JP5910664B2 - 電気コネクタの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジングと封止用のパッキン部とを備えた電気コネクタの製造方法に関し、特に、ハウジングに嵌合穴の底部から延設された周囲壁により凹部が形成されていると共に、嵌合穴の底部にコネクタ端子のための端子用貫通孔が形成されており、パッキン部が、凹部に密着状態で配置される電気コネクタの製造方法に関するものである。
屋外で使用される電気コネクタや液体を満たした容器で使用される電気コネクタは、電気コネクタ内に、液体や埃などが浸入しないように、コネクタ端子を挿入したコネクタ端子用挿入孔を封止することで気密性および水密性を確保している。このような電気コネクタについて、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の「中継コネクタ」は、図15に示すように、コネクタハウジング1001の両側に隔壁部1002を介して第1のコネクタ結合室1003と第2のコネクタ結合室1004とが設けられ、隔壁部1002には角落とし処理がなされたターミナル1005が、両端部をそれぞれコネクタ結合室1003,1004内に突出させる状態で差し込まれ、また、外側となる第2のコネクタ結合室1004内には、周囲にリップ突条1007が形成されたシール部材1006がターミナル1005を密着貫通させた状態で密挿されている。
しかし、特許文献1に記載の中継コネクタでは、周囲にリップ突状1007が形成されたシール部材1006が第2のコネクタ結合室1004内に嵌め込まれただけであるため、ターミナル1005が差し込まれた状態にある差し込み孔1008は第2のコネクタ結合室1004側から完全にシールされることになると言っても、リップ突条1007が、弾性的に第2のコネクタ結合室1004に密着しているだけである。
従って、特許文献1に記載の中継コネクタは、気密性および水密性が高いとは言い難い面がある。また、シール部材1006が第2のコネクタ結合室1004から抜けるおそれがある。従って、この中継コネクタは、第1のコネクタ結合室1003内に、液体および気体が浸入するおそれがある。
従って、電気コネクタは、パッキン部がハウジングから外れ難く、しっかりとした気密性および水密性が確保できるのが望ましい。
そこで、気密性および水密性を向上させた従来の電気コネクタを、図16Aに基づいて説明する。
図16Aに示す他の従来の電気コネクタは、接続相手の電気コネクタと嵌合する嵌合部11と、嵌合部11が前部に形成された本体部12xと、接続相手の電気コネクタにおける雌側のコネクタ端子と接触するコネクタ端子13と、本体部12xに設けられたパッキン部14xとを備えている。図16Aでは、嵌合部11と本体部12xとが、樹脂成形されたハウジング10xにより形成されている。
このパッキン部14xを成形するときには、図16Bに示すように、まず、樹脂成形(一次成形)されたハウジング10xの本体部12xの凹部12p側から第1の金型51xを嵌め込み、嵌合穴113側から第2の金型52xを嵌め込む。
第1の金型51xは、パッキン部14xの貫通孔14cとなる突き出し部51aが形成され、パッキン部14xを成形するための隙間Sを確保した状態で凹部12pに嵌め込まれる。
また、第2の金型52xは、突出板12rが差し込まれる溝部52aと、底部12mに形成された端子用貫通孔12sに挿入されて、端子用貫通孔12sを塞ぐ突き出し部52bとが形成され、嵌合穴113に嵌め込まれる。突き出し部52bのそれぞれは、第1の金型51xのそれぞれの突き出し部51aに対応させて、同じ対向位置に形成されている。
このように形成された第1の金型51xと第2の金型52xとでハウジング10xを挟んで型締することで、ハウジング10xを一方の金型とし、第1の金型51xの他方の金型として、ハウジング10xと第2の金型52xとによりできた隙間Sに、二次成形として溶融した成形用樹脂を充填する。そして、充填された成形用樹脂を硬化させれば、図16Aに示すような凹部12p内にパッキン部14xが成形される。
特開平9−245880号公報
第2の金型52xの突き出し部52bが端子用貫通孔12sに挿入されて、端子用貫通孔12sを塞いで、端子用貫通孔12sへの成形用樹脂材の流入を防止しているため、第2の金型52xの突き出し部52bの突出位置には高い精度が必要である。この突き出し部52bの突出位置の精度は、ハウジングが成形の際に収縮するため、収縮度合いを勘案して決定する必要がある。
そのため、信号数の増加に伴いコネクタ端子のピン数が多くなると、第2の金型52xの全ての突き出し部52bを、端子用貫通孔12sに挿入するのは、困難なことである。そうなると、コネクタ端子のピン数が多い電気コネクタでは、パッキン部が成形できないため、電気コネクタの製造が困難となるおそれがある。
そこで本発明の目的は、コネクタ端子のピン数が増えても、端子用貫通孔への成形用樹脂の流入を防止して、パッキン部を成形することができる電気コネクタの製造方法を提供することである。
本発明の電気コネクタの製造方法は、嵌合穴の底部から延設された周囲壁により凹部が形成され、前記嵌合穴の底部にコネクタ端子のための端子用貫通孔が形成され、前記凹部に密着状態で封止用のパッキン部が配置されるハウジングに、前記パッキン部形成用金型の突き出し部を、前記端子用貫通孔を塞ぐように前記凹部に配置し、ついで、前記パッキン部形成用金型と前記凹部とによってできる隙間に成形用樹脂材を充填して、前記パッキン部を成形し、前記パッキン部形成用金型を前記凹部から型開きすることを特徴とする。
本発明の電気コネクタの製造方法によれば、パッキン部形成用金型の突き出し部を、端子用貫通孔を塞ぐように、ハウジングの凹部に配置する。そして、このパッキン部形成用金型と凹部とによりできる隙間に成形用樹脂材を充填するため、成形用樹脂材が端子用貫通孔に流入することが防止できる。従って、嵌合穴側に端子用貫通孔を塞ぐための金型が不要である。また、端子用貫通孔の位置が、ハウジングの成形時に、突き出し部の突き出し位置からずれたとしても、突き出し部は、端子用貫通孔を塞ぐだけで、端子用貫通孔に挿入する必要はない。従って、端子用貫通孔が突き出し部の突き出し位置と多少ずれたとしても、突き出し部は端子用貫通孔を塞ぐことができる。
前記端子用貫通孔の開口部の周縁に当接する先端部が、前記端子用貫通孔に向かって徐々に太く形成された前記突き出し部を有する前記パッキン部形成用金型により、前記端子用貫通孔を塞ぐことが望ましい。また、前記端子用貫通孔の開口部の周縁に当接する先端部が、円盤形状に形成された前記突き出し部を有する前記パッキン部形成用金型により、前記端子用貫通孔を塞ぐことが望ましい。
このような突き出し部を有するパッキン部形成用金型であれば、端子用貫通孔を塞ぐことができる。また、突き出し部が端子用貫通孔に向かって徐々に太く形成されていると、成形されたパッキン部から引き抜くときに、パッキン部が弾性変形して貫通孔の孔径を大きくさせながら突き出し部を引き抜くことができる。従って、突き出し部の引き抜きが容易である。
前記ハウジングを成形する際に、前記底部から前記凹部に突出する突起部を形成し、前記突起部の先端部が太くなるように加工して前記パッキン部に係止する係止部を形成することが望ましい。ハウジングを成形する際に形成された突起部を、先端部が太くなるように加工すれば、パッキン部に係止する係止部を形成することができる。
前記突き出し部の先端部を支持する軸部が、前記端子用貫通孔より細い前記パッキン部形成用金型により、前記端子用貫通孔を塞ぐことが望ましい。突き出し部の先端部を支持する軸部が、前記端子用貫通孔より細いため、コネクタ端子を挿通させるパッキン部の貫通孔が、端子用貫通孔より細く成形される。従って、コネクタ端子が端子用貫通孔を通過して、パッキン部の貫通孔を挿通することで、パッキン部がコネクタ端子の周囲面に密着して、確実に封止することができる。
本発明の電気コネクタの製造方法によれば、突き出し部は端子用貫通孔における凹部側の開口部を塞ぐだけで、端子用貫通孔へのパッキン部形成用樹脂材の流入を防止することができるので、嵌合穴側から端子用貫通孔に突き出し部を挿入する必要はない。従って、端子用貫通孔が突き出し部の突き出し位置と多少ずれたとしても、突き出し部は端子用貫通孔を塞ぐことができる。よって、本発明の電気コネクタの製造方法によれば、コネクタ端子のピン数が増えても、端子用貫通孔への成形用樹脂の流入を防止して、パッキン部を成形することができる。
本発明の実施の形態に係る電気コネクタをプリント基板に実装して筐体に収容した状態を示す斜視図である。 図1に示す電気コネクタを前側から見た斜視図である。 図2に示す電気コネクタを後側から見た斜視図である。 図2に示す電気コネクタの背面図である。 図2に示す電気コネクタの断面図である。 図2に示す電気コネクタのコネクタ端子の接合部の拡大斜視図である。 図6に示すコネクタ端子の接合部の平面図である。 図7Aに示すコネクタ端子のA−A断面図である。 図7Aに示すコネクタ端子のB−B断面図である。 図2に示す電気コネクタの製造方法を説明するための図であり、図5に示す電気コネクタのハウジングの断面図である。 図8に続く電気コネクタの製造方法を説明するための図であり、ハウジングの突起部を説明するための断面図である。 図9に続く電気コネクタの製造方法を説明するための図であり、ハウジングを金型により型締した状態の断面図である。 図10に続く電気コネクタの製造方法を説明するための図であり、図9に示すハウジングにパッキン部が成形された状態の断面図である。 図11に続く電気コネクタの製造方法を説明するための図であり、パッキン部が成形されたハウジングに、真っ直ぐな状態のコネクタ端子を、嵌合穴側から挿入し、ハウジングの貫通孔に貫通させた後に、パッキン部の貫通孔に挿入させた状態の断面図である。 図12に続く電気コネクタの製造方法を説明するための図であり、ハウジングおよびパッキン部を貫通させたコネクタ端子の接合部を折り曲げた状態の断面図である。 図10に示す金型の突き出し部の一例を説明するための斜視図である。 図10に示す金型の突き出し部の一例を説明するための斜視図である。 図10に示す金型の突き出し部の一例を説明するための斜視図である。 従来の電気コネクタを示す断面図である。 従来の他の電気コネクタを示す断面図である。 図16Aに示す従来の他の電気コネクタの製造方法を説明するための断面図である。
本発明の実施の形態に係る電気コネクタを図面に基づいて説明する。本明細書においては、相手側の電気コネクタと嵌合する側を前側、その反対側を後側と称する。
図1に示すように、電気コネクタ1は、プリント基板20に実装された状態で、箱状の筐体30(蓋は図示せず)に収容されて、ケーブルが接続された接続相手の電気コネクタ(図示せず)と嵌合するものである。この筐体30には、電気コネクタ1と、筐体30に形成された開口部との隙間を塞ぐシール部材40が設けられている。
図2から図4に示す電気コネクタ1は、接続相手の電気コネクタと嵌合する嵌合部11と、嵌合部11が前部に形成された本体部12と、接続相手の電気コネクタにおける雌側のコネクタ端子と接触するコネクタ端子13と、本体部12に設けられたパッキン部14とを備えている。本実施の形態では、嵌合部11と、本体部12とは、樹脂成形されたハウジング10により形成されている。
ハウジング10は、例えば、6ナイロン樹脂、6−6ナイロン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂などのプラスチック素材を成形樹脂として使用することができる。
嵌合部11は、筒状に形成された大小2つの第1嵌合部111と第2嵌合部112とを備えている。
第1嵌合部111と第2嵌合部112とは、筐体30の幅方向に並べられ、接続相手の電気コネクタが挿入される嵌合穴113に、雄側のコネクタ端子13が突出している。
本体部12は、端子支持部12aと、スカート部12bとを備えている。
図2および図5に示すように、端子支持部12aは、角丸四角形状に形成されている。端子支持部12aが、嵌合穴113の底となる底部12mと、この底部12mから延設された周囲壁12nとにより形成されていることで、嵌合穴113とは反対側に凹部12pが形成されている。底部12mから延設された周囲壁12nにより凹部12pが形成されていることで、底部12mは嵌合穴113と凹部12pとの共通した底部12mとなる。
端子支持部12aは、嵌合部11が嵌合穴113を前方に向けるように設けられ、底部12mをコネクタ端子13が挿通して、コネクタ端子13を支持している。
底部12mには、接続相手の電気コネクタに嵌合することで、接続相手の電気コネクタとの嵌合を安定させる突出板12rが嵌合穴113側に突出している。また、底部12mには、凹部12p内に突出して、パッキン部14に係止する係止部12uが形成されている。この係止部12uは、円錐台形状に形成されている。
スカート部12bは、端子支持部12aから後方に向かって延びてコネクタ端子13を保護するカバーである。図2および図3に示すように、スカート部12bの両側には、筐体30にねじ止めするための取付部12cが形成されている。
図5に示すように、コネクタ端子13は、第1嵌合部111内および第2嵌合部112内に、本体部12から前方へ直線状に延びるピン部131と、本体部12から後方へ、プリント基板20へ向かってL字状に延びる接合部132と、本体部12を貫通する軸部133とを備えている。
ピン部131は、嵌合部11に挿入される接続相手の電気コネクタにおける雌側のコネクタ端子に挿入されて接続される。接合部132は、その先端がプリント基板20に挿入され、プリント基板20に接合される。軸部133は、本体部12に挿通してピン部131および接合部132を支持する。
図6および図7A〜図7Cに示すように、コネクタ端子13は、コネクタ端子13の軸線Lと直交する方向の断面形状において、角部13rがR加工されて円弧面に形成されている。
図5に示すように、パッキン部14は、コネクタ端子13が貫通した本体部12の端子用貫通孔12sを封止するために、本体部12の凹部12pに設けられている。パッキン部14は、凹部12pに設けられていることで、周囲壁12nの内側面と接触する外周面14aと、凹部12pの底部12mと接触する内側端面14bとが接触面14sとして形成されている。このように、パッキン部14が形成されていることで、周囲壁12nの内側面に接触する外周面14aが、周囲壁12nに接合し、凹部12pの底部12mと接触する内側端面14bが底部12mに接合した状態である。パッキン部14には、本体部12を貫通したコネクタ端子13が貫通する貫通孔14cが形成されている。
パッキン部14は、コネクタ端子13が貫通する貫通孔14cの開口部14dであって、本体部12の端子用貫通孔12s側の開口部が、端子用貫通孔12sに向かって拡がって形成されている。
パッキン部14は、シリコーン樹脂など、溶融状態から硬化状態となっても弾性を有する樹脂材により形成することができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態に電気コネクタの製造方法を図面に基づいて説明する。
まず、ハウジング10を成形する工程を行う(一次成形工程)。ハウジング10を成形する工程は、一方の金型と他方の金型と合わせると、ハウジング10の外形(嵌合穴113、端子用貫通孔12sおよび凹部12pを含む)となるキャビティが形成される2つの金型を型締して、溶融した成形用樹脂を充填して成形する。
これにより、図8に示すように、嵌合部11と、嵌合穴113の底部12mから延設された周囲壁12nにより凹部12pが形成された本体部12とを備えたハウジング10が成形される。このとき、端子用貫通孔12sの嵌合穴113側の開口部12tは、開口部12tに向かうに従って徐々に開口面積が拡がるように形成される。また、図5に示す係止部12uは、図8に示す円柱状の突起部12vとして成形されている。
次に、この突起部12vの先端部が太くなるように加工して、図9に示す係止部12uを形成する。例えば、突起部12vの先端部を潰して基端部より先端部が太くなるように加工する。先端部を潰す加工方法としては、加熱部材による押圧加工などが採用できる。
図9に示すように、この係止部12uが形成されたハウジング10を準備して、パッキン部14を成形する工程(二次成形工程)を行う。パッキン部14を成形する工程は、まず、本体部12の凹部12p内に、プライマーを塗布する。このプライマーは、ハウジング10との接合性が、低いまたは無い成形用樹脂によりパッキン部14を成形する場合には、ハウジング10とパッキン部14との良好な接合性を確保するために、下地材として塗布される。従って、パッキン部成形用樹脂がハウジング10との間で、良好な接合性を有している場合には、プライマーの塗布は省略することができる。
次に、図10に示すように、凹部12p側からパッキン部形成用金型50(以下、パッキン部形成用金型を、単に「金型50」と称す。)を嵌め込む。金型50は、パッキン部14の貫通孔14c(図5参照)となる突き出し部51が形成され、パッキン部14を成形するための隙間Sを確保した状態で凹部12pに嵌め込まれる。金型50の突き出し部51は、端子用貫通孔12sに対応させて配置されている。
ここで突き出し部51について、図14Aから図14Cに基づいて説明する。
図14Aから図14Cに示すように、突き出し部51(511,512,513)は、先端部に形成され、端子用貫通孔12s(図10参照)の開口縁部に当接して塞ぐ当接部511a,512a,513aと、この当接部511a,512a,513aを支持する軸部511b,512b,513bとから構成されている。
図14Aに示す突き出し部511は、円盤形状に形成された当接部511aと、丸棒状に形成された軸部511bとを備えている。この円盤形状に形成された当接部511aの当接面の直径が、端子用貫通孔12s(図10参照)の直径より大きいことで、当接部511aにより端子用貫通孔12sを塞ぐことができる。
図14Bに示す突き出し部512は、四角錐台形状に形成された当接部512aと、角棒状に形成された軸部512bとを備えている。この四角錐台形状に形成された当接部512aの当接面の一辺が、端子用貫通孔12sの直径より大きいことで、当接部512aにより端子用貫通孔12sを塞ぐことができる。
当接部512aによって成形されたパッキン部14(図5参照)の貫通孔14cは、端子用貫通孔12sの開口部が漏斗状に形成されるため、端子用貫通孔12s側から挿入されたコネクタ端子13を貫通孔14c内へ案内することができる。また、パッキン部14を成形した後に、金型50を型開きするが、突き出し部512は、軸部512bより当接部512aの方が太いため金型50が型開きし難い形状である。しかし、当接部512aが四角錐台形状に形成されているため、金型50の引き抜き方向に向かって細くなる傾斜面によって、パッキン部14の貫通孔14cが金型50の引き抜きに伴って徐々に弾性変形して、孔径が大きくなる。従って、突き出し部512をパッキン部14から引き抜くことができる。
図14Cに示す突き出し部513は、円錐台形状に形成された当接部513aと、丸棒状に形成された軸部513bとを備えている。この円錐台形状に形成された当接部513aの当接面の直径が、端子用貫通孔12sの直径より大きいことで、当接部513aにより端子用貫通孔12sを塞ぐことができる。当接部513aによって成形されたパッキン部14の貫通孔14cは、端子用貫通孔12sの開口部が漏斗状に形成されるため、端子用貫通孔12s側から挿入されたコネクタ端子13を貫通孔14c内へ案内することができる。
また、金型50の型開きの際には、当接部513aが円錐台形状に形成されているため、金型50の引き抜き方向に向かって細くなる傾斜面によって、パッキン部14の貫通孔14cが金型50の引き抜きに伴って徐々に弾性変形して、孔径が大きくなる。従って、突き出し部513をパッキン部14から引き抜くことができる。また、当接部513aの傾斜面に角張ったところがないため、金型50の型開きの際にパッキン部14に亀裂が入りにくい。更に、パッキン部14の貫通孔14cの周囲に係止部12uが配置されているため、金型50の型開きの際にパッキン部14がハウジング10から分離されにくくなっている。なお、係止部12uは、個々の貫通孔14cの周囲に配置されることが効果的であるが、コネクタ端子のピン数が多い場合は、複数の貫通孔14cの周囲にバランス良く係止部12uが配置されることで、ハウジング10からのパッキン部14の分離を防止することができる。
このように形成された金型50をハウジング10の凹部12pに型締することで、ハウジング10を一方の金型とし、金型50を他方の金型として、ハウジング10の凹部12pと金型50とにより形成された隙間Sに、溶融した成形用樹脂を充填する。そして、充填された成形用樹脂を硬化させ、金型50を型開きすれば、図11に示すような凹部12p内にパッキン部14が成形される。
金型50の突き出し部51を、端子用貫通孔12sを塞ぐように凹部12pに配置して、隙間Sに成形用樹脂材を充填するため、成形用樹脂材が端子用貫通孔12sに流入することが防止できる。従って、嵌合穴113側に端子用貫通孔12sを塞ぐための金型が不要である。また、端子用貫通孔12sの位置が、ハウジング10の成形時に、突き出し部51の突き出し位置からずれたとしても、突き出し部51は、軸部511b,512b,513bより軸太に形成された当接部511a,512a,513aにより端子用貫通孔12sを塞ぐだけで、端子用貫通孔12sに挿入する必要はない。従って、端子用貫通孔12sがハウジング10の成形時に多少ずれたとしても、突き出し部51は端子用貫通孔12sを塞ぐことができる。
ハウジング10の凹部12pにパッキン部14が成形されると、次に、端子配置工程を行ってコネクタ端子13を形成する。
端子配置工程は、図12に示すように、コネクタ端子13は、接合部132が真っ直ぐな状態で、嵌合穴113側からハウジング10へ挿入される。
底部12mの端子用貫通孔12sは、嵌合穴113側の開口部12tが、開口部12tに向かうに従って徐々に開口面積が拡がるように形成されているため、コネクタ端子13の接合部132(挿入方向の先端部)を容易に端子用貫通孔12sに挿入することができる。
パッキン部14の貫通孔14cは、嵌合穴113の底部12mの端子用貫通孔12sより孔径が小さい。そのため、コネクタ端子13を、パッキン部14の貫通孔14c側から挿入するより、嵌合穴113の底部12mの端子用貫通孔12s側からハウジング10へ挿入する方が容易である。従って、孔径が小さいために、コネクタ端子13の進行がきつくなるパッキン部14の貫通孔14cに、底部12mを通過した後にコネクタ端子13の接合部132を進行させることで、コネクタ端子13を容易にハウジング10に配置することができる。
また、嵌合穴113側からコネクタ端子13を挿入して、パッキン部14側に進行させることで、硬質なハウジング10によりコネクタ端子13が位置決めされた状態で、軟質なパッキン部14に進入するので、コネクタ端子13を正確にパッキン部14に配置することができる。
コネクタ端子13がハウジング10からパッキン部14へ進行するときに、パッキン部14の貫通孔14cの開口部14dが、端子用貫通孔12sに向かって拡がって形成されているため、コネクタ端子13がパッキン部14の貫通孔14cの開口縁部までずれて突き当たりにくい状態である。コネクタ端子13が貫通孔14cの開口部14d内に挿入されると、コネクタ端子13は、貫通孔14cの周囲面に案内されるので、スムーズに貫通孔14cを進行することができる。従って、コネクタ端子13がパッキン部14を捲り上げることが抑止することができる。
そして、コネクタ端子13をそのまま進行させることで、接合部132はパッキン部14を進行させることができる。従って、コネクタ端子13は、ハウジング10とパッキン部14とにスムーズに貫通することができる。
このとき、コネクタ端子13がパッキン部14の貫通孔14cを通過する際に、コネクタ端子13の軸線L(図7A参照)に沿った角部13r(図7Bおよび図7C参照)がパッキン部14の貫通孔14cに擦れても、角部13rがR加工されて円弧面に形成されているため、パッキン部14が傷付けられたり、裂けたりすることなく、コネクタ端子13をスムーズに進行させることができる。
コネクタ端子13がハウジング10に対して所定位置まで挿入されると、図13に示すように、凹部12p側に突出したコネクタ端子13の接合部132をL字状に折り曲げる。
コネクタ端子13が真っ直ぐな状態で、嵌合穴113の底部12mとパッキン部14とを貫通させているため、底部12mの端子用貫通孔12sに容易に挿入することができ、嵌合穴113の底部12mとパッキン部14とに進行させることができる。
このようにして製造される電気コネクタ1は、パッキン部14がハウジング10の本体部12に形成された端子用貫通孔12sを封止するため、ハウジング10とコネクタ端子13との端子用貫通孔12sの隙間から水や空気が浸入することを防止することができる。
また、図10に示すように、パッキン部14が、ハウジング10を一方の金型とし、金型50を他方の金型として、凹部12pに成形用樹脂を充填して成形されているため、パッキン部14は、図5に示すように、パッキン部14の接触面14sが接合面となって、凹部12pの周囲壁12nの内側面に外周面14aが接合し、凹部12pの底部12mに内側端面14bが接合する。従って、パッキン部14は、周囲壁12nの内側面および凹部12pの底部12mに密着するため、簡単に凹部12pから抜けることなく、しっかりと凹部12p内に固定されるので、電気コネクタ1は、しっかりとした気密性および水密性を確保することができる。
パッキン部14の外周面14aが周囲壁12nの内側面に接合するだけでなく、嵌合穴113の底部12mと対向する内側端面14bが、嵌合穴113の底部12mに接合するので、パッキン部14をハウジング10に、より強固に固定することができる。
更に、底部12mから凹部12pに突出して、パッキン部14に係止する係止部12uが、ハウジング10に形成されているので、パッキン部14を引き抜こうとしても、係止部12uがパッキン部14の引き抜きを防止するため、パッキン部14がハウジング10の凹部12pに密着した状態を維持することができる。
なお、本実施の形態では、嵌合穴113の底部12m側からコネクタ端子13を挿入して、ハウジング10にコネクタ端子13を配置しているが、パッキン部14側からコネクタ端子13を挿入するようにしてもよい。その場合は、接合部132をあらかじめ曲げた状態であってもよい。
また、パッキン部14の貫通孔14cの形状は、円形孔や多角形孔とすることもできるが、コネクタ端子13の軸線に沿って十文字状の切り込みを形成した切り込み形状とすることも可能である。また、貫通孔14cを切り込み形状とするときには、直線状にしたり、放射状にしたりすることも可能である。コネクタ端子13が貫通する貫通孔14cを切り込み形状とすることで、コネクタ端子13に接する貫通孔14cの各部分が分割されるので、コネクタ端子13を貫通させるときに、コネクタ端子13の外周面に応じて変形しやすい。また、貫通孔14cの分割された各部分がコネクタ端子13に密着するので、より気密性と水密性とを向上させることができる。
本発明の電気コネクタ用シール部材は、水の浸入が問題となるような電気回路が収容される筐体に、防水性を必要とする電気コネクタを取り付ける際に好適であり、特に、使用環境の変化が激しい車両に搭載される電気コネクタに最適である。
1 電気コネクタ
10 ハウジング
11 嵌合部
111 第1嵌合部
112 第2嵌合部
113 嵌合穴
12 本体部
12a 端子支持部
12b スカート部
12c 取付部
12m 底部
12n 周囲壁
12p 凹部
12r 突出板
12s 端子用貫通孔
12t 開口部
12u 係止部
12v 突起部
13 コネクタ端子
131 ピン部
132 接合部
133 軸部
13r 角部
14 パッキン部
14a 外周面
14b 内側端面
14c 貫通孔
14d 開口部
14s 接触面
20 プリント基板
30 筐体
40 シール部材
50 金型(パッキン部形成用金型)
51,511,512,513 突き出し部
511a,512a,513a 当接部
511b,512b,513b 軸部
L 軸線
S 隙間

Claims (5)

  1. 嵌合穴の底部から延設された周囲壁により凹部が形成され、前記嵌合穴の底部にコネクタ端子のための端子用貫通孔が形成され、前記凹部に密着状態で封止用のパッキン部が配置されるハウジングに、前記パッキン部形成用金型の突き出し部を、前記端子用貫通孔を塞ぐように前記凹部に配置し、
    ついで、前記パッキン部形成用金型と前記凹部とによってできる隙間に成形用樹脂材を充填して、前記パッキン部を成形し、
    前記パッキン部形成用金型を前記凹部から型開きする電気コネクタの製造方法。
  2. 前記端子用貫通孔の開口部の周縁に当接する先端部が、前記端子用貫通孔に向かって徐々に太く形成された前記突き出し部を有する前記パッキン部形成用金型により、前記端子用貫通孔を塞ぐ請求項1記載の電気コネクタの製造方法。
  3. 前記端子用貫通孔の開口部の周縁に当接する先端部が、円盤形状に形成された前記突き出し部を有する前記パッキン部形成用金型により、前記端子用貫通孔を塞ぐ請求項1記載の電気コネクタの製造方法。
  4. 前記ハウジングを成形する際に、前記底部から前記凹部に突出する突起部を形成し、前記突起部の先端部が太くなるように加工して前記パッキン部に係止する係止部を形成する請求項1または2記載の電気コネクタの製造方法。
  5. 前記突き出し部の先端部を支持する軸部が、前記端子用貫通孔より細い前記パッキン部形成用金型により、前記端子用貫通孔を塞ぐ請求項1から4のいずれかの項に記載の電気コネクタの製造方法。
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