JP4800913B2 - リニアモータの電機子およびリニアモータ - Google Patents
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Description
また、各電機子コアブロックをコアバック部に設けられた穴を利用して、ボルト等により締結部材と締結しており、該締結部材は駆動コイルの上(外側)に突出するように配置している(例えば、特許文献2参照)。
この発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、薄型化が可能なリニアモータの電機子およびこの電機子を用いた薄型のリニアモータを得ることを目的とする。
磁極ティース6は、図2に示すように、電磁鋼板をプレスで打ち抜くとともに抜きカシメなどで鋼板同士を連結して形成されており、2列の永久磁石3、4間中央に位置し隣接する磁極ティース6と当接するコアバック部61と、このコアバック部61から永久磁石3、4と対向する両側に突出して形成される駆動コイル巻回部60とからなる(図5参照)。
そして、駆動コイル巻回部60のモータ駆動方向の巻回面には駆動方向の段差Hを設け、本実施の形態では、コアバック部61の両端にモータ駆動方向の幅が広い幅広巻回部601を、そしてこの幅広巻回部601よりも永久磁石3、4側にモータ駆動方向の幅が狭い幅狭巻回部602を設けている。
また、コアバック部61は、上述の締結部材9および連結棒10に各磁極ティース6を固定するための固定穴61aを備えている。
また、締結部材9は、電機子5を被駆動部材(図示せず)に取り付けるためのネジ穴90を有しており、締結部材9は各磁極ティース6を一体締結すると共に、電機子5を被駆動部材(装置)に取り付けるための取付部材としての役割も兼ねている。
なお、本実施の形態では、巻線層数を2層、6層としているが、もちろん巻線層数はこれに限られるものではなく、駆動コイル巻回部60の駆動方向の段差に応じて適宜設定すればよい。
まず、各磁極ティース6にインシュレータ7を取り付ける。そして、図6に示すように、インシュレータ7を介して、各磁極ティース6の駆動コイル巻回部60に駆動コイル8を巻回する。この時、駆動コイル8は、隣り合う磁極ティース間のスロットに無駄な空間が生じないように、すなわち、各駆動コイル巻回部60(幅広巻回部601、幅狭巻回部602)におけるリニアモータ駆動方向の幅がほぼ同じになるように、幅広巻回部601に比べ幅狭巻回部602側の巻線層数を増やして巻回する。駆動コイル8の巻回の順はどのようなものであってもよいが、例えば、本実施の形態では幅狭巻回部602の幅広巻回部601側から駆動コイル8を巻き始め、6層目まで巻き終えた後に、例えばインシュレータ7の仕切り壁700に設けられたスリット等(図示せず)を介して、幅狭巻回部602側から幅広巻回部601側に駆動コイル8を渡し、幅広巻回部601側に2層を巻回する。そして、駆動コイル8を巻回した各磁極ティース6を、図1、図3に示すように、リニアモータの駆動方向に順次配列し、図2に示すように、磁極ティース6の積層方向上側のコイルエンド部810a側の凹部13aに締結部材9を配置し、磁極ティース6の積層方向下側には連結棒10を配置して、締結部材9と連結棒10で複数の磁極ティース6を磁極ティース6の積層方向両端から挟みこんで、固定ネジ12によりこれらの磁極ティース6を一体に締結する。そして、コイルエンド部810b側の凹部13bに結線部材11を配置し、結線部材11に駆動コイル8の端末を接続する。
7 インシュレータ、700 仕切り壁、8 駆動コイル、
810,820 コイルエンド部、11 結線部材。
Claims (6)
- モータ駆動方向に沿って順次配置された複数の磁極ティースと、上記磁極ティースの駆動コイル巻回部に巻回された駆動コイルとを備えたリニアモータの電機子であって、
上記駆動コイル巻回部は、上記モータ駆動方向の巻回面に上記モータ駆動方向の段差を設けて、上記モータ駆動方向の幅が広い巻回部と、上記モータ駆動方向の幅が狭い巻回部とを備え、
上記幅が広い巻回部に巻回された上記駆動コイルと上記幅が狭い巻回部に巻回された上記駆動コイルの上記モータ駆動方向における幅が略同じになるように形成し、上記モータ駆動方向と直交する方向において磁極ティースの外部に上記駆動コイルが露出したコイルエンド側については、上記幅が広い巻回部に巻回された上記駆動コイルと上記幅が狭い巻回部に巻回された上記駆動コイルとによって段差を形成していることを特徴とするリニアモータの電機子。 - 上記駆動コイルは、上記モータ駆動方向の幅が広い巻回部と上記モータ駆動方向の幅が狭い巻回部とでは、上記駆動コイルの巻線層数を変えて巻回されていることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータの電機子。
- 上記磁極ティースの外部に露出した上記駆動コイルのコイルエンド部は、上記駆動コイルの巻線層数の差による段差を有し、該段差により上記コイルエンド部に凹部を有することを特徴とする請求項2に記載のリニアモータの電機子。
- 上記コイルエンド部の凹部には、上記複数の磁極ティースに巻回された上記各駆動コイルを接続する結線部材を配置したことを特徴とする請求項3に記載のリニアモータの電機子。
- 上記駆動コイルは、上記駆動コイルと上記磁極ティースとを絶縁するインシュレータを介して上記磁極ティースに巻回され、
上記インシュレータは、上記モータ駆動方向の幅が広い巻回部と上記モータ駆動方向の幅が狭い巻回部との境界部分に、上記駆動コイル巻回部の巻回面に垂直な上記駆動コイルを仕切るための壁を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のリニアモータの電機子。 - モータ駆動方向に延在する固定子ヨークと、該固定子ヨーク上に上記モータ駆動方向に沿って所定の間隔で配置され交互に極性が異なる複数の永久磁石とを備えた固定子と、上記固定子の上記永久磁石と所定の間隔を介して配置された請求項1乃至5のいずれか1項に記載のリニアモータの電機子とを備えたリニアモータ。
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