JP7211857B2 - 食材熱処理庫 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 展示会名 第19回厨房設備機器展 開催場所 住 所 東京都江東区有明3-10-1 東京ビッグサイト 東展示棟 開催日 平成31年2月19日から22日まで(4日間)
本発明は、冷凍された肉、魚、パン生地、麺類などの食材を解凍する解凍庫、あるいは加熱調理直後の食材を冷凍する冷却装置などの食材熱処理庫に関する。
この種の食材熱処理庫に関して、本出願人は加熱調理直後の食材を冷凍する冷却装置を先に出願している(特許文献1)。そこでは、冷却室の内部一側に冷却ユニットを配置し、同ユニットと冷却室の他側の間に食材を収容するトレー用の載置棚を多段状に設けている。冷却ユニットは、ユニットケースの内部に設けられた、冷却器(蒸発器)と大風量の循環ファンとヒーターなどで構成される。循環ファンは載置棚側の空気を吸込んで冷却器に向かって吹出し、熱交換後の冷気を冷却器の前後から載置棚側へ送給して食材を冷却し短時間で冷凍させる。
本出願人は、冷凍された肉、魚、パン生地、麺類などの食品を解凍するための解凍庫(食材熱処理庫)を製造販売しているが、既存の解凍庫における解凍空気の循環形態は、基本的に特許文献1の冷却装置と同じである。詳しくは、図8に示すように、解凍室51の後壁に解凍ユニット52を配置し、同ユニット52とドア53の間に食材を収容するトレー54用の載置棚55を多段状に設けている。解凍ユニット52は、ユニットケース56の内部に大型の循環ファン57と、ヒーター58および冷媒管59を配置して構成されている。循環ファン57は載置棚55側の空気を吸込み、加圧された解凍空気(処理空気)をユニットケース56の左右の吹出口60から載置棚55に向かって送給して、トレー54に収容された食材を解凍処理する。ヒーター58および冷媒管59は、庫内空気の温度状況に応じて適宜作動されて、庫内の空気温度を上昇させ、あるいは庫内の空気温度を低下させる。載置棚55は、断面がC字状の中空枠体からなる前後一対の棚柱63・64と、両棚柱63・64に掛止されるトレー受枠65で構成される。
特開2017-26264号公報
図8に係る従来の解凍庫によれば、冷凍された多くの食材を8~10時間で完全解凍することができる。しかし、従来の解凍庫では、ユニットケース56の吹出口60から送給された解凍空気が、解凍ユニット52に近い後側の棚柱64に堰止められて矢印で示すように変向案内され、その一部が循環ファン57に吸込まれて、いわゆる「ショートサーキット」を生じやすい。そのため、循環ファン57から送給された解凍空気を、適正に循環させて食材を効果的に解凍させることができず、解凍処理に長時間を要していた。こうした解凍空気(処理空気)の循環不良は、食材を冷凍処理する冷却装置でも同様に起こりうる。
本発明の目的は、庫内における処理空気の循環を好適化して、より短い時間で食材の冷凍処理や解凍処理を効率良く行えるようにした食材熱処理庫を提供することにある。
本発明に係る食材熱処理庫は、前方開口を有する四角形状の断熱箱からなる本体ケース1の庫内に、処理空気を循環させる処理ユニット3と、トレー4の一群が載置される載置棚5とが配置されており、本体ケース1の前方開口が揺動するドア6で開閉可能とされている。処理ユニット3は、食品収容領域Mに臨んで本体ケース1の後方に配置されるユニットケース10と、ユニットケース10の内部に配置される循環ファン11とを含む。ユニットケース10は食品収容領域Mに臨む前壁である第1ケース壁14と、第1ケース壁14に隣接する左右一対の第2ケース壁15とを備えており、第1ケース壁14に循環ファン11用の吸込口16が開口され、第2ケース壁15のそれぞれに循環ファン11で加圧された処理空気の吹出口17が設けられている。載置棚5は、庫内の前側に配置される左右一対の第1棚柱21と、庫内の後側に処理ユニット3に臨んで配置される左右一対の第2棚柱22と、両棚柱21・22に装着される一群のトレー受枠23とを備えている。図1に示すように、吹出口17と正対する左右の庫内壁2aと第2ケース壁15の間に、吹出口17から吹出された処理空気を左右の庫内壁2aに沿って前方に変向案内する変向隅部19が設けられている。第2棚柱22は、変向隅部19と食品収容領域Mの間を仕切る区分壁27と、左右の庫内壁2aと隙間Lを介して正対するダクト壁28とを備えており、変向隅部19から送給された処理空気左右の庫内壁2aとダクト壁28との間の循環通路44を介して食品収容領域Mへ循環するように構成されている。第1棚柱21および第2棚柱22のそれぞれが、左右の庫内壁2aと各棚柱21・22との間に配置した装着構造34を介して着脱自在に支持されている。循環通路44の出口46が、第2棚柱22の装着構造34を越えて前方へ向かって突出されている。
第2棚柱22は、区分壁27およびダクト壁28と、ダクト壁28の上下に形成されて循環通路44の上下を塞ぐダクト上壁29およびダクト下壁30とを一体に備えている。
トレー受枠23で支持されたトレー4と第1ケース壁14との間に吸風空間32が設けられている。第2棚柱22の区分壁27がユニットケース10の第1ケース壁14と面一状に設けられて、変向隅部19および循環通路44と吸風空間32との間が、区分壁27と、ダクト壁28の一部で区分されている。
装着構造34は、左右の庫内壁2aに固定した複数の吊持軸35と、吊持軸35と正対する各棚柱21・22に固定される複数の吊持金具36とで構成されている。吊持金具36に形成したダルマ形の装着穴41を吊持軸35に掛止装着した状態において、第1棚柱21および第2棚柱22が、左右の庫内壁2aと吊持軸35の突端に設けた抜止部40で遊動不能に保持固定されている。
第2棚柱22のダクト壁28に、トレー受枠23を掛止装着するための係合穴31が多段状に形成されている。
循環ファン11と吹出口17の間のユニットケース10の内部に、処理空気の温度状態を調整するヒーター12と冷媒管13とが配置されている。ヒーター12または冷媒管13と、循環ファン11から送給された処理空気との間で熱交換を行って、温度状態が調整された処理空気で食材の熱処理を行う。
本発明に係る食材熱処理庫では、吹出口17と正対する庫内壁2aと第2ケース壁15との間に変向隅部19を設け、第2棚柱22に設けた区分壁27で変向隅部19と食品収容領域Mの間を仕切るようにした。さらに、第2棚柱22に設けたダクト壁28と庫内壁2aの間に循環通路44を形成して、変向隅部19から送給された処理空気を、循環通路44を介して食品収容領域Mへ循環させるようにした。
こうした食材熱処理庫によれば、吹出口17から変向隅部19へ吹出された処理空気が、食品収容領域Mへ直接流動してショートサーキット状態に陥るのを区分壁27で解消しながら、変向隅部19から送給された処理空気の殆どを、循環通路44に沿って食品収容領域Mへと適正に循環させることができる。従って、庫内における処理空気の循環を好適化して、より短い時間で食材の冷凍処理や解凍処理を効率良く行うことができる。また、第2棚柱22を利用して循環通路44を形成するので、棚柱とダクト壁を個別に設ける場合に比べて、棚柱構造を簡素化してコストダウンに寄与できる。食品収容領域Mに大量の処理空気を送給し循環させることができるので、より低温で解凍することができる。さらに、庫内における処理空気の循環が好適化されるのに伴って、載置棚5に対するトレー4の載置位置や、トレー4内における食材の配置位置の違いによって、食材の冷凍度合いや解凍度合いにむらが生じるのを解消できる利点もある。
第1棚柱21および第2棚柱22は、それぞれ庫内壁2aと各棚柱21・22の間に配置した装着構造34を介して着脱自在に支持するようにした。このように、各棚柱21・22が庫内壁2aに対して着脱可能であると、食材の断片や脂質、あるいは食材からしみ出たドリップなどが柱の表面に付着したような場合に、各棚柱21・22を庫内壁2aから簡単に取外して洗浄できる。従って、食材熱処理庫の庫内を常に衛生的な状態に維持できる。また、循環通路44の出口46を、第2棚柱22の装着構造34を越えて第1棚柱21の側へ向かって突出させることにより、出口46から送給される処理空気を、循環ファン11から離れた位置まで循環させて、庫内における処理空気の循環をさらに好適化することができる。
ダクト壁28の上下に、循環通路44の上下を塞ぐダクト上壁29とダクト下壁30を設けるようにした。こうした食材熱処理庫によれば、吹出口17から変向隅部19へ送給された処理空気が、循環通路44の上下から漏れ出るのをダクト上壁29とダクト下壁30で確実に防止できるので、循環通路44から食品収容領域Mへ送給される処理空気量を増加して、庫内における処理空気の循環を最適化することができる。
トレー4および第1ケース壁14の間に形成される吸風空間32と、変向隅部19および循環通路44の間を、区分壁27とダクト壁28の一部で区分するようにした。こうした食材熱処理庫によれば、食材と接触して吸風空間32に達した処理空気を、循環ファン11に向って円滑に流動させて、食品収容領域Mと処理ユニット3との間の処理空気の循環を効果的に行える。また、区分壁27をユニットケース10の第1ケース壁14と面一状に設けると、変向隅部19と食品収容領域Mの間を最短距離で仕切ることができるので、区分壁27の長さを短くできる分だけ第2棚柱22の構造を簡素化できる。
庫内壁2aに固定した吊持軸35と、各棚柱21・22に固定される吊持金具36で装着構造34を構成し、吊持金具36に形成した装着穴41を吊持軸35に掛止装着した状態において、各棚柱21・22が庫内壁2aと吊持軸35の抜止部40で遊動不能に保持固定されるようにした。こうした食材熱処理庫によれば、循環ファン11が回転駆動されるのに伴う振動が庫内壁2aに伝動したとしても、各棚柱21・22が振動して揺れ動くことはなく、さらに振動に伴う騒音を発生することもない。
第2棚柱22のダクト壁28に、トレー受枠23を掛止装着するための係合穴31が多段状に形成されていると、トレー4の大きさや形状の違い、あるいはトレー4に収容される食材の大きさなどに応じて、トレー受枠23の第2棚柱22に対する係止位置を自由に変更することができる。
ユニットケース10の内部にヒーター12と冷媒管13とが配置されていると、ヒーター12または冷媒管13と、循環ファン11から送給された処理空気との間で熱交換を行って、温度状態が調整された処理空気で食材の熱処理を行うことができる。従って、熱処理の対象となる食材の種類や温度状態の違い等に応じて、処理空気の温度状態を調整することにより、食材の冷凍処理や解凍処理をより短い時間で効率良く行うことができる。
本発明に係る食材熱処理庫の要部の横断平面図である。 上側のドアが開放してある状態の食材熱処理庫の正面図である。 食材熱処理庫の縦断正面図である。 食材熱処理庫の横断平面図である。 片方の載置棚を示す分解斜視図である。 (a)は第1棚柱の縦断正面図、(b)は図6(a)におけるV-V線断面図である。 (a)は第2棚柱の縦断正面図、(b)は図7(a)におけるW-W線断面図である。 従来の食材熱処理庫の構造を示す横断平面図である。
(実施例) 図1から図7に、本発明に係る食材熱処理庫を解凍庫に適用した実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2および図4に示す交差矢印と、矢印の近傍の前後、左右、上下の表記に従う。図2に示すように、解凍庫は縦長四角形状の断熱箱からなる本体ケース1を有し、本体ケース1の上下の解凍室2の内部に、解凍空気(処理空気)を循環させる解凍ユニット(処理ユニット)3と、食材を収容したトレー4の一群を載置するための載置棚5とが配置されている。各解凍室2の前面は揺動するドア6で開閉される。図示していないが、本体ケース1の上部の機械室には、圧縮機、凝縮器、および送風ファンなどの冷凍機器が設けられており、機械室の前面には操作パネル7が配置されている。上下の解凍室2の内部構造は同じであるので、以下では上側の解凍室2の内部構造を説明して、下側の解凍室2の内部構造の説明は省略する。
解凍ユニット3は、解凍室2の食品収容領域Mに臨んで配置されるユニットケース10と、ユニットケース10の内部に配置される軸流型の循環ファン11と、循環ファン11の背方に配置されるヒーター12および冷媒管13などで構成される。ヒーター12および冷媒管13は、解凍空気の温度状態を調整するために設けられる。
ユニットケース10は食品収容領域Mに臨む第1ケース壁(前壁)14と、第1ケース壁14に隣接する一対の第2ケース壁(側壁)15とを備えており、第1ケース壁14の中央に循環ファン11用の吸込口16が開口され、第2ケース壁15の後部に循環ファン11で加圧された解凍空気の吹出口17が開口されている。吸込口16には、循環ファン11の周囲を囲む円筒状の導風筒18が設けられている。ユニットケース10の左右幅および上下高さは、解凍室2の左右幅および上下高さよりひと回り小さく設定されている。そのため、解凍ユニット3を解凍室2の背面壁に固定した状態において、吹出口17に正対する庫内壁2aと第2ケース壁15の間に、吹出口17から吹出された解凍空気を庫内壁2aに沿って変向案内する変向隅部19が形成される。
載置棚5は、解凍室2の前側に配置される左右一対の第1棚柱21と、解凍ユニット3に臨んで配置される左右一対の第2棚柱22と、両棚柱21・22に装着される一群のトレー受枠23とを備えている。第1棚柱21は断面がC字形のチャンネル材状の枠体からなり、食品収容領域Mに臨む枠壁に、トレー受枠23を掛止装着するための係合穴24が多段状に形成されている。トレー受枠23の側壁の前後には、係合穴24に着脱される係止爪25が折り起こし形成されている。トレー4の大きさや形状の違い、あるいはトレー4に収容される食材の大きさなどに応じて、第1棚柱21に対するトレー受枠23の係止位置を変更することができる。
第2棚柱22は、変向隅部19と食品収容領域Mの間を仕切る上下に長い区分壁27と、庫内壁2aと隙間を介して正対する上下に長いダクト壁28と、ダクト壁28の上下端に形成されるダクト上壁29およびダクト下壁30とを一体に備えたプレス成形品からなる。食品収容領域Mに臨むダクト壁28の前後中央には、第1棚柱21と同様に、トレー受枠23を掛止装着するための係合穴31が多段状に形成されている。これにより、トレー4の大きさや形状の違い、あるいはトレー4に収容される食材の大きさなどに応じて、第2棚柱22に対するトレー受枠23の係止位置を変更することができる。
第1棚柱21および第2棚柱22を洗浄可能とするために、庫内壁2aと各棚柱21・22の間に装着構造34が設けられている。装着構造34は、庫内壁2aに固定した複数の吊持軸35と、吊持軸35と正対する各棚柱21・22の上下に固定される吊持金具36とで構成される。吊持軸35は、庫内壁2aに埋設固定した雌ねじ体37にねじ込み装着されており、庫内壁2aに密着するフランジ38と、吊持金具36を支持する丸軸部39と、丸軸部39の突端に設けた同軸部39より大径の抜止部40とを一体に備えている。吊持金具36は、断面がハット形のプレス金具からなり、その突壁にダルマ形の装着穴41が形成されている。装着穴41の下側の穴は抜止部40の出入りを許し、上側の穴は丸軸部39のみの出入りを許す。従って、抜止部40に吊持軸35を挿通した状態で、各棚柱21・22を下降操作することで、各棚柱21・22を庫内壁2aに装着することができる。
第1棚柱21および第2棚柱22を、解凍室2の左右の庫内壁2aに設けた吊持軸35に吊掛け、両棚柱21・22にトレー受枠23を係合することで、載置棚5は構成されている。各棚柱21・22を吊持軸35に掛止装着した状態においては、図6および図7に示すように、各棚柱21・22が庫内壁2aと抜止部40で遊動不能にしっかりと保持固定される。
吊持軸35に第2棚柱22を吊掛けた状態においては、区分壁27が第1ケース壁14と面一状になって、変向隅部19と食品収容領域Mの間を仕切っている。また、ダクト壁28は、庫内壁2aと隙間Lを介して正対して、ダクト壁28と庫内壁2aとの間に循環通路44を区画している。循環通路44の上下は、ダクト上壁29およびダクト下壁30で塞がれている。トレー4と第1ケース壁14の間には吸風空間32が設けられているが、変向隅部19および循環通路44と吸風空間32の間は、区分壁27とダクト壁28の後部(一部)で区分されている。
循環通路44は、後端の入口45を介して変向隅部19と連通しており、食品収容領域Mとは前端の出口46を介して連通している。循環通路44の出口46から送給された解凍空気を、食品収容領域Mにおいて適正に循環させるために、出口46を第2棚柱22の装着構造34を越えて第1棚柱21の側へ向かって突出する位置で開口させている。この実施例では、循環通路44の前後長さを、トレー受枠23の前後長さの3分の1より大きく設定して、循環通路44から食品収容領域Mへ送給される解凍空気を、トレー4の側面の前後中途部から、ドア6の内面近くにまで循環できるようにした。
冷凍食材などの解凍処理を行う場合には、食材が収容されたトレー4の一群を左右のトレー受枠23に載置し、ドア6を閉じて解凍室2を密閉した状態で循環ファン11を起動する。このとき、冷凍食材の種類や冷凍温度の違い等に応じてヒーター12を同時に作動させ、あるいは冷媒管13に冷媒液を送給して、解凍空気の温度状態を調整する。循環ファン11で加圧された解凍空気は、ヒーター12あるいは冷媒管13と接触して熱交換したのち、あるいは熱交換をしない状態のままで、左右の吹出口17から変向隅部19へ吹出され、同隅部19で庫内壁2aに沿って変向案内される。また、変向隅部19から送給された解凍空気は、循環通路44で送給案内されてその出口46から食品収容領域Mへ循環する。
上記の実施例に係る解凍庫では、吹出口17と正対する庫内壁2aと第2ケース壁15の間に変向隅部19を設け、第2棚柱22に設けた区分壁27で変向隅部19と食品収容領域Mの間を仕切るようにした。さらに、第2棚柱22に設けたダクト壁28と庫内壁2aの間に循環通路44を形成して、変向隅部19から送給された解凍空気を、循環通路44を介して食品収容領域Mへ循環させるようにした。
以上の構成を採る本実施例に係る解凍庫によれば、吹出口17から変向隅部19へ吹出された解凍空気が、食品収容領域Mへ直接流動してショートサーキット状態に陥るのを区分壁27で解消しながら、変向隅部19から送給された解凍空気の殆どを、循環通路44に沿って食品収容領域Mへと適正に循環させることができる。従って、庫内における解凍空気の循環を好適化して、より短い時間で食材の解凍処理を効率良く行うことができる。また、第2棚柱22を利用して循環通路44を形成するので、棚柱とダクト壁を個別に設ける場合に比べて、棚柱構造を簡素化してコストダウンに寄与できる。食品収容領域Mに大量の処理空気を送給し循環させることができるので、より低温で解凍することができる。さらに、庫内における解凍空気の循環が好適化されるのに伴って、載置棚5に対するトレー4の載置位置や、トレー4内における食材の配置位置の違いによって、食材の解凍度合いにむらが生じるのを解消できる利点もある。
第1棚柱21および第2棚柱22は、それぞれ庫内壁2aと各棚柱21・22の間に配置した装着構造34を介して着脱自在に支持するようにしたので、食材の断片や脂質、あるいは食材からしみ出たドリップなどが柱の表面に付着したような場合に、各棚柱21・22を庫内壁2aから簡単に取外して洗浄できる。従って、解凍庫の庫内を常に衛生的な状態に維持できる。また、循環通路44の出口46を、第2棚柱22の装着構造34を越えて第1棚柱21の側へ向かって突出させることにより、出口46から送給される解凍空気を、循環ファン11から離れた位置まで循環させて、庫内における解凍空気の循環をさらに好適化することができる。
ダクト壁28の上下に、循環通路44の上下を塞ぐダクト上壁29とダクト下壁30を設けるようにしたので、吹出口17から変向隅部19へ送給された解凍空気が、循環通路44の上下から漏れ出るのをダクト上壁29とダクト下壁30で確実に防止できる。従って、循環通路44から食品収容領域Mへ送給される解凍空気の量を増加して、庫内における解凍空気の循環を最適化することができる。
トレー4および第1ケース壁14の間に形成される吸風空間32と、変向隅部19および循環通路44の間を、区分壁27とダクト壁28の一部で区分するようにしたので、食材と接触して吸風空間32に達した解凍空気を、循環ファン11に向って円滑に流動させて、食品収容領域Mと処理ユニット3との間の解凍空気の循環を効果的に行える。また、区分壁27をユニットケース10の第1ケース壁14と面一状に設けたので、変向隅部19と食品収容領域Mの間を最短距離で仕切ることができ、区分壁27の長さを短くできる分だけ第2棚柱22の構造を簡素化できる。
庫内壁2aに固定した吊持軸35と、各棚柱21・22に固定される吊持金具36で装着構造34を構成し、吊持金具36に形成した装着穴41を吊持軸35に掛止装着した状態において、各棚柱21・22が庫内壁2aと吊持軸35の抜止部40で遊動不能に保持固定されるようにしたので、循環ファン11が回転駆動されるのに伴う振動が庫内壁2aに伝動したとしても、各棚柱21・22が振動して揺れ動くことはなく、さらに振動に伴う騒音を発生することもない。
第2棚柱22のダクト壁28に、トレー受枠23を掛止装着するための係合穴31を多段状に形成したので、トレー4の大きさや形状の違い、あるいはトレー4に収容される食材の大きさなどに応じて、トレー受枠23の第2棚柱22に対する係止位置を自由に変更することができる。
ユニットケース10の内部にヒーター12および冷媒管13を配置したので、ヒーター12または冷媒管13と、循環ファン11から送給された処理空気との間で熱交換を行って、温度状態が調整された処理空気で食材の熱処理を行うことができる。従って、熱処理の対象となる食材の種類や温度状態の違い等に応じて、処理空気の温度状態を調整することにより、食材の冷凍処理や解凍処理をより短い時間で効率良く行うことができる。
上記の実施例では解凍庫に関して説明したが、本発明に係る食材熱処理庫は、食材を冷凍処理する冷却装置にも等しく適用できる。第2棚柱22の区分壁27は、ユニットケース10の第1ケース壁14と面一に形成する必要はなく、第1ケース壁14に向かって傾斜する面壁で形成してあってもよい。また、必要があれば区分壁27を、吹出口17の前縁と第1ケース壁14の間に設けることができる。
1 本体ケース
2 解凍室
3 解凍ユニット(処理ユニット)
4 トレー
5 載置棚
10 ユニットケース
11 循環ファン
12 ヒーター
13 冷媒管
14 第1ケース壁
15 第2ケース壁
17 吹出口
19 変向隅部
21 第1棚柱
22 第2棚柱
23 トレー受枠
27 区分壁
28 ダクト壁
32 吸風空間
34 装着構造
35 吊持軸
36 吊持金具
44 循環通路

Claims (6)

  1. 前方開口を有する四角形状の断熱箱からなる本体ケース(1)の庫内に、処理空気を循環させる処理ユニット(3)と、トレー(4)の一群が載置される載置棚(5)とが配置されており、
    前記本体ケース(1)の前方開口が揺動するドア(6)で開閉可能とされており、
    前記処理ユニット(3)は、食品収容領域(M)に臨んで前記本体ケース(1)の後方に配置されるユニットケース(10)と、当該ユニットケース(10)の内部に配置される循環ファン(11)とを含み、
    前記ユニットケース(10)は前記食品収容領域(M)に臨む前壁である第1ケース壁(14)と、当該第1ケース壁(14)に隣接する左右一対の第2ケース壁(15)とを備えており、前記第1ケース壁(14)に前記循環ファン(11)用の吸込口(16)が開口され、前記第2ケース壁(15)のそれぞれ前記循環ファン(11)で加圧された処理空気の吹出口(17)が設けられており、
    前記載置棚(5)は、庫内の前側に配置される左右一対の第1棚柱(21)と、庫内の後側に前記処理ユニット(3)に臨んで配置される左右一対の第2棚柱(22)と、両棚柱(21・22)に装着される一群のトレー受枠(23)とを備えており、
    前記吹出口(17)と正対する左右の庫内壁(2a)と前記第2ケース壁(15)との間に、当該吹出口(17)から吹出された処理空気を左右の当該庫内壁(2a)に沿って前方に変向案内する変向隅部(19)が設けられており、
    前記第2棚柱(22)は、前記変向隅部(19)と前記食品収容領域(M)の間を仕切る区分壁(27)と、左右の前記庫内壁(2a)と隙間(L)を介して正対するダクト壁(28)とを備えており、
    前記変向隅部(19)から送給された処理空気が、左右の前記庫内壁(2a)と前記ダクト壁(28)との間の循環通路(44)を介して前記食品収容領域(M)へ循環するように構成されており、
    前記第1棚柱(21)および前記第2棚柱(22)のそれぞれが、左右の前記庫内壁(2a)と各前記棚柱(21・22)の間に配置した装着構造(34)を介して着脱自在に支持されており、
    前記循環通路(44)の出口(46)が、前記第2棚柱(22)の前記装着構造(34)を越えて前方へ向かって突出されていることを特徴とする食材熱処理庫。
  2. 前記第2棚柱(22)が、前記区分壁(27)および前記ダクト壁(28)と、当該ダクト壁(28)の上下に形成されて前記循環通路(44)の上下を塞ぐダクト上壁(29)およびダクト下壁(30)とを一体に備えている請求項1に記載の食材熱処理庫。
  3. 前記トレー受枠(23)で支持された前記トレー(4)と前記第1ケース壁(14)の間に吸風空間(32)が設けられており、
    前記第2棚柱(22)の前記区分壁(27)が前記ユニットケース(10)の前記第1ケース壁(14)と面一状に設けられて、前記変向隅部(19)および前記循環通路(44)と前記吸風空間(32)の間が、当該区分壁(27)と前記ダクト壁(28)の一部で区分されている請求項1、または2に記載の食材熱処理庫。
  4. 前記装着構造(34)が、左右の前記庫内壁(2a)に固定した複数の吊持軸(35)と、当該吊持軸(35)と正対する各前記棚柱(21・22)に固定される複数の吊持金具(36)とで構成されており、
    前記吊持金具(36)に形成したダルマ形の装着穴(41)を前記吊持軸(35)に掛止装着した状態において、前記第1棚柱(21)および前記第2棚柱(22)が、左右の前記庫内壁(2a)と前記吊持軸(35)の突端に設けた抜止部(40)で遊動不能に保持固定されている請求項1から3のいずれかひとつに記載の食材熱処理庫。
  5. 前記第2棚柱(22)の前記ダクト壁(28)に、前記トレー受枠(23)を掛止装着するための係合穴(31)が多段状に形成されている請求項1から4のいずれかひとつに記載の食材熱処理庫。
  6. 前記循環ファン(11)と前記吹出口(17)の間の前記ユニットケース(10)の内部に、処理空気の温度状態を調整するヒーター(12)と冷媒管(13)とが配置されており、
    前記ヒーター(12)または前記冷媒管(13)と、前記循環ファン(11)から送給された処理空気との間で熱交換を行って、温度状態が調整された処理空気で食材の熱処理を行う請求項1から5のいずれかひとつに記載の食材熱処理庫
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