JP2007215364A - モータコア部品及びモータ部品 - Google Patents

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紳悟 大橋
Kazutsugu Kusabetsu
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Abstract

【課題】スロット部内の導線の占積率を高めることができるコア部品、及びこのコア部品を具えるモータ部品を提供する。
【解決手段】コア部品10は、磁性コア部10cと、コア部10cの外周に配されるインシュレータ10iとからなる。磁性コア部10cは、横断面及び縦断面T字状のティース11と、ティース11の一端側に配されるヨーク部12と、同他端側に配される鍔部13とを具える。ティース11は、その外周面全面に亘って、ヨーク部12側から鍔部13側に向かって高くなるように段差を設けている。ティース11とヨーク部12と鍔部13とで囲まれる空間がコイルの収納箇所であり、この収納箇所を覆うようにインシュレータ10iを配してスロット部14を形成している。ティース11の外周面をつくる各段差面は、スロット部14の外形をつくる仮想面14aに平行している。
【選択図】図1

Description

本発明は、外周に導線が巻回されるモータコア部品、及びこのコア部品と巻回導線からなるコイルとを具えるモータ部品に関するものである。特に、占積率をより高めることができ、導線の巻回作業が行い易いモータコア部品、及び高占積率でより小型なモータ部品に関するものである。
従来、モータの構成部材として、磁性材料からなるコア体の外周に巻回導線からなるコイルを配したローターやステーターが広く知られている。ローターやステーターは、円環状のものが汎用されており、例えば、環状部から放射状に配される複数のティースを有するコア体と、各ティースの外周に配されるコイルとを具えるものがある(特許文献1参照)。コア体は、特許文献1に記載されるようにティースと環状部とが一体化されたものの他、図7に示すようにティース部分が分離可能であり、ティース101を有するコア片100を複数組み合わせて環状に構成されるものがある。図7(A)は、従来のコア片の斜視図、(B)は、このコア片を円環状に配した状態を示す正面図、(E)は、このコア片を具える従来のモータ部品の横断面図、(D)は、このモータ部品をコイル中心軸に直交するように切断した断面図である。横断面とは、図7(A)に示すE−E断面に該当する。図7(E)では、コア片の左側部分のみに導線(コイル)を配した状態を示し、コア片の右側部分の導線は省略しているが、実際には、コア片の右側部分にもコイルが存在する。また、図7(E)において、導線201の中に付された数字は、層数を示す。
各コア片100は、磁性材料から形成され、外周に導線201が巻回されるティース101と、この一端側に設けられるヨーク102と、このヨーク102と対向するようにティース101の他端側に設けられる鍔103とを具える。ヨーク102の一部及び鍔103の一部は、ティース101の外側に突出するように設けられ、コア片100の断面は、T字状である。ティース101の外周面と、ヨーク102において鍔と対向する対向面102aと、鍔103においてヨークと対向する対向面103aとで囲まれる空間(スロット104)にコイルを収納する。
このコア片100に導線201を巻回して、コア片100とコイル200との一体化物(以下、モータ部品と呼ぶ)mを複数作製し、これら複数のモータ部品mを環状部材300などに組み付けて環状に配置することで、ローターやステーターを形成することができる。
コア片100にコイルを設けるには、コア片100を回転可能な巻き線機(図示せず)にセットし、回転するコア片100に巻線ノズル(同)から連続供給される導線201を巻回させることで行う。図7(E)に示すようにティース101の横断面において、ヨーク102と鍔103との間で導線201が横並びするように導線201を巻回して一つの層をつくり、このような導線からなる層を、ティース101の外周面からスロット104の外形をつくる仮想面(図7(E)において細い二点鎖線で示す)に亘って複数積層させることでコイル200が形成される。例えば、ティース101の外周面に接する第一層は、ティース101の外周面においてヨーク102の端部(対向面102a近傍)から巻き始め(Sを付した導線が巻き始めの導線)、図7(E)の下向き矢印で示すようにヨーク側から鍔側に向かって導線201が進行するようにティース101の外周面に沿って導線201を巻回していき、鍔103の対向面103aに達するまで導線201を巻回することで形成される。鍔103の対向面103aに達したら導線201を折り返し、第一層目の上に導線201を積み重ねるように巻回して第二層目を形成していく。このようにヨーク102の端部又は鍔103の端部に達したら折り返して層を替え、導線201を積層させてコイル200を形成する。図7(E)に示すモータ部品mでは、5層の巻回導線にてコイル200が形成される。
コイル200は、図7(D)に示すようにO字状となるように導線が巻回されて形成される。ティース101は、その形状が直方体状であるため、O字状にコイル200を形成すると、コイル200の湾曲した部分とティース101の外周面との間に比較的大きなデッドスペース(導線を巻回することができないスペース)105が生じる。モータ部品では、スロットにおける導線の占積率を高めることが望まれるため、上記デッドスペースは、できるだけ少なくすることが好ましい。
そこで、デッドスペースを低減して占積率を高めるために、特許文献1,2では、ティースのコイルサイド面(モータとして組み立てられた際、あるモータ部品において隣接する別のモータ部品に対向して配される側の面)をヨーク側から鍔側に向かって幅を広くし、ティースのコイルエンド面(同対向して配されない側の面、図7(B)の正面から見える側の面に相当)をヨーク側から鍔側に向かって幅を狭くしたティースが開示されている。また、特許文献1には、コイルサイド面及びコイルエンド面に段差を設けたティースが開示されている。特許文献2には、コイルサイド面を平滑な形状とし、コイルエンド面に段差を設けたティースが開示されている。このようなコイルエンド面とコイルサイド面とで互い違いに幅が異なるティースは、コイル中心軸に直交するように切断した際、その断面積がヨーク側から鍔側に亘ってほぼ等しくなるため、磁束密度がヨーク側から鍔側に亘って均一的になり、磁束の飽和を回避することができる。
特開平9−19095号公報 特開2002−369418号公報
しかし、上述した従来のコア片やコア体では、1.導線の占積率の向上に限界がある、2.導線の巻回作業が行いにくい、という問題がある。
図8(A)は、コイルエンド面が鍔側からヨーク側に向かって幅広であり、コイルサイド面がヨーク側から鍔側に向かって幅広なティースを有するコア片を模式的に示す斜視図、(E)は、(A)に示すコア片を有するモータ部品の横断面図(E−E断面図)である。コイルエンド面111aが鍔113側からヨーク112側に向かって幅が広がっている台形状面からなり、コイルサイド面111bがヨーク112側から鍔113側に向かって幅が広がっている台形状面からなる四角錘台状のティース111を有するコア片110を考える。図8に示すようにティース111の外周面が段差のない平滑な面で構成されている場合、ティース111に巻回される導線数がヨーク側から鍔側に向かうほど減少し、ティース111の外周面と、ヨーク112の対向面112aと、鍔113の対向面113aとで囲まれるスロット114に収納されたコイル210の外形が階段状となることがある(特許文献2図10参照)。即ち、コイル210をつくる導線211のうち最外側に配された導線F(コイル外形をつくる導線)は、モータ部品m’の横断面において複数の異なる平行線上に配され、コイル210の外形が階段状となる。コイル210の外形が階段状となることで、スロット114内には、コイル外形に対応した階段状のデッドスペース115がつくられる。そのため、このコア片110を用いたモータ部品m’では、占積率の更なる向上が難しい。また、コイルエンド面のみに段差を有するようにティースを形成した場合、コイルサイド側のコイル外形は、図8(E)に示すモータ部品m’と同様に階段状となることがある。
そこで、コイルエンド面及びコイルサイド面の双方に段差を有するティースを考える。特に、コイル中心軸に直交するように断面をとった際、各断面積が実質的に等しくなるように、コイルエンド面とコイルサイド面とで段差の付け方を異ならせたティースを考える。例えば、図9(E)に示すようにコイルサイド面121bにヨーク122側から鍔123側に向かって高くなるように段差を設け、図9(S)に示すようにコイルエンド面121aに鍔123側からヨーク122側に向かって高くなるように段差を設けたティースを考える。このティースの外周に、ヨーク122の端部を導線221の巻き始めとし、上述のようにヨーク122と鍔123との間に亘って導線221を巻回していくと、一方の面(ここでは、コイルサイド面121b)に配されるコイル外形は、図9(E)に示すように段差が無く平滑な形状となる。従って、この面側では、図8(E)に示すような階段状のデッドスペースを低減することができる。しかし、他方の面(ここでは、コイルエンド面121a)に配されるコイルの外形は、図9(S)に示すように両面121a,121bに形成された段差の合計分の段差を有する階段状となる。そのため、この面側では、デッドスペースが増加してしまう。
また、コイル外形が階段状であるモータ部品では、モータとして組み立てられた際、隣接するモータ部品間のギャップ精度を高めることが困難になる。更に、デッドスペースには、熱伝導性が低い空気が存在するため、デッドスペースが大きいモータ部品では、通電により発熱したコイルの熱を放出させ難くなる。
加えて、図9に示すティースでは、コイルエンド面121aとコイルサイド面121bとで段差の付け方を異ならせているため、導線221を巻回してコイルを形成する際、例えば、コイルサイド面121bでは、階段を上るように導線221を移動させ、コイルエンド面121aでは、逆に階段を下るように導線221を移動させる必要がある。従って、一方の面から他方の面に導線221を移行するごとにティースの位置又はノズルの位置を微調整する必要があり、このようなティースを具えるコア片は、巻回作業性を低下させる。更に、図9(A)に示すようにコイルエンド面121a上に導線221を巻回して第一層目を形成する際に段を下りるときも、ティースの位置又はノズルの位置を微調整する必要があり、巻回作業性を低下させる。コイルエンド面121aの上段に配された導線kは、その一部が段差をつくる二つの段差面121a’,121a”を繋ぐ連結面121cから進行方向前方に突出した状態で配されることがある。デッドスペースをできるだけ低減するために導線kの次に巻回されて下段に配される導線k+1を連結面121cに接するように導線221を巻回しようとすると、導線k+1を進行方向後方に戻す、つまり、段から突出した導線kの下方を導線k+1が潜り抜けるように巻回する処理(潜り抜け処理)が必要となる。この処理は、ノズルなどの位置調整を高精度に行う必要があり、このような高精度な調整は、難しいため、調整に時間がかかる。この調整がうまくいかないとデッドスペースの増加を招く。
更に、図9に示すティースでは、コイルエンド面121aとコイルサイド面121bとで段差の付け方を異ならせているため、一方の面(ここでは、コイルエンド面121a)に導線221を巻回する際、線跳び処理による巻きずれが生じ易い。線跳び処理とは、ある層(m層)から次の層(m+1層)に導線を移行する際、m層目の終端とm+1層目の始端が離れている場合に同終端から同始端までを繋ぐために単に導線を渡す処理を言う(図9(E),(S)において破線矢印参照)。コイルサイド面121bでは、跳ばされた導線の終端、つまりm+1層目の始まりとなる導線(例えば、図9において二重丸で示される導線)が配される箇所は、m層目をつくる導線のうち導線が階段状に配された箇所、即ち、m層目をつくる三つの導線で囲まれた箇所となる。そのため、跳ばされた導線の終端となる導線は、これらの三つの導線を当て止めとして用いることにより容易に位置決めされ、跳ばした導線をより確実に所望の位置に配置させることができる。一方、コイルエンド面121aでは、跳ばされた導線の終端が配される箇所は、当て止めとなるような導線がないスロットの中間空間であるため、安定して配置させにくい。特に、コイルサイド面における段差とコイルエンド面における段差との合計段差分の高さに亘って導線221を渡す必要がある。このように導線221を大きく跳ばす場合、導線221の巻回方向に比較的大きな力が働くことで所望の位置に導線221が固定されず、巻きずれ(巻き乱れ)を生じ易い。巻きずれは、デッドスペースの増加を招くため、好ましくない。
そこで、本発明の主目的は、スロット部内におけるデッドスペースを低減して、導線の占積率をより高めることができると共に、巻回作業性に優れるモータコア部品を提供することにある。また、本発明の他の目的は、導線の占積率がより高いモータ部品を提供することにある。
本発明モータコア部品は、特に、ティースの外周面全面に亘って段差を設けると共に、この段の付け方をティースの外周面全面に亘って同方向とすることで、上記目的を達成する。具体的な構成は、以下の通りである。
本発明モータコア部品は、外周に導線が巻回されるティースと、このティースの両端に対向して設けられるヨーク部及び鍔部とからなる磁性コア部を具える。また、本発明モータコア部品は、上記ティースの外周面と、上記ヨーク部の対向面と、上記鍔部の対向面とで囲まれる空間をスロット部とし、このスロット部に巻回導線からなるコイルを収納する。このような本発明モータコア部品は、上記ティースの外周面の全面に亘って、ヨーク部側から鍔部側に向かって高くなるように段差を設けており、この段差をつくる二つの段差面とスロット部の外形をつくる仮想面とが平行であることを特徴とする。特に、上記段差をつくる二つの段差面間の高さが以下の(1)及び(2)のいずれかを満たすように段差を設けることが好ましい。なお、nは自然数とする。
(1) 導線の直径をDとするとき {D×(√3/2)}×n
(2) 導線を角線とし、その厚さをtとするとき t×n
本発明コア部品は、ティースの外周面全面に亘って段差を設けることから、ティースの外周面は、実質的に段差面、及び段差をつくる二つの段差面を繋ぐ連結面にてつくられる。そして、本発明コア部品は、各段差面を、スロット部の外形をつくる仮想面に平行するように構成する。このような段差を有するティースの外周面上に、コア部品の横断面又は縦断面において導線が横並びするように導線を巻回すると、段差面に配される層は、上記仮想面に平行するように配される。このティース直上に配された層に沿って、この層の上に更に多層に導線を巻回してコイルを形成すると、各層をつくる導線は、ティース上(段差面上)に配された下層の導線と同様に、コア部品の横断面及び縦断面において一直線上に並べられ、上記仮想面に平行するように配される。特に、本発明コア部品では、一方のヨーク部側から他方の鍔部側に向かって高くなるように上記段差を設けている。そのため、上述のようにして本発明コア部品に形成されたコイルは、最外側に配される導線、つまりコイル外形をつくる導線が横断面及び縦断面のいずれにおいても同一直線上に配され、かつ、この直線は、上記仮想面に平行となる。即ち、図8に示すような外周面に段差がないティースを有するコア片や、図9に示すようなコイルサイド面とコイルエンド面とで段の付け方が異なるティースを有するコア部品と異なり、本発明コア部品を用いたモータ部品では、コイル外形をつくる導線がコイル全周に亘って階段状となることがなく、平滑な形状となる。また、このコイル外形をつくる導線は、スロット部の仮想面と平行することから、本発明コア部品を用いたモータ部品では、スロット部に階段状のデッドスペースが生じることがない。そのため、本発明コア部品を具えるモータ部品では、スロット部におけるデッドスペースを従来のモータ部品よりも小さくすることができ、導線の占積率をより高めることができる。また、デッドスペースが小さいことで熱伝導性が低い空気層を低減させることができるため、本発明コア部品を具えるモータ部品では、モータ使用時にコイルが発熱した際、この熱が外部に放出され易く、放熱性を高めることができる。
更に、本発明コア部品は、ティースの外周面全面に亘って段の付け方が等しいため、ティースの外周面のある面から別の面に導線を移行する際ごとにノズルの位置などを高精度に微調整する必要がない。加えて、本発明コア部品は、ティースの外周面全面に亘って段の付け方が等しいため、先に上段に配置された導線の次に下段に配される導線を巻回する際、先の上段の導線の下方を潜り抜けるように巻回することなくコイルの形成を行うことができ、図9に示すコア部品と比較して、巻回作業性が行い易い。以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明コア部品は、外周に導線が巻回されるティースと、このティースの一端側に設けられるヨーク部と、このヨーク部と対向するようにティースの他端側に設けられる鍔部とからなる磁性コア部を具える。ティースの外周面には、後述する特定の段差を設ける。ヨーク部と鍔部とはそれぞれ、ティースの外側に一部が突出するように具え、ティースの外周面と、ヨーク部における鍔部との対向面と、鍔部におけるヨーク部との対向面とで囲まれる空間ができるようにする。つまり、横断面及び縦断面がT字状となるように磁性コア部を構成する。ヨーク部は、モータとして組み立てられた際、外周側に配され、鍔部は、内周側に配される。なお、磁性コア部(コア部品,モータ部品)の横断面とは、ティースに巻回された巻回導線からなるコイルの中心軸(以下、コイル中心軸と呼ぶ)を含む面(以下、軸面と呼ぶ)であって、モータとして組み立てられた際にモータの回転軸と直交する面で切断したときの断面、縦断面とは、軸面のうち横断面と直交する面で切断したときの断面とする。また、導線の横断面とは、導線の軸方向に直交するように切断したときの断面とする。
上記ティースの外周面と、上記二つの対向面とで囲まれる空間(スロット部)は、コア部品をモータ部品に用いる際、導線を巻回してなるコイルの収納箇所として利用される。ヨーク部の端部と鍔部の端部とを結ぶ仮想の直線でつくられる面が、上記スロット部の外形をつくる仮想面となる。モータ部品では、通常、この仮想面をはみ出さないようにコイルをスロット部に収納させる。
ヨーク部における鍔部との対向面及び鍔部におけるヨーク部との対向面は、互いに平行するように設けることが好ましい。特に、これらの対向面は、ティースの外周面に対して直交するように設けることが好ましい。導線をティースに多層に巻回する際、通常、ヨーク部及び鍔部の端部、つまり上記対向面で折り返し、次の層を巻回していく。折り返した際、S撚りからZ撚り、或いはZ撚りからS撚りに巻回方向が入れ替わる。このような巻回を行う場合、上記対向面とティースの外周面とが直交していると、折り返す際に同対向面を導線の当て止めに利用することができ、次の層に導線を進行させるときに、前の層の巻回方向(撚り)に倣って巻きずれが生じることを防止できる。
ティースの概略形状としては、図7されるような四角柱状(外周面がコイル中心軸に平行な面からなる形状)がよく知られている。しかし、四角柱状のティースは、スロット部内のデッドスペースが大きく、導線の占積率を向上させたり、放熱性を高めることが難しい。そこで、ティースの概略形状は、スロット部内のデッドスペースをより低減できる形状が好ましく、具体的には、コイル中心軸に交差する面(傾斜面)を有する形状が挙げられる。傾斜面を有するティースの形状としては、例えば、傾斜面が平面であるN角錘台状(N≧3の自然数)の他、傾斜面が湾曲面である円錐台状、楕円錘台状といった非角錐台状が挙げられる。ティースをN角錘台状とする場合、N個の面のうち少なくとも対向する一対の面を傾斜面とすることが好ましい。例えば、ティースの概略形状を四角錘台状とする場合、対向する2面を傾斜面とし、残りの対向する2面をコイル中心軸と平行する平行面としてもよいし、四面を全て傾斜面としてもよい。前者の場合、平行面を台形状面で形成し、傾斜面を長方形状面で形成し、後者の場合、四面全てを台形状面で形成する。傾斜面の傾斜角度(コイル中心軸に対する角度)は、スロット部の容量を極力減少させないように考慮して、モータ部品に設けられるスロット部の数、モータ部品の大きさ、所望のモータ特性などに応じて適宜選択するとよく、例えば、5〜15°程度が挙げられる。ティースの外周面をつくるこれら傾斜面や平行面は、上記スロット部の外形をつくる仮想面と平行するように設ける。
ティースの概略形状を四角錘台状とし、四面を全て傾斜面で構成する場合、二組の対向する一対の傾斜面のうち、一方の組の傾斜面は、ヨーク部側から鍔部側に向かって幅が狭くなる第一台形状面とし、他方の組の傾斜面は、ヨーク部側から鍔部側に向かって幅が広くなる第二台形状面とすることが挙げられる。このように隣接する面の幅の広さを互い違いに変化させることで、コイル中心軸に直交するようにティースを切断したとき、ヨーク部側の断面積と鍔部側の断面積との差を小さくすることができる。モータ使用時、ティースには磁束が通過する。ティースに断面積が小さい部分があると、この部分で磁束密度が高くなって磁束が飽和する恐れがある。これに対し、上述のようにヨーク部側から鍔部側に亘って断面積の差が小さくなるようにティースを形成することで、ティースの磁気特性を均一的にすることができる。
ティースの概略形状を四角錘台状とし、一対の傾斜面と一対の平行面とから外周面を構成する場合、傾斜面は、長方形状面とし、平行面は、ヨーク部側から鍔部側に向かって幅が狭くなる台形状面とすることが挙げられる。このティースでは、上述のように断面積の差を小さくすることが難しいが、導線の巻きずれを低減して、デッドスペースを低減することができる。ヨーク部の対向面及び鍔部の対向面をティースの外周面に直交するように設けた場合、ティースの形状が上述のように幅の広さが互い違いに異なる二組の台形状面からなると、折り返しを行うヨーク部端部や鍔部端部の位置が第一台形状面と第二台形状面とでずれる。このずれは、ティースの外周面から離れていくほど大きくなり、最外側の導線を配するにあたり、一方の面から他方の面に導線を移行するときに巻きずれを生じることがある。これに対して、一対の台形状面と一対の長方形状面とで構成されるティースの場合、ヨーク部端部や鍔部端部の位置ずれが小さくなるため、巻きずれを低減できる。
本発明コア部品では、上記のようなティースの外周面全面に亘って段差を設ける。特に、本発明コア部品では、ティースの外周面全面において、段差の向きを一定とする。具体的には、ティースのいずれの面においても、ヨーク部側から鍔部側に向かって高くなるように、端的に言うと階段を上るように段差を設ける。ティースの全面に亘って、段の付け方を同様とすることで、このティースの外周に形成されたコイル外形は、階段状にならず、平滑な形状となる。つまり、本発明コア部品を用いたモータ部品の横断面をとったとき、コイルを形成する導線のうち、最外側に配される導線、つまりコイル外形をつくる導線は、同一直線上に配される。かつ、同モータ部品の縦断面をとったとき、同様にコイル外形をつくる導線は、同一直線上に配される。そして、これらの直線は、スロット部の外形をつくる仮想面と平行する。そのため、本発明コア部品を用いたモータ部品では、スロット部を有効利用してデッドスペースを低減することができ、占積率や放熱性を向上することができる。
本発明コア部品は、ティースの全面に亘って段の付け方が一様であるため、コイルの形成にあたり、ティースのある面から別の面に導線を移行するごとにティースの位置やノズルの位置を高精度に微調整する必要がなく、巻回作業性に優れる。更に、本発明コア部品は、ティースに接するように導線を巻回して第一層目をつくるにあたり、ティースのある面において階段を上るように導線を進行させる場合、別の面においても階段を上るように導線を進行させることができるため、巻回作業性に優れる。段の付け方が異なるティースでは、第一層目の形成にあたり、ティースのある面において階段を上るように導線を進行させると、別の面では、階段を下るように導線を進行させなければならず、潜り抜け処理を行わなければならないことがある。しかし、本発明コア部品では、潜り抜け処理を行うことなく、コイルを形成することができる。なお、本発明コア部品にコイルを形成するにあたり、導線の巻き始めは、ヨーク部端部及び鍔部端部のいずれも利用できる。特に、本発明コア部品は、ヨーク部側から鍔部側に向かって高くなるように段差を設けているため、ヨーク部側端部を導線の巻き始めとすると、第一層目をつくる導線は、ティースのいずれの面においても階段を上るように進行させられる。従って、上記潜り抜け処理を行う必要がなく、本発明コア部品は、巻回作業性に優れる。鍔部側端部を導線の巻き始めとする場合、後述するように段差形状を工夫すると、潜り抜け処理を不要にできる。
上記段差は、その高さ(段差をつくる二つの段差面間の高さ)をティースに巻回する導線の形状に応じて変化させることが好ましい。コイルの形成に用いられる導線としては、横断面が円形状である丸線、横断面が矩形状である平角線が挙げられる。丸線を用いて整列巻きを多層に亘って行う場合、丸線がつくる層は、丸線の直径をDとすると、{D×(√3/2)}ずつ高くなるように積み重ねられる。従って、コイル形成用導線として直径Dの導線を用いて整列巻きをする場合、ティースに設ける段差は、その高さが{D×(√3/2)}×n(nは自然数)を満たすように設けると、コイル外形を段差がない平滑な状態とすることができる。特に、nを正の奇数とする場合、偶数とする場合と比較して導線の巻き数を多くすることができてトルクの増大が図れ、nを正の偶数とする場合、段上がり(段下がり)処理及び線跳び処理を不要とすることができて巻回作業性に優れる。この点は、後述する角線の場合も同様である。なお、段上がり(段下がり)処理とは、ある層を形成する導線が段を上がる(下がる)とき、巻線ノズルの給線ピッチを調整する処理を言う。実質的に{D×(√3/2)}ずつ高くなるように積み重ねられる導線であれば横断面円形状の丸線以外の導線であってもよい。
一方、平角線といった角線を用いて整列巻きを多層に亘って行う場合、角線がつくる層は、角線の厚さをtとすると、tずつ高くなるように積み重ねられる。従って、コイル形成用導線として厚さtの角線を用いる場合、段差の高さがt×n(nは自然数)を満たすようにティースに段差を設けると、コイル外形を段差がない平滑な状態とすることができる。実質的にtずつ高くなるように積み重ねられる導線であれば、横断面矩形状の平角線以外の導線、例えば、横断面六角形状の導線といった横断面多角形状の多角形線でもよい。
ティースに設ける段差の数は、スロット部の容量を極力減少させないように考慮して、モータ部品の大きさ、所望のモータ特性などに応じて適宜選択するとよく、一つでもよいし、二つ以上でもよい。ティースに段差を複数設ける場合、ティースの横断面又は縦断面において、段差数をXとするとき、ティースには、X+1個の段差面がつくられる。従って、ティースの外周面を構成する各面は、X+1個の段差面でつくられる。これらX+1個の段差面をコイル中心軸に交差するように傾斜させる場合、例えば、傾斜面をX+1個の段差面で形成する場合、いずれの段差面も傾斜角度を等しくする。つまり、これらX+1個の段差面は、いずれも平行するように設ける。かつ、これら段差面は、上述したようにスロット部の外形をつくる仮想面と平行になるように形成する。各段差面の大きさは、モータ部品の大きさや、一度に巻回する導線の本数などに応じて適宜選択するとよい。一度に複数本の導線を横並びに巻回させる場合、巻回させる導線の本数の自然数倍となるように段差面の大きさを設けると、一度に巻回させる導線の本数分ずつ段上がり処理や段下がり処理、層替え処理を行うことができるため、このコア部品は、巻回作業が行い易い。また、ティースに段差を複数設ける場合、各段差の高さは、等しくしてもよいし、異ならせてもよい。
段差をつくる二つの段差面を連結する連結面と、段の低い方の段差面の延長面とがつくる角度θ(以下、段差角度と呼ぶ)は、90°としてもよいが、上記連結面を段差面に対して傾斜させると、より占積率を高めることができる。具体的には、段差角度θを60°以下とすることが好ましい。例えば、上述した段差の高さに関する式においてn=2の場合に段差角度θを60°とするとき、連結面に接して導線を配すと、この導線と連結面との間に1本の導線が嵌ることが可能な隙間が設けられる。この隙間に嵌め込むように、かつ連結面と接するように次の導線を積むことでデッドスペースを低減できる。そのため、上記特定の段差角度を満たす段差を設けたコア部品は、占積率をより高められる。ただし、コア部品の寸法精度や導線の寸法精度によっては若干のずれが考えられるため、余裕を考慮して、段差角度θは、60°以下とすることが好ましく、55°程度が適切である。連結面を傾斜させることで、巻回作業性も向上できる。例えば、導線の巻き始めを鍔部側端部とする場合、階段を下りるように導線を進行させるため、上述のように潜り抜け処理が必要となることがある。しかし、連結面に上述のような傾斜をつけることで、上段に配された導線が連結面から突出して配されることが低減され、下段に次の導線が配し易い。また、階段を上るように導線を進行させた場合も、比較的段を上りやすい。従って、このような段差角度を付けたコア部品は、段下がり処理や段上がり処理が行い易くなり、巻回作業性を向上できる。
上記連結面と、段の高い方の段差面とがつくる角部は、丸めてもよい。つまり、段差の角部をR形状としてもよい。角部を丸めた場合、エナメルなどの絶縁被覆を施した導線が段差の角部に接して絶縁被覆が剥離することを抑制することができ、絶縁性の劣化を防止できる。Rの大きさは、適宜選択するとよい。
その他、ティースの外周面、特に、段差面には、導線を嵌合する溝を設けてもよい。溝を設けることでティースに対する導線の位置決めを安定して行うことができ、巻きずれを低減することができる。溝の形状は、導線の位置決めが行えるもので、巻回作業を妨げないような形状であれば特に問わない。例えば、複数の突起(突条)を設けて、突起間につくられる溝を利用してもよい。
上記ティース、ヨーク部、及び鍔部からなる磁性コア部は、磁性材料にて形成する。磁性材料は、例えば、鉄系材料、より具体的には、珪素鋼などの鋼といった強磁性材料が挙げられ、このような材質からなる板材や粉末を用いるとよい。板材を用いて磁性コア部を形成する場合、例えば、磁性材料からなる板材をT形状に切断し、得られたT字状板を複数積層させて横断面又は縦断面がT字状体を形成する。このT字状体におけるティースの外周面の一部に別途用意した板材を積層固定して段差やヨーク部又は鍔部を形成する。このようにして、ティースの外周面全面に上記段差を具え、ティースの両端において全周に亘って、ヨーク部や鍔部が突出した磁性コア部が得られる。板材としてその表面に絶縁被膜を具えるものを用いたり、積層する際に隣接する板材間に絶縁部材を配置させて磁性コア部を形成すると、渦電流の発生に伴う損失を低減できる。
一方、粉末を用いて磁性コア部を形成する場合、例えば、所定形状の金型に粉末を充填して加圧することで、ティースの外周面全面に亘って段差を有したり、ティースの両端からヨーク部や鍔部が突出するといった複雑な形状の磁性コア部を簡単に一体形成することができる。磁性材料からなる粉末に更に絶縁材料を混合して各粉末表面に絶縁被膜を形成した粉末を用いた圧粉成形体を磁性コア部とすると、電気抵抗を高めて、渦電流の発生に伴う損失を低減することができる。上記絶縁材料としては、例えば、リン酸塩系の無機材料や、ポリイミド、ポリアミドイミドなどの有機材料などが挙げられる。
本発明コア部品は、ティースの外周面全面に亘ってヨーク部側から鍔部側に向かって高くなるように段差を設けていることで、図7,8に示すコア部品と比較して、磁性体(磁性コア部)の体積が大きくなる。そのため、このコア部品では、磁束が通り易く、トルクをより大きくすることができる。従って、図7,8に示すコア部品と同じトルクとする場合、このコア部品は、より小型にすることができる。例えば、コア部品の軸長(縦断面においてコイル中心軸に直交方向の最大長さ)を短くすることができる。従って、この小型なコア部品を用いることで、モータの小型化を実現する。また、磁性体の体積の増大により磁束が通り易くなるため、このコア部品は、磁束密度を低下させることができる。この磁束密度の低下により、このコア部品は、鉄損を低減する。鉄損は、一般に、磁性体の体積に比例し、磁束密度の二乗に比例する。このコア部品は、磁性体の体積が増大している分鉄損が大きくなるが、体積増大に伴う鉄損の増加分よりも、磁束密度の低下による鉄損の低減分の方が大きい。従って、このコア部品は、総合的にみれば、鉄損が小さい。
本発明コア部品は、磁性コア部のみとしてもよいし、磁性コア部と、磁性コア部の外周に配され、絶縁材料からなるインシュレータとからなる構成してもよい。前者の場合、コア部品とコイルをつくる導線とを電気的に絶縁するために、導線は、エナメルなどの絶縁被覆を具えるものを利用する。後者の場合、インシュレータによって、磁性コア部と導線とを電気的に絶縁することができるため、絶縁被覆の厚さが比較的薄い導線を用いてもよい。
インシュレータは、磁性コア部の外形に沿った形状に形成する。また、インシュレータは、少なくとも磁性コア部におけるスロット部該当箇所全体を覆うように設ける。つまり、インシュレータを具えるコア部品では、実際のスロット部がインシュレータによって形成される。従って、インシュレータにおいてティースの外周面を覆う箇所の外周面には、ティースの段差に沿った段差を設け、各段差面をスロット部の仮想面に平行に設ける。特に、インシュレータにおいてティースの外周面を覆う箇所の厚さは、できる限り薄くして、磁性コア部がより大きくなるようにすると、上述のようにトルクの増大、小型化、鉄損の低減という優れた効果に加えて、発熱したコイルの熱を磁性コア部に伝え易くなるため、放熱特性をも向上することができる。
インシュレータを形成する絶縁材料としては、例えば、PPS(Poly Phenylene Sulfide ポリフェニレンスルフィド)、LCP(Liquid Crystal Polymer 液晶ポリマー)などの樹脂が挙げられる。上記樹脂にガラス(二酸化珪素)、アルミナ(酸化アルミニウム)、酸化チタンなどの無機充填剤を添加させてインシュレータを形成すると、インシュレータ自体の放熱性を向上させることができる。より具体的には、ガラスは、直径数μm、長さ数百μmの繊維状のもの(ファイバガラス)、アルミナや酸化チタンは、直径数μmから数十μmの円盤状のもの(チップ)が挙げられる。添加量は、適宜選択するとよい。インシュレータは、分割片を組み合わせて一体となるように構成しておくと、磁性コア部の外周に配置し易い。
上記構成を具える本発明モータコア部品のティースに導線を巻回し、スロット部に収納するようにコイルを形成することで本発明モータ部品が得られる。本発明モータ部品では、コイル外形をつくる導線がコイル全周に亘って平滑に配される。換言すれば、本発明モータ部品は、その横断面をとっても、縦断面をとっても、コイル外形をつくる導線が一直線上に配される(ただし、ある層から次の層に移行するための導線が配される面を除く。この面以外の他の面に配される導線は、コイル中心軸と直交するのに対し、この面に配される導線は、コイル中心軸と鋭角又は鈍角で交差するため、コイル外形が一直線上に配されない)。本発明コア部品は、上述のように段差面を仮想面と平行にしているため、上記一直線上に並んだ導線は、スロット部の外形をつくる仮想面と平行となる。従って、本発明モータ部品では、デッドスペースを低減し、スロット部における導線の占積率を従来よりも高めたり、放熱特性を向上することができる。また、本発明コア部品は、上述のように導線の巻回作業性に優れるため、本発明モータ部品の生産性を高めることができる。なお、本発明においてコイルの外形をつくる導線とは、コイルを形成する各層をつくる導線とし、上述した線跳び処理によって渡された導線は含まないものとする。また、本発明では、線跳び処理によって渡された導線がスロット部から突出することは許容する。
本発明モータ部品は、所定数を環状部材に組み付けるなどして環状に配置させることで、例えば、アウター型ステーターや、インナース型テーターに利用することができる。環状に配された各モータ部品は、コイルをつくる導線端部を接続し、集中巻き構造としてもよいし、重ね巻き構造としてもよい。
上記構成を具える本発明コア部品は、デッドスペースを低減して、スロット部における導線の占積率を高めることができる。従って、本発明コア部品を具える本発明モータ部品は、占積率が高い。また、本発明コア部品は、コイルの形成にあたりティースのある面から別の面に導線を移行させる際にノズルなどの位置を高精度に調整したり、潜り抜け処理などを行うことなく、コイルを形成することでき、巻回作業性に優れる。更に、本発明モータ部品は、コイル外形がコイルの全周面に亘って階段状ではなく平滑な形状であるため、モータとして組み立てた際、隣接するモータ部品間のギャップ管理を精度よく行うことができる。
特に、磁性材料からなる部分(磁性体)が大きい本発明コア部品を具えるモータ部品では、トルクを増大することができる。また、このモータ部品は、トルクの増大により、同じトルクを有するコア部品と比較して、より小型にすることができる。更に、このコア部品では、磁性体の体積の増大により総合的にみて鉄損を低減することができ、電力効率に優れる。加えて、このコア部品では、上記体積の増大により放熱特性も向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(実施例1 磁性コア部が四つの傾斜面からなる例,nが奇数の場合)
図1(A)は、本発明コア部品を模式的に示す斜視図、(B)は、本発明モータ部品を環状に配した状態を模式的に示す正面図、(E)は、本発明モータ部品の横断面図、(S)は、本発明モータ部品の縦断面図である。図1(A),(B)では、段差を省略している。図1(E)の横断面は、図1(A)のE−E断面に相当し、図1(S)の縦断面は、図1(A)のS−S断面に相当する。また、図1(E)では、右半分に配される導線を省略しているが、実際には、右半分にも左半分と同様に導線が存在する。この点は、後述する図4についても同様である。図2(a)は、図1(A)に示すコア部品を上方から見た状態においてティース部分を示す上面図、(b)は、本発明コア部品のティースに設けた段差部分の拡大説明図である。以降、図において同一符号は同一物を示す。
<モータ部品>
モータ部品1は、磁性材料からなる磁性コア部10cを有するモータコア部品10と、コア部品10に巻回された導線250からなるコイル50とを具える。このモータ部品1は、図1(B)に示すように複数組み合わせて円環状になるように配置され、環状部材300などに組み付けられてモータステーターに利用される。モータ部品1の基本的な構成は、図7,8に示すモータ部品と同様である。モータ部品1の最も特徴とする点は、コア部品10の形状にあり、具体的には、導線250が巻回されるティース11の外周面全面に亘って段差を具える点にある。特に、この段差は、その向き(段の高低方向)をティース11の全面に亘って等しくなるように設けると共に、段差をつくる段差面11a,11b(図2(b)参照)をコイル50が収納されるスロット部14の外形をつくる仮想面14aに平行させている点にある。以下、コア部品10を中心に説明する。
<コア部品>
[全体構成]
コア部品10は、磁性材料からなる磁性コア部10cと、このコア部10cの外周に配され、絶縁材料からなるインシュレータ10iとで構成される。
[磁性コア部]
磁性コア部10cは、所定の形状に作製した金型に磁性材料粉末を充填して形成した圧粉成形体である。この磁性コア部10cは、基本的構成は、図7に示すコアと同様であり、導線が巻回されるティース11と、ティース11の一端側に設けられ(図2(a)において面bcfg側)、図1(B)に示すようにモータとして組み立てられた際、外周側に配されるヨーク部12と、このヨーク部12と対向するようにティース11の他端側に設けられ(図2(a)において面adeh側)、モータとして組み立てられた際、内周側に配される鍔部13とを具える。ヨーク部12の一部、及び鍔部13の一部は、ティース11の外側に突出するように設けられ、磁性コア部は、その横断面及び縦断面がT字状である。このティース11の外周面と、ヨーク部12における鍔部との対向面、鍔部13におけるヨーク部との対向面とで囲まれる空間がコイルの収納空間として利用される。コア部品10では、ティース11の外周面及び両部12,13の対向面を覆うようにインシュレータ10iを配置しており、インシュレータ10iが実際のコイル収納部(スロット部14)をつくる。インシュレータ10iにおけるヨーク部の端部と鍔部の端部とを結ぶ直線からなる面が、スロット部14の外形をつくる仮想面14aとなる。
{ティース}
ティース11の概略形状は、四つの傾斜面、具体的には、対向する一対の台形状面が二組組み合わせてつくられる四角錘台状である。より具体的には、ティース11は、図1(A)に示すようにヨーク部側から鍔部側に向かって幅が狭くなる一対の第一台形状面11A(図2(a)において面cfed,面bgha)と、ヨーク部側から鍔部側に向かって幅が広くなる一対の第二台形状面11B(同面bcda,面gfeh)とから構成される。また、横断面をとると、図1(E)に示すようにヨーク部側から鍔部側に向かって幅が狭くなり、縦断面をとると、図1(S)に示すようにヨーク部側から鍔部側に向かって幅が広くなるようにティース11を形成している。このように隣接する面の幅の広さを互い違いに変化させることで磁性コア部10cは、コイル中心軸Cに直交するようにその断面をとったとき、ヨーク部側の断面積と鍔部側の断面積との差を小さくして、磁気特性のアンバランスを低減する。第二台形状面11Bは、モータとして組み立てられた際、隣接するモータ部品と対向して配されるコイルサイド面であり、第一台形状面11Aは、モータとして組み立てられた際、図1(B)に示すように正面から見えるように配されるコイルエンド面である。そして、ティース11は、その外周面全面に亘って複数の段差を具えており、この段差は、ヨーク部側から鍔部側に向かって高くなるように設けている。
{段差}
ティース11には、3段の段差を設けている。3段の段差は、コイルエンド面(第一台形状面11A)及びコイルサイド面(第二台形状面11B)のいずれにおいても、ヨーク部側から鍔部側に向かって高くなるように設けている。つまり、これらの段差は、ティース11の横断面をとっても、縦断面をとっても、図1(E),(S)に示すようにヨーク部側から鍔部側に向かって階段を上るように設けられている。各段差はいずれも、図2(b)に示すように段差をつくる二つの段差面11a,11b間の高さ(段差の高さ)hが導線250の直径をDとし、nを自然数とするとき、{D×(√3/2)}×nを満たす。磁性コア部10cに設けた各段差は、いずれもn=1である。なお、導線250は、直径Dを有する横断面円形状の丸線である。
各段差面は、いずれも仮想面14aに平行するように設けている。また、各段差面は、コイル中心軸Cに対して傾斜角度α≒10°となるように傾斜させている。このように傾斜面にてティース11を形成することで、スロット部14の容量をより大きくすることができる。更に、段差をつくる二つの段差面11a,11bを連結する連結面11cと段の低い方の段差面11bの延長面とがつくる角度(段差角度)θを60°としている。段差角度を60°とすることでコア部品10は、連結面11cと導線との間に生じるデッドスペースを低減して占積率を高めることができる。
[インシュレータ]
インシュレータ10iは、PPSやLCPなどといった樹脂から構成され、磁性コア部10cにおいて導線250が接触する箇所、具体的には、コア部10cにおけるスロット部該当箇所に配置して、コア部10cと導線とを絶縁する。より具体的には、インシュレータ10iは、ティース11の外周面を覆う筒状部と、ヨーク部12の対向面を覆う第一フランジ部と、鍔部13の対向面を覆う第二フランジ部とからなる。ティース11を覆う筒状部にはその外周面全面に亘って、ティース11の段差に沿った段差を設けている。即ち、磁性コア部10cのティース11の外形とインシュレータ10iの筒状部の外形とは相似形である。なお、上記段差の高さは、インシュレータ10iの筒状部も含めた高さが{D×(√3/2)}×1を満たすようにしている。また、筒状部は、薄肉とし、磁性コア部10cの体積をより大きくしている。更に、第一フランジ部における鍔部との対向面12aと、第二フランジ部におけるヨーク部との対向面13aとが対向し、かつこれら対向面12aが筒状部の外周面にそれぞれ直交するようにインシュレータ10iを形成している。このようなインシュレータ10iは、一対の分割片を組み合わせて一体となる構成としており、磁性コア部10cの外周に容易に配置することができる。
<製造手順>
上記コア部品10に導線を巻回して、モータ部品1を形成する手順を説明する。図3は、本発明モータ部品の一部を拡大した横断面図であり、左半分のみを示す。導線中に示す数字は、その導線が属する層の数を示す。まず、上述したコア部品10を用意する。具体的には、磁性コア部10cにおけるスロット部該当箇所の外周にインシュレータ10iを配置して、コア部品10を形成する。
次に、コア部品10を巻き線機(図示せず)にセットし、コア部品10を回転させながら、巻線ノズルから供給される導線250を巻回する。巻線ノズルは、1本の導線を連続供給可能なものとし、コア部品10に1本ずつ導線を巻回する。ヨーク部12の端部を巻き始めとし(図3において「S」を付した導線が巻き始めの導線)、整列巻きを行う。第一層目は、コイルエンド面及びコイルサイド面のいずれにおいても段の低い側(ヨーク部12側)から高い側(鍔部13側)に階段を上っていくように導線250をティース11(筒状部)の外周面に沿って巻回して形成される。従って、コア部品10では、ティース11の一方の面から他方の面に導線を移行する際にノズルの位置などを調整したり、いずれかの面において潜り抜け処理を行う必要がなく、巻回性に優れる。段差に到達したら、巻線ノズルを調整する段上がり処理を行い、図3の短い上向き矢印で示すように段を上ることを繰り返して、ヨーク部側から鍔部側に向かって導線の巻回を進行させる。コア部品10では、第一層目の形成に3回の段上がり処理を行う。このコア部品10は、段差角度θを60°としているため、導線を上の段に上げ易く、段上がり処理を行い易い。ティース11(筒状部)上に配される第一層目のうち段差面上に配される導線は、仮想面14aに平行な段差面に倣って、仮想面14aと平行するように配される。
第一層目の導線250が鍔部13(第二フランジ部)の端部に到達したら、次の層(第二層)を形成するべく、層替え処理を行う。具体的には、第一層目をつくる導線のうち鍔部13に最も近接する2本の導線がつくる隙間に、第二層目の始めの導線が配されるように導線250を折り返す。コア部品10は、上述のように段差面と対向面12a,13aとを直交するように設けているため、折り返す際にこれら対向面12a,13aを当て止めとして利用することで、折り返しを容易に行うことができる。この折り返しにより、第一層目と第二層目とは巻回方向が反対となる。
第二層目は、既に形成された第一層目の上に新たな導線を積み重ねるように導線を巻回して形成する。この第二層目は、第一層目とは逆に段の高い側から低い側に階段を下がっていくように導線250が巻回されて形成される。第二層目も第一層目と同様にコイルエンド面側及びコイルサイド面側のいずれにおいても段を下がっていくように導線250が巻回されるため、導線を巻回し易い。導線250が段差に到達したら、ノズルを調整して段下がり処理を繰り返し、鍔部側からヨーク部側に向かって導線250の巻回を進行させる。コア部品10では、第二層目の形成に3回の段下がり処理を行う。仮想面14aに平行な段差面上に配された第一層目上の第二層目は、第一層目に倣って仮想面14aと平行するように配される。以下、第一層目、第二層目と同様にして、段上がり処理、段下がり処理、層替え処理を繰り返して各層を形成していく。段差面の外周に配される各層はいずれも、その下の層に倣って仮想面14aと平行するように配される。即ち、コイル形成途中において、ティースの外周に配される各層は、仮想面14aと平行するように形成される。なお、第三層以降の第八層までの各層の形成ごとに段下がり処理又は段上がり処理を2回ずつ行う。このように段差に沿って導線を昇降させて巻回するため、巻回途中においてヨーク部と鍔部との間に亘って巻回された導線がつくる層の外形は、ティースの段差に沿った階段状となる。
コア部品10に巻回された導線のうち、第八層目を形成する導線の一部(鍔部13からスロット部の中ほどに至るまでに配される導線)、第九層目を形成する導線の一部(スロット部の中ほどに配される導線)、第十層目を形成する導線が、コイル50の外形をつくる導線となる。第九層目の終わりとなる導線(図3において二重丸の中に「9」が付された導線)が第八層目をつくる三つの導線と接触する箇所に到達すると、次の第十層目を形成するにあたり、図3の破線矢印で示すようにスロット部の中ほどに位置する第九層目の二つの導線(図3において三重丸で示す導線)と第八層目の一つの導線(同二重丸で示す導線)との三つの導線が配された箇所まで導線250を渡す線跳び処理を行う。線跳び処理を行う際、跳ばす導線の始まりは、第八層目の三つの導線に接しているため、これら三つの導線を当て止めとして利用して、ヨーク部側に向かって容易に渡すことができる。また、第十層目の形成前において第九層目をつくる導線と仮想面14aとの間には、1本の導線250を配置することが可能な程度の高さを有する空間があいている。この空間の端部に存在する第九層目の二つの導線と第八層目の一つの導線との三つの導線を線跳び処理の導線の終わりの当て止めとして利用することで、この導線の終わりを容易に位置決めすることができる。従って、コア部品10では、線跳び処理を比較的容易に行うことができ、線跳び処理による巻きずれが生じ難い。
跳ばされた導線の終わりは、第十層目の始めの導線となる。線跳び処理後、引き続いてスロット部の中ほどから上記空間を埋めるように導線250を巻回することで、第十層目を容易に形成できる。ヨーク部12に導線250が達したら、巻回を終える(図3において「E」を付した導線が巻き終わりの導線)。コア部品10では、ヨーク部12端部で導線を巻き終えることができるため、導線250の端部をヨーク部12の外部に引き出し易く、端部処理を容易に行える。上記空間を埋めるように配された第十層目の導線は、図3に示すようにコイル50の外形をつくる第八層目の導線及び第九層目の導線と同一直線上に並ぶように配される。かつ、この直線は、仮想面14aに平行に配される。
なお、コイルは、一連長の導線を巻回することにて形成される。また、導線を1本ずつ巻回する場合を説明したが、2本以上の複数本をまとめて巻回してもよい。複数本の導線を一度にコア部品に巻回する場合、導線が横並びになるようにコア部品に巻回する。また、一度に複数本の導線をコア部品に巻回する場合、各段差面は、一度に巻回させる導線の本数の自然数倍の導線が配されるようにその大きさを調整すると、段上がり処理や段下がり処理、層替え処理を行い易い。この点は、後述する実施例についても同様である。
<効果>
モータ部品1は、上述のようにコイル外形をつくる導線(最外側に配される導線)が図1(E),(S)に示すように横断面及び縦断面において同一直線上に配されると共に、この直線がスロット部14の外形をつくる仮想面14aと平行になる。即ち、コイル50の外形は、全周面に亘って平滑な形状であり、図7,8に示すモータ部品のようにコイル外形が階段状にならない。従って、コア部品10を具えるモータ部品1は、スロット部14の仮想面14a近傍において階段状のデッドスペースができず、スロット部14を最大限有効利用して占積率をより高めることができる。また、モータ部品1は、デッドスペースを低減できることから、放熱特性を向上させることも可能である。
更に、磁性コア部10cにヨーク部側から鍔部側に向かって高くなるように段差を設けたことで、コア部10cの体積を大きくすることができる。このコア部10cの体積増大に伴い、コア部品10は、トルクを増大することができる。トルクの増大により、同じトルクのモータ部品を作製する場合、コア部品10を用いると、より小型化することができる。例えば、コア部品10の軸長l(図1)をより短くすることができる。また、コア部品10を用いたモータ部品1では、磁性コア部10cの体積増大に伴い磁束密度が低下し、この磁束密度の低下による鉄損の低減分が体積増大による鉄損の増加分よりも大きいため、結果として鉄損を低減することができる。加えて、コア部品10は、段差を設けたことで、コア部品とコイルとの接触面積を増やすことができ、このコア部品10を具えるモータ部品1は、放熱性を高めることができる。かつ、コア部10cの体積の増大により、モータ部品1は、より効率よく放熱することができる。
<変形例1>
コア部品10は、インシュレータ10iを具える構成としたが、インシュレータを具えていなくてもよい。インシュレータを具えない場合、コイルをつくる導線として、絶縁被覆を具えるものを用いる。
<変形例2>
コア部品10は、段差角度θを60°としたが、55°程度とすると、二つの段差面を繋ぐ連結面と連結面に接するように配される導線との間に余裕ができるため、連結面と上記導線との間の隙間に次の層を形成する導線を配置させ易い。
<変形例3>
コア部品10は、二つの段差面11a,11bを繋ぐ連結面11cと、段の高い方の段差面11aとでつくられる角部を鋭利にしているが、同角部を丸めてもよい。同角部を丸めたコア部品は、絶縁被覆を具える導線を用いた場合、絶縁被覆が角部に接触して剥離するなどの不具合を防止することができる。
<変形例4>
モータ部品1は、導線として横断面円形状の丸線を用いた場合を説明したが、横断面矩形状の平角線を用いてもよい。平角線を用いる場合、その厚さをt、nを自然数とするとき、段差の高さは、n×tとする。
<変形例5>
モータ部品1の形成にあたり、ヨーク部側端部を巻き始めとしたが、鍔部側端部を巻き始めとして形成してもよい。コア部品10では、段差角度θを60°としていることで、段下がり処理が行い易く、第一層目を形成するにあたり潜り抜け処理が不要である。
上述の変形例1〜5は、後述する実施例2,3についても適用することができる。
(実施例2 磁性コア部が四つの傾斜面からなる例,nが偶数の場合)
実施例1では、nが奇数の場合を説明した。この例では、nが偶数の場合を説明する。図4は、本発明モータ部品の横断面図である。モータ部品2の基本的構成は、実施例1のモータ部品と同様であり、詳細は省略する。概略を述べると、モータ部品2は、磁性材料から構成される磁性コア部20cを有するモータコア部品20と、コア部品20に巻回された導線260からなるコイル60とを具える。コア部材20は、磁性材料粉末を圧粉成形してなる磁性コア部20cと、絶縁材料からなるインシュレータ20iとで構成している。
磁性コア部20cは、導線260が巻回される四角錘台状のティース21と、ティース21の一端側に設けられるヨーク部22と、このヨーク部22と対向するようにティース21の他端側に設けられる鍔部23とを具える。ティース21の外周面と、ヨーク部22における鍔部との対向面と、鍔部23におけるヨーク部との対向面とで囲まれる空間がコイル60の収納空間である。インシュレータ20iは、ティース21の外周面に配される筒状部と、ヨーク部22の対向面に配される第一フランジ部と、鍔部23の対向面に配される第二フランジ部とを具え、筒状部の外周面と、第一フランジ部における鍔部との対向面22aと、第二フランジ部におけるヨーク部との対向面23aとにより囲まれる空間がスロット部24となる。また、ヨーク部22(第一フランジ部)の端部と鍔部23(第二フランジ部)の端部とを結ぶ直線からなる面がスロット部24の外形をつくる仮想面24aとなる。
ティース21及びインシュレータ20iの筒状部は、その外周面全面に亘って、つまり、コイルサイド面及びコイルエンド面の双方の面に段差を設けている。この段差は、筒状部も含めた高さが{D×(√3/2)}×n(Dは導線260の直径)を満たすように設けており、n=2としている点が実施例1のモータコア部品と異なる。また、この段差は、ヨーク部側から鍔部側に向かって高くなるように設けている。この段差をつくる段差面21a,21bは、仮想面24aに平行させている。更に、段差面21a,21bは、コイル中心軸Cに対して傾斜角度≒10°となるように傾斜させている。段差面21aと連結面21cとがつくる段差角度θは60°としている。コア部品20では、1段の段差を設けている。
その他、インシュレータ20iにおける筒状部を薄肉とし、コア部20cの体積をより大きくしている。この構成によりコア部品20は、トルクの増大、鉄損の低減、放熱性の向上を図ることができる。更に、インシュレータ20iの筒状部の外周面に複数の突起25を設けており、突起25間につくられる溝に導線260を嵌め込む。ティース21(筒状部)上に導線260を巻回する際、この溝により導線260が位置決めされ、導線の巻きずれを防止できる。
コア部品20は、段差の高さを{D×(√3/2)}×2(偶数)とすることで、実施例1のコア部品と比較して、導線の巻回作業性により優れる。以下、モータ部品2の形成手順を説明する。図5は、本発明モータ部品の一部を拡大して示す横断面図であり、左半分のみを示す。導線中に示す数字は、その導線が属する層の数を示す。まず、磁性コア部20cにおけるスロット部該当箇所の外周にインシュレータ20iを配置して、コア部品20を形成する。
次に、コア部品20を巻き線機(図示せず)にセットし、コア部品20を回転させながら、巻線ノズル(図示せず)から供給される導線260を巻回する。巻線ノズルは、同時に2本の導線を連続して供給可能なものとし、コア部品20に同時に2本ずつの導線を巻回する。2本の導線は、横並びするように(進行方向に2本並ぶように)、ノズルから供給する。ヨーク部22(第一フランジ部)の端部を巻き始めとし(図5において「S」を付した導線が巻き始めの導線)、整列巻きを行う。第一層目は、図5に示すようにヨーク部端部からティース21(筒状部)の外周面に沿って導線が同一直線上に並ぶように導線260を巻回していき、導線260が連結面21cに到達したら、第一層目の形成が終了する。ティース21(筒状部)(低い方の段差面21b)上に配された第一層目は、段差面21bが仮想面24aと平行するように配されているため、段差面21bに倣って仮想面24aと平行するように配される。図5では、コイルサイド面側のみを示しているが、コイルエンド面側の第一層目も同様に仮想面と平行するように配される。
次に、第二層目を形成するために層替え処理を行う。層替え処理は、第二層目の始めとなる導線が連結面21cに接するように導線260を折り返して行う。この折り返しにより、第一層目と第二層目とは巻回方向が反対となる。第二層目も第一層目と同様に、連結面21c側からヨーク部22まで同一直線上に導線が並ぶように導線260を巻回していき、ヨーク部22に導線260が到達したら、層替え処理を行って第三層目を形成する。第一層目の上に配された第二層目は、仮想面24aと平行するように配されている第一層目に倣って仮想面24aと平行するように配される。以降、ヨーク部22(第一フランジ部)及び鍔部23(第二フランジ部)に導線260が到達したら層替え処理を行って各層を形成していく。各層はいずれも、その下の層に倣って仮想面24aと平行するように配される。つまり、コイル形成途中において各層は、仮想面24aと平行するように形成され、最終的なコイル外形と同様に階段状ではなく平滑な形状である。そのため、コア部品20では、各層の形成にあたり、ヨーク部側から鍔部側に亘って巻線ノズルの給線ピッチを等ピッチとすることができ、ノズルの位置などを高精度に調整をする必要がない。また、上述した実施例1のコア部品では、各層の形成にあたり、階段を昇降するように導線を移動させるのに対し、nを偶数とするコア部品20では、上述のように同一直線上に並ぶように導線260を移動させればよく、段上がり処理や段下がり処理が不要であり、巻回作業時間を短縮できる。
モータ部品2では、第九層目を形成する導線がコイル60の外形をつくる導線となる。第九層目は第三層目と同様に、ヨーク部22(第一フランジ部)端部から鍔部23(第二フランジ部)端部に亘って同一直線上に導線が並ぶように導線260を巻回していき、鍔部23に導線260が到達したら、巻き終える(図5において「E」を付した導線が巻き終わりの導線)。コア部品20は、上述のように鍔部23端部で巻き終えるため、実施例1のコア部品で行ったような線跳び処理が不要であり、巻回作業時間を短縮することができる。また、鍔部23端部で導線を巻き終えるため、端部処理のための線跳び処理も不要であり、コア部品20は、導線260の端部処理も容易に行うことができる。このようにコア部品20では、巻回作業性に優れる。
得られたモータ部品2は、最外側に配されてコイルの外形をつくる導線が横断面及び縦断面において同一直線上に並べられ、平滑な外形を有するコイル60を具える。また、このコイル60の外形をつくる導線は、スロット部24の外形をつくる仮想面24aと平行である。更に、コイルには、線跳び処理による導線が存在しないことから、スロット部24から線跳び処理による導線が突出して配されることがなく、スロット部24内に巻回された導線を全て収納させることができる。従って、コア部品20を具えるモータ部品2は、デッドスペースを低減して、実施例1に示すモータ部品と同等以上に占積率の向上や放熱性の向上を実現する。また、このモータ部品2は、美観に優れる上に、モータ部品2間のギャップ管理を比較的精度よく行うこともできる。更に、モータ部品2は、コア部品20を用いることで、段下がり処理や段上がり処理、線跳び処理が不要であり、実施例1に示すモータ部品と比較してモータ部品の生産性を向上させることができる。
(実施例3 磁性コア部が一対の傾斜面と一対の平行面からなる例)
上記実施例1,2では、ティースの概略形状が四面の傾斜面からなる形状、つまり、外周面が全てコイル中心軸に対して傾斜している場合について説明したが、二面が傾斜面で、二面がコイル中心軸に平行する平行面としてもよい。図6は、磁性コア部のティースが一対の傾斜面と、一対の平行面とで構成される本発明コア部品の断面図であり、(E)は、横断面図、(S)は、縦断面図である。このコア部品30は、磁性材料からなる磁性コア部30cと、絶縁材料からなるインシュレータ30iとからなる。磁性コア部30cは、ティース31と、ティース31の両端に対向するように配されるヨーク部32及び鍔部33とを具えた磁性材料からなる圧粉成形体である。インシュレータ30iは、ティース31の外周に配される筒状部と、ヨーク部32の鍔部33との対向面に配される第一フランジ部と、鍔部33のヨーク部32との対向面に配される第二フランジ部とを具え、筒状部の外周面と、第一フランジ部における鍔部との対向面と、第二フランジ部におけるヨーク部との対向面とでつくられる空間をスロット部34とする。
ティース31は、コイル中心軸Cに平行する一対の平行面31Aと、同軸Cに対して傾き(傾斜角度)を有するように配される一対の傾斜面31Bとで構成される。平行面31Aがコイルエンド側に配され、傾斜面31Bがコイルサイド側に配される。傾斜面31Bの傾斜角度は約10°である。つまり、平行面31Aをつくる段差面31a,31bは、図6(S)に示すようにコイル中心軸Cに平行に配される。一方、傾斜面31Bをつくる段差面31a,31bはその延長面が、図6(E)に示すようにコイル中心軸Cに交差するように配される。インシュレータ30iの筒状部は、このようなティース31の外周面に沿って形成している。また、インシュレータ30iの第一フランジ部における鍔部との対向面のうち、コイルエンド側の対向面32a及び第二フランジ部におけるヨーク部との対向面のうち、コイルエンド側の対向面33aは、平行面31Aに沿って設けられた筒状部と直交するように配される。第一フランジ部における鍔部との対向面のうち、コイルサイド側の対向面32a及び第二フランジ部におけるヨーク部との対向面うち、コイルサイド側の対向面33aは、傾斜面31Bに沿って設けられた筒状部に直交するように配されている。また、コイルエンド面におけるスロット部34の仮想面34aは、コイル中心軸Cに平行に配され、コイルサイド面におけるスロット部34の仮想面34aは、その延長面が、コイル中心軸Cに交差するように配される。
コア部品30は、ティース31の外周面を平行面31Aと傾斜面31Bとで構成しているため、コイルエンド側における対向面32aeと、コイルサイド側における対向面32aとのずれ、及びコイルエンド側における対向面33aeと、コイルサイド側における対向面33aとのずれが実施例1のコア部品と比較して小さい。従って、コイルを形成する導線の層数が増していっても、折り返しに当たりコイルエンド面側からコイルサイド面側に導線を移行する際、或いはコイルサイド面側からコイルエンド面側に導線を移行する際に、対向面と導線との間のずれを低減して、巻きずれを防止できる。
本発明コア部品は、ステーターといったモータを構成するモータ部品に利用することができる。また、本発明モータ部品は、上記モータの構成部材として利用することができる。このモータは、電気自動車やハイブリッド自動車などに利用することができる。
(A)は、本発明コア部品を模式的に示す斜視図、(B)は、本発明モータ部品を円環状に配した状態を模式的に示す正面図、(E)は、本発明モータ部品の横断面図、(S)は、本発明モータ部品の縦断面図である。図1(E)において、右側部分の導線は省略している。 (a)は、本発明コア部品を上方から見た状態においてティース部分を示す上面図、(b)は、本発明コア部品において段差部分を説明する拡大図である。 高さD×(√3/2)の段差が設けられたコア部品に導線を巻回する手順を説明する説明図であり、左側部分の横断面を示す。 高さD×(√3/2)×2の段差が設けられたコア部品を具える本発明モータ部品の横断面図である。図4において右側部分の導線は省略している。 高さD×(√3/2)×2の段差が設けられたコア部品に導線を巻回する手順を説明する説明図であり、左側部分の横断面を示す。 ティースが一対の傾斜面と一対の平行面とで構成される本発明コア部品の断面図であり、(E)は、横断面図、(S)は、縦断面図である。 (A)は、ティースが直方体状である従来のコア片を模式的に示す斜視図、(B)は、このコア片を有するモータ部品を円環状に配した状態を模式的に示す正面図、(E)は、このコア片を有する従来のモータ部品の横断面図、(D)は、このコア片を有する従来のモータ部品をコイル中心軸に直交するように切断した状態を模式的に示す断面図である。図7(E)において、右側部分の導線は省略している。 (A)は、ティースが四角錘台状である従来のコア片を模式的に示す斜視図、(E)は、このコア片を有する従来のモータ部品の横断面図である。 コイルサイド面とコイルエンド面とで段の付け方が異なるコア片に導線を巻回した状態を示す断面図であり、(E)は、横断面図、(S)は、縦断面図を示す。(A)は、段差部分における導線の配置状態を模式的に示す断面図である。図9(E),(S)は、コア片の一方の側部分のみ示し、他方の側部分は省略している。
符号の説明
1,2 モータ部品
10,20,30 コア部品 10c,20c,30c コア部
10i,20i,30i インシュレータ 11,21,31 ティース
11A 第一台形状面 11B 第二台形状面
11a,11b,21a,21b,31a,31b,31a,31b 段差面
11c,21c 連結面 12,22,32 ヨーク部
12a,13a,22a,23a,32a,32a,33a,33a 対向面
13,23,33 鍔部 14,24,34 スロット
14a,24a,34a,34a 仮想面 25 突起 31A 平行面
31B 傾斜面
50,60,200,210 コイル
201,211,221,250,260 導線
m,m’ モータ部品
100,110 コア片 101,111 ティース
111a,121a コイルエンド面 111b,121b コイルサイド面
102,112,122 ヨーク 102a,103a,112a,113a 対向面
103,113,123 鍔 104,114 スロット
105,115 デッドスペース 121a’,121a” 段差面 121c 連結面
300 環状部材

Claims (5)

  1. 外周に導線が巻回されるティースと、このティースの両端に対向して設けられるヨーク部及び鍔部とからなる磁性コア部を具え、ティースの外周面と前記ヨーク部の対向面と前記鍔部の対向面とで形成されるスロット部にコイルが収納されるモータコア部品において、
    前記ティースの外周面には、その全面に亘って段差が設けられ、
    前記段差は、ヨーク部側から鍔部側に向かって高くなるように設けられ、
    前記段差をつくる二つの段差面とスロット部の外形をつくる仮想面とが平行であることを特徴とするモータコア部品。
  2. 段差をつくる二つの段差面間の高さは、以下の(1)又は(2)を満たすことを特徴とする請求項1に記載のモータコア部品。
    ただし、nは自然数とする。
    (1) 導線の直径をDとするとき、{D×(√3/2)}×n
    (2) 導線を角線とし、その厚さをtとするとき、t×n
  3. ティースの外周に配置され、絶縁材料からなるインシュレータを具え、
    前記インシュレータの外周面に、ティースの段差に沿って段差が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータコア部品。
  4. 磁性コア部は、磁性材料の圧粉成形体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のモータコア部品。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のモータコア部品と、このコア部品のスロット部に収納され、巻回導線からなるコイルとを具え、
    前記コイルの外形をつくる導線は、コイル全周に亘って平滑に配されていることを特徴とするモータ部品。
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