JP5574173B2 - 永久磁石形同期リニアモータおよびそれを用いたテーブル送り装置 - Google Patents

永久磁石形同期リニアモータおよびそれを用いたテーブル送り装置 Download PDF

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Description

本発明は主に工作機械の送り機構や半導体製造装置の位置決め装置などに使用される永久磁石形同期リニアモータおよびそれを用いたテーブル送り装置に関する。
従来から工作機械の送り機構や半導体製造装置の位置決め装置などに利用される永久磁石形同期リニアモータが提案されており、より高精度な位置決めや短時間での整定性を実現する要求が増えている。
永久磁石形同期リニアモータは、制御装置によって電流を通電することで制御されているため、電流を通電することで発生する電機子巻線の銅損を如何にして小さくするかという一般的な技術課題がある。この技術課題を解決するために、通常、永久磁石による磁極数Pと電機子コアのティース数Mの関係を、P:M=8n:9nあるいは10n:12n(n:自然数)とするなどして巻線係数(巻線利用率)の高い構造のリニアモータが採用されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、比較例とする第1従来技術を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図である。永久磁石形同期リニアモータは、界磁鉄心2に複数の永久磁石3を交互に極性が異なるように等ピッチで設けた磁石列を有する界磁磁極1を固定子側に配置すると共に、永久磁石3の磁極面と磁気的空隙を介して対向配置され、継鉄52とティース51を備える電機子コア5に電機子巻線61〜69を巻装してなる電機子4を可動子側に配置したムービングコイル形の構成となっている。図9において、永久磁石による磁極数8に対して、電機子コア5のティース数9の組合せの場合は、短節巻係数が0.985、突極磁極の分布による係数が0.960、となるため、巻線係数が0.946となって巻線係数の高いモータとなる。
特開平9−172762号公報(第3頁、表2)
ところが、従来のムービングコイル形のリニアモータにおいて、8極9スロット(巻線係数が0.946)、もしくは、10極9スロット(巻線係数が0.933)の事例のごとく巻線係数の高い構造を採用する場合、ティースの磁石列と直交する方向の長さLtc1が前記ティースのスロットピッチLtc2に対して、Ltc1>Ltc2となる場合が多く、Ltc1>Ltc2となる場合には、ティース間を鎖交する磁束が増加して推力飽和の影響を受けやすいという課題があった。そして、一般的にモータの銅損を小さくする設計をする場合に、ティース幅を細くし、コイルを巻回するスペースを増やして銅損を小さくする設計手法がとられるが、ティース幅を細くした場合には、さらに推力飽和の影響を受けるため、ある程度のところまでしかティース幅を細くできないという問題があった。また、推力飽和の影響を受けにくくするために、Ltc2を長くしてスロット数を6とする場合には、4極6スロット、もしくは8極6スロットの構成を使用するので、巻線係数が0.866となるため、巻線係数の高いモータを設計することが困難となっていた。
次に、Ltc1>Ltc2の場合と、Ltc1<Ltc2場合の場合における推力飽和の影響の有無に対する解析結果について説明する。
ここで、図10は比較例とする第2従来技術の永久磁石形同期リニアモータの側断面図を示しており、符号は図9の符号と同じものは同一の構成を示している。図11は従来の永久磁石形同期リニアモータのLtc1の違いによる推力を比較した図を示している。
図9において、ティース51の磁石列と直交する方向の長さLtc1、ティース51のスロットピッチLtc2は、Ltc1=30.5[mm]、Ltc2=13.0[mm]であり、図10において、ティース51の磁石列と直交する方向の長さLtc1、ティース51のスロットピッチLtc2は、Ltc1=12.2[mm]、Ltc2=13.0[mm]となっている。そして、電磁鋼板の積厚方向におけるコア長と磁石長は共に55[mm]とした場合に、コイルの起磁力に対する推力の図を図5に示している。図9に比べて、図10ではLtc1の長さが約1/3になっておりLtc2に対してLtc1が短くなっているため、図11において、コイルの起磁力600[AT]では、図9のLtc1=30.5[mm]の場合には推力飽和の影響が見られるのに対して、図10のLtc1=12.2[mm]の場合にはほとんど推力飽和の影響は見られない。したがって、Ltc1>Ltc2である場合に、どのように推力飽和の影響を受けにくくして、かつ、巻線係数の高いモータを設計するかが問題であった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、推力飽和の影響を受けにくくし、かつ、ティース幅を狭くして巻線を巻回するスペースを増やすことで、より前記リニアモータの銅損を小さくすることができる永久磁石形同期リニアモータおよびテーブル送り装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は次のように構成したものである
求項に記載の永久磁石形同期リニアモータに係る発明は、界磁鉄心に複数個の永久磁石を交互に極性が異なるように直線方向に配列された磁石列を有する界磁磁極と、前記界磁磁極と磁気的空隙を介して対向配置された突極磁極を構成する複数のティースとこのティースに集中巻きに巻装され且つ3相接続された電機子巻線を有する電機子と、を備え、前記該電機子巻線を巻装するティースの磁石列と直交する方向の長さLtc1と前記複数のティース間のスロットピッチLtc2の関係を、Ltc1>Ltc2の範囲に設定してあり、前記電機子コアのティース数Mに対する前記永久磁石の磁極数Pとの関係を、P=M+2、かつ、M=3m(但しmは2以上の奇数)としたことを特徴としている。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の永久磁石形同期リニアモータにおいて、前記電機子コアの両端に、該電機子コアの両端に設けたティースとは異なる形状の補助ティースを設けたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の永久磁石形同期リニアモータを用いたテーブル送り装置であることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によると、推力飽和の影響を受けにくくするリニアモータの構成を得ることができ、リニアモータの銅損をより小さくすることができる。
また、請求項2に記載の発明によると、上述の効果に加えて、端効果の影響で発生するコギング推力を低減することができ、かつ、補助ティースの隣に位置するティースに巻回されたコイルの誘起電圧を大きくすることができる。
請求項3記載の発明によると、請求項1又は2記載の永久磁石形同期リニアモータの効果を有するテーブル送り装置を実現することができる。
本発明の第1実施形態を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図 第1実施形態と従来の永久磁石形同期リニアモータの銅損を比較した図 本発明の第2実施形態を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図 本発明の第3実施形態を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図 第3実施形態と従来の永久磁石形同期リニアモータの銅損を比較した図 本発明の第4実施形態を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図 本実施形態に係る永久磁石形同期リニアモータにおける永久磁石による磁極数Pと電機子コアのティース数Mの組み合わせに基づいて算出した、巻線係数と端効果の影響で発生する分を除いたコギング推力の脈動数の数値マトリクス表 本実施形態の永久磁石形同期リニアモータを工作機のテーブル送り装置に適用した例を示した側断面図 比較例とする第1従来技術を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図 比較例とする第2従来技術を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図 従来の永久磁石形同期リニアモータのLtc1の違いによる推力を比較した図 7極9スロット、11極9スロットでの各相の配置例 8極9スロット、10極9スロットでの各相の配置例 比較例とする第3従来技術を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図である。
図1において、永久磁石形同期リニアモータは界磁磁極1を固定子側に、電機子4を可動子側に配置してなる、所謂ムービングコイル形のリニアモータである。界磁磁極1は、界磁鉄心2に複数の永久磁石3を交互に極性が異なるように直線方向に等ピッチで配置した磁石列を有しており、界磁磁極1を構成する永久磁石3の磁極面には、磁気的空隙を介して対向配置されると共に、電磁鋼板を櫛歯状に打ち抜いてティース51と継鉄部52を形成する電機子コア5を有する電機子4が設けられている。また、当該電機子コア5は、オープンスロットの構造を示し、突極磁極を構成する複数のティース51とこのティース51に集中巻きに巻装され且つ3相接続された電機子巻線61〜66を有している。
さらにまた、永久磁石形同期リニアモータにおいて、永久磁石の磁極数が奇数である構成が成立することを条件とした上で、永久磁石による磁極数7個の界磁構成に対して、電機子コア5のティース数6である電機子構成を特徴としている。
第1実施例によれば、図1に示すように、永久磁石形同期リニアモータのティース51の磁石列と直交する方向の長さLtc1とティース51のスロットピッチLtc2について、スロット数が6となることで図9に比べてLtc1/Ltc2の値が小さくなり、推力飽和の影響を小さくすることができる。かつ、巻線係数については10極12スロットと同じ0.933となり、巻線係数の高いモータを設計することが可能となる。例えば、図1の7極6スロットのモータについて、Ltc1=30.5[mm]、Ltc2=19.5[mm]、Ltc3=7.5[mm]、かつ、導体径1.1[mm]の巻線が118の回数をティース51に巻回された場合と、図9の8極9スロットのモータについて、Ltc1=30.5[mm]、Ltc2=19.5[mm]、Ltc3=6.9[mm]、かつ、導体径0.85[mm]の巻線が92の回数をティース51に巻回された場合の巻線温度、磁石温度、周囲温度が全て20[℃]における銅損の解析値の比較を図2に示す。この場合に、電磁鋼板の積厚方向におけるコア長と磁石長は共に55[mm]としている。
図2に示すように、図1の7極6スロットのモータと図9の8極9スロットのモータを比べた場合には、8極9スロットに比べて7極6スロットでは巻線のスペースを増やすことができるため、図1の方が同推力においての銅損の解析値が小さくなっている。この場合に、7極6スロットでは8極9スロットに比べて、コイルエンドの影響を受けやすいため、より電磁鋼板の積厚方向におけるコア長と磁石長が長い方が8極9スロットに比べて7極6スロットの銅損の減少は大きい。また、8極9スロットの場合に比べて、7極6スロットの場合においては、磁極数が8から7に、スロット数が9から6になっているため、組立工数が減って生産性が上がる、という利点がある。
図3は本発明の第2実施例を示す永久磁石形同期リニアモータの側断面図である。
図3において、第2実施例が第1実施例と異なる点は、リニアモータの電機子コア5の両端にティース51と異なる形状の補助ティース71、72を配置した点である。
このように、第2実施例は電機子コア5の両端に当該両端以外のティースと異なる形状の補助ティースを配置した構成をしているので、上述の第1実施例と同様の効果が得られると共に、端効果の影響で発生するコギング推力を低減することができる。また、補助ティースを配置することで当該補助ティースの隣に位置するティースの磁束密度を大きくすることができるので、補助ティースの隣に位置するティースに巻回されたコイルの誘起電圧が大きくなり、通電する電流を小さくすることができる。よって、第1実施例に比べて、さらにリニアモータの銅損を小さくすることができる。
図4は本発明の本発明の第3実施例を示す永久磁石形同期リニアモータの構成図である。
図4において、永久磁石形同期リニアモータは界磁磁極1を固定子側に、電機子4を可動子側に配置してなるムービングコイル形のリニアモータである。界磁磁極1は、界磁鉄心2に複数の永久磁石3を交互に極性が異なるように直線方向に等ピッチで配置した磁石列を有しており、界磁磁極1を構成する永久磁石3の磁極面には、磁気的空隙を介して対向配置されると共に、電磁鋼板を櫛歯状に打ち抜いてティース51と継鉄部52を形成する電機子コア5を有する電機子4が設けられている。また、当該電機子コア5は、突極磁極を構成する複数のティース51とこのティース51に集中巻きに巻装され且つ3相接続された電機子巻線61〜66を有している。
さらにまた、永久磁石形同期リニアモータにおいて、永久磁石の磁極数が奇数である構成が成立することを条件とした上で、永久磁石による磁極数5個の界磁構成に対して、電機子コア5のティース数6である電機子構成を特徴としている。なお、図4における電機子コアはティース先端がセミクローズドのスロットになっている場合を示す。
第3実施例によれば、図4に示すように、前記リニアモータのティースの磁石列と直交する方向の長さLtc1とティースのスロットピッチLtc2について、スロット数が6となることで図14(8極9スロット)に比べてLtc1/Ltc2の値が小さくなり、推力飽和の影響を小さくすることができる。かつ、巻線係数については10極12スロットと同じ0.933となり、巻線係数の高いモータを設計することが可能となる。例えば、図4の5極6スロットのモータについて、Ltc1=32.25[mm]、Ltc2=19.5[mm]、Ltc3=9.0[mm]、であって、Ltc4=30.5[mm]、Ltc5=15.6[mm]、Ltc6=1.5[mm]、かつ、導体径0.95[mm]の巻線が138の回数をティースに巻回された場合と、図14の8極9スロットのモータについて、Ltc1=32.25[mm]、Ltc2=13[mm]、Ltc3=6.9[mm]、であって、Ltc4=30.5[mm]、Ltc5=9.75[mm]、Ltc6=1.5[mm]、かつ、導体径0.85[mm]の巻線が92の回数をティースに巻回された場合の周囲温度、磁石温度、巻温度線が全て20[℃]の場合における銅損の解析値の比較を図5に示す。この場合に、電磁鋼板の積厚方向におけるコア長と磁石長は共に55[mm]としている。図5に示すように、図4の5極6スロットのモータと図14の8極9スロットのモータを比べた場合には、8極9スロットに比べて5極6スロットでは巻線のスペースを増やしても推力飽和の影響を受けにくいため、特に高推力において図4の方が同推力での銅損の解析値が小さくなっている。この場合に、5極6スロットでは8極9スロットに比べて、銅損についてコイルエンドの影響を受けやすいため、より電磁鋼板の積厚方向におけるコア長と磁石長が長い方が8極9スロットに比べて5極6スロットの銅損の減少は大きい。また、8極9スロットの場合に比べて、5極6スロットの場合においては、磁極数が8から5に、スロット数が9から6になっているため、組立工数が減って生産性が上がる、という利点がある。
図6は第4実施例の構成を示す図である。
第3実施例の電機子コア5がセミクローズドスロットの構造であるのに対して、第4実施例は、図6に示すように、電機子コア5はオープンスロットの構造であり、かつ、電機子コア5の両端にティース51と異なる形状の補助ティース71、72を配置した構成となっている。
第4実施例は、上記のように電機子コアの両端にティースと異なる形状の補助ティースを配置した構成をしているので、上述の第3実施例と同様の効果が得られると共に、補助ティースを配置することによりコギング推力を低減することができる。また、前記補助ティースを配置することで補助ティースの隣に位置するティースの磁束密度を大きくすることができるので、補助ティースの隣に位置するティースに巻回されたコイルの誘起電圧が大きくなることで通電する電流を小さくすることができるため、上述の第3実施例に比べて、さらに前記リニアモータの銅損を小さくすることができる。
図7は本実施例に係る永久磁石形同期リニアモータにおける永久磁石磁極数P(奇数極)と電機子コアのティース数Mの組み合わせに基づいて算出した、巻線係数と端効果の影響で発生する分を除いたコギング推力の脈動数の数値マトリクス表である。以後の記述のコギング推力とは端効果の影響で発生する分を除いたものとする。
図7において、縦方向に永久磁石磁極数Pを、横方向に電機子の電機子コアのティース数Mをおき、各セルの上段に両者の組合せに対するコギング推力の脈動数、各セルの下段に両者の組合せに対する巻数係数を示している。一般に、一方が永久磁石磁極数P×磁極ピッチ(=電機子コアのティース数M×スロットピッチ)動いた場合のコギング推力は電機子コアのティース数Mと永久磁石磁極数Pとの最小公倍数の脈動となり、コギング推力の大きさは脈動数に反比例する。コギング推力の脈動数が多ければ、コギング推力の大きさを低減することができる。他方の巻線係数は短節巻係数と分布巻係数の積である。短節巻係数はsin(90P/M)で求められ、分布巻係数は同じ相の突極磁極の分布状況から算出される。
例えば、永久磁石磁極数Pが7、電機子コアティース数Mが6の例(7極6スロット)では、コギング推力の脈動数が42に達し、さらには永久磁石磁極数Pが5、電機子コアのティース数Mが6の例(5極6スロット)では、コギング推力の脈動数が30にも達し、この組み合わせは特許文献1記載の4極6スロットや8極6スロットと比較した場合に同スロット数で、小さなコギング推力とすることができる。
また、この7極6スロットおよびこの5極6スロットの両方とも、短節巻係数は0.966、分布巻係数は0.966となるから、何れも巻線係数が0.933となり、この組み合わせは特許文献1記載の4極6スロットや8極6スロットと比較した場合に同スロット数で、巻線の銅損を抑制し、出力を向上することができる。
また、この7極6スロットおよびこの5極6スロットのほかに、コギング推力の脈動数が多くなり、巻線係数をさらに向上する組み合わせとして、11極12スロットおよびこの13極12スロットの組み合わせ、あるいは、17極18スロットおよび19極18スロットの組み合わせも考えられ、総じて、永久磁石磁極数Pと電機子コアのティース数Mを、P=M±1、かつ、M=3m(但しmは1以上の偶数)とすれば、特許文献1記載の組み合わせと比較した場合に同スロット数で、コギング推力と巻線係数の両面で改善されることが明らかである。
それから、上記の永久磁石磁極数Pと電機子コアのティース数Mの組み合わせ以外に、
7極9スロットおよび11極9スロットの組み合わせ、13極15スロットおよび17極15スロットの組み合わせなども考えられる。ここで、図12、図13に7極9スロットと11極9スロットでの各相の配置例と特許文献1記載の8極9スロットと10極9スロットでの各相の配置例をそれぞれ示している。7極9スロットや11極9スロットでは各相の配置が分散しているのに対して、8極9スロットや10極9スロットでは各相の配置が集中している。各相の配置が集中するとリニアモータ駆動時の吸引力が一部に集中し、リニアモータ支持機構が受ける負荷が大きくなって寿命低下に繋がる場合があるため、8極9スロットや10極9スロットの組み合わせを用いるのが困難な場合がある。しかしながら、特許文献1記載の6極9スロットや12極9スロットの組み合わせを用いるのは巻線係数が小さくなって好ましくない場合に、7極9スロットや11極9スロットの組み合わせを用いることで対応することが可能となる。総じて、永久磁石磁極数Pと電機子コアのティース数Mを、P=M±2、かつ、M=3m(但しmは2以上の奇数)としても、特許文献1記載の組み合わせと比較した場合に同スロット数でコギング推力と巻線係数の両面の性能を損なうことなく、選択の幅を増やすことが可能であることが明らかである。
以上のように本発明によれば、永久磁石磁極数Pと電機子コアのティース数Mとの関係を適切に選ぶことにより、巻線係数を向上させつつ、コギング推力の小さな永久磁石形同期リニアモータを提供することができる。
図8は本実施例の永久磁石形同期リニアモータを工作機のテーブル送り装置に適用した例を示した側断面図である。
リニアモータは、界磁鉄心2上の進行方向に沿って複数個の永久磁石3を隣接して配置した界磁磁極1を固定子に、電機子コア5に電機子巻線61〜69を巻装してなる電機子4を可動子として構成されており、電機子4の上面には電機子取付板12を介してテーブル13が設けられており、可動子は固定台14に設けたリニアガイド11によって摺動支持されている。
このように推力飽和の影響が受けにくく、かつ、巻線係数の高い永久磁石形同期リニアモータをテーブル送り装置に適用することで、高精度な位置決め送りを実現することができる。
なお、本実施例で説明した永久磁石形同期リニアモータは界磁磁極を固定子側に、電機子を可動子側に配置した構成について説明したが、界磁磁極を可動子側に、電機子を固定子側に配置した構成について構わず、適宜選択され得るものである。
1 界磁磁極
2 界磁鉄心
3 永久磁石
4 電機子
5 電機子コア
51 ティース(突極磁極)
52 継鉄
61〜69 電機子巻線
71、72 補助ティース

Claims (3)

  1. 界磁鉄心に複数個の永久磁石を交互に極性が異なるように直線方向に配列された磁石列を有する界磁磁極と、
    前記界磁磁極と磁気的空隙を介して対向配置された突極磁極を構成する複数のティースとこのティースに集中巻きに巻装され且つ3相接続された電機子巻線を有する電機子と、
    を備え、
    前記該電機子巻線を巻装するティースの磁石列と直交する方向の長さLtc1と前記複数のティース間のスロットピッチLtc2の関係を、Ltc1>Ltc2の範囲に設定してあり、
    前記電機子コアのティース数Mに対する前記永久磁石の磁極数Pとの関係を、
    P=M+2、かつ、M=3m(但しmは2以上の奇数)とした
    ことを特徴とする永久磁石形同期リニアモータ。
  2. 前記電機子コアの両端に、該電機子コアの両端に設けたティースとは異なる形状の補助ティースを設けたことを特徴とする請求項1記載の永久磁石形同期リニアモータ。
  3. 請求項1又は2に記載の永久磁石形同期リニアモータを用いたことを特徴とするテーブル送り装置。
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