JP5916969B1 - スイッチング素子の駆動回路 - Google Patents

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Abstract

本発明にかかるスイッチング素子の駆動回路は、スイッチング素子16の駆動用電圧を生成する駆動電圧生成回路18と、駆動用電圧をフィルタリングするフィルタ回路20と、を備え、フィルタ回路20は、スイッチング素子16の内部ゲート抵抗10およびゲート端子11−エミッタ端子15間の入力容量13とともに、次数が二次の伝達関数で示されるステップ応答を有する回路を構成し、かつ伝達関数の減衰係数が一定範囲内の値となる回路定数が設定されている。

Description

本発明は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やFET(Field Effect Transistor)をはじめとするスイッチング素子を対象として駆動制御を行う、スイッチング素子の駆動回路に関する。
近年、モータを可変速運転させるためのインバータ装置の普及により、モータ制御装置は必要不可欠なものとなっている。モータ制御装置には直流から交流、交流から直流へと変換する電力変換装置が備わっており、電力変換装置にはIGBTやMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor FET)といったスイッチング素子が使用され、そのスイッチングにより電力変換を実現している。
スイッチング素子の駆動回路は、単にスイッチング素子のVGEチャージ用のゲート抵抗のみで構成されており、スイッチング素子のスイッチングを行っている。
ところで、上記したようなスイッチング素子のスイッチングは、ゲート端子に電荷を充放電し、ゲート−エミッタ端子間電圧を充放電することにより制御し、駆動を行っているが、その際のゲート電流IGやコレクタ電流ICによりスイッチング損失が発生し、同時に充電時間による電流変化率di/dtにより、EMI(Electro Magnetic Interference)ノイズが発生し、自機器だけでなく周辺機器に悪影響を与えるという問題がある。
従来のスイッチング素子の駆動回路は、上記問題の対策として、スイッチング速度を調整するための回路を備えている。この回路によりスイッチング速度を緩めるなどすることで、ゲート電流IGやコレクタ電流ICの跳ね上がりを抑えてEMIノイズの低減を図れる。しかし、スイッチング速度が遅くなり、ミラー期間による損失が大きくなるという欠点があるというトレードオフの関係にあり、調整が困難であった。
上述の課題に対し、ゲートのON/OFF切り替えタイミングを調整する駆動回路(例えば、特許文献1参照)や、ゲート端子に一定のゲート電流を流し続ける定電流駆動回路(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特開2004−253582号公報(第1頁、第1図) 特許第4954290号公報(第13頁、第8図)
上記のような特許文献1に記載の発明では、駆動回路を複数備え、ゲートのON/OFFのタイミングをそれぞれの駆動回路で調整しなくてはならないという問題点があった。また、特許文献2に記載の発明においては、電流変化率di/dtを大きくすることなく、スイッチング損失を小さくすることができる反面、ゲート電流を一定時間流し続けるため、ミラー期間における損失が増加するという問題点があった。さらに、特許文献1および2に記載の発明は回路が複雑になり、構成部品の増加により駆動回路が大きくなってしまうという問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、構成が複雑化するのを回避しつつスイッチング損失およびEMIノイズを低減することが可能なスイッチング素子の駆動回路を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、スイッチング素子の駆動用電圧を生成する駆動電圧生成回路と、前記駆動用電圧をフィルタリングするフィルタ回路と、を備え、前記フィルタ回路は、前記スイッチング素子の内部ゲート抵抗およびゲート端子−エミッタ端子間の入力容量とともに、次数が二次の伝達関数で示されるステップ応答を有する回路を構成し、かつ前記伝達関数の減衰係数が一定範囲内の値となる回路定数が設定されている、ことを特徴とする。
本発明にかかるスイッチング素子の駆動回路は、回路が複雑化するのを回避しつつスイッチング損失およびEMIノイズを低減することができる、という効果を奏する。
図1は、スイッチング素子の駆動回路の構成例を示す図である。 図2は、スイッチング素子のゲート−エミッタ間の入力容量を充電中のスイッチング素子の駆動回路を示す図である。 図3は、ミラー期間におけるスイッチング素子の駆動回路を示す図である。 図4は、フィルタ回路をRCフィルタとした場合のスイッチング素子の駆動回路の構成例を示す図である。 図5は、スイッチング素子の駆動回路の動作を説明するための図である。 図6は、ゲート電圧のステップ応答の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかるスイッチング素子の駆動回路の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明にかかるスイッチング素子の駆動回路の回路構成例を示す図である。本実施の形態のスイッチング素子の駆動回路(以下、単に「駆動回路」と記載する)は、スイッチング素子16を制御対象とした回路であり、制御回路1、スイッチ3および4、フィルタ回路20を含んでいる。スイッチング素子16は、例えば、IGBT、FETなどのパワー半導体素子である。スイッチング素子16はコレクタ14−エミッタ15間に接続された帰還ダイオード17を有する。また、スイッチング素子16は、内部ゲート抵抗10、ゲート11−コレクタ14間の入力容量(Cgc)12、およびゲート11−エミッタ15間の入力容量(Cge)13を有する。スイッチング素子16は、例えば、インバータ等の電力変換装置に適用される。
制御回路1は、スイッチング素子16のON/OFFを決定し、決定結果に応じた電圧指令(Vref)2を生成する。例えば、スイッチ3はNPN型のトランジスタ、スイッチ4はPNP型のトランジスタであり、双方のベースおよびエミッタ同士が接続され、電圧指令Vref2が双方のベースに入力される構成となっている。また、スイッチ3のコレクタは、正電源5(図示を省略しているスイッチング素子駆動用電源の正極)に接続され、スイッチ4のコレクタは負電源6(スイッチング素子駆動用電源の負極)に接続されている。これらのスイッチ3および4は、制御回路1とともに駆動電圧生成回路18を構成し、制御回路1から入力されるパルス信号である電圧指令Vrefに従い、スイッチング素子16の駆動用電圧であるゲート電圧7を生成・出力する。例えば、電圧指令VrefがON(スイッチング素子16のONを指示するレベル)の場合、スイッチ3がON、スイッチ4がOFFとなり、ゲート電圧7として正電源5の電位が出力される。電圧指令VrefがOFF(スイッチング素子16のOFFを指示するレベル)の場合、スイッチ3がOFF、スイッチ4がONとなり、ゲート電圧7として負電源6の電位が出力される。ゲート電圧7は、フィルタ回路20を介してスイッチング素子16のゲート11に印加される。このゲート電圧7は、スイッチング素子16のゲート11−エミッタ15間の入力容量(Cge)13およびゲート11−コレクタ14間の入力容量(Cgc)12を充電し、コレクタ14−エミッタ15間を導通させる。
図2は、スイッチング素子16の駆動開始時の駆動回路を示す図である。スイッチング素子16の駆動開始時においては、すなわち、ゲート11へ正極性のゲート電圧7(正電源5の電位)が印加された場合は、まず、図2に示したように、ゲート電圧7によりスイッチング素子16の入力容量Cge13が充電される。入力容量Cge13の充電は、入力容量Cge13の両端の電圧が、コレクタ14からエミッタ15に向かってコレクタ電流が流れ始める閾値電圧を超えるまで行われる。
図3は、上記入力容量Cge13の充電が終了した後のミラー期間の駆動回路を示す図である。入力容量Cge13の充電が終了した後のミラー期間においては、スイッチング素子16のゲート11へのゲート電流IGの流入は一定となり、コレクタ14−エミッタ15間の電圧Vceは徐々に下降する。
このように構成された駆動回路において、フィルタ回路20と、スイッチング素子16の内部ゲート抵抗10および入力容量Cge13とを一つのブロック19として捉えることで、電圧指令Vrefからスイッチング素子16のゲート11までの伝達関数として扱うことができる。
ここで、スイッチング素子16の内部ゲート抵抗10と入力容量Cge13はフィルタを形成しているため、ブロック19の回路は、フィルタが直列に接続された構成となっている。
フィルタ回路20は、例えば、図4に示したように、抵抗21およびコンデンサ22を備えたRCフィルタである。
図4に示した構成の駆動回路においては、ブロック19の回路のステップ応答を二次遅れの伝達関数で表現でき、以下の一般式(式(1))で表すことができる。
G(s)=ωn 2/(s2+2ζωns+ωn 2) …(1)
ここで、減衰係数ζを調整することにより、ゲート電流のピーク値を調整することができる。すなわち、ゲート電流のピーク値が小さくなるように減衰係数ζを調整することでEMIノイズを低減することができる。また、ブロック19の回路がフィルタ回路20を備える構成、すなわち、ステップ応答が二次遅れの伝達関数で表現される構成とすることにより、フィルタ回路20を備えていない従来の駆動回路と比較して、ミラー期間におけるゲート電流値を大きくすることができる。ミラー期間におけるゲート電流値を大きくするとミラー期間が短くなるため、スイッチング損失の低減を実現できる。上記の減衰係数ζは、0.7≦ζ≦1.0とすることが好ましい。上記の範囲に含まれる値とすることにより、従来の駆動回路と比較して、EMIノイズおよびスイッチングノイズを低減することができる。よって、上記の範囲内となるようにフィルタ回路20を構成する。
電圧指令(Vref)2およびゲート電圧7はパルスにて与えられる。ON時のステップ入力に対する動作について、本実施の形態を適用した場合と適用しない場合について説明する。フィルタ回路20有りの場合(本実施の形態を適用した場合)とフィルタ回路20無しの場合のそれぞれのステップ応答は図5に示したようになる。
図5は、本実施の形態の駆動回路の動作を説明するための図であり、駆動回路およびスイッチング素子16の各部の電圧・電流波形の一例を示したタイミングチャートである。横軸が時間を示し、縦軸が電圧値または電流値を示している。図5においては(a)がフィルタ回路20を備えていない、従来の駆動回路に相当する回路(以下、従来回路と称する)のタイミングチャートを示し、(b)および(c)が本実施の形態の駆動回路のタイミングチャートを示している。図5(b)は、フィルタ回路20を図4に示した構成とした場合のタイミングチャートである。図5(c)は、フィルタ回路20を、図4に示した抵抗21およびコンデンサ22からなるRCフィルタを直列に2段備えた構成とした場合のタイミングチャートである。RCフィルタを直列に2段備えた構成とした場合、ブロック19の回路のステップ応答は三次遅れの伝達関数で表現される。なお、フィルタ回路20を備えていない従来回路においては、ブロック19に対応する回路がゲート抵抗を備え、ステップ応答は一次遅れの伝達関数で表現される。以下、説明の便宜上、図4に示した構成の駆動回路を「二次遅れの駆動回路」と称し、フィルタ回路20を、図4に示した抵抗21およびコンデンサ22からなるRCフィルタを直列に2段備えた構成の駆動回路を「三次遅れの駆動回路」と称する。
ここで、図5(c)に示したステップ応答となる三次遅れの伝達関数について説明する。
三次遅れの伝達関数G(s)は以下の式(2)で表される。
Figure 0005916969
また、三次遅れの伝達関数G(s)の一般式は次式(3)となる。
Figure 0005916969
式(3)で表現されたステップ応答を有する駆動回路の場合、オーバーシュートを起こさない条件は一般に、s2+2・ζ・ωnn 2の共役複素数の実部に対し、Prが小さいことが知られている。よって、オーバーシュートを起こさない条件は、次式(4)となり、また、オーバーシュートを起こさない限界条件は次式(5)となる。
r≦ζ・ωn …(4)
r=ζ・ωn …(5)
上記の式(2)から(5)より、オーバーシュートを起こさないパラメータは次式(6)となる。
Figure 0005916969
式(6)においてζ,ωnを消去すると次式(7)が得られる。
Figure 0005916969
上記の式(7)を満足するkplおよびkp2を与えることで、オーバーシュートのない三次遅れの駆動回路が得られる。
二次遅れの伝達関数の説明でも記載したように、減衰係数ζは、0.7≦ζ≦1.0とすることが好ましいため、三次遅れの伝達関数における減衰係数ζは、0.7≦ζ≦Pr/ωnとすることが好ましい。なお、二次遅れの場合にオーバーシュートを起こさない限界値はζ=1であり、これは三次遅れの場合のζ=Pr/ωnに該当する。
図5において、Vrefは図4に示した制御回路1の出力(電圧指令)を示し、IGはスイッチング素子16の入力容量Cgc12およびCge13に流入するゲート電流を示し、VGEは入力容量Cge13にチャージされた電圧を示し、ICはスイッチング素子16のコレクタ14からエミッタ15へ流れる電流を示し、VCEはコレクタ14−エミッタ15間の電圧を示している。
図5に示したように、従来回路を含むいずれの駆動回路においても、期間T0(すなわち期間T0-1,T0-2,T0-3)において、スイッチング素子16のONを指示するゲート電圧7(正電源5の電位)が印加されると、スイッチング素子16のゲート11から入力容量Cge13へゲート電流IGが流れ始めて電荷がチャージされる。その後、入力容量Cge13にチャージされた電圧VGEがスイッチング素子16のON電圧を超えるとコレクタ電流ICが流れ始める(期間T1-1,T1-2,T1-3)。コレクタ電流ICがピークに達すると期間T1(期間T1-1,T1-2,T1-3)が終了してミラー期間である期間T2(期間T2-1,T2-2,T2-3)となる。期間T2となると、スイッチング素子16のミラー効果によりVGEおよびIGは一定となる。一方、VCEは徐々に下がっていく。ミラー期間(期間T2)が経過した後の期間T3(期間T3-1,T3-2,T3-3)ではゲート電流IGが徐々に低下し、一方、VGEは上昇する。そのため、スイッチング速度を速くするには期間T1が短い方が良いが、期間T1を短くし過ぎるとゲート電流IGおよびコレクタ電流ICのピーク値が大きくなり、EMIノイズが大きくなってしまう。しかし、フィルタ回路20を備えた駆動回路によれば、フィルタ回路20を含むブロック19の伝達特性により、ゲート電流IGおよびコレクタ電流ICのオーバーシュートを抑えつつ、ミラー期間におけるゲート電流値を大きくすることができる。図5に示したように、例えば、二次遅れの駆動回路の場合は、従来回路(一次遅れ)と比較して、ゲート電流IGのピーク値をΔIG1だけ低減するとともに、コレクタ電流ICのピーク値をΔIC1だけ低減できる。三次遅れの駆動回路の場合は、従来回路と比較して、ゲート電流IGのピーク値をΔIG1+ΔIG2だけ低減するとともに、コレクタ電流ICのピーク値をΔIC1+ΔIC2だけ低減できる。
フィルタ回路20を備えたことによりピーク値を低減するとともにミラー期間におけるゲート電流値を大きくすることが可能な理由について説明する。
図6は、ブロック19の回路のステップ応答が一次遅れ、二次遅れ、三次遅れのそれぞれの場合における、ゲート電圧7のステップ応答の一例を示す図である。横軸は時間を示し、縦軸はスイッチング素子16のゲート11に印加される電圧を示している。破線が一次遅れ、すなわち従来回路におけるステップ応答を示し、一点鎖線が二次遅れの駆動回路におけるステップ応答を示し、実線が三次遅れの駆動回路におけるステップ応答を示している。図6に示したように、従来回路と比較して、二次遅れの駆動回路および三次遅れの駆動回路では、ゲート電圧7の入力が開始された直後は、スイッチング素子16のゲート11に印加される電圧の立ち上がりが緩やかとなっている。そのため、図5に示したように、ゲート電流IGの立ち上がりが緩やかになり、その結果、ピーク値が低く抑えられ、EMIノイズが低減される。図6に示したように、次数が大きくなるほど、電圧の立ち上がりは緩やかになる。また、目標電圧に到達するまでの所要時間は、二次遅れの駆動回路および三次遅れの駆動回路の方が従来回路よりも短くなっている。そのため、入力容量12および13を充電するための所要時間も短くなり、スイッチング損失を低減できる。次数が大きくなるほど、目標電圧となるまでの所要時間は短くなる。
また、ゲート電流IGのピーク値が減少することに伴い、図4に示した抵抗21であるゲート抵抗を小さくすることができ、ゲート抵抗での損失を低減できる。ゲート抵抗を小さくした分だけミラー期間におけるゲート電流IGが増加するため、ミラー期間を短縮することができ、ミラー期間における損失を低減できる。
なお、本実施の形態ではフィルタ回路20として、スイッチング素子16に対して直列に抵抗21を挿入し、かつ並列にコンデンサ22を挿入した回路を用いたが、これに限定されるものではない。また2素子でなければならないということもない。更に、インダクタを含んだフィルタ回路にしてもよい。抵抗、コンデンサ等の数を増やして、より高次のフィルタ回路、すなわち、四次遅れやそれ以上の伝達特性となるようにフィルタ回路を構成してもよい。
このように、フィルタ回路20として、RCフィルタやその他の各種フィルタを適用することが可能である。
本実施の形態ではスイッチング素子16をIGBTやFETとしたが、これに限定されるものではなく、また、その材料もSiだけでなく、SoCを代表とするワイドバンドギャップを持つスイッチング素子としてもよい。
以上のように、本実施の形態のスイッチング素子の駆動回路は、スイッチング素子16のゲート11に印加するゲート電圧7を生成する駆動電圧生成回路18と、駆動電圧生成回路18とスイッチング素子16の間に配置されたフィルタ回路20とを備え、フィルタ回路20は、スイッチング素子16の内部ゲート抵抗10および入力容量Cge13により形成されているフィルタとともに二次遅れまたは三次遅れ以上の伝達関数で示される伝達特性を有する回路を形成する。また、フィルタ回路20は、伝達関数の減衰係数が一定の範囲となるように構成することとした。これにより、構成が複雑化するのを回避しつつ、スイッチング損失およびEMIノイズを低減可能なスイッチング素子の駆動回路を実現できる。
以上のように、本発明にかかるスイッチング素子の駆動回路は、インバータ装置をはじめとする、スイッチング素子を使用する装置に幅広く用いることが可能である。
1 制御回路、2 電圧指令(Vref)、3,4 スイッチ、5 正電源、6 負電源、7 ゲート電圧、10 内部ゲート抵抗、11 ゲート、12,13 入力容量、14 コレクタ、15 エミッタ、16 スイッチング素子、17 帰還ダイオード、18 駆動電圧生成回路、19 フィルタを構成するブロック、20 フィルタ回路、21 抵抗、22 コンデンサ。

Claims (3)

  1. スイッチング素子の駆動用電圧を生成する駆動電圧生成回路と、
    ステップ応答が複数次遅れの伝達関数で示される回路を前記スイッチング素子の内部ゲート抵抗およびゲート端子−エミッタ端子間の入力容量とともに形成するフィルタ回路と、
    を備え
    前記スイッチング素子はワイドバンドギャップ特性を有することを特徴とするスイッチング素子の駆動回路。
  2. 前記複数次遅れの伝達関数の減衰係数が0.7以上かつ1.0以下であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング素子の駆動回路。
  3. 前記ステップ応答が複数次遅れの伝達関数で示される回路は、ステップ応答が一次遅れの伝達関数で示される回路に比し、前記スイッチング素子のゲート電流のピーク値を低減し、かつ、ミラー期間におけるゲート電流値を大きくする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング素子の駆動回路。
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