JP2001158067A - 共押出複合フイルム - Google Patents
共押出複合フイルムInfo
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Abstract
く、良好なイージーピール性を有し、シールによる透明
性の低下が少なく、酸素バリアー性、耐ピンホール性を
兼ね備えたボイル用複合フイルムを提供する。 【解決手段】 シ−ル層としてメルトフローレートが5
〜25g/10minのエチレンーαオレフイン共重合
体樹脂25〜75質量%とメルトフローレートが0.5
〜5g/10minのポリプロピレン樹脂75〜25質
量%とのブレンド樹脂層を1〜15μmの範囲で配する
ことを特徴とする。
Description
空包装において、蓋材または底材にポリエチレン系シー
ル層を用いた場合に耐熱性が良好でケバ立ちが極めて少
ない良好なイージーピール性を有し、シール部の透明性
の低下が少ないボイル用共押出複合フイルムに関する。
スト、耐ピンホール性の点からポリエチレン系樹脂から
なるシール材が一般に最も多く使用されているが、蓋材
としてポリエチレン系シール層を用いた場合の底材イー
ジーピール用フイルムの開封時のケバ立ち改良方法とし
て特開平5ー212835に示されているように凝集破
壊タイプのイージーピール層の厚さを薄く制限する方法
が知られている。
レン酢酸ビニル共重合体、エチレンメタクリル酸共重合
体、エチレンメタクリル酸メチル共重合体、アイオモノ
マー、エチレンアクリル酸共重合体、エチレンアクリル
酸エチル共重合体、エチレンアクリル酸メチル共重合体
が使用されている。これらの樹脂は融点が低く、耐熱性
が悪いため、包装後ボイル殺菌するとシール部から破袋
し易くボイル包装用フイルムとしては不適なものであっ
た。
ン共重合体樹脂をベースに凝集破壊タイプのイージーピ
ール層を設計するとエチレンーαオレフイン共重合体樹
脂の強度が強いため、厚さを薄くしてもケバ立ちが発生
し易くなってしまうという問題があった。
袋し難い耐ボイル性を重視し、イージーピール層に隣接
する層には通常エチレンーαオレフイン共重合体樹脂が
使用され、それがヒートシールすると球晶を作り易く透
明性が低下してしまうという問題があった。
良好で、ケバ立ちが極めて少ない非常に良好なイージー
ピール性を有し、シールによる透明性の低下が少なく、
酸素バリアー性、耐ピンホール性を兼ね備えた深絞り真
空包装用イージーピールフイルムを提供することを目的
とする。
によって達成される。
トフローレートが5〜25g/10minのエチレンー
αオレフイン共重合体樹脂層25〜75質量%とメルト
フローレートが0.5〜5g/10minのポリプロピ
レン樹脂75〜25質量%とのブレンド樹脂層を1〜1
5μmの範囲で配することを特徴とする共押出複合フイ
ルムおよびシール層としてメルトフローレートが5〜2
5g/10minのエチレンーαオレフイン共重合体樹
脂25〜75質量%とメルトフローレートが0.5〜3
g/10minのポリブテン1 75〜25質量%との
ブレンド樹脂層を1〜15μmの範囲で配することを特
徴とする共押出複合フイルムを提案するものであり、前
記エチレンーαオレフイン共重合体樹脂の密度が0.9
1〜0.94g/cm3であること、前記のシール層の
つぎに隣接層として密度0.89〜0.91g/cm3
のメタロセン触媒により製造されたエチレンーαオレフ
イン共重合体樹脂層またはそのブレンド樹脂層を設けた
こと、前記のシール層または隣接層の外側にエチレンー
酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂、6ナイロン、6ー6
6ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、6ー12ナ
イロンから選ばれた樹脂層を1層以上を共押出してなる
ことを含む。
る。本発明において、シール層に用いる樹脂は、メルト
フローレート(以下、MFRという。)が、5〜25g
/10min(JIS K7210(試験温度190
℃、試験荷重21.18236N))のエチレンーαオ
レフイン共重合体樹脂(以下、LLという。)を使用す
る必要があるがこれはMFRが5g/10min未満で
は分子量が大きいため強度が強く、開封時のケバ立ちが
発生し易くなり、逆にMFRが25g/10minを越
えるとフイルムとして加工することが難しくなるという
問題や、シール時の温度、圧力によって薄いシール層が
流動してこの層がない状態でシールされ易いという問題
がある。
くなる程LLの強度が低下し、ケバ立ちのない非常に良
好なイージーピール性が得られるので、MFRは15〜
25g/10minの範囲とすることが好ましい。ここ
で用いられるLLはαオレフインがブテン1、ヘキセン
1、4メチルペンテン1、オクテン1等様々なモノマー
の使用が可能であり特に限定はされものではないが、特
に衝撃強度の弱いブテン1を使用することがケバ立ちを
防止する上で、最も望ましい。
cm3であることが望ましいが、更に望ましくは0.9
2〜0.94g/cm3である。これは0.91g/c
m3未満となると熱変形温度が低くなり過ぎるため、ボ
イル中にシール強度が極端に低下し、ボイル破袋を起こ
してしまう危険性がでてくるからである。
シール性が悪くなり、特に油やソース等の夾雑物がある
場合には良好なシールができずに破袋の原因となる危険
性があるため不適当である。シール層に用いるポリプロ
ピレン(以下、PPという。)はMFRが0.5〜5g
/10min(JIS K7210(試験温度230
℃、試験荷重21.18236N))であることが必要
であるがこれは配合するLLとの粘度差を大きくつける
ことにより、より粘度の低い流動性の高いLLがより表
層にで易くなることで、蓋材シール層と安定したシール
が可能となり、イージーピール性が安定する。PPが多
くシール表面に出てくるとPPとポリエチレン系シール
材は基本的にはシールができないため、蓋材のポリエチ
レン系シール層とのシール性が悪くなり、特に油、ソー
ス等の夾雑物が存在する場合にはシール破袋の原因にも
なってしまう。
の界面剥離的な要素が強くなるため、シール温度の影響
を受ける等、シール強度の安定性が悪くなる。特にLL
に比べPPの粘度が極端に低いような本発明と正反対の
配合にすると、ポリエチレン系の蓋材とはシールができ
ないという現象まで引き起こすことがある。ここで用い
るPPとしては、エチレンとのランダムコーポリPP、
ブロックコーポリPP等特に制限はないが、シール後の
透明性を考慮し、結晶化度の低いランダムPPを使用す
ることが好ましい。
いものの使用はボイル殺菌等によりシール強度の変化等
の影響が出ることがあり、好ましくはない。
述のPPの他にポリブテン1(以下、PB1という。)
をブレンドすることでも同様の効果が得られる。ここで
用いられるPB1もPPと同様MFRが0.5〜3g/
10minとベースのLLに比べて粘度が高いものを使
用する必要がある。尚、理由はPPの場合と全く同様で
ある。
いため、PB1の耐熱性に注意する必要がある。PB1
は耐熱性を考慮し、融点が120℃以上のものを使用す
ることが望ましい。尚、ここでMFRの測定方法はL
L、PB1が190℃、PPが230℃と樹脂により試
験温度が異なる。
1)=75:25〜25:75である必要があるが、シ
ール強度が弱い場合はLLの配合を多くすると強度が強
くなり、逆にLLの配合を少なくするとシール強度が弱
くなるため、要求されるシール強度に合わせて配合を決
定する必要がある。
るとシール強度は極端に強くなり、開封が困難となる。
B1がシール表面に多くでてくるため、シールの相手基
材がポリエチレンタイプのシール材とのシール性が悪く
なり、シール強度が極端に弱くなってしまうため、使用
できない。
の振れが多少あってもシール強度に大きな影響がないた
め、生産が安定性的に最も良好であると言えるが、LL
の比率が75質量%を越えるかあるいは25質量%未満
の場合は配合比が僅かに狂ってもシール強度が大きく変
化するため、生産の安定性が悪くなってしまうという欠
点もある。
が必要であるが、望ましくは3〜10μmである。
になる点や、シール時シール熱およびシール圧力でシー
ル層が流動し、この層がない状態で完全にシールされて
しまう可能性が出てくるためであり、逆に15μmを越
えると開封による剥離時ケバ立ちが発生する可能性が出
てくるためと、シール時の徐冷による結晶化に関して考
慮していないため、シール部の透明性が低下してしまう
ためである。
触媒により製造された密度0.89〜0.91g/cm
3のLL層(以下、LL(メタロセン)という。)また
はそのブレンド樹脂層を設けることが望ましいが、これ
はメタロセン触媒により製造された密度の低いLL(メ
タロセン)は従来のLLに比べ結晶白化しにくく、特に
低密度ポリエチレン(以下、LDという。)や高密度ポ
リエチレン(以下、HDという。)を5〜20質量%程
度ブレンドしたものは、LDやHDが造核剤として作用
するため、球晶の成長が抑えられ、より透明性が良好な
包装体の製造が可能になるためである。
のは熱変形温度が低く、シール層の隣接層といえどもボ
イルによる耐熱性の問題が出てくる可能性がある。
結晶化度が高くなり、特に面シール部のようにシール時
一旦溶融状態となり、その後徐冷にて冷却固化される場
合には結晶化が進み白っぽくなり易い。
あることが多いため数量管理等が難しく、一般に底材に
付与されることが多い。
ジーピール性を有するシール層が配されてもほぼ同じ効
果が得られるため、特に限定されない。
底材として好適に用いられるものであるため、シール層
または隣接層の外側にエチレンー酢酸ビニルけん化物樹
脂(以下、EVOHという。)、6ナイロン(以下、6
Nyという。)、6ー66ナイロン(以下、6ー66N
yという。)、11ナイロン(以下、11Nyとい
う。)、12ナイロン(以下、12Nyという。)6ー
12ナイロン(以下、6ー12Nyという。)のうちか
ら選ばれた樹脂層を1層以上を共押出しすることで、酸
素バリアー性、衝撃強度、光沢等の性能が付与でき、要
求品質を満たす複合フイルムを一度に製造することが可
能となる。本発明の複合フイルムは主には深絞り包装用
フイルムとして用いられるものではあるが、特にイージ
ーピール性に優れているため、3方シール袋やピロー包
装用フイルム等イージーピール性を必要とする様々なフ
イルムに応用が可能である。
れに限定されるものではない。
ィルムを共押出しによって製膜し、下記構成からなる底
材用複合フイルムを得た。
下、ADという)(厚み10μm)/6ー66Ny(厚み5
0μm)/EVOH(厚み20μm)/AD(厚み10μm)/
LL(メタロセン)(厚み95μm)/シール層(厚み5μ
m) なお、シール層中のベース材のLLとPB1の配合比は
50:50であり、LLのMFRは8.0g/10mi
n、LLの密度は0.910g/cm3であり、PB1
のMFRは1.8g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し下記構成からなる底材
用複合フィルムを得た。 12Ny(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/6ー66
Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μm)/AD(厚
み10μm)/LL(メタロセン)(厚み95μm)/シール
層(厚み5μm) なお、シール層中のベース材のLLとPPの配合比は5
0:50であり、LLのMFRは20.0g/10mi
n、LLの密度は0.934g/cm3であり、PPの
MFRは1.3g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し下記構成からなる底材
用複合フィルムを得た。 PP(厚み30μm)/AD(厚み10μm)/6ー66Ny
(厚み40μm)/EVOH(厚み20μm)/AD(厚み10
μm)/LL(メタロセン)(厚み80μm)/シール層
(厚み10μm) なお、シール層中のベース材のLLとPB1の配合比は
40:60であり、LLのMFRは12.0g/10m
in、LLの密度は0.926g/cm3であり、PB
1のMFRは1.8g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し EVOH(厚み10μm)/6ー66Ny(厚み10μm)/
AD(厚み10μm)/LL(メタロセン)(厚み37μm)/
シール層(厚み3μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側に延伸ポリプロ
ピレンフイルム(以下、OPPという。)をドライラミ
ネ−トして以下の構成の本発明の蓋材用の複合フイルム
を得た。 OPP(厚み20μm)//EVOH(厚み10μm)/6ー
66Ny(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(メ
タロセン)(厚み37μm)/シール層(厚み3μm) なお、シール層中のベース材のLLとPPの配合比は6
0:40であり、LLのMFRは10.0g/10mi
n、LLの密度は0.925g/cm3であり、PPの
MFRは2.3g/10minであった。 (実施例5)以下に示した層構成の複合フィルムを共押
出しによって製膜し下記構成からなる底材用複合フィル
ムを得た。 12Ny(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/6ー66
Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μm)/AD(厚
み10μm)/LL(メタロセン)ブレンド(厚み95μm)
/シール層(厚み5μm) なお、シール層中のベース材のLLとPB1の配合比は
50:50であり、LLのMFRは8.0g/10mi
n、LLの密度は0.910g/cm3であり、PB1
のMFRは1.8g/10minであった。
ン)90質量%に対し、密度0.920g/cm3でM
FR2.0g/10minの低密度ポリエチレンを10
質量%ブレンドしたものを使用した。
ィルムを共押出しによって製膜し、下記構成からなる底
材用複合フイルムを得た。
m)/6ー66Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(メタロセン)(厚み80
μm)/シール層(厚み20μm) なお、シール層中のベース材のLLとPB1の配合比は
50:50であり、LLのMFRは8.0g/10mi
n、LLの密度は0.910g/cm3であり、PB1
のMFRは1.8g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し、下記構成からなる底
材用複合フイルムを得た。
m)/6ー66Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(メタロセン)(厚み95
μm)/シール層(厚み5μm) なお、シール層中のベース材のLLとPB1の配合比は
80:20であり、LLのMFRは8.0g/10mi
n、LLの密度は0.910g/cm3であり、PB1
のMFRは1.8g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し、下記構成からなる底
材用複合フイルムを得た。
m)/6ー66Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(メタロセン)(厚み95
μm)/シール層(厚み5μm) なお、シール層中の主材のLLとPB1の配合比は2
0:80であり、LLのMFRは8.0g/10mi
n、LLの密度は0.910g/cm3であり、PB1
のMFRは1.8g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し、下記構成からなる底
材用複合フイルムを得た。
m)/6ー66Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(メタロセン)(厚み95
μm)/シール層(厚み5μm) なお、シール層中の主材のLLとPB1の配合比は5
0:50であり、LLのMFRは4.0g/10mi
n、LLの密度は0.920g/cm3であり、PB1
のMFRは1.8g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し下記構成からなる底材
用複合フイルムを得た。 12Ny(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/6ー66
Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μm)/AD(厚
み10μm)/LL(メタロセン)(厚み95μm)/シール
層(厚み5μm) なお、シール層中のベース材のLLとPB1の配合比は
50:50であり、LLのMFRは5.0g/10mi
n、LLの密度は0.902g/cm3であり、PB1
のMFRは1.8g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し下記構成からなる底材
用複合フイルムを得た。 12Ny(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/6ー66
Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μm)/AD(厚
み10μm)/LL(メタロセン)(厚み95μm)/シール
層(厚み5μm) なお、シール層中のベース材のLLとPB1の配合比は
50:50であり、LLのMFRは8.0g/10mi
n、LLの密度は0.942g/cm3であり、PB1
のMFRは1.8g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し下記構成からなる底材
用複合フイルムを得た。 12Ny(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/6ー66
Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μm)/AD(厚
み10μm)/LL(メタロセン)(厚み95μm)/シール
層(厚み5μm) なお、シール層中のベース材のLLとPB1の配合比は
50:50であり、LLのMFRは8.0g/10mi
n、LLの密度は0.910g/cm3であり、PB1
のMFRは20.0g/10minであった。
ィルムを共押出しによって製膜し下記構成からなる蓋材
用複合フイルムを得た。 12Ny(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/6ー66
Ny(厚み50μm)/EVOH(厚み20μm)/AD(厚
み10μm)/LL(メタロセン)(厚み95μm)/シール
層(厚み5μm) なお、シール層中のベース材のLLとPPの配合比は5
0:50であり、LLのMFRは8.0g/10mi
n、LLの密度は0.910g/cm3であり、PPの
MFRは7.0g/10minであった。
7の複合フイルムを底材に用い、下記構成からなる複合
フイルムを共押出しにより製膜し、 EVOH(厚み10μm)/6ー66Ny(厚み10μm)/
AD(厚み10μm)/LL(メタロセン)(厚み35μm)/
LL(厚み5μm) この複合フイルムの最外側のEVOH側にOPPをドラ
イラミネートして下記構成の蓋材用フイルムを得た。
0μm)/6ー66Ny(厚み10μm)/AD(厚み10μ
m)/LL(メタロセン)(厚み35μm)/LL(厚み5μ
m) この複合フイルムを蓋材として使用し、深絞り包装機F
V6300(大森機械工業社製)にてパック品を作製
し、テスト評価を実施した。
4および比較例8の複合フイルムを蓋材に用い、下記構
成からなる複合フイルムを共押出しにより製膜し、下記
構成からなる底材用複合フイルムを得て前記実施例1〜
3、実施例5、比較例1〜7と同様にパック品を作製
し、テスト評価を実施した。 PP(厚み30μm)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚
み20μm)/Ny(厚み20μm)/AD(厚み10μm)/
LL(メタロセン)(厚み50μm)/LL(厚み10μm)
なお、比較例6のシール層中のベース材はLLではな
く、高密度ポリエチレンを使用した。
られる範囲でシールを実施した。シールが可能であった
ものを○印とした。シールが不可のものを×印とした。 ・イージーピール性 ケバ立ちが無く、開封し易いもの○印とし、開封しずら
いものを×印とした。 ・透明性 パック品のシール部の面シール部のヘーズを測定した。
透明性の良いヘーズが7%以下のものを○印とした。7
%を越えるものを×印とした。 ・耐ボイル性 ハンバーグのパック品を、95℃で20分間ボイルし、
耐破袋性を評価した。破袋、あるいはシール部の侵食が
全く発生しなかったものを○印とした。破袋、シール部
の侵食が発生したものを×印とした。
minのLL25〜75質量%とMFRが0.5〜3g
/10minのPB1 75〜25質量%のブレンド樹
脂層を1〜15μmの範囲に配した実施例1と実施例3
及び実施例5はシール性、イージーピール性、透明性お
よび耐ボイル性は極めて良好であった。またシール層に
MFRが5〜25g/10minのLL25〜75質量
%とMFRが0.5〜5g/10minのPP 75〜
25質量%とのブレンド樹脂層を1〜15μmの範囲に
配した実施例2と実施例4もシール性、イージーピール
性、透明性および耐ボイル性は極めて良好であった。
5μmを越える比較例1はイージーピール性および透明
性が劣り、シール層中のLLの配合量が75質量%を越
え、PB1の配合量が25質量%未満である比較例2は
イージーピール性が劣る。
量%未満でPB1の配合量75質量%を越える比較例3
はシール性が劣り、シール層中のLLのMFRが5g/
10min未満の比較例4はイージーピール性が劣る。
g/cm3未満の比較例5は耐ボイル性が劣り、LLの
密度が0.94g/cm3を越える比較例6はシール性
が劣り、シール層中のPB1のMFRが3g/10mi
nを越える比較例7はイージーピール性が劣り、シール
層中のPPのMFRが5g/10minを越える比較例
8はイージーピール性と透明性が劣る。
イル性が良好で、ケバ立ちが極めて少ない非常に良好な
イージーピール性を有し、シールによる透明性の低下が
少なく、酸素バリアー性、耐ピンホール性を兼ね備えた
共押出複合フイルムが得られる。
Claims (5)
- 【請求項1】 シール層としてメルトフローレートが5
〜25g/10minのエチレンーαオレフイン共重合
体樹脂25〜75質量%とメルトフローレートが0.5
〜5g/10minのポリプロピレン樹脂75〜25質
量%とのブレンド樹脂層を1〜15μmの範囲で配する
ことを特徴とする共押出複合フイルム。 - 【請求項2】 シール層としてメルトフローレートが5
〜25g/10minのエチレンーαオレフイン共重合
体樹脂25〜75質量%とメルトフローレートが0.5
〜3g/10minのポリブテン1 75〜25質量%
とのブレンド樹脂層を1〜15μmの範囲で配すること
を特徴とする共押出複合フイルム。 - 【請求項3】 前記エチレンーαオレフイン共重合体樹
脂の密度が0.91〜0.94g/cm3である請求項
1または2に記載の共押出複合フイルム。 - 【請求項4】 シール層のつぎに隣接層として密度0.
89〜0.91g/cm 3のメタロセン触媒により製造
されたエチレンーαオレフイン共重合体樹脂層またはそ
のブレンド樹脂層を設けた請求項1〜3のうち、いずれ
か1項に記載の共押出複合フイルム。 - 【請求項5】 前記のシール層または隣接層の外側にエ
チレンー酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂、6ナイロ
ン、6ー66ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、
6ー12ナイロンから選ばれた樹脂層を1層以上を共押
出してなる請求項1〜4のうち、いずれか1項に記載の
共押出複合フイルム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34330799A JP3779109B2 (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 共押出複合フイルム |
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JP3779109B2 JP3779109B2 (ja) | 2006-05-24 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34330799A Expired - Lifetime JP3779109B2 (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 共押出複合フイルム |
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