JP5379550B2 - 電機子 - Google Patents

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Description

この発明は、回転電機やリニアモータ等に用いられる電機子に関するものである。
近年、モータを適用した各種製品に関する新技術の進展に伴い、駆動用の回転電機、リニアモータ等についても、省スペース化、高性能化の要求が高まっている。一般にコイルに流す電流を増やす場合、コイルの線径を太くする方法が考えられるが、コイルの剛性が増加するためコアに巻き付けることが困難となる。そのため、細い線径を有する線材を使用しターン数を増やしたコイルをコアに巻き付ける方法がよく用いられる。ここで2つのコイル巻線部が設けられた回転電機の電機子においては、高密度なコイル巻線を実現するために、2つのコイル巻線部の隣接領域において下層側の線材間の谷間に上層側の線材が位置するように巻線を行い、このことにより両コイル巻線部間に発生するデッドスペースを削減し、高密度巻線を実現しようとしていた。(例えば、特許文献1)
特開2008−92654(5−7頁、図2)
従来の回転電機の電機子は、リング状のヨーク部から半径方向内側に突出した複数の磁極ティースの周囲に、コイルを巻線することにより構成されている。このような磁極ティースに巻線を行う場合には自動巻線機が用いられ、この自動巻線機のコイル線材の供給部であるノズルを磁極ティース内に配置し、線材をノズル先端から繰り出しながら、ノズルをヨーク部の中心軸方向、及び半径方向に駆動させ、同時にヨーク部をヨーク部の中心軸周りに回転させることにより、各磁極ティースに巻線を行っている。前述のように下層側の線材間の谷間に上層側の線材が必ず位置するように巻線を行おうとした場合、ノズル先端部の制御を高精度に行う必要があるが、一方コイル巻線の生産性向上のためにはノズルヘッドの移動速度を上げなければならず、この場合には必ずしもノズル先端部の位置精度を十分に確保できなかった。
2つのコイル巻線部の境界面は最初に巻線を行う第1の巻線部の最終層によって決まることになるが、従来の電機子においてはノズル先端部の位置のみによって各線材の巻線位置が定まるため、前述の理由によりノズル先端部の位置精度悪化により各線材の巻線位置も不正確となる場合もあり、境界面の位置も精度よく定まらず、図面で計画したとおりの整列巻とならないため、現実には巻線の高密度化ができなくなるという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、2つのコイル巻線部の隣接領域において境界面の位置を定めることができ、コイルの整列巻を確実に行うことにより巻線の高密度化が実現される電機子を得ることを目的とする。
この発明に係る電機子は、所定の鉄心長を有し、この鉄心長の方向の端面とこの端面の間を接続する側面とを有する電機子鉄心と、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第1の巻線部と、前記第1の巻線部が形成された後に、前記側面において前記第1の巻線部と隣り合う位置に、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第2の巻線部と、前記端面に設けられ、前記第1および第2の巻線部の前記各線材が第1および第2の巻き付け面において巻きつけられており、前記第1および第2の巻き付け面の最近接部において前記第2の巻き付け面が前記第1の巻き付け面よりも前記端面から遠い位置に配置され前記最近接部に段差部が形成された端部構造体とを備え、前記端部構造体は、磁性体でできた部分を備えている。
また、この発明に係る電機子は、所定の鉄心長を有し、この鉄心長の方向の端面とこの端面の間を接続する側面とを有する電機子鉄心と、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第1の巻線部と、前記第1の巻線部が形成された後に、前記側面において前記第1の巻線部と隣り合う位置に、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第2の巻線部と、前記端面に設けられ、前記第1および第2の巻線部の前記各線材が第1および第2の巻き付け面において巻きつけられており、前記第1および第2の巻き付け面の最近接部において前記第2の巻き付け面が前記第1の巻き付け面よりも前記端面から遠い位置に配置され前記最近接部に段差部が形成された端部構造体と、前記段差部に連接され、前記第1の巻線部と第2の巻線部との間設けられた隔壁と、前記第1の巻線部に対して前記電機子鉄心の端面から遠い位置に配置され、前記隔壁を支持するブロックとを備えている。
この発明に係る電機子によると、端部構造体の第1および第2の巻き付け面の最近接部において前記第2の巻き付け面が第1の巻き付け面よりも電機子鉄心の端面から遠い位置に配置されており、第1の巻き付け面と第2の巻き付け面との間に段差部が形成されている。最初に巻線を行う第1の巻線部はこの段差部に接するように巻線が行われるため、自動巻線機のノズル先端位置の精度が多少悪化した場合であっても、電機子の端部においては第1の巻線部の境界面をこの段差部に沿って所定位置に定めることができる。
また、巻線はテンションをかけて行われるため、電機子鉄心の側面部分に巻きつけられた第1の巻線部の境界面についても、前記段差部に沿って所定位置に定めることができる。第2の巻線部は第1の巻線部の側面部分の境界面に沿って巻線を行うため、第2の巻線部についても第1の巻線部との境界面が所定位置に形成され整列巻が行える。
以上より第1の巻線部、第2の巻線部ともに当初計画どおりの整列巻が行えることになるため、巻線の高密度化を実現することができる。
本発明の実施の形態1による電機子の外形を示す図である。 本発明の実施の形態1による電機子の図1におけるA−A断面図である。 本発明の実施の形態1による電機子の図1におけるB−B断面図である。 本発明の実施の形態1による電機子鉄心の外形を示す図である。 本発明の実施の形態1による電機子鉄心の鉄心長方向の断面図である。 本発明の実施の形態1による電機子鉄心の鉄心長方向と垂直な断面図である。 本発明の実施の形態1による電機子の、第1の巻線部の形成を行った後における鉄心長方向の断面図である。 本発明の実施の形態1による電機子の、第1の巻線部の形成を行った後における鉄心長に垂直な方向の断面図である。 本発明の実施の形態1による電機子のフィルム取付を示す図である。 本発明の実施の形態1による電機子のフィルム取付を示す図である。 本発明の実施の形態2による電機子の鉄心長方向と垂直な断面図である。 本発明の実施の形態2による電機子の外径を示す図である。 本発明の実施の形態2による電機子鉄心の鉄心長方向の断面図である。 本発明の実施の形態2による電機子鉄心の鉄心長方向と垂直な断面図である。 本発明の実施の形態2による電機子の、第1の巻線部の形成を行った後における鉄心長方向の断面図である。 本発明の実施の形態2による電機子の隔壁に作用する力を説明する図である。 本発明の実施の形態2による電機子鉄心の鉄心長方向の断面図である。 本発明の実施の形態3による電機子の外形を示す図である。 本発明の実施の形態3による電機子の鉄心長方向の断面図である。 本発明の実施の形態3による電機子の外形、及び組立方法を示す図である。 本発明の実施の形態4による電機子鉄心の鉄心長方向の断面図である。 本発明の実施の形態5による電機子の外形を示す図である。 本発明の実施の形態5による電機子の鉄心長方向の断面図である。 本発明による電機子をインナーロータ型回転電機の固定子に適用した例を示す図である。 本発明による電機子をアウターロータ型回転電機の回転子に適用した例を示す図である。 本発明による電機子をリニアモータの電機子に適用した例を示す図である。
実施の形態1.
図1から図10は本発明の実施の形態1による電機子をインナーロータ型回転電機の固定子として用いた場合の構造を示す。図1はこの電機子1を回転子(図示せず)の回転軸方向から投影した外形図(図1a)、及びそれに垂直な方向から投影した外形図(図1b)、図2は図1におけるA−A断面図である。電機子1は電機子鉄心2にコイルを巻線したものを円周方向に複数組み合わせることにより構成されており、図3は1つの電機子1の構成詳細を示す。
電機子鉄心2は、A−A断面において外周側が円弧形状を有するヨーク部2aとこのヨーク部2aから内径側に突出しているティース部2bを備えており(図3参照)、その鉄心長はLである(図1b参照)。コイル巻線部3はこの鉄心長方向の端面2c(図1b参照)とティース部2bの側面2d(図3参照)の周囲に線材を巻きつけて構成されており、ティース部2bの側面2dにおいて互いに隣り合う位置に配置された第1の巻線部(外形側)3aと第2の巻線部(内径側)3bの2つの部分を備えている。また、コイル巻線部3と電機子鉄心2との間には電気的に絶縁するためにインシュレータ4が設けられており、第1の巻線部3aと電機子鉄心2との間に介在するものを第1のインシュレータ4a、第2の巻線部3bと電機子鉄心2との間に介在するものを第2のインシュレータ4bと呼び、更に第1の巻線部3aの外径側に設けられたインシュレータ外径部4cと第2の巻線部3bの内径側に設けられたインシュレータ内径部4dを備える。
図4は本実施の形態において巻線を実施する前の電機子の斜視図、図5はその鉄心長方向の断面、図6は鉄心長方向と垂直な方向の断面図を各々示す。本実施の形態においては、電機子鉄心2の鉄心長(L)方向の両端面2cにおいて、第1のインシュレータ4a、第2のインシュレータ4b、インシュレータ外径部4c、インシュレータ内径部4dが端部構造体を構成している。また図5に示すように、端部においては第2のインシュレータ4bの方が第1のインシュレータ4aよりも厚く、第2のインシュレータ4bにおける第2の巻線部3bの巻き付け面(第2の巻き付け面)4fは、第1のインシュレータ4aにおける第1の巻線部3aの巻き付け面(第1の巻き付け面)4eよりも、端面2cから遠い位置に配置されており、両巻き付け面の間には段差部4gが形成されている。
図7、図8に、第1の巻線部3aの形成を行った後における鉄心長方向における断面図と、鉄心長に垂直な方向における断面図とを示す。溝4h(図4参照)はコイル巻線部3のリード線を配置するための通路であり、コイル線材はインシュレータ外径部4cに形成されたこの溝4hより第1のインシュレータ4aの方に導入される。図7に示すように第1の巻線部3aはインシュレータ外径部4cと段差部4gとの間に形成された凹部内で最内層から順に整列巻されてゆくが、第2の巻線部3bとの境界面3cについては端部構造体に形成された段差部4gに沿ってテンションをかけて巻き上げられていくため、図8に示すようにティース部2bの側面2dにおいてもこの境界面3cを所定位置に定めることができる。一方、第2の巻線部3bは第1の巻線部3aの境界面3cとインシュレータ内径部4cとの間に形成された凹部内において最内層から順に整列巻することができる。
以上のとおり本実施の形態に係る電機子1によると、端部構造体の第1の巻き付け面4eおよび第2の巻き付け面4fの最近接部において前記第2の巻き付け面4fが第1の巻き付け面4eよりも電機子鉄心2の端面2cから遠い位置に配置されており、第1の巻き付け面4eと第2の巻き付け面4fとの間に段差部4gが形成されている。最初に巻線を行う第1の巻線部3aはこの段差部4eに接するように巻線が行われるため、自動巻線機のノズル先端位置の精度が多少悪化した場合であっても、電機子1の端部においては第1の巻線部3aの境界面3cをこの段差部4gに沿って所定位置に定めることができる。
また、巻線はテンションをかけて行われるため、電機子鉄心2の側面部分2dに巻きつけられた第1の巻線部3aの境界面3cについても、前記段差部4gに沿って所定位置に定めることができる。第2の巻線部3bは第1の巻線部3aの側面部分の境界面3cに沿って巻線を行うため、第2の巻線部3bについても第1の巻線部3aとの境界面が所定位置に形成され整列巻が行える。
以上より第1の巻線部3a、第2の巻線部3bともに当初計画どおりの整列巻が行えることになるため、巻線の高密度化を実現することができる。
さらに、図9、10に示すように第1の巻線部3aと第2の巻線部3bとの間、及びコイル巻線部3とインシュレータ4との間にフィルム5を介装させてもよい。このことにより第1の巻線部3aと第2の巻線部3bとの間、及びコイル巻線部3と電機子鉄心2との間の絶縁性を更に向上させることが可能となる。
実施の形態2.
図11には本発明の実施の形態2による電機子1の鉄心長に垂直な方向における断面図を、図12には本実施の形態において巻線を実施する前の電機子の斜視図、図13は図12の鉄心長方向の断面、図14は図12の鉄心長方向と垂直な方向の断面図を各々示す。実施の形態1との相違点は、第1の巻線部3aと第2の巻線部3bとの間に端部構造体の段差部4gに連接された隔壁4iを設けた点である。その他の点については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態に係る電機子1によると、図15に示すように端部構造体の第1の巻き付け面4eおよび第2の巻き付け面4fの最近接部において前記第2の巻き付け面4fが第1の巻き付け面4eよりも電機子鉄心2の端面2cから遠い位置に配置されており、端部構造体は第1の巻き付け面4eと第2の巻き付け面4fの間に段差部4gが形成されているため、少なくとも端部においては最初に巻線を行う第1の巻線部3aはこの段差部4gに接するように整列巻を行うことができる。
更に、電機子鉄心2の側面2d部分においては、第1の巻線部3aと第2の巻線部3bとの間に段差部4gに連接する隔壁4iも備えている。従って、巻線時に第1の巻線部3aにかけるテンションが十分でなく、電機子鉄心2の側面2d部分において境界面3cが所定位置に形成できなかった場合であっても、隔壁4iとインシュレータ内径部4dとの間に形成された凹部内において第2の巻線部3bについては最内層から順に整列巻が行えるため巻線の高密度化を実現することができるという利点を有する。
巻線を整列巻する場合には上層の線材は下層の線材の谷間に配置されるため、巻線時に加えられるテンションにより上層の線材が下層の線材の間に割り込もうとし、このためターン間を広げようとする力が作用する。本実施の形態のような端部構造体を備えず隔壁4iのみを有する場合には、第1の巻線部3aが形成された時点において図16(a)に示すように隔壁4iのみにこの力が作用することにより薄肉に成形された隔壁4iが大きく曲げられて変形し、整列巻が困難となる場合もあった。本実施形態の場合には図16(b)に示すように隔壁4iに作用する力は端部構造体に形成された段差4gによって受けることができ、隔壁4iが変形することもなく確実に整列巻が行えるという利点もある。
また、下層の線材の谷間に上層の線材が配置するように巻線を行う整列巻においては、各凹部におけるインシュレータ外径部4cと隔壁4iとの間、及びインシュレータ内径部4dと隔壁4iとの間の間隔は線材の径を考慮して2層分がちょうど収まる寸法に決定されることが多い。図11に示すように最下層側の巻き始めのターンを例えばインシュレータ外径部4cに接するようにすると、最下層の巻き終りのターンと隔壁4iとの間には必ず隙間が生じることになる。この隙間を埋めるように隔壁4iの付根部に隅肉部4j(図14参照)を設けることにより隔壁4iの強度を更に高めることができ、変形を抑えることができると同時に、隔壁4iの更に薄くすることができるためコイル巻線の更なる高密度化を行うことができる。
更に、図17に示すように第2のインシュレータ4bの厚みをティース部2bの先端に向けて薄くなるように、即ち第1の巻き付け面4eと第2の巻き付け面4fの最近接部から遠ざかるにつれて第2の巻き付け面4fが電機子鉄心2の端面2cに近づくように勾配を設けることにより、端部構造体における段差部4gを形成することも可能である。このような形状の端部構造体であっても段差部4gが形成されるため前述と同様な高密度な巻線が実現されることに加えて、図13に示すものと比べて第2の巻線部3bのコイル長さを短くし、コイル抵抗を小さくすることができるため、第2の巻線部3bの銅損を低減し、高効率な電機子1を得ることができるという利点がある。
実施の形態3.
本実施の形態は図18、19に示すように、実施の形態2の電機子に対して端部にブロック6を追加したものであり、それ以外の構成については実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。ブロック6は嵌め合い部6aと溝6bを有し、第2の巻線部3bを形成する前に、図18において図中上側のブロック6は第1の巻線部3aの上側、図中下側のブロック6は第1の巻線部3aの下側、即ち第一の巻線部3aに対して電機子鉄心2の端面2cから遠い位置に配置され、電機子1端部の所定位置に嵌め合い部6aが収まるように挿入される。第2の巻線部3bのリード線はブロック6に設けられた溝6bを通して導入され、巻線完了後の線材も別の溝6bを通して引き出すことができる。
図18、19においてはブロック6をインシュレータ4と別部品としたが、図20に示すように隔壁4iの一部と薄肉で連結しておき、この薄肉部を回転中心としてブロック6を回転させることにより所定位置に収めるようにすることも可能である。このようにブロック6を隔壁4iと一体化することにより部品点数の削減、並びに製造コストの低減を図ることができる。
以上のとおり本実施の形態に係る電機子1によると、実施の形態2に係る電機子1が奏する効果に加えて、ブロック6を挿入することで第2の巻線部3bを形成する際に、端部において隔壁4iを背面側(第1の巻線部3a側)から支持することができるので、第2の巻線部3b形成時の隔壁4iの変形を抑え、確実に整列巻が行えるようになり、更に高密度なコイル巻線が実現できるという効果がある。
また、このブロック6及びインシュレータ4には第2のコイル巻線部3bのリード線を配置するための通路である溝6bが形成されていることにより、第1の巻線部3aと第2の巻線部3bとの間は隔壁4i及びブロック6により完全に隔てることができるため、事故時等両巻線部間に高い電圧差が生じた場合であっても巻線部間の短絡の危険性を低減することができ、電機子1の信頼性を向上することができる。
実施の形態4.
本実施の形態に係る電機子1の断面図を図21に示すが、本実施の形態における端部構造体は磁性体7でできた部分を備えることを特徴としている。一般的に電機子鉄心の端部2cからは漏れ磁場が発生し、この漏れ磁束は磁気抵抗の高い空気中を流れることになるため無用な起磁力を消費する原因となると同時に、漏れ磁場によって周囲の電気機器に電磁ノイズ等の悪影響を与えるという問題があった。
本実施の形態に係る電機子1によると電機子鉄心2の端部構造体の一部として磁性体7を用いているため、このような漏れ磁場の通る経路の磁気抵抗を低減でき、消費起磁力、即ち巻線部に通電する電流を低減できるため高効率な電機子1とすることに加えて、この磁性体7がフィールドクランプとして機能するため漏れ磁場を低減でき、周囲の電気機器に対する悪影響も低減できるという効果がある。
実施の形態5.
図22は本実施の形態において巻線を実施する前の電機子の斜視図、図23は巻線完了後の鉄心長方向の断面図を示す。実施の形態1から4においては、第1の巻線部3aがティース部2bの外径側、第2の巻線部3bが内径側に各々形成されていたが、本実施の形態ではそれらが逆になっており、第1の巻線部3aがティース部の内径側、第2の巻線部3bが外径側に形成されている点が異なっている。従って外径側に設けられた第2のインシュレータ4bの厚みの方が、内径側に設けられた第1のインシュレータ4aよりも厚くなっている。
コイルの巻線は、これまでと同様に最初第1の巻線部3aが形成されるが、インシュレータ外径部4cと第2のインシュレータ4bに連続して溝4kが形成されており、第1の巻線部3aのリード線はこの溝4kから導入される。第1の巻線部3aの形成後に第2の巻線部3bが形成されるが、第2の巻線部は第2のインシュレータ4bの上面に巻きつけられるため、溝4kから導入される第1の巻線部のリード線と接触することがない。
以上のとおり本実施の形態に係る電機子1によると、実施の形態2に示した効果に加えて、第1の巻線部と第2の巻線部が接触することはないため、巻線の整列を更に容易なものとすると同時に、絶縁に対する信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態においても第2のインシュレータ4bの厚みをティース部2bの付根部分に向けて薄くなるように勾配を設けたり(図17参照)、隔壁4kの付根部に隅肉部4jを設けたり(図14参照)することも可能であり、各々の構成に対応する効果を奏することができる。
尚、以上においては、本発明に係る電機子1を図24に示すようないわゆるインナーロータ型の固定子に適用した場合を取り上げて説明を行ってきたが、図25に示すようなアウターロータ型の固定子としても適用可能である。また、本発明に係る電機子1は、回転電機として、電動機、発電機の区別なく適用できることは言うまでもない。
更に、本発明に係る電機子1は図26に示すようなリニアモータの電機子1としても適用可能である。
1 電機子
2 電機子鉄心
2c 端面
2d 側面
3a 第1の巻線部
3b 第2の巻線部
4e 第1の巻き付け面
4f 第2の巻き付け面
4g 段差部
4h、4k 溝
4i 隔壁
6 ブロック
7 磁性体

Claims (2)

  1. 所定の鉄心長を有し、この鉄心長の方向の端面とこの端面の間を接続する側面とを有する電機子鉄心と、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第1の巻線部と、前記第1の巻線部が形成された後に、前記側面において前記第1の巻線部と隣り合う位置に、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第2の巻線部と、前記端面に設けられ、前記第1および第2の巻線部の前記各線材が第1および第2の巻き付け面において巻きつけられており、前記第1および第2の巻き付け面の最近接部において前記第2の巻き付け面が前記第1の巻き付け面よりも前記端面から遠い位置に配置され前記最近接部に段差部が形成された端部構造体とを備え、前記端部構造体は、磁性体でできた部分を備えたことを特徴とする電機子。
  2. 所定の鉄心長を有し、この鉄心長の方向の端面とこの端面の間を接続する側面とを有する電機子鉄心と、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第1の巻線部と、前記第1の巻線部が形成された後に、前記側面において前記第1の巻線部と隣り合う位置に、前記側面と端面の周囲に線材を巻き付けて形成された第2の巻線部と、前記端面に設けられ、前記第1および第2の巻線部の前記各線材が第1および第2の巻き付け面において巻きつけられており、前記第1および第2の巻き付け面の最近接部において前記第2の巻き付け面が前記第1の巻き付け面よりも前記端面から遠い位置に配置され前記最近接部に段差部が形成された端部構造体と、前記段差部に連接され、前記第1の巻線部と第2の巻線部との間設けられた隔壁と、前記第1の巻線部に対して前記電機子鉄心の端面から遠い位置に配置され、前記隔壁を支持するブロックとを備えたことを特徴とする電機子。
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