JP5916308B2 - 樹脂ペレットの製造方法及び自動車内装部品 - Google Patents
樹脂ペレットの製造方法及び自動車内装部品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5916308B2 JP5916308B2 JP2011158580A JP2011158580A JP5916308B2 JP 5916308 B2 JP5916308 B2 JP 5916308B2 JP 2011158580 A JP2011158580 A JP 2011158580A JP 2011158580 A JP2011158580 A JP 2011158580A JP 5916308 B2 JP5916308 B2 JP 5916308B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- pellets
- raw material
- polybutylene terephthalate
- terephthalate resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Description
(測定方法)
前記ポリブチレンテレフタレート樹脂又はそれを含む組成物から構成される100mm×40mm×2mmの試験片2枚を、テドラーバッグ内に入れ、65℃の条件で2時間処理したときに、発生するアセトアルデヒドガス濃度、ホルムアルデヒドガス濃度を測定する。
本発明は、ポリブチレンテレフタレート樹脂又は該樹脂を含む樹脂組成物から構成される原料ペレットを用いた樹脂ペレットの製造方法である。
ポリブチレンテレフタレート樹脂は、少なくともテレフタル酸又はそのエステル形成性誘導体(C1−6のアルキルエステルや酸ハロゲン化物等)を含むジカルボン酸成分と、少なくとも炭素原子数4のアルキレングリコール(1,4−ブタンジオール)又はそのエステル形成性誘導体(アセチル化物等)を含むグリコール成分とを重縮合して得られるポリブチレンテレフタレート樹脂である。ポリブチレンテレフタレート樹脂はホモポリブチレンテレフタレート樹脂に限らず、ブチレンテレフタレート単位を60モル%以上(特に75モル%以上95モル%以下)含有する共重合体であってもよい。
原料ペレットの原料が樹脂組成物の場合、樹脂成形体中のポリブチレンテレフタレート樹脂の含有量は、30質量%以上であることが好ましい。30質量%以上であれば、ポリブチレンテレフタレート樹脂を含有することによる物性の向上が樹脂成形体に表れるため好ましい。より好ましいポリブチレンテレフタレート樹脂の含有量は、50質量%以上である。
次いで、本発明の樹脂ペレットの製造方法について説明する。本発明の製造方法は、ポリブチレンテレフタレート樹脂又は当該樹脂を含む樹脂組成物を原料として、原料ペレットを製造する第一ペレット化工程と、上記原料ペレットを原料として、樹脂ペレットを製造する第二ペレット化工程とを備える。
樹脂ペレットは、アセトアルデヒドの含有量、ホルムアルデヒドの含有量が非常に少ない。アセトアルデヒドの含有量、ホルムアルデヒドの含有量は、下記のアセトアルデヒド濃度、ホルムアルデヒド濃度で評価することができる。
(アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドの含有量の測定方法)
100mm×40mm×2mmの試験片2枚を、テドラーバッグ内に入れ、65℃の条件で2時間処理したときに、発生するアルデヒドガス濃度を測定する。
実施例、及び比較例で、ポリブチレンテレフタレート樹脂材料として、以下の成分を使用した。
(原料ペレット)
テレフタル酸と1,4−ブタンジオールとの重縮合体、固有粘度(IV)が0.69、ウィンテックポリマー社製「ジュラネックス300FP」
上記ポリブチレンテレフタレート樹脂(原料ペレット)を二軸押出機(JSW製、TEX−30)に投入した。下記の条件にて、上記原料をベントからの減圧操作を行いながら溶融混練して樹脂ペレットを製造した。
<溶融混練条件>
シリンダー温度:260℃
スクリュー回転数:130rpm
押出量:12kg/hr
<射出成形条件>
シリンダー温度:250℃
金型温度:60℃
射出速度:16.7mm/秒
実施例及び比較例のペレットから発生するアセトアルデヒドガスの量、ホルムアルデヒドガスの量を、以下の方法で測定されるアセトアルデヒドガス濃度、ホルムアルデヒドガス濃度で評価した。
(i)射出成形によって成形した試験片2枚を容積10Lのテドラーバッグに封入し、バッグに含まれる空気を真空ポンプにて除去した後、テドラーバッグに純窒素ガス4Lを充填し、テドラーバッグのコックを閉じた。テドラーバッグをオーブンの中に入れ、コックの先にサンプリング用テフロン(登録商標)チューブを取り付けてオーブンの外まで延ばし、この状態で65℃、2時間加熱処理を行った。この加熱処理で試料ガスを作製した。
(ii)上記(i)で作製した試料ガスを、65℃の加熱状態で、2,4−ジニトロフェニルヒドラジン(2,4−Dinitrophenylhydrazine(略称:DNPH))カートリッジに3L採取した。採取後のカートリッジはアセトニトリルで溶出処理を行い、得られた溶出液を高速液体クロマトグラフ(HPLC;Waters製、型式:Ultra Performance Liquid Chromatography Aquiy)を用いて、溶出した成分のアセトアルデヒド濃度、ホルムアルデヒド濃度を測定した。濃度算出は、アルデヒド・ケトン−DNPH標準混合試料ERA―028を標準溶液として、サンプルのピーク面積から2枚の成形片から発生したアセトアルデヒドガス量、ホルムアルデヒドガス量を導出した。導出結果を表1に示した。
実施例、比較例の成形品を10〜25mgに切断したサンプル約2gをそれぞれ22mlのバイアル瓶に入れ、サンプル重量を精秤した後、密封してHS−GCで120℃、5時間加熱処理を行った。そして、ガスクロマトグラフィーで検出された揮発有機物成分のピーク積分面積を算出し、アセトンを標準に重量換算値として、成形品の重量当たりの揮発性有機化合物量(μgC/g)を求めた。結果を表1に示した。
Claims (5)
- 自動車内装部品を成形するための樹脂ペレットの製造方法であって、
エチレングリコール由来の繰り返し単位が0モル%以上1モル%以下のポリブチレンテレフタレート樹脂又は該樹脂を含む樹脂組成物を原料として、原料ペレットを製造する第一ペレット化工程と、
前記原料ペレットを原料として、ベントから減圧を行いながら、押出機を用いて樹脂ペレットを製造する第二ペレット化工程とを含み、
前記樹脂ペレットは、下記の方法で測定したアセトアルデヒド濃度、ホルムアルデヒド濃度が、それぞれ0.20μg以下である樹脂ペレットの製造方法。
(測定方法)
前記ポリブチレンテレフタレート樹脂又はそれを含む組成物から構成される100mm×40mm×2mmの試験片2枚を、テドラーバッグ内に入れ、65℃の条件で2時間処理したときに、発生するアセトアルデヒドガス濃度、ホルムアルデヒドガス濃度を測定する。 - 前記樹脂ペレットは、ドイツ自動車工業会VDA277に規定のVOC測定法によるVOCが、40μgC/g以下である請求項1に記載の樹脂ペレットの製造方法。
- 前記ポリブチレンテレフタレート樹脂の末端カルボキシル基量が、30meq/kg以下である請求項1又は2に記載の樹脂ペレットの製造方法。
- 前記第一ペレット化工程では、ベントから減圧を行いながら、押出機を用いて前記原料ペレットを製造する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の樹脂ペレットの製造方法。
- エチレングリコール由来の繰り返し単位が0モル%以上1モル%以下のポリブチレンテレフタレート樹脂又は該樹脂を含む樹脂組成物を原料として、原料ペレットを製造する第一ペレット化工程と、
前記原料ペレットを原料として、ベントから減圧を行いながら、押出機を用いて樹脂ペレットを製造する第二ペレット化工程と、
前記樹脂ペレットから自動車内装部品を成形する成形工程とを含み、
前記樹脂ペレットは、下記の方法で測定したアセトアルデヒド濃度、ホルムアルデヒド濃度が、それぞれ0.20μg以下である自動車内装部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011158580A JP5916308B2 (ja) | 2011-07-20 | 2011-07-20 | 樹脂ペレットの製造方法及び自動車内装部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011158580A JP5916308B2 (ja) | 2011-07-20 | 2011-07-20 | 樹脂ペレットの製造方法及び自動車内装部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013023552A JP2013023552A (ja) | 2013-02-04 |
JP5916308B2 true JP5916308B2 (ja) | 2016-05-11 |
Family
ID=47782272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011158580A Ceased JP5916308B2 (ja) | 2011-07-20 | 2011-07-20 | 樹脂ペレットの製造方法及び自動車内装部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5916308B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10682721B2 (en) | 2016-07-14 | 2020-06-16 | Lincoln Global, Inc. | Method and system for welding with temperature detector |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013012011A1 (ja) * | 2011-07-20 | 2013-01-24 | ウィンテックポリマー株式会社 | 樹脂成形体及び自動車内装部品 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5229855A (en) * | 1975-08-30 | 1977-03-07 | Shiyouki Chiyou | Process for producing molding material mainly comprising polyethylene terephthalate |
JPH08318529A (ja) * | 1995-05-26 | 1996-12-03 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | スチレン系樹脂の製造方法 |
JP3283743B2 (ja) * | 1996-01-11 | 2002-05-20 | 帝人株式会社 | シリコンウェーハーキャリア |
JP2000119385A (ja) * | 1998-10-13 | 2000-04-25 | Toyobo Co Ltd | ポリエステル樹脂およびその製造方法 |
JP2002234936A (ja) * | 2000-12-04 | 2002-08-23 | Toyobo Co Ltd | ポリエステル成形体の製造方法 |
JP4910256B2 (ja) * | 2001-07-12 | 2012-04-04 | 東レ株式会社 | ポリエステル樹脂組成物 |
JP4190941B2 (ja) * | 2002-08-22 | 2008-12-03 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 製造方法及びその樹脂組成物 |
JP2005150449A (ja) * | 2003-11-17 | 2005-06-09 | Wintech Polymer Ltd | 永久帯電防止性に優れる熱可塑性ポリエステル樹脂組成物から成形された搬送用部品 |
JP5127118B2 (ja) * | 2004-04-01 | 2013-01-23 | 三菱化学株式会社 | ポリブチレンテレフタレート製フィルム及びシート並びにそれらの製造方法 |
JP2008007624A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Teijin Fibers Ltd | ポリエステル樹脂成形体の製造方法 |
JP2008144100A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Toyobo Co Ltd | 自動車内装用ポリエステル樹脂組成物及びその成形品 |
JP2008238626A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
-
2011
- 2011-07-20 JP JP2011158580A patent/JP5916308B2/ja not_active Ceased
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10682721B2 (en) | 2016-07-14 | 2020-06-16 | Lincoln Global, Inc. | Method and system for welding with temperature detector |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013023552A (ja) | 2013-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6054946B2 (ja) | ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物及び成形体 | |
JP6113941B1 (ja) | ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物の製造方法及びポリブチレンテレフタレート樹脂成形体の製造方法 | |
CN101948617A (zh) | 玻璃纤维/矿物复合增强改性尼龙6材料及其制备方法 | |
JP2014028883A (ja) | 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形体 | |
JP5916308B2 (ja) | 樹脂ペレットの製造方法及び自動車内装部品 | |
WO2014178271A1 (ja) | ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物及び成形体 | |
JP2013023551A (ja) | 樹脂成形体及び自動車内装部品 | |
JP7325603B2 (ja) | 低いthf含量のポリブチレンテレフタレート | |
JP2013023553A (ja) | 樹脂成形体の製造方法、及び樹脂成形体の製造条件決定方法 | |
JP6087818B2 (ja) | 樹脂成形体及び自動車内装部品 | |
JP7325605B2 (ja) | 低いthf含量のポリブチレンテレフタレート | |
JP5854675B2 (ja) | 樹脂成形体及び自動車内装部品 | |
EP2735583B1 (en) | Resin molded body and automobile interior component | |
JP5932792B2 (ja) | 樹脂成形体及び自動車内装部品 | |
JP5650852B2 (ja) | ポリブチレンテレフタレート樹脂ペレット、及び当該ポリブチレンテレフタレート樹脂ペレットの製造方法 | |
Salaeh et al. | The utilization of glycerol and xylitol in bio-based vitrimer-like elastomer: Toward more environmentally friendly recyclable and thermally healable crosslinked rubber | |
CN114174429B (zh) | 具有低thf含量的聚对苯二甲酸丁二酯 | |
JP2019189791A (ja) | 帯電防止部品用樹脂組成物 | |
JP2007277515A (ja) | ポリエステル樹脂組成物およびポリエステル成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140709 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150825 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151021 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160308 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160405 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5916308 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
RVOP | Cancellation by post-grant opposition |