JP3860295B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷気の循環構造に改良を加えた冷却貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、急速凍結庫の冷気循環構造として、図8に示すものが知られている。これは、庫内の奥面の一側に冷却器aが、他側に庫内ファンbが装備されていて、庫内空気が冷却器a側に吸引されて冷却器aを通過する間に熱交換されることで冷気が生成され、この冷気が庫内ファンbにより庫内に向けて吐出され、もって冷気が同図の矢線に示すように庫内に循環供給されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記のような構造のものでは、例えば貯蔵物Wが庫内全体に収納されると、庫内ファンbの吐出口cが貯蔵物Wで塞がれてしまって冷気の循環が良好に行われなくなり、特に扉d側で凍結能力が劣るという問題があった。
【0004】
また別の冷気循環構造として、図9に示すように、庫内の奥面の中央部に庫内ファンbが設けられる一方、左右の壁面に沿ってダクトeが配設され、庫内空気が左右のダクトeを通って吸引されて、生成された冷気が庫内ファンbにより前面に向けて吐出され、もって同図の矢線に示すように冷気が循環供給されるものも知られている。しかしながら、この構造でも、同様に庫内ファンbの吐出口cが貯蔵物Wで塞がれると、同様に冷気の循環が良好に行われず、貯蔵物Wを均一に凍結できないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、仮に貯蔵物が満杯に収納された場合でも冷気を貯蔵室内に良好に循環させて、均一に冷却できるようにするところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、本発明の冷却貯蔵庫は、貯蔵室の奥面における幅方向の一端側には、冷凍サイクルにより生成された冷気を庫内に向けて吐出するファンの吐出口が縦方向に並んで設けられるとともに、前記貯蔵室の前記吐出口が設けられた側の側面に沿うようにして、一端が前記吐出口に臨み、他端が前記貯蔵室の手前側の面に達する冷気の案内板が配設され、この案内板は、上下方向に間隔を開けて配された前後方向を向いた複数の取付部材によって前記側面に固定されている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
庫内一杯に貯蔵物が収納されてファンの吐出口が塞がれる程であったとしても、ファンから吐出された冷気は案内板で案内されつつ、ファンの設置位置とは反対側の面まで導出され、庫内を流通したのち冷気の生成部分に吸引される。
貯蔵物の多少に拘らず冷気を庫内に良好に循環供給することができ、貯蔵物を均一に冷却することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を急速凍結庫に適用した実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1ないし図6によって本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態の急速凍結庫は、図1,2に示すように、全体として横長のテーブル形に形成されており、正面から見た右側が冷凍庫1に、左側が機械室2となっており、底面の四隅に配された脚3によって支持されている。冷凍庫1は、前面を開口した断熱箱4により形成されていて、前面の開口部5には、断熱扉6が軸支部7を介して揺動開閉可能に装着されている。
【0008】
冷凍庫1内は、図2に示すように、その手前側の部分が貯蔵用空間8となっているとともに、奥側が装置の収納空間9となっている。この収納空間9には、正面から見た左側の広い領域にわたって蒸発器11が装備されている。この蒸発器11は、機械室2内に設置された圧縮機12、凝縮器13等とともに冷凍サイクルを構成している。蒸発器11の右側には、モータにより駆動される3個の庫内ファン15が、窓孔16の開口された取付板17(図3参照)を介して縦方向に並んで設置されている。また、蒸発器11と庫内ファン15との間には、図2に示すように、貯蔵用空間8側に突出した仕切板19が設けられている。したがって、冷凍サイクル並びに庫内ファン15が駆動されると、庫内空気が蒸発器11の前面側から後面に流通するように吸引されて、その間に冷媒と熱交換されることで冷気が生成され、その冷気が庫内ファン15により貯蔵用空間8に向けて吐出されるようになっている。
【0009】
なお、本実施形態の冷凍サイクルは図5に示すように構成されている。すなわち、圧縮機12、凝縮器13及び蒸発器11が冷媒配管20により閉ループ状に接続されているとともに、凝縮器13と蒸発器11との間には、第1膨張制御部品21と第2膨張制御部品22とが並列に介設されている。これらの膨張制御部品21,22は、キャピラリチューブまたは膨張弁により構成されており、第1膨張制御部品21よりも第2膨張制御部品22の方が液冷媒の絞り抵抗が小さく、すなわち液冷媒の流量を大きく取れる設定となっており、第2膨張制御部品22の上流側に開閉弁23が設けられている。
【0010】
ここで、開閉弁23を開けて第2膨張制御部品22を通すことで液冷媒の流量を多くした場合の冷却特性は、図6の特性線xで示すように、短時間で所定の冷却温度にまで下げられる反面、最終到達温度は相対的に高くなる。一方、開閉弁23を閉じて第1膨張制御部品21を通すことで液冷媒の流量を少なくすると、同図の特性線yに示すように、最終到達温度を低くできる反面、冷却速度が遅いという特性を示す。そこで、冷却の開始時には、開閉弁23を開けて第2膨張制御部品22を通すことで液冷媒の流量を多くし、所定時間が経過したら、開閉弁23を閉じて第1膨張制御部品21を通すことで液冷媒の流量を少なくするという制御を行うことで、同図の特性線Xに示すように、急速冷却でき、なおかつ最終到達温度も低くできるという冷却特性を得ることができる。
【0011】
さて、冷凍庫1における貯蔵用空間8の右側面には、断熱箱4の内壁25との間に所定間隔を開けて案内板27が配設され、冷気の案内通路28が構成されている。この案内板27は、庫内の全高にわたっていて、図3に示すように、上下両端に曲成された取付板29が、庫内の天井面及び底面に固定されている。案内板27の奥側の縁部は、庫内ファン15の吐出口31よりも少し前方に位置しており、これにより案内通路28の奥方の入り口28Aが、庫内ファン15の吐出口31に部分的に臨んだ状態となっている。また、案内板27の手前側の縁部は、閉じられた断熱扉6の裏面よりも少し奥方に引っ込んだところに位置している。
【0012】
また案内板27の外側の面には、図3に示すように、前後方向を向いた複数のチャンネル形をなす取付部材33が上下方向に間隔を開けて溶接等により固定されており、これらの取付部材33が、右側の内壁25にねじ止めされることで、案内板27が右側の内壁25に対して固定されている。係る取付構造とすることにより、案内通路28における冷気の流通抵抗を最小限に抑えた上で、案内板27が強固に固定される。
【0013】
この案内板27の内面と、左側の内壁35には、互いに対をなす受け板36が、間隔を開けて上下複数段に設けられている。受け板36の取付構造は、例えば図3に示すように、案内板27の手前側と奥側の縁部に沿ってそれぞれ取付孔37が列設されており、受け板36に突設されたフック38を取付孔37に引っ掛けることで水平姿勢で支持されるようになっている。左側の内壁35での受け板36の取付構造も同様である。そして、左右で対をなす受け板36に、貯蔵物Wを載置するトレイ40の左右両端部が受けられて、出し入れ可能に支持されている。トレイ40は浅皿状に形成されており、これにより、トレイ40に載せられた貯蔵物Wに冷気が良く当たるようにされている。
【0014】
本第1実施形態は上記のような構造であって、続いてその作用を説明する。
貯蔵物Wはトレイ40に載せられ、そのトレイ40が左右の受け板36に支持されることで冷凍庫1の貯蔵用空間8に収納される。続いて、冷凍サイクル並びに庫内ファン15が駆動されることで急速凍結されるのであるが、そのとき、図4(A)に示すように、貯蔵物Wの量が少なくて、庫内ファン15の吐出口31付近に貯蔵物Wがない場合には、庫内ファン15から吐出された冷気は、同図の矢線に示すように、ほとんどがそのまま貯蔵用空間8に向けられ、貯蔵用空間8内を流通したのち蒸発器11の前面側に吸引されるといったように循環される。これにより、冷気が貯蔵物Wに当たりつつその間を流通し、貯蔵物Wは良好にかつ均一に冷却される。
【0015】
一方、図4(B)に示すように、貯蔵物Wが貯蔵用空間8内に満杯に収納された場合は、庫内ファン15の吐出口31が貯蔵物Wで塞がれた状態となって、冷気が直接に貯蔵用空間8に吹き出されることが妨げられる。その場合は、貯蔵用空間8の右側面に設けられた案内通路28の入り口28Aが、庫内ファン15の吐出口31の一部に臨んでいるから、同図の矢線に示すように、遮られた冷気は入り口28Aから案内通路28に流入し、案内通路28を手前側に流通して出口28Bから吹き出される。その後、断熱扉6の裏面に沿うようにして流れつつ蒸発器11側に吸引される。これにより、貯蔵用空間8に冷気が良好に流れることになって、断熱扉6側の貯蔵物Wを含めてすべての貯蔵物Wが均一に冷却される。
【0016】
以上のように本実施形態によれば、貯蔵用空間8一杯に貯蔵物Wが収納されて庫内ファン15の吐出口31が塞がれる程であったとしても、庫内ファン15から吐出された冷気は案内板27により画成された案内通路28に沿って前面の断熱扉6側まで案内され、貯蔵用空間8を前面側から奥面側に向けて流通したのち蒸発器11に吸引されるといった循環供給がなされる。すなわち、貯蔵物Wの多少に拘らず冷気を貯蔵用空間8内に良好に循環供給することができ、貯蔵物Wを均一に冷却することができる。
【0017】
また、案内板27はトレイ40を支持する支持板も兼ねているから、高い取付強度を確保する必要があるが、複数の取付部材33を介して断熱箱4の内壁25に固定されているから、高い取付強度を得ることができ、なおかつ取付部材33はチャンネル形であってこれが前後方向を向いて配されているから、抵抗が最小限に抑えられて冷気を良好に流通させることができる。
【0018】
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、案内板27を断熱箱4の内壁25に固定するための取付部材45の形状に変更が加えられている。この取付部材45は、チャンネル形をなす本体部46の両開口側縁に、それぞれ取付板47を外側に直角曲げして形成した形状となっている。なお、最下段に配される取付部材45Aは、上記の取付部材45の上半分の形状となっている。そして、これらの取付部材45,45Aが上下方向に間隔を開けて配されて、本体部46の底部が溶接等により案内板27に固定され、取付板47を右側の内壁25にねじ止めすることで、案内板27が右側の内壁25に対して固定されている。
この第2実施形態でも、案内通路28における冷気の流通抵抗を最小限に抑えた上で、案内板27を内壁25に対して強固に固定することができる。
【0019】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明は上記実施形態に例示した急速凍結庫に限らず、冷蔵庫、冷凍庫等を含む冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る急速凍結庫における断熱扉を外した状態の正面図
【図2】 急速凍結庫の平断面図
【図3】 案内板の配設部分の斜視図
【図4】 (A)は貯蔵物の収納量が少ない場合の冷気の流通状態を示す平断面図、(B)は貯蔵物の収納量が多い場合の冷気の流通状態を示す平断面図
【図5】 冷凍サイクルの回路構成図
【図6】 冷却特性のグラフ
【図7】 第2実施形態に係る案内板の配設部分の斜視図
【図8】 従来例の概略平断面図
【図9】 他の従来例の概略平断面図
【符号の説明】
1…冷凍庫 6…断熱扉 8…貯蔵用空間 11…蒸発器 15…庫内ファン
25…内壁 27…案内板 28…案内通路 28A…入り口 28B…出口
31…吐出口 W…貯蔵物
Claims (1)
- 貯蔵室の奥面における幅方向の一端側には、冷凍サイクルにより生成された冷気を庫内に向けて吐出するファンの吐出口が縦方向に並んで設けられるとともに、前記貯蔵室の前記吐出口が設けられた側の側面に沿うようにして、一端が前記吐出口に臨み、他端が前記貯蔵室の手前側の面に達する冷気の案内板が配設され、この案内板は、上下方向に間隔を開けて配された前後方向を向いた複数の取付部材によって前記側面に固定されていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
Priority Applications (1)
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JP19016697A JP3860295B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 冷却貯蔵庫 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19016697A JP3860295B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 冷却貯蔵庫 |
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JPH1137627A JPH1137627A (ja) | 1999-02-12 |
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Family Applications (1)
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JP19016697A Expired - Fee Related JP3860295B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 冷却貯蔵庫 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3860295B2 (ja) |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP19016697A patent/JP3860295B2/ja not_active Expired - Fee Related
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