JP2009177465A - ゲート電圧の制御回路 - Google Patents
ゲート電圧の制御回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009177465A JP2009177465A JP2008013648A JP2008013648A JP2009177465A JP 2009177465 A JP2009177465 A JP 2009177465A JP 2008013648 A JP2008013648 A JP 2008013648A JP 2008013648 A JP2008013648 A JP 2008013648A JP 2009177465 A JP2009177465 A JP 2009177465A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- circuit
- voltage
- switching element
- switching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
【課題】 電界効果型トランジスタのゲート電圧の変動時にラジオノイズが発生するのを抑制し、スイッチング損失を低減できる技術を提供する。
【解決手段】 トランジスタS0のゲート電圧Vgを切換える際に、最初に第1スイッチング素子S11をオンする。インダクタ22を介してゲートが充電され、ゲート電圧Vgが緩やかに上昇する。トランジスタS0を流れる電流Iの傾きを緩やかにすると、ラジオノイズの発生を抑制することができる。その後、第2スイッチング素子S12をオンする。インダクタ22を介さずにゲートが充電されるため、ゲート電圧Vgの上昇速度が増大し、ゲート電圧Vgの変動に要する時間が短縮され、ゲート電圧Vgの変動時に生じるスイッチング損失を低減することができる。ゲート電圧Vgをオフする場合、最初に第3スイッチング素子S13をオンし、ついで第4スイッチング素子S14をオンさせる。
【選択図】 図1
【解決手段】 トランジスタS0のゲート電圧Vgを切換える際に、最初に第1スイッチング素子S11をオンする。インダクタ22を介してゲートが充電され、ゲート電圧Vgが緩やかに上昇する。トランジスタS0を流れる電流Iの傾きを緩やかにすると、ラジオノイズの発生を抑制することができる。その後、第2スイッチング素子S12をオンする。インダクタ22を介さずにゲートが充電されるため、ゲート電圧Vgの上昇速度が増大し、ゲート電圧Vgの変動に要する時間が短縮され、ゲート電圧Vgの変動時に生じるスイッチング損失を低減することができる。ゲート電圧Vgをオフする場合、最初に第3スイッチング素子S13をオンし、ついで第4スイッチング素子S14をオンさせる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電界効果型トランジスタのゲート電圧を制御する回路に関する。
図5に示すゲート電圧の制御回路Aが特許文献1に開示されている。図5は、制御回路Aを利用してトランジスタTr0のゲートaのゲート電圧Vgを制御する回路100を示している。制御回路Aは、直流電源Sの2つの電極b、d間に直列に接続された2つの半導体装置Tr1、Tr2と、半導体装置Tr1、Tr2の中間点cとゲートaとの間に直列に接続されたインダクタLと抵抗Rと、切換回路102を備えている。半導体装置Tr1のゲートeと半導体装置Tr2のゲートfは、それぞれ独立に切換回路102に接続されている。
制御回路Aは、ゲート電圧Vgを直流電源Sの低電圧側から高電圧側に切り換える場合に、次の動作を実行する。
(1)切換回路102は、切り換えに先立って、ゲートeとゲートfにオフ電圧を印加する。
(2)切換回路102は、切り換え時にゲートeにオン電圧を印加する。ここでいうオン電圧とは、半導体装置Tr1を導通させるのに要するゲート電圧の閾値よりも高い電圧をいう。半導体装置Tr1のゲートにオン電圧を印加することで、半導体装置Tr1が導電する。なおオフ電圧とは、前記閾値よりも低い電圧をいう。ゲートにオフ電圧を印加することで、半導体装置が非導通となる。切換回路102が、ゲートfにオフ電圧を印加し、ゲートeにオン電圧を印加することによって、半導体装置Tr1とインダクタLと抵抗Rを介して、直流電源Sの高電位側とゲートaが接続される。これによって、トランジスタTr0のゲートaが充電され、ゲート電圧Vgが上昇する。ゲート電圧VgがトランジスタTr0の閾値電圧を超えた時に、トランジスタTr0が導通する。
また、制御回路Aは、ゲート電圧Vgを直流電源Sの高電圧側から低電圧側に切り換える場合に、次の動作を実行する。
(3)切換回路102は、切り換えに先立って、ゲートeとゲートfにオフ電圧を印加する。
(4)切換回路102は、切り換え時にゲートfにオン電圧を印加する。切換回路102がゲートeにオフ電圧を印加し、ゲートfにオン電圧を印加することによって、半導体装置Tr2とインダクタLと抵抗Rを介して、直流電源Sの低電位側とゲートaが接続される。これによってトランジスタTr0のゲートに帯電していた電荷が放電され、ゲート電圧Vgが下降する。ゲート電圧VgがトランジスタTr0のゲート閾値電圧より低くなった時に、トランジスタTr0が非導通となる。
制御回路Aは、ゲート電圧Vgを直流電源Sの低電圧側から高電圧側に切り換える場合に、次の動作を実行する。
(1)切換回路102は、切り換えに先立って、ゲートeとゲートfにオフ電圧を印加する。
(2)切換回路102は、切り換え時にゲートeにオン電圧を印加する。ここでいうオン電圧とは、半導体装置Tr1を導通させるのに要するゲート電圧の閾値よりも高い電圧をいう。半導体装置Tr1のゲートにオン電圧を印加することで、半導体装置Tr1が導電する。なおオフ電圧とは、前記閾値よりも低い電圧をいう。ゲートにオフ電圧を印加することで、半導体装置が非導通となる。切換回路102が、ゲートfにオフ電圧を印加し、ゲートeにオン電圧を印加することによって、半導体装置Tr1とインダクタLと抵抗Rを介して、直流電源Sの高電位側とゲートaが接続される。これによって、トランジスタTr0のゲートaが充電され、ゲート電圧Vgが上昇する。ゲート電圧VgがトランジスタTr0の閾値電圧を超えた時に、トランジスタTr0が導通する。
また、制御回路Aは、ゲート電圧Vgを直流電源Sの高電圧側から低電圧側に切り換える場合に、次の動作を実行する。
(3)切換回路102は、切り換えに先立って、ゲートeとゲートfにオフ電圧を印加する。
(4)切換回路102は、切り換え時にゲートfにオン電圧を印加する。切換回路102がゲートeにオフ電圧を印加し、ゲートfにオン電圧を印加することによって、半導体装置Tr2とインダクタLと抵抗Rを介して、直流電源Sの低電位側とゲートaが接続される。これによってトランジスタTr0のゲートに帯電していた電荷が放電され、ゲート電圧Vgが下降する。ゲート電圧VgがトランジスタTr0のゲート閾値電圧より低くなった時に、トランジスタTr0が非導通となる。
特許文献1の制御回路Aでは、トランジスタTr0のゲートaの電圧を立ち上げるときも、立ち下げるときも、インダクタLを介して電荷が移動する。トランジスタTr0の導通・非導通を切り換えるパルス信号が、インダクタLを介してゲートaに伝達されることによって、図2のゲート電圧Vgのグラフに点線で示すように、立ち上がりと立ち下がりが緩やかに変化するゲート電圧VgがトランジスタTr0のゲートaに加えられる。これによって、図2の電流Iのグラフに点線で示すように、トランジスタTr0を流れる電流が制御される。すなわち、電流が流れる始める切換初期T1と、電流が流れなくなり始める切換初期T11において、電流Iの変化がスムースとなり、ラジオノイズの発生を抑制することができる。
図5に示す制御回路Aでは、図2のゲート電圧Vgのグラフに点線で示すように、ゲート電圧Vgが立ち上がる時刻t3bまでの切換後期T2bと、ゲート電圧が立ち下がる時刻t13bまでの切換後期T12bにおいても、ゲート電圧Vgが緩やかに変動する。これによって、図2の電流Iのグラフに点線で示すように、トランジスタTr0を流れる電流Iが定常値I0に安定するまでの切換後期T2bの期間と、トランジスタTr0を流れる電流Iがゼロに安定するまでの切換後期T12bの期間が長くなってしまう。電流Iの変動に要する時間が長くなった場合、変動中に消費される電力量(スイッチング損失)が大きくなる問題が生じる。
インダクタLを無くすことによって、ゲート電圧Vgの変動時間を短くし、スイッチング損失を小さくすることができるが、そうすると、前述したようにゲート電圧Vgの切換初期にラジオノイズが発生してしまう問題が生じる。従来の技術では、ラジオノイズの抑制とスイッチング損失の低減がトレードオフの関係にあり、両立可能な技術が望まれていた。
本発明では、電界効果型トランジスタのゲート電圧の切換時にラジオノイズが発生することを抑制し、しかもスイッチング損失の低減を同時に達成できる技術を提供する。
インダクタLを無くすことによって、ゲート電圧Vgの変動時間を短くし、スイッチング損失を小さくすることができるが、そうすると、前述したようにゲート電圧Vgの切換初期にラジオノイズが発生してしまう問題が生じる。従来の技術では、ラジオノイズの抑制とスイッチング損失の低減がトレードオフの関係にあり、両立可能な技術が望まれていた。
本発明では、電界効果型トランジスタのゲート電圧の切換時にラジオノイズが発生することを抑制し、しかもスイッチング損失の低減を同時に達成できる技術を提供する。
本発明は、電界効果型トランジスタのゲート電圧を制御する回路に関する。本発明は、ゲート電圧の立ち上がり時にも、ゲート電圧の立ち下り時にも有用な技術である。
ゲート電圧の立ち上がり時に有用な回路は、インダクタを用いた第1駆動回路と、抵抗を用いた第2駆動回路と、ゲート電圧立ち上がり速度切り換え回路で構成されており、第1駆動回路と第2駆動回路の組み合わせにより、速度切り換えの機能を備えている。第1駆動回路は、直流電源と電界効果型トランジスタのゲートとの間に設けられており、第1スイッチング素子と第1インダクタを有する。第2駆動回路は、直流電源とゲートとの間に設けられており、第2スイッチング素子を有する。ゲート電圧立ち上がり速度切り換え回路は、ゲート電圧をOFF閾電圧からON閾電圧へ切り換える際に、最初に第1スイッチング素子をオンし、遅れて第2スイッチング素子をオンする。
本発明の制御回路では、ゲート電圧をOFF閾電圧からON閾電圧に切り換える場合に、最初に第1スイッチング素子をオンし、遅れて第2スイッチング素子をオンする。最初に第1スイッチング素子のみをオンすることで、充電初期では、直流電源が第1駆動回路のみを介して電界効果型トランジスタのゲートを充電する。第1駆動回路は第1インダクタを備えているので、ゲート電圧は緩やかに立ち上がる。これによって、電界効果型トランジスタを流れる電流も緩やかに増大する。電界効果型トランジスタを流れる電流の傾きを緩やかにすると、ラジオノイズの発生を抑制することができる。
本発明の制御回路では、遅れて第2スイッチング素子をオンする。第2スイッチング素子をオンすると、直流電源が第2駆動回路を介して電界効果型トランジスタのゲートを充電する。第2駆動回路はインダクタ等の一次遅れ素子を備えていないので、ゲート電圧の上昇速度が加速し、ゲート電圧は第2スイッチング素子のオン以降、高速に立ち上がる。これによって、電界効果型トランジスタを流れる電流も高速に増大する。電界効果型トランジスタを流れる電流が定常値に安定するまでの時間を短縮し、電界効果型トランジスタをターンオンする際に発生するスイッチング損失を低減することができる。
ゲート電圧の立ち上がり時に有用な回路は、インダクタを用いた第1駆動回路と、抵抗を用いた第2駆動回路と、ゲート電圧立ち上がり速度切り換え回路で構成されており、第1駆動回路と第2駆動回路の組み合わせにより、速度切り換えの機能を備えている。第1駆動回路は、直流電源と電界効果型トランジスタのゲートとの間に設けられており、第1スイッチング素子と第1インダクタを有する。第2駆動回路は、直流電源とゲートとの間に設けられており、第2スイッチング素子を有する。ゲート電圧立ち上がり速度切り換え回路は、ゲート電圧をOFF閾電圧からON閾電圧へ切り換える際に、最初に第1スイッチング素子をオンし、遅れて第2スイッチング素子をオンする。
本発明の制御回路では、ゲート電圧をOFF閾電圧からON閾電圧に切り換える場合に、最初に第1スイッチング素子をオンし、遅れて第2スイッチング素子をオンする。最初に第1スイッチング素子のみをオンすることで、充電初期では、直流電源が第1駆動回路のみを介して電界効果型トランジスタのゲートを充電する。第1駆動回路は第1インダクタを備えているので、ゲート電圧は緩やかに立ち上がる。これによって、電界効果型トランジスタを流れる電流も緩やかに増大する。電界効果型トランジスタを流れる電流の傾きを緩やかにすると、ラジオノイズの発生を抑制することができる。
本発明の制御回路では、遅れて第2スイッチング素子をオンする。第2スイッチング素子をオンすると、直流電源が第2駆動回路を介して電界効果型トランジスタのゲートを充電する。第2駆動回路はインダクタ等の一次遅れ素子を備えていないので、ゲート電圧の上昇速度が加速し、ゲート電圧は第2スイッチング素子のオン以降、高速に立ち上がる。これによって、電界効果型トランジスタを流れる電流も高速に増大する。電界効果型トランジスタを流れる電流が定常値に安定するまでの時間を短縮し、電界効果型トランジスタをターンオンする際に発生するスイッチング損失を低減することができる。
ゲート電圧の立ち下がり時に有用な回路は、インダクタを用いた第3駆動回路と、抵抗を用いた第4駆動回路と、ゲート電圧立ち下がり速度切り換え回路で構成されており、第3駆動回路と第4駆動回路の組み合わせにより、速度切り換えの機能を備えている。第3駆動回路は、直流電源と電界効果型トランジスタのゲートとの間に設けられており、第3スイッチング素子と第2インダクタを有する。第4駆動回路は、直流電源とゲートとの間に設けられており、第4スイッチング素子を有する。ゲート電圧立ち下がり速度切り換え回路は、ゲート電圧をON閾電圧からOFF閾電圧へ切り換える際に、最初に第3スイッチング素子をオンし、遅れて第4スイッチング素子をオンする。
本発明の制御回路では、ゲート電圧をON閾電圧からOFF閾電圧に切り換える場合に、最初に第3スイッチング素子をオンし、遅れて第4スイッチング素子をオンする。最初に第3スイッチング素子のみをオンすることで、放電初期では、電界効果型トランジスタのゲートに帯電していた電荷は、第3駆動回路のみを介して直流電源の低電圧側に放電する。第3駆動回路は第2インダクタを備えているので、ゲート電圧は緩やかに立ち下がる。これによって、電界効果型トランジスタを流れる電流も緩やかに減少する。電界効果型トランジスタを流れる電流の傾きを緩やかにすると、ラジオノイズの発生を抑制することができる。
本発明の制御回路では、遅れて第4スイッチング素子をオンする。第4スイッチング素子をオンすることで、電界効果型トランジスタのゲートに帯電していた電荷は、第4駆動回路を介して直流電源の低電圧側に放電する。第4駆動回路はインダクタ等の一次遅れ素子を備えていないので、ゲート電圧の低下速度が加速し、ゲート電圧は第4スイッチング素子のオン以降、高速に立ち下がる。これによって、電界効果型トランジスタを流れる電流も高速に減少する。電界効果型トランジスタを流れる電流がゼロに安定するまでの時間を短縮し、電界効果型トランジスタをターンオフする際に発生するスイッチング損失を低減することができる。
本発明の制御回路では、ゲート電圧をON閾電圧からOFF閾電圧に切り換える場合に、最初に第3スイッチング素子をオンし、遅れて第4スイッチング素子をオンする。最初に第3スイッチング素子のみをオンすることで、放電初期では、電界効果型トランジスタのゲートに帯電していた電荷は、第3駆動回路のみを介して直流電源の低電圧側に放電する。第3駆動回路は第2インダクタを備えているので、ゲート電圧は緩やかに立ち下がる。これによって、電界効果型トランジスタを流れる電流も緩やかに減少する。電界効果型トランジスタを流れる電流の傾きを緩やかにすると、ラジオノイズの発生を抑制することができる。
本発明の制御回路では、遅れて第4スイッチング素子をオンする。第4スイッチング素子をオンすることで、電界効果型トランジスタのゲートに帯電していた電荷は、第4駆動回路を介して直流電源の低電圧側に放電する。第4駆動回路はインダクタ等の一次遅れ素子を備えていないので、ゲート電圧の低下速度が加速し、ゲート電圧は第4スイッチング素子のオン以降、高速に立ち下がる。これによって、電界効果型トランジスタを流れる電流も高速に減少する。電界効果型トランジスタを流れる電流がゼロに安定するまでの時間を短縮し、電界効果型トランジスタをターンオフする際に発生するスイッチング損失を低減することができる。
本発明の制御回路では、上記2つの制御回路の両者を備えていることが好ましい。これによって、ゲート電圧をOFF閾電圧からON閾電圧に切り換える場合と、ゲート電圧をON閾電圧からOFF閾電圧に切り換える場合の両方の場合について、電界効果型トランジスタを流れる電流に起因して発生するラジオノイズを低減することができ、スイッチング損失を低減することができる。
また、上記2つの制御回路の両者を備えた制御回路では、第1スイッチング素子とゲートとの間と、第3スイッチング素子とゲートとの間に、第1インダクタと第2インダクタを兼用する共通インダクタが挿入されていることが好ましい。制御回路を構成するインダクタの個数を減らすことができ、制御回路の製造コストを削減することができる。
また、上記2つの制御回路の両者を備えた制御回路では、第1スイッチング素子とゲートとの間と、第3スイッチング素子とゲートとの間に、第1インダクタと第2インダクタを兼用する共通インダクタが挿入されていることが好ましい。制御回路を構成するインダクタの個数を減らすことができ、制御回路の製造コストを削減することができる。
本発明によって、電界効果型トランジスタのゲート電圧の変動時にラジオノイズが発生するのを抑制し、スイッチング損失を低減できる制御回路を実現することができる。
本実施例の好ましい特徴を列記する。
(第1特徴) 第1駆動回路と第2駆動回路は抵抗を備えている。
(第2特徴) 第1駆動回路と第2駆動回路は共通の抵抗を利用している。
(第3特徴) 第3駆動回路と第4駆動回路は抵抗を備えている。
(第4特徴) 第3駆動回路と第4駆動回路は共通の抵抗を利用している。
(第5特徴) 第1駆動回路と第2駆動回路と第3駆動回路と第4駆動回路は共通の抵抗を利用している。
(第6特徴) 充電後期では、インダクタを介さないでゲート駆動を行う。
(第7特徴) 放電後期では、インダクタを介さないでゲート駆動を行う。
(第1特徴) 第1駆動回路と第2駆動回路は抵抗を備えている。
(第2特徴) 第1駆動回路と第2駆動回路は共通の抵抗を利用している。
(第3特徴) 第3駆動回路と第4駆動回路は抵抗を備えている。
(第4特徴) 第3駆動回路と第4駆動回路は共通の抵抗を利用している。
(第5特徴) 第1駆動回路と第2駆動回路と第3駆動回路と第4駆動回路は共通の抵抗を利用している。
(第6特徴) 充電後期では、インダクタを介さないでゲート駆動を行う。
(第7特徴) 放電後期では、インダクタを介さないでゲート駆動を行う。
図面を参照して実施例を詳細に説明する。本実施例の制御回路は、第1駆動回路と第2駆動回路と第3駆動回路と第4駆動回路を備えている。
本実施例の制御回路では、第1駆動回路と第2駆動回路を備えていることによって、電界効果型トランジスタS0のターンオン時の特性を改善し、第3駆動回路と第4駆動回路を備えていることによって、電界効果型トランジスタS0のターンオフ時の特性を改善している。ターンオン時の特性を改善する必要がなければ、充電回路を第1駆動回路と第2駆動回路に分ける必要がない。ターンオフ時の特性を改善する必要がなければ、放電回路を第3駆動回路と第4駆動回路に分ける必要がない。すなわち、第1駆動回路と第2駆動回路を設ける技術と、第3駆動回路と第4駆動回路を設ける技術は、各々が独立した有用性を持ち、必ずしも組み合わせて用いる必要はない。
本実施例の制御回路では、第1駆動回路と第2駆動回路を備えていることによって、電界効果型トランジスタS0のターンオン時の特性を改善し、第3駆動回路と第4駆動回路を備えていることによって、電界効果型トランジスタS0のターンオフ時の特性を改善している。ターンオン時の特性を改善する必要がなければ、充電回路を第1駆動回路と第2駆動回路に分ける必要がない。ターンオフ時の特性を改善する必要がなければ、放電回路を第3駆動回路と第4駆動回路に分ける必要がない。すなわち、第1駆動回路と第2駆動回路を設ける技術と、第3駆動回路と第4駆動回路を設ける技術は、各々が独立した有用性を持ち、必ずしも組み合わせて用いる必要はない。
図1に、実施例の制御回路4を電界効果型トランジスタ(以下では単にトランジスタという)S0のゲート電圧Vgを切換える回路2に用いた実施例を示す。回路2は、直流電源8と制御回路4を備えている。回路2は、トランジスタS0のゲート電圧Vgを制御することによって、トランジスタS0のドレイン6bからソース6cに流れる電流Iを制御する。トランジスタS0のゲート6aとソース6cの間には、コンデンサ構造が形成されており、コンデンサ容量が形成されている。以下ではこの容量をゲート容量という。
制御回路4は、第1スイッチング素子S11と、第2スイッチング素子S12と、第3スイッチング素子S13と、第4スイッチング素子S14と、第1ダイオード42と、第2ダイオード44と、第3ダイオード46と、第4ダイオード48と、インダクタ22と、抵抗14と、ゲート駆動信号生成回路16と、ゲート駆動電源端子18と、ゲート駆動GND端子20と、出力端子10を備えている。
出力端子10は、トランジスタS0のゲート6aに接続されている。ゲート駆動電源端子18は、直流電源8の一端側に接続されている。ゲート駆動GND端子20は、直流電源8の他端側に接続されている。
制御回路4は、第1スイッチング素子S11と、第2スイッチング素子S12と、第3スイッチング素子S13と、第4スイッチング素子S14と、第1ダイオード42と、第2ダイオード44と、第3ダイオード46と、第4ダイオード48と、インダクタ22と、抵抗14と、ゲート駆動信号生成回路16と、ゲート駆動電源端子18と、ゲート駆動GND端子20と、出力端子10を備えている。
出力端子10は、トランジスタS0のゲート6aに接続されている。ゲート駆動電源端子18は、直流電源8の一端側に接続されている。ゲート駆動GND端子20は、直流電源8の他端側に接続されている。
第1スイッチング素子S11のドレイン32bは、ゲート駆動電源端子18に接続されており、ソース32cは、第1ダイオード42を介してインダクタ22の一端に接続されている。インダクタ22の他端は、抵抗14を介して出力端子10に接続されている。第1ダイオード42は、順方向に挿入されている。ゲート駆動電源端子18と出力端子10の間に、第1スイッチング素子S11とインダクタ22を備えている第1駆動回路K1が構成されている。
第2スイッチング素子S12のドレイン34bは、ゲート駆動電源端子18に接続されており、ソース34cは、抵抗14を介して出力端子10に接続されている。ゲート駆動電源端子18と出力端子10の間に、第2スイッチング素子S12を備えている第2駆動回路K2が構成されている。また第2スイッチング素子S12と並列に第2ダイオード44が接続されている。第2ダイオード44は、逆方向に接続されている。
出力端子10は、抵抗14を介してインダクタ22の前記他端に接続されており、インダクタ22の前記一端は、第3ダイオード46を介して第3スイッチング素子S13のドレイン36bに接続されている。第3スイッチング素子S13のソース36cは、ゲート駆動GND端子20に接続されている。出力端子10とゲート駆動GND端子20間に、インダクタ22と第3スイッチング素子S13を備えている第3駆動回路K3が構成されている。
出力端子10は、抵抗14を介して第4スイッチング素子S14のドレイン38bにも接続されている。第4スイッチング素子S14のソース38cは、ゲート駆動GND端子20に接続されている。出力端子10とゲート駆動GND端子20間に、第4スイッチング素子S14を備えている第4駆動回路K4が構成されている。また第4スイッチング素子S14と並列に第4ダイオード48が接続されている。第4ダイオード48は、逆方向に接続されている。
第1スイッチング素子S11のゲート32aは、配線52を介してゲート駆動信号生成回路16(マイコンやジェネレータ)に接続されている。第2スイッチング素子S12のゲート34aは、配線54を介してゲート駆動信号生成回路16に接続されている。第3スイッチング素子S13のゲート36aは、配線56を介してゲート駆動信号生成回路16に接続されている。第4スイッチング素子S14のゲート38aは、配線58を介してゲート駆動信号生成回路16に接続されている。4つのスイッチング素子S11〜S14のゲートの各々は、それぞれ独立にゲート駆動信号生成回路16に接続されている。
以下では、第1駆動回路K1と、第2駆動回路K2と、第3駆動回路K3と、第4駆動回路K4を併せた回路の全体を、スイッチ回路12と呼ぶこととする。
第2スイッチング素子S12のドレイン34bは、ゲート駆動電源端子18に接続されており、ソース34cは、抵抗14を介して出力端子10に接続されている。ゲート駆動電源端子18と出力端子10の間に、第2スイッチング素子S12を備えている第2駆動回路K2が構成されている。また第2スイッチング素子S12と並列に第2ダイオード44が接続されている。第2ダイオード44は、逆方向に接続されている。
出力端子10は、抵抗14を介してインダクタ22の前記他端に接続されており、インダクタ22の前記一端は、第3ダイオード46を介して第3スイッチング素子S13のドレイン36bに接続されている。第3スイッチング素子S13のソース36cは、ゲート駆動GND端子20に接続されている。出力端子10とゲート駆動GND端子20間に、インダクタ22と第3スイッチング素子S13を備えている第3駆動回路K3が構成されている。
出力端子10は、抵抗14を介して第4スイッチング素子S14のドレイン38bにも接続されている。第4スイッチング素子S14のソース38cは、ゲート駆動GND端子20に接続されている。出力端子10とゲート駆動GND端子20間に、第4スイッチング素子S14を備えている第4駆動回路K4が構成されている。また第4スイッチング素子S14と並列に第4ダイオード48が接続されている。第4ダイオード48は、逆方向に接続されている。
第1スイッチング素子S11のゲート32aは、配線52を介してゲート駆動信号生成回路16(マイコンやジェネレータ)に接続されている。第2スイッチング素子S12のゲート34aは、配線54を介してゲート駆動信号生成回路16に接続されている。第3スイッチング素子S13のゲート36aは、配線56を介してゲート駆動信号生成回路16に接続されている。第4スイッチング素子S14のゲート38aは、配線58を介してゲート駆動信号生成回路16に接続されている。4つのスイッチング素子S11〜S14のゲートの各々は、それぞれ独立にゲート駆動信号生成回路16に接続されている。
以下では、第1駆動回路K1と、第2駆動回路K2と、第3駆動回路K3と、第4駆動回路K4を併せた回路の全体を、スイッチ回路12と呼ぶこととする。
図2を用いて、トランジスタS0のゲート6aのゲート電圧Vgを変動させるために、回路2が実施する動作を説明する。まず、ゲート電圧VgをOFF閾電圧からON閾電圧に変化させる場合の動作について説明する。図2の時刻t1に先立つ期間に示されているように、ゲート電圧VgをOFF閾電圧からON閾電圧に変動させるに先立って、ゲート32a、34a、36a、38aの各々にオフ電圧を印加する。後記するように、この状態ではゲート6aからの放電が終了しており、ゲート6aの電圧はオフ電圧に低下している。トランジスタS0のソース・ドレイン間には電流Iが流れていない。
ゲート電圧Vgの切換開始時には、最初にゲート駆動信号生成回路16が第1スイッチング素子S11のゲート32aにオン電圧を印加する(図2の時刻t1)。これによって、直流電源8から第1駆動回路K1を通してゲート6aに電圧が印加される。第1駆動回路K1はインダクタ22を含んでいるため、ゲート電圧の切換初期(充電初期)T1におけるゲート電圧Vgの変動率dv/dtは小さい。図2の電流Iのグラフに実線で示すように、トランジスタS0を流れる電流Iは緩やかに上昇する。
充電初期T1が終了して時刻t2になると、ゲート駆動信号生成回路16は第2スイッチング素子S12のゲート34aにオン電圧を印加する。時刻t2以降も、ゲート32aにはオン電圧を印加する。時刻t2以降は、直流電源8から第1駆動回路K1と第2駆動回路K2の両者を通してゲート6aに電圧が印加される。インダクタンス成分を含まない第2駆動回路K2を経て充電されるので、時刻t2以降の立ち上がり速度は増速される。ゲート電圧Vgの変動率dv/dtが大きくなる。
図2のゲート電圧Vgを示すグラフの点線に、従来の制御回路Aによるときのゲート電圧Vgの変化を示す。図2の実線に、本実施例の制御回路4によるときのゲート電圧Vgの変化を示す。図2のT2bは、従来の制御回路Aによるときにゲート電圧Vgが定常値に安定するまでの時間を示す。図2のT2aは、本実施例の制御回路4によるときにゲート電圧Vgが定常値に安定するまでの時間を示す。従来の制御回路によるときの切換後期(充電後期)T2bに比べて、本実施例の制御回路4によるときの充電後期T2aを短くすることができる。これによってトランジスタS0をターンオンする際に発生するスイッチング損失を低減することができる。
本実施例の回路では、充電初期T1にはインダクタンス成分を備えている第1駆動回路K1でトランジスタS0のゲート6aを充電することから、充電初期T1におけるゲート電圧Vgの変動率dv/dtを小さくおさえることができ、トランジスタS0のソース・ドレイン間を流れる電流を緩やかに増大させ、ラジオノイズの発生を抑制することができる。充電後期では、ゲート電圧Vgの変動率dv/dtを充電初期T1における小さな値に維持すると、充電後期が終了するまでの時間が長くなることから(T2b参照)、ゲート電圧Vgの変動率dv/dtを大きくすることによって、充電後期が終了するまでの時間を短縮し(T2a参照)、ターンオン時のスイッチング損失の上昇を抑える。
充電初期T1が終了して時刻t2になると、ゲート駆動信号生成回路16は第2スイッチング素子S12のゲート34aにオン電圧を印加する。時刻t2以降も、ゲート32aにはオン電圧を印加する。時刻t2以降は、直流電源8から第1駆動回路K1と第2駆動回路K2の両者を通してゲート6aに電圧が印加される。インダクタンス成分を含まない第2駆動回路K2を経て充電されるので、時刻t2以降の立ち上がり速度は増速される。ゲート電圧Vgの変動率dv/dtが大きくなる。
図2のゲート電圧Vgを示すグラフの点線に、従来の制御回路Aによるときのゲート電圧Vgの変化を示す。図2の実線に、本実施例の制御回路4によるときのゲート電圧Vgの変化を示す。図2のT2bは、従来の制御回路Aによるときにゲート電圧Vgが定常値に安定するまでの時間を示す。図2のT2aは、本実施例の制御回路4によるときにゲート電圧Vgが定常値に安定するまでの時間を示す。従来の制御回路によるときの切換後期(充電後期)T2bに比べて、本実施例の制御回路4によるときの充電後期T2aを短くすることができる。これによってトランジスタS0をターンオンする際に発生するスイッチング損失を低減することができる。
本実施例の回路では、充電初期T1にはインダクタンス成分を備えている第1駆動回路K1でトランジスタS0のゲート6aを充電することから、充電初期T1におけるゲート電圧Vgの変動率dv/dtを小さくおさえることができ、トランジスタS0のソース・ドレイン間を流れる電流を緩やかに増大させ、ラジオノイズの発生を抑制することができる。充電後期では、ゲート電圧Vgの変動率dv/dtを充電初期T1における小さな値に維持すると、充電後期が終了するまでの時間が長くなることから(T2b参照)、ゲート電圧Vgの変動率dv/dtを大きくすることによって、充電後期が終了するまでの時間を短縮し(T2a参照)、ターンオン時のスイッチング損失の上昇を抑える。
本実施例の回路では、ゲート電圧VgがON閾電圧側で安定してトランジスタS0のターンオンを完了した時刻t3a以降であって、次にトランジスタS0をターンオフするのに先立つタイミングで、第1スイッチング素子S11と第2スイッチング素子S12をオフする。そのタイミングは、上記条件を満たしていればよく、特に限定されない。第1スイッチング素子S11と第2スイッチング素子S12と第3スイッチング素子S13と第4スイッチング素子S14がオフされていれば、ゲート6aの充放電が禁止され、トランジスタS0をオン状態に保つことができる。
次に、ゲート電圧VgをON閾電圧からOFF閾電圧に変化させる場合の動作を説明する。ゲート電圧VgをON閾電圧からOFF閾電圧へと変動させる場合には、それに先立って、第1スイッチング素子S11と第2スイッチング素子S12と第3スイッチング素子S13と第4スイッチング素子S14がオフされている。
ゲート電圧Vgの切換開始時には、最初にゲート駆動信号生成回路16が第3スイッチング素子S13のゲート36aにオン電圧を印加する(図2の時刻t11)。これによって、トランジスタS0のゲート6aは、第3駆動回路K3を介してGNDに接続され、ゲート6aに帯電していた電荷が放電される。第3駆動回路K3はインダクタ22を含んでいるため、ゲート電圧の切換初期(放電初期)T11におけるゲート電圧Vgの変動率dv/dtは小さい。図2の電流Iのグラフに実線で示すように、トランジスタS0を流れる電流Iは緩やかに減少する。
放電初期T11が終了して時刻t12になると、ゲート駆動信号生成回路16は第4スイッチング素子S14のゲート38aにオン電圧を印加する。時刻t12以降も、ゲート34aにはオン電圧を印加する。時刻t12以降は、ゲート6aの電荷が第3駆動回路K3と第4駆動回路K4の両者を通して放電される。インダクタンス成分を含まない第4駆動回路K4を経て放電されるので、時刻t12以降の放電速度は増速される。ゲート電圧Vgの変動率dv/dtが大きくなる。
図2のゲート電圧Vgを示すグラフの点線に、従来の制御回路Aによるときのゲート電圧Vgの変化を示す。図2の実線に、本実施例の制御回路4によるときのゲート電圧Vgの変化を示す。図2のT12bは、従来の制御回路Aによるときにゲート電圧Vgがオフ電圧に安定するまでの時間を示す。図2のT12aは、本実施例の制御回路4によるときにゲート電圧Vgがオフ電圧に安定するまでの時間を示す。従来の制御回路によるときの切換後期(放電後期)T12bに比べて、本実施例の制御回路4によるときの放電後期T12aを短くすることができる。これによってトランジスタS0をターンオフする際に発生するスイッチング損失を低減することができる。
本実施例の回路では、放電初期T11にはインダクタンス成分を備えている第3駆動回路K3でトランジスタS0のゲート6aに帯電した電荷を放電することから、放電初期T11におけるゲート電圧Vgの変動率dv/dtを小さくおさえることができ、トランジスタS0のソース・ドレイン間を流れる電流を緩やかに減少させ、ラジオノイズの発生を抑制することができる。放電後期では、ゲート電圧Vgの変動率dv/dtを放電初期T11における小さな値に維持すると、放電後期が終了するまでの時間が長くなることから(T12b参照)、ゲート電圧Vgの変動率dv/dtを大きくすることによって、放電後期が終了するまでの時間を短縮し(T12a参照)、ターンオン時のスイッチング損失の上昇を抑える。
ゲート電圧Vgの切換開始時には、最初にゲート駆動信号生成回路16が第3スイッチング素子S13のゲート36aにオン電圧を印加する(図2の時刻t11)。これによって、トランジスタS0のゲート6aは、第3駆動回路K3を介してGNDに接続され、ゲート6aに帯電していた電荷が放電される。第3駆動回路K3はインダクタ22を含んでいるため、ゲート電圧の切換初期(放電初期)T11におけるゲート電圧Vgの変動率dv/dtは小さい。図2の電流Iのグラフに実線で示すように、トランジスタS0を流れる電流Iは緩やかに減少する。
放電初期T11が終了して時刻t12になると、ゲート駆動信号生成回路16は第4スイッチング素子S14のゲート38aにオン電圧を印加する。時刻t12以降も、ゲート34aにはオン電圧を印加する。時刻t12以降は、ゲート6aの電荷が第3駆動回路K3と第4駆動回路K4の両者を通して放電される。インダクタンス成分を含まない第4駆動回路K4を経て放電されるので、時刻t12以降の放電速度は増速される。ゲート電圧Vgの変動率dv/dtが大きくなる。
図2のゲート電圧Vgを示すグラフの点線に、従来の制御回路Aによるときのゲート電圧Vgの変化を示す。図2の実線に、本実施例の制御回路4によるときのゲート電圧Vgの変化を示す。図2のT12bは、従来の制御回路Aによるときにゲート電圧Vgがオフ電圧に安定するまでの時間を示す。図2のT12aは、本実施例の制御回路4によるときにゲート電圧Vgがオフ電圧に安定するまでの時間を示す。従来の制御回路によるときの切換後期(放電後期)T12bに比べて、本実施例の制御回路4によるときの放電後期T12aを短くすることができる。これによってトランジスタS0をターンオフする際に発生するスイッチング損失を低減することができる。
本実施例の回路では、放電初期T11にはインダクタンス成分を備えている第3駆動回路K3でトランジスタS0のゲート6aに帯電した電荷を放電することから、放電初期T11におけるゲート電圧Vgの変動率dv/dtを小さくおさえることができ、トランジスタS0のソース・ドレイン間を流れる電流を緩やかに減少させ、ラジオノイズの発生を抑制することができる。放電後期では、ゲート電圧Vgの変動率dv/dtを放電初期T11における小さな値に維持すると、放電後期が終了するまでの時間が長くなることから(T12b参照)、ゲート電圧Vgの変動率dv/dtを大きくすることによって、放電後期が終了するまでの時間を短縮し(T12a参照)、ターンオン時のスイッチング損失の上昇を抑える。
本実施例の回路では、ゲート電圧Vgがオフ電圧に変動してトランジスタS0のターンオフを完了した時刻t13a以降であって、次にトランジスタS0をターンオンするのに先立つタイミングで、第3スイッチング素子S13と第4スイッチング素子S14をオフする。そのタイミングは、上記条件を満たしていればよく、特に限定されない。第1スイッチング素子S11と第2スイッチング素子S12と第3スイッチング素子S13と第4スイッチング素子S14がオフされていれば、ゲート6aの充放電が禁止され、トランジスタS0をオフ状態に保つことができる。
充電初期T1と放電初期T11におけるゲート電圧Vgの変動率dv/dtは、インダクタ22と抵抗14とゲート容量の値に基づいて決定される。そこで、最適な変動率dv/dtが得られるインダクタ22と抵抗14の値を決定することが好ましい。
充電初期T1と放電初期T11は、ラジオノイズの発生を抑制できる範囲内で、短く設定することが好ましい。上記パラメータの最適化により、ラジオノイズを低減し、かつスイッチング損失を低減することができる。
充電初期T1と放電初期T11は、ラジオノイズの発生を抑制できる範囲内で、短く設定することが好ましい。上記パラメータの最適化により、ラジオノイズを低減し、かつスイッチング損失を低減することができる。
図3に、ゲート駆動信号生成回路16を構成する回路2を示す。図3では、スイッチ回路12の内部の構成を省略する。本実施例のゲート駆動信号生成回路16は、トランジスタS0のドレイン6bの電圧に応じて、図2の充電初期T1と放電初期T11の時間を決定する。
ゲート駆動信号生成回路16は、信号発信回路62と、第1抵抗64と、第2抵抗66と、コンパレータ68と、コンパレータの基準電源70と、AND回路72と、NOT回路74と、AND回路76を備えている。
信号発信回路62は、配線52を介してスイッチ回路12に接続されており、第1スイッチング素子S11のゲート32aに第1スイッチング素子S11をオン/オフする電圧信号を出力する。また、信号発信回路62は、配線56を介してスイッチ回路12に接続されており、第3スイッチング素子S13のゲート36aに第3スイッチング素子S13をオン/オフする電圧信号を出力する。すなわち、信号発信回路62は、図2の時刻t1において配線52にオン電圧を出力し、時刻t11において配線56にオン電圧を出力する。
ゲート駆動信号生成回路16は、信号発信回路62と、第1抵抗64と、第2抵抗66と、コンパレータ68と、コンパレータの基準電源70と、AND回路72と、NOT回路74と、AND回路76を備えている。
信号発信回路62は、配線52を介してスイッチ回路12に接続されており、第1スイッチング素子S11のゲート32aに第1スイッチング素子S11をオン/オフする電圧信号を出力する。また、信号発信回路62は、配線56を介してスイッチ回路12に接続されており、第3スイッチング素子S13のゲート36aに第3スイッチング素子S13をオン/オフする電圧信号を出力する。すなわち、信号発信回路62は、図2の時刻t1において配線52にオン電圧を出力し、時刻t11において配線56にオン電圧を出力する。
第1抵抗64と第2抵抗66は直列に接続され、第1抵抗64の他方の接続部はトランジスタS0のドレイン6bに接続され、第2抵抗66の他方の接続部は接地されている。第1抵抗64と第2抵抗66は、トランジスタS0のドレイン6bの電圧を抵抗比によって分圧し、中間点65に中間電圧Vceを形成している。中間電圧Vceはコンパレータ68の一方の入力端子に入力されている。コンパレータ68の他方の入力端子には、基準電源70から基準電圧Voが入力されている。コンパレータ68の出力端子は、配線80を介してAND回路72の一方の入力端子に接続されるとともに、NOT回路74の入力端子に接続されている。
コンパレータ68は、入力端子に入力された中間電圧Vceと基準電圧Voを比較し、その比較結果に基づいて出力端子から出力される信号のオン/オフを切り換える。コンパレータ68はヒステリシス特性を持ち、出力端子をオンに切換える際のオン閾値電圧Vce-onと、出力端子をオフに切換える際のオフ閾値電圧Vce-offが相違している。コンパレータ68では、出力端子に現れる信号をオフ信号からオン信号に切り換える場合は、中間電圧Vceとオン閾値電圧Vce-onとを比較する。中間電圧Vceが、オン閾値電圧Vce-onよりも高い値から低い値に降下した場合、コンパレータ68の出力信号はオフ信号からオン信号に切り替わる。また、中間電圧Vceが、オフ閾値電圧Vce-offよりも低い値から高い値に上昇した場合、コンパレータ68の出力信号はオン信号からオフ信号に切り替わる。
コンパレータ68は、入力端子に入力された中間電圧Vceと基準電圧Voを比較し、その比較結果に基づいて出力端子から出力される信号のオン/オフを切り換える。コンパレータ68はヒステリシス特性を持ち、出力端子をオンに切換える際のオン閾値電圧Vce-onと、出力端子をオフに切換える際のオフ閾値電圧Vce-offが相違している。コンパレータ68では、出力端子に現れる信号をオフ信号からオン信号に切り換える場合は、中間電圧Vceとオン閾値電圧Vce-onとを比較する。中間電圧Vceが、オン閾値電圧Vce-onよりも高い値から低い値に降下した場合、コンパレータ68の出力信号はオフ信号からオン信号に切り替わる。また、中間電圧Vceが、オフ閾値電圧Vce-offよりも低い値から高い値に上昇した場合、コンパレータ68の出力信号はオン信号からオフ信号に切り替わる。
AND回路72の一方の入力端子は配線80に接続されており、他方の入力端子は配線52に接続されている。AND回路72の出力端子は、配線54を介して第2スイッチング素子S12のゲート34aに接続されている。配線80と配線52を介してAND回路72の両方の入力端子にオン信号が入力された場合、AND回路72からオン信号が出力される。一方、配線80と配線52を介してAND回路72の入力端子の少なくとも一方にオフ信号が入力された場合、AND回路72からオフ信号が出力される。
NOT回路74の入力端子は配線80に接続されており、出力端子は配線82を介してAND回路76の一方の入力端子に接続されている。配線80を介してNOT回路74の入力端子にオン信号が入力された場合、NOT回路74からオフ信号が出力される。配線80を介してNOT回路74の入力端子にオフ信号が入力された場合、NOT回路74からオン信号が出力される。
AND回路76の一方の入力端子は配線82に接続されており、他方の入力端子は配線56に接続されている。AND回路76の出力端子は、配線58を介して第4スイッチング素子S14のゲート38aに接続されている。配線82と配線56を介してAND回路76の両方の入力端子にオン信号が入力された場合、AND回路76からオン信号が出力される。一方、配線82と配線56を介してAND回路76の入力端子の少なくとも一方にオフ信号が入力された場合、AND回路76からオフ信号が出力される。
NOT回路74の入力端子は配線80に接続されており、出力端子は配線82を介してAND回路76の一方の入力端子に接続されている。配線80を介してNOT回路74の入力端子にオン信号が入力された場合、NOT回路74からオフ信号が出力される。配線80を介してNOT回路74の入力端子にオフ信号が入力された場合、NOT回路74からオン信号が出力される。
AND回路76の一方の入力端子は配線82に接続されており、他方の入力端子は配線56に接続されている。AND回路76の出力端子は、配線58を介して第4スイッチング素子S14のゲート38aに接続されている。配線82と配線56を介してAND回路76の両方の入力端子にオン信号が入力された場合、AND回路76からオン信号が出力される。一方、配線82と配線56を介してAND回路76の入力端子の少なくとも一方にオフ信号が入力された場合、AND回路76からオフ信号が出力される。
図4を用いて、トランジスタS0のゲート6aのゲート電圧Vgを変動させるために、ゲート駆動信号生成回路16が実行する動作について説明する。まず、ゲート電圧Vgを低電圧から高電圧に変化させる場合のゲート駆動信号生成回路16の動作について説明する。ゲート電圧Vgを低電圧から高電圧に変動させるに先立って、トランジスタS0のゲート6aにオフ電圧が印加されている。トランジスタS0は非導通であり、トランジスタS0のソース6cに対するドレイン6bの電圧は高く保たれている。その為、中間電圧Vceはオン閾値電圧Vce-onに比べて高く保たれており、コンパレータ68の出力端子からオフ信号が出力されている。これによって、配線80を介してAND回路72の一方の入力端子にオフ信号が入力されており、AND回路72の出力端子から配線54にオフ信号が出力される。配線80を介してNOT回路74の入力端子にオフ信号が入力されることから、配線82を介してAND回路76の一方の入力端子にオン信号が入力されているが、配線56を介してAND回路76の他方の入力端子にオフ電圧が入力されることから、AND回路76の出力端子からも配線58にオフ信号が出力されている。
本実施例のゲート駆動信号生成回路16では、トランジスタS0をターンオンさせる際には、信号発信回路62が配線52にオン信号を出力する(時刻t1参照)。これによって、第1スイッチング素子S11がオンするとともに、AND回路72の一方の入力端子にオン信号が入力される。第1スイッチング素子S11がオンすると、第1駆動回路K1を通してゲート6aが充電され、トランジスタS0が導通し始める。これによって、トランジスタS0のソース6cに対するドレイン6bの電位差が減少し始め、ドレイン6bの電圧が降下する。この結果、中間電圧Vceも降下する。図4に示すように、中間電圧Vceがオン閾値電圧Vce-onよりも低くなると(時刻t2参照)、これによって、コンパレータ68はオン信号を出力する。コンパレータ68の出力は、AND回路72の他方の入力端子に入力される。前記したように、AND回路72の一方の入力端子には、配線52を介してオン信号が入力されている。ドレイン6bの電圧が降下して中間電圧Vceがオン閾値電圧Vce-onよりも低くなった時(時刻t2参照)に、AND回路72の出力がオン信号に変化する。この結果、第2スイッチング素子S12がオンし、第2駆動回路K2が導通する。なお、時刻t2以降は、NOT回路74の入力端子にオン信号が入力するので、NOT回路74はオフ信号を出力する。AND回路76の他方の入力端子にオフ信号が入力されるので、AND回路76がオン信号を出力することはない。時刻t2の前後を通じて、第3スイッチング素子S13と第4スイッチング素子S14は、オフ状態に維持される。
本実施例の回路では、トランジスタS0をターンオンさせる際には信号発信回路62が配線52にオン信号を出力する(時刻t1参照)。すると最初に第1スイッチング素子S11がオンし、それに遅れて第2スイッチング素子S12がオンする。信号発信回路62は、第2スイッチング素子S12をオンさせる信号を出力する必要がない。
本実施例の回路では、トランジスタS0をターンオンさせる際には信号発信回路62が配線52にオン信号を出力する(時刻t1参照)。すると最初に第1スイッチング素子S11がオンし、それに遅れて第2スイッチング素子S12がオンする。信号発信回路62は、第2スイッチング素子S12をオンさせる信号を出力する必要がない。
前述したように、本発明の制御回路4では、ゲート電圧Vgが高電圧に変動し終えたタイミング(図2の時刻t3参照)以降に、第1スイッチング素子S11と第2スイッチング素子S12をオフ状態とする。そのために、信号発信回路62は、図2の時刻t3の直後に、配線52に出力する電圧をオフ電圧に切換える。
次に、トランジスタS0のゲート電圧Vgを高電圧から低電圧に変化させる場合のゲート駆動信号生成回路16の動作について説明する。ゲート電圧Vgを高電圧から低電圧に変動させるに先立って、トランジスタS0のゲート6aにオン電圧が印加されている。トランジスタS0は導通しており、トランジスタS0のソース6cに対するドレイン6bの電圧は低く保たれている。その為、中間電圧Vceはオフ閾値電圧Vce-offに比べて低く保たれており、コンパレータ68の出力端子からオン信号が出力されている。これによって、配線80を介してAND回路72の一方の入力端子とNOT回路74の入力端子にオン信号が入力されている。AND回路76の一方の入力端子にオフ信号が入力されていることから、AND回路76の出力端子から配線58にオフ信号が出力されている。AND回路72の一方の入力端子にはオン信号が入力されているが、もう一方の入力端子に入力する配線52がオフ電圧であることから、AND回路72の出力端子からも配線54にオフ信号が出力されている。
本実施例のゲート駆動信号生成回路16では、トランジスタS0をターンオフさせる際には、信号発信回路62が配線56にオン信号を出力する(図2の時刻t11参照)。これによって第3スイッチング素子S13がオンするとともに、AND回路76の一方の入力端子にオン信号が入力される。第3スイッチング素子S13がオンすると、第3駆動回路K3を通してゲート6aに帯電していた電荷が放電され、トランジスタS0が非導通状態に変化し始める。これによって、トランジスタS0のソース6cに対するドレイン6bの電位が上昇を始め、ドレイン6bの電圧が上昇する。中間電圧Vceも上昇する。図4に示すように、中間電圧Vceがオフ閾値電圧Vce-offよりも高くなると(時刻t12参照)、コンパレータ68はオフ信号を出力する。コンパレータ68の出力は、NOT回路74の入力端子に入力されている。時刻t12以降は、NOT回路74にオフ信号が入力するので、NOT回路74はオン信号を出力する。AND回路72の他方の入力端子にオン信号が入力されるので、時刻t12においてAND回路76の出力はオン信号に反転する。これによって時刻t12において第4スイッチング素子S14はオンする。前記したように、AND回路72の他方の入力端子には、配線52を介してオフ信号が入力されている。ドレイン6bの電圧が上昇して中間電圧Vceがオフ閾値電圧Vce-offよりも上昇しても(時刻t12参照)に、AND回路72の出力はオン信号に変化しない。この結果、時刻t12の前後を通じて、第1スイッチング素子S11と第2スイッチング素子S12は、オフ状態に維持される。
本実施例の回路では、トランジスタS0をターンオフさせる際には信号発信回路62が配線56にオン信号を出力する(時刻t11参照)。すると最初に第3スイッチング素子S13がオンし、それに遅れて第4スイッチング素子S14がオンする。信号発信回路62は、第4スイッチング素子S14をオンさせる信号を出力する必要がない。
本実施例の回路では、トランジスタS0をターンオフさせる際には信号発信回路62が配線56にオン信号を出力する(時刻t11参照)。すると最初に第3スイッチング素子S13がオンし、それに遅れて第4スイッチング素子S14がオンする。信号発信回路62は、第4スイッチング素子S14をオンさせる信号を出力する必要がない。
前述したように、本発明の制御回路4では、ゲート電圧Vgが低電圧に放電し終えたタイミング(図2の時刻t13参照)以降に、第3スイッチング素子S13と第4スイッチング素子S14をオフ状態とする。そのために、信号発信回路62は、図2の時刻t13の直後に配線56に出力する電圧をオフ電圧に切換える。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、本実施例では、回路2に用いた制御回路4を説明したが、本発明に利用可能な制御回路4はこれに限られない。出力電圧が、一定時間内は緩やかに変動し、その後は早く変動する任意の回路を利用することができる。また、本実施例では、コンパレータ68を用いた回路2を説明したが、本発明に利用可能な回路はコンパレータを備えているとは限られない。例えばマイコン等で構成されても構わない。予め最適な充電初期T1と放電初期T11の長さが判明している場合は、マイコン等に充電初期T1と放電初期T11の期間を設定し、そのタイミングで信号を出力させてもよい。
例えば、本実施例では、回路2に用いた制御回路4を説明したが、本発明に利用可能な制御回路4はこれに限られない。出力電圧が、一定時間内は緩やかに変動し、その後は早く変動する任意の回路を利用することができる。また、本実施例では、コンパレータ68を用いた回路2を説明したが、本発明に利用可能な回路はコンパレータを備えているとは限られない。例えばマイコン等で構成されても構わない。予め最適な充電初期T1と放電初期T11の長さが判明している場合は、マイコン等に充電初期T1と放電初期T11の期間を設定し、そのタイミングで信号を出力させてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2・・・・・回路
4・・・・・制御回路
6a・・・・ゲート
6b・・・・ドレイン
6c・・・・ソース
8・・・・・直流電源
10・・・・出力端子
12・・・・スイッチ回路
14・・・・抵抗
16・・・・ゲート駆動信号生成回路
18・・・・ゲート駆動電源端子
20・・・・ゲート駆動GND端子
22・・・・インダクタ
32a、34a、36a、38a・・・ゲート
32b、34b、36b、38b・・・ドレイン
32c、34c、36c、38c・・・ソース
42、44、46、48・・・・ダイオード
52、54、56、58・・・・配線
62・・・・信号発信回路
64・・・・第1抵抗
65・・・・中間点
66・・・・第2抵抗
68・・・・コンパレータ
70・・・・基準電源
72、76・・・・AND回路
74・・・・NOT回路
80、82・・・・配線
100・・・回路
102・・・切換回路
Tr0・・・トランジスタ
Tr1、Tr2・・・半導体装置
A・・・・・制御回路
S0・・・・トランジスタ
S11・・・第1スイッチング素子
S12・・・第2スイッチング素子
S13・・・第3スイッチング素子
S14・・・第4スイッチング素子
K1・・・・第1駆動回路
K2・・・・第2駆動回路
K3・・・・第3駆動回路
K4・・・・第4駆動回路
4・・・・・制御回路
6a・・・・ゲート
6b・・・・ドレイン
6c・・・・ソース
8・・・・・直流電源
10・・・・出力端子
12・・・・スイッチ回路
14・・・・抵抗
16・・・・ゲート駆動信号生成回路
18・・・・ゲート駆動電源端子
20・・・・ゲート駆動GND端子
22・・・・インダクタ
32a、34a、36a、38a・・・ゲート
32b、34b、36b、38b・・・ドレイン
32c、34c、36c、38c・・・ソース
42、44、46、48・・・・ダイオード
52、54、56、58・・・・配線
62・・・・信号発信回路
64・・・・第1抵抗
65・・・・中間点
66・・・・第2抵抗
68・・・・コンパレータ
70・・・・基準電源
72、76・・・・AND回路
74・・・・NOT回路
80、82・・・・配線
100・・・回路
102・・・切換回路
Tr0・・・トランジスタ
Tr1、Tr2・・・半導体装置
A・・・・・制御回路
S0・・・・トランジスタ
S11・・・第1スイッチング素子
S12・・・第2スイッチング素子
S13・・・第3スイッチング素子
S14・・・第4スイッチング素子
K1・・・・第1駆動回路
K2・・・・第2駆動回路
K3・・・・第3駆動回路
K4・・・・第4駆動回路
Claims (4)
- 電界効果型トランジスタのゲート電圧を制御する回路であって、
直流電源の高電圧側と前記電界効果型トランジスタのゲートとの間に設けられており、第1スイッチング素子と第1インダクタを有する第1駆動回路と、
前記直流電源の高電圧側と前記ゲートとの間に設けられており、第2スイッチング素子を有する第2駆動回路と、
前記ゲート電圧を前記直流電源の低電圧側から高電圧側に切り換える際に、最初に前記第1スイッチング素子をオンし、遅れて前記第2スイッチング素子をオンするゲート電圧立ち上がり速度切り換え回路、
を備えていることを特徴とする制御回路。 - 電界効果型トランジスタのゲート電圧を制御する制御回路であって、
直流電源の低電圧側と前記電界効果型トランジスタとゲートとの間に設けられており、第3スイッチング素子と第2インダクタを有する第3駆動回路と、
前記直流電源の低電圧側と前記ゲートとの間に設けられており、第4スイッチング素子を有する第4駆動回路と、
前記ゲート電圧を前記直流電源の高電圧側から低電圧側に切り換える際に、最初に前記第3スイッチング素子をオンし、遅れて前記第4スイッチング素子をオンするゲート電圧立ち下がり速度切り換え回路、
を備えていることを特徴とする制御回路。 - 請求項1の制御回路と請求項2の制御回路の両者を備えている制御回路。
- 前記第1スイッチング素子と前記ゲートとの間と、前記第3スイッチング素子と前記ゲートとの間に、前記第1インダクタと前記第2インダクタを兼用する共通インダクタが挿入されていることを特徴とする請求項3の制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008013648A JP2009177465A (ja) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | ゲート電圧の制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008013648A JP2009177465A (ja) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | ゲート電圧の制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009177465A true JP2009177465A (ja) | 2009-08-06 |
Family
ID=41032110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008013648A Pending JP2009177465A (ja) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | ゲート電圧の制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009177465A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111492582A (zh) * | 2017-12-12 | 2020-08-04 | 罗姆股份有限公司 | 栅极驱动电路 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05206817A (ja) * | 1992-01-28 | 1993-08-13 | Hitachi Ltd | 容量性負荷駆動回路 |
JP2007501544A (ja) * | 2003-08-01 | 2007-01-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 半導体スイッチの高周波制御 |
-
2008
- 2008-01-24 JP JP2008013648A patent/JP2009177465A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05206817A (ja) * | 1992-01-28 | 1993-08-13 | Hitachi Ltd | 容量性負荷駆動回路 |
JP2007501544A (ja) * | 2003-08-01 | 2007-01-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 半導体スイッチの高周波制御 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111492582A (zh) * | 2017-12-12 | 2020-08-04 | 罗姆股份有限公司 | 栅极驱动电路 |
CN111492582B (zh) * | 2017-12-12 | 2024-03-08 | 罗姆股份有限公司 | 栅极驱动电路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6882976B2 (ja) | スイッチング制御回路 | |
JP5466690B2 (ja) | マルチステートドライブ回路による半導体スイッチのスイッチング方法および回路 | |
US11539294B2 (en) | Multi-level power converter with light load flying capacitor voltage regulation | |
JP4734390B2 (ja) | コンバータの制御回路 | |
JP5341781B2 (ja) | 電力供給制御回路 | |
US8294443B2 (en) | Overshoot/undershoot elimination for a PWM converter which requires voltage slewing | |
JP7295647B2 (ja) | ブリッジ出力回路、電源装置及び半導体装置 | |
US20160268900A1 (en) | Power supply circuit and control method thereof | |
JP4991446B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP5827609B2 (ja) | 駆動回路 | |
US20120242305A1 (en) | Switching circuit and dc-to-dc converter | |
JP6655837B2 (ja) | 双方向コンバータ、コントローラ、および半導体装置 | |
JP2024014878A (ja) | 半導体装置 | |
JP2008067593A (ja) | 絶縁ゲート型半導体スイッチ素子のゲート駆動回路 | |
JP4830142B2 (ja) | スイッチング回路 | |
US8461876B2 (en) | Semiconductor device | |
JP2011142815A (ja) | コンバータの制御回路 | |
JP2012109916A (ja) | 負荷駆動回路 | |
JP5447575B2 (ja) | 駆動装置 | |
JP2018207276A (ja) | ゲート駆動回路 | |
JP2009177465A (ja) | ゲート電圧の制御回路 | |
JP2021010285A (ja) | 半導体素子の電流検出回路及び電流検出方法、並びに半導体モジュール | |
JP5757184B2 (ja) | ゲート駆動回路 | |
JP2006149125A (ja) | Dc−dcコンバータ | |
JP2017112790A (ja) | スイッチング電源装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120720 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120724 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121120 |