JP2005318669A - ステータ - Google Patents
ステータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005318669A JP2005318669A JP2004130912A JP2004130912A JP2005318669A JP 2005318669 A JP2005318669 A JP 2005318669A JP 2004130912 A JP2004130912 A JP 2004130912A JP 2004130912 A JP2004130912 A JP 2004130912A JP 2005318669 A JP2005318669 A JP 2005318669A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- stator
- wire
- wound
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】 巻き線を分割鉄心のティース部に直に巻回することができるようにし、且つ、巻き乱れを防止できるようにする。
【解決手段】 分割鉄心11のティース部13に巻き線20を巻回してステータ片を構成し、複数の前記ステータ片を円環状に配列して一体化したステータであって、前記ティース部13の側面15,16に階段状に段差部17を形成するとともに、この段差部17の各段毎に、表面に絶縁被膜を有する平角線からなる巻き線20を直に配置した。
【選択図】 図6
【解決手段】 分割鉄心11のティース部13に巻き線20を巻回してステータ片を構成し、複数の前記ステータ片を円環状に配列して一体化したステータであって、前記ティース部13の側面15,16に階段状に段差部17を形成するとともに、この段差部17の各段毎に、表面に絶縁被膜を有する平角線からなる巻き線20を直に配置した。
【選択図】 図6
Description
この発明は、電動機や発電機等の回転電機に用いられるステータに関するものである。
ステータには、分割鉄心のティース部に巻き線を巻回してステータ片を構成し、複数の前記ステータ片を円環状に配列して一体化したものがある。従来は、巻き線として裸の導体を用いているため、ティース部の外周にインシュレータ(絶縁体)を配置し、このインシュレータに巻き線を巻回している。
また、ステータの巻き線には、断面円形のいわゆる丸線からなる巻き線と、断面が略長方形のいわゆる平角線からなる巻き線がある。
丸線の場合には一般にいわゆる俵巻きをするが、丸線は密接して巻回しても丸線間に隙間が生じるので占積率が低い。これに対して平角線は、隙間なく整列させることができるので占積率を高めることができる。ここで、占積率とは、スロット断面積に対する巻き線占有面積の比であり、占積率の増大により回転電機の性能向上を図ることができる。
丸線の場合には一般にいわゆる俵巻きをするが、丸線は密接して巻回しても丸線間に隙間が生じるので占積率が低い。これに対して平角線は、隙間なく整列させることができるので占積率を高めることができる。ここで、占積率とは、スロット断面積に対する巻き線占有面積の比であり、占積率の増大により回転電機の性能向上を図ることができる。
しかしながら、平角線を前記インシュレータに巻回する場合には丸線のように俵巻きができないので、巻き線が巻き乱れ(捩れや浮き等)し易い(例えば、特許文献1参照)。そのため、従来は、特殊な巻回装置(例えば、特許文献2参照)を用いることで、平角線を正しく整列させながら巻回し、巻き乱れを防止していた。
特開2000−245092号公報
特開2000−348959号公報
しかしながら、従来のように裸線の巻き線をインシュレータに巻回する構成では、部品点数が増大し、製造工程が複雑化し、コストアップを招くなど不利であった。
また、高占積率が得られる平角線であるが、一般的な巻回装置を用いて巻回したときに、平角線を正しく整列させることができず、巻き乱れが生じるのでは、平角線の採用が困難になる。一方、特許文献2に開示されているような特殊な巻回装置を用いて平角線を巻回するとなると、既存の製造ラインが利用できなくなり、コストアップを招く。
そこで、この発明は、部品点数を減少することができ、構成が簡単で、特殊な巻回装置を用いずとも平角線の巻き乱れを防止することができるステータを提供するものである。
また、高占積率が得られる平角線であるが、一般的な巻回装置を用いて巻回したときに、平角線を正しく整列させることができず、巻き乱れが生じるのでは、平角線の採用が困難になる。一方、特許文献2に開示されているような特殊な巻回装置を用いて平角線を巻回するとなると、既存の製造ラインが利用できなくなり、コストアップを招く。
そこで、この発明は、部品点数を減少することができ、構成が簡単で、特殊な巻回装置を用いずとも平角線の巻き乱れを防止することができるステータを提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、分割鉄心(例えば、後述する実施例における分割鉄心11)のティース部(例えば、後述する実施例におけるティース部13)に巻き線(例えば、後述する実施例における巻き線20)を巻回してステータ片(例えば、後述する実施例におけるステータ片10)を構成し、複数の前記ステータ片を円環状に配列して一体化したステータ(例えば、後述する実施例におけるステータ1)であって、前記ティース部の側面(例えば、後述する実施例における側面15,16)に階段状に段差部(例えば、後述する実施例における段差部17)を形成するとともに、この段差部の各段毎に、表面に絶縁被膜を有する平角線からなる巻き線を直に配置したことを特徴とするステータである。
このように構成することにより、巻き線の表面に絶縁被膜を有するので、従来はティース部と巻き線の間に必要とされていたインシュレータが不要になり、巻き線をティース部に直に巻回することが可能になる。また、平角線からなる巻き線を各段差部に配置し巻回していくことができるので、巻き線の位置を規定しながら巻回することができる。
このように構成することにより、巻き線の表面に絶縁被膜を有するので、従来はティース部と巻き線の間に必要とされていたインシュレータが不要になり、巻き線をティース部に直に巻回することが可能になる。また、平角線からなる巻き線を各段差部に配置し巻回していくことができるので、巻き線の位置を規定しながら巻回することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記段差部の高さ(例えば、後述する実施例における高さH)は、前記巻き線の厚み(例えば、後述する実施例における厚みD)よりも小さいことを特徴とする。
このように構成することにより、平角線からなる巻き線を複数層に巻回しても、下層の巻き線によって段差部が形成されるので、下層の巻き線の上に上層の巻き線を巻回するときにも位置を規定しながら巻回することができる。
このように構成することにより、平角線からなる巻き線を複数層に巻回しても、下層の巻き線によって段差部が形成されるので、下層の巻き線の上に上層の巻き線を巻回するときにも位置を規定しながら巻回することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の発明において、前記段差部の高さは前記巻き線の厚みの約半分であることを特徴とする。
このように構成することにより、平角線からなる巻き線を複数層に巻回しても、下層の巻き線によって段差部を確実に形成することができ、下層の巻き線の上に上層の巻き線を巻回するときにも位置を規定しながら巻回することができる。
このように構成することにより、平角線からなる巻き線を複数層に巻回しても、下層の巻き線によって段差部を確実に形成することができ、下層の巻き線の上に上層の巻き線を巻回するときにも位置を規定しながら巻回することができる。
請求項1に係る発明によれば、巻き線の表面に絶縁被膜を有するので、従来はティース部と巻き線の間に必要とされていたインシュレータが不要になり、巻き線をティース部に直に巻回することが可能になる。その結果、ステータの部品点数を減らすことができ、製造工程の簡略化が可能になり、コストダウンを図ることができる。
また、平角線からなる巻き線を、位置を規定しながらティース部に巻回していくことができるので、規則正しく密接して整列させることができ、高占積率を得ることができる。また、特殊な巻回装置が不要で、一般的な巻回装置を用いて巻き線を巻回することができる。
また、平角線からなる巻き線を、位置を規定しながらティース部に巻回していくことができるので、規則正しく密接して整列させることができ、高占積率を得ることができる。また、特殊な巻回装置が不要で、一般的な巻回装置を用いて巻き線を巻回することができる。
請求項2または請求項3に係る発明によれば、平角線からなる巻き線を複数層に巻回しても、下層の巻き線によって段差部が形成されるので、下層の巻き線の上に上層の巻き線を巻回するときにも位置を規定しながら巻回することができる。
以下、この発明に係るステータの実施例を図1から図16の図面を参照して説明する。
初めに、この発明に係るステータの実施例1を図1から図13の図面を参照して説明する。
図1はステータ1の正面図、図2は同分解斜視図であり、ステータ1は、回転電機(モータや発電機等)のハウジング50の内側に設置される。
ステータ1は、複数のステータ片10を円環状に配列してなる環状ステータ群2を、筒状のステータホルダ3の内側に圧入することで一体化し、さらに環状ステータ群2の正面側に環状の配電部材4を装着して構成される。
図3、図4に示すように、各ステータ片10は、ヨーク部12とティース部13からなる分割鉄心11と、ティース部13に巻回された平角線からなる巻き線20を備えている。
図1はステータ1の正面図、図2は同分解斜視図であり、ステータ1は、回転電機(モータや発電機等)のハウジング50の内側に設置される。
ステータ1は、複数のステータ片10を円環状に配列してなる環状ステータ群2を、筒状のステータホルダ3の内側に圧入することで一体化し、さらに環状ステータ群2の正面側に環状の配電部材4を装着して構成される。
図3、図4に示すように、各ステータ片10は、ヨーク部12とティース部13からなる分割鉄心11と、ティース部13に巻回された平角線からなる巻き線20を備えている。
各分割鉄心11のヨーク部12同士は連結されて円環状になる。このヨーク部12同士の連結を容易にするために、ヨーク部12の周方向一端面には係合凸部12aが設けられ、他端面には係合凸部12aに嵌合する係合凹部12bが設けられている。
ティース部13はヨーク部12の中央から径方向中心に向かって延出しており、ティース部13の先端には周方向に延出する延出部14が設けられている。
ティース部13はヨーク部12の中央から径方向中心に向かって延出しており、ティース部13の先端には周方向に延出する延出部14が設けられている。
ティース部13の4つの側面のうち、隣接するステータ片10に対向して配置される一対の側面15,16には階段状に複数の段差部17が形成されており、他の2つの側面(すなわち、ステータ1の軸方向に対して直交する方向に広がる一対の側面)18,19は平坦面に形成されていて段差部がない(図4、図6、図7参照)。
側面15,16の段差部17は、いずれも延出部14に接近する方向に下り階段状に形成されている。各段差部17の幅W1は巻き線20の幅W2と同一寸法に設定されており(W1=W2)、各段差部17の高さHは巻き線20の厚みD(図8参照)の約半分の寸法に設定されている(H=D/2)。
側面15,16の段差部17は、いずれも延出部14に接近する方向に下り階段状に形成されている。各段差部17の幅W1は巻き線20の幅W2と同一寸法に設定されており(W1=W2)、各段差部17の高さHは巻き線20の厚みD(図8参照)の約半分の寸法に設定されている(H=D/2)。
巻き線20は、表面に絶縁被膜を有する平角線で構成されており、絶縁被膜を備えることで、インシュレータなしで、分割鉄心11のティース部13に直に巻回可能にしている。絶縁被膜としては、ポリエーテルエーテルケトンやポリエーテルケトン等、自己融着性を有する絶縁材が好ましい。
巻き線20は、ティース部13の側面15,16で対応する1対の段差部17の上で1ターンずつ巻回し、段差部を有しない側面18の上で列替えして隣の段差部17の上へ移動するという方法により、1層毎規則正しく隙間なく整列して、複数層巻回されている。
巻き線20は、ティース部13の側面15,16で対応する1対の段差部17の上で1ターンずつ巻回し、段差部を有しない側面18の上で列替えして隣の段差部17の上へ移動するという方法により、1層毎規則正しく隙間なく整列して、複数層巻回されている。
次に、分割鉄心11への巻き線20の巻回方法について、図5〜図12を参照して詳細に説明する。
図5に示すように、ボビン61には表面に絶縁被膜を有する巻き線20が巻かれており、このボビン61から引き出された巻き線20はテンション管理装置62、プリスプリングバック管理装置63を通って、分割鉄心11に供給される。
まず初めに、図6に示すように、巻き線20の先端を分割鉄心11のヨーク部12に配置し、この巻き線20の先端部分を、ヨーク部12に嵌め込んだクランプ治具64でクランプし、側面15においてヨーク部12に隣接する段差部17に巻き線20の1ターン目を巻き付ける。
図5に示すように、ボビン61には表面に絶縁被膜を有する巻き線20が巻かれており、このボビン61から引き出された巻き線20はテンション管理装置62、プリスプリングバック管理装置63を通って、分割鉄心11に供給される。
まず初めに、図6に示すように、巻き線20の先端を分割鉄心11のヨーク部12に配置し、この巻き線20の先端部分を、ヨーク部12に嵌め込んだクランプ治具64でクランプし、側面15においてヨーク部12に隣接する段差部17に巻き線20の1ターン目を巻き付ける。
次に、図7に示すように、分割鉄心11を回転することにより巻き線20をティース部13に巻回していく。そして、次のターンへ移行する際には分割鉄心11を図7において矢印Y方向に巻き線20の幅寸法だけ移動していく。このターンの移行は、図8〜図12に示すようにティース部13において段差部17を有しない側面18の上で行う。
図8は、ティース部13に対し巻き線20の1層目の巻回が完了した状態を示しており、側面15におけるヨーク部12に隣接する段差部17から巻回された巻き線20は、その一側面(ヨーク部12に近い側の側面)をヨーク部12の端面12cに密接させながら巻回され、さらに側面16の段差部17に巻回され、側面18において1ターン目から2ターン目へと列替えされる。そして、側面18の上において2ターン目の巻き線20は、その一側面を1ターン目の巻き線20の他側面(延出部14に近い側の側面)に密接させながら巻回されて、側面15において次に隣接する下段の段差部17に巻回される。ここで、段差部17の幅W1は巻き線20の幅W2と同一寸法であり、段差部17の高さHは巻き線20の厚みDよりも小さいことから、側面15,16において、2ターン目の巻き線20の一側面は、1段目の段差部17の側面に密接するとともに、1ターン目の巻き線20の他側面に密接する。同様な手順で、順次、隣接する下段の段差部17へと階段を下っていくように螺旋状に巻き線20を巻回していき、延出部14に隣接する段差部17まで巻き線20を巻回すると1層目の巻回が完了となる。
そして、1層目の最終ターン(この実施例では9ターン目)から2層目の1ターン目への移行は、図9に示すように、列替えを行わず、1層目の最終ターンの巻き線20の上に2層目の1ターン目の巻き線20を巻回する。ここで、1層目の最終ターンの巻き線20とその1つ前のターンの巻き線20との間には、段差部17の高さHと同じ高低差が生じており、ティース部13の側面15,16においては、2層目の1ターン目の巻き線20の一側面は、1層目の最終ターンより1つ前のターンの巻き線20の他側面に密接する。
2層目の巻き線20のターンの移行も、図10に示すように、ティース部13の側面18において行われ、2層目では1層目とは逆に延出部14に近い側からヨーク部12に接近する方向に階段を登っていくように螺旋状に巻き線20を巻回していく。
なお、図10は巻き線20の2層目の巻回が完了した状態を示しており、2層目の最終ターン(この実施例では18ターン目)から3層目の1ターン目への移行は、図11に示すように、列替えを行わず、2層目の最終ターンの巻き線20の上に3層目の1ターン目の巻き線20を巻回する。
なお、図10は巻き線20の2層目の巻回が完了した状態を示しており、2層目の最終ターン(この実施例では18ターン目)から3層目の1ターン目への移行は、図11に示すように、列替えを行わず、2層目の最終ターンの巻き線20の上に3層目の1ターン目の巻き線20を巻回する。
3層目の巻き線20の巻回は、2層目の巻き線20の段差を利用して、1層目の巻回と同様に階段を下っていくように螺旋状に巻回する。図12は巻き線20の3層目の巻回が完了した状態を示し、この実施例では3層目が最終層であり、巻き線20における3層目最終ターンの末端をカットする。そして、クランプ治具64をヨーク部12から取り外し、巻き線20の始端と終端を所定に曲げ形成して、図3に示すステータ片10が完成する。
このようにティース部13に段差部17を形成したことにより、平角線からなる巻き線20を、位置を規定しながらティース部13に巻回していくことができるので、巻き乱れを生じさせずに規則正しく密接して整列させることができる。その結果、ステータ1の占積率を極めて高くすることができる。
また、巻き線20を螺旋状に巻いていくので、巻き線20のねじりやたるみを防止することができる。しかも、巻き線20にストレスを加えずに巻回することができるので、巻回後のコイル寿命が長くなる。
また、巻き線20の寸法ばらつきに影響を受けにくく、巻き線20を安定して巻回することができる。
さらに、巻き線20の巻回を、一般的な巻回線装置を用いて、単純な動作および制御で行うことができるので、設備コストが低減することができる。また、巻き線20を高速で巻回することが可能であり、量産性に優れている。
また、巻き線20を螺旋状に巻いていくので、巻き線20のねじりやたるみを防止することができる。しかも、巻き線20にストレスを加えずに巻回することができるので、巻回後のコイル寿命が長くなる。
また、巻き線20の寸法ばらつきに影響を受けにくく、巻き線20を安定して巻回することができる。
さらに、巻き線20の巻回を、一般的な巻回線装置を用いて、単純な動作および制御で行うことができるので、設備コストが低減することができる。また、巻き線20を高速で巻回することが可能であり、量産性に優れている。
また、実施例1のステータ1によれば、表面に絶縁皮膜を有する巻き線20をティース部13に直に巻回しているので、従来必要だったインシュレータが不要になり、ステータ1の部品点数を減らすことができるとともに、製造工程も簡略化でき、コストダウンを図ることができる。
さらに、高占積率、低抵抗にモータ等の回転電機を構成することができるので、回転電機の出力密度、運転効率が向上する。
さらに、高占積率、低抵抗にモータ等の回転電機を構成することができるので、回転電機の出力密度、運転効率が向上する。
また、実施例1のステータ1は、段差部を有しないティース部に平角線からなる巻き線を巻回した従来のステータに比べて、磁束密度が均一になるので、図13に示すように、相電流の増大に伴うトルク垂れを防止することができる。なお、図13において、破線は実施例1のステータのトルク特性を示し、実線は従来のステータのトルク特性を示す。
次に、この発明に係るステータの実施例2を図14から図16の図面を参照して説明する。
前述した実施例1のステータ1においては、分割鉄心11の段差部17を、ティース部13の側面15,16のいずれにおいても延出部14に接近する方向に下り階段状に形成したが、実施例2のステータ1では、図14に示すように、ティース部13の側面15においては延出部14に接近する方向に登り階段状に形成し、側面16においては延出部14に接近する方向に下り階段状に形成した。このように側面15,16で段差部17の傾斜方向を互いに逆にすることにより、側面15,16間の幅寸法を一定にすることができる。ティース部13への巻き線20の巻回方法は実施例1と同じであり、図15は巻き線巻回後のステータ片10の正面図であり、図16は実施例2における環状ステータ群2の部分正面図である。
前述した実施例1のステータ1においては、分割鉄心11の段差部17を、ティース部13の側面15,16のいずれにおいても延出部14に接近する方向に下り階段状に形成したが、実施例2のステータ1では、図14に示すように、ティース部13の側面15においては延出部14に接近する方向に登り階段状に形成し、側面16においては延出部14に接近する方向に下り階段状に形成した。このように側面15,16で段差部17の傾斜方向を互いに逆にすることにより、側面15,16間の幅寸法を一定にすることができる。ティース部13への巻き線20の巻回方法は実施例1と同じであり、図15は巻き線巻回後のステータ片10の正面図であり、図16は実施例2における環状ステータ群2の部分正面図である。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では段差部17の高さHを巻き線20の厚みDの約半分の寸法に設定したが、少なくとも段差部17の高さHが巻き線20の厚みDよりも小さく設定されていれば、前記寸法比でなくてもよい。段差部17の高さHが巻き線20の厚みDよりも小さく設定されていれば、巻き線20を2層目以降巻回するときにも、下層の巻き線20によって段差が生じているので、巻き線20の位置を規定しながら巻回することができる。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では段差部17の高さHを巻き線20の厚みDの約半分の寸法に設定したが、少なくとも段差部17の高さHが巻き線20の厚みDよりも小さく設定されていれば、前記寸法比でなくてもよい。段差部17の高さHが巻き線20の厚みDよりも小さく設定されていれば、巻き線20を2層目以降巻回するときにも、下層の巻き線20によって段差が生じているので、巻き線20の位置を規定しながら巻回することができる。
1 ステータ
10 ステータ片
11 分割鉄心
13 ティース部
15,16 側面
17 段差部
20 巻き線
10 ステータ片
11 分割鉄心
13 ティース部
15,16 側面
17 段差部
20 巻き線
Claims (3)
- 分割鉄心のティース部に巻き線を巻回してステータ片を構成し、複数の前記ステータ片を円環状に配列して一体化したステータであって、
前記ティース部の側面に階段状に段差部を形成するとともに、この段差部の各段毎に、表面に絶縁被膜を有する平角線からなる巻き線を直に配置したことを特徴とするステータ。 - 前記段差部の高さは、前記巻き線の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のステータ。
- 前記段差部の高さは前記巻き線の厚みの約半分であることを特徴とする請求項2に記載のステータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004130912A JP2005318669A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | ステータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004130912A JP2005318669A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | ステータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005318669A true JP2005318669A (ja) | 2005-11-10 |
Family
ID=35445504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004130912A Pending JP2005318669A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | ステータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005318669A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007244115A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Nissan Motor Co Ltd | 電動機の巻線構造とその巻線方法及びその巻線装置 |
JP2008010743A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Hokkaido | コイル部品およびその製造方法 |
JP2008199719A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Denso Corp | 回転電機及び界磁コイルの製造方法 |
WO2009051161A1 (ja) * | 2007-10-19 | 2009-04-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 回転電機 |
JP2010183839A (ja) * | 2010-05-26 | 2010-08-19 | Denso Corp | 回転電機の固定子 |
US20110127872A1 (en) * | 2008-05-05 | 2011-06-02 | Marcus Podack | Coil For An Electric Machine And Method For Producing A Coil |
US8250738B2 (en) | 2007-01-31 | 2012-08-28 | Denso Corporation | Method of manufacturing a field coil member having first and second edgewise coils |
JP2013085476A (ja) * | 2013-02-12 | 2013-05-09 | Denso Corp | 回転電機の固定子 |
JP2014014215A (ja) * | 2012-07-04 | 2014-01-23 | Toyota Motor Corp | 回転電機の固定子 |
CN103580308A (zh) * | 2012-07-26 | 2014-02-12 | 日立汽车系统株式会社 | 旋转电机 |
WO2014049847A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | 株式会社安川電機 | コイル、回転電機、及びリニアモータ |
WO2016006310A1 (ja) * | 2014-07-08 | 2016-01-14 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 固定子コイル、固定子、電磁装置、ならびに、固定子コイルの製造方法 |
DE102019116099A1 (de) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Statorblech zur Bildung eines Statorzahns einer elektrischen Maschine und Statorzahn einer elektrischen Maschine |
DE102021211629A1 (de) | 2021-10-14 | 2023-04-20 | Vitesco Technologies GmbH | Rotor für eine fremderregte elektrische Maschine, elektrische Maschine und Kraftfahrzeug |
-
2004
- 2004-04-27 JP JP2004130912A patent/JP2005318669A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007244115A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Nissan Motor Co Ltd | 電動機の巻線構造とその巻線方法及びその巻線装置 |
JP2008010743A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Hokkaido | コイル部品およびその製造方法 |
US8250738B2 (en) | 2007-01-31 | 2012-08-28 | Denso Corporation | Method of manufacturing a field coil member having first and second edgewise coils |
JP2008199719A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Denso Corp | 回転電機及び界磁コイルの製造方法 |
WO2009051161A1 (ja) * | 2007-10-19 | 2009-04-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 回転電機 |
US8269387B2 (en) | 2007-10-19 | 2012-09-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Coil for rotating electric machine having bent drawn-out ends |
US9035523B2 (en) * | 2008-05-05 | 2015-05-19 | Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kg, Würzburg | Coil for an electric machine and method for producing a coil |
US20110127872A1 (en) * | 2008-05-05 | 2011-06-02 | Marcus Podack | Coil For An Electric Machine And Method For Producing A Coil |
JP2010183839A (ja) * | 2010-05-26 | 2010-08-19 | Denso Corp | 回転電機の固定子 |
JP2014014215A (ja) * | 2012-07-04 | 2014-01-23 | Toyota Motor Corp | 回転電機の固定子 |
CN103580308A (zh) * | 2012-07-26 | 2014-02-12 | 日立汽车系统株式会社 | 旋转电机 |
WO2014049847A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | 株式会社安川電機 | コイル、回転電機、及びリニアモータ |
JP5928602B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2016-06-01 | 株式会社安川電機 | コイル、回転電機、及びリニアモータ |
US9978492B2 (en) | 2012-09-28 | 2018-05-22 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Coil, rotating electrical machine, and linear motor |
JP2013085476A (ja) * | 2013-02-12 | 2013-05-09 | Denso Corp | 回転電機の固定子 |
WO2016006310A1 (ja) * | 2014-07-08 | 2016-01-14 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 固定子コイル、固定子、電磁装置、ならびに、固定子コイルの製造方法 |
JPWO2016006310A1 (ja) * | 2014-07-08 | 2017-04-27 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 固定子コイル、固定子、電磁装置、ならびに、固定子コイルの製造方法 |
DE102019116099A1 (de) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Statorblech zur Bildung eines Statorzahns einer elektrischen Maschine und Statorzahn einer elektrischen Maschine |
DE102021211629A1 (de) | 2021-10-14 | 2023-04-20 | Vitesco Technologies GmbH | Rotor für eine fremderregte elektrische Maschine, elektrische Maschine und Kraftfahrzeug |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI292649B (en) | Armature of rotary electric machine, a rotary electric machine, and manufacturing method therefor | |
JP5379550B2 (ja) | 電機子 | |
US9172280B2 (en) | Conductor and rotating electrical machine with a covering material | |
JP2005318669A (ja) | ステータ | |
CN108141082B (zh) | 旋转电机 | |
WO2004038893A1 (ja) | 回転電機の回転子 | |
JP6576549B2 (ja) | 電機子の製造方法、回転電機の製造方法、および電機子の製造装置 | |
EP2680412B1 (en) | Arrangement of coil wires in a rotor of an electric motor | |
JP2010115031A (ja) | 回転電機の固定子およびその製造方法 | |
JP2008278628A (ja) | 分割ステータおよび分割ステータの製造方法 | |
JP3309372B2 (ja) | コイル装置及びその製造方法 | |
WO2013080404A1 (ja) | 誘導加熱コイル | |
JP2007135326A (ja) | 電機子の製造方法 | |
JP2018117480A (ja) | コイル、ステータおよびコイルの製造方法 | |
JP2007215364A (ja) | モータコア部品及びモータ部品 | |
JP2008061368A (ja) | 回転電機及びその製造方法 | |
JP5558903B2 (ja) | 電機子の製造方法、電機子及びモータ | |
JP4811286B2 (ja) | 回転電機及び界磁コイルの製造方法 | |
CN107925321B (zh) | 电枢的制造方法 | |
JP2019140796A (ja) | セグメントコイル用分割導体 | |
JP2012257362A (ja) | 回転電機のカセットコイル | |
JP2006158045A (ja) | セグメント式ステータ構造、及びその製造方法 | |
US10763718B2 (en) | Stator core and method for manufacturing the same | |
JP5271991B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP2009148084A (ja) | 電機子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20061128 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090519 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100105 |