げやすい負荷量が小さい場合でも裏面の過度な焦げ付きを防止することができる。
の発明は、第1、第2、第4、第5のいずれか1つの発明において、前記自動調理コースに、主に切身魚を加熱する場合に選択する切身コースと、主に魚の姿焼きを加熱する場合に選択する姿焼きコースとを有し、前記制御手段は、前記切身コースよりも前記姿焼きコースの方が前記負荷量に応じて変化させる調理工程移行温度の最高温度と最低温度の差が大きいことにより、想定する最小負荷量と最大負荷量の差が切身コースよりも大きい姿焼きコースにおいても、負荷量に応じて適した調理工程移行温度の設定ができるので、姿焼きコースの最大負荷量においても、十分に調理庫内温度を上昇させてから調理工程に移行させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の概略構成図、図2は本発明の実施の形態1における初回使用モードの調理庫内温度と加熱出力の変化図、図3は本発明の実施の形態1における初回使用モードの「生・姿焼きコース」の設定火力「中」と、「切身/干物コース」の設定火力「中」の負荷量判定工程経過時間と負荷量の関係図、図4は初回使用モードの「生・姿焼きコース」の設定火力「中」と、「切身/干物コース」の設定火力「中」の負荷量と調理工程移行温度の関係図、図5は初回使用モードの「生・姿焼きコース」の設定火力「中」と、「切身/干物コース」の設定火力「中」の負荷量と負荷量判定終了後から調理終了までの加熱時間の関係図、図6は連続使用モードの調理庫内温度と加熱出力の変化図を示すものである。
図1において、本体1の中に略箱型で底面の一部がガラスからなる調理庫2が設置されており、調理庫2内には調理物3を載置する表面がフッ素樹脂等で加工されているプレート4が収納される。調理庫2上部には、調理物3を置いた際に調理物3を上から加熱するミラクロンヒータを2本とコルチェヒータを1本から構成され、3本のヒータの合計出力が1000Wの上ヒータ5が、調理庫2下方には、調理物3をプレート4を介して加熱するミラクロンヒータを2本から構成され、2本のヒータの合計出力が900Wの下ヒータ6が、調理庫2の端部には、調理庫2内で発生する煙等を本体1外に排出するための排気筒7の一端が接続されており、排気筒7内には調理庫内温度を検知する温度検知手段8が設けられている。上ヒータ5及び下ヒータ6は16秒周期のDuty制御によって加熱出力を調整が可能である。選択手段9によって入力された信号を受信し、受信した信号をもとに制御手段10は上ヒータ5及び下ヒータ6の加熱出力を変更し、自動調理コースが選択された場合は、温度検知手段8によって検知された信号が負荷量決定手段11に送信され、負荷量が決定される。決定された負荷量結果は制御手段10に送信され、負荷量に応じて上ヒータ5及び下ヒータ6の加熱出力を変更する。計時手段12が計測した時間が調理終了時間になると、制御手段10は上ヒータ5及び下ヒータ6の加熱を停止する。上ヒータ5及び下ヒータ6の種類はこれに限定せず、例えばシーズヒータ等であっても良い。また、上ヒータ5及び下ヒータ6の設置場所は調理庫内であっても調理庫外であっても良い。なお、選択手段9、制御手段10及び負荷量決定手段11の位置は図1に限定されず、本体内部にあっても本体外部にあっても良い。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、調理物3を載置したプレート4を調理庫2内に収納し、図示していない電源スイッチを押して電源を入れた状態で、使用者が、タッチキーによって構成される選択手段9を押して、制御手段10が動作する制御モードを選択することができる。制御モードには自動調理コースである、主に生魚を姿焼きにする「生・姿焼きコース」、主に切身や干物を加熱する「切身/干物コース」、ぶりのつけ焼きやさわらの味噌漬けのように調味料につけた切身を加熱する「つけ焼きコース」、鶏もも肉や手羽先などを加熱する「とり肉コース」、グラタンを加熱する「グラタンコース」、焼きなすを調理する「焼きなすコース」という複数の調理メニューがあり、それぞれで設定火力「弱」・「中」・「強」があり、選択手段9によって自動調理コースを選択すると、始めは設定火力が「中」となっており、図示していない火力設定キーを押すことによって火力を「弱」または「強」に選択でき、図示していない加熱開始キーを押すと加熱を開始する。
自動調理コースで加熱を開始した時の、温度検知手段8によって検知された初期温度が60℃未満の場合は加熱工程1と調理工程1から構成される初回使用モードと判定する。初回使用モードと判定されると、制御手段10は負荷量判定工程を含む加熱工程1で加熱を開始し、温度検知手段8によって検知された調理庫内温度が60℃から自動調理コース・設定火力毎に設定された負荷量判定終了温度に到達するまでが負荷量判定工程となり、計時手段12によって計測される時間によって負荷量決定手段11は負荷量を決定する。調理メニュー・設定火力毎に決定した負荷量に応じて調理工程移行温度1が設定されており、調理工程1に移行する。調理工程1には、調理メニュー・設定火力毎に調理庫内の上限温度が設けられており、上限温度を超えないように自動調理コース・設定火力毎に設定された加熱出力で加熱し、上限温度を超えた場合は加熱を停止し、上限温度を下回ると再び加熱を開始する。また、決定された負荷量によって、負荷量判定終了後の加熱時間1も調理メニュー・設定火力毎に予め設定されており、加熱時間1が経過すると、制御手段10は加熱を停止し、図示していない音声を発する報知手段によって調理終了の旨を使用者に報知する。
初期温度が60℃以上の場合は、連続負荷量判定工程、加熱工程2、調理工程2によって構成される連続使用モードと判定される。連続使用モードでは、まず連続負荷量判定工程で加熱を開始し、加熱を4分間継続する。連続負荷量判定工程の加熱開始温度と加熱終了温度の差によって負荷量を決定し、決定した負荷量によって加熱工程2から調理工程2に移行する調理工程移行温度2と、加熱工程2と加熱工程2の合計加熱時間が調理メニュー・設定火力毎によって設定されており、調理が終了すると、報知手段は音声によって使用者に調理終了の旨を使用者に報知させる。
次に、「生・姿焼きコース」の設定火力「中」を選択して加熱を開始し、調理庫内初期温度が60℃以下で初回使用モードと判定した時の動作を以下に示す。「生・姿焼きコース」の設定火力「中」で調理する主な調理物はさんまであり、1度に最大5尾調理可能である。上ヒータ5及び下ヒータ6は可能な限り速く調理庫内温度を上昇させるために連続ONで加熱を開始する。負荷量判定工程は庫内温度が60℃〜115℃であり、負荷量判定工程中の経過時間によって負荷量を判定する。調理庫内温度が負荷量判定結果に応じた調理工程移行温度1に到達すると、上ヒータ連続ON、下ヒータ16秒周期で8秒ON(以下、Duty8/16秒と表記する)の調理工程1に移行する。図3〜図5のように負荷量判定工程経過時間と負荷量、負荷量と調理工程移行温度1及び加熱時間1の関係はリニアに示される。「生・姿焼きコース」の設定火力「中」の想定負荷量は100〜700gであり、負荷量判定工程の経過時間から負荷量が算出される。判定された負荷量が100g未満の場合は、負荷量100g、700g以上の場合は700gとして、調理工程移行時間1と負荷量判定終了後の加熱時間1を算出する。
例えば、判定された負荷量が100gであった場合、調理工程移行温度1は100℃で
調理工程1に移行する。調理工程に移行してから加熱時間1が経過すると、制御手段10は上ヒータ及び下ヒータの出力を停止し、報知手段は音声によって加熱終了の旨を使用者に報知する。
判定された負荷量が700gの場合は、調理工程移行温度1は150℃である。負荷量判定結果による調理工程移行温度幅は150−100=50(℃)である。
このように負荷量判定結果が多い場合に調理工程移行時期を遅く、また調理工程移行温度を高くすることで、加熱工程よりも調理工程の方が加熱出力が小さいので、さんま1尾のように負荷量が小さい場合でもプレート接触面の裏面が焦げ付かすことなく仕上げることができる。本構成のように、プレートに食材を載置して食材を加熱する場合には、特に下ヒータの出力は加熱工程よりも調理工程の方が低い方が、調理工程移行時期を負荷量が多い方が遅くすることに効果的である。
次に、主に塩鮭を調理する「切身/干物コース」の設定火力「中」を選択し、調理庫内初期温度が60℃以下で初回使用モードと判定した時の動作を以下に示す。塩鮭は1度に最大4切れ調理可能で、「切身/干物コース」の設定火力「中」の想定負荷量は50〜400gである。調理工程移行温度は最小負荷量の50gで70℃、最大負荷量の400gで85℃であり、負荷量判定結果による調理工程移行温度幅は85−70=15(℃)である。
このように、「切身/干物コース」の調理よりも「生・姿焼きコース」の方が負荷量に応じて変化させる調理工程移行温度の温度幅が大きいことにより、想定する最小負荷量と最大負荷量の差が「切身/干物コース」よりも大きい「生・姿焼きコース」においても、負荷量に応じて適した調理工程移行温度の設定されることとなり、切身においても姿焼きにおいても良好な出来栄えが確保しやすくなる。
次に、「生・姿焼きコース」の設定火力「中」を選択して加熱を開始し、調理庫内初期温度が60℃より高く、連続使用モードと判定した時の動作を以下に示す。想定負荷量は初回使用モードと同じ100〜700gである。加熱を開始すると上下ヒータDuty12/16(秒)の連続負荷量判定工程で加熱を開始し、4分間加熱して、4分間の温度変化量によって負荷量を判定し、上ヒータDuty16/16(秒)、下ヒータDuty16/16(秒)の加熱工程2に移行する。加熱工程2から決定された負荷量に応じて調理工程移行温度2は初回使用モードと同じようにリニアに120℃〜160℃に設定され、上ヒータDuty16/16(秒)、下ヒータDuty6/16(秒)の調理工程2に移行する。加熱工程2と調理工程2における加熱時間2も初回使用モードと同じように、負荷量判定結果に応じてリニアに決定される。
判定した負荷量が100gでは、調理工程移行温度2は120℃であるが、連続負荷量判定工程2の加熱終了時に120℃を超えている場合は、調理工程2に移行する。
また、判定した負荷量が所定の重量以下、例えば「生・姿焼きコース」の設定火力「中」において負荷量判定結果が200g以下の場合は、調理庫内温度が調理工程移行温度2以下でも調理工程2に移行しても良い。本構成のように、プレートを用いて調理する場合、調理庫内が高温であると、表の焼き色がつかない早期のうちに裏面の焼き色がついてしまうため、初期温度が高温の場合はなるべく下ヒータの出力を低くし、表面の焼き色をつけながら中まで火を通していく必要がある。特に負荷量が小さい場合は、プレート温度の上昇が速いため、裏面の焼き色がつきやすい。そこで、加熱出力がより大きい加熱工程2を停止し、調理工程2に移行することで、負荷量が小さい場合でも裏面を過度に焦げ付かせることなく、表面に焼き色をつけ、中まで火を通すことができる。
なお、初回使用モードにおいても連続使用モードにおいても、負荷量決定手段は本構成に限定しない。例えば、図示しない負荷量小・中・大を選択できる負荷量決定キーを備え、使用者が選択したり、プレートの温度を測定できる温度検知手段を備え、プレートの温度変化から負荷量を決定したりしても良い。
なお、初回使用モードと連続使用モードの境界温度は調理メニューや設定火力によって変更しても良い。これにより、調理メニューによって異なる、適した調理工程移行温度を設定可能となり、各調理メニューにおいて良好な出来栄えを確保しやすくなる。
また、連続使用モードは複数設け、それぞれに調理工程移行温度を設定しても良い。例えば、初期温度が60℃未満の場合は初回使用モード、60以上90度未満の場合は低温連続使用モード、90度以上の場合は高温連続使用モードとしても良い。これにより、特に焼き色がつきやすい高温連続使用モードにおいても、調理工程移行温度を低温連続使用モードよりも低く設定することで、プレート温度の過度な上昇を防止することができ、初期温度が高温の場合でも裏面の焦げを抑えることができる。
なお、初回使用モード、連続使用モードにおいても加熱工程もしくは調理工程を複数設けてもよい。例えば、調理庫内温度を上昇させる加熱工程A→負荷量を判定する負荷量判定工程→負荷量に応じて適した温度まで上昇させる加熱工程B→中まで火を通していく調理工程A→表面の脂を焼ききる調理工程Bという構成にする。このように、細かく加熱出力を設定することで、より良好な出来栄えを確保しやすくなる。
また、初回使用モード、連続使用モードにおいても加熱終了前に所定時間上下ヒータの出力を停止する加熱停止工程があっても良い。これにより、調理物を取り出す時に発生する煙を減少させることができることと、プレートの余熱によって調理物に中まで火を通すことができる。また、連続で使用する場合にプレート温度や調理庫内温度が高すぎると、裏面が焦げやすいという課題があるが、加熱停止工程を設けることで、連続使用した場合の初期温度を下げることができる。
なお、負荷量判定結果と調理工程移行温度はリニアの関係でなくても、負荷量が大きくなるにつれて調理工程移行時期が遅ければ良い。例えば、「生・姿焼きコース」の設定火力「中」で、負荷量判定結果が100g以上300g未満では調理工程移行温度が110℃、300g以上500g未満では130℃、300g以上500g以下では150℃に設定しても良い。これにより、データ量が少なく、簡単な構成とすることができる。
なお、負荷量判定精度が高くない初期温度が高温の場合は、調理工程移行温度を一定にしても良い。これにより、負荷量判定ミスによって、狙いの出来栄えから大きく外れることを防ぐことができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2における初回使用モードの調理庫内温度と加熱出力の変化図である。
実施の形態1と異なる点は、調理庫内温度が初期温度〜60℃の加熱工程3と、負荷量判定工程と、判定した負荷量によって調理時間が設定される加熱工程4と、調理工程3から構成されており、加熱工程4の加熱時間は判定した負荷量が大きくなるにつれて長い。例えば、「生・姿焼きコース」の設定火力「中」における想定負荷量は100〜700gで、最小負荷量の100gと判定されると負荷量判定終了後の加熱工程4の調理時間は0、最大負荷量の700gと判定されると500秒であり、負荷量と調理時間はリニアの関
係にある。このように、加熱工程4の加熱時間を負荷量が大きくなるにつれて長くすることで、温度検知手段の精度が高くない場合でも、加熱工程の時間を確実に確保し、調理庫内温度を上昇させることができる。
上記構成において、下ヒータ6の熱が調理庫内底面のガラスを介してプレート4に伝わるため、ガラスの熱容量が非常に大きい場合、調理物3の特に裏面は焼き色がつきやすい。このような構成においても、実施例1及び2の動作、作用の効果は非常にもたらしやすい。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、プレートを用いてグリル調理を行う場合において適した自動調理コースが選択できるので、組み込み式や据え置き型のIHクッキングヒーターやオーブンレンジ等の家庭用又は業務用の、自動調理コースを備えた加熱調理器に有効である。
1 本体
2 調理庫
3 調理物
4 プレート
5 上ヒータ
6 下ヒータ
7 排気筒
8 温度検知手段
9 選択手段
10 制御手段
11 負荷量決定手段
12 計時手段

Claims (6)

  1. 本体の中に収納された調理庫と、前記調理庫内に設けられた調理物を載置するプレートと、前記プレートの上方に設けられた上ヒータと、前記プレート下方に設けられた下ヒータと、前記調理物の量を決定する負荷量決定手段と、前記上ヒータ及び前記下ヒータの出力を制御する制御手段と、前記制御手段の制御モードを選択する選択手段と、前記調理庫内の温度を検知する温度検知手段と、を備え、使用者が前記選択手段によって複数の制御モードのうちの1つである自動調理コースを選択すると、前記制御手段は、調理庫内温度を上昇させる加熱工程と前記調理物に中まで火を通す調理工程を含む複数の工程から構成される自動調理シーケンスに基づいて制御を開始し、前記加熱工程から調理工程に移行する調理工程移行時期は、前記負荷量決定手段によって決定された負荷量が所定の重量内では、前記負荷量が大きくなるに伴って調理工程移行時期が遅くなるように設定されており、前記制御手段は、前記温度検知手段で検知された加熱開始時の前記調理庫内の温度が所定の温度未満である場合は初回使用モードと判定するとともに、前記温度検知手段で検知された加熱開始時の前記調理庫内の温度が所定の温度以上である場合は連続使用モードと判定しており、前記制御手段は、前記連続使用モードの前記調理工程移行時期と前記初回使用モードの前記調理工程移行時期とを変化させており、前記制御手段は、同一の前記自動
    調理コースにおいて、前記初回使用モードと判断した場合の前記調理工程における前記下ヒータへの通電率が前記連続使用モードと判断した場合の前記調理工程における前記下ヒータへの通電率よりも大きくなるように制御している、加熱調理器。
  2. 前記調理庫内の温度を検知する温度検知手段を備え、前記温度検知手段によって検知される調理庫内温度が前記負荷量に応じて決定される調理工程移行温度に到達すると、加熱工程から調理工程に移行する請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 時間を計測する計時手段を備え、前記負荷量に応じた加熱工程の加熱時間によって調理工程移行時期が決定される請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 前記負荷量が所定の値よりも小さい場合は、加熱工程での加熱を停止し、調理工程に移行する請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 前記負荷量が所定の重量の範囲内では、前記負荷量が小さくなるに伴って、調理工程移行温度が低く設定されている請求項1、2、4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記自動調理コースに、主に切身魚を加熱する場合に選択する切身コースと、主に魚の姿焼きを加熱する場合に選択する姿焼きコースとを有し、前記制御手段は、前記切身コースよりも前記姿焼きコースの方が前記負荷量に応じて変化させる調理工程移行温度の最高温度と最低温度の差が大きい請求項1、2、4、5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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