JP5916402B2 - 中通し竿 - Google Patents

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本発明は、釣竿の内部に釣り糸を挿通させる中通し竿に関する。
釣竿の内部に釣り糸を挿通して穂先先端部の開口から外部に出すようにする構造の中通し竿においては、釣竿の内周面に釣り糸を案内するための釣り糸案内部を形成することが一般的である。
該釣り糸案内部としては、下記特許文献1のようにマンドレルに撚り糸を所定ピッチで螺旋状に巻回した上にプリプレグを巻回して加熱焼成することにより、竿本体の内周面に撚り糸からなる螺旋状糸ガイドを釣り糸案内部として一体化して突出形成することが公知である。このように撚り糸からなる螺旋状糸ガイドを竿本体の内周面に一体化すると螺旋状糸ガイドの影響によって竿の調子が硬くなりやすい。中通し竿は穂先まで中空状であるため、特に穂先において軟らかい調子を出すことが困難である。
そこで、螺旋状糸ガイドを穂先先端部まで形成するのではなく、穂先部を螺旋状糸ガイドが存在しない領域とすることが考えられる。下記特許文献2においては、螺旋状糸ガイドが存在しない領域における竿本体の内周面に別途補強層を積層して、螺旋状糸ガイドが存在する竿尻側領域と螺旋状糸ガイドが存在しない竿先側領域との間の境界部分における強度低下を防止しようとする案も提案されている。この下記特許文献2においては、竿本体の軸線方向のカーボン繊維の層を穂先先端部まで形成し、竿本体の竿尻側領域の内周面には螺旋状糸ガイドを形成する一方、竿本体の竿先側領域の内周面には別途補強層を積層している。しかしながら、螺旋状糸ガイドが存在しない竿先側領域においては、竿本体の軸線方向のカーボン繊維の層が穂先先端部まで形成されているうえに更に竿本体の内周面の内側に別途補強層が積層されているため、穂先の調子が硬くなり過ぎて、魚やイカのアタリを弾きやすいという問題がある。
一方、下記特許文献3のように竿本体内周のプリプレグの一部を内側に突出させることで竿本体の内周面を凹凸形成してその凸部から釣り糸案内部を構成することもある。この場合には竿本体に一体化させる螺旋状糸ガイドが不要になるという利点がある。しかしながら、この場合においても釣り糸案内部として凸部を形成することから、その凸部の突出量を大きくすると穂先において調子が硬くなりやすい。そこで、この凸部を微小突起として該微小突起を釣り糸案内部とすることで、竿本体の肉厚変化を極小とする構成も考えられる。しかしながら、この構成の場合においても穂先側ほど微小突起の影響が竿尻側に比べて相対的に大きくなるので、穂先の肉厚を薄くして調子を軟らかくすることには限界がある。
特開平7−39277号公報 特開2003−116419号公報 実開平5−88259号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、穂先に軟らかい調子を出すことが容易な中通し竿を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る中通し竿は、軸線方向のカーボン繊維を強化繊維とするメイン層を有する竿本体の内周面に、該内周面から突出するように螺旋状糸ガイドが一体化された中通し竿において、螺旋状糸ガイドが存在しない領域が穂先部に形成されるように、螺旋状糸ガイドの竿先側端部は竿本体の穂先先端部から所定長さ竿尻側に位置し、該螺旋状糸ガイドの竿先側端部よりも竿先側においてメイン層の内側にはガラス繊維を強化繊維とするガラス繊維層が形成され、該ガラス繊維層はメイン層の竿先側端部よりも竿先側に延びており、メイン層の外側には螺旋状糸ガイドの竿先側端部の位置を軸線方向に跨ぐようにしてガラス繊維を強化繊維とする外側ガラス繊維層が所定長さ形成されていることを特徴とする。
該構成の中通し竿は、竿本体の内周面に一体化された螺旋状糸ガイドによって釣り糸が案内される。また、穂先部には螺旋状糸ガイドが存在しない領域が形成されているので、螺旋状糸ガイドの存在によって穂先部の調子が硬くなりすぎるということがない。そして、螺旋状糸ガイドの竿先側端部よりも竿先側においてメイン層の内側にはガラス繊維層が形成され、該ガラス繊維層がメイン層の竿先側端部よりも竿先側に延びているので、メイン層が竿本体の穂先先端部まで形成されている構成に比して調子を軟らかくすることができる。また、ガラス繊維であるのでカーボン繊維に比して軟らかい調子に調整することが容易である。
特に、ガラス繊維層のガラス繊維は軸線方向に沿っていて、該ガラス繊維層が螺旋状糸ガイドの竿先側端部から竿本体の穂先先端部までの間の全長に亘って形成されていることが好ましい。ガラス繊維層に軸線方向に沿ったガラス繊維を使用することで、メイン層が穂先先端部まで形成されていなくても穂先部の曲げ強度を容易に確保することができる。また、そのガラス繊維層を螺旋状糸ガイドの竿先側端部から竿本体の穂先先端部までの間の全長に亘って形成することにより、螺旋状糸ガイドが存在しない領域における竿の調子を、ガラス繊維層の厚さや樹脂含有率等を調整することで容易に調整することができる。
更に、強化繊維が周方向に沿った内層が竿本体の全長に亘って形成されて竿本体の内周面を形成していることが好ましい。竿本体の内周面を構成する内層と螺旋状糸ガイドが共に周方向に沿っているので、竿本体の内周面に螺旋状糸ガイドを強固に一体化させることができる。また、螺旋状糸ガイドの竿先側端部において竿本体の内周面に段差が生じても、強化繊維が周方向に沿った内層がその段差に容易に追従する。更に、螺旋状糸ガイドの竿先側端部よりも竿先側において、ガラス繊維層が内周面に露出しているのではなくその内側に内層が存在していて竿本体の内周面を形成しているので、ガラス繊維層の竿尻側端部が露出することなく内層で覆われることになり、螺旋状糸ガイドの竿先側端部近傍における竿本体の内周面の形状が安定化し、螺旋状糸ガイドの竿先側端部近傍において釣り糸の通過抵抗が想定外に増大するということが防止される。
一方、メイン層の外側には螺旋状糸ガイドの竿先側端部の位置を軸線方向に跨ぐようにしてガラス繊維を強化繊維とする外側ガラス繊維層が所定長さ形成されている。螺旋状糸ガイドが存在する竿尻側の領域と螺旋状糸ガイドが存在しない竿先側の領域との間の境界部分近傍を外側ガラス繊維層によって効果的に補強することができ、境界部分近傍における応力集中を緩和できると共に、螺旋状糸ガイドが存在する竿尻側の領域から螺旋状糸ガイドが存在しない竿先側の領域にかけての曲がり具合をスムーズにすることができる。特にガラス繊維を使用しているので境界部分近傍において竿本体の調子に特有の粘りを出すことができる。そして、螺旋状糸ガイドの竿先側端部よりも竿先側においてはカーボン繊維を使用したメイン層が内側のガラス繊維層と外側ガラス繊維層によってサンドイッチされた層構造となるので、螺旋状糸ガイドの竿先側端部よりも竿先側におけるメイン層を薄くすることができ、軟らかくて粘りのある穂先の調子を容易に出すことができる。
特に外側ガラス繊維層がメイン層の竿先側端部よりも竿先側に延びてガラス繊維層と一体化していることが好ましい。螺旋状糸ガイドの竿先側端部とメイン層の竿先側端部という穂先部における二つの重要なポイントを外側ガラス繊維層によって効果的に補強することができる。しかも、メイン層の竿先側端部よりも竿先側において内外二つのガラス繊維層が一体化することで、メイン層の竿先側端部近傍における調子の変化を抑制できる。
その場合特に、ガラス繊維層のガラス繊維と外側ガラス繊維層のガラス繊維が何れも軸線方向に沿っていることが好ましく、メイン層の竿先側端部よりも竿先側において内外二つのガラス繊維層が一体化して一つの軸線方向に沿ったガラス繊維層として機能する。
また、本発明に係る中通し竿は、軸線方向のカーボン繊維を強化繊維とするメイン層を有する竿本体の内周面に、該内周面から突出するように複数の環状糸ガイドが一体化された中通し竿において、環状糸ガイドが存在しない領域が穂先部に形成されるように、最先の環状糸ガイドは竿本体の穂先先端部から所定長さ竿尻側に位置し、最先の環状糸ガイドよりも竿先側においてメイン層の内側にはガラス繊維を強化繊維とするガラス繊維層が形成され、該ガラス繊維層はメイン層の竿先側端部よりも竿先側に延びており、メイン層の外側には最先の環状糸ガイドの位置を軸線方向に跨ぐようにしてガラス繊維を強化繊維とする外側ガラス繊維層が所定長さ形成されていることを特徴とする。
該構成の中通し竿にあっては、竿本体の内周面に一体化された複数の環状糸ガイドによって釣り糸が案内される。また、穂先部には環状糸ガイドが存在しない領域が形成されているので、環状糸ガイドの存在によって穂先部の調子が硬くなりすぎるということがない。そして、最先の環状糸ガイドよりも竿先側においてメイン層の内側にはガラス繊維層が形成され、該ガラス繊維層がメイン層の竿先側端部よりも竿先側に延びているので、メイン層が竿本体の穂先先端部まで形成されている構成に比して調子を軟らかくすることができる。また、ガラス繊維であるのでカーボン繊維に比して軟らかい調子に調整することが容易である。
以上のように、本発明に係る中通し竿にあっては、螺旋状糸ガイドの竿先側端部よりも竿先側あるいは最先の環状糸ガイドよりも竿先側において、メイン層の内側にガラス繊維層が形成され、該ガラス繊維層がメイン層の竿先側端部よりも竿先側に延びているので、穂先に軟らかい調子を出すことが容易となり、魚やイカのアタリを弾きにくくなる。
本発明の一実施形態における中通し竿の要部断面図。 図1のA部拡大図。 図1のB部拡大図。 図1のC部拡大図。 図1のD部拡大図。 図1のE部拡大図。 同実施形態における中通し竿の製造工程図。 同実施形態における中通し竿の要部を示す正面図。 同実施形態における中通し竿の要部断面図。 本発明の他の実施形態における中通し竿の要部断面図。 参考例としての中通し竿の要部断面図。 図11のF部拡大図。 図11のG部拡大図。 同参考例の中通し竿の製造工程を示す要部断面図。
以下、本発明の一実施形態に係る中通し竿について図面を参酌しつつ説明する。図1に本実施形態における中通し竿の竿本体1における竿先側の部分を、中心線から片側のみの断面図として示している。尚、竿本体1は、中通し竿をワンピース即ち一本の竿体から構成する場合にはその竿体であり、中通し竿をツーピース以上即ち二本以上の竿体から構成する並継ぎタイプや振り出しタイプの構成ではその一番竿(穂先竿)である。
竿本体1の内周面1aには螺旋状糸ガイド2が一体化されている。該螺旋状糸ガイド2は釣り糸を案内するための釣り糸案内部であって、竿本体1の内周面1aから突出するように形成されていると共に竿本体1を加熱焼成する際に竿本体1の内周面1aに一体化されたものである。該螺旋状糸ガイド2には、例えば合成樹脂が含浸されてカーボン繊維等の繊維を束ねて撚った撚り糸を使用することができ、例えば1mm以下即ち数百μm程度の直径のものが好ましい。但し、テープ状のプリプレグを使用したり、単繊維を使用したりしてもよい。螺旋状糸ガイド2は、竿本体1の竿尻側端部あるいはその近傍まで形成されている一方、竿先側(穂先側)においては穂先先端部1bまでは形成されておらずにそれに至る途中において終端している。即ち、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aは竿本体1の穂先先端部1bから所定長さ竿尻側に位置しており、竿本体1において螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aよりも竿先側の領域は、螺旋状糸ガイド2が形成されていないガイドレス領域となっている。図1において領域P2がガイドレス領域であり、該ガイドレス領域は例えば竿本体1の全長のうちの竿先側半分以下の領域である。このように竿本体1の穂先部は螺旋状糸ガイド2のないガイドレス領域となっている。
尚、図1において、領域P1は内層3が形成された領域であり、領域P2はガイドレス領域であると同時にガラス繊維層4が形成された領域であり、領域P3はメイン層5が形成された領域であり、領域P4は外側ガラス繊維層6が形成された領域であり、領域P5は外層7が形成された領域である。尚、図1において領域P1,P3,P5については竿先側のみを示している。
内層3は、図2乃至図6のように竿本体1の全長に亘って形成されている。即ち、内層3は竿本体1の穂先先端部1bまで形成されている。該内層3は竿本体1の内周面1aを形成しており、数十μm程度の薄肉であって且つ竿本体1の全長に亘って一定厚さにて形成されている。該内層3は、強化繊維が竿本体1の周方向に沿った層であって、強化繊維としてカーボン繊維が使用されている。上述したように螺旋状糸ガイド2が竿本体1の穂先先端部1bまで形成されていないので、図5に示すように、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aにおいて内層3には段差が生じている。該段差は竿先側が竿尻側に対して一段内側となるものであってその大きさは螺旋状糸ガイド2の突出量と略等しい。
ガラス繊維層4は、図2乃至図4に示すように内層3の外側に形成されていて、ガイドレス領域である領域P2に形成されている。即ち、ガラス繊維層4は、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aから竿本体1の穂先先端部1bまでの間の全長に亘って形成されている。該ガラス繊維層4は、強化繊維であるガラス繊維が竿本体1の軸線方向に沿った層である。また、ガラス繊維層4は、内層3よりも厚肉であって全長に亘って一定厚さであり、その厚さは螺旋状糸ガイド2の突出量と略等しいかあるいはその突出量よりも小さい。但し、ガラス繊維の厚さを竿先側に向かって厚肉にしたり薄肉にしたりしてもよく、その厚さが螺旋状糸ガイド2の突出量よりも大きくなるようにしてもよい。尚、ガラス繊維層4の内側には内層3が形成されているので、ガラス繊維層4の竿尻側端部4aが露出することなく内層3で覆われている。
メイン層5は、竿本体1を構成する主たる層であって、強化繊維であるカーボン繊維が竿本体1の軸線方向に沿った層である。該メイン層5は、図4乃至図6のように竿本体1の竿先側の所定領域を除く全領域に形成されている。即ち、メイン層5の竿先側端部5aは、竿本体1の穂先先端部1bから所定長さ竿尻側に位置している。該メイン層5は、螺旋状糸ガイド2が形成されている竿尻側の領域においては内層3の外側に形成され、螺旋状糸ガイド2が形成されていない竿先側の領域即ちガイドレス領域(領域P2)においてはガラス繊維層4の外側に形成されている。但し、ガラス繊維層4が竿本体1の穂先先端部1bまで形成されている一方、メイン層5は竿本体1の穂先先端部1bまで形成されていないので、内側のガラス繊維層4は外側のメイン層5よりも竿先側に延びていることになる。尚、メイン層5の厚さは、ガラス繊維層4の外側においてはガラス繊維層4の厚さと同程度か薄くすることが好ましい。また、メイン層5は、図5に示すように、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aよりも竿先側に延びてガラス繊維層4の外側に位置しているが、その螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aにおいてメイン層5は径方向に僅かに段差を生じる程度かあるいは段差のない状態であることが好ましい。
メイン層5の外側には図3乃至図6のように外側ガラス繊維層6が所定長さ範囲に亘って形成されている。該外側ガラス繊維層6もガラス繊維を強化繊維とする層であってそのガラス繊維は竿本体1の軸線方向に沿っている。外側ガラス繊維層6は、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aの位置を竿本体1の軸線方向に跨ぐようにしてメイン層5の外側に形成され、メイン層5の竿先側端部5aよりも竿先側に所定長さ延びている。従って、外側ガラス繊維層6は、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aとメイン層5の竿先側端部5aを外側から覆うように形成されている。そして、メイン層5の竿先側端部5aよりも竿先側においては、図3及び図4のように外側ガラス繊維層6とガラス繊維層4とが互いに積層状態となって密着一体化している。即ち、メイン層5の竿先側端部5aは、外側ガラス繊維層6とガラス繊維層4の二つの層によって内外からサンドイッチされて覆われた状態となっている。但し、図3のように外側ガラス繊維層6は竿本体1の穂先先端部1bまで達しておらず、その竿先側端部6aは竿本体1の穂先先端部1bよりも竿尻側に位置している。また、図6のように外側ガラス繊維層6はその竿尻側端部6bにおいて厚さがメイン層5よりも薄い。尚、図1のように、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aの位置が領域P4の略中央に位置するように外側ガラス繊維層6が形成されることが好ましい。
外層7は、図2乃至図6のように内層3と同様に竿本体1の全長に亘って形成されている。即ち、図2のように外層7も竿本体1の穂先先端部1bまで形成されている。該外層7は、内層3と同様に数十μm程度の薄肉であって且つ竿本体1の全長に亘って一定厚さで形成されている。但し、外層7を多層構造とするなどして内層3よりも厚く形成してもよい。該外層7も内層3と同様に強化繊維が竿本体1の周方向に沿った層であって、強化繊維としてカーボン繊維が使用されている。
以上のように構成された竿本体1は、図7に示すように芯体であるマンドレル10に各構成部材を巻回していくことにより形成される。まず、螺旋状糸ガイド2となる糸状部材11をマンドレル10に竿先側の所定領域を除いて所定ピッチで螺旋状に巻回し、糸状部材11間の隙間には糸状部材11の直径と略等しい厚さの樹脂製の除去テープ12を巻回する。該除去テープ12は焼成後に除去されるものである。そして、内層3となる図示しないテープ状のプリプレグを全長に亘って螺旋状に密巻に巻回する。即ち、糸状部材11及び除去テープ12を巻回している竿尻側の領域のみならず巻回していない竿先側の領域にもテープ状のプリプレグを巻回する。該テープ状のプリプレグはその長手方向に沿って強化繊維であるカーボン繊維が引き揃えられたものであり、種々の厚さのものを使用できる。尚、密巻とは隙間を空けない状態であって且つオーバーラップすることがない状態で巻きつけていくことであり、この密巻によって内層3が隙間なく一定厚さにて形成される。
尚、テープ状のプリプレグを巻回する前に、糸状部材11と除去テープ12の竿先側端部を所定幅の口巻きテープ13で補強してもよい。該口巻きテープ13はカーボン繊維等の強化繊維が口巻きテープ13の長手方向即ち竿本体1の周方向となるように引き揃えられたプリプレグから構成することができ、例えば1乃至2回程度周回させて補強する。
そして、内層3を形成するためのテープ状のプリプレグを巻回した後、ガラス繊維層4を形成すべくガラス繊維が軸線方向に引き揃えられたシート状のプリプレグ14を、糸状部材11及び除去テープ12を巻回していない竿先側の部分の全範囲にのみ巻回する。尚、ガラス繊維層4を形成するためのプリプレグ14には、低い樹脂含有率のものを使用することが好ましく、特に樹脂含有率を30%以下とすることが好ましい。
更に、その上からメイン層5となるプリプレグ15を巻回する。該メイン層5のプリプレグ15は、カーボン繊維が軸線方向に引き揃えられたシート状のプリプレグであって、ガラス繊維層4のプリプレグ14の竿尻側に所定長さオーバーラップするようにして巻回する。即ち、メイン層5のプリプレグ15は、糸状部材11と除去テープ12の竿先側端部よりも竿先側に所定長さ越えた領域まで巻回するが、竿本体1の穂先先端部1bまでは巻回しない。
そして、糸状部材11と除去テープ12の竿先側端部を軸線方向に跨ぐようにして、外側ガラス繊維層6となるプリプレグ16を巻回する。該外側ガラス繊維層6のプリプレグ16は、ガラス繊維が軸線方向に引き揃えられたシート状のプリプレグであって、メイン層5のプリプレグ15よりも竿先側に越えて巻回する。
その上で更に、外層7となる図示しないテープ状のプリプレグを密巻に巻回する。該テープ状のプリプレグは内層3を形成するためのテープ状のプリプレグと同様のものを使用できるが、その巻回方向は内層3とは反対にすることが好ましい。尚、テープ状のプリプレグを密巻に巻回した上に、更に同仕様あるいは別仕様のテープ状のプリプレグを所定ピッチで隙間を空けつつ螺旋状に巻回してもよい。テープ状のプリプレグを所定ピッチで隙間を空けつつ螺旋状に巻回する場合には二重仕様とすることが好ましい。即ち、一度テープ状のプリプレグを所定ピッチで隙間を空けつつ螺旋状に巻回した上から、更に逆向きの巻回方向で再度所定ピッチで隙間を空けつつ螺旋状に巻回し、この上下のテープ状のプリプレグが互いにX状にクロスさせるようにすることが好ましい。このように外層7は1回巻き仕様に限らず2回巻き以上の仕様であってもよい。尚、ガラス繊維層4のプリプレグ14やメイン層5のプリプレグ15、外側ガラス繊維層6のプリプレグ16の枚数や形状についても任意であって一枚であっても二枚以上であってもよい。二枚以上とする場合には強化繊維の弾性率や方向、樹脂含有率等の仕様を互いに同じものとしても異なるものとしてもよい。
このようにマンドレル10に各構成部材を巻回した後、加熱焼成して除去テープ12を除去すると、竿本体1の内周面1aには螺旋状糸ガイド2が一体化されて竿本体1の内周面1aから所定量突出した状態となる。内層3の強化繊維と螺旋状糸ガイド2が共に周方向に沿っているので、竿本体1の内周面1aに螺旋状糸ガイド2が強固に一体化する。
このように形成された竿本体1の穂先先端部1bには図8及び図9のようにトップガイド20が装着される。トップガイド20は、竿本体1の穂先先端部1bの外側に取り付けられたホルダーベース21と、竿本体1の竿先側前方にガイドリング22を位置させるためのガイドホルダー23と、取り替え自在な蓄光体24とを有している。
ホルダーベース21は筒状であって竿本体1の穂先先端部1bの外側に嵌合されて接着剤により固定される。該ホルダーベース21の外側には筒状の蓄光体24が着脱可能に装着される。該蓄光体24は、その表面に蓄光塗料を塗布したものであって、この蓄光体24を備えることにより穂先部を光らせることができることから、特に夜間の釣りにおいて効果が大きい。また、蓄光体24が着脱自在であるので、発光量が経年劣化により低下した場合には容易に取り替えることができる。ホルダーベース21の外周面竿尻側は段差部21aを介して一段大径となっており、該段差部21aに蓄光体24が当接してそれ以上の竿尻側への移動が阻止される構成となっている。
また、ホルダーベース21の竿先側外周面には雄ネジ部21bが形成されており、該雄ネジ部21bに筒状のガイドホルダー23が螺着されている。該ガイドホルダー23の先端部にはガイドリング22が取り付けられ、竿尻側内周面には雌ネジ部23aが形成されており、該雌ネジ部23aがホルダーベース21の雄ネジ部21bと螺合する。また、ガイドホルダー23の内周面には、ガイドリング22の竿尻側の位置に環状のストッパー壁23bが中心に向けて突設されており、該ストッパー壁23bの竿尻側の端面がホルダーベース21の先端面に当接することによりそれ以上のガイドホルダー23の竿尻側への移動が阻止される。
尚、ホルダーベース21の先端面は竿本体1の穂先先端部1bの端面よりも若干竿先側(前側)に位置しており、従って、ガイドホルダー23のストッパー壁23bはホルダーベース21には当接するものの竿本体1の穂先先端部1bには当接しない。尚、ガイドホルダー23の外周面は竿尻側端部に向けて徐々に縮径しており、蓄光体24の内側に所定長さ入り込んだ状態となる。従って、蓄光体24はガイドホルダー23の存在によって竿先側への移動が阻止される。また、雄ネジ部21bの竿尻側端部が蓄光体24で外側から覆われることになり、雄ネジ部21bの露出が防止される。
また、竿本体1の外周面においてホルダーベース21よりも竿尻側の位置には、糸が巻回された巻糸部25が形成されている。該巻糸部25は竿本体1の外周面とホルダーベース21の外周面との間の径差を軽減し、釣り糸がホルダーベース21に絡むことを防止すると共に竿本体1の穂先部を装飾する機能も発揮する。該巻糸部25は樹脂コート層26で被覆されている。ホルダーベース21の竿尻側外周面は竿尻側に向けてテーパ状に縮径しており、樹脂コート層26は巻糸部25の全体を覆うと共にホルダーベース21の縮径部21cまで達してその一部を被覆している。即ち、樹脂コート層26は巻糸部25とホルダーベース21とを架橋し連結一体化している。また、樹脂コート層26の竿尻側端部にはテーパ状に縮径した縮径部26aが形成されており、この縮径部26aによって釣り糸が絡みにくいようになっている。
以上のように構成された中通し竿にあっては、穂先部が螺旋状糸ガイド2のないガイドレス領域となっているので、穂先の調子を軟らかくしやすく、魚やイカのアタリを弾くことなくフッキングさせやすい。そして、メイン層5の内側のガラス繊維層4がメイン層5よりも竿先側に延びているので、メイン層5が竿本体1の穂先先端部1bまで形成されている構成に比して穂先の調子を容易に軟らかくすることができる。また、ガラス繊維層4のガラス繊維が軸線方向に沿っているので、メイン層5が竿本体1の穂先先端部1bまで形成されていなくても穂先部の曲げ強度を容易に確保することができる。しかも、ガラス繊維層4がガイドレス領域の全長に亘って形成されているので、ガラス繊維層4の厚さや樹脂含有率等を調整することでガイドレス領域における竿の調子を一括的に容易に調整することができる。
また、内層3が全長に亘って形成されているので、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aにおいて竿本体1の内周面1aに段差が生じても、強化繊維が周方向に沿っている内層3がその段差に容易に追従する。更に、ガラス繊維層4の竿尻側端部4aが露出することなく内層3で内側から覆われることになり、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2a近傍における竿本体1の内周面1aの形状が安定化する。従って、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2a近傍において釣り糸の通過抵抗が想定外に増大するということが防止される。
更に、外側ガラス繊維層6が螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aの位置を軸線方向に跨ぐように形成されているので、螺旋状糸ガイド2が存在する竿尻側の領域と螺旋状糸ガイド2が存在しない竿先側の領域との間の境界部分近傍が外側ガラス繊維層6によって効果的に補強される。従って、この境界部分近傍における応力集中を緩和でき、螺旋状糸ガイド2が存在する竿尻側の領域から螺旋状糸ガイド2が存在しない竿先側の領域にかけての曲がり具合をスムーズにすることができる。特に外側ガラス繊維層6がガラス繊維を使用したものであるため、境界部分近傍における調子にガラス繊維特有の粘りを出すことができる。
しかも、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aよりも竿先側においてはメイン層5が内側のガラス繊維層4と外側ガラス繊維層6によってサンドイッチされた層構造となるので、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aよりも竿先側におけるメイン層5を薄くすることができ、軟らかくて粘りのある穂先の調子を容易に出すことができる。また、外側ガラス繊維層6がメイン層5よりも竿先側に延びているので、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aとメイン層5の竿先側端部5aという穂先部における二つの重要なポイントを外側ガラス繊維層6によって効果的に補強することができる。しかも、メイン層5の竿先側端部5aよりも竿先側において外側ガラス繊維層6がガラス繊維層4と一体化しているので、メイン層5の竿先側端部5aにおける調子の変化を抑制しやすい。また、ガラス繊維層4のガラス繊維と外側ガラス繊維層6のガラス繊維が何れも軸線方向に沿っているので、メイン層5の竿先側端部5aよりも竿先側において内外二つのガラス繊維層4,6が強固に一体化して一つのガラス繊維層として機能する。
このように本実施形態における中通し竿は各種の竿に適用でき、例えばルアーロッドや船竿に適しているが、元部に張りを持たせつつ穂先に軟らかい調子を出すことできるので、特にバット(元部)のパワーが大きくティップ(穂先)が軟らかい特性のロッド、例えばエギングロッドに好適であり、イカパンチを的確に捉えてフッキングに持ち込むことができる。
尚、本実施形態では、螺旋状糸ガイド2を採用したが、これに代えて図10のように複数の環状糸ガイド30,31を軸線方向に間隔をおいて配置してもよい。この場合には、螺旋状糸ガイド2の竿先側端部2aの位置に最も竿先側の環状糸ガイド30が位置することになる。その他の点は上記構成と同じであり、同様に軟らかい穂先の調子を出すことができる。
また、螺旋状糸ガイド2や環状糸ガイド30,31のように竿本体1を焼成する際にその内周面1aに一体化した構成とするのではなく、竿本体1の内周面1aを構成するプリプレグの一部を内側に突出させることで釣り糸案内部を形成する構成においても、メイン層5の内側にガラス繊維層4を形成することによって穂先の調子を軟らかいものにすることができる。特に、釣り糸案内部として微小突起を形成すると、竿本体1を構成する強化繊維、特に軸線方向に沿った強化繊維における蛇行が少なくなり、穂先部における強度低下を抑制できる。
竿本体1の内周面1aに糸ガイド用の微小突起を形成する構成の一例について図11乃至図14を参酌しつつ説明する。まず図11において領域Q1は内層3が形成された領域であり、領域Q2はガラス繊維層4が形成された領域であり、領域Q3はメイン層5が形成された領域である。但し、領域Q1,Q3については竿先側のみを示している。内層3やガラス繊維層4、メイン層5の強化繊維等は上記実施形態と同様である。この場合も図1の場合と同様に外層を全長に亘って形成することが好ましいが、ここでは図示を省略している。尚、図11も図1と同様に竿本体1の竿先側の部分を中心線から片側のみの断面図として示している。
図12及び図13のように内層3は竿本体1の全長に亘って形成されており、この内層3は図1の構成と同様であり、竿本体1の内周面1aを形成している。この竿本体1の内周面1aを形成している内層3には軸線方向に間隔をおいて微小突起40が螺旋状に形成されている。具体的には、軸線方向に一定間隔毎に微小突起40が竿本体1の全長に亘って形成されている。該微小突起40は、内層3が段差を形成するように局所的に僅かな量で径方向に折れ曲がることにより形成され、その段差は竿先側が径方向外側となる段差である。即ち、内層3は、竿先側に向けて所定長さテーパ状に縮径し、微小突起40を形成すべく径方向外側に折れ曲がって段差を形成し、そこから更に竿先側に向けて再びテーパ状に縮径する。この繰り返しによって微小突起40が一定間隔毎に形成されている。
このような微小突起40は次のようにして形成される。図14のように焼成後に除去する薄肉の樹脂テープ41をマンドレル10に竿尻側から竿先側に向けて所定幅オーバーラップさせながら螺旋状に巻回すると、樹脂テープ41の竿尻側の側縁において段差が形成される。その上に内層3を形成するためのテープ状のプリプレグ42を巻回すると、樹脂テープ41の側縁の段差がテープ状のプリプレグ42に反映されてそこにも段差が生じる。更にその上にガラス繊維層4やメイン層5を形成するためのプリプレグ43を巻回する。焼成後に樹脂テープ41を除去すると内層3が階段状となり、その段差の箇所がそのまま微小突起40となる。尚、図14においてハッチングは省略されている。
内層3が微小突起40を形成しつつ階段状となることから、その外側のガラス繊維層4やメイン層5もその影響をある程度受けて階段状となる。ガラス繊維層4は穂先部におけるメイン層5の内側に形成されている。図12に示すようにメイン層5は竿本体1の穂先先端部1bまで形成されていない。その一方、ガラス繊維層4はメイン層5の竿先側端部5aよりも竿先側に延びていて竿本体1の穂先先端部1bまで達している。従って、領域Q2においては内層3の微小突起40はガラス繊維層4に影響を与えることになり、メイン層5には微小突起40の影響がガラス繊維層4を介して伝わることになる。即ち、ガラス繊維層4がメイン層5の内側に形成されているので、微小突起40を形成することによるメイン層5への影響はガラス繊維層4によって遮断あるいは緩和されることになる。そして、ガラス繊維層4がメイン層5の竿先側端部5aよりも竿先側に延びていて竿本体1の穂先先端部1bまで形成され、メイン層5は竿本体1の穂先先端部1bまで形成されていないので、メイン層5の竿先側端部5aよりも竿先側においてはメイン層5が存在しない。そして、ガラス繊維層4のガラス繊維はメイン層5のカーボン繊維に比して低弾性であって粘りがあるので微小突起40の形成に対して鈍感であり、強度低下の度合いが小さい。従って、竿尻側に比して小径で微小突起40の影響が相対的に大きく出やすい穂先部であっても、ガラス繊維層4を形成しているのでその影響が小さく、微小突起40を形成したことによる穂先部の強度低下を最小限に抑制することができる。その結果、軟らかい調子の穂先にすることが容易となる。
尚、図11乃至図13のように、ガラス繊維層4は、竿本体1の穂先先端部1bからメイン層5の竿先側端部5aに向けて徐々に厚肉となり、そこからガラス繊維層4の竿尻側端部4aまで徐々に薄肉となっていくように形成することが好ましい。
尚、上記実施形態においては、ガラス繊維層4や外側ガラス繊維層6に軸線方向に沿ったガラス繊維を有するプリプレグを使用する場合について説明したが、ガラス繊維層4と外側ガラス繊維層6の双方あるいは一方にガラス繊維の不織布を使用してもよい。但し、ガラス繊維が軸線方向に引き揃えられたプリプレグを使用すると、プリプレグの厚さが薄くなり、製造が容易となるうえに竿本体1の形状にバラツキが生じにくい。
尚、図1や図10に示したガイドレス領域に微小突起40を形成してもよい。
1 竿本体
1a 内周面
1b 穂先先端部
2 螺旋状糸ガイド
2a 竿先側端部
3 内層
4 ガラス繊維層
4a 竿尻側端部
5 メイン層
5a 竿先側端部
6 外側ガラス繊維層
6a 竿先側端部
7 外層
10 マンドレル
11 糸状部材
12 除去テープ
13 口巻きテープ
14 プリプレグ
15 プリプレグ
16 プリプレグ
20 トップガイド
21 ホルダーベース
21a 段差部
21b 雄ネジ部
21c 縮径部
22 ガイドリング
23 ガイドホルダー
23a 雌ネジ部
23b ストッパー壁
24 蓄光体
25 巻糸部
26 樹脂コート層
26a 縮径部
30 環状糸ガイド
31 環状糸ガイド
40 微小突起
41 樹脂テープ
42 プリプレグ
43 プリプレグ

Claims (6)

  1. 軸線方向のカーボン繊維を強化繊維とするメイン層を有する竿本体の内周面に、該内周面から突出するように螺旋状糸ガイドが一体化された中通し竿において、
    螺旋状糸ガイドが存在しない領域が穂先部に形成されるように、螺旋状糸ガイドの竿先側端部は竿本体の穂先先端部から所定長さ竿尻側に位置し、
    該螺旋状糸ガイドの竿先側端部よりも竿先側においてメイン層の内側にはガラス繊維を強化繊維とするガラス繊維層が形成され、該ガラス繊維層はメイン層の竿先側端部よりも竿先側に延びており、
    メイン層の外側には螺旋状糸ガイドの竿先側端部の位置を軸線方向に跨ぐようにしてガラス繊維を強化繊維とする外側ガラス繊維層が所定長さ形成されていることを特徴とする中通し竿。
  2. 外側ガラス繊維層は、メイン層の竿先側端部よりも竿先側に延びてガラス繊維層と一体化している請求項記載の中通し竿。
  3. ガラス繊維層のガラス繊維と外側ガラス繊維層のガラス繊維が何れも軸線方向に沿っている請求項記載の中通し竿。
  4. ガラス繊維層のガラス繊維は軸線方向に沿っていて、該ガラス繊維層が螺旋状糸ガイドの竿先側端部から竿本体の穂先先端部までの間の全長に亘って形成されている請求項1乃至3の何れかに記載の中通し竿。
  5. 強化繊維が周方向に沿った内層が竿本体の全長に亘って形成されて竿本体の内周面を形成している請求項記載の中通し竿。
  6. 軸線方向のカーボン繊維を強化繊維とするメイン層を有する竿本体の内周面に、該内周面から突出するように複数の環状糸ガイドが一体化された中通し竿において、
    環状糸ガイドが存在しない領域が穂先部に形成されるように、最先の環状糸ガイドは竿本体の穂先先端部から所定長さ竿尻側に位置し、
    最先の環状糸ガイドよりも竿先側においてメイン層の内側にはガラス繊維を強化繊維とするガラス繊維層が形成され、該ガラス繊維層はメイン層の竿先側端部よりも竿先側に延びており、
    メイン層の外側には最先の環状糸ガイドの位置を軸線方向に跨ぐようにしてガラス繊維を強化繊維とする外側ガラス繊維層が所定長さ形成されていることを特徴とする中通し竿。
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