JP6282683B2 - 食品冷蔵加熱庫 - Google Patents

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本発明は、食品の冷蔵および再加熱が可能な食品冷蔵加熱庫に関する。
近年、総合病院や介護施設では、従業者の給食業務の負担軽減や衛生面などを考慮して、調理済みの食品を予め冷蔵状態で保管しておき、予め設定された加熱開始時刻になれば、保管庫内に熱気を供給して食品を再加熱する機能を備えた食品冷蔵加熱庫が広く利用されている(例えば、特許文献1および2参照)。
実用新案登録第3075775号公報 特開平9−313348号公報
しかしながら、上記従来の食品冷蔵加熱庫では、再加熱運転中、保管庫内に熱気を一定的に供給し続けるように構成されているため、食数が少ない場合や食品の量が少ない場合、熱伝導性の高い食器が用いられている場合のように、庫内負荷の度合が小さい場合に、一食品あたりの加熱量が多くなり過ぎて、焦げ付きや乾燥、風味の低下など食品の品質を損なう虞があった。一方、熱が通り難い食品の場合には、内部まで十分に加熱されないまま保管庫内が設定加熱温度に達し、再加熱運転が終了してしまう虞もある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、食品の冷蔵保管および再加熱が可能な食品冷蔵加熱庫において、適切に加熱された食品を提供することにある。
本発明は、食品を収容する保管庫と、保管庫内を冷却する冷却手段と、保管庫内を加熱する加熱手段と、保管庫内の温度を検出する庫内温度検出手段と、食品内部の温度を検出する芯温検出手段と、冷蔵温度および加熱温度を含む動作条件を任意に設定するための設定操作手段と、保管庫内の温度を設定冷蔵温度に維持する冷蔵運転の実行手段と、冷蔵運転後に保管庫内の温度を設定加熱温度まで上昇させる再加熱運転の実行手段と、食品内部の温度が設定芯温より高い状態が所定時間以上続いた場合に、再加熱運転を終了させる芯温モードの実行手段と、再加熱運転を開始してから設定加熱時間が経過すれば、再加熱運転を終了させるタイマモードの実行手段とを備えた食品冷蔵加熱庫であって、再加熱運転中、保管庫内の温度を上昇状態と平衡状態とを交互に繰り返しながら段階的に上昇させる加熱量補正動作を実行する構成と、芯温モードにて再加熱運転が実行されているとき、芯温検出手段の検出温度と庫内温度検出手段の検出温度との差温が所定値以下である状態が所定時間以上続けば、タイマモードにて再加熱運転を継続させる構成とを有するものである。
このものでは、再加熱運転時の庫内負荷の度合が小さくても、保管庫内の温度を段階的に上昇させる加熱量補正動作によって、一食品あたりの加熱量が制限されるから、食品が過熱状態になり難い。また、再加熱運転中、保管庫内の温度を一時的に平衡状態で維持することで、食品表面の加熱が抑制される一方、食品の内部は、表面から伝達される熱によって加熱されるから、たとえ熱の通り難い食品であっても、内部まで十分に加熱することもできる。即ち、食品の表面と内部とで加熱度合の差を小さくすることができる。一方で、上記のような芯温モードによる再加熱運転機能を備えたものでは、芯温検出手段に不具合が生じ、その検出温度が正常時より高くなっていると、食品が内部まで十分に加熱される前に再加熱運転が終了してしまう虞がある。しかしながら、本発明によれば、芯温モードにて再加熱運転が行われているときの芯温検出手段の検出温度が基準より高ければ、タイマモードに切り替えて再加熱運転を続けるから、たとえ芯温検出手段に不具合が生じても、確実に食品を加熱することができる。
好ましくは、上記食品冷蔵加熱庫において、再加熱運転中に保管庫内の温度が一定温度上昇するのに要した時間に基づいて庫内負荷の度合を判定する負荷判定手段と、再加熱運転を開始してから所定の補正制限時間が経過すれば、前記加熱量補正動作を終了させる補正オフ動作の実行手段とを備え、前記庫内負荷の度合が大きくなるに従って前記補正制限時間を長く設定する構成を有する。
食数が多い場合や食品の量が多い場合、熱伝導性の低い食器が用いられている場合など庫内負荷の度合が大きいと、保管庫内の温度が設定温度に達するまでの時間が長くなる。従って、上記加熱量補正動作の実行時間によっては、食品の表面と内部との加熱度合の差が十分に小さくなる前に加熱量補正動作が終了してしまう虞がある。しかしながら、このものでは、再加熱運転中の庫内負荷の度合が大きくなるに従って補正制限時間が長く設定されるから、食品の表面と内部との加熱度合の差が十分に小さくなった状態で加熱量補正動作を終了させることができる。また、逆に再加熱運転中の庫内負荷率が小さい場合は、補正制限時間が短く設定されるから、全体の運転時間を短縮することも可能である。
以上のように、本発明によれば、庫内負荷の度合が小さくても、食品が過熱状態になり難いし、また、熱の通り難い食品であっても、内部まで十分に加熱することができるから、適切に加熱された食品を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る食品冷蔵加熱庫の概略縦断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る食品冷蔵加熱庫の操作パネルの基本表示形態を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る食品冷蔵加熱庫の基本動作を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態に係る食品冷蔵加熱庫の再加熱運転時の動作を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態に係る食品冷蔵加熱庫の再加熱運転時の庫内温度および芯温の変化を示すグラフである。
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る食品冷蔵加熱庫1は、食品Fを載置するトレー2を上下に複数並べて収容可能な保管庫10を備えており、本体ケース11の前面に食品出し入れ口100が開設されている。尚、本明細書では、食品出し入れ口100が設けられた本体ケース11の前面側を食品冷蔵加熱庫1の正面とし、食品冷蔵加熱庫1を正面側から見たときの本体ケース11の奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
本体ケース11の前面には、食品出し入れ口100を前方から被閉する前扉12と、冷蔵温度や加熱温度など食品冷蔵加熱庫1の動作条件を任意に設定するための設定操作手段としての操作パネル13と、食品冷蔵加熱庫1の電源をオンオフするための電源スイッチ14と、食品冷蔵加熱庫1の運転の開始を指示するための運転スイッチ15とが設けられている。さらに、図示しないが、本体ケース11の前面には、食品冷蔵加熱庫1の運転の停止を指示するための停止スイッチ、運転時の加湿のオンオフを設定するための加湿スイッチ、運転時の加湿のオンオフを設定するための加湿スイッチ、および、食品冷蔵加熱庫1の動作情報を報知する報知手段として回転灯や音声にて報知する音声出力器が設けられている。
本体ケース11の内部には、保管庫10内の空気を流通循環させる循環通路16が設けられている。循環通路16は、保管庫10の上壁10Aの上面から後壁10Bの後面に亘って延設されており、上壁10Aに開設された吸込口101と、後壁10Bに開設された吹出口102とを連通している。
循環通路16には、保管庫10内の空気を循環通路16に導出させ、再び保管庫10に導入させる循環ファン31と、循環通路16に導かれた空気を冷却する冷却手段としての冷却器32と、循環通路16に導かれた空気を加熱する加熱手段としてのヒータ33とが、吸込口101側からこの順序で配設されている。従って、循環ファン31および冷却器32を共に作動させれば、保管庫10内の空気が吸込口101から循環通路16に導出され、さらに冷却器32によって冷却された後、吹出口102を通じて再び保管庫10内に帰還する。一方、冷却器32に代えてヒータ33を作動させれば、保管庫10内から循環通路16内に導出された空気が、ヒータ33によって加熱された後、吹出口102を通じて再び保管庫10内に帰還する。尚、図示しないが、冷却器32は、本体ケース11の内部に組み込まれた冷媒循環装置320に繋がっており、本明細書では、冷媒循環装置320で所定温度に冷却された冷媒を冷却器32に循環供給させることを冷却器32の作動と換言する。
循環通路16の中間部には、本体ケース11内に組み込まれた蒸気発生器34から延出される蒸気ダクト35が接続されており、保管庫10内の空気の循環中に蒸気発生器34を作動させることで、蒸気発生器34で生成された蒸気が蒸気ダクト35を通じて循環通路16に供給される。これにより、保管庫10の空気が加湿される。
保管庫10内における吸込口101の近傍位置には、保管庫10内の雰囲気温度(以下、「庫内温度」という)を検出する庫内温度検出手段として庫内温度センサ36が配設されている。また、保管庫10内には、食品Fに差し込んで内部の温度(以下、「芯温」という)を直接検出する芯温検出手段としてプローブ37が設けられている。
操作パネル13は、操作機能および表示機能を兼備する所謂タッチパネルディスプレイであり、食品冷蔵加熱庫1の電源がオンにされると、図2に示すように、食品冷蔵加熱庫1の動作状態を示す動作メッセージ41、運転中の庫内温度および芯温を示すグラフ42、運転中の経過時間43、選択された動作モード44、再加熱運転の開始時刻45、現時点の庫内温度46および芯温47、食品冷蔵加熱庫1の設定動作条件48などの基本情報が表示され(基本表示形態)、さらに上記動作モード44や開始時刻45、設定動作条件48等の表示部がそれぞれの設定条件を変更するための擬似操作キーになる。
また、図示しないが、設定動作条件の表示部48が押されると、冷蔵運転時の設定冷蔵温度Tc、再加熱運転時の設定加熱温度Th、保温運転時の設定保温温度Tk、後述するタイマモードによる設定加熱時間S1、後述する芯温モードによる設定芯温Tfおよび芯温判定時間S2などの設定情報が表示され、さらにこれら各表示部がそれぞれの設定条件を変更するための擬似操作キーになる。
本体ケース11の内部には、食品冷蔵加熱庫1全体の動作を制御する制御回路6が組み込まれており、操作パネル13、電源スイッチ14、運転スイッチ15、循環ファン31を回転させるファンモータ310、冷却器32、ヒータ33、蒸気発生器34、庫内温度センサ36、プローブ37、加湿スイッチ、回転灯および音声出力器は、電気配線を通じて制御回路6に接続されている。
制御回路6は、循環ファン31の動作を制御するファン制御部、冷却器32の動作を制御する冷却制御部、ヒータ33の動作を制御する加熱制御部、蒸気発生器34の動作を制御する加湿制御部、庫内温度センサ36の検出温度(以下、「庫内検知温度」という)T1に基づいて庫内温度を判定する庫内温度判定部、プローブ37の検出温度(以下、「プローブ検知温度」という)T2に基づいて食品Fの芯温を判定する芯温判定部、循環ファン31および冷却器32の動作を制御して庫内温度を設定冷蔵温度Tcまで上昇させる「予冷運転」の実行部、循環ファン31および冷却器32の動作を制御して庫内温度を設定冷蔵温度Tcに維持する「冷蔵運転」の実行部、循環ファン31およびヒータ33の動作を制御して庫内温度を設定加熱温度Thまで上昇させる「再加熱運転」の実行部、循環ファン31およびヒータ33の動作を制御して庫内温度を設定保温温度Tkに維持する「保温運転」の実行部、再加熱運転を開始してから設定加熱時間S1が経過した時点で運転を終了させる「タイマモード」の実行部、再加熱運転中、プローブ検知温度T2が設定芯温Tfより高い状態が所定の芯温判定時間S2以上続いた場合に再加熱運転を終了させる「芯温モード」の実行部等の回路構成を有している。
さらに、制御回路6は、再加熱運転時、庫内温度を所定温度U1上昇させる上昇状態と、庫内温度を所定温度U1上昇させたときの温度(以下、「設定平衡温度」という)Taで所定の平衡時間S3維持させる平衡状態とを、交互に繰り返しながら段階的に設定加熱温度Thまで上昇させる加熱量補正動作の実行部、再加熱運転中に庫内検知温度T1が一定温度U2上昇するのに要した時間(以下、「上昇時間」という)S4に基づいて庫内負荷率を判定する負荷判定部、庫内負荷率の大きさに従って加熱量補正動作の実行時間(以下、「補正制限時間」という)S5を設定する加熱時間補正動作の実行部、再加熱運転を開始してから補正制限時間S5が経過すれば、上記加熱量補正動作を終了させる補正オフ動作の実行部、芯温モードによる再加熱運転中のプローブ検知温度T2と庫内検知温度T1との差温Tdに基づいて芯温検出不良を判定する芯温検出判定部、芯温検出判定部にて芯温検出不良と判定された場合にタイマモードにて再加熱運転を継続するモード切替動作の実行部、芯温検出不良や庫内温度の異常上昇などを操作パネル13および音声出力器から報知させる異常報知部等の回路構成を有している。
制御回路6による食品冷蔵加熱庫1の動作を、図3および図4に従って説明する。尚、運転を開始するにあたって、保管庫10内には、予め加熱調理済みの食品Fがトレー2に載置された状態で収容される。また、芯温モードによる再加熱運転を行う場合には、特定の食品Fにプローブ37を差し込んでおく。そして、図示しないが、電源スイッチ14により食品冷蔵加熱庫1の電源オン操作がなされると、制御回路6に組み込まれた主な制御プログラムが起動され、操作パネル13の表示を上記基本表示形態とする。動作モードや開始時刻、設定冷蔵温度、設定加熱温度、設定保温温度、設定加熱時間、設定芯温、芯温判定時間などの設定を変更する場合は、この時点で操作パネル13を操作して変更する。
食品冷蔵加熱庫1の電源がオンにされた後、運転スイッチ15により運転開始操作がなされると、庫内検知温度T1が設定冷蔵温度Tcになるよう循環ファン31を所定回転数にて作動させると共に冷却器32を作動させる予冷運転を開始する。その結果、保管庫10内の空気が冷却器32にて冷却されつつ、循環通路10を通って循環され、保管庫10内が次第に冷却されていく。そして、庫内検知温度T1が設定冷蔵温度Tcに達すれば、庫内検知温度T1が設定冷蔵温度Tcで維持されるよう冷却器32の動作を適宜停止させる冷蔵運転に移行する(ST1〜ST4)。
冷蔵運転の実行中、予め設定された再加熱運転の開始時刻(加熱開始時刻)になれば、冷却器32を停止させて冷蔵運転を終了し、庫内検知温度T1が設定加熱温度Thになるよう循環ファン31を所定回転数にて作動させると共にヒータ33を作動させる再加熱運転を開始する。その結果、保管庫10内の空気がヒータ33にて加熱されつつ、循環通路10を通って循環され、保管庫10内が次第に加熱されていく(ST5〜ST6)。
尚、図示しないが、再加熱運転が開始される際に、加湿スイッチがオンになっている場合は、再加熱運転が開始されるのに合わせて蒸気発生器34を作動させ、循環通路16への蒸気の供給が開始される。これにより、食品F表面の乾燥が防止される。
再加熱運転について詳述すると、まず、庫内検知温度T1が予め設定された判定開始温度Ts(例えば、20℃)に達したか否かの監視を開始する。そして、庫内検知温度T1が判定開始温度Tsに達すれば、その時点から庫内検知温度T1が一定温度U2(例えば、5℃)上昇するまでに要した上昇時間S4を計測する(ST21〜ST22)。
その結果、上記上昇時間S4が、基準上昇時間S6(例えば、100秒)に所定の第1係数K1(例えば、2)を乗じて算出された第1負荷判定時間N1未満である場合は、補正制限時間S5を第1制限時間A1(例えば、60分)に設定する。また、上昇時間S4が、第1負荷判定時間N1以上であり、且つ、基準上昇時間S6に所定の第2係数K2(例えば、3)を乗じて算出された第2負荷判定時間N2未満である場合は、補正制限時間S5を第1制限時間A1より長い第2制限時間A2(例えば、70分)に設定する。さらに、上昇時間S4が、第2負荷判定時間N2以上である場合は、補正制限時間S5を第2制限時間A2より長い第3制限時間A3(例えば、80分)に設定する(ST23〜ST27)。
そして、庫内検知温度T1が設定加熱温度Th(例えば、100℃)から所定のオフセット温度U3差し引いた補正開始温度Tp(例えば、30℃)に達すれば、加熱量補正動作を実行する(ST28〜ST29)。
具体的には、庫内検知温度T1が補正開始温度Tpに達した場合は(ST28のステップでYes)、庫内検知温度T1が補正開始温度Tpで平衡時間S3(例えば、5分間)維持されるようヒータ33の動作を適宜停止させる平衡制御を行う。そして、平衡時間S3が経過すれば、庫内検知温度T1が所定温度U1(例えば、10℃)上昇するまでヒータ33を作動させる上昇制御を行い、さらに庫内検知温度T1が上記所定温度U1上昇させたときの設定平衡温度Taで平衡時間S3維持されるようヒータ33の動作を適宜停止させる平衡制御を行う。このようにして、庫内検知温度T1が設定加熱温度Thに達するまで保管庫10内の温度を段階的に上昇させる加熱量補正動作を行いながら、補正制限時間S5が経過したか否かの監視を行う。尚、図示しないが、加熱量補正動作が開始されると同時に、庫内検知温度T1が設定加熱温度Thに達したか否かの監視を行う。そして、庫内検知温度T1が設定加熱温度Thに達した場合は、補正制限時間S5が経過するまで庫内検知温度T1が設定加熱温度Thで維持されるようヒータ33の動作を適宜停止させる平衡制御を行う。
また、加熱量補正動作が開始されたときに、動作モードが「タイマモード」に設定されている場合は、再加熱運転が開始された時点からの経過時間が設定加熱時間S1(例えば、75分)に達したか否かの監視を行う(ST30,ST7〜ST8)。
その後、設定加熱時間S1が経過するか(ST8のステップでYes)、或いは、補正制限時間S5が経過すれば(ST30のステップでYes)、庫内検知温度T1が設定保温温度Tk(例えば、80℃)に維持されるよう循環ファン31およびヒータ33の動作を制御する保温運転に移行する。そして、図示しない停止スイッチにより運転停止操作がなされれば、循環ファン31およびヒータ33を停止させ、運転を終了する(ST9〜ST10)。
一方、加熱量補正動作が開始されたときに、動作モードが「芯温モード」に設定されている場合は(ST7のステップでNo)、プローブ検知温度T2と庫内検知温度T1との差温Tdが所定の近似範囲内、即ち、所定値E(例えば、20℃)以下である状態が、所定の異常判定時間S7(例えば、2分)以上継続したか否かを判定する(ST11)。
その結果、上記差温Tdが所定値Eより大きいか、或いは、所定値E以下の状態が異常判定時間S7以上継続しなかった場合は(ST11のステップでNo)、プローブ37によって正常に食品Fの芯温が検出されている状態であるとして、プローブ検知温度T2が設定芯温Tf(例えば、75℃)以上の状態が芯温判定時間S2(例えば、1分)以上継続したか否か、および、庫内検知温度T1が上記補正開始温度Tpに達したか否かの監視を開始する(ST12,ST28)。
その後、プローブ検知温度T2が設定芯温Tfに達する前に、庫内検知温度T1が上記補正開始温度Tpに達した場合は(ST28のステップでYes)、上記した加熱量補正動作(ST29)を行い、補正制限時間S5が経過した段階で(ST30のステップでYes)保温運転に移行する。一方、庫内検知温度T1が上記補正開始温度Tpに達する前に、プローブ検知温度T2が設定芯温Tfに達した場合は(ST12のステップでYes)、その時点で保温運転に移行する。
また、芯温モードにて再加熱運転が行われているときに(ST7のステップでNo)、上記差温Tdが所定値E以下の状態が異常判定時間S7以上継続した場合は(ST11のステップでYes)、プローブ37の故障や食品Fからの脱落等により、正常に食品Fの芯温が検出されていないものとして、動作モードを「タイマモード」に切り替え、上記したST8以降のステップを行う。また、図示しないが、その際、正常に食品Fの芯温が検出されていない旨を操作パネル13および音声出力器から報知させる。そして、設定加熱時間S1が経過するか(ST8のステップでYes)、或いは、補正制限時間S5が経過すれば(ST30のステップでYes)、保温運転に移行する。
図5に示すように、再加熱運転が開始されてから庫内検知温度T1(保管庫10内の温度)が補正開始温度Tpに達するまでの間、プローブ検知温度T2(食材Fの芯温)は、比較的緩やかな勾配で上昇しているのに対し、庫内検知温度T1は、プローブ検知温度T2から離れるように比較的急な勾配で上昇しており、この時点では、食材Fの表面と内部との加熱度合の差が大きい。しかしながら、庫内検知温度T1が補正開始温度Tpに達し、加熱量補正動作が開始されると、庫内検知温度T1は、プローブ検知温度T2に近づくように緩やかな上昇勾配を示し始める。その結果、食材Fの表面と内部との加熱度合の差は徐々に小さくなっていく。
このように、上記食品冷蔵加熱庫1によれば、再加熱運転時の庫内負荷の度合が小さくても、保管庫10内の温度を段階的に上昇させる加熱量補正動作によって、一食品Fあたりの加熱量が制限されるから、食品Fが過熱状態になり難い。また、再加熱運転中、保管庫10内の温度を一時的に平衡状態で維持することで、食品Fの表面の加熱が抑制される一方、食品Fの内部は、表面から伝達される熱によって加熱されるから、たとえ熱の通り難い食品Fであっても、内部まで十分に加熱することもできる。即ち、食品Fの表面と内部とで加熱度合の差を小さくすることができる。これにより、適切に加熱された食品Fを提供できる。
しかも、このものでは、再加熱運転中の庫内負荷率が大きくなるに従って補正制限時間S5が長く設定されるように構成されているから、食品Fの表面と内部との加熱度合の差が十分に小さくなった段階で加熱量補正動作を終了させることができる。これにより、より適切に加熱された食品Fを提供できる。また、逆に再加熱運転中の庫内負荷率が小さい場合は、補正制限時間S5が短く設定されるから、その分、全体の運転時間を短縮することも可能である。これにより、エネルギー消費量の低減を図ることができる。
さらに、このものでは、芯温モードにて再加熱運転が行われているときのプローブ37の検出温度が基準より高ければ、タイマモードに切り替えて再加熱運転を続けるから、たとえプローブ37の故障や食品Fからの脱落等により、正常に食品Fの芯温が検出されていない状態になっても、確実に食品Fを加熱することができる。これにより、より一層適切に加熱された食品Fを提供できる。
1 食品冷蔵加熱庫
10 保管庫
13 操作パネル(設定操作手段)
31 循環ファン
32 冷却器(冷却手段)
33 ヒータ(加熱手段)
36 庫内温度センサ(庫内温度検出手段)
37 プローブ(芯温検出手段)
6 制御回路
F 食品
T1 庫内検知温度
T2 プローブ検知温度
Tc 設定冷蔵温度
Th 設定加熱温度
Tk 設定保温温度
Tf 設定芯温
Ts 判定開始温度
Ta 設定平衡温度
Tp 補正開始温度
Td 差温
S1 設定加熱時間
S2 芯温判定時間
S3 平衡時間
S4 上昇時間
S5 補正制限時間
S6 基準上昇時間
S7 異常判定時間
N1 第1負荷判定時間
N2 第2負荷判定時間
A1 第1制限時間
A2 第2制限時間
A3 第3制限時間

Claims (2)

  1. 食品を収容する保管庫と、
    保管庫内を冷却する冷却手段と、
    保管庫内を加熱する加熱手段と、
    保管庫内の温度を検出する庫内温度検出手段と、
    食品内部の温度を検出する芯温検出手段と、
    冷蔵温度および加熱温度を含む動作条件を任意に設定するための設定操作手段と、
    保管庫内の温度を設定冷蔵温度に維持する冷蔵運転の実行手段と、
    冷蔵運転後に保管庫内の温度を設定加熱温度まで上昇させる再加熱運転の実行手段と
    食品内部の温度が設定芯温より高い状態が所定時間以上続いた場合に、再加熱運転を終了させる芯温モードの実行手段と、
    再加熱運転を開始してから設定加熱時間が経過すれば、再加熱運転を終了させるタイマモードの実行手段とを備えた食品冷蔵加熱庫であって、
    再加熱運転中、保管庫内の温度を上昇状態と平衡状態とを交互に繰り返しながら段階的に上昇させる加熱量補正動作を実行する構成と、
    芯温モードにて再加熱運転が実行されているとき、芯温検出手段の検出温度と庫内温度検出手段の検出温度との差温が所定値以下である状態が所定時間以上続けば、タイマモードにて再加熱運転を継続させる構成とを有する、食品冷蔵加熱庫。
  2. 請求項1に記載の食品冷蔵加熱庫において、
    再加熱運転中に保管庫内の温度が一定温度上昇するのに要した時間に基づいて庫内負荷の度合を判定する負荷判定手段と、
    再加熱運転を開始してから所定の補正制限時間が経過すれば、前記加熱量補正動作を終了させる補正オフ動作の実行手段とを備え、
    前記庫内負荷の度合が大きくなるに従って前記補正制限時間を長く設定する構成を有する、食品冷蔵加熱庫。
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