JP2007098579A - 深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材及び深絞り包装体 - Google Patents

深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材及び深絞り包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】透明性、光沢を損なうことがなく、ヒートシール部が硬く、カールが良好な深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材及び深絞り包装体の提供。
【解決手段】非晶性ポリエステル樹脂層と、中間層として密度0.940以上、0.965以下の高密度ポリエチレン樹脂層、及び最内層として凝集破壊性を有するイージーピール層を少なくとも有し、フィルム内部ヘーズ値が2.5%以下であり、ループスティフネス試験値が特定範囲である深絞り成形用フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、主としてスライスハム、スライスベーコン等の包装に好適に使用できる深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材及び深絞り包装体に関する。
従来、スライスハム、スライスベーコン等の深絞り包装用フィルムとして、外層にポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG)、中間層にナイロン(Ny)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)を配し、かつシール層に凝集破壊タイプのイージーピール層を有する複合フィルムが広く一般に使用されてきた(例えば、特許文献1)。その理由は、この構成を有する深絞り包装体が良好なフィルムの腰を有し、光沢・透明性に優れ、かつ見栄えも非常に良好であったためである。
しかし、近年においては内容物の少量化が進むと同時に、使用されるフィルムも100μm以下に薄肉化が進んできた。スライスハム、スライスベーコン等の深絞り包装体はフィルムの透明性、光沢はもとより、ヒートシール部の硬さやカールが重要視されている。そのため、フィルムの厚みが薄くなると、ヒートシール部の硬さがなくなり、カールも悪くなる傾向にあり、店頭での見栄えや手触り感が失われる。また、近年は包装体を3個又は4個ずつずらしながら重ねてラベルで接着して店頭販売するいわゆる3連パック、4連パックが主流となっている。しかし、ヒートシール部の硬さが不足したり、カールが悪くなったりすると、ラベルを貼り付ける際に包装体を整列させにくくなって、ラベルが斜めになったり、ライン上で包装体が詰まったりして、ラインがストップするといった問題があった。
特開2001−253028号公報
本発明は、従来技術の上記課題を解決しよとするものであり、本発明の課題は、透明性、光沢を損なうことなく、ヒートシール部が硬く、カールが良好な深絞り成形用フィルムを提供することにある。
本発明のもう一つの課題は、本発明の深絞り成形用フィルムからなる深絞り包装体用底材及び深絞り包装体を提供することにある。
本発明の課題は、最外層として非晶性ポリエステル系樹脂層、中間層として密度0.940g/cm以上0.965g/cm以下の高密度ポリエチレン層、及び最内層として凝集破壊性を有するイージーピール層を少なくとも有し、JIS K7105に従って測定されるフィルム内部ヘーズ値が2.5%以下であり、フィルム幅10mm、ループ長60mm、及びループ変形6mmでの23℃におけるループスティフネス試験値が25g以上100g以下であることを特徴とする深絞り成形用フィルムにより達成される。
本発明のフィルムは、前記非晶性ポリエステル樹脂がポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG)であることが好ましい。
また、本発明のフィルムは、前記高密度ポリエチレン層の厚みが、フィルム全体の厚みの10%以上60%以下の厚みであることが好ましい。
また、本発明のフィルムは、前記高密度ポリエチレン層が高密度ポリエチレン層を構成する樹脂全体の質量に対し、1,000質量ppm以上50,000質量ppm以下のベンジリデンソルビトール又はその誘導体を含有していることが好ましい。
また、本発明のフィルムは、前記高密度ポリエチレン層が高密度ポリエチレン層を構成する樹脂全体の質量に対し、5質量%以上30質量%以下の石油樹脂を含有していることが好ましい。
また、本発明のフィルムは、前記高密度ポリエチレン層が高密度ポリエチレン層を構成する樹脂全体の質量に対し、1,000質量ppm以上50,000質量ppm以下のカルボン酸金属塩を含有していることが好ましい。
また、本発明における中間層は、少なくとも1層のポリアミド樹脂(PA)層を含むことができる。
また、本発明における中間層は、少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)層を含むことができる。
また、本発明における中間層は、少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)層又は第2のポリエチレン(PE)層を含むことができる。
また、本発明のフィルムは、最外層と中間層との間、最内層と中間層との間、又は中間層中に少なくとも1層の接着樹脂層を有することができる。
また、本発明のフィルムは、イージーピール層のイージーピール強度が25℃で0.8N/15mm幅以上5.0N/15mm幅以下であることが好ましい。
また、本発明のフィルムは、フィルム全体の厚みが60μm以上100μm以下であることが好ましい。
本発明のもう一つの課題は、上記深絞り成形用フィルムにより形成された深絞り包装体用底材、該底材を使用した深絞り包装体により達成される。
本発明の深絞り用フィルムは上記構成を有するため、本発明であれば透明性、光沢を損なうことなく、ヒートシール部が硬く、カールが良好な深絞り成形用フィルムを提供できる。
また、本発明の深絞り包装体は本発明のフィルムからなるため、本発明であれば光沢性、カールが良好な深絞り包装体を提供できる。
以下、本発明の深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材及び深絞り包装体についてさらに詳細に説明する。
[深絞り成形用フィルム]
本発明のフィルムは、最外層として非晶性ポリエステル系樹脂層、中間層として密度0.940g/cm以上0.965g/cm以下の高密度ポリエチレン樹脂層、及び最内層として凝集破壊性を有するイージーピール層を少なくとも有する。
<最外層:非晶性ポリエステル樹脂層>
本発明のフィルムの最外層を構成する「非晶性ポリエステル樹脂」とは、多価アルコール成分100モル%中に1,4−シクロヘキサンジメタノール成分が5モル%以上含まれるポリエステル樹脂をいう。非晶化度を高める観点からは、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分を10モル%以上、好ましくは12モル%以上、さらに好ましくは15モル%以上含むことが望ましい。一方、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分が多すぎると、フィルムの衝撃強度が低下してしまうため、上限は50モル%とすることが好ましく、47モル%以下とすることがより好ましく、45モル%以下とすることがさらに好ましい。
本発明のフィルムでは、耐破れ性、衝撃強度、耐熱性などを考慮すれば、非晶性ポリエステル樹脂を構成するユニット100モル%中にエチレンテレフタレートユニットが50モル%以上、好ましくは55モル%以上、さらに好ましくは60モル%以上となるように選択することが好ましい。したがって、多価カルボン酸成分100モル%中にテレフタル酸成分(テレフタル酸又はそのエステルから形成される成分)を50モル%以上、多価アルコール成分100モル%中にエチレングリコール成分を50モル%以上、好ましくは55モル%以上、さらに好ましくは60モル%以上であって95モル%以下、好ましくは90モル%以下、さらに好ましくは88モル%以下の範囲で含有させることが望ましい。
上記多価アルコール成分を形成するための多価アルコール類としては、上述した1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールの他に、1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオールなどのアルキレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジエチレングリコール、ダイマージオール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノール化合物又はその誘導体のアルキレンオキサイド付加物なども併用できる。
また、多価カルボン酸成分を形成するための多価カルボン酸類としては、上述のテレフタル酸及びそのエステルの他に、芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸及びそれらのエステル形成誘導体などが利用できる。芳香族ジカルボン酸としては、例えば、イソフタル酸、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などが挙げられる。またこれらの芳香族ジカルボン酸やテレフタル酸のエステル誘導体としてはジアルキルエステル、ジアリールエステルなどの誘導体が挙げられる。脂肪族ジカルボン酸としては、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、シュウ酸、コハク酸などや、通常ダイマー酸と称される脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。さらに、p−オキシ安息香酸などのオキシカルボン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの多価カルボン酸を必要に応じて併用してもよい。
この他、多価アルコール類、多価カルボン酸類ではないが、ε−カプロラクトンに代表されるラクトン類も一部使用してもよい。ラクトン類は、開環して両端にエステル結合を有するユニットとなるものであり、1つのラクトン類由来のユニットが、カルボン酸成分であり、かつ、アルコール成分であると考えることができる。よって、ラクトン類を用いる場合、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分量や、他の多価アルコール成分の量は、フィルムの全多価アルコール成分量に、ラクトン類由来のユニット量を加えた量を100モル%として計算する。また、各多価カルボン酸成分の量を計算する際も、フィルムの全多価カルボン酸成分量に、ラクトン類由来のユニット量を加えた量を100モル%とする。
例えば、ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメチルアルコール及びエチレングリコールからなり、ジカルボン酸酸成分がテレフタル酸からなるポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG)は、本発明の非晶性ポリエステル樹脂として好適に使用できる。
非晶性ポリエステル樹脂層の厚みは特に限定されるものではないが、10μm以上、好ましくは15μm以上、さらに好ましくは20μm以上であり、かつ50μm以下、好ましくは40μm以下、さらに好ましくは35μm以下であることが望ましい。厚みが10μm以上あれば、包装体のフランジ部におけるカールの発生を抑えられ、良好な見栄えが得られ、また上限を50μmとすることにより、良好な深絞り成形性を維持できる。
<中間層>
(高密度ポリエチレン(HDPE)層)
本発明のフィルムは、フィルムに硬さを付与する目的で、非晶性ポリエステル樹脂層とイージーピール層との間に中間層としてHDPE層を配設する。中間層で使用するHDPEの種類は特に限定はされないが、密度が0.940g/cm以上、好ましくは0.943g/cm以上、さらに好ましくは0.945g/cm以上であり、かつ0.965g/cm以下、好ましくは0/960g/cm以下、さらに好ましくは0.958g/cm以下のものを用いることが重要である。HDPEの密度が0.940g/cm以上であれば、フィルムの腰を強くすることができ、かつフランジ部のカールを良好な状態にすることができる。また、HDPEの密度が0.965g/cm以下であれば、良好な透明性と深絞り成型性を付与することができる。
HDPE層の厚みは、フィルムに硬さを付与し得る程度であれば特に制限はないが、フィルム全体の厚みに対し、10%以上、好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%以上であり、かつ60%以下、好ましくは55%以下、さらに好ましくは50%以下であることが望ましい。HDPE層の厚み比が10%以上あれば、良好なフィルムの硬さが得られ、また上限を60%とすることにより良好な深絞り成形性が得られる。
HDPE層には、透明性を付与する目的で、石油樹脂類を含有させることができる。石油樹脂類の含有量は、HDPE層を構成する樹脂全体の質量に対し、5質量%以上、好ましくは7質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上であり、かつ30%質量%以下、好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下であることが望ましい。石油樹脂類の含有量が5質量%以上であれば、良好な透明性が得られ、また石油樹脂類の含有量を30質量%以下に抑えることことにより、良好な製膜性が得られる。
上記石油樹脂類としては、例えば、シクロペンタジエン又はその二量体等のような脂環式石油樹脂、C9成分のような芳香族石油樹脂、脂環式石油樹脂と芳香族石油樹との共重合系石油樹脂、β−ピネンからのテルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂などのようなテルペン樹脂、ガムロジン、ウッドロジン等のようなロジン樹脂、グリセリンやペンタエリスリトロール等で変性したエステル化ロジン樹脂等が例示できる。上記石油樹脂類は色調や熱安定性、相溶性といった面から水素添加誘導体を用いることが好ましい。また、石油樹脂類は、主に分子量により種々の軟化温度を有するものが得られるが、軟化温度が100℃から150℃まで、好ましくは110℃から140℃間での範囲にあるものが好適に使用される。
石油樹脂類は、具体的には、三井化学(株)の商品名「ハイレッツ」、「ペトロジン」、荒川化学工業(株)の商品名「アルコン」、ヤスハラケミカル(株)の商品名「クリアロン」、出光石油化学(株)の商品名「アイマーブ」、トーネックス(株)の商品名「エスコレッツ」等の市販品を用いることができる。
また、HDPE層には、透明性を付与する目的で、ベンジリデンソルビトールやベンジリデンソルビトール、ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビトール等のベンジリデンソルビトール誘導体を含有させることができる。ベンジリデンソルビトール又はベンジリデンソルビトール誘導体の含有量は、HDPE層を構成する樹脂全体の質量に対し、1,000質量ppm以上、好ましくは2,000質量ppm以上、さらに好ましくは3,000質量ppm以上であり、かつ50,000質量ppm以下、好ましくは40,000質量ppm以下、さらに好ましくは30,000質量ppm以下であることが望ましい。ベンジリデンソルビトール又はその誘導体の含有量を1,000質量ppm以上とすることにより、良好な透明性が得られ、また上限を50,000質量ppmとすることにより、良好な製膜性が得られる。
また、HDPE層には透明性を付与する目的で、カルボン酸金属塩を含有させることができる。カルボン酸金属塩の含有量は、高密度ポリエチレン層を構成する樹脂全体の質量に対し、1,000質量ppm以上、好ましくは2,000質量ppm以上、さらに好ましくは3,000質量ppm以上であり、50,000質量ppm以下、好ましくは40,000質量mmp以下、さらに好ましくは30,000ppm以下であることが望ましい。カルボン酸金属塩の含有量を1,000質量ppm以上とすることにより良好な透明性が得られ、また、上限を50,000質量ppmとすることにより、良好な製膜性が得られる。
HDPE層で使用可能なカルボン酸金属塩としては、例えば、安息香酸又はシュウ酸のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、等が挙げられる。
(ポリアミド樹脂(PA)層)
本発明のフィルムは、耐ピンホール性と深絞り成形性とを付与する目的で、中間層に少なくとも1層のPA層を配設することができる。PA層で用いられるPAは、特に限定されないが、耐ピンホール性の観点からはナイロン系樹脂(Ny)を用いることが好ましい。Nyとしては、例えば、6ナイロン、66ナイロン、69ナイロン、6−66ナイロン、12ナイロン、11ナイロン、610ナイロン、612ナイロン、6I−6Tナイロン、MXD6ナイロン等の縮合単位の重合体又はこれら2種以上との共重合体、さらにはこれらの混合物を挙げることができる。中でも6ナイロンや6−66ナイロンを用いることが好ましい。
中間層としてPA層を配設する場合、PA層の厚みは2μm以上、好ましくは3μm以上、さらに好ましくは5μm以上であり、かつ30μm以下、好ましくは20μm以下、さらに好ましくは15μm以下であることが望ましい。PA層の厚みの下限値を2μmとすることにより、良好な耐ピンホール性が得られ、また上限値を30μmとすることにより深絞り包装機での良好なカット性が得られる。
(EVOH層)
中間層には酸素バリアー性を付与する目的で、EVOH層を配設することができる。EVOH層で用いられるEVOHのエチレン含有率は特に限定されるものではないが、製膜安定性の観点から32モル%以上47モル%以下であることが好ましく、38モル%以上44モル%以下であることがさらに好ましい。また、EVOHのケン化度は90%以上、好ましくは95モル%以上のものが望ましい。EVOHのエチレン含有率及びケン化度を上記範囲に保つことにより、本発明のフィルムの共押出性、フィルムの強度を良好なものとすることができる。
EVOH層を配設する場合、EVOH層の厚みは5μm以上、好ましくは8μm以上、さらに好ましくは10μm以上であり、かつ30μm以下、好ましくは25μm以下、さらに好ましくは20μm以下である。EVOH層の厚みの下限値を5μmとすることにより十分な酸素バリアー性が得られ、また上限値を30μmとすることによりフィルムの共押出性を悪化することもなく、かつ良好なフィルム強度を保持できる。
(EVA層及び第2PE層)
また、中間層には柔軟性を付与する目的でエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)層や第2のポリエチレン(PE)層を配設することもできる。EVAのエチレン含有率は特に限定されるものではないが、製膜安定性の観点から1.5モル%以上20モル%以下であることが好ましく、3モル%以上15モル%以下であることがさらに好ましい。EVA層を設ける場合、製膜性の観点からEVA層の厚みは10μm以上、好ましくは15μm以上、さらに好ましくは20μm以上であり、40μm以下、好ましくは35μm以下、さらに好ましくは30μm以下とすることが望ましい。
中間層に第2のPE層を配設する場合、第2のPE層で使用されるPEはHDPE層で用いるHDPE以外のPEであれば特に限定はない。例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、又はLDPEとLLDPEをブレンドしたものを使用することができる。
LDPEは、密度が0.92g/cm以上のものが好ましく、LLDPEは、密度0.90g/cm以上のものが好適に使用される。密度の低いものを使用することにより、耐ピンホール性を付与することができる。PE層の厚みは製膜性の観点から10μm以上、好ましくは15μm以上、さらに好ましくは20μm以上であり、かつ40μm以下、好ましくは35μm以下、さらに好ましくは30μm以下とすることが望ましい。
<イージーピール(EP)層>
本発明のフィルムのEP層を構成する樹脂は、凝集破壊性を有する樹脂であれば特に限定されない。そのような樹脂として、例えば、LLDPEとポリブテンのブレンド、EVAとPPのブレンド、PPとLDPEのブレンド、PPとアイオノマーのブレンド、PPとEAAのブレンド、PPとEMMAのブレンド等が挙げられる。中でもLLDPEとポリブテンのブレンドを好適に用いることができる。
EP層の厚みは、製膜性及び剥離外観性の観点から2μm以上、好ましくは3μm以上、さらに好ましくは4μm以上であり、かつ15μm以下、好ましくは12μm以下、さらに好ましくは10μm以下とすることが望ましい。EP層の厚みを2μm以上とすることにより、安定した製膜性が得られ、またEP層の厚みを15μm以下にすることにより剥離時に毛羽立ちや膜残りが発生し難くすることができ、良好な剥離外観が得られる。
EP層のイージーピール強度は、剥離したときに剥離面で凝集破壊が起こり、かつ剥離面が毛羽立たない程度の強度であればよく、例えば、25℃で0.8N/15mm幅以上、好ましくは1.0N/15mm幅以上、さらに好ましくは1.2N/15mm幅以上であり、5.0N/15mm幅以下、好ましくは4.5N/15mm幅以下、さらに好ましくは4.0N/15mm幅以下であることが望ましい。
<接着樹脂層>
本発明のフィルムは、最外層(非晶性ポリエステル樹脂層)と中間層との間、又は最内層(EP層)と中間層との間に少なくとも1層を配設することができる。また、層間接着強度をより高める観点からは中間層のEVOH層とHDPE層の間、又はPA層とHDPE層との間、非晶性ポリエステル樹脂層とHDPE層の間、非晶性ポリエステル樹脂層とEVOH層との間、非晶性ポリエステル樹脂層とPA層との間に配設させることが好ましい。
接着樹脂層で使用される接着樹脂は、非晶性ポリエステル層、EP層、及び中間層を構成する各種の樹脂層(HDPE層、EVOH層、PA層、第2PE層)を必要な強度で接着できれば特に限定されない。好ましくは不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性されたポリオレフィン系樹脂である。不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸等が挙げられる。また接着樹脂として、前記不飽和カルボン酸のエステルや無水物も用いることができ、さらに誘導体としてアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、酢酸ビニル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸ナトリウム等を用いることができる。
市販の接着樹脂としては、例えば、三井化学(株)製、商品名アドマーが挙げられ、これらを好適に使用することができる。中でもHDPE層、第2PE層、EVOH層及び非晶性ポリエステル層を接着させる場合には、特殊ポリオレフィンベースのものが有用であり、さらにEVOH層、HDPE層及び第2PE層を接着させる場合には、LLDPEタイプのものを好適に使用することができる。
本発明のフィルムは、本発明の効果を著しく阻害しない範囲内で、成形加工性、生産性等の諸性質を改良・調整する目的で、シリカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム等の無機粒子、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料、難燃剤、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、溶融粘度改良剤、架橋剤、滑剤、核剤、可塑剤、老化防止剤などの添加剤を適宜添加できる。
<内部ヘーズ>
本発明のフィルムは、内部ヘーズ値が2.5%以下、好ましくは2.0%以下、より好ましくは1.5%以下、さらに好ましくは1.0%以下である。本明細書において「内部ヘーズ値」とは、フィルム全体のヘーズ値から外部ヘーズ値を引いた値を意味する。内部ヘーズ値は、JIS K7105に従い、フィルムの最外層及び最内層の表面にジオクチルフタレート(DOP)を塗布して外部ヘーズ値をゼロに調整して測定することができる。内部ヘーズ値が2.5%以下であれば、包装体のヒートシール部(フランジ部)の透明性が良好になり、見栄えがよくなる。
内部ヘーズ値を2.5%以下にするためには、例えば、比較的低い密度のHDPEを使用することにより調整する方法、HDPE層の厚みを60μm以下に調整する方法、石油樹脂類、ベンジリデンソルビトール又はベンジリデンソルビトール誘導体、カルボン酸金属塩を前記の添加量を添加して調整する方法等が挙げられる。
<ループスティフネス試験>
本発明のフィルムは、フィルム幅10mm、ループ長60mm、及びループ変形6mmでの23℃におけるループスティフネス試験値が25g以上である。前記ループスティフネス試験値が25g以上であれば、フィルムのヒートシール部に良好な腰の強さ(硬さ)を付与できるとともに、良好なカール性が得られる。本発明のフィルムのループスティフネス試験値は、好ましくは30g以上、さらに好ましくは35g以上である。フープスティフネス試験値の上限は特に制限はないが、深絞り成形性の観点から100g以下、好ましくは80g以下、さらに好ましくは70g以下である。
上記ループスティフネス試験値は、(株)東洋精機製作所製 ループスティフネスタを使用し、フィルムを10mm幅、ループ長60mmにして、23℃、圧縮速度3.3mm/秒の条件で6mm変形(ループに荷重をかける)させたときの値として求めることができる。
本発明のフィルムにおいて、上記ループスティフネス試験値は、例えば、最外層の厚みを10μm以上とし、中間層のHDPE層の厚みを20μm以上とし、かつフィルム全体の厚みを60μm以上に調整することにより25g以上にすることができる。
(層構成)
本発明のフィルムの層構成は、最外層として非晶性ポリエステル樹脂層、最内層としてEP層、中間層にHDPE層を配すれば、その他の層の層構成は特に制限されない。例えば、非晶性ポリエステル樹脂層(A)、PA層(B)、EVOH層(C)、EVA層(D)、第2のPE層(E)、HDPE層(F)、EP層(G)及び接着樹脂層(H)で表した場合、以下の層構成を形成することができる。
(1)A/H/B/C/H/F/G
(2)A/H/C/B/H/F/G
(3)A/H/B/C/G/D/F/G
(4)A/H/C/B/G/D/F/G
(5)A/H/B/C/G/E/F/G
(6)A/H/C/B/G/E/F/G
(7)A/H/B/H/F/G
(8)A/H/C/H/F/G
(9)A/G/F/G
上記のうち、好ましい層構成は(1)、(2)、(7)又は(8)であり、さらに好ましくは(1)又は(2)である。
(フィルムの製造方法)
本発明のフィルムは、非晶性ポリエステル樹脂層と、EP層と、その中間に形成される中間層(HDPE層、PA層、EVOH層、EVA層、第2PE層、接着層等)とを同時又は逐次的に積層して作製することができる。すなわち、本発明のフィルムは、Tダイ法、チューブラ法など既存の方法により、ダイを備えた押出機を用いて共押出しすることによって非晶性ポリエステル樹脂層、EP層及び中間層を同時に積層する方法である。また、本発明のフィルムは、各層を構成する樹脂を別々にシート化した後にプレス法やロールニップ法などを用いて積層して逐次的に作製することもできる。
[深絞り包装体用底材及び深絞り包装体]
本発明のフィルムは、成形することにより深絞り包装体に用いることができる。特に本発明のフィルムを深絞り包装体の底材として用いる場合、良好な深絞り包装体を得ることができる。本発明の深絞り包装体の蓋材は、本発明の複合フィルムのイージーピール性が得られれば特に制限はない。例えば、延伸ポリプロピレン樹脂層と透明蒸着ポリエチレンテレフタレート系樹脂と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)層をラミネートした蓋材や延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂と共押出フィルム(EVOH,Nyを含み,LLDPEをシール層としたフィルム)をラミネートした蓋材を挙げることができる。
本発明のフィルムを深絞り包装体用底材として用いる場合、例えば、本発明のフィルムを深絞り成形型で所望の形状及び大きさに成形した後(フィルム供給工程及びフィルム成形工程)、その中にスライスハム等の内容物を充填し(内容物充填工程)、さらにその上から蓋材フィルムでシールして(蓋材フィルム供給工程及びシール工程)、真空包装し(真空包装工程)、冷却し(冷却工程)、カットすることにより(切断工程)、深絞り包装体を作製することができる。
本発明の包装体は、蓋材と底材とを、ヒートシール等の接着手段により135℃以下の温度でヒートシール部においてヒートシールすることにより作製することができる。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例1とした。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE1(20μm)/EP1(5μm)
PETG:イーストマン・ケミカル社製PETG
接着樹脂:三井化学製アドマー
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド66Ny比率15%の6−66共重合Ny
EVOH:クラレ製エバール38molタイプ
HDPE1:日本ポリエチレン製ノバテックHD(密度0.950g/cm3)にジベンジリデンソルビトールを5,000質量ppm添加
EP1:LLDPE(60%)とポリブテン(40%)のブレンド
LLDPE:日本ポリエチレン製ノバテックLL
ポリブテン:三井化学製タフマー
(実施例2)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例2とした。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/EVOH(15μm)/Ny(5μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE2(20μm)/EP2(5μm)
PETG:イーストマン・ケミカル社製PETG
接着樹脂:三井化学製アドマー
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド66Ny比率15%の6−66共重合Ny
EVOH:クラレ製エバール44molタイプ
HDPE2:日本ポリエチレン製ノバテックHD(密度0.950g/cm3)に安息香酸ナトリウムを10,000質量ppm添加
EP2:融点が97℃のEVA1(60%)とランダムコポリマーPP(40%)のブレンド
EVA1:日本ポリエチレン製ノバテックEVA(VAC5%)
ランダムコポリマーPP:日本ポリプロ製ノバテックPP
(実施例3)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例3とした。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/EVOH(15μm)/Ny(5μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE4(20μm)/EP2(5μm)
HDPE4:日本ポリエチレン製ノバテックHD(密度0.950g/cm3)に荒川化学工業(株)製、アルコンP125を20質量%添加
(実施例4)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例4とした。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/Ny(10μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE1(15μm)/EP1(5μm)
(実施例5)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例5とした。
PETG(10μm)/接着樹脂(5μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE1(55μm)/EP1(5μm)
(実施例6)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例6とした。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE5(20μm)/EP1(5μm)
HDPE5:日本ポリエチレン製ノバテックHD(密度0.940g/cm3)にジベンジリデンソルビトールを5,000質量ppm添加
(実施例7)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例7とした。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE6(20μm)/EP1(5μm)
HDPE6:日本ポリエチレン製ノバテックHD(密度0.965g/cm3)にジベンジリデンソルビトールを5,000質量ppm添加
(比較例1)
HDPE層を有しないことを除き、実施例1と同様の方法により下記層構成のフィルムを得た。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/EVOH(15μm)/Ny(5μm)/接着樹脂(5μm)/EVA1(20μm)/EP2(5μm)
(比較例2)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、比較例2とした。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE3(20μm)/EP1(5μm)
HDPE3:日本ポリエチレン製ノバテックHD(密度0.950)
(比較例3)
最外層をNyに変更した以外は、実施例1と同様の方法で下記層構成のフィルムを得た。
Ny(25μm)/接着樹脂(5μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE1(20μm)/EP1(5μm)
(比較例4)
HDPE層で使用するHDPEをLDPE( 0.930 g/cm3)に変更した以外は実施例1と同様の方法で、下記層構成のフィルムを得た。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/EVOH(15μm)/Ny(5μm)/接着樹脂(5μm)/LDPE(20μm)/EP(5μm)
LDPE: 日本ポリエチレン製ノバテックLD 密度0.930g/cm3
(比較例5)
HDPE層で使用するHDPEの密度を 0.968 g/cm3に変更した以外は実施例1と同様の方法で、下記層構成のフィルムを得た。
PETG(25μm)/接着樹脂(5μm)/EVOH(15μm)/Ny(5μm)/接着樹脂(5μm)/HDPE3(20μm)/EP(5μm)
HDPE3:プライムポリマー製ハイゼックス 密度0.968g/cm3
[パックサンプルの作製]
深絞り包装機(大森機械工業社製FV6300)によって、スライスハム(50g)を真空包装した。 使用した蓋材の構成は下記のとおりである。なお、「//」はドライラミネート法による接着を表す。
OPP(30μm)//透明蒸着PET(12μm)//LLDPE(40μm)
OPP:OPU−1(トーセロ社製二軸延伸品)
透明蒸着PET:VM−PET(東洋メタライジング製蒸着PET)
LLDPE:L−6102(東洋紡)
[評価方法]
<ヒートシール部カール>
ヒートシール部がフラットのものを○,5mm以上カールしているものを×とした。
<内部ヘーズ>
JIS K7105に準じて、得られたフィルムの両面にジオクチルフタレート(DOP)を塗布して内部ヘーズ値を測定した。
<ループスティフネス試験>
(株)東洋精機製作所製 ループスティフネステスタを使用し、フィルムを10mm幅、ループ長60mmにして、23℃、圧縮速度3.3mm/秒の条件で6mm変形させたときの値を測定してループスティフネス。
Figure 2007098579
表1より、実施例1から7は、包装体のヒートシール部のカールがほとんどなく、ループスティフネス値も30gを超えており、ヒートシール部が硬いため、手触り感が良く、透明性も良好であった。
これに対し、比較例1はループスティフネスの値が30gを下回っており、軟らかいため、包装ラインのラベラーで包装体がうまく整列せず、ラベルが貼りにくい問題があった。また比較例2は内部ヘーズが悪く、透明性が悪かった。また、比較例3はPETGが無いため、ヒートシール部のカールが悪く見栄えが悪かった。比較例4はループスティフネスの値が30gを下回っており、軟らかいため、包装ラインのラベラーで包装体がうまく整列せず、ラベルが貼りにくい問題があった。また、包装ラインのラベラーで包装体がうまく整列せず、ラベルが貼りにくい問題があった。比較例5はHDPEの密度が0.965g/cm3を上回っているため、内部ヘーズが悪く、包装体の見栄えが悪かった。
本発明のフィルムは、透明性を有し、薄くても硬く良好な仕上がり性を有するフィルムであるため、深絞り包装体用のフィルムとして、特に深絞り包装体の底材として好適に利用できる。

Claims (14)

  1. 最外層として非晶性ポリエステル系樹脂層、中間層として密度0.940g/cm以上0.965g/cm以下の高密度ポリエチレン層、及び最内層として凝集破壊性を有するイージーピール層を少なくとも有し、JIS K7105に従って測定されるフィルム内部ヘーズ値が2.5%以下であり、フィルム幅10mm、ループ長60mm、及びループ変形6mmでの23℃におけるループスティフネス試験値が25g以上100g以下であることを特徴とする深絞り成形用フィルム。
  2. 前記非晶性ポリエステル樹脂がポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG)である請求項1に記載の深絞り成形用フィルム。
  3. 前記高密度ポリエチレン層の厚みが、フィルム全体の厚みの10%以上60%以下の厚みである請求項1又は2に記載の深絞り成形用フィルム。
  4. 前記高密度ポリエチレン層が、高密度ポリエチレン層を構成する樹脂全体の質量に対し、1,000質量ppm以上50,000質量ppm以下のベンジリデンソルビトール又はその誘導体を含有している請求項1乃至3のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  5. 前記高密度ポリエチレン層が、高密度ポリエチレン層を構成する樹脂全体の質量に対し、5質量%以上30質量%以下の石油樹脂類を含有している請求項1乃至4のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  6. 前記高密度ポリエチレン層が、高密度ポリエチレン層を構成する樹脂全体の質量に対し、1,000質量ppm以上50,000質量ppm以下のカルボン酸金属塩を含有している請求項1乃至5のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  7. 前記中間層が少なくとも1層のポリアミド樹脂(PA)層を含む請求項1乃至6のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  8. 前記中間層が少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)層を含む請求項1乃至7のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  9. 前記中間層が少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)層又は第2のポリエチレン(PE)層を含む請求項1乃至8のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  10. 前記最外層と前記中間層との間、前記最内層と前記中間層との間、又は前記中間層中に少なくとも1層の接着樹脂層を有する請求項1乃至9のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  11. 前記イージーピール層のイージーピール強度が25℃で0.8N/15mm幅以上5.0N/15mm幅以下である請求項1乃至10のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  12. フィルム全体の厚みが60μm以上100μm以下である請求項1乃至11のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の深絞り成形用フィルムにより形成された深絞り包装体用底材。
  14. 請求項13に記載の底材を使用した深絞り包装体。
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