JP5915276B2 - 搬送車システム - Google Patents

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本発明は、搬送車システムに関し、特に経路に通行禁止ゲートを設置可能な搬送車システムに関する。
搬送車システムでは、搬送車は設定された経路上を走行し、荷物を搬送する。搬送車システムでは、処理装置又は経路の保守・点検を行うために、搬送車の走行を一時的に停止させる場合がある。この場合、保守・点検を行うための作業エリアと、搬送車が走行可能な走行可能エリアと、を通行禁止ゲートにより区分することで、作業エリアを確保しつつ搬送車の走行も可能な限り継続できるようにしている。
特許文献1では、通行禁止ゲートとして、レール間の幅を覆うような一時停止装置Aを設けている。また、板状の通行禁止ゲートをレール間を横切るように配置することもできる。
特開2002−19605号公報
特許文献1では、一時停止装置Aをレールに取り付けるための装備を一時停止装置Aに設ける必要があり、一時停止装置Aが大がかりとなりレールに取り付ける作業が大変である。 また、板状の通行禁止ゲートを用いる場合には、通行禁止ゲートをレール上に支持するためのゲート支持部をレールに設ける必要があり、レールが設けられた地上側設備が大がかりとなる。また、板状の通行禁止ゲートを任意の箇所に設置するためには、ゲート支持部を複数箇所に設ける必要があり、このことによっても地上側設備が大がかりでコストが高くなる。また、ゲート支持部の位置が定まっているので、通行禁止ゲートの設置位置の自由度に欠ける。
本発明の課題は、簡素な設備で通行禁止ゲートを設けることができる搬送車システムを提供することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る搬送車システムは、予め定められた経路と、搬送車と、を備えている。搬送車は、経路での走行を制御する走行制御部、走行制御部からの制御に応じて走行のために駆動する駆動部及び搬送車間の通信を行う通信部を有している。
搬送車を通行禁止ゲートの少なくとも一部として利用するための通行禁止ゲートモードでは、搬送車は少なくとも通信部での通信を可能に維持され、駆動部への電源の供給を停止される。
搬送車システムのメンテナンス時などには、安全性の観点から、搬送車システムのエリアを、搬送車を自動走行可能な走行可能エリアと、メンテナンスを行うための作業エリアとに区分する。通行禁止ゲートは、走行が許可されてない搬送車及び作業者などが走行可能エリアに侵入しないようにするために設けられる。上記搬送車システムには、通行禁止ゲートモードが設けられており、このモードにおいては搬送車を通行禁止ゲートの少なくとも一部として有効に利用することができる。例えば、メンテナンス時において使用されない搬送車を通行禁止ゲートとして有効に利用できる。
また、例えば板状の通行禁止ゲートを経路を横切るように配置して搬送車等の通行を阻止する場合には、この板状の通行禁止ゲートを支持するための支持部材などの大がかりな装備を経路に沿って設ける必要がある。さらに、エリアを任意の箇所で区切るためには支持部材を複数箇所に設ける必要があり、より大がかりな装備となってしまう。しかし、上記搬送車システムのように搬送車を通行禁止ゲートとして用いる場合には、別途の大がかりな装備を設けることなくエリアを区分することができる。また、経路に沿って簡素なコネクタなどの地上側設備を設け、このコネクタと搬送車とを配線などで接続するだけで通行禁止ゲートを構成することができるため、地上側設備を簡素化することができる。そのため、コネクタなどの地上側設備を複数箇所に設けても簡素な設備を維持しつつ、エリア設定の自由度を高めることができる。
また、上記搬送車システムの通行禁止ゲートモードでは、搬送車を駆動するための駆動部を停止させ、かつ、衝突防止のための搬送車間の通信は維持する。よって、通行禁止ゲートとして用いる搬送車が走行してしまう誤動作を防ぎ、かつ、通行禁止ゲートとして用いる搬送車とそれ以外の搬送車との衝突を確実に回避することができる。
上記搬送車システムにおいて、走行制御部は、通行禁止ゲートモードでは、搬送車への搬送指令を無視してもよい。
搬送車が通行禁止ゲートモードに設定されると、搬送車を駆動するための駆動部が停止され、走行制御部は搬送車への走行指令を受信したとしても無視する。よって、通行禁止ゲートモードとして用いる搬送車が走行してしまうのを確実に阻止することができる。
搬送車システムは、搬送車とともに通行禁止ゲートを構成するゲート部材をさらに備えてもよい。
搬送車だけでは通行禁止ゲートとして不足する場合などにおいて、搬送車及びゲート部材を併用することで、通行禁止エリアへの搬送車及び作業者などの侵入を確実に阻止することができる。ゲート部材としては、搬送車と経路との間から作業者等が侵入するのを防止する配線、ロープ及び立入禁止の垂れ幕などが挙げられる。
上記搬送車システムにおいて、ゲート部材は、搬送車に収納可能か、あるいは、経路に沿って収納可能であり、展開されることにより通行禁止ゲートの一部となってもよい。
ゲート部材は搬送車内に収納可能か、あるいは経路側に収納可能である。よって、ゲート部材を経路に取り付けている場合及び搬送車の外側に取り付ける場合などと比較して、搬送車及び経路を簡素に構成することができる。そのため、搬送車の経路上の走行を、ゲート部材が阻害するのを防止することができる。
ゲート部材は例えば紐状であり、折りたたむなどして収納可能である。そして、収納されているゲート部材を展開することにより通行禁止ゲートとして使用可能である。
上記搬送車システムにおいて、搬送車の走行制御部に搬送指令を送信するシステムコントローラをさらに備えてもよい。また、システムコントローラは、搬送車及びゲート部材により通行禁止ゲートが構成されたことを検出すると、通行禁止ゲートにより区分けされた走行可能エリア内の搬送車に搬送指令を送信する。
システムコントローラは、例えば、次の方法により通行禁止ゲートが構成されたことを検出する。
ゲート部材には、搬送車に接続された端部とは異なる端部に係合部が設けられており、この係合部が地上側設備のコネクタに嵌め込まれた場合、システムコントローラは通行禁止ゲートが構成されたことを検出する。コネクタは、例えばゲート部材の係合部が嵌め込まれると電気的なスイッチ信号をシステムコントローラに送信し、システムコントローラはこのスイッチ信号の受信に基づいて通行禁止ゲートが構成されたことを検出できる。このとき、搬送車とシステムコントローラとは電気的に接続されている必要はない。
また、別の方法として、システムコントローラは、搬送車及びゲート部材がシステムコントローラに電気的に接続されたことを検出することにより通行禁止ゲートが構成されたことを検出してもよい 。例えば、システムコントローラは、搬送車内の回路に電気的に接続されたゲート部材が展開され、システムコントローラに電気的に接続されることで通行禁止ゲートが構成されたことを検出する。あるいは、システムコントローラは、システムコントローラに電気的に接続されたゲート部材が経路から展開され搬送車に接続されることで、通行禁止ゲートが構成されたことを検出する。
通行禁止ゲートによって、作業者が作業可能な作業エリアと、搬送車が走行可能な走行可能エリアと、が区分けされる。システムコントローラは通行禁止ゲートが構成されたことを前述のように検出することにより、通行禁止ゲートが確立されたことを確認した上で、走行可能エリアでの搬送車の走行を許可する。よって、走行可能エリアへの作業者等の立ち入りを確実に阻止し、作業者の安全を確保することができる。
搬送車システムは、搬送車システムの稼働を停止するために搬送車に設けられた非常停止スイッチをさらに備えていてもよい。システムコントローラは、通行禁止ゲートを構成する搬送車の非常停止スイッチの操作を検出すると、搬送車システムの稼働を停止する。
通行禁止ゲートにより作業エリアと走行可能エリアとが区分けされているため、通行禁止ゲートを構成する搬送車は作業エリアに隣接して配置されている。作業者が通行禁止ゲートモードにおいて搬送車システム全体を停止させたい場合、作業エリアの作業者は、作業エリアに隣接して配置されている搬送車まで行き、搬送車側非常停止スイッチを操作すればよい。
通常、搬送車システム全体を停止させるための地上設備側の非常停止スイッチは、搬送車が走行する部屋の入口等に設けられている。上記構成によれば、搬送車システム全体を停止させるためのスイッチとして、地上設備側の非常停止スイッチに加えて搬送車側の非常停止スイッチを用いることが可能であるため、搬送車システム全体を非常停止させる際の利便性が向上する。
なお、システムコントローラには、搬送車の搬送制御を行う搬送制御コントローラと、搬送車システム全体の非常停止制御を行う非常停止コントローラとが含まれる。非常停止の際には、非常停止コントローラが、搬送車側の非常停止スイッチの操作に基づく信号を搬送車側から受信し、搬送車システム全体を停止させる。
本発明の他の見地に係る搬送車システムは、予め定められた経路と、搬送車と、を備えている。搬送車は、反射板、反射板からの光を検出可能な衝突防止センサ、経路での走行を制御する走行制御部、及び走行制御部からの制御に応じて走行のために駆動する駆動部を有している。
搬送車を通行禁止ゲートの少なくとも一部として利用するための通行禁止ゲートモードにおいて、搬送車は電源がオフにされる。
上記搬送車システムには、通行禁止ゲートモードが設けられており、このモードにおいては搬送車を通行禁止ゲートの少なくとも一部として有効に利用することができる。例えば、メンテナンス時において使用されない搬送車を通行禁止ゲートとして有効に利用できる。
上記搬送車システムのように搬送車を通行禁止ゲートとして用いる場合には、別途の大がかりな装備を設けることなく、作業エリアと走行可能エリアとを区分することができる。また、経路に沿って簡素なコネクタなどの地上側設備を設け、このコネクタと搬送車とを配線などで接続するだけで通行禁止ゲートを構成することができるため、地上側設備を簡素化することができる。そのため、コネクタなどの地上側設備を複数箇所に設けても簡素な設備を維持しつつ、エリア設定の自由度を高めることができる。
また、上記搬送車システムの通行禁止ゲートモードでは、走行可能エリアを走行している搬送車は、通行禁止ゲートとして使用されている搬送車に設けられている反射板からの光を衝突防止センサで検出する。よって、通行禁止ゲートとして使用されている搬送車の電源がOFFされて搬送車間の通信ができなくても、確実に衝突を回避することができる。
本発明に係る搬送車システムでは、簡素な設備で通行禁止ゲートを設けることができる。
本発明の一実施形態が採用された搬送車システムの外観構成図である。 搬送車及び経路の拡大図である。 通行禁止ゲートの拡大構成図である。 搬送車と地上側コネクタとを接続する配線の状態の一例を示す説明図である。 搬送車システムの制御構成を示す構成図である。 非常停止システムの回路接続構成を示す接続図である。 本実施形態の処理の流れを示すフローチャートの一例である。 地上側コネクタの設置箇所の一例を示す説明図である。 1台の搬送車を用いて通行禁止ゲートを構成する場合の説明図である。 駆動部及び制御電源ともにオフされる場合の通行禁止ゲートを示す説明図である。
(1)搬送車システム
図1を用いて本発明の一実施形態が採用された搬送車システム1について説明する。図1は、本発明の一実施形態が採用された搬送車システムの外観構成図である。
搬送車システム1は、経路2と、経路2上を走行する複数の搬送車3(3a、3b、3c、3d・・・)と、後述のシステムコントローラ60と、を含む。その他、搬送車システム1には、後述の通行禁止ゲート55を構成するための回路、コネクタ、非常停止スイッチ等が含まれる。また、搬送車システム1には、後述の配線40、41、42及び立入禁止の垂れ幕45、46、47などのゲート部材が含まれていてもよい。
本実施形態では、図1に示すように搬送車3a、3bと、経路2が設けられた床側の地上側コネクタ50、51と、ゲート部材である配線40、41、42と、により、通行禁止ゲート55が構成される。搬送車システム1のメンテナンス時などには、安全性の観点から、搬送車システム1のエリアを、メンテナンスを行うための作業エリアAと、搬送車3を自動走行可能な走行可能エリアBとに区分する。通行禁止ゲート55は、走行が許可されてない搬送車3及び作業者などが走行可能エリアBに侵入しないようにするために設けられる。
次に、経路2及び搬送車3の構成について説明する。
(1−1)経路
図2は搬送車3及び経路2の拡大図である。図2に示すように、経路2は、走行レール4とガイドレール6を有している。走行レール4は、左右の第1走行レール4a及び第2走行レール4bから構成されている。第1走行レール4a及び第2走行レール4bは、平坦な走行面を有している。
ガイドレール6は、第1ガイドレール6a及び第2ガイドレール6bを有している。第1ガイドレール6a及び第2ガイドレール6bは、第1走行レール4a及び第2走行レール4bの外側端にそれぞれ設けられている。第1ガイドレール6a及び第2ガイドレール6bは上方に延びている。
また、第1走行レール4a及び第2走行レール4bに沿って、図示しない給電線が設けられている。
経路2のレイアウトについて説明する。経路2は、搬送車3が一方向に循環するためのループ状のレイアウトを有している。また、経路2は、第1ループ2aと第2ループ2bとを有している。
(1−2)搬送車
搬送車3は、搬送車本体10と、駆動走行部11と、従動走行部12を有している。搬送車本体10の構造は従来と同じであるので説明を省略する。搬送車3は例えば荷物を搬送するボギー台車であり、駆動走行部11及び従動走行部12は、搬送車本体10に対してそれぞれ回動自在に取り付けられる。
駆動走行部11は、主に、本体フレーム13と、第1駆動輪ユニット14と、第2駆動輪ユニット15と、を有している。
第1駆動輪ユニット14は、本体フレーム13の右側端部に装着されており、第1駆動輪17と、第1モータ18と、第1エンコーダ19とを有している。第1駆動輪17は、第1走行レール4aの走行面の上に載っている。第1モータ18は、第1駆動輪17に連結されている。第1エンコーダ19は、第1モータ18の回転を計測して、パルス信号を送信する。これにより、第1モータ18の回転速度や回転回数を得ることができる。
第2駆動輪ユニット15は、本体フレーム13の左側端部に装着されており、第2駆動輪20と、第2モータ21と、第2エンコーダ22とを有している。第2駆動輪20は、第2走行レール4bの走行面の上に載っている。第2モータ21は第2駆動輪20に連結されている。第2エンコーダ22は、第2モータ21の回転を計測して、パルス信号を送信する。これにより、第2モータ21の回転速度や回転回数を得ることができる。
従動走行部12は、主に、本体フレーム16と、第1従動輪23と、第2従動輪24と、を有している。第1従動輪23は、走行レール4の第1走行レール4aの上に載っている。第2従動輪24は、走行レール4の第2走行レール4bの上に載っている。
搬送車本体10には、第1通信部31と、第2通信部37と、モード切換スイッチ32と、搬送車側非常停止スイッチ33と、が設けられている。第1通信部31及び第2通信部37は、搬送車3どうしが通信することにより衝突を回避するための台車間通信を行う部分である。例えば、第1通信部31は搬送車3の走行方向前側に設けられており、第2通信部37は走行方向後側に設けられている。台車間通信は例えば赤外線通信により行われる。一の搬送車3が他の搬送車3の後方を走行している場合、一の搬送車3の第1通信部31と他の搬送車3の第2通信部37とにより台車間通信が行われる。
モード切換スイッチ32は、搬送車3を通行禁止ゲート55として使用するための通行禁止ゲートモードと、通常の走行の通常モードと、を切り換えるためのスイッチである。モード切換スイッチ32は例えば、作業者が搬送車3に所定の鍵を差し込んで回すことによりモードが切り換わるスイッチでもよいし、ボタン式のスイッチであってもよい。搬送車側非常停止スイッチ33は、通常モードでは、搬送車3を非常停止させるためのスイッチである。また、 搬送車側非常停止スイッチ33は、通行禁止ゲートモードでは、搬送車システム1全体を停止させることができるスイッチでもある。
(2)通行禁止ゲートの詳細説明
(2−1)通行禁止ゲートの構成
次に通行禁止ゲート55の詳細について、図3及び図4を用いて説明する。図3は通行禁止ゲート55の拡大構成図である。図4は搬送車3と地上側コネクタ50、51とを接続する配線の状態の一例を示す説明図である。
通行禁止ゲート55は、搬送車3a、3bと、地上側コネクタ50、51と、搬送車3a、3b及び地上側コネクタ50、51間を接続する配線40、41、42と、垂れ幕45、46、47と、を含む。この通行禁止ゲート55により、作業者が立ち入り可能な作業エリアA(第1ループ2a)と、搬送車が自動走行可能な走行可能エリアB(第2ループ2b)と、が分離される。
搬送車3aは、車輪として、第1駆動輪17a、第2駆動輪20a、第1従動輪23a及び第2従動輪24aを有する。搬送車3aは、第1通信部31a、第2通信部37a、モード切換スイッチ32a、搬送車側非常停止スイッチ33a、配線接続のためのコネクタ34a及び35aを備えている。また、搬送車3aは、非常時に搬送車3aを非常停止するための搬送車側非常停止回路36aを有している。図3において経路2に示された矢印が走行方向である。搬送車3aは、搬送車前方の第1通信部31aを走行方向に向けて経路2上に載置されている。
搬送車3bは、搬送車3aと同様の構成をしている。搬送車3bは、車輪として、第1駆動輪17b、第2駆動輪20b、第1従動輪23b及び第2従動輪24bを有する。搬送車3bは、第1通信部31b、第2通信部37b、モード切換スイッチ32b、搬送車側非常停止スイッチ33b、配線接続のためのコネクタ34b及び35bを備えている。また、搬送車3bは、非常時に搬送車3bを非常停止するための搬送車側非常停止回路36bを有している。搬送車3bは、搬送車前方の第1通信部31bを走行方向に向けて経路2上に載置されている。
配線42の両端にはコネクタ42a、42bが設けられており、コネクタ42aが搬送車3aのコネクタ34aに接続される。配線42のコネクタ42bは、地上側コネクタ50に接続される。配線41のコネクタ41aは搬送車3bのコネクタ35bに接続され、配線41のコネクタ41bは搬送車3aのコネクタ35aに接続される。また、配線40のコネクタ40bは搬送車3bのコネクタ34bに接続され、配線40のコネクタ40aは地上側コネクタ51に接続される。地上側コネクタ50、51は、後述の地上側非常停止回路71などの搬送車システム1への電源の供給を制御する回路に接続されている。
搬送車3a内において、搬送車側非常停止回路36aは、配線43aを介してコネクタ34aに接続され、配線43bを介してコネクタ35aに接続され、配線43cを介して搬送車側非常停止スイッチ33aに接続されている。同様に、搬送車3b内において、搬送車側非常停止回路36bは、配線44aを介してコネクタ34bに接続され、配線44bを介してコネクタ35bに接続され、配線44cを介して搬送車側非常停止スイッチ33bに接続されている。
各配線40、41、42は例えば各コネクタと直接に接続される。あるいは、各配線40、41、42は例えば図4に示すように支柱により支持されるようにしてもよい。図4では、搬送車3aと地上側コネクタ50とを接続する配線42は、支柱80により支持されて地上側コネクタ50と接続されている。支柱80は移動可能であり、経路2に取り付けられている必要はない。地上側コネクタ50は経路2に沿って複数箇所設けられていてもよく、配線42と地上側コネクタ50との接続位置によって、支柱80を適宜移動すればよい。なお、搬送車3bと地上側コネクタ51とを接続する配線40もまた同様に支柱80により支持されてもよい。
作業者が不用意に配線40、41、42により区切られた走行可能エリアBに侵入しないように、ゲート部材として立入禁止の垂れ幕45、46、47などをさらに設けておくと好ましい。配線40、41、42及び垂れ幕45、46、47などのゲート部材と搬送車3a、3bとを併用することで、走行可能エリアBへの作業者などの侵入を確実に阻止することができる。
配線40、41、42及び立入禁止の垂れ幕45、46、47などのゲート部材は、搬送車3a、3b内に収納可能であるか、経路側に収納可能であると好ましい。搬送車3a、3bを通行禁止ゲート55として使用する際には、収納場所から取り出し展開すればよい。よって、ゲート部材を経路2に取り付けている場合及び搬送車3の外側に取り付ける場合などと比較して、搬送車3及び経路2を簡素に構成することができる。そのため、搬送車3の経路2上の走行を、ゲート部材が阻害するのを防止することができる。なお、配線40、41、42は紐状であり、また垂れ幕45、46、47は折りたたみ可能であるので、容易に収納可能である。
(2−2)通行禁止ゲートの設置
作業者はこのような通行禁止ゲート55を設けるために、まず、搬送車システム1全体の電源をオフする。例えば、作業者は通常の停止スイッチ(図示せず)を操作することにより、搬送車システム1全体の電源をオフする。
次に、作業者は通行禁止ゲート55に用いる搬送車3を選択する。ここでは、搬送車3a、3bが選択されたものとする。作業者は、選択した搬送車3a、3bのモード切換スイッチ32a、32bを操作し、搬送車3a、3bを通行禁止ゲートモードにセットする。通行禁止ゲートモードでは、搬送車3a、3bは、少なくとも台車間通信を行うための制御電源は維持される。よって、通行禁止ゲートとして使用される搬送車3a、3bと、走行可能エリアBを走行する搬送車3とは第1通信部31及び第2通信部37により台車間通信が可能である。制御電源は、モード切換スイッチ32及び搬送車側非常停止スイッチ33の操作の検出など、駆動部の電源以外の電源に使用されてもよい。
一方、通行禁止ゲートモードでは、搬送車3a、3bを駆動するための駆動部の電源はオフされる。つまり、第1モータ18及び第2モータ21等の駆動部の電源がオフされ、搬送車3a、3bは走行不可能となる。駆動部の電源がオフされているため、搬送車3a、3bは例え搬送指令を受けたとしても走行することはない。
次に、作業者は、例えば搬送車3a、3b内に収納されている配線40、41、42及び垂れ幕45、46、47などのゲート部材を展開する。そして、作業者は、配線40により搬送車3bと地上側コネクタ51とを接続し、配線41により搬送車3aと搬送車3bとを接続し、配線42により搬送車3aと地上側コネクタ50とを接続する。
以上のようにして通行禁止ゲート55が構築される。
(3)搬送車システムの制御構成
(3−1)制御構成の概要
図5は搬送車システムの制御構成を示す構成図である。
(3−1−1)搬送車
搬送車3は非常停止制御部29及び走行制御部30を有している。非常停止制御部29及び走行制御部30は、CPU、RAM、ROM等からなりプログラムを実行するコンピュータである。走行制御部30には、第1モータ18、第2モータ21、第1通信部31及び第2通信部37が接続されている。その他、走行制御部30にはモード切換スイッチ32が接続されていてもよい。非常停止制御部29には搬送車側非常停止スイッチ33が接続されている。
走行制御部30は、システムコントローラ60のうち搬送制御コントローラ61からの搬送指令に基づいて、第1及び第2モータ18、21に駆動信号を送信する。これにより、搬送車3は、現在位置から荷積みまたは荷おろし位置までの経路に沿って走行する。
一の搬送車3の走行制御部30は、第1通信部31及び第2通信部37により他の搬送車3と台車間通信を行う。走行制御部30は、台車間通信により搬送車3間の間隔を測定し、間隔が所定距離以下となるとブレーキを動作させて搬送車3を停止させる。
また、非常停止制御部29は、通常モードにおいて搬送車側非常停止スイッチ33が操作されると、走行制御部30を制御して当該搬送車3を非常停止させる。また、非常停止制御部29は、通行禁止ゲートモードにおいて後述の非常停止コントローラ63から搬送車システム1全体を非常停止させるための非常停止指令を受信すると、走行制御部30を制御して当該搬送車3を非常停止させる。
(3−1−2)システムコントローラ
搬送車システム1のシステムコントローラ60は、搬送制御コントローラ61と、メモリ62と、非常停止コントローラ63と、を有している。搬送制御コントローラ61及び非常停止コントローラ63はCPU等からなり、メモリ62はRAM、ROM等からなる。
搬送制御コントローラ61は、荷物を目的地に搬送する搬送命令の入力を外部から受け付け、搬送車3への搬送指令を作成するために各搬送車3と連続的に通信している。そして、搬送制御コントローラ61は、この通信により複数の搬送車3の位置情報などを管理し、位置情報に応じて搬送車3に搬送指令を割り付ける割り付け機能を有している。
搬送制御コントローラ61は例えば次の方法により通行禁止ゲートが構成されたことを検出する。
例えば、搬送制御コントローラ61は、配線42のコネクタ42bが地上側コネクタ50に嵌め込まれ、配線40のコネクタ40aが地上側コネクタ51に嵌め込まれると、搬送制御コントローラ61は通行禁止ゲート55が構成されたことを検出する。地上側コネクタ50は、例えば配線42のコネクタ42bが嵌め込まれると電気的なスイッチ信号を搬送制御コントローラ61に送信し、搬送制御コントローラ61はこのスイッチ信号の受信に基づいて通行禁止ゲート55が構成されたことを検出できる。このとき、搬送制御コントローラ61は前記スイッチ信号を検出できればよく、搬送車3と搬送制御コントローラ61とは配線42を介して電気的に接続されている必要はない。
また、別の方法として、搬送制御コントローラ61は、搬送車3、配線40及び配線42が搬送制御コントローラ61に電気的に接続されたことを検出することにより通行禁止ゲート55が構成されたことを検出してもよい。例えば、搬送制御コントローラ61は、搬送車3内の回路に電気的に接続された配線40及び配線42が展開され、搬送制御コントローラ61に電気的に接続されることで通行禁止ゲート55が構成されたことを検出する。あるいは、搬送制御コントローラ61は、搬送制御コントローラ61に電気的に接続された配線40及び配線42が経路から展開され搬送車3に接続されることで、通行禁止ゲート55が構成されたことを検出する。
メモリ62内には、制御プログラム以外にさらにルートマップが記憶されている。ルートマップとは、走行ルートの配置、原点の位置、原点を基準とする基準位置や移載位置の座標を記載したマップである。座標は、原点からの走行距離を搬送車3のエンコーダの出力パルス数などに換算したものである。
非常停止コントローラ63は、地上側非常停止スイッチ70が操作されるか、あるいは、通行禁止ゲートモードにおいて搬送車側非常停止スイッチ33が操作されると、非常停止指令を生成する。非常停止指令は、搬送車システム1全体を非常停止させるための指令であり、この非常停止指令が出力されることにより搬送車システム1全体が非常停止する。
なお、システムコントローラに備える非常停止機能はCPU等を備えたコントローラ機能ではなく、強制的に電源が遮断されてブレーキが掛かるようなハードウェアにより構成されても良い。
(3−2)モード切換と、搬送車システム全体の非常停止の方法
ここで、通行禁止ゲートモードと通常モードとのモード切換の方法としては、通行禁止ゲートモードの配線接続と通常モードの配線接続とを物理的に切り換える方法が挙げられる。あるいは、搬送車3の走行制御部30が、モード切換スイッチ32の操作を検出し、検出結果に基づいて通行禁止ゲートモード又は通常モードへの切換を制御する場合も挙げられる。
同様に、通行禁止ゲートモードにおける搬送車側非常停止スイッチ33の操作の検出方法としては、電気的接触の有無によりスイッチの操作が検出される場合が挙げられる。あるいは、搬送車3の非常停止制御部29が搬送車側非常停止スイッチ33の操作の有無を判断し、非常停止コントローラ63に通知する場合も挙げられる 。
以下、配線接続や電気的接触の有無に基づいて処理が行われる場合を第1の例とし、走行制御部30又は非常停止制御部29の機能部によりスイッチの操作を検出して処理を行う場合を第2の例とし、それぞれ次に説明する。
(3−2−1)モード切換及び搬送車システム全体の非常停止の第1の例
まず、配線接続や電気的接触の有無に基づいて処理が行われる第1の例について説明する。
(a)モード切換
作業者がモード切換スイッチ32を操作すると、その操作により配線接続が物理的に切り換えられてモードが変更される。例えば、通常モード用の配線接続と、通行禁止ゲートモード用の配線接続と、が異なるように構成されている。
作業車がモード切換スイッチ32を第1側に操作することで、台車間通信を行うための制御電源をオンにしたまま駆動部の電源をオフにする配線接続が構成され通行禁止ゲートモードとなる。このとき、通常モードの配線接続は物理的に分断されており、通常モードは解除されている。通行禁止ゲートモードでは、駆動部の電源がオフされるので、第1モータ18及び第2モータ21等は作動せず搬送車3は走行しない。電源がオフされる駆動部には、第1エンコーダ19及び第1エンコーダ19等が含まれてもよい。
一方、通行禁止ゲートモードでは、制御電源はオンのまま維持されるので、搬送車3は第1及び第2通信部31、37を用いた台車間通信が可能である。よって、走行可能エリアBを走行する搬送車3と、通行禁止ゲート55に用いられている搬送車3a、3bと、の衝突を台車間通信により回避できる。
次に作業者は、配線41を介して搬送車3aと搬送車3bとを接続する。また、作業者は、配線42を搬送車3a内又は経路2内から展開し、搬送車3aと地上側コネクタ50とを接続する。同様に、作業者は、配線40を搬送車3b内又は経路2内から展開し、搬送車3bと地上側コネクタ51とを接続する。搬送制御コントローラ61は、搬送車3a及び搬送車3bが地上側コネクタ50、51に接続されたことを検出することで、配線接続が通行禁止ゲートモードに構成されたことを把握する。搬送制御コントローラ61は通行禁止ゲート55が確立されたことを前述のように確認した上で走行可能エリアBでの搬送車3の走行を許可する。よって、走行可能エリアBへの作業者等の立ち入りを確実に阻止し、作業者の安全を確保することができる。
なお、搬送制御コントローラ61は、走行可能エリアB内を走行する搬送車3のみに搬送指令を送信し、通行禁止ゲートモードにセットされた搬送車3には搬送指令を送信しない。また、例え搬送制御コントローラ61から、通行禁止ゲートモードにセットされた搬送車3に搬送指令が送信されても走行制御部30は無視する。よって、通行禁止ゲートモードとして用いる搬送車3が走行してしまうのを確実に阻止することができる。あるいは、通行禁止ゲートモードでは、搬送車3への搬送指令を走行制御部30に送信する配線が物理的に分断されており、搬送指令は走行制御部30には送信されないようにしてもよい。
ここで、スタンバイモードでは、消費電力を低下させるために駆動部への電源の供給が一時的に停止される。しかし、スタンバイモードでは、走行制御部30は、搬送制御コントローラ61から搬送指令を受信すると、搬送指令に応じて再び搬送車3の走行を制御可能である。一方、通行禁止ゲートモードでは、例え搬送指令が来ても走行制御部30が無視するので、一時的に電源の供給が停止されるだけであるスタンバイモードとは異なる。
次に、作業者がモード切換スイッチ32を前記第1側とは反対の第2側に操作することで、制御電源及び駆動部の電源が共にオンとなる配線接続が構成され通常モードとなる。このとき、通行禁止ゲートモードの配線接続は物理的に分断されており、通行禁止ゲートモードは解除されている。これにより、搬送車3は台車間通信を行いつつ走行が可能となる。
搬送制御コントローラ61は、配線接続が通常モードに構成されたことを検出すると、全てのエリア内の搬送車3に搬送指令を送信可能となる。
(b)搬送車システム全体の非常停止
また、作業者が通行禁止ゲートモードにおいて搬送車側非常停止スイッチ33を操作すると非常停止回路の配線接続が解除 される。非常停止コントローラ63は、電気的非導通 により非常停止回路の配線接続が解除されたことを検出すると、搬送車システム1全体に供給されている電源をオフにし、搬送車システム1全体の稼働を停止する。搬送車側非常停止スイッチ33が元に戻されると、非常停止回路の配線接続が構成され電気的導通とされる。これに基づいて、非常停止コントローラ63は搬送車システム1への電源を復旧する。
このように、操作の有無により配線構成が物理的に変更される場合、非常停止コントローラ63は配線構成の違いによる電気的接続・電気的導通の有無に基づいて処理を行う。よって、モード切換及び非常停止の際に搬送車3の走行制御部30等の機能部が動作することが無く低消費電力にできる。
(3−2−2)モード切換及び搬送車システム全体の非常停止の第2の例
次に、走行制御部30又は非常停止制御部29の機能部によりスイッチの操作を検出して処理を行う第2の例について説明する。上記の第1の例とは異なり、搬送車3の機能部がモード切換及び非常停止の操作を検出する。このとき、走行制御部30にはモード切換スイッチ32が接続され、非常停止制御部29には搬送車側非常停止スイッチ33(33a、33b)が接続されている。
(a)モード切換
走行制御部30は、モード切換スイッチ32の操作に基づいて、通常モードにセットされたか、あるいは通行禁止ゲートモードにセットされたかを検出する。走行制御部30は、通行禁止ゲートモードを検出した場合は、第1モータ18及び第2モータ21等の駆動部の電源をオフにする。一方、走行制御部30は、通行禁止ゲートモードでは、第1通信部31及び第2通信部37などの台車間通信を行うための制御電源はオンのまま維持する。また、走行制御部30は、検出したモードを搬送制御コントローラ61に送信する。これにより、搬送制御コントローラ61は各搬送車3がどのモードで制御されているかを把握することができる。なお、通行禁止ゲートモードでは、例え搬送制御コントローラ61から搬送車3に搬送指令が入力されても走行制御部30は無視するため、通行禁止ゲートモードとして用いる搬送車3が走行してしまうのを確実に阻止することができる。
(b)搬送車システム全体の非常停止
また、非常停止制御部29は、通行禁止ゲートモードにおいて搬送車側非常停止スイッチ33の操作を検出すると、非常停止コントローラ63に検出を報告する。この場合、非常停止コントローラ63は、検出結果を受信したことに基づいて搬送車システム1全体の電源をオフにし、搬送車システム1を停止する。
(4)搬送車システム全体の非常停止システムの回路接続構成
搬送車システム1には室外の入り口等に地上側非常停止スイッチ70が設けられており、作業者が地上側非常停止スイッチ70を操作することにより、搬送車システム1全体の電源をオフできる。本発明では、通行禁止ゲートモードにおいて搬送車3の搬送車側非常停止スイッチ33を操作することで搬送車システム1全体の電源をオフすることができる。つまり、搬送車システム全体を停止させるためのスイッチとして、地上側非常停止スイッチ70に加えて搬送車側非常停止スイッチ33を用いることが可能であるため、搬送車システム1全体を非常停止させる際の利便性が向上する。
このような非常停止システムの回路接続構成について図6を用いて説明する。図6は、非常停止システムの回路接続構成を示す接続図である。
搬送車3aに設けられた搬送車側非常停止回路36a、搬送車3bに設けられた搬送車側非常停止回路36b及び地上側非常停止回路71は、通行禁止ゲートモードにおいて、図6に示すように各配線を介して接続されている。地上側非常停止回路71は非常停止コントローラ63に含まれるものとする。搬送車側非常停止回路36aには搬送車側非常停止スイッチ33aが対応して設けられている。同様に、搬送車側非常停止回路36bには搬送車側非常停止スイッチ33bが対応して設けられている。地上側非常停止回路71には地上側非常停止スイッチ70が対応して設けられている。
図6に示す回路接続構成において、作業者が通行禁止ゲートモードにおいて、例えば搬送車側非常停止スイッチ33aを操作すると、操作信号が搬送車側非常停止回路36aを経て地上側非常停止回路71に伝達される。よって、非常停止コントローラ63は、搬送車側非常停止スイッチ33aの操作を検出すると搬送車システム1の稼働を停止する。同様に、非常停止コントローラ63は、搬送車側非常停止スイッチ33bの操作を検出すると搬送車システム1の稼働を停止する。
ここで、通行禁止ゲート55により作業エリアAと走行可能エリアBとが区分けされているため、通行禁止ゲート55を構成する搬送車3a、3bは作業エリアAに隣接して配置されている。作業者が通行禁止ゲートモードにおいて搬送車システム1全体を停止させたい場合、作業エリアAの作業者は、作業エリアAに隣接して配置されている搬送車3まで行き、搬送車側非常停止スイッチ33を操作すればよい。
(5)処理の流れ
図7を用いて本実施形態の搬送車システム1の処理の流れについて説明する。図7は本実施形態の処理の流れを示すフローチャートの一例である。
ステップS1:搬送制御コントローラ61は、通常の停止スイッチ(図示せず)の操作により停止操作がされたことを検出するとステップS2に進む。そうでない場合は待機する。
ステップS2:搬送制御コントローラ61は、搬送車システム1全体の電源をオフにする。これにより、搬送車システム1の運転が停止する。
ステップS3:搬送制御コントローラ61は、通行禁止ゲートモードが確立されたことを検出した場合はステップS4に進む。そうでない場合は待機する。例えば、搬送制御コントローラ61は、配線42のコネクタ42b及び配線40のコネクタ40aが地上側コネクタ50、51に嵌め込まれると、通行禁止ゲート55が構成されたことを検出する。
ステップS4:搬送制御コントローラ61は、走行可能エリアB内の搬送車3に搬送指令を送信し、自動走行させる。
ステップS5:非常停止コントローラ63は搬送車側非常停止スイッチ33又は地上側非常停止スイッチ70が操作されたかを検出する。非常停止スイッチ33、70の操作が検出された場合は、非常停止コントローラ63はステップS6に進み、そうでない場合は待機する。
ステップS6:非常停止コントローラ63は、非常停止を検出すると搬送車システム1の電源をオフにし、搬送車システム1全体を停止させる。
ステップS7:搬送制御コントローラ61は、通行禁止ゲートモードが解除されたか否かを判定する。搬送制御コントローラ61は、例えば地上側コネクタ50、51から配線40、42が取り外されたことに基づいて、通行禁止ゲートモードが解除されたことを検出する。通行禁止ゲートモードが解除された場合はステップS8に進み、そうでない場合は待機する。
ステップS8:非常停止コントローラ63は、地上側非常停止スイッチ70の操作が解除され、非常停止が解除されたか否かを検出する。作業者は、非常停止を解除する場合、室外の地上側非常停止スイッチ70を操作して非常停止を解除する。非常停止が解除された場合は、ステップS9に進み、そうでない場合は待機する。
ステップS9:非常停止コントローラ63は、非常停止が解除されたことを搬送制御コントローラ61に通知する。搬送制御コントローラ61は、搬送車3の自動運転再開処理を実行する。
ステップS10:搬送制御コントローラ61は、搬送車システム1全体の運転を再開し、各搬送車3に搬送指令を送信する。
上記のように、搬送車システム1には、通行禁止ゲートモードが設けられており、このモードにおいては搬送車3を通行禁止ゲート55の少なくとも一部として有効に利用することができる。例えば、メンテナンス時において使用されない搬送車3を通行禁止ゲート55として有効に利用できる。
また、例えば板状の通行禁止ゲート55を経路を横切るように配置して搬送車3等の通行を阻止する場合には、この板状の通行禁止ゲートを支持するための支持部材などの大がかりな装備を経路に沿って設ける必要がある。さらに、エリアを任意の箇所で区切るためには支持部材を複数箇所に設ける必要があり、より大がかりな装備となってしまう。しかし、上記搬送車システム1のように搬送車3を通行禁止ゲート55として用いる場合には、別途の大がかりな装備を設けることなく作業エリアAと走行可能エリアBとを区分することができる。また、経路2に沿って簡素な地上側コネクタ50、51などの地上側設備を設け、この地上側コネクタ50、51と搬送車3とを配線などで接続するだけで通行禁止ゲート55を構成することができるため、地上側設備を簡素化することができる。そのため、地上側コネクタ50、51などの地上側設備を複数箇所に設けても簡素な設備を維持しつつ、エリア設定の自由度を高めることができる。
また、上記搬送車システム1の通行禁止ゲートモードでは、搬送車3を駆動するための駆動部を停止させ、かつ、衝突防止のための台車間通信は維持する。よって、通行禁止ゲート55として用いる搬送車3が走行してしまう誤動作を防ぎ、かつ、通行禁止ゲート55として用いる搬送車3とそれ以外の搬送車3との衝突を確実に回避することができる。
(6)地上側コネクタの設置場所
次に、地上側コネクタの設置場所について図8を用いて説明する。図8は、地上側コネクタの設置箇所の一例を示す説明図である。
例えば、地上側コネクタ50a及び51aと、地上側コネクタ50b及び51bと、地上側コネクタ50c及び51cと、地上側コネクタ50d及び51dと、地上側コネクタ50e及び51eと、が経路2に沿って設けられている。例えば、地上側コネクタ50b及び51bと、搬送車3a、3bと、を配線で接続することで通行禁止ゲート55とすることができる。そして、通行禁止ゲート55を境界として作業エリアAと走行可能エリアBとを設けることができる。
前述の通り、本実施形態の地上側コネクタは簡素であるため、複数箇所に設けても簡素な設備を維持しつつエリア設定の自由度を高めることができる。
上記では、通行禁止ゲート55として用いる搬送車3a、3bは、地上側コネクタ50、51に隣接して配置している。しかし、搬送車3a、3bは、配線40、41、42を延長することで地上側コネクタ50aと地上側コネクタ50bとの間など任意の場所に配置することができる。よって、通行禁止ゲート55として用いる搬送車3a、3bの設置の自由度が高まる。
(7)実施形態の作用効果
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)搬送車システム1(搬送車システムの一例)は、予め定められた経路2(経路の一例)と、搬送車3(搬送車の一例)と、を備えている。搬送車3は、経路2での走行を制御する走行制御部30(走行制御部の一例)、走行制御部30からの制御に応じて走行のために駆動するモータ18、19(駆動部の一例)及び搬送車間の通信を行う第1通信部31(通信部の一例)を有している。
搬送車3を通行禁止ゲート55(通行禁止ゲートの一例)の少なくとも一部として利用するための通行禁止ゲートモードでは、搬送車3は少なくとも第1通信部31での通信を可能に維持され、モータ18、19への電源の供給を停止される。
搬送車システム1のメンテナンス時などには、安全性の観点から、搬送車システム1のエリアを、搬送車3を自動走行可能な走行可能エリアBと、メンテナンスを行うための作業エリアAとに区分する。通行禁止ゲート55は、走行が許可されてない搬送車3及び作業者などが走行可能エリアBに侵入しないようにするために設けられる。上記搬送車システム1には、通行禁止ゲートモードが設けられており、このモードにおいては搬送車3を通行禁止ゲート55の少なくとも一部として有効に利用することができる。例えば、メンテナンス時において使用されない搬送車3を通行禁止ゲート55として有効に利用できる。
また、例えば板状の通行禁止ゲートを経路2を横切るように配置して搬送車3等の通行を阻止する場合には、この板状の通行禁止ゲートを支持するための支持部材などの大がかりな装備を経路2に沿って設ける必要がある。さらに、エリアを任意の箇所で区切るためには支持部材を複数箇所に設ける必要があり、より大がかりな装備となってしまう。しかし、上記搬送車システム1のように搬送車3を通行禁止ゲート55として用いる場合には、別途の大がかりな装備を設けることなくエリアを区分することができる。また、経路2に沿って簡素なコネクタなどの地上側設備を設け、このコネクタと搬送車3とを配線などで接続するだけで通行禁止ゲート55を構成することができるため、地上側設備を簡素化することができる。そのため、コネクタなどの地上側設備を複数箇所に設けても簡素な設備を維持しつつ、エリア設定の自由度を高めることができる。
また、上記搬送車システム1の通行禁止ゲートモードでは、搬送車3を駆動するためのモータ18、19を停止させ、かつ、衝突防止のための搬送車3間の通信は維持する。よって、通行禁止ゲート55として用いる搬送車3が走行してしまう誤動作を防ぎ、かつ、通行禁止ゲート55として用いる搬送車3とそれ以外の搬送車3との衝突を確実に回避することができる。
(B)走行制御部30は、通行禁止ゲートモードでは、搬送車3への搬送指令を無視する。
搬送車3が通行禁止ゲートモードに設定されると、搬送車3を駆動するためのモーター18、19が停止され、走行制御部30は例え搬送車3への走行指令を受信したとしても無視する。よって、通行禁止ゲートモードとして用いる搬送車3が走行してしまうのを確実に阻止することができる。
(C)搬送車システム1は、搬送車3とともに通行禁止ゲート55を構成する配線40、41、42等又は垂れ幕45〜47(ゲート部材の一例)をさらに備えている。
搬送車3だけでは通行禁止ゲート55として不足する場合などにおいて、搬送車3及びゲート部材を併用することで、通行禁止エリアへの搬送車3及び作業者などの侵入を確実に阻止することができる。
(D)ゲート部材は、搬送車3に収納可能か、あるいは、経路2に沿って収納可能であり、展開されることにより通行禁止ゲート55の一部となっている。
ゲート部材は搬送車3内に収納可能か、あるいは経路2側に収納可能である。よって、ゲート部材を経路2に取り付けている場合及び搬送車3の外側に取り付ける場合などと比較して、搬送車3及び経路2を簡素に構成することができる。そのため、搬送車3の経路2上の走行を、ゲート部材が阻害するのを防止することができる。
(E)搬送車システム1は、搬送車3の走行制御部30に搬送指令を送信するシステムコントローラ60(システムコントローラの一例)をさらに備えている。
また、システムコントローラ60は、搬送車3及びゲート部材により通行禁止ゲート55が構成されたことを検出すると、通行禁止ゲート55により区分けされた走行可能エリアB内の搬送車3に搬送指令を送信してもよい。
ここで、システムコントローラ60には、搬送車3の搬送制御を行う搬送制御コントローラ61と、搬送車システム1全体の非常停止制御を行う非常停止コントローラ63とが含まれる。搬送制御コントローラ61は、例えば、次の方法により通行禁止ゲートが構成されたことを検出する。
ゲート部材には、搬送車3に接続された端部とは異なる端部に係合部が設けられており、この係合部が地上側設備のコネクタに嵌め込まれた場合、搬送制御コントローラ61は通行禁止ゲートが構成されたことを検出する。コネクタは、例えばゲート部材の係合部が嵌め込まれると電気的なスイッチ信号を搬送制御コントローラ61に送信し、搬送制御コントローラ61はこのスイッチ信号の受信に基づいて通行禁止ゲート55が構成されたことを検出できる。このとき、搬送車3と搬送制御コントローラ61とは電気的に接続されている必要はない。
また、別の方法として、搬送制御コントローラ61は、搬送車3及びゲート部材が搬送制御コントローラ61に電気的に接続されたことを検出することにより通行禁止ゲート55が構成されたことを検出してもよい 。例えば、搬送制御コントローラ61は、搬送車3内の回路に電気的に接続されたゲート部材が展開され、搬送制御コントローラ61に電気的に接続されることで通行禁止ゲート55が構成されたことを検出する。あるいは、搬送制御コントローラ61は、搬送制御コントローラ61に電気的に接続されたゲート部材が経路から展開され搬送車3に接続されることで、通行禁止ゲート55が構成されたことを検出する。
通行禁止ゲート55によって、作業者が作業可能な作業エリアAと、搬送車3が走行可能な走行可能エリアBと、が区分けされる。システムコントローラ60は通行禁止ゲート55が構成されたことを前述のように検出することにより、通行禁止ゲート55が確立されたことを確認した上で、走行可能エリアBでの搬送車3の走行を許可する。よって、走行可能エリアBへの作業者等の立ち入りを確実に阻止し、作業者の安全を確保することができる。
(F)搬送車システム1は、搬送車システム1の稼働を停止するために搬送車3に設けられた搬送車側非常停止スイッチ33a〜33b(搬送車側非常停止スイッチの一例)をさらに備えている。
システムコントローラ60は、通行禁止ゲート55を構成する搬送車3の搬送車側非常停止スイッチ33a〜33bの操作を検出すると、搬送車システム1の稼働を停止する。
通行禁止ゲート55により作業エリアAと走行可能エリアBとが区分けされているので、通行禁止ゲート55を構成する搬送車3は作業エリアAに隣接して配置されている。作業者が通行禁止ゲートモードにおいて搬送車システム1全体を停止させたい場合、作業エリアAの作業者は、作業エリアAに隣接して配置されている搬送車3まで行き、搬送車側非常停止スイッチ33を操作すればよい。
通常、搬送車システム1全体を停止させるための地上側非常停止スイッチ70は搬送車3が走行する部屋の入口等側に設けられている。上記構成によれば、搬送車システム1全体を停止させるためのスイッチとして、地上側非常停止スイッチ70に加えて搬送車側非常停止スイッチ33を用いることが可能であるため、搬送車システム1全体を非常停止させる際の利便性が向上する。なお、これらの搬送車システム1全体を非常停止させる制御は、システムコントローラ60のうち非常停止コントローラ63により実行される。
(G)搬送車システム1(搬送車システムの一例)は、予め定められた経路2(経路の一例)と、搬送車3(搬送車の一例)と、を備えている。搬送車3は、反射板85(反射板の一例)、反射板85からの光を検出可能な第1通信部31(衝突防止センサの一例)、経路2での走行を制御する走行制御部30(走行制御部の一例)、及び走行制御部30からの制御に応じて走行のために駆動するモータ18、19(駆動部の一例)を有している。
搬送車3を通行禁止ゲート55(通行禁止ゲートの一例)の少なくとも一部として利用するための通行禁止ゲートモードにおいて、搬送車3は電源がオフにされる。
上記搬送車システム1には、通行禁止ゲートモードが設けられており、このモードにおいては搬送車3を通行禁止ゲート55の少なくとも一部として有効に利用することができる。例えば、メンテナンス時において使用されない搬送車3を通行禁止ゲート55として有効に利用できる。
上記搬送車システム1のように搬送車3を通行禁止ゲート55として用いる場合には、別途の大がかりな装備を設けることなく、作業エリアAと走行可能エリアBとを区分することができる。また、経路2に沿って簡素なコネクタなどの地上側設備を設け、このコネクタと搬送車3とを配線などで接続するだけで通行禁止ゲート55を構成することができるため、地上側設備を簡素化することができる。そのため、コネクタなどの地上側設備を複数箇所に設けても簡素な設備を維持しつつ、エリア設定の自由度を高めることができる。
また、上記搬送車システム1の通行禁止ゲートモードでは、走行可能エリアBを走行している搬送車3は、通行禁止ゲート55として使用されている搬送車3に設けられている反射板からの光を衝突防止センサで検出する。よって、通行禁止ゲート55として使用されている搬送車3の電源がOFFされて、搬送車3間の通信ができなくても確実に衝突を回避することができる。
(8)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(a)上記実施形態では、通行禁止ゲート55に2台の搬送車3a、3bを用いた。しかし、通行禁止ゲート55に用いる搬送車3の数は特に限定されず、例えば1台であってもよい。
図9は1台の搬送車3を用いて通行禁止ゲートを構成する場合の説明図である。図9の搬送車3では、垂れ幕46が地上側コネクタ50側の経路2の近傍に設けられている。この垂れ幕46に反射板85が設けられている。この点を除いては上記搬送車3と同様の構成をしている。搬送車3が配線42を介して地上側コネクタ50に接続され、配線40を介して地上側コネクタ51に接続されることで、通行禁止ゲート55が構成される。通行禁止ゲート55に用いられている搬送車3は、地上側コネクタ51が設けられた側の経路2を他の搬送車3が走行して近づいてきた場合、第2通信部37を介して通信を行うことで衝突を回避できる。また、地上側コネクタ50が設けられた側の経路2を他の搬送車3が走行して近づいてきた場合、他の搬送車3は、例えば第1通信部31により反射板85によって反射される光を検出する。この検出した光に基づいて衝突を回避することができる。なお、ここでは、光の検出に第1通信部31を用いたが、光を検出可能なセンサであれば特に限定されない。反射板85は一例として経路2の近傍に配置された垂れ幕46に設けたが、経路2近傍の配線42などに設けてもよい。
(b)上記実施形態では、通行禁止ゲートモードにセットされると、搬送車3の駆動部の電源はオフされるが、制御電源は維持される。しかし、通行禁止ゲートモードにセットされると、駆動部及び制御電源ともにオフされてもよい。このような例を図10を用いて説明する。図10は、駆動部及び制御電源ともにオフされる場合の通行禁止ゲートを示す説明図である。この場合には通行禁止ゲート55に使用されている搬送車3は台車間通信ができない。この点以外については上記実施形態と同様であり、同様の効果を得ることができる。
図10では、搬送車3aは走行方向前側に反射板85aを有している。同様に、搬送車3bは走行方向後側に反射板85bを有している。その他の構成は上記実施形態の搬送車3a、3bと同様である。地上側コネクタ50が設けられた側の経路2を走行する搬送車3は反射板85aを検出し、地上側コネクタ51が設けられた側の経路2を走行する搬送車3は反射板85bを検出する。これにより衝突を回避することができる。よって、通行禁止ゲート55に用いられる搬送車3が制御電源をオフされて台車間通信をできなくても、通行禁止ゲート55を構成することができる。
(c)上記実施形態では、搬送車側非常停止回路36と地上側非常停止回路71とが配線により接続されており、搬送車側非常停止スイッチ33の操作が、配線を通じて地上側非常停止回路71に送信される。しかし、搬送車側非常停止スイッチ33の操作が、配線を介さずに無線方式により地上側非常停止回路71に送信されてもよい。これにより通行禁止ゲート55として用いる搬送車3を任意の場所に設置し易くなり、運用の自由度が高まる。
本発明は、経路を走行する搬送車を備える搬送車システムに適用可能である。
1 搬送車システム
2 経路
3 搬送車
3a〜3d 搬送車
4 走行レール
4a 第1走行レール
4b 第2走行レール
6 ガイドレール
6a 第1ガイドレール
6b 第2ガイドレール
10 搬送車本体
11 駆動走行部
12 従動走行部
13 本体フレーム
14 第1駆動輪ユニット
15 第2駆動輪ユニット
16 本体フレーム
17a〜17b 第1駆動輪
18 第1モータ
19 第1エンコーダ
20a〜20b 第2駆動輪
21 第2モータ
22 第2エンコーダ
23a〜23b 第1従動輪
24a〜24b 第2従動輪
29 非常停止制御部
30 走行制御部
31a〜31b 第1通信部
32a〜32b モード切換スイッチ
33a〜33b 搬送車側非常停止スイッチ
34a〜34b コネクタ
35a〜35b コネクタ
36a〜36b 搬送車側非常停止回路
37a〜37b 第2通信部
40a〜40b コネクタ
40 配線
41a〜41b コネクタ
41 配線
42a〜42b コネクタ
42 配線
43a〜43c 配線
44a〜44c 配線
45〜47 垂れ幕
50 地上側コネクタ
50a〜50e 地上側コネクタ
51 地上側コネクタ
51a〜51e 地上側コネクタ
55 通行禁止ゲート
60 システムコントローラ
61 搬送制御コントローラ
62 メモリ
63 非常停止コントローラ
70 地上側非常停止スイッチ
71 地上側非常停止回路
80 支柱
85a〜85b 反射板

Claims (6)

  1. 予め定められた経路と、
    前記経路での走行を制御する走行制御部、前記走行制御部からの制御に応じて前記走行のために駆動する駆動部及び搬送車間の通信を行う通信部を有する搬送車と、
    を備え、
    前記搬送車を通行禁止ゲートの少なくとも一部として利用するための通行禁止ゲートモードでは、前記搬送車は少なくとも前記通信部での通信を可能に維持され、前記駆動部への電源の供給を停止され、
    前記走行制御部は、前記通行禁止ゲートモードでは、前記搬送車への搬送指令を無視する、
    搬送車システム。
  2. 前記搬送車とともに前記通行禁止ゲートを構成するゲート部材をさらに備える、請求項に記載の搬送車システム。
  3. 前記ゲート部材は、前記搬送車に収納可能か、あるいは、前記経路に沿って収納可能であり、展開されることにより前記通行禁止ゲートの一部となる、請求項に記載の搬送車システム。
  4. 前記搬送車の前記走行制御部に搬送指令を送信するシステムコントローラをさらに備え、
    前記システムコントローラは、前記搬送車及び前記ゲート部材により前記通行禁止ゲートが構成されたことを検出すると、前記通行禁止ゲートにより区分けされた走行可能エリア内の搬送車に搬送指令を送信する、請求項又はに記載の搬送車システム。
  5. 前記搬送車システムの稼働を停止するために前記搬送車に設けられた非常停止スイッチをさらに備えており、
    前記システムコントローラは、前記通行禁止ゲートを構成する搬送車の非常停止スイッチの操作を検出すると、前記搬送車システムの稼働を停止する、請求項に記載の搬送車システム。
  6. 予め定められた経路と、
    反射板、前記反射板からの光を検出可能な衝突防止センサ、前記経路での走行を制御する走行制御部、及び前記走行制御部からの制御に応じて前記走行のために駆動する駆動部を有する搬送車と、
    を備え、
    前記搬送車を通行禁止ゲートの少なくとも一部として利用するための通行禁止ゲートモードにおいて、前記搬送車は電源がオフにされる、搬送車システム。
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