JP5911658B1 - 電機子コア、電機子及びリニアモータ - Google Patents

電機子コア、電機子及びリニアモータ Download PDF

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Abstract

巻線14が巻かれる2つのティース部15と、2つのティース部15の間に配置されティース部15同士を連結し取付穴が形成されたティース連結部16と、が配列方向である第2方向D2に並んで配置され、ティース連結部16は、巻線14を支持する支持部17を有し、支持部17は、ティース連結部16のうち第2方向D2の両方の端部から幅方向である第1方向D1の両側に突出する突起部17aと、第2方向D2において突起部17a同士の間に形成される空間部17bとを有する。

Description

本発明は、電機子コア、電機子及びリニアモータに関する。
搬送物を搬送する装置として、リニアモータが知られている。リニアモータは、固定子である界磁子と可動子である電機子との間で推力を発生させることで、電機子を一方向に移動させる。近年、搬送物の移動速度を高速化することへの要求が高まっている。搬送物の移動速度を高速化するには、電機子を高加速度化する必要がある。電機子を高加速度化するには、リニアモータを高推力化すること、または可動子側を軽量化すること、すなわち電機子を軽量化することが求められる。
リニアモータを高推力化するため、従来、電機子コアに磁束を有効に鎖交させる技術が提案されている。特許文献1には、電機子コアの移動方向の両側に突き当て凸部を設け、突き当て面に冷却用溝を設けて電機子コアを効率的に冷却可能とすることで、電機子コアに巻かれる巻線の巻き数を確保することを可能とした構成が記載されている。特許文献2には、電機子コアの移動方向の両側に突き当て凸部を設け、各突き当て凸部にボルト取付穴を設けることで、電機子コアの中央部に磁束を通りやすくした構成が記載されている。また、特許文献3では、隣り合う電機子コアの間に隙間を空けることで、漏れ磁束を低減させた構成が記載されている。
国際公開第2013/145085号 特開2011−4555号公報 特開2003−143829号公報
特許文献1の構成では、電機子コアの両側に突き当て凸部を設けることで質量が増大し、電機子の加速度が低下する可能性がある。また、特許文献2の構成では、取付穴が2箇所に設けられるため、電機子コアに取り付けられたボルトと、電機子コアと、取付部材との間にループが形成される。電機子コアの磁束は、このループを貫通し、交番して鎖交する。これにより、電機子コアの磁束を打ち消そうとする渦電流がループを流れて循環電流損失が生じるため、推力が低下し、電機子の加速度が低下する可能性がある。また、特許文献2においても、電機子コアの両側に突き当て凸部を設けることで質量が増大し、電機子の加速度が低下する可能性がある。
また、特許文献3の構成では、隣接する電機子コアの隙間を大きくした場合、電機子コアに巻かれる巻線を支持できない場合がある。この場合、巻線をスペース全体に巻くことができないため、高推力化が困難となり、電機子の高加速度化が困難となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電機子の移動を高速化することが可能な電機子コア、電機子コアを備えた電機子、及び当該電機子を備えたリニアモータを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、巻線が巻かれる2つのティース部と、2つのティース部の間に配置されティース部同士を連結し取付穴が形成されたティース連結部と、が一列に並んで配置され、ティース連結部は、巻線を支持する支持部を有し、支持部は、ティース連結部のうち2つのティース部とティース連結部とが並ぶ配列方向の両方の端部から配列方向に直交する幅方向の両側に突出する突起部と、配列方向において突起部同士の間に形成される空間部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、電機子コアのうち磁気回路において不要な部分に空間部が設けられるため、電機子コアを流れる磁束に影響を及ぼすことなく、電機子コアを軽量化することができる。また、支持部に突起部を設けることにより、巻線を支持可能となり、従来よりも巻線を多く巻くことができるため、高推力化を図ることができる。よって、電機子コアの軽量化及び高推力化により、電機子の高加速度化を図ることができる。
実施の形態1に係るリニアモータを示す平面断面図 実施の形態1に係る電機子コアを示す平面図 実施の形態1に係る電機子コアに巻線が保持された状態を示す断面図 実施の形態1に係る突起部の第2方向についての寸法を説明するための図 実施の形態1に係る電機子コアの各部の寸法を示す図 実施の形態1に係る電機子コアに形成される磁束線の例を示す図 実施の形態2に係るリニアモータを示す平面断面図 実施の形態2に係る電機子コアの構成及び各部の寸法を示す図 実施の形態2に係る他の電機子コアを示す平面図 実施の形態2に係る他の電機子コアを示す平面図 実施の形態3に係る電機子コアを示す平面図 実施の形態4に係る電機子コアを示す斜視図 実施の形態4に係る電機子コアを示す平面図 実施の形態5に係る電機子を示す平面断面図 実施の形態5に係る他の電機子を示す平面断面図 実施の形態5に係る他の電機子を示す平面断面図
以下に、本発明の実施の形態に係る電機子コア、電機子及びリニアモータを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るリニアモータ10を示す平面断面図である。リニアモータ10は、固定子である界磁子11と、可動子である電機子12とを備えている。リニアモータ10は、界磁子11と電機子12との間で発生した推力により、電機子12を第1方向D1に移動させる。リニアモータ10は、推力発生面が電機子12の第2方向D2の両側に形成される、両側式のリニアモータである。電機子12には、搬送物を保持する保持部が設けられる。リニアモータ10は、この保持部に搬送物を保持させた状態で電機子12を移動させることにより、搬送物を搬送する。
界磁子11は、界磁ヨーク11aと、永久磁石11bとを有している。界磁ヨーク11aは、第2方向D2に間隔を空けた状態で2つ配置されている。2つの界磁ヨーク11aは、第1方向D1に伸びた形状に形成されている。2つの界磁ヨーク11aは、平行に配置されている。
永久磁石11bは、界磁ヨーク11a上に複数設けられている。複数の永久磁石11bは、界磁ヨーク11a毎に、第1方向D1に沿って1列に等ピッチで配置されている。したがって、複数の永久磁石11bは、第2方向D2に間隔を空けて2列に設けられる。各永久磁石11bの極性は、第1方向D1に交互に異なっている。
電機子12は、2列の永久磁石11bの間に配置されている。電機子12は、第1方向D1に並んで配置される複数の電機子コア13と、各電機子コア13に保持される巻線14とを有している。電機子コア13は、板状のコア部材が複数積層されて形成される。各電機子コア13は、図示しないが、ボルトによって取付板に固定されている。
図2は、実施の形態1に係る電機子コア13を示す平面図である。図2では、巻線14及びボビン19の図示を省略し、スロット部15aのみを示している。図3は、実施の形態1に係る電機子コア13に巻線14が保持された状態を示す断面図である。図2及び図3に示すように、電機子コア13は、巻線14が配置される2つのティース部15と、当該2つのティース部15同士を連結するティース連結部16と、を有している。2つのティース部15と、ティース連結部16とは、第2方向D2に一列に並んで配置される。このように、第2方向D2は、2つのティース部15と、ティース連結部16とが一列に並ぶ配列方向である。また、第1方向D1は、配列方向に直交する幅方向である。
各ティース部15は、電機子コア13の第2方向D2の両端に配置されている。ティース部15には、スロット部15aが形成されている。スロット部15aには、ボビン19が取り付けられる。巻線14は、図3に示すボビン19を介してティース部15に巻かれる。
ティース連結部16は、第2方向D2において2つのティース部15の間に配置されている。ティース連結部16は、取付穴18を有している。取付穴18は、コア部材の積層方向に貫通して形成されている。取付穴18は、コア部材の積層方向視において円形に形成されている。取付穴18には、電機子コア13を取付板に取り付けるためのボルトが挿入される。取付穴18は、第2方向D2及び第1方向D1について、ティース連結部16の中央に配置されている。また、ティース連結部16のうち第1方向D1の両側の端面16aは、平面状に形成されている。
ティース連結部16には、支持部17が設けられている。支持部17は、ティース連結部16から第1方向D1の両側に突出している。支持部17は、突起部17a及び空間部17bを有している。突起部17aは、ティース連結部16のうち第2方向D2の両側の端部16bから幅方向である第1方向D1に突出している。突起部17aは、板状に形成されている。突起部17aの厚さ、すなわち第2方向D2の寸法は、コア部材の厚さの1倍から3倍程度となっている。突起部17aは、ティース部15側の面17cにおいて、巻線14を支持可能である。
空間部17bは、第2方向D2に並ぶ2つの突起部17aと、ティース連結部16の端面16aとで囲まれた部分に形成される。空間部17bは、取付穴18とは別個に設けられる。支持部17に空間部17bが形成されることにより、電機子コア13が軽量化されている。
図4は、突起部17aの第1方向D1についての寸法を説明するための図である。図4では、一部の巻線14及びボビン19の図示を省略している。図4において、隣接する電機子コア13同士の間の中心面を面Cとする。距離aは、巻線14の表面のうち第1方向D1において最も外側の部分14aから面Cまでの距離である。距離aは、巻線14の直径の1倍以下となっている。また、距離bは、突起部17aのうち巻線14の荷重が掛かる箇所17dから、巻線14の表面のうち第1方向D1において最も外側の部分14aまでの距離である。距離bは、巻線14の直径よりも大きく、実施の形態1では1.5倍である。距離bは、巻線14の直径の1.5倍に限定されるものではない。
距離dは、突起部17aの先端から面Cまでの距離であり、距離aと距離bとの合計値である。したがって、距離dは、巻線14の直径の2.5倍以下の寸法に設定することができる。これにより、突起部17aの第1方向D1の先端がボビン19の第1方向D1の先端から離れ過ぎることを抑制できる。このため、突起部17aが巻線14を支持することが可能となる。距離dが0である場合、すなわち、隣接する電機子コア13同士が突起部17aの先端で接している場合には、突起部17aの先端同士が離れている場合に比べて、突起部17aの強度を大きくできる。
図5は、実施の形態1に係る電機子コア13の各部の寸法を示す図である。図5に示すように、ティース部15の第1方向D1の寸法をtwとし、ティース連結部16の第1方向D1の寸法をxとし、取付穴18の直径をφとし、電機子コア13の第1方向D1のピッチをτsとする。このとき、電機子コア13の各部は、
τs−φ>x−φ≧tw
を満たしている。上記寸法twは、ティース部15の磁気回路幅に等しい。また、ティース連結部16では、取付穴18を避けて磁気回路が形成されるため、取付穴18内には磁気回路が形成されない。よって、上記寸法xと上記直径φとの差であるx−φは、ティース連結部16の磁気回路幅に等しい。ここで、ティース連結部16の磁気回路幅x−φがティース部15の磁気回路幅twよりも小さい場合、ティース15からティース連結部16に磁束が流れる際に、ティース連結部16において磁気飽和が生じてしまう。これに対して、電機子コア13の各部は、上記の式のx−φ≧twを満たしている。このため、ティース連結部16の磁気回路幅x−φは、ティース部15の磁気回路幅twに等しいか、又はティース部15の磁気回路幅twよりも大きくなる。これにより、ティース連結部16における磁気飽和が回避されるため、推力の低下を抑制することができる。なお、電機子コア13の各部は、上記式のτs−φ>x−φを満たしている。つまり、ティース連結部16の第1方向D1の寸法xは、電機子コア13の第1方向D1のピッチτsを超えない寸法である。このため、ティース連結部16の磁気回路幅x−φは、上記寸法τsと上記直径φとの差であるτs−φを超えない値となる。
図6は、実施の形態1に係る電機子コア13に形成される磁束線の例を示す図である。図6では、界磁子11及び電機子12の一部を拡大して示している。図6に示すように、電機子コア13において、磁束は一方のティース部15からティース連結部16を経由して他方のティース部15に流れる。このとき、磁束は取付穴18を回避するため第1方向D1の外側に迂回する。上記のようにティース連結部16の磁気回路幅がティース部15の磁気回路幅以上に形成されているため、取付穴18を迂回した磁束はティース連結部16内に収まり、支持部17側には流れない。したがって、第1方向D1において、ティース連結部16の端面16aよりも外側の部分、つまり、支持部17が設けられる部分は、磁気回路においては不要な部分となる。磁気回路において不要な部分に空間部17bが設けられても、磁気飽和が生じることなく、磁束の流れには影響が及ばない。
以上のように、本実施の形態によれば、電機子コア13のうち磁気回路において不要な部分に空間部17bが設けられる。このため、電機子コア13を流れる磁束に影響を及ぼすことなく、電機子コア13を軽量化することができる。また、支持部17に突起部17aを設けることにより、巻線14を支持することができる。したがって、巻線14の倒れを防ぐことができ、従来よりも巻線14をスロット部15aに多く巻くことができる。巻線14の巻き数を多くすることで、より大きな電流を流せることになるため、高推力化を図ることができる。このように、電機子コア13の軽量化及び高推力化により、電機子12の高加速度化を図ることができる。これにより、電機子12の移動を高速化することが可能な電機子コア13を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、上記電機子コア13が複数搭載されているため、高速化を実現可能な電機子12を得ることができる。また、本実施の形態によれば、上記電機子12が搭載されているため、搬送物の移動を高速化することが可能なリニアモータ10を得ることができる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係るリニアモータ20を示す平面断面図である。実施の形態2では、実施の形態1に係るリニアモータ10と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、説明を省略又は簡略化する。
図7に示すように、リニアモータ20は、固定子である界磁子11と、移動子である電機子22とを備えている。電機子22は、界磁子11の2列の永久磁石11bの間に配置されている。電機子22は、第1方向D1に並んで配置される複数の電機子コア23と、各電機子コア23に保持される巻線14とを有している。
図8は、実施の形態2に係る電機子コア23の構成及び各部の寸法を示す図である。図8に示すように、電機子コア23は、2つのティース部15と、当該2つのティース部15同士を連結するティース連結部26と、を有している。電機子コア23は、第2方向D2に対称な形状に形成される。
ティース連結部26は、円形の取付穴18を有している。また、ティース連結部26は、第1方向D1の両側に突出する凸部26aを有している。凸部26aの表面は、円筒面の一部である。凸部26aの表面は、第1方向D1の外側に湾曲している。凸部26aは、第2方向D2においてティース連結部26の端部26bから中央部に向けて、第1方向D1への突出量が大きくなっている。
支持部17は、ティース連結部26から第1方向D1に突出している。支持部17は、突起部17a及び空間部17bを有している。突起部17aは、ティース連結部26のうち第2方向D2の両側の端部26bから第1方向D1に突出している。空間部17bは、第2方向D2に並ぶ2つの突起部17aと、ティース連結部26の凸部26aの表面とで囲まれた部分に形成される。支持部17に空間部17bが形成されることにより、電機子コア23が軽量化されている。
また、図8に示すように、ティース部15の第1方向D1の寸法をtwとし、ティース連結部26の第2方向D2の中央部における第1方向D1の寸法をyとし、ティース連結部26の端部26bにおける第1方向D1の寸法をzとし、取付穴18の直径をφとし、電機子コア23の第1方向D1のピッチをτsとする。このとき、電機子コア23の各部は、
τs−φ>z≧tw、かつ、τs−φ>y−φ≧tw、かつ、y>z
を満たしている。ティース連結部26の端部26bにおける第1方向D1の寸法zは、ティース連結部26の端部26bにおける磁気回路幅に等しい。ここで、ティース連結部26の端部26bの磁気回路幅zがティース部25の磁気回路幅twよりも小さい場合、ティース連結部26の端部26bにおいて磁気飽和が生じてしまう。これに対して、電機子コア23の各部は、上記の式のz≧twを満たしている。このため、ティース連結部26の端部26bの磁気回路幅zは、ティース部25の磁気回路幅twと等しいか、又はティース部25の磁気回路幅twよりも大きくなる。また、ティース連結部26では、取付穴18を避けて磁気回路が形成されるため、取付穴18内には磁気回路が形成されない。よって、上記寸法yと上記直径φとの差であるy−φは、ティース連結部26の第2方向D2の中央部の磁気回路幅に等しい。ここで、ティース連結部26の第2方向D2の中央部の磁気回路幅y−φがティース部25の磁気回路幅twよりも小さい場合、ティース連結部26の第2方向D2の中央部において磁気飽和が生じてしまう。これに対して、電機子コア23の各部は、上記の式のy−φ≧twを満たしている。したがって、ティース連結部26の第2方向D2の中央部の磁気回路幅y−φは、ティース部25の磁気回路幅twと等しいか、又はティース部25の磁気回路幅twよりも大きくなる。これにより、ティース連結部26の端部26b及び第2方向D2の中央部における磁気飽和が回避されるため、推力の低下を防ぐことができる。
ティース連結部26において、磁束は、取付穴18を迂回するため、取付穴18に対して第1方向D1の外側に湾曲して流れる。また、ティース連結部26の端部26bが第2方向D2について取付穴18から離れて配置されているため、端部26bでは磁束は第1方向D1に迂回せずに流れる。このため、ティース連結部26においては、端部26bでは第1方向D1の外側に磁束が流れず、端部26bから第2方向D2の中央部にかけて磁束が第1方向D1の外側に湾曲して流れる。電機子コア23では、第2方向D2の両端から中央に向けて凸部26aの第1方向D1への突出量が大きくなっており、凸部26aの形状が磁束の流れに沿って形成されている。ティース連結部26は、実施の形態1に比べて、磁気回路において不要な部分が多く除去されている。
図9は、実施の形態2に係る他の電機子コア33を示す平面図である。電機子コア23と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、説明を省略又は簡略化する。図9に示すように、電機子コア33は、2つのティース部15と、当該2つのティース部15同士を連結するティース連結部36と、を有している。電機子コア33は、第2方向D2に対称な形状に形成される。
ティース連結部36は、取付穴18を有している。また、ティース連結部36には、第1方向D1の両側に突出する凸部36aが形成されている。凸部36aは、台形状に形成される。このため、凸部36aの表面は平面の組み合わせで形成される。したがって、円筒状の表面を形成する場合に比べて容易に製造可能となる。凸部36aは、第2方向D2においてティース連結部36の端部36bから中央部に向けて、第1方向D1への突出量が大きくなっている。また、ティース連結部36のうち第2方向D2の両端部36bは、第1方向D1の内側に三角形状に切り欠かれた状態に形成されている。
支持部17は、ティース連結部36から第1方向D1に突出している。支持部17は、突起部17a及び空間部17bを有している。空間部17bは、第2方向D2に並ぶ2つの突起部17aと、ティース連結部36の凸部36aの表面とで囲まれた部分に形成される。支持部17に空間部17bが形成されることにより、電機子コア33が軽量化されている。
また、図9に示すように、ティース部15の第1方向D1の寸法をtwとし、ティース連結部36の第2方向D2の中央部における第1方向D1の寸法をy´とし、ティース連結部36の端部36bにおける第1方向D1の寸法をz´とし、取付穴18の直径をφとし、電機子コア33の第1方向D1のピッチをτsとする。このとき、電機子コア33の各部は、
τs−φ>z´≧tw、かつ、τs−φ>y´−φ≧tw、かつ、y´>z´
を満たしている。ティース連結部36の端部36bにおける第1方向D1の寸法z´は、ティース連結部36の端部36bにおける磁気回路幅に等しい。ここで、ティース連結部36の端部36bの磁気回路幅z´がティース部35の磁気回路幅twよりも小さい場合、ティース連結部36の端部36bにおいて磁気飽和が生じてしまう。これに対して、電機子コア33の各部は、上記の式のz´≧twを満たしている。したがって、ティース連結部36の端部36bの磁気回路幅z´は、ティース部35の磁気回路幅twと等しいか、又はティース部35の磁気回路幅twよりも大きくなる。また、ティース連結部36では、取付穴18を避けて磁気回路が形成されるため、取付穴18内には磁気回路が形成されない。よって、上記寸法y´と上記直径φとの差であるy´−φは、ティース連結部36の第2方向D2の中央部の磁気回路幅に等しい。ここで、ティース連結部36の第2方向D2の中央部の磁気回路幅y´−φがティース部35の磁気回路幅twよりも小さい場合、ティース連結部36の第2方向D2の中央部において磁気飽和が生じてしまう。これに対して、電機子コア33の各部は、上記の式のy´−φ≧twを満たしている。したがって、ティース連結部36の第2方向D2の中央部の磁気回路幅y´−φは、ティース部35の磁気回路幅twと等しいか、又はティース部35の磁気回路幅twよりも大きくなる。これにより、ティース連結部36の端部36b及び第2方向D2の中央部における磁気飽和が回避されるため、推力の低下を防ぐことができる。
また、上記ティース連結部36の端部36bが第2方向D2について取付穴18から離れて配置されているため、端部36bでは磁束は第1方向D1に迂回せずに流れる。このため、ティース連結部36においては、端部36bでは第1方向D1の外側に磁束が流れず、端部36bから第2方向D2の中央部にかけて磁束が第1方向D1の外側に湾曲して流れる。電機子コア33では、第2方向D2の両端から中央に向けて凸部36aの第1方向D1への突出量が大きくなっており、凸部36aの形状が磁束の流れに沿って形成されている。ティース連結部36は、実施の形態1に比べて、磁気回路において不要な部分が多く除去されている。
図10は、実施の形態2に係る他の電機子コア43を示す平面図である。電機子コア23と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、説明を省略又は簡略化する。図10に示すように、電機子コア43は、2つのティース部15と、当該2つのティース部15同士を連結するティース連結部46と、を有している。ティース連結部46には、第1方向D1の両側に突出する凸部46aが形成されている。
凸部46aは、三角形状に形成される。このため、凸部46aの表面が平面の組み合わせで形成される。したがって、円筒状の表面を形成する場合に比べて容易に製造可能となる。また、凸部46aは、台形状の凸部に比べて角が少ない。したがって、台形状の凸部を形成する場合に比べて容易に製造可能となる。また、凸部46aは、台形状の凸部に比べて除去部分が大きいため、一層の軽量化が可能となる。
凸部46aは、第2方向D2においてティース連結部46の端部46bから中央部に向けて、第1方向D1への突出量が大きくなっている。この端部46bよりも第1方向D1の外側には、磁束が流れない。したがって、電機子コア43では、磁束が流れない部分が除去された構成となっている。また、ティース連結部46は、第2方向D2の両端部46bが第1方向D1の内側に三角形状に切り欠かれた状態に形成されている。
支持部17は、ティース連結部46から第1方向D1に突出している。支持部17は、突起部17a及び空間部17bを有している。空間部17bは、第2方向D2に並ぶ2つの突起部17aと、ティース連結部46の凸部46aの表面とで囲まれた部分に形成される。支持部17に空間部17bが形成されることにより、電機子コア43が軽量化されている。
また、図10に示すように、ティース部15の第1方向D1の寸法をtwとし、ティース連結部46の第2方向D2の中央部における第1方向D1の寸法をy″とし、ティース連結部46の端部46bにおける第1方向D1の寸法をz″とし、取付穴18の直径をφとし、電機子コア43の第1方向D1のピッチをτsとする。このとき、電機子コア43の各部は、
τs−φ>z″≧tw、かつ、τs−φ>y″−φ≧tw、かつ、y″>z″
を満たしている。ティース連結部46の端部46bにおける第1方向D1の寸法z″は、ティース連結部46の端部46bにおける磁気回路幅に等しい。ここで、ティース連結部46の端部46bの磁気回路幅z″がティース部45の磁気回路幅twよりも小さい場合、ティース連結部46の端部46bにおいて磁気飽和が生じてしまう。これに対して、電機子コア43の各部は、上記の式のz″≧twを満たしている。したがって、ティース連結部46の端部46bの磁気回路幅z″は、ティース部45の磁気回路幅twと等しいか、又はティース部45の磁気回路幅twよりも大きくなる。また、ティース連結部46では、取付穴18を避けて磁気回路が形成されるため、取付穴18内には磁気回路が形成されない。よって、上記寸法y″と上記直径φとの差であるy″−φは、ティース連結部46の第2方向D2の中央部の磁気回路幅に等しい。ここで、ティース連結部46の第2方向D2の中央部の磁気回路幅y″−φがティース部45の磁気回路幅twよりも小さい場合、ティース連結部46の第2方向D2の中央部において磁気飽和が生じてしまう。これに対して、電機子コア43の各部は、上記の式のy″−φ≧twを満たしている。したがって、ティース連結部46の第2方向D2の中央部の磁気回路幅y″−φは、ティース部45の磁気回路幅twと等しいか、又はティース部45の磁気回路幅twよりも大きくなる。これにより、ティース連結部46の端部46b及び第2方向D2の中央部における磁気飽和が回避されるため、推力の低下を防ぐことができる。
また、上記ティース連結部46の端部46bが第2方向D2について取付穴18から離れて配置されているため、端部46bでは磁束は第1方向D1に迂回せずに流れる。このため、ティース連結部46においては、端部46bでは第1方向D1の外側に磁束が流れず、端部46bから第2方向D2の中央部にかけて磁束が第1方向D1の外側に湾曲して流れる。電機子コア43では、第2方向D2の両端から中央に向けて凸部46aの第1方向D1への突出量が大きくなっており、凸部46aの形状が磁束の流れに沿って形成されている。ティース連結部46は、実施の形態1に比べて、磁気回路において不要な部分が多く除去されている。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1に比べて、磁気回路において不要な部分が多く除去された構成となっているため、磁気回路を流れる磁束線に影響を及ぼすことなく、当該電機子コア23,33,43を軽量化することができる。また、突起部17aにより巻線14を支持することで、従来よりも巻線14をスロット部15aに多く巻くことができるため、高推力化を図ることができる。このように、電機子コア23,33,43の軽量化及び高推力化により、電機子の高加速度化を図ることができる。これにより、電機子の移動を高速化することが可能な電機子コア23,33,43を得ることができる。
実施の形態3.
図11は、実施の形態3に係る電機子コア53を示す平面図である。実施の形態3では、実施の形態1に係る電機子コア13と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、説明を省略又は簡略化する。
図11に示すように、電機子コア53は、2つのティース部15と、当該2つのティース部15同士を連結するティース連結部56と、を有している。ティース連結部56には、支持部57が設けられている。支持部57は、ティース連結部56から第1方向D1に突出している。
支持部57は、突起部57aと、空間部57bと、壁部57cとを有している。突起部57aは、ティース連結部56の第2方向D2の両端部56bから第1方向D1に突出している。突起部57aは、ティース部15側の面57dにおいて、巻線14を支持可能である。
壁部57cは、支持部57の第1方向D1の両端部に配置されている。壁部57cは、第2方向D2に並ぶ2つの突起部57aの先端同士を連結している。壁部57cにより、突起部57aの先端同士が第2方向D2において支持される。
空間部57bは、2つの突起部57aと、ティース連結部56の端面56aと、壁部57cとで囲まれた部分に形成される。支持部57に空間部57bが形成されることにより、電機子コア53が軽量化されている。
本実施の形態によれば、電機子コア53の軽量化及び高推力化により、電機子に搭載した場合、当該電機子の高加速度化を図ることができる。これにより、電機子の移動を高速化することが可能な電機子コア53を得ることができる。また、壁部57cが設けられることにより、突起部57aの先端同士が第2方向D2について支持された構成となる。これにより、巻線14をより確実に支持することができる。
実施の形態4.
図12は、実施の形態4に係る電機子コア63を示す斜視図である。図13は、実施の形態4に係る電機子コア63を示す平面図である。実施の形態4では、実施の形態1に係る電機子コア13と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、説明を省略又は簡略化する。
図12及び図13に示すように、電機子コア63は、2つのティース部65と、当該2つのティース部65同士を連結するティース連結部16と、を有している。
各ティース部65は、電機子コア63の第2方向D2の両端に配置されている。ティース部65には、スロット部が形成されている。スロット部には、ボビン19及び巻線14が取り付けられる。電気子コア63は、第2方向D2及び第1方向D1に垂直な第3方向D3について、3つのコアブロックである第1ブロック63A、第2ブロック63B及び第3ブロック63Cを有している。
第1ブロック63Aにおいて、ティース部65の第2方向D2の先端部には、切り欠き部65aが形成されている。第2ブロック63Bにおいて、ティース部65の第2方向D2の先端部には、切り欠き部65bが形成されている。第3ブロック63Cにおいて、ティース部65の第2方向D2の先端部には、切り欠き部65cが形成されている。切り欠き部65a,65b,65cにより、第1方向D1についてのティース部65の先端部の張り出し量が第1方向D1の一方と他方とで異なっている。図12に示す電気子コア63では、第1ブロック63A及び第3ブロック63Cについては、第1方向D1の一方である左側への張り出し量が、第1方向D1の他方である右側への張り出し量よりも大きくなっている。第2ブロック63Bについては、第1方向D1の一方である左側への張り出し量が、第1方向D1の他方である右側への張り出し量よりも小さくなっている。これにより、第1ブロック63Aと第2ブロック63Bとの間、第2ブロック63Bと第3ブロック63Cとの間で、段スキュー構造が形成される。この段スキュー構造により、コギング推力及び推力リップルの影響を低減し、電機子位置による推力の脈動を低減するために設けられる。なお、第1ブロック63A、第2ブロック63B及び第3ブロック63Cについて、第3方向D3の寸法比は、1:2:1とすることができるが、これに限定するものではない。
また、ティース連結部16には、支持部17が設けられている。支持部17は、ティース連結部26から第1方向D1に突出している。支持部17は、突起部17a及び空間部17bを有している。突起部17aは、ティース連結部16のうち第2方向D2の両側の端部16bから第1方向D1に突出している。空間部17bは、第2方向D2に並ぶ2つの突起部17aと、ティース連結部16の端面16aとで囲まれた部分に形成される。支持部17に空間部17bが形成されることにより、電機子コア13が軽量化されている。
本実施の形態によれば、電機子コア63の軽量化及び高推力化により、電機子に搭載した場合、当該電機子の高加速度化を図ることができる。これにより、電機子の移動を高速化することが可能な電機子コア63を得ることができる。電機子コア63が第33方向D3に3つのコアブロックが形成され、切り欠き部65a,65b,65cが設けられるため、電機子位置による推力の脈動が小さいリニアモータを得ることができる。
なお、本実施の形態では、第3方向D3に3つのコアブロックが形成され、第1ブロック63Aと第3ブロック63Cとが第1方向D1の一方側、第2ブロック63Bが第1方向D1の他方側に張り出した構成としたが、これに限定するものではない。第3方向D3に3つのコアブロックが形成され、第1ブロックよりも第2ブロックが第1方向D1の一方側に張り出し、第2ブロックよりも第3ブロックが第1方向D1の一方側に更に張り出した構成であってもよい。また、第3方向D3に2つのコアブロックが形成され、第1ブロックが第1方向D1の一方側、第2ブロックが第1方向D1の他方側に張り出した構成であってもよい。
実施の形態5.
図14は、実施の形態5に係る電機子72を示す平面断面図である。実施の形態5では、実施の形態1に係る電機子12と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、説明を省略又は簡略化する。
図14に示すように、電機子72は、第1方向D1に並んで配置される複数の電機子コア13と、各電機子コア13に保持される巻線14とを有している。隣り合うティース部15同士の間では、各ティース部15に巻かれた巻線14同士の間に隙間が形成される。また、隣り合うティース連結部16同士の間では、空間部17b同士が対向し、隙間が形成される。
電機子72は、隣り合う電機子コア13同士の間に設けられる樹脂部2,4,6を有している。樹脂部2,4,6は、電気的絶縁性を有する材料を用いて形成され、電機子コア13同士の間を電気的に絶縁する。樹脂部2,4,6には、エポキシ系樹脂又はポリエステル系樹脂が用いられる。樹脂部2は、ティース部15同士の間に配置されている。樹脂部2は、ティース部15及び巻線14をモールドしている。樹脂部4は、ティース連結部16同士の間に配置されている。樹脂部4は、2つの対向する空間部17bによって形成される隙間全体に充填されている。樹脂部6は、第1方向D1の両端に配置される電機子コア13の巻線14を覆っている。また、樹脂部6は、第1方向D1の両端に配置される電機子コア13の空間部17b内に充填されている。
このように、隣り合う電機子コア13同士の隙間に樹脂部2,4,6を配置させることにより、電機子72の熱伝導性を向上させることができる。このため、巻線14で生じた熱を効率的に排出することが可能となり、巻線14の温度上昇が抑制される。リニアモータを連続運転させることが可能な定格推力は、巻線14の耐熱温度上限にて規定される。巻線14の温度上昇が抑制されることにより、定格推力の低下を抑制することが可能となる。樹脂部2,4,6にアルミナ粉末を含ませることで、熱伝導性を高めてもよい。
図15は、実施の形態5に係る他の電機子82を示す平面断面図である。図15に示すように、電機子82には、リニアモータの動力配線8が配置されている。この動力配線8は、電機子82の第1方向D1の端部に設けられる電機子コア13の空間部17bに配置されている。動力配線8は、当該空間部17bに充填された樹脂部6の内部に配置されている。動力配線8を空間部17bに配置することにより、電機子82の進行方向の外側に配置する場合よりも、動力配線8の寸法の分だけ電機子82を小型化することができる。また、樹脂部6によって動力配線8をモールドすることにより、動力配線8の体積分だけモールド樹脂の使用量を減少させることができるため、電機子82を軽量化できる。これにより、電機子82を高加速度化することができる。
図16は、実施の形態5に係る他の電機子92を示す平面断面図である。図16に示すように、電機子92において、ティース部15同士の間には、巻線14同士をモールドする樹脂部2が配置されている。また、各空間部17bは、樹脂部が配置されず、中空状に形成されている。このように、巻線14をモールドする樹脂部2によって巻線14の熱を効率的に放出することができる。また、空間部17bに樹脂部が設けられない構成とすることにより、図14に示す電機子72と比較して、軽量化することが可能である。このため、電機子92の高加速度化が可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
2,4,6 樹脂部、8 動力配線、10,20 リニアモータ、11 界磁子、12,22 電機子、13,23,33,43,53,63 電機子コア、14 巻線、15,65 ティース部、16,26,36,46,56 ティース連結部、17,57 支持部、17a,57a 突起部、17b,57b 空間部、18 取付穴、26a,36a,46a 凸部、26b,36b,46b 端部、57c 壁部、72,82,92 電機子、D1 第1方向、D2 第2方向。

Claims (8)

  1. 巻線が巻かれる2つのティース部と、2つの前記ティース部の間に配置され前記ティース部同士を連結し取付穴が形成されたティース連結部と、が一列に並んで配置され、
    前記ティース連結部は、前記巻線を支持する支持部を有し、
    前記支持部は、前記ティース連結部のうち2つの前記ティース部と前記ティース連結部とが並ぶ方向である配列方向の両方の端部から前記配列方向に直交する方向である幅方向の両側に突出する板状に形成された突起部と、前記配列方向において前記突起部同士の間に形成される空間部とを有する
    ことを特徴とする電機子コア。
  2. 前記支持部は、前記突起部の先端同士を連結する壁部を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の電機子コア。
  3. 前記ティース部の前記幅方向の寸法をtwとし、前記ティース連結部のうち前記幅方向の両側の前記空間部間の寸法をxとし、前記取付穴の直径をφとし、リニアモータの電機子に複数設けられる場合の前記幅方向のピッチをτsとすると、
    τs−φ>x−φ≧tw
    を満たす
    ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の電機子コア。
  4. 巻線が巻かれる2つのティース部と、2つの前記ティース部の間に配置され前記ティース部同士を連結し取付穴が形成されたティース連結部と、が一列に並んで配置され、
    前記ティース連結部は、前記巻線を支持する支持部を有し、
    前記支持部は、前記ティース連結部のうち2つの前記ティース部と前記ティース連結部とが並ぶ方向である配列方向の両方の端部から前記配列方向に直交する方向である幅方向の両側に突出する突起部と、前記配列方向において前記突起部同士の間に形成される空間部とを有し、
    前記ティース連結部は、前記幅方向に突出し前記配列方向において前記突起部の間に配置される凸部を有し、
    前記凸部は、前記配列方向の端部から中央部に向けて突出量が大きくなっている
    ことを特徴とする電機子コア。
  5. 前記ティース部の前記幅方向の寸法をtwとし、前記ティース連結部のうち前記配列方向の中央部において両側の前記空間部間についての前記幅方向の寸法をyとし、前記ティース連結部のうち前記配列方向の端部において両側の前記空間部間についての前記幅方向の寸法をzとし、前記取付穴の直径をφとし、リニアモータの電機子に複数設けられる場合の前記幅方向のピッチをτsとすると、
    τs−φ>z≧tw、かつ、τs−φ>y−φ≧tw、かつ、y>z
    を満たす
    ことを特徴とする請求項に記載の電機子コア。
  6. 請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の電機子コアを備える
    ことを特徴とする電機子。
  7. 前記電機子コアは、前記幅方向に複数並んで配置され、
    隣り合う前記電機子コア同士の間に配置された樹脂部を備える
    ことを特徴とする請求項に記載の電機子。
  8. 請求項又は請求項に記載の電機子を備えることを特徴とするリニアモータ。
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