JP5913187B2 - 飲料用ノンアルミ紙容器及び飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法 - Google Patents

飲料用ノンアルミ紙容器及び飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5913187B2
JP5913187B2 JP2013095123A JP2013095123A JP5913187B2 JP 5913187 B2 JP5913187 B2 JP 5913187B2 JP 2013095123 A JP2013095123 A JP 2013095123A JP 2013095123 A JP2013095123 A JP 2013095123A JP 5913187 B2 JP5913187 B2 JP 5913187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
polyester resin
melting point
layer
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013095123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014213923A (ja
Inventor
勝行 大久保
勝行 大久保
茂和 宮川
茂和 宮川
智之 増田
智之 増田
昌男 久保
昌男 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Yakult Honsha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd, Yakult Honsha Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP2013095123A priority Critical patent/JP5913187B2/ja
Publication of JP2014213923A publication Critical patent/JP2014213923A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5913187B2 publication Critical patent/JP5913187B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Cartons (AREA)

Description

本発明は、例えば牛乳や果汁ジュースなどの飲料液体を収容し、ストローを挿し込んで飲料液体を吸引して飲用する飲料用ノンアルミ紙容器及び飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法に関する。
ストローを挿し込んで飲料液体を吸引して飲用する飲料用紙容器として、従来、所定の位置にストロー挿入孔を設けた紙基材層の外面側に、ストロー挿入孔も被覆するように熱可塑性樹脂層を積層し、内面側にバリア層として、外内に熱可塑性樹脂層を施したアルミ箔層をストロー挿入孔も被覆するように積層した積層構造を有するものが知られている。しかるに、紙容器のリサイクルや廃棄処理の観点から、アルミ箔層を使用しない紙容器が求められている。
アルミ箔層に代わるバリア層として、エチレンビニルアルコール共重合体や脂肪族ポリアミド等の合成樹脂層を使用したノンアルミ紙容器があるが、エチレンビニルアルコール共重合体等の合成樹脂層は伸性があり、ストローを突刺して開口する際に、ストロー挿入孔の部分の合成樹脂層が伸びてスムーズにストローを突刺せないといった問題があった。この問題を解決するものとして、合成樹脂層に薄紙層を積層して一体化し、薄紙層により合成樹脂層に剛性を付与し、合成樹脂層の伸性を押さえてストローを容易に突刺せるようにした紙容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、アルミ箔層に代わるバリア層として、ポリエチレンテレフタレートに代表されるポリエステルフィルムを使用できることが知られている。しかしポリエステルフィルムは突刺し強度が高く、ストローによる突刺しが困難であるといった問題があった。この問題を解決するものとして、延伸ポリエステルフィルムにシリカやアルミナを蒸着することにより突刺し強度を低くし、ストローを容易に突刺せるようにした紙製パック用包装材が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
再公表特許WO2002/026572号公報 特開2003−137342号公報
しかるに、特許文献1に記載の紙容器では、伸性のある合成樹脂層に薄紙層を積層して一体化することにより、薄紙層により合成樹脂層に剛性が付与され、合成樹脂層の伸性が押さえられてストローを容易に突刺せるようになったが、薄紙層の坪量や厚さ等に左右され安定性といった点で十分とはいえない。
また、特許文献2に記載の紙容器では、延伸ポリエステルフィルムにシリカやアルミナを蒸着することにより、突刺し強度が低くなりストローを突刺せるようになったが、ストローの突刺しが容易と感じられるには至っていない。
また、特許文献1、2に記載の紙容器は、いずれも紙基材層の一定の面積を打ち抜いて形成されるストロー挿入孔の部分が脆弱になり、ストロー挿入孔の部分に衝撃が加わることにより紙容器が破損し、密封性が損なわれるおそれがある。また、ストロー挿入孔を覆う合成樹脂層が透明な場合、遮光性が低いため十分な光バリア性が得られず、飲料の光劣化の原因となり、また、紙容器内の飲料液体が外部から見えてしまうことになる。合成樹脂層に着色印刷や着色樹脂を練り込む等により遮光性を付与することでこれらの問題は防止可能であるが、コストアップになるといった問題がある。また、紙基材層を打ち抜いてストロー挿入孔を形成する際に、ごみとなる大量の打ち抜き片が発生する。
本発明の目的は、光バリア性、密封性に優れ、また容器内が見えないようにし、さらにはストローによる突刺しを容易にしたストロー突刺口を有する飲料用ノンアルミ紙容器及び飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る飲料用ノンアルミ紙容器は、紙基材層の内面側に易突刺性樹脂層を有すると共に、少なくとも前記紙基材層を貫通する線状切り込み部が形成されたストロー突刺口を有する飲料用ノンアルミ紙容器であって、前記紙基材層の坪量が130〜180g/mであり、また、前記紙基材層の外面側に少なくとも1層の熱可塑性樹脂層を有し、前記紙基材層の内面側に熱可塑性樹脂層、易突刺性樹脂層、熱可塑性樹脂層の順に有すると共に、前記易突刺性樹脂層が易突刺性ポリエステル樹脂層であり、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂98〜80wt%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂2〜20wt%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)が積層され、かつ少なくとも一軸延伸されているポリエステルフィルムであって、前記ポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂の融点よりも10℃低い温度より高く、且つポリエステル樹脂層(B)の融点よりも低い温度で熱処理施されており、前記易突刺性ポリエステル樹脂層の厚さは7〜20μm、引張強度はJIS K7127に基づいて測定された数値として40〜200MPaであり、さらに、前記線状切り込み部は、複数の円弧状切り込み線と、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円の中心から半径方向へ、少なくとも半径以上の長さで前記円弧状切り込み線と接触しないように延在する少なくとも3本の直線状第1切り込み線と、前記仮想円の半径方向外方および/または半径方向内方へ延在する、少なくとも1本の直線状第2切り込み線とで形成されており、前記直線状第2切り込み線の始点が前記円弧状切り込み線上にあることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の飲料用ノンアルミ紙容器であって、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、前記ポリエステル樹脂層(B)の厚みの合計が1〜10μmであり、かつ前記ポリエステルフィルムを示差走査熱量測定にて測定した際に、前記ポリエステル樹脂層(B)のガラス転移温度以上、前記ポリエステル樹脂層(A)の融点未満の温度領域に発熱を表すピーク(C)を有し、前記ピーク(C)の示す熱量が−10mJ/mgより小さい延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2のいずれか1項に記載の飲料用ノンアルミ紙容器であって、前記直線状第2切り込み線が、3本または4本形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、紙基材層の内面側に易突刺性樹脂層を有すると共に、少なくとも前記紙基材層を貫通する線状切り込み部が形成されたストロー突刺口を有する飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法であって、前記紙基材層の坪量が130〜180g/m であり、また、前記紙基材層の外面側に少なくとも1層の熱可塑性樹脂層を有し、前記紙基材層の内面側に熱可塑性樹脂層、易突刺性樹脂層、熱可塑性樹脂層の順に有すると共に、前記易突刺性樹脂層が易突刺性ポリエステル樹脂層であり、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂98〜80wt%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂2〜20wt%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)が積層され、かつ少なくとも一軸延伸されているポリエステルフィルムであって、前記ポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂の融点よりも10℃低い温度より高く、且つポリエステル樹脂層(B)の融点よりも低い温度で熱処理を施しており、前記易突刺性ポリエステル樹脂層の厚さは7〜20μm、引張強度はJIS K7127に基づいて測定された数値として40〜200MPaであり、さらに、前記線状切り込み部は、複数の円弧状切り込み線と、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円の中心から半径方向へ、少なくとも半径以上の長さで前記円弧状切り込み線と接触しないように延在する少なくとも3本の直線状第1切り込み線と、前記仮想円の半径方向外方および/または半径方向内方へ延在する、少なくとも1本の直線状第2切り込み線とで形成されており、前記直線状第2切り込み線の始点が前記円弧状切り込み線上にあることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法であって、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、前記ポリエステル樹脂層(B)の厚みの合計が1〜10μmであり、かつ前記ポリエステルフィルムを示差走査熱量測定にて測定した際に、前記ポリエステル樹脂層(B)のガラス転移温度以上、前記ポリエステル樹脂層(A)の融点未満の温度領域に発熱を表すピーク(C)を有し、前記ピーク(C)の示す熱量が−10mJ/mgより小さい延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5のいずれか1項に記載の飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法であって、前記直線状第2切り込み線が、3本または4本形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の飲料用ノンアルミ紙容器によれば、紙基材層の内面側に易突刺性樹脂層を有すると共に、少なくとも前記紙基材層を貫通する線状切り込み部が形成されたストロー突刺口を有するので、前記紙基材層を貫通する線状切り込み部は、従来のストロー挿入孔に比べ耐衝撃性、密封性、光バリア性に優れ、また、容器内を確実に隠蔽することができる。また、ストローを突刺して開口する際に、切り込み部分にストローの先端を押し当てたとき、ストローの先端が紙基材層の内面側に有する易突刺性樹脂層を容易に突裂き、そして、ストローの押し込みを続けることにより紙基材層は切り込み部分に沿って内面側に押し込まれ開口するので、ストローをストロー突刺口に容易に突刺すことができる。
そして、前記紙基材層の坪量が130〜180g/mであって、前記紙基材層の外面側に少なくとも1層の熱可塑性樹脂層を有し、前記紙基材層の内面側に熱可塑性樹脂層、易突刺性樹脂層、熱可塑性樹脂層の順に有すると共に、前記易突刺性樹脂層が易突刺性ポリエステル樹脂層であるので、ヒートシールにより前記紙基材層の外面側の熱可塑性樹脂層と内面側の熱可塑性樹脂層とを接着し、容器を容易に成型することができる。
そして、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂98〜80wt%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂2〜20wt%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)が積層され、かつ少なくとも一軸延伸されているポリエステルフィルムであって、前記ポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂の融点よりも10℃低い温度より高く、且つポリエステル樹脂層(B)の融点よりも低い温度で熱処理されており、前記易突刺性ポリエステル樹脂層の厚さは7〜20μm、引張強度はJIS K7127に基づいて測定された数値として40〜200MPaであるので、このように構成された延伸ポリエステルフィルムからなる易突刺性ポリエステル樹脂層は、優れた突刺性を有しており、ストローで容易に突裂くことができるので、ストローをストロー突刺口に軽い力で容易且つ確実に突刺すことができる。
さらに、前記線状切り込み部は、複数の円弧状切り込み線と、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円の中心から半径方向へ、少なくとも半径以上の長さで前記円弧状切り込み線と接触しないように延在する少なくとも3本の直線状第1切り込み線と、前記仮想円の半径方向外方および/または半径方向内方へ延在する、少なくとも1本の直線状第2切り込み線とで形成されており、前記直線状第2切り込み線の始点が前記円弧状切り込み線上にあるので、ストローを突刺して開口する際に、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円の中心で交叉する少なくとも3本の直線状第1切り込み線の交叉点に押し当てることにより、少なくとも3本の直線状第1切り込み線で形成された紙基材層の分割部を直線状第1切り込み線に沿って内面側に押し込む際、複数の円弧状切り込み線が紙基材層の剛性を緩和するヒンジとなって分割部の押し曲げを容易にする。しかもその始点が前記円弧状切り込み線上にあり、前記仮想円の半径方向外方および/または半径方向内方へ延在する、少なくとも1本の直線状第2切り込み線が複数の円弧状切り込み線からの分割部の押し曲げを容易にするので、ストローをストロー突刺口に一層軽い力で容易に突刺すことができる。特に、複数の円弧状切り込み線が、少なくとも3本の直線状第1切り込み線の交叉点から等距離にある場合、即ち、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円が正円である場合、紙基材層の剛性を緩和するヒンジとなって分割部の押し曲げを容易にする効果が顕著であり、ストローをストロー突刺口に特に軽い力で容易に突刺すことができるため好ましい。
請求項2に記載の飲料用ノンアルミ紙容器によれば、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、前記ポリエステル樹脂層(B)の厚みの合計が1〜10μmであり、かつ前記ポリエステルフィルムを示差走査熱量測定にて測定した際に、前記ポリエステル樹脂層(B)のガラス転移温度以上、前記ポリエステル樹脂層(A)の融点未満の温度領域に発熱を表すピーク(C)を有し、前記ピーク(C)の示す熱量が−10mJ/mgより小さい延伸ポリエステルフィルムであるので、このように構成された延伸ポリエステルフィルムからなる易突刺性ポリエステル樹脂層は、優れた突刺性を有しており、ストローで容易に突裂くことができるので、ストローをストロー突刺口に軽い力で容易且つ確実に突刺すことができる。

請求項3に記載の飲料用ノンアルミ紙容器によれば、前記直線状第2切り込み線が3本または4本形成されているので、3本または4本の前記直線状第2切り込み線が複数の円弧状切り込み線からの分割部の押し曲げを容易にし、ストローをストロー突刺口に一層軽い力で容易に突刺すことができる特に、複数の円弧状切り込み線が、少なくとも3本の直線状第1切り込み線の交叉点から等距離にある場合、即ち、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円が正円である場合、紙基材層の剛性を緩和するヒンジとなって分割部の押し曲げを容易にする効果が顕著であり、ストローをストロー突刺口に特に軽い力で容易に突刺すことができるため好ましい。
請求項4に記載の飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法によれば、紙基材層の内面側に易突刺性樹脂層を有すると共に、少なくとも前記紙基材層を貫通する線状切り込み部が形成されたストロー突刺口を有するので、前記紙基材層を貫通する線状切り込み部は、従来のストロー挿入孔に比べ耐衝撃性、密封性、光バリア性に優れ、また、容器内を確実に隠蔽することができる。また、ストローを突刺して開口する際に、切り込み部分にストローの先端を押し当てたとき、ストローの先端が紙基材層の内面側に有する易突刺性樹脂層を容易に突裂き、そして、ストローの押し込みを続けることにより紙基材層は切り込み部分に沿って内面側に押し込まれ開口するので、ストローをストロー突刺口に容易に突刺すことができる。
そして、前記紙基材層の坪量が130〜180g/m であって、前記紙基材層の外面側に少なくとも1層の熱可塑性樹脂層を有し、前記紙基材層の内面側に熱可塑性樹脂層、易突刺性樹脂層、熱可塑性樹脂層の順に有すると共に、前記易突刺性樹脂層が易突刺性ポリエステル樹脂層であるので、ヒートシールにより前記紙基材層の外面側の熱可塑性樹脂層と内面側の熱可塑性樹脂層とを接着し、容器を容易に成型することができる。
そして、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂98〜80wt%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂2〜20wt%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)が積層され、かつ少なくとも一軸延伸されているポリエステルフィルムであって、前記ポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂の融点よりも10℃低い温度より高く、且つポリエステル樹脂層(B)の融点よりも低い温度で熱処理が施されており、前記易突刺性ポリエステル樹脂層の厚さは7〜20μm、引張強度はJIS K7127に基づいて測定された数値として40〜200MPaであるので、このように構成された延伸ポリエステルフィルムからなる易突刺性ポリエステル樹脂層は、優れた突刺性を有しており、ストローで容易に突裂くことができるので、ストローをストロー突刺口に軽い力で容易且つ確実に突刺すことができる。
さらに、前記線状切り込み部は、複数の円弧状切り込み線と、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円の中心から半径方向へ、少なくとも半径以上の長さで前記円弧状切り込み線と接触しないように延在する少なくとも3本の直線状第1切り込み線と、前記仮想円の半径方向外方および/または半径方向内方へ延在する、少なくとも1本の直線状第2切り込み線とで形成されており、前記直線状第2切り込み線の始点が前記円弧状切り込み線上にあるので、ストローを突刺して開口する際に、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円の中心で交叉する少なくとも3本の直線状第1切り込み線の交叉点に押し当てることにより、少なくとも3本の直線状第1切り込み線で形成された紙基材層の分割部を直線状第1切り込み線に沿って内面側に押し込む際、複数の円弧状切り込み線が紙基材層の剛性を緩和するヒンジとなって分割部の押し曲げを容易にする。しかもその始点が前記円弧状切り込み線上にあり、前記仮想円の半径方向外方および/または半径方向内方へ延在する、少なくとも1本の直線状第2切り込み線が複数の円弧状切り込み線からの分割部の押し曲げを容易にするので、ストローをストロー突刺口に一層軽い力で容易に突刺すことができる。特に、複数の円弧状切り込み線が、少なくとも3本の直線状第1切り込み線の交叉点から等距離にある場合、即ち、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円が正円である場合、紙基材層の剛性を緩和するヒンジとなって分割部の押し曲げを容易にする効果が顕著であり、ストローをストロー突刺口に特に軽い力で容易に突刺すことができるため好ましい。
請求項5に記載の飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法によれば、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、前記ポリエステル樹脂層(B)の厚みの合計が1〜10μmであり、かつ前記ポリエステルフィルムを示差走査熱量測定にて測定した際に、前記ポリエステル樹脂層(B)のガラス転移温度以上、前記ポリエステル樹脂層(A)の融点未満の温度領域に発熱を表すピーク(C)を有し、前記ピーク(C)の示す熱量が−10mJ/mgより小さい延伸ポリエステルフィルムであるので、このように構成された延伸ポリエステルフィルムからなる易突刺性ポリエステル樹脂層は、優れた突刺性を有しており、ストローで容易に突裂くことができるので、ストローをストロー突刺口に軽い力で容易且つ確実に突刺すことができる。
請求項6に記載の飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法によれば、前記直線状第2切り込み線が3本または4本形成されているので、3本または4本の前記直線状第2切り込み線が複数の円弧状切り込み線からの分割部の押し曲げを容易にし、ストローをストロー突刺口に一層軽い力で容易に突刺すことができる特に、複数の円弧状切り込み線が、少なくとも3本の直線状第1切り込み線の交叉点から等距離にある場合、即ち、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円が正円である場合、紙基材層の剛性を緩和するヒンジとなって分割部の押し曲げを容易にする効果が顕著であり、ストローをストロー突刺口に特に軽い力で容易に突刺すことができるため好ましい。
本発明に係る飲料用ノンアルミ紙容器の実施の形態の一例を示す斜視図である。 本例の飲料用ノンアルミ紙容器のストロー突刺口の構成を示す断面図である。 本例のストロー突刺口に形成された紙基材層を貫通する切り込み部分を示す平面説明図である。 (a)、(b)はストロー突刺口に形成された紙基材層を貫通する切り込み部分の他例を示す平面説明図である。
以下、本発明に係る飲料用ノンアルミ紙容器の実施の形態の一例を図1乃至図4を参照して詳細に説明する。
図1は本例の飲料用ノンアルミ紙容器を示す斜視図、図2は本例の飲料用ノンアルミ紙容器のストロー突刺口の構成を示す断面図、図3は本例のストロー突刺口に形成された紙基材層を貫通する切り込み部分を示す平面説明図、図4(a)、(b)はストロー突刺口に形成された紙基材層を貫通する線状切り込み部の他例を示す平面説明図である。
本例の飲料用ノンアルミ紙容器1は、直方体に成形された容器となっており、その包装材料2は、本例では、紙基材層3の外面側に2層の熱可塑性樹脂層4,5を有し、紙基材層3の内面側に熱可塑性樹脂層6、易突刺性樹脂層7、熱可塑性樹脂層8の順に有する積層構造となっている。このような積層構造を有する包装材料2を成型して得られる飲料用ノンアルミ紙容器1は、上面に少なくとも紙基材層を貫通する線状切り込み部が形成されたストロー突刺口9を有している。この飲料用ノンアルミ紙容器1の上面に有するストロー突刺口9は、包装材料2の製造段階で設けられる。
包装材料2の製造について説明する。
本例では、紙基材層3の外面側に熱可塑性樹脂層4を積層して、ラミネート紙基材層10とする。次に、ラミネート紙基材層10に、ストロー突刺口9に形成されるラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11を形成する。前記紙基材層3の坪量は、特に限定されるものではないが、飲料用ノンアルミ紙容器1の強度とストローの突刺性の点から、坪量が100〜250g/mであることが好ましく、130〜180g/mであることがより好ましい。すなわち、坪量が100g/m未満の場合は、飲料用ノンアルミ紙容器1の強度が不十分な場合があり、250g/mより大きい場合は、ストローの突刺性が劣る場合がある。
つぎに、線状切り込み部11を形成したラミネート紙基材層10の外面側に熱可塑性樹脂層5を積層し、また、ラミネート紙基材層10の内面側に熱可塑性樹脂層6、易突刺性樹脂層7、熱可塑性樹脂層8の順に積層して製造される。
易突刺性樹脂層7は、例えば、易突刺性エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂層、易突刺性ナイロン樹脂層、易突刺性ポリエステル樹脂層を挙げることができる。また、易突刺性ナイロン樹脂としては、ユニチカ株式会社製の「エンブレムNCBC」、出光ユニテック株式会社製の「ユニアスロン(登録商標)TBグレード」等を例示することができる。
本例では、易突刺性樹脂層7として、易突刺性ポリエステル樹脂層が用いられる。当該易突刺性ポリエステル樹脂層は、酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂98〜80wt%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂2〜20wt%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)が積層され、かつ少なくとも一軸延伸されているポリエステルフィルムであって、前記ポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂の融点よりも10℃低い温度より高く、且つポリエステル樹脂層(B)の融点よりも低い温度で熱処理を施されたものであることが好ましい。
また、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、前記ポリエステル樹脂層(B)の厚みの合計が1〜10μmであり、かつ前記ポリエステルフィルムを示差走査熱量測定にて測定した際に、ポリエステル樹脂層(B)のガラス転移温度以上、ポリエステル樹脂層(A)の融点未満の温度領域に発熱を表すピーク(C)を有し、前記ピーク(C)の示す熱量が−10mJ/mgより小さい延伸ポリエステルフィルムであることがより好ましい。
ここで、「ポリエステル樹脂層(B)の厚みの合計」とは、ポリエステル樹脂層(B)が1層の場合はその1層の厚みのことであり、2層以上の場合は、ポリエステル樹脂層(B)の全ての層の合計の厚みのことである。ポリエステル樹脂層(B)の厚みの合計は1〜10μmが好ましく、2〜8μmであることがより好ましい。
本発明において、前記ポリエステル樹脂層(B)に用いられるポリエステル樹脂は特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート及びこれらの構成成分を主成分とする共重合体等がある。
また、前記ポリエステル樹脂層(A)に用いられるポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂層(B)に用いられるポリエステル樹脂の融点に対して10℃以上、好ましくは20℃以上低い融点を有するポリエステルであれば特に限定されるものではなく、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートの構成成分を主成分とする共重合体等があり、具体的には酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、パラフェニレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、パラフェニレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸等を用いた共重合体、又は、アルコール成分として、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、エチレングリコールの多量体等を用いた共重合体、或いはそれらの混合物等が挙げられる。
本発明において、前記ポリエステル樹脂層(A)を構成する融点170℃以上の結晶セグメントは、その成分だけで重合体としたときに、融点が170℃以上のものであるが、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、2・6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸の残基と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタメチレングリコール、P−キシレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂肪族、芳香族、脂環族ジオールの残基とからなるポリエステル等を用いることができるが、特にテレフタル酸残基が80mol%以上を占めることが望ましい。
また、前記ポリエステル樹脂層(A)を構成する融点又は軟化点が100℃以下、分子量400〜8000の軟質重合体は、該セグメント構成成分だけで測定した場合の融点或いは軟化点が100℃以下のものをいう。分子量が400以下のものを用いた場合は、得られるブロック共重合ポリエステル樹脂は融点が低く粘着性が大であり、フィルムへの配合加工性が悪くなる。また、分子量が8000を越える場合は、軟質重合体が層分離し、極めて高い溶融粘度を示し、硬く脆い性質となり、共重合反応後重合釜からの取り出しが困難となったり、また、このブロック共重合ポリエステル樹脂をフィルム成形に用いた場合、透明性が不良であったりして好ましくない。特に好ましくは800〜4000の分子量のものが良い。また、ブロック共重合ポリエステル樹脂中での前記軟質重合体の割合は8〜20mol%の範囲であり、特に好ましくは10〜15mol%である。
このような軟質重合体としては、ポリエチレンオキサイドグリコール、ポリテトラメチレンオキサイドグリコール、ポリプロピレンオキサイドグリコール、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの共重合グリコール、エチレンオキサイドとテトラヒドロフランとの共重合グリコール等のポリエーテル、ポリネオペンチルアゼレート、ポリネオペンチルアジペート、ポリネオペンチルセパケート等の脂肪族ポリエステル、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリピバロラクトン等のポリラクトンを示すことができる。好ましくはポリエチレンオキサイドグリコール、ポリテトラメチレンオキサイドグリコール等が実用的である。これらのブロック共重合ポリエステルは通常の縮合重合法によって製造することができる。
前記結晶セグメント及び軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンオキサイドブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート−ポリエチレンオキサイドブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドブロック共重合体、ポリテトラメチレンテレフタレート・イソフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリ−ε−カプロラクトンブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリネオペンチルセパケートブロック共重合体、ジ(4−カルボキシフェノキシ)エタンとエチレングリコールとからのポリエステルとポリエチレングリコールとのブロック共重合体、ビス(N−パラカルボエトキシフェニル)アジパミドとエチレングリコールとからのポリエステルとポリエチレングリコールとのブロック共重合体などを挙げることができる。
本発明において、前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、前記ポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂の融点よりも10℃低い温度より高く、且つポリエステル樹脂層(B)の融点よりも低い温度で熱処理を施されたものであることが好ましい。この熱処理により、前記ポリエステル樹脂層(A)は延伸による分子配向が消失するため、引張強度が低下する。本発明の易突刺性ポリエステル樹脂層は、このような特性を有するポリエステル樹脂層(A)を有するため、特に優れた突刺性を有するものと考えられる。
なお、分子配向が消失したことは、アッベ屈折率計を用いて測定した積層フィルムの縦方向の屈折率Nx及び横方向の屈折率Nyが共に1.580以下であることで確認可能である。
本発明において、前記ポリエステルフィルムを示差走査熱量測定にて測定した際に、観察されるピークは、それぞれのポリエステル樹脂のガラス転移温度、融点の他に、ポリエステル樹脂層(B)のガラス転移温度以上、ポリエステル樹脂層(A)の融点未満の温度領域に発熱を表わすピーク(C)を持つことが好ましい。該ピーク(C)は低い融点を有するポリエステル樹脂層(A)が結晶化したことにより発現すると考えられ、該ピーク(C)を有することにより、得られる易突刺性ポリエステル樹脂層が特に優れた突刺性を有するものと考えられる。該ピーク(C)の熱量は−10mJ/mgより小さいことが好ましく、−15mJ/mgより小さいことがより好ましい。該ピーク(C)の示す熱量が−10mJ/mg以上である場合は、ポリエステル樹脂層(A)の分子配向の消失が不十分であり、良好な突刺性が得られない場合がある。
このように構成される延伸ポリエステルフィルムは、優れた突刺性を有し、また優れた生産・加工性を有している。前記延伸ポリエステルフィルムの一例として、東洋紡績株式会社製の「TF ティアファイン(登録商標)」を挙げることができる。
また、熱可塑性樹脂層4,5,6,8に用いられる樹脂は、好適には低密度ポリエチレン樹脂または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂が用いられるが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等を用いることもできる。
本発明において、易突刺性樹脂層7の厚さは、好ましくは7〜20μmであり、より好ましくは10〜17μmである。また、易突刺性樹脂層7の引張強度は、JIS K7127に基づいて測定された数値として、好ましくは40〜200MPaであり、より好ましくは50〜150MPaである。
つぎに、ストロー突刺口9が有するラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11について説明する。
ここで、線状の切り込みとは、円形や三角形など、一定の面積を持つ形状を切り抜いたものは含まない。また、線状とは、直線、円弧状、波線状の形態は問わない。
ラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11は、複数の切り込み線12で形成され、複数の切り込み線12が交叉する交叉点Xを少なくとも1つ有し、交叉点Xから、複数の切り込み線12が少なくとも3方向に形成された形状を呈している。
本例では、図3に示すように、ラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11は、複数の円弧状切り込み線12aと、円弧状切り込み線12aによって定義された仮想円の中心から半径方向へ少なくとも半径以上の長さで円弧状切り込み線12aと接触しないように延在する3本の直線状第1切り込み線12bと、その始点が円弧状切り込み線12a上にあり仮想円の半径方向外方へ延在する、直線状第2切り込み線12cとで形成される。また、この直線状第2切り込み線12cは、仮想円の半径方向内外方に延在していてもよく、1本または2本以上でもよい。
仮想円の中心から半径方向へ延在する3本の直線状第1切り込み線12bは、仮想円の中心で交叉した状態となり、仮想円の中心に3本の直線状第1切り込み線12bの交叉点Xが位置することになる。なお、直線状第1切り込み線12bは、4本以上であってもよい。
図4(a)、(b)はストロー突刺口9が有するラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11の他例を示す平面説明図である。
図4(a)に示すラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11を構成する複数の切り込み線12にあっては、円弧状切り込み線12aによって定義された仮想円の中心から半径方向へ延在する直線状第1切り込み線12bは4本であり、その始点が円弧状切り込み線12a上にある直線状第2切り込み線12cは、仮想円の半径方向外方へ延在している。
図4(b)に示すラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11を構成する複数の切り込み線12にあっては、円弧状切り込み線12aによって定義された仮想円の中心から半径方向へ延在する直線状第1切り込み線12bは4本であり、その始点が円弧状切り込み線12a上にある直線状第2切り込み線12cは、仮想円の半径方向内外方へ延在している。
上記のように構成した本例の飲料用ノンアルミ紙容器1によれば、ラミネート紙基材層10を貫通する、即ち、少なくとも紙基材層3を貫通する線状切り込み部11が形成されたストロー突刺口9を有するので、ラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11は、従来のストロー挿入孔に比べ耐衝撃性、密封性、光バリア性に優れ、また、容器内を確実に隠蔽することができる。また、ストローを突刺して開口する際に、線状切り込み部11にストローの先端を押し当てたとき、ストローの先端がラミネート紙基材層10の内面側に積層されている易突刺性樹脂層7を容易に突裂き、そして、ストローの押し込みを続けることによりラミネート紙基材層10は線状切り込み部11に沿って内面側に押し込まれ開口するので、ストローをストロー突刺口9に容易に突刺すことができる。
本例では、ラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11を構成する複数の切り込み線12にあっては、複数の円弧状切り込み線12aと、円弧状切り込み線12aによって定義された仮想円の中心から半径方向へ、少なくとも半径以上の長さで円弧状切り込み線12aと接触しないように延在する3本の直線状第1切り込み線12bと、その始点が円弧状切り込み線12a上にあり、仮想円の半径方向外方へ延在する、直線状第2切り込み線12cとなっている。そのため、ストローを突刺して開口する際に、円弧状切り込み線12aによって定義された仮想円の中心で交叉する3本の直線状第1切り込み線12bの交叉点Xに押し当てることにより、ストローの押圧力が3本の直線状第1切り込み線12bの交叉点Xの直下位置に集中することから、ストローの先端がラミネート紙基材層10の内面側に積層されている易突刺性樹脂層7を容易に突裂くことができる。
そして、ストローの押し込みにより3本の直線状第1切り込み線12bで形成された紙基材層の分割部13を直線状第1切り込み線12bに沿って内面側に押し込む際、3本の直線状第1切り込み線12bの交叉点Xから等距離にある複数の円弧状切り込み線12aがラミネート紙基材層10の剛性を緩和するヒンジとなって分割部13の押し曲げを容易にする。さらに、円弧状切り込み線12a上から仮想円の半径方向外方へ延在している直線状第2切り込み線12cが円弧状切り込み線12aからの分割部13の押し曲げを容易にするので、ストローをストロー突刺口9に軽い力で容易に突刺すことができる。
つぎに、実施例及び比較例を挙げて本発明の特徴について例証するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
実施例及び比較例で製造した飲料用ノンアルミ紙容器のストロー突刺口におけるストロー突刺性を評価した。
[実施例1]
坪量135g/mの紙基材層3の外面側に厚さ15μmの熱可塑性樹脂層4(低密度ポリエチレン樹脂層)を積層してラミネート紙基材層10とした。次に、ラミネート紙基材層10に図4(a)に示すストロー突刺口9に形成されるラミネート紙基材層10を貫通する線状切り込み部11を設けた。ストロー突刺口9の直径(=円弧状切り込み線12aによって定義された仮想円の直径)は6.0mmとした。
つぎに、線状切り込み部11を形成したラミネート紙基材層10の外面側に厚さ15μmの熱可塑性樹脂層5(低密度ポリエチレン樹脂層)を積層し、ついで、ラミネート紙基材層10の内面側に線状切り込み部11を覆うよう厚さ18μmの熱可塑性樹脂層6(直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層)、厚さ14μmの易突刺性ポリエステル樹脂層7(易突刺性ポリエチレンテレフタレート樹脂層、引張強度(JIS K7127)70MPa、東洋紡績株式会社製、商品名:TF ティアファイン(登録商標))、厚さ45μmの熱可塑性樹脂層8(直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層)の順に積層して、飲料用ノンアルミ紙容器1の包装材料2を作成した。
[実施例2]
紙基材層3の坪量を170g/mとした以外は、実施例1と同様にして飲料用ノンアルミ紙容器1の包装材料2を作成した。
[比較例1]
坪量226g/mの紙基材層に、ストロー突刺口となるφ6mmの貫通穴を設けた。つぎに、紙基材の外面側に15μmの熱可塑性樹脂層(低密度ポリエチレン樹脂層)を積層し、ついで、紙基材層の内面側に貫通穴を覆うように、厚さ25μmの熱可塑性樹脂層(直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層)、厚さ12μmのシリカ蒸着ポリエステルフィルム(引張強度(JIS K7127)220MPa)、厚さ55μmの熱可塑性樹脂層(直鎖状低密度ポリエチレン)の順に積層して、飲料用ノンアルミ紙容器の包装材料を作成した。
[比較例2]
厚さ14μmの易突刺性ポリエステル樹脂層(易突刺性ポリエチレンテレフタレート樹脂層、引張強度(JIS K7127)70MPa、東洋紡績株式会社製、商品名:TF ティアファイン(登録商標))の代わりに、厚さ9μmのポリエステル樹脂層(引張強度(JIS K7127)210MPa)を用いた以外は、実施例1と同様にして飲料用ノンアルミ紙容器の包装材料を作成した。
実施例及び比較例で作成した飲料用ノンアルミ紙容器のストロー突刺口におけるストロー突刺性を評価した結果を表1に示す。
また、実施例及び比較例で作成した飲料用ノンアルミ紙容器を用いて、ストロー突刺強度を測定した結果を表1に示す。
<ストロー突刺性>
(評価基準)
○:パネラーが当該飲料用ノンアルミ紙容器に直径4mmのストローをほぼ垂直に
刺した時に、抵抗なくストロー突刺口を貫通させることができる。
(パネラー10人中10人が容易にストロー突刺口を貫通させることができる。)
△:パネラーが当該飲料用ノンアルミ紙容器に直径4mmのストローをほぼ垂直に
刺した時に、抵抗感を感じるが、ストロー突刺口は貫通させることができる。
(パネラー10人中10人が抵抗感を感じるが、なんとかストロー突刺口を
貫通させることができる。)
×:パネラーが当該飲料用ノンアルミ紙容器に直径4mmのストローをほぼ垂直に
刺した時に、ストローが貫通しないことがある。
また、当該飲料用ノンアルミ紙容器のストロー突刺口付近がへこんだり、
ストロー先端が潰れたり、ストローが曲がったりしてしまう。
(パネラー10人中3〜4人がストローを突刺すことができない。)
<ストロー突刺強度>
(測定条件)
水を充填した当該飲料用ノンアルミ紙容器を、ストロー突刺口を上面として正立させた。引張圧縮試験機に直径4mmのストローを固定し、ストロー突刺口の中心部に向けて200mm/分の速度で垂直に突刺し、ストロー突刺強度を測定した。
Figure 0005913187
実施例1および2より明らかなように、本発明の飲料用ノンアルミ紙容器は、比較例1および2に比べ、ストロー突刺強度が低く、ストローをストロー突刺口に軽い力で容易に突刺すことができることが確認された。
1 飲料用ノンアルミ紙容器
2 包装材料
3 紙基材層
4、5、6 熱可塑性樹脂層
7 易突刺性樹脂層
8 熱可塑性樹脂層
9 ストロー突刺口
10 ラミネート紙基材層
11 線状切り込み部
12 切り込み線
12a 円弧状切り込み線
12b 直線状第1切り込み線
12c 直線状第2切り込み線
13 分割部
X 交叉点

Claims (6)

  1. 紙基材層の内面側に易突刺性樹脂層を有すると共に、少なくとも前記紙基材層を貫通する線状切り込み部が形成されたストロー突刺口を有する飲料用ノンアルミ紙容器であって、
    前記紙基材層の坪量が130〜180g/mであり、
    また、前記紙基材層の外面側に少なくとも1層の熱可塑性樹脂層を有し、前記紙基材層の内面側に熱可塑性樹脂層、易突刺性樹脂層、熱可塑性樹脂層の順に有すると共に、前記易突刺性樹脂層が易突刺性ポリエステル樹脂層であり、
    前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂98〜80wt%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂2〜20wt%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)が積層され、かつ少なくとも一軸延伸されているポリエステルフィルムであって、前記ポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂の融点よりも10℃低い温度より高く、且つポリエステル樹脂層(B)の融点よりも低い温度で熱処理施されており
    前記易突刺性ポリエステル樹脂層の厚さは7〜20μm、引張強度はJIS K7127に基づいて測定された数値として40〜200MPaであり、
    さらに、前記線状切り込み部は、複数の円弧状切り込み線と、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円の中心から半径方向へ、少なくとも半径以上の長さで前記円弧状切り込み線と接触しないように延在する少なくとも3本の直線状第1切り込み線と、前記仮想円の半径方向外方および/または半径方向内方へ延在する、少なくとも1本の直線状第2切り込み線とで形成されており、前記直線状第2切り込み線の始点が前記円弧状切り込み線上にあることを特徴とする飲料用ノンアルミ紙容器。
  2. 前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、前記ポリエステル樹脂層(B)の厚みの合計が1〜10μmであり、かつ前記ポリエステルフィルムを示差走査熱量測定にて測定した際に、前記ポリエステル樹脂層(B)のガラス転移温度以上、前記ポリエステル樹脂層(A)の融点未満の温度領域に発熱を表すピーク(C)を有し、前記ピーク(C)の示す熱量が−10mJ/mgより小さい延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の飲料用ノンアルミ紙容器。
  3. 前記直線状第2切り込み線が、3本または4本形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の飲料用ノンアルミ紙容器。
  4. 紙基材層の内面側に易突刺性樹脂層を有すると共に、少なくとも前記紙基材層を貫通する線状切り込み部が形成されたストロー突刺口を有する飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法であって、
    前記紙基材層の坪量が130〜180g/m であり、
    また、前記紙基材層の外面側に少なくとも1層の熱可塑性樹脂層を有し、前記紙基材層の内面側に熱可塑性樹脂層、易突刺性樹脂層、熱可塑性樹脂層の順に有すると共に、前記易突刺性樹脂層が易突刺性ポリエステル樹脂層であり、
    前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂98〜80wt%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂2〜20wt%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)が積層され、かつ少なくとも一軸延伸されているポリエステルフィルムであって、前記ポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂の融点よりも10℃低い温度より高く、且つポリエステル樹脂層(B)の融点よりも低い温度で熱処理を施しており、
    前記易突刺性ポリエステル樹脂層の厚さは7〜20μm、引張強度はJIS K7127に基づいて測定された数値として40〜200MPaであり、
    さらに、前記線状切り込み部は、複数の円弧状切り込み線と、前記円弧状切り込み線によって定義された仮想円の中心から半径方向へ、少なくとも半径以上の長さで前記円弧状切り込み線と接触しないように延在する少なくとも3本の直線状第1切り込み線と、前記仮想円の半径方向外方および/または半径方向内方へ延在する、少なくとも1本の直線状第2切り込み線とで形成されており、前記直線状第2切り込み線の始点が前記円弧状切り込み線上にあることを特徴とする飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法。
  5. 前記易突刺性ポリエステル樹脂層は、前記ポリエステル樹脂層(B)の厚みの合計が1〜10μmであり、かつ前記ポリエステルフィルムを示差走査熱量測定にて測定した際に、前記ポリエステル樹脂層(B)のガラス転移温度以上、前記ポリエステル樹脂層(A)の融点未満の温度領域に発熱を表すピーク(C)を有し、前記ピーク(C)の示す熱量が−10mJ/mgより小さい延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項3に記載の飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法。
  6. 前記直線状第2切り込み線が、3本または4本形成されていることを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記載の飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法。
JP2013095123A 2013-04-30 2013-04-30 飲料用ノンアルミ紙容器及び飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法 Active JP5913187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013095123A JP5913187B2 (ja) 2013-04-30 2013-04-30 飲料用ノンアルミ紙容器及び飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013095123A JP5913187B2 (ja) 2013-04-30 2013-04-30 飲料用ノンアルミ紙容器及び飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014213923A JP2014213923A (ja) 2014-11-17
JP5913187B2 true JP5913187B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=51940072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013095123A Active JP5913187B2 (ja) 2013-04-30 2013-04-30 飲料用ノンアルミ紙容器及び飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5913187B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6665662B2 (ja) * 2016-04-27 2020-03-13 凸版印刷株式会社 蓋材、包装容器及び蓋材の製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0322112Y2 (ja) * 1986-02-14 1991-05-14
JP4184490B2 (ja) * 1998-08-18 2008-11-19 大日本印刷株式会社 紙容器
JP2002337290A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Toyobo Co Ltd 積層ポリエステルフィルム
JP2003137342A (ja) * 2001-11-06 2003-05-14 Earnest:Kk ストロー挿入孔を有する紙製パック用包装材
JP4048418B2 (ja) * 2002-04-24 2008-02-20 東洋紡績株式会社 延伸ポリエステルフィルム及び、その製造方法
KR101493402B1 (ko) * 2008-08-29 2015-02-16 가부시키가이샤 야쿠르트 혼샤 음료용 용기의 뚜껑
JP5503348B2 (ja) * 2009-04-25 2014-05-28 東洋アルミニウム株式会社 突き刺し性に優れた蓋材
JP5437702B2 (ja) * 2009-06-05 2014-03-12 日本ストロー株式会社 逆伸縮ストローの差し込み口を有する被せ蓋及び被せ蓋が被せられた飲食品包装体
JP2011255944A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Nippon Dekishii:Kk 飲料容器用蓋

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014213923A (ja) 2014-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2911879B1 (en) A method for manufacturing biodegradable packaging material, biodegradable packaging material, and packages and containers made thereof
KR20040068124A (ko) 적층체 및 포장용기
JP5913187B2 (ja) 飲料用ノンアルミ紙容器及び飲料用ノンアルミ紙容器の製造方法
JP6187019B2 (ja) 深絞り成形用フィルム、底材、および包装体
JP6988078B2 (ja) 多層フィルム及び包装体
JP2008018946A (ja) 深絞り包装体
JP2008221733A (ja) バリア性を有するヒ−トシ−ル性フィルム
JP4684060B2 (ja) 積層体
CN107709184B (zh) 由包装用层叠膜形成的倒出嘴和在包装用层叠膜形成撕裂引导痕的方法
JP2007098579A (ja) 深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材及び深絞り包装体
JP2008030792A (ja) 蓋材用積層フィルム
JP2015174348A (ja) ボイル処理用食品包装フィルム、深絞り包装体用底材、および深絞り包装体
JP2018020535A (ja) 深絞り包装体用共押出無延伸フィルム、冷凍包装体用積層フィルム、およびこれらを用いた包装体
JP2008302630A (ja) 生分解性フィルム及び生分解性袋体
JP2009249006A (ja) 多層ポリエステル樹脂容器
JP2004114582A (ja) 熱成形用ポリエステルシート及び包装体
JP2016060525A (ja) シュリンクラベル
WO1999062709A1 (en) Polyolefin-tie material free barrier carton with polyethylene terephthalate product contact layer
JP2018176602A (ja) 多層フィルム及び包装体
JP2006035646A (ja) 多層フィルム及びその製造方法
JP4131381B2 (ja) Ptp包装用蓋材及びその製造方法
JP6261421B2 (ja) 熱収縮性筒状ラベル
JP2010111094A (ja) 複合フィルム、該フィルムを用いた深絞り包装用底材及び深絞り成形容器
JP6881151B2 (ja) 深絞り成形用フィルム及び深絞り包装体
JPS61255856A (ja) 複合包装材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150120

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150120

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5913187

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250