JP5369339B2 - 車両の走行制御装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無人車両の走行制御装置および走行制御方法に関し、特に、複数の無人車両を各走行経路に沿って走行させるに際してデッドロックを回避することができる走行制御装置および走行制御方法に関するものである。
採石現場、鉱山などの広域の作業現場では、土砂運搬作業を行なうに際して作業者の疲労による事故の回避、省人化、作業時間の延長による生産性の向上を図るべく、有人の車両、たとえば有人のオフロードダンプトラックの代わりに無人のダンプトラックを稼動させるための無人車両走行システムが導入されている。
無人ダンプトラックが走行する作業現場には、積込場、排土場などの各エリアがある。これら各エリアがホールロードと呼ばれる整備された搬送路やアクセスロードと呼ばれるホールロードから各エリアへの引込み線や交差点により接続されている。
作業現場には、複数の無人ダンプトラックが存在し、各無人ダンプトラックは、それぞれの目的に応じて個別に生成された走行経路を目的地まで走行する。しかしながら、各走行経路は交差点や片側交互通行区間などにおいて他の走行経路と干渉することがある。こうした他の走行経路との干渉領域で無人ダンプトラックが停車すると、各無人ダンプトラックの運行が膠着状態に陥ることがある。本明細書では、このように「車両の運行が膠着状態に陥る」ことを、「デッドロック(deadlock)」と呼ぶことにする。
従来技術にあっては、複数の車両を走行させる走行システムにおいて、デッドロックという問題を何ら考慮しないか、考慮していても特殊なケースに限られていた。
特許文献1では、走行経路を各セグメントに区切り、無人車両がセグメントを通過する毎に監視装置に位置の報告をし、監視装置は位置報告を受信すると、干渉がないことを確認の上でさらにつぎのセグメントを走行する許可をその無人車両に与えるようにしている。なお、無人車両が走行許可を受け取れないときには、その無人車両を自動的に停車させるようにしている。また、無人車両同士が近傍に存在するときには、それら無人車両相互間で相互に送受信を行い走行経路が互いに干渉していないかをチェックするようにしている。
特許文献2では、片側交互通行区間で1台づつ無人車両を交互に通過させることで無人車両同士の干渉を防止するようにしている。
特許文献3では、有人車両における交通管制システムに関し、車両前方の交差点の信号機の色が変化したときに、その車両が交差点を通過すべきか、あるいは交差点の手前で停車すべきかを自動的に判断して、交差点における干渉を防止するようにしている。
特許文献4では、無人のフォークリフトを屋内の走行経路で走行させるに際して、無人フォークリフトが屋内の壁等の施設に干渉しないように旋回させる旋回経路を含めた走行経路を生成するようにしている。
特許文献5では、無人ダンプトラックが積込機が存在する積込エリアに進入することを禁止することで、無人ダンプトラックと積込機との干渉を防止するようにしている。
特開平10−222227号公報 特開2001−109519号公報 特開2002−170198号公報 特開平2−96809号公報 特開平9−198134号公報
特許文献1では、単純にセグメントに区切るのみであり、片側交互通行区間や交差点などの干渉領域におけるデッドロックを考慮していないため、片側交互通行区間や交差点などでデッドロックを生じ、無人車両が動けなくなる可能性がある。
特許文献2では、片側交互通行区間においてのみ無人車両同士の干渉を防止できるものの、他の交差点や更に複雑な干渉領域における干渉を考慮していないため、これらの干渉領域においてデッドロックが生じるおそれがある。
特許文献3は、有人車両を想定したシステムであり、そもそも信号の視認を想定していない無人車両走行システムには適用することができない。また信号機が備え付けられた交差点では干渉を防止できるものの、他の片側交互通行区間や複雑な干渉領域における干渉を考慮していないため、これらの干渉領域においてデッドロックが生じるおそれがある。
特許文献4では、一台の無人フォークリフトが屋内施設に干渉することを防止できるものの、屋外における複数の車両同士との干渉は何ら考慮されていないため、複数の無人車両が屋外で走行する無人車両の走行システムに適用することはできない。
特許文献5では、積込エリアにおける無人ダンプトラックと積込機との干渉を防止できるものの、片側交互通行区間や交差点などの干渉領域において無人ダンプトラック同士で生じ得るデッドロックについては何ら考慮されていない。このため片側交互通行区間や交差点などでデッドロックを生じ、無人ダンプトラックが動けなくなる可能性がある。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、複数の無人車両を各走行経路に沿って走行させるに際してデッドロックを回避できるようにすることを解決課題とするものである。
さらに、本発明は、デッドロックを回避しつつ、車両が停車している時間を極力なくし作業効率を向上させることを解決課題とするものである。
第1発明は、
複数の無人車両を各走行経路に沿って走行させるための無人車両の走行制御装置であって、
各車両毎に、走行経路上にあって現在位置から走行停止位置までの経路であって、地図上の干渉領域および他車の確保リクエスト経路の終点位置と干渉しない位置を終点位置とする確保リクエスト経路を生成する確保リクエスト経路生成部と、
各車両毎に、自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉しないこと、および自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路が生成されたと仮定した場合に膠着状態が生じないことを判定する膠着状態判定部と、
自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路を生成する確保済経路生成部と、
各車両を、現在位置から確保済経路の終点位置まで走行制御する走行制御部と
を含むこと
を特徴とする。
第2発明は、
複数の無人車両を各走行経路に沿って走行させるための無人車両の走行制御方法であって、
各車両毎に、走行経路上にあって現在位置から走行停止位置までの経路であって、地図上の干渉領域および他車の確保リクエスト経路の終点位置と干渉しない位置を終点位置とする確保リクエスト経路を生成する確保リクエスト経路生成ステップと、
各車両毎に、自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉しないこと、および自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路が生成されたと仮定した場合に膠着状態が生じないこと、を条件に、自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路を生成する確保済経路生成ステップと、
各車両を、現在位置から確保済経路の終点位置まで走行制御する走行制御ステップと
を含むこと
を特徴とする。
第3発明は、第2発明において、
確保済経路生成ステップにおいて、自車の確保リクエスト経路と他車の確保リクエスト経路が干渉する場合には、自車が他車よりも優先度が高いことを条件に、自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路を生成すること
を特徴とする。
第4発明は、第2発明において、
確保済経路生成ステップでは、
自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路が生成されたと仮定した上で、
確保リクエスト経路が生成されている車両から、この確保リクエスト経路と干渉する確保済経路が生成されている車両に向う矢印の有向グラフを生成し、
生成された有向グラフが閉ループを有しているか否かによって、
膠着状態が生じるか否かの判断を行うこと
を特徴とする。
第5発明は、第2発明において、
確保済経路生成ステップにおいて、自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉すると判断された場合には、当該干渉する部分について他車の確保済経路を取り消すように他車に要求すること
を特徴とする。
第6発明は、第5発明において、
自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉すると判断された場合には、他車が自車の確保リクエスト経路と干渉する手前の位置で停車するように他車に要求すること
を特徴とする。
第7発明は、第2発明において、
確保リクエスト経路生成ステップにおいて、自車の確保リクエスト経路の終点位置が他車の確保リクエスト経路の終点位置と干渉する場合には、干渉しない位置まで他車の確保リクエスト経路の終点位置を延長すること
本発明は、つぎのようにして実施される。
(確保リクエスト経路生成ステップ)
まず、各無人車両(以下において適宜、車両と省略する)20A、20B、20C毎に、確保リクエスト経路11A、11B、11Cが生成される。ここで、確保リクエスト経路11(11A、11B、11C)は、走行経路10上にあって現在位置から走行停止位置までの経路であって、地図上の干渉領域および他車20の確保リクエスト経路11の終点位置と、干渉しない位置が終点となるように生成する。本明細書において、ある特定の車両を「自車」とした場合、「自車」からみて他の車両のことを「他車」というものとする。
ここで、地図上の干渉領域とは、車両20がその領域で停止すると、車両20が衝突を避けるために他車20の通行を阻害してしまうおそれのある領域のことであり、交差点、片側交互通行区間などである。また、地図上の干渉領域は必ずしも固定的なものではなく、時間経過に応じて変動することがある。たとえば積込場では、油圧ショベルなどの積込み機械が移動すれば積込位置が変化し、それに応じて地図上の干渉領域が変化する。
自車20Aの確保リクエスト経路11Aの終点位置が他車20Bの確保リクエスト経路11Bの終点位置と干渉する場合には、干渉しない位置まで他車20Bの確保リクエスト経路11Bの終点位置を延長する(第7発明)。
(確保済経路生成ステップ)
つぎに、各車両20A、20B、20C毎に、自車20の確保リクエスト経路11が他車20の確保済経路12と干渉しないこと、および自車20の確保リクエスト経路11を確保済みとした、確保済経路12が生成されたと仮定した場合に膠着状態が生じないこと、を判定し、その判定がなされたことを条件に、自車20の確保リクエスト経路11を確保済みとした、確保済経路12を生成する処理を行う。
ここで、自車20Aの確保リクエスト経路11Aと他車20Bの確保リクエスト経路11Bが干渉する場合には、自車20Aが他車20Bよりも優先度が高いことを条件に、自車20Aの確保リクエスト経路11Aを確保済みとした、確保済経路12Aを生成する(第3発明)。
膠着状態が生じるか否かの判断は、自車20の確保リクエスト経路11を確保済みとした、確保済経路12が生成されたと仮定した上で、確保リクエスト経路11が生成されている車両20から、この確保リクエスト経路11と干渉する確保済経路12が生成されている車両20に向う矢印の有向グラフを生成し、生成された有向グラフが閉ループを有しているか否かによって、行う(第4発明)。
また、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20Bの確保済経路12Bと干渉すると判断された場合には、当該干渉する部分について他車20Bの確保済経路12Bを取り消すように他車に要求することができる(第5発明)。この場合、たとえば他車20Bが自車20Aの確保リクエスト経路11Aと干渉する手前の位置で停車するように他車20Bに要求することができる(第6発明)。
(走行制御ステップ)
つぎに、各車両20A、20B、10Cを、現在位置から確保済経路12A、12B、12Cの終点位置まで走行制御する。
本発明によれば、デッドロック(膠着状態)が回避される。さらに車両が停車している時間を少なくでき作業効率が向上する。
図1は、実施形態の走行制御装置のブロック図である。 図2は、第1実施例を説明するために用いた図で、管制装置で行われる処理の手順を示すフローチャートである。 図3(a)、(b)、(c)は、作業現場の一部の領域を例示したものであり、 複数の無人車両が走行する様子を説明するために用いた図である。 図4(a)は、作業現場の他の一部の領域を例示したものであり、複数の無人車両が走行する様子を説明するために用いた図であり、図4(b)は、図4(a)と対比するための比較例を示した図である。 図5(a)、(b)、(c)は、確保リクエスト経路の必要距離を計算により求める場合の計算例を説明するために用いた図である。 図6(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は、膠着状態を説明するために用いた図である。 図7(a)、(b)は、図3(b)、(c)の状態それぞれに対応する数学モデルである有向グラフを示した図である。 図8(a)、(b)は、図3(b)に対応した図で、図8(c)は、図4(a)に対応した図である。 図9は、第1実施例を説明するために用いた図で、管制装置で行われる処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、図9のステップ206の処理の具体的な処理手順を示したフローチャートである。 図11は、図9のステップ207の処理の具体的な処理手順を示したフローチャートである。 図12(a)、(b)は、図1に示す処理装置の構成を例示した図である。
以下、図面を参照して本発明に係る無人車両の走行制御装置および走行制御方法の実施の形態について説明する。なお、本実施形態では、無人車両として無人のオフロードダンプトラックを想定している。
作業現場には、積込場、排土場、給油所、駐機所といった各エリアがある。これら各エリアがホールロードと呼ばれる整備された搬送路やアクセスロードと呼ばれるホールロードから各エリアへの引込み線や交差点により接続されている。
図3(a)に示すように、作業現場30には、複数の無人車両(以下、この実施形態において車両という)20A、20B、20C…が存在している。複数の車両20A、20B、20C…のそれぞれには、個別に走行経路10A、10B、10C…が設定されている。
なお、本明細書においては、複数の車両20A、20B、20C…のそれぞれを区別しないときは「車両20」と総称するものとし、走行経路10A、10B、10C…のそれぞれを区別しないときは「走行経路10」と総称するものとする。さらに、後述する確保リクエスト経路、確保済経路についても、複数の車両20A、20B、20C…毎に区別するときは、確保リクエスト経路11A、11B、11C…、確保済経路12A、12B、12C…とするが、区別しないときは、「確保リクエスト経路11」、「確保済経路12」と総称するものとする。
車両20は、車体前方に運転席(キャブ)が設けられ、車体後方に荷台(ベッセル、ボディ)が設けられ(図3(a)の車両20A参照)、前輪と後輪が備えられた前輪ステアリングの車両である。
図1は、実施形態の走行制御装置1のブロック図を示している。
作業現場30には、多数の車両20A、20B、20C…を管理、監視する管制装置40が設けられている。管制装置40には、通信装置41と処理装置42と入力装置43と記憶装置44と表示装置45とが設けられている。
一方、車両20(20A、20B、20C…)には、通信装置21と処理装置22と位置計測装置23と制御装置24と記憶装置25が設けられている。
車両20の位置計測装置23では、自己の車両位置が計測される。位置計測の手段としては、たとえば車両20に設けられたタイヤ回転数センサとジャイロが使用される。これらタイヤ回転数センサの出力信号とジャイロの出力信号とに基づいて、車両位置が計測される。またGPS衛星から送信される信号をGPSアンテナで受信し、GPSセンサで検出することにより車両位置を計測してもよい。また他に、レーザセンサ、視覚カメラなどの方法によって車両位置を計測してもよい。
車両20で計測された車両位置情報は、処理装置22で処理され通信装置21を介して管制装置40に送信される。
管制装置40の通信装置41では、複数の車両20から送信された車両位置情報を受信する。受信した車両位置情報は、複数の車両20の管理、監視に使用されるとともに、走行経路10、確保リクエスト経路11、確保済経路12の生成に使用される。ここで、走行経路10とは、鉱山などの現場に施設されたコースのコースデータと車両20の大きさから求められる領域のことである。走行経路のデータの生成方法には、
1)車両20を事前に走行運転させ教示する方法
2)路肩のデータを測量等によって取得する方法
などがある。
管制装置40の入力装置43には、車両20が走行すべき作業現場30の地図のデータ、車両20の目的地のデータなど、走行経路10、確保リクエスト経路11、確保済経路12の生成に必要なデータが入力される。
管制装置40の処理装置42では、車両20から送信された車両位置情報並びに入力された作業現場30の地図データ、車両20の目的地のデータに基づき走行経路10が生成される。さらに、生成された走行経路10に基づいて、確保リクエスト経路11、確保済経路12が生成される。さらに、走行経路10上の確保済経路12に沿って車両20を走行させるための走行指令が生成される。これらデータ生成にあたり車両位置情報以外に車両20の速度の情報が必要な場合には、車両20の位置を時間微分する等して車両速度情報が適宜求められる。また車両20の速度の情報は、車両搭載の速度計によっても取得することができる。
生成された確保済経路12の情報および走行指令は、通信装置41を介して車両20に送信される。
車両20の通信装置21では、管制装置40から送信された確保済経路12の情報および走行指令を受信する。記憶装置25には、管制装置40から送信される確保済経路12の情報および走行指令が記憶される。
車両20の処理装置22は、確保済経路12の情報および走行指令に基づいて自己の車両20を走行させ操舵するための制御指令を生成する。これら制御指令は、制御装置24に出力される。この結果、制御装置24は、自己の車両20の走行および操舵を制御する。これにより車両20は、走行経路10上の確保済経路12に沿って走行、操舵される。
以下の第1、第2実施例では、図12(a)に示される管制装置40の処理装置42の確保リクエスト経路生成部42aで、後述するように、確保リクエスト経路11を生成する処理が行われ、処理装置42の膠着状態判定部42bで、後述するように、「各車両20A、20B、20C毎に、自車20の確保リクエスト経路11が他車20の確保済経路12と干渉しないこと、および自車20の確保リクエスト経路11を確保済みとした、確保済経路12が生成されたと仮定した場合にデッドロックが生じないことの判定」が行われ、処理装置42の確保済経路生成部42cで上記判定がなされたことを条件に確保済経路12を生成する処理が行われる。
車両20は、生成された確保済経路12に沿って走行制御されるが、この走行制御は、管制装置40の処理装置42および車両20の処理装置22および車両20の制御装置24で行われる。すなわち、管制装置40の処理装置42および車両20の処理装置22および車両20の制御装置24は、「走行制御部」を構成する。
(第1実施例)
以下、図2に示すフローチャートを併せ参照して第1実施例について説明する。
図2は、管制装置40で行われる処理の手順を示すフローチャートである。
図3は、作業現場30の一部の領域を例示したものであり、3台の車両20A、20B、20Cが各走行経路10A、10B、10Cに沿って走行する様子を上面図にて示している。図3は、交差点31、32で走行経路10A、10B、10Cが交差するとともに、狭路33つまり対面通行が不可能な片側交互通行区間33に走行経路10A、10B、10Cが併存するとともに、交差点31、32に走行経路10A、10B、10Cが併存する場合を示している。車両20Aと、車両20B、20Cはそれぞれ、走行経路10Aと、走行経路10B、10Cに沿って互いに反対方向に走行する。また車両20A、20B、20Cは交差点31、32を通過する。
図3は、第1実施例の説明図である。
図3(a)では、走行経路10A、10B、10Cそれぞれを一点鎖線にて示している。
図3(b)は、走行経路10上に確保リクエスト経路、確保済経路が生成された状態の一例を示した図で、確保リクエスト経路11A、11Cを破線で、確保済経路12A、12Bを実線で示している。
図3(c)は、走行経路10上に確保リクエスト経路11、確保済経路12が生成された状態の他の一例を示した図で、確保リクエスト経路11A、11Cを破線で、確保済経路12A、12B、12Cを実線で示している。
(確保リクエスト経路生成ステップ;図2のステップ101)
まず、各車両20A、20B、20C毎に、走行経路10A、10B、10Cに基づいて、確保リクエスト経路11A、11B、11Cが生成される。ここで、確保リクエスト経路11は、走行経路10上にあって現在位置から走行停止位置までの経路であって、地図上の干渉領域および他車20の確保リクエスト経路11の終点位置と、干渉しない位置が終点となるように生成する。地図上の干渉領域とは、車両20がその領域で停止すると、車両20が衝突を避けるために他車20の通行を阻害してしまうおそれのある領域のことであり、たとえば図3に例示するような交差点31、32、図3に例示するような狭路(対面通行が不可能な片側交互通行区間)33などである。
確保リクエスト経路11に必要な距離(本明細書では、必要距離という)は、出来る限り高い速度を維持できかつ安全に停止できる距離のことである。この必要距離は、現在の車速に基づいて逐次計算して求めてもよく、予め定められた固定値として設定しておいてもよい。固定値とする場合は、車両20を高い速度で走行維持させることができる十分に長い距離に設定することが望ましい。
図5は、確保リクエスト経路11の必要距離を計算により求める場合の計算例を示している。この例は、現在の車速から走行経路10上の最高速度に向けて一定時間T1で加速し、加速後の速度を一定時間T2維持し、その後減速して停止に至るまでの距離を必要距離として求める場合を示している。図5における最高速度は、いわゆる一般自動車道の制限速度と同等の意義であり、走行経路の形状(カーブ等)や勾配および鉱山独自の規則等により定められる。また車両20の大きさにより、出力パワーが決まっていたり、車両20自身にリミッタが設けられるなどして速度制限がかけられることで最高速度が定まることがある。また、図5における加速度、減速度は、車両20の通常走行における加速度、減速度のことであり、予め固定値に設定しておくか、斜度(勾配)などの経路情報に基づいて設定しておく。図5で車両停止に至るまでの時間は、車両20の加速度、減速度、時間T1、T2を用いて演算することができる。
図5(a)は、現在の車速が低く走行経路10上の最高速度に達せずに減速、停止に至る場合を示している。
図5(b)は、現在の車速から走行経路10上の最高速度まで加速してから減速、停止に至る場合を示している。
図5(c)は、走行経路10上の最高速度である現在の車速を維持した後に減速、停止に至る場合を示している。
図5(a)、(b)、(c)中の斜線で示す面積(車速を時間で積分した面積)が必要距離に相当する。
走行経路10上の現在位置から必要距離だけ離間した終点位置が地図上の干渉領域に位置する場合には、必要距離を延長して終点位置が地図上の干渉領域に位置しないようにする。
たとえば、図3(b)に示すように、車両20A、20Cの確保リクエスト経路11A、11Cは、それらの終点位置11Ae、11Be、11Ceが交差点31、32、狭路33に位置しないように定められる。
こうして得られた自車20の確保リクエスト経路11の終点位置が他車20の確保リクエスト経路11の終点位置と干渉する場合には、干渉しない位置まで他車20の確保リクエスト経路11の終点位置を延長する(ステップ101)。
(確保済経路生成ステップ;図2のステップ102)
つぎに、各車両20A、20B、20C毎に、自車20の確保リクエスト経路11が他車20の確保済経路12と干渉しないこと、および自車20の確保リクエスト経路11を確保済みとした、確保済経路12が生成されたと仮定した場合にデッドロックが生じないこと、を判定し、その判定がなされたことを条件に、自車20の確保リクエスト経路11を確保済みとした、確保済経路12を生成する処理を行う。確保済経路12は、確保リクエスト経路11の範囲内で走行を許可された経路のことであり、既存の確保リクエスト経路11はそのままで、既存の確保リクエスト経路11のうち許可された経路と同一経路上を確保済みとした、確保済経路12が生成される。
自車20の確保リクエスト経路11と他車20の確保リクエスト経路11が干渉する場合には、自車20が他車20よりも優先度が高いことを条件に、自車20の確保リクエスト経路11を確保済みとした、確保済経路12を生成する。
たとえば、図3(b)に示すように、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが、狭路33で他車20Cの確保リクエスト経路11Cと干渉する場合には、自車20Aが他車20Cよりも優先度が高いことを条件に、自車20Aの確保リクエスト経路11Aを確保済みとした、確保済経路12Aを生成する。
優先度は、車両20の状態、走行路面の状態等に応じて逐次決定される。
たとえば、以下のコストを考慮して優先度が決定される。
a)車両20の状態で決まるコスト
積車>空車
上り路>下り路
すなわち、積荷を積んでいる車両20を、空荷の車両20よりも優先し、上り路を走行している車両20を、下り路を走行している車両20よりも優先する。
b)燃費、タイヤ磨耗コスト
長い待ち時間が生じる停車>短い待ち時間が生じる停車>減速必要>減速不要
すなわち、減速が不要な車両20、減速が必要となる車両20、短い待ち時間が生じる停車が必要となる車両20、長い待ち時間が生じる停車が必要となる車両20の順で優先度を高くする。ただし、すでに他車両の待ちで停車中(図3(c)の車両20C)のときはその待ち時間の増分で比較する。つまり、自車両と他車両との停車の時間を考慮し、作業効率を高める。一般的にはシステム全体の作業効率を考慮して、狭路を通行させる車両の通行順序を決定する。
デッドロックが生じるか否かの判定は、周知の「グラフ理論」を用いた数学モデルによって行う。図6は、デッドロックを説明するための図である。図6(a)、(b)はそれぞれ、狭路(対面通行が不可能な片側交互通行区間)で車両20Aと車両20Bが対面した場合の上面図とその数学モデルであり、図6(c)、(d)はそれぞれ、待避所(対面通行が可能な場所)付近の狭路(対面通行が不可能な片側交互通行区間)で車両20A、20Bと車両20C、20Dとが対面した場合の上面図とその数学モデルであり、図6(e)、(f)はそれぞれ、車両20A、20B、20Cが交差点に互いに異なる方向から進入し互いに異なる方向に抜けようとする場合の上面図とその数学モデルである。
デッドロックの判断は、つぎのような手順で数学モデルを生成して行われる。
a)各車両20A、20B…をノードとする。
b)自車の動きを阻害している他車に向けた矢印を持つエッジを描いて、ノード間をエッジで結んだ有向グラフを生成する。ただし多重エッジを描かないようにする。
c)この結果、有向グラフに閉ループが存在する、つまり有向グラフが多重グラフであるとき、デッドロックすると判断する。
d)これに対し、有向グラフに閉ループが存在しない、つまり有向グラフが単純グラフであるとき、デッドロックしないと判断する。
図6の各例ではいずれも、有向グラフに閉ループが存在しており(図6(b)、(d)、(f))、いずれもデッドロックすると判断される。
このデッドロックの判断手法を本実施例に適用すればつぎのようになる。
すなわち、走行を許可しようとする自車20の確保リクエスト経路11を確保済みとした、確保済経路12が生成されたと仮定した上で、確保リクエスト経路11を生成している車両20から、この確保リクエスト経路11と干渉する(重なる)確保済経路12が生成されている車両20に向う矢印の有向グラフを生成し、生成された有向グラフが閉ループを有しているか否かによって、デッドロックが生じるか否かの判断を行う。
本実施例におけるデッドロックの判断は、つぎのような手順で数学モデルを生成して行われる。
a)各車両20A、20B…をノードとする。
b)走行を許可しようとする自車20の確保リクエスト経路11を確保済みとした、確保済経路12が生成されたと仮定する。
c)確保リクエスト経路11を生成している車両20から、この確保リクエスト経路11と干渉する(重なる)確保済経路12が生成されている他車20に向けた矢印を持つエッジを描いて、ノード間をエッジで結んだ有向グラフを生成する。
d)この結果、有向グラフに閉ループが存在する、つまり有向グラフが多重グラフであるとき、デッドロックすると判断する。なお、この場合、仮に設定された確保済経路12は取り消されることになる。
e)これに対し、有向グラフに閉ループが存在しない、つまり有向グラフが単純グラフであるとき、デッドロックしないと判断する。
図7(a)、(b)は、図3(b)、(c)の状態それぞれに対応する数学モデル、つまり有向グラフを示している。なお、図7(a)、(b)では、図3(b)、(c)に示すように車両20Bが進行する先に他車が存在しないため、車両20Bから他車に向うエッジは存在しない。
図3(b)の状態では、図7(a)に示すごとく、有向グラフに閉ループが存在しないため、デッドロックしないと判断される。
これに対して図3(c)の状態では、図7(b)に示すごとく有向グラフに閉ループが存在するため、デッドロックすると判断される。すなわち、図3(c)において、確保済経路12A、12Cを走行すべきとの走行指令を車両20A、20Cに与えて走行を許可すると、車両20Aと車両20Cは狭路33にて対面することとなりデッドロックが生じる。
このように、管制装置40が車両20Aの確保済経路12Aを生成し車両20Aにその確保済経路12Aを走行させる走行指令を送出してから、デッドロックの判断をするのでは、実際にデッドロックが生じてしまうことになる。よって、本発明では、図3(c)に示すように「仮に」車両20Aの確保済経路12Aを生成してみて、その結果デッドロックが生じると判断されるのであれば、その確保済経路12Aを取消し、元の確保リクエスト経路11Aのみの状態に戻すようにしている。
また、管制装置40で、自車20の確保リクエスト経路11が他車20の確保済経路12と干渉すると判断された場合には、当該干渉する部分について他車20の確保済経路12を取り消し確保リクエスト経路11のみの状態に戻すように他車20に要求することができる。この場合、たとえば他車20が自車20の確保リクエスト経路11と干渉する手前の位置で停車するように他車20に要求することができる。
たとえば、図3(b)において、自車20Aの確保リクエスト経路11Aのうち、交差点31、32を含む経路まで確保済経路12Aに生成しようとする場合には、この交差点31、32の領域について他車20Bの確保済経路12Bを取り消し確保リクエスト経路11Bのみの状態に戻すように他車20Bに要求することができる。たとえば、他車20Bが交差点31、32の手前の位置で停車するように他車20Bに要求することができる。
この結果、この要求が実現可能であれば、他車20Bの確保済経路12Bは取り消され確保リクエスト経路11Bのみの状態に戻され、図3(b)の状態は、図8(a)に示す状態となる。これにより自車20Aは、交差点31、32で他車20Bと干渉するおそれがなくなることとなり、図8(b)に示すごとく、確保リクエスト経路11Aの全体を確保済みとした、確保済経路12Aを確保して、終点位置11Aeまで走行することが可能となる(ステップ102)。
(走行制御ステップ;図2のステップ103)
つぎに、各車両20A、20B、20Cを、現在位置から確保済経路12A、12B、12Cの終点位置11Ae、11Be、11Ceまで走行制御する。
たとえば、図8(b)のごとく、車両20Aについて確保済経路12Aが生成されたならば、監視装置40から車両20Aに確保済経路12Aの情報および走行指令が送信される。これにより車両20Aは、現在位置から確保済経路12Aに沿って終点位置11Aeまで走行する(ステップ103)。
つぎに、図9に示すフローチャートを併せ参照して第1実施例をより詳細に説明する。
図9は、管制装置40で行われる処理の手順を示すフローチャートである。
図9におけるステップ201〜206が「確保リクエスト経路生成ステップ」に相当し、ステップ207が「確保済経路生成ステップ」に相当し、ステップ208が「走行制御ステップ」に相当する。
以下においては、特に断りのない限り、走行を許可しようとする車両を「自車」とし「自車」が車両20Aであり、「他車」が車両20B、車両20Cであるとして説明する。したがって、以下の処理は、「自車」が車両20B、車両20Cとなる場合でも同様に実施されることになる。
(確保リクエスト経路生成ステップ)
まず、車両20Aの現在位置、目的地と、作業現場30の地図に基づいて、車両20Aが走行すべき走行経路10Aが生成される。ここで、走行経路は、必ずしも正確な走行軌跡でなくてもよく、たとえば「ある交差点→別の交差点→積込場」といった概略の経路であってもよい(ステップ201)。
つぎに、車両20Aの現在位置から走行維持に必要な距離、つまり前述の「必要距離」が求められる(ステップ202)。
つぎに、走行経路10A上の現在位置から必要距離だけ離間した終点位置に、地図上の干渉領域が存在するか否かが判断される(ステップ203)。
この結果、終点位置に地図上の干渉領域が存在しないと判断された場合には(ステップ204の判断「存在しない」)、つぎのステップ205の処理を実行することなくステップ206に移行するが、終点位置に地図上の干渉領域が存在すると判断された場合には(ステップ204の判断「存在する」)、つぎのステップ205に移行する。
このステップ205では、必要距離を延長して終点位置が地図上の干渉領域に位置しないようにするが、具体的には、走行経路10A上で、現在の終点位置から最も近い距離で地図上の干渉領域と干渉しない位置まで必要距離を延長する。たとえば、図3(b)において、必要距離から計算して、車両20Aの必要距離の終点位置が当初交差点32内に定められたとすると、交差点32、狭路33といった地図上の干渉領域を抜けた直後の地点である広路35(対面通行が可能な通路)の終点35aまで必要距離が延長され、終点位置11Aeとされる(ステップ205)。
つぎに、自車20Aの確保リクエスト経路11Aの終点位置が他車20B、20Cの確保リクエスト経路11B、11Cの終点位置と干渉するか否かを判断し、干渉する場合には、干渉しない位置まで他車20B、20Cの確保リクエスト経路11B、11Cの終点位置を延長する(ステップ206)。
ステップ206の処理は、図10に示される。
図10において「ループ1」の処理は、ステップ301〜ステップ307の処理のことである。
すなわち、まず「ループ1」の処理を開始して(ステップ301)、ステップ302〜306の処理を、ステップ303あるいはステップ305で「ループ1」を抜けるまで繰り返す(ステップ307)。
「ループ1」の処理が開始されると、自車20Aの確保リクエスト経路11Aの終点位置から安全距離内の範囲の位置を、確保リクエスト経路の終点位置としている先行車両が存在しているか否かを判断する。ここで、安全距離とは、計算上の終点位置から実際に停止するまでの位置までの余裕を見込んだ距離のことであり、自車20Aが先行車両と干渉しないで安全に停止できる距離のことである。安全距離は、制御公差に予め設定された車間距離を加えることで求められる。先行車両とは、自車20Aの進行方向前方を同じ方向に走行している車両のみならず、交差点での合流、後進、スイッチバック等によって自車20Aの進行方向前方に割り込んでくる車両も含む(ステップ302)。
この結果、自車20Aの確保リクエスト経路11Aの終点位置から安全距離内の範囲の位置を、確保リクエスト経路の終点位置としている先行車両が存在しないと判断された場合には(ステップ303の判断「存在しない」)、「ループ1」を抜け、ステップ308に移行する。
これに対して自車20Aの確保リクエスト経路11Aの終点位置から安全距離内の範囲の位置を、確保リクエスト経路の終点位置としている先行車両が存在すると判断された場合には(ステップ303の判断「存在する」)、先行車両の確保リクエスト経路の終点位置に安全距離だけ延長する。つまり、先行車両の確保リクエスト経路の現在の終点位置から、自車20Aの進行方向に安全距離だけ離間した位置を、先行車両の確保リクエスト経路の新たな終点位置とする(ステップ304)。
自車20Aに先行する車両(20B等)についてもその確保リクエスト経路の終点位置を確定するために、自車20Aと同様の処理(図9のステップ201〜206)が行われる。このため先行車両の確保リクエスト経路の終点位置を安全距離分だけ延長できない場合がある。たとえば、前方を走行する車両20との距離が近い場合、交差点で自車20の右方から他の車両20が接近している場合などである。そこで、先行車両の確保リクエスト経路の終点位置を安全距離分だけ延長できたか否かの判断がなされ(ステップ305)、この結果、先行車両の確保リクエスト経路の終点位置を安全距離分だけ延長できた場合には(ステップ305の判断「延長できた」)、「ループ1」を抜け、ステップ308に移行する。これに対して先行車両の確保リクエスト経路の終点位置を安全距離分だけ延長できなかった場合には(ステップ305の判断「延長できなかった」)、先行車両の確保リクエスト経路の終点位置を延長しないそのままとし、自車20Aの確保リクエスト経路11Aの終点位置を、先行車両の確保リクエスト経路の終点位置から安全距離以上離間し、かつ地図上の干渉領域に位置しないよう手前の位置まで移動する(ステップ306)。
こうして自車20Aの確保リクエスト経路11Aの終点位置が更新されると、更新された終点位置について「ループ1」の処理が繰り返し行なわれる。ステップ303あるいはステップ305の判断の結果、「ループ1」を抜けると、そのとき得られている終点位置を、自車20Aの確保リクエスト経路11Aの終点位置11Aeとして最終的に確定する(ステップ308)。
(確保済経路生成ステップ)
こうして自車20Aの確保リクエスト経路11Aが生成されると、つぎに、この確保リクエスト経路11Aの範囲で以下の条件を満たす最長の経路を確保済みとした、確保済領域12Aに生成する。
a)自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cと干渉しないこと
b)自車20Aの確保リクエスト経路11Aを確保済みとした、確保済経路12Aが生成されたと仮定した場合にデッドロックが生じないこと
c)自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保リクエスト経路11B、11Cと干渉している場合に、自車20Aが他車20B、20Cよりも優先度が高くなっていること(ステップ207)。

ステップ207の処理は、図11に示される。
すなわち、まず「ループ2」の処理を開始して(ステップ401)、ステップ402〜408の処理を、ステップ403あるいはステップ405あるいはステップ407で「ループ2」を抜けるか、終了条件に至るまで繰り返す。ステップ403で「ループ2」を抜けると、ステップ410〜417の処理が行われる。
「ループ2」では、自車20Aの確保リクエスト経路11Aについて、現在位置から順次、確保済経路12Aを確保すべきか否かの検証が行われる。
「ループ2」の処理が開始されると、まず、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cと干渉しているか否かが判断される(ステップ402)。この結果、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cと干渉していると判断された場合には(ステップ403の判断「他車により確保されている」)、「ループ2」を抜け、ステップ410に移行される。
これに対して、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cと干渉しないと判断された場合には(ステップ403の判断「他車により確保されていない」)、「ループ2」内のつぎのステップ404に移行する。
ステップ404では、自車20Aの確保リクエスト経路11Aを確保済みとした、確保済経路12Aが生成されたものと仮定して、デッドロックが生じるか否かが判断される(ステップ404)。
この結果、デッドロックすると判断された場合には(ステップ405の判断「デッドロックする」)、「ループ2」を抜け、この図11の処理を終える。たとえば図3(c)の状態では、図7(b)に示すごとく有向グラフに閉ループが存在するため、デッドロックすると判断される。すなわち、図3(c)において、自車20Aと他車20Cは狭路33にて対面することとなりデッドロックが生じる。これにより仮に確保リクエスト経路11Aを確保済みとして、生成された確保済経路12Aは、取消され、元の確保リクエスト経路11Aのみの状態に戻され、自車20Aを、現在位置で待機させる措置がとられる。ここで、待機とは、停止して他車20の通過を待つことをいう。
これに対してデッドロックしないと判断された場合には(ステップ405の判断「デッドロックしない」)、「ループ2」内のつぎのステップ406に移行する。
ステップ406では、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保リクエスト経路11B、11Cと干渉している場合に、自車20Aが他車20B、20Cよりも優先度が高くなっているか否かが判断される(ステップ406)。この結果、自車20Aの優先度が低いと判断された場合には(ステップ407の判断「優先度低い」)、「ループ2」を抜け、この図11の処理を終える。たとえば、図3(b)に示すように、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが、狭路33で他車20Cの確保リクエスト経路11Cと干渉する場合に、自車20Aの優先度が他車20Cよりも低ければ、自車20Aを、現在位置で待機させる措置がとられる。
これに対して、自車20Aの優先度が高いと判断された場合には(ステップ407の判断「優先度高い」)、自車20Aの確保リクエスト経路11Aを確保済みとした、確保済経路12Aを生成する。これにより、たとえば、図3(b)に示すように、自車20Aの現在位置から交差点31の手前までの区間内で、確保リクエスト経路11Aを確保済みとした、確保済経路12Aが生成され、その確保済経路12Aの走行が許可されることになる(ステップ408)。
以後、自車20Aの確保リクエスト経路11Aのうち確保済経路12Aが生成されていない部分について、順次「ループ2」の処理が繰り返し行なわれる。自車20Aの確保リクエスト経路11Aの最終地点まで確保済経路12Aが生成されれば「ループ2」の終了条件を満たすこととなり、「ループ2」の処理を終える。たとえば、図8(a)に示すごとくデッドロックせず、自車20Aの優先度が高い状態であれば、図8(b)に示すように、自車20Aの確保リクエスト経路11A全体を確保済みとした、確保済経路12Aが生成され、自車20Aは確保リクエスト経路11Aの終点位置11Aeまで走行することが可能となる。
一方、「ループ2」の途中のステップ403で、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cと干渉していると判断された場合には(ステップ403の判断「他車により確保されている」)、「ループ2」を抜け、ステップ410に移行される。
ステップ410以降では、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cと干渉する部分について、他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cを取り消し確保リクエスト経路11B、11Cのみの状態に戻すように他車20B、20Cに要求する処理が行われ、デッドロックせず、自車20Aの優先度が高いことを条件に、他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cを取り消し確保リクエスト経路11B、11Cのみの状態に戻し、自車20Aの確保リクエスト経路11Aを確保済みとした、確保済経路12Aを生成していく処理が行われる。
ステップ410では、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cと干渉する部分について、他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cを取り消し確保リクエスト経路11B、11Cのみの状態に戻すことが可能であるか否かが判断される(ステップ410)。この結果、確保済経路の取消しが不可能であると判断された場合には(ステップ411の判断「不可能」)、この図11の処理を終える。これにより、たとえば、自車20Aを、現在位置で待機させる措置がとられる。
これに対して確保済経路の取消しが可能であると判断された場合には(ステップ411の判断「可能」)、他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cが取り消されて確保リクエスト経路11B、11Cのみの状態に戻され、自車20Aの確保リクエスト経路11Aを確保済みとした、確保済経路12Aが生成されたと仮定してデッドロックするか否かが判断される(ステップ412)。この結果、デッドロックすると判断された場合には(ステップ413の判断「デッドロックする」)、この図11の処理を終える。これにより、仮に確保リクエスト経路11Aを確保済みとして、生成された確保済経路12Aは、取消され、元の確保リクエスト経路11Aのみの状態に戻されるとともに、仮に生成された確保リクエスト経路11B、11Cは取り消されて元の確保済経路11B、11Cのみの状態に戻され、たとえば、自車20Aを、現在位置で待機させる措置がとられる。
これに対してデッドロックしないと判断された場合には(ステップ413の判断「デッドロックしない」)、つぎに、自車20Aが他車20B、20Cよりも優先度が高くなっているか否かが判断される(ステップ414)。この結果、自車20Aの優先度が低いと判断された場合には(ステップ415の判断「優先度低い」)、この図11の処理を終える。これにより、たとえば、自車20Aを、現在位置で待機させる措置がとられる。
これに対して、自車20Aの優先度が高いと判断された場合には(ステップ415の判断「優先度高い」)、自車20Aの確保リクエスト経路11Aが他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cと干渉する部分について、他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cを取り消し確保リクエスト経路11B、11Cのみの状態に戻す処理が行われる。これにより他車20B、20Cの確保済経路12B、12Cが取り消され確保リクエスト経路11B、11Cのみの状態に戻される(ステップ416)。一方、自車20Aの確保リクエスト経路11Aを確保済みとした、確保済経路12Aが生成される(ステップ417)。たとえば、図3(b)において、自車20Aの確保リクエスト経路11Aのうち、交差点31、32を含む経路を確保済みとした、確保済経路12Aを生成しようとする場合には、他車20Bが交差点31、32の手前の位置で停車するように他車20Bに要求する。この結果、現在車速と停車位置までの距離を考慮して他車20Bの停車の要求が実現可能であれば、他車20Bの確保済経路12Bは取り消されて確保リクエスト経路11Bのみの状態に戻されて、図3(b)の状態は、図8(a)に示す状態となる。なお、他車20Bの停車の要求が実現可能であるか否かの判断は、当該車両20Bの処理装置22で行われる。処理装置22で、通常の減速度で停車可能か否かが判断され、その結果、停車可能であると判断されたならば、車両20Bから管制装置40に対して「停車可能」である旨の信号が送出される。これを受けて管制装置40は、他車20Bの確保済経路12Bを取り消して確保リクエスト経路11Bのみの状態に戻す処理を行う。
これにより自車20Aは、交差点31、32で他車20Bと干渉するおそれがなくなることとなり、図8(b)に示すごとく、確保リクエスト経路11Aの全体を確保済みとした、確保済経路12Aを生成することができる。この結果、自車20Aは、確保リクエスト経路11Aの終点位置11Aeまで走行することが可能となる。
(走行制御ステップ)
こうして車両20Aの確保済経路12Aが生成されると、車両20Aを、現在位置から確保済経路12Aの終点位置11Aeまで走行制御する。たとえば、図8(b)のごとく、車両20Aについて確保済経路12Aが生成されたならば、監視装置40から車両20Aに確保済経路12Aの情報および走行指令が送信される。これにより車両20Aは、現在位置から確保済経路12Aに沿って終点位置11Aeまで走行する。他の車両20B、20Cについても同様の処理が行われ、同様に各車両20B、20Cは現在位置から確保済経路12B、12Cに沿って終点位置11Be、11Ceまで走行する(ステップ208)。
以上のように本実施例によれば、デッドロックが確実に回避されるため、デッドロックしない状態で作業効率よく複数の車両を作業現場で走行させることができる。さらに車両が停車している時間を少なくでき作業効率が向上する。
(第2実施例)
図4(a)は第2実施例の説明図である。
図4(a)は、図3とは異なる作業現場30の領域を示したものであり、3台の車両20A、20B、20Cが各走行経路に沿って走行する様子を上面図にて示している。図4(a)は、狭路34、つまり対面通行が不可能な片側交互通行区間34に各車両20A、20B、20Cの走行経路が併存する場合を示している。車両20A、20Bはそれぞれ、走行経路に沿って同一方向(図中右方向)に走行し、車両20Cは走行経路に沿って反対方向(図中左方向)に走行する。
第2実施例における地図上の干渉領域は、図4(a)に示す狭路(対面通行が不可能な片側交互通行区間)34となる。
この第2実施例においても、図2ないしは図9、図10、図11に示す第1実施例のフローチャートと同様の処理が同様の手順で行われる。
(確保リクエスト経路生成ステップ)
この第2実施例においても、確保リクエスト経路11は、走行経路10上にあって現在位置から走行停止位置までの経路であって、地図上の干渉領域および他車20の確保リクエスト経路11の終点位置と、干渉しない位置が終点となるように生成する。また走行経路10上の現在位置から必要距離だけ離間した終点位置が地図上の干渉領域に位置する場合には、必要距離を延長して終点位置が地図上の干渉領域に位置しないようにする
よって、図4(a)に示すように、車両20A、20B、20Cの確保リクエスト経路11A、11B、11Cは、終点位置が狭路34に位置しないように定められる。
また図4(a)において、自車20Aの確保リクエスト経路11Aの終点位置が自車20Aに先行する他車20Bの確保リクエスト経路11Bの終点位置と干渉する場合には、干渉しない位置まで他車20Bの確保リクエスト経路11Bの終点位置を延長して、新たな終点位置を定める。
この際に、図10のステップ304に示すように、先行車両の終点位置は、終点位置+安全距離の位置まで延長される。すなわち、図8(c)に示すごとく、先行車両20Bの進行方向前方に、さらに先行する車両20Dが走行していたとする。当初その車両20Dの確保リクエスト経路11Dの終点位置が先行車両20Bの確保リクエスト経路11Bの終点位置から安全距離内の範囲に入っていたとする。この場合も、先行車両20Bが「自車」となって、図10に示す処理が行われることから、車両20Aに先行する車両20Bの確保リクエスト経路11Bの終点位置の延長、車両20Bに先行する車両20Dの確保リクエスト経路11Dの終点位置の延長が順次行われることになる(ステップ304)。
(確保済経路生成ステップ)
図4(a)に示すように、自車20A、20Bの確保リクエスト経路11A、11Bが、狭路34で他車20Cの確保リクエスト経路11Cと干渉する場合には、自車20A、20Bが他車20Cよりも優先度が高いことを条件に、自車20A、20Bの確保リクエスト経路11A、11Bを確保済みとした、確保済経路12A、12Bを生成する。
(走行制御ステップ)
こうして車両20A、20Bの確保済経路12A、12Bが生成されると、車両20A、20Bを、現在位置から確保済経路12Aの終点位置まで走行制御する。他の車両についても同様に走行制御する。
この結果、図4(a)、図8(c)に示すように、車両20B、車両20Aを一度に、あるいは、車両20D、20B、20Aを一度に先行車両に追従しつつ通行させることが可能となり、これにより車両20B、車両20Aを、あるいは、車両20D、20B、20Aを一方向に一挙に通行させた後に、車両20Cを他方向から交互に走行させることができる(図中通行順序をそれぞれ(1)、(2)、(3)あるいは(1)、(2)、(3)、(4)にて示す)。
作業効率が向上している点につき、第2実施例の図4(a)、図8(c)と比較例の図4(b)、図8(d)を参照して説明する。
従来にあっては、片側交互通行する場合、図8(d)に示すように、車両20D、車両20C、車両20B、車両20Aを交互に、走行させるようにしていた(図中通行順序を(1)、(2)、(3)、(4)にて示す)。また、図4(b)に示すように、車両20B、車両20C、車両20Aを交互に、走行させるようにしていた(図中通行順序を(1)、(2)、(3)にて示す)。
これに対して、本第2実施例では、確保リクエスト経路11、確保済経路12という概念を導入し、干渉しない範囲で最長の経路の走行を許可しデッドロックを抑制するようにしたので、同じ片側交互通行する場合、図4(a)、図8(c)に示すように、車両20B、車両20Aを一度に、あるいは、車両20D、20B、20Aを一度に先行車両に追従しつつ通行させることが可能となり、これにより車両20B、車両20Aを、あるいは、車両20D、20B、20Aを一方向に一挙に通行させた後に、車両20Cを他方向から交互に走行させることができる(図中通行順序をそれぞれ(1)、(2)、(3)あるいは(1)、(2)、(3)、(4)にて示す)。これにより作業効率が飛躍的に向上する。
なお、上述した第1、第2実施例では、管制装置40の処理装置42に、確保リクエスト経路生成部42a、膠着状態判定部42b、確保済経路生成部42cを設けて、確保リクエスト経路11、確保済経路12を生成するものとして説明したが、図12(b)に示すように、車両20の処理装置22に同様の機能として確保リクエスト経路生成部22a、膠着状態判定部22b、確保済経路生成部22cを設け、車両20、20相互間で直接情報を送受信することにより、車両20で確保リクエスト経路11、確保済経路12を生成するように構成してもよい。

Claims (7)

  1. 複数の無人車両を各走行経路に沿って走行させるための無人車両の走行制御装置であって、
    各車両毎に、走行経路上にあって現在位置から走行停止位置までの経路であって、地図上の干渉領域および他車の確保リクエスト経路の終点位置と干渉しない位置を終点位置とする確保リクエスト経路であって、当該確保リクエスト経路の長さは、現在の車速に基づいて逐次計算により求められた必要距離か、または予め定められた固定的な必要距離として設定され、当該確保リクエスト経路の終点位置は、現在位置から前記必要距離だけ離間した前記走行経路上の任意の位置に設定されている確保リクエスト経路を生成する確保リクエスト経路生成部と、
    各車両毎に、自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉しないこと、および自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路が生成されたと仮定した場合に膠着状態が生じないことを判定する膠着状態判定部と、
    自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路を生成する確保済経路生成部と、
    各車両を、現在位置から確保済経路の終点位置まで走行制御する走行制御部と
    を含むこと
    を特徴とする無人車両の走行制御装置。
  2. 複数の無人車両を各走行経路に沿って走行させるための無人車両の走行制御方法であって、
    各車両毎に、走行経路上にあって現在位置から走行停止位置までの経路であって、地図上の干渉領域および他車の確保リクエスト経路の終点位置と干渉しない位置を終点位置とする確保リクエスト経路であって、当該確保リクエスト経路の長さは、現在の車速に基づいて逐次計算により求められた必要距離か、または予め定められた固定的な必要距離として設定され、当該確保リクエスト経路の終点位置は、現在位置から前記必要距離だけ離間した前記走行経路上の任意の位置に設定されている確保リクエスト経路を生成する確保リクエスト経路生成ステップと、
    各車両毎に、自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉しないこと、および自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路が生成されたと仮定した場合に膠着状態が生じないこと、を条件に、自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路を生成する確保済経路生成ステップと、
    各車両を、現在位置から確保済経路の終点位置まで走行制御する走行制御ステップと
    を含むこと
    を特徴とする無人車両の走行制御方法。
  3. 確保済経路生成ステップにおいて、自車の確保リクエスト経路と他車の確保リクエスト経路が干渉する場合には、自車が他車よりも優先度が高いことを条件に、自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路を生成すること
    を特徴とする請求項2記載の無人車両の走行制御方法。
  4. 複数の無人車両を各走行経路に沿って走行させるための無人車両の走行制御方法であって、
    各車両毎に、走行経路上にあって現在位置から走行停止位置までの経路であって、地図上の干渉領域および他車の確保リクエスト経路の終点位置と干渉しない位置を終点位置とする確保リクエスト経路を生成する確保リクエスト経路生成ステップと、
    各車両毎に、自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉しないこと、および自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路が生成されたと仮定した場合に膠着状態が生じないこと、を条件に、自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路を生成する確保済経路生成ステップと、
    各車両を、現在位置から確保済経路の終点位置まで走行制御する走行制御ステップと
    を含むこと
    を特徴とする無人車両の走行制御方法であって、
    確保済経路生成ステップでは、
    自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路が生成されたと仮定した上で、
    確保リクエスト経路が生成されている車両から、この確保リクエスト経路と干渉する確保済経路が生成されている車両に向う矢印の有向グラフを生成し、
    生成された有向グラフが閉ループを有しているか否かによって、
    膠着状態が生じるか否かの判断を行うこと
    を特徴とする無人車両の走行制御方法。
  5. 確保済経路生成ステップにおいて、自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉すると判断された場合には、当該干渉する部分について他車の確保済経路を取り消すように他車に要求すること
    を特徴とする請求項2記載の無人車両の走行制御方法。
  6. 請求項5において、自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉すると判断された場合には、他車が自車の確保リクエスト経路と干渉する手前の位置で停車するように他車に要求すること
    を特徴とする無人車両の走行制御方法。
  7. 複数の無人車両を各走行経路に沿って走行させるための無人車両の走行制御方法であって、
    各車両毎に、走行経路上にあって現在位置から走行停止位置までの経路であって、地図上の干渉領域および他車の確保リクエスト経路の終点位置と干渉しない位置を終点位置とする確保リクエスト経路を生成する確保リクエスト経路生成ステップと、
    各車両毎に、自車の確保リクエスト経路が他車の確保済経路と干渉しないこと、および自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路が生成されたと仮定した場合に膠着状態が生じないこと、を条件に、自車の確保リクエスト経路を確保済みとした、確保済経路を生成する確保済経路生成ステップと、
    各車両を、現在位置から確保済経路の終点位置まで走行制御する走行制御ステップと
    を含むこと
    を特徴とする無人車両の走行制御方法であって、
    確保リクエスト経路生成ステップにおいて、自車の確保リクエスト経路の終点位置が他車の確保リクエスト経路の終点位置と干渉する場合には、干渉しない位置まで他車の確保リクエスト経路の終点位置を延長すること
    を特徴とする無人車両の走行制御方法。
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