JP5379550B2 - 電機子 - Google Patents
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Description
また、この発明に係る電機子は、所定の鉄心長を有し、この鉄心長の方向の端面とこの端面の間を接続する側面とを有する電機子鉄心と、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第1の巻線部と、前記第1の巻線部が形成された後に、前記側面において前記第1の巻線部と隣り合う位置に、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第2の巻線部と、前記端面に設けられ、前記第1および第2の巻線部の前記各線材が第1および第2の巻き付け面において巻きつけられており、前記第1および第2の巻き付け面の最近接部において前記第2の巻き付け面が前記第1の巻き付け面よりも前記端面から遠い位置に配置され前記最近接部に段差部が形成された端部構造体と、前記段差部に連接され、前記第1の巻線部と第2の巻線部との間設けられた隔壁と、前記第1の巻線部に対して前記電機子鉄心の端面から遠い位置に配置され、前記隔壁を支持するブロックとを備えている。
以上より第1の巻線部、第2の巻線部ともに当初計画どおりの整列巻が行えることになるため、巻線の高密度化を実現することができる。
図1から図10は本発明の実施の形態1による電機子をインナーロータ型回転電機の固定子として用いた場合の構造を示す。図1はこの電機子1を回転子(図示せず)の回転軸方向から投影した外形図(図1a)、及びそれに垂直な方向から投影した外形図(図1b)、図2は図1におけるA−A断面図である。電機子1は電機子鉄心2にコイルを巻線したものを円周方向に複数組み合わせることにより構成されており、図3は1つの電機子1の構成詳細を示す。
以上より第1の巻線部3a、第2の巻線部3bともに当初計画どおりの整列巻が行えることになるため、巻線の高密度化を実現することができる。
図11には本発明の実施の形態2による電機子1の鉄心長に垂直な方向における断面図を、図12には本実施の形態において巻線を実施する前の電機子の斜視図、図13は図12の鉄心長方向の断面、図14は図12の鉄心長方向と垂直な方向の断面図を各々示す。実施の形態1との相違点は、第1の巻線部3aと第2の巻線部3bとの間に端部構造体の段差部4gに連接された隔壁4iを設けた点である。その他の点については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態は図18、19に示すように、実施の形態2の電機子に対して端部にブロック6を追加したものであり、それ以外の構成については実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。ブロック6は嵌め合い部6aと溝6bを有し、第2の巻線部3bを形成する前に、図18において図中上側のブロック6は第1の巻線部3aの上側、図中下側のブロック6は第1の巻線部3aの下側、即ち第一の巻線部3aに対して電機子鉄心2の端面2cから遠い位置に配置され、電機子1端部の所定位置に嵌め合い部6aが収まるように挿入される。第2の巻線部3bのリード線はブロック6に設けられた溝6bを通して導入され、巻線完了後の線材も別の溝6bを通して引き出すことができる。
また、このブロック6及びインシュレータ4には第2のコイル巻線部3bのリード線を配置するための通路である溝6bが形成されていることにより、第1の巻線部3aと第2の巻線部3bとの間は隔壁4i及びブロック6により完全に隔てることができるため、事故時等両巻線部間に高い電圧差が生じた場合であっても巻線部間の短絡の危険性を低減することができ、電機子1の信頼性を向上することができる。
本実施の形態に係る電機子1の断面図を図21に示すが、本実施の形態における端部構造体は磁性体7でできた部分を備えることを特徴としている。一般的に電機子鉄心の端部2cからは漏れ磁場が発生し、この漏れ磁束は磁気抵抗の高い空気中を流れることになるため無用な起磁力を消費する原因となると同時に、漏れ磁場によって周囲の電気機器に電磁ノイズ等の悪影響を与えるという問題があった。
図22は本実施の形態において巻線を実施する前の電機子の斜視図、図23は巻線完了後の鉄心長方向の断面図を示す。実施の形態1から4においては、第1の巻線部3aがティース部2bの外径側、第2の巻線部3bが内径側に各々形成されていたが、本実施の形態ではそれらが逆になっており、第1の巻線部3aがティース部の内径側、第2の巻線部3bが外径側に形成されている点が異なっている。従って外径側に設けられた第2のインシュレータ4bの厚みの方が、内径側に設けられた第1のインシュレータ4aよりも厚くなっている。
また、本実施の形態においても第2のインシュレータ4bの厚みをティース部2bの付根部分に向けて薄くなるように勾配を設けたり(図17参照)、隔壁4kの付根部に隅肉部4jを設けたり(図14参照)することも可能であり、各々の構成に対応する効果を奏することができる。
更に、本発明に係る電機子1は図26に示すようなリニアモータの電機子1としても適用可能である。
2 電機子鉄心
2c 端面
2d 側面
3a 第1の巻線部
3b 第2の巻線部
4e 第1の巻き付け面
4f 第2の巻き付け面
4g 段差部
4h、4k 溝
4i 隔壁
6 ブロック
7 磁性体
Claims (2)
- 所定の鉄心長を有し、この鉄心長の方向の端面とこの端面の間を接続する側面とを有する電機子鉄心と、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第1の巻線部と、前記第1の巻線部が形成された後に、前記側面において前記第1の巻線部と隣り合う位置に、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第2の巻線部と、前記端面に設けられ、前記第1および第2の巻線部の前記各線材が第1および第2の巻き付け面において巻きつけられており、前記第1および第2の巻き付け面の最近接部において前記第2の巻き付け面が前記第1の巻き付け面よりも前記端面から遠い位置に配置され前記最近接部に段差部が形成された端部構造体とを備え、前記端部構造体は、磁性体でできた部分を備えたことを特徴とする電機子。
- 所定の鉄心長を有し、この鉄心長の方向の端面とこの端面の間を接続する側面とを有する電機子鉄心と、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第1の巻線部と、前記第1の巻線部が形成された後に、前記側面において前記第1の巻線部と隣り合う位置に、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第2の巻線部と、前記端面に設けられ、前記第1および第2の巻線部の前記各線材が第1および第2の巻き付け面において巻きつけられており、前記第1および第2の巻き付け面の最近接部において前記第2の巻き付け面が前記第1の巻き付け面よりも前記端面から遠い位置に配置され前記最近接部に段差部が形成された端部構造体と、前記段差部に連接され、前記第1の巻線部と第2の巻線部との間設けられた隔壁と、前記第1の巻線部に対して前記電機子鉄心の端面から遠い位置に配置され、前記隔壁を支持するブロックとを備えたことを特徴とする電機子。
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