JP5907829B2 - 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 - Google Patents
塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5907829B2 JP5907829B2 JP2012154651A JP2012154651A JP5907829B2 JP 5907829 B2 JP5907829 B2 JP 5907829B2 JP 2012154651 A JP2012154651 A JP 2012154651A JP 2012154651 A JP2012154651 A JP 2012154651A JP 5907829 B2 JP5907829 B2 JP 5907829B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinylidene chloride
- wrap film
- sock
- fatty acid
- acid ester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/09—Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels
- B29C48/10—Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels flexible, e.g. blown foils
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/07—Flat, e.g. panels
- B29C48/08—Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/88—Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
- B29C48/911—Cooling
- B29C48/9115—Cooling of hollow articles
- B29C48/912—Cooling of hollow articles of tubular films
- B29C48/913—Cooling of hollow articles of tubular films externally
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/88—Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
- B29C48/919—Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling using a bath, e.g. extruding into an open bath to coagulate or cool the material
Description
すなわち、本発明は下記の通りである。
塩化ビニリデン系樹脂組成物をダイから管状に溶融押出して中空部を有する押出物を作製し、該押出物を、水と、13〜19の親水性/親油性バランス(HLB)を有する界面活性剤を1.5〜50質量%含むソック液を前記中空部に貯留した状態で、冷却固化し、該冷却固化した押出物をインフレーションすることにより得られる、ポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
〔2〕
前記界面活性剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び変性シリコーンオイルよりなる群から選ばれる少なくとも1種又は2種以上である、〔1〕に記載の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
〔3〕
前記界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む、〔1〕又は〔2〕に記載の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
〔4〕
塩化ビニリデン系樹脂組成物をダイから管状に溶融押出して中空部を有する押出物を作製する押出工程と、
該押出物を、水と、13〜19の親水性/親油性バランス(HLB)を有する界面活性剤を1.5〜50質量%含むソック液を前記中空部に貯留した状態で、冷却固化する冷却固化工程と、
該冷却固化された押出物をインフレーションして塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムを得るインフレーション工程と、
を有する塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの製造方法。
〔5〕
前記界面活性剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び変性シリコーンオイルよりなる群から選ばれる少なくとも1種又は2種以上である、〔4〕に記載の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの製造方法。
本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムは、塩化ビニリデン系樹脂組成物をダイから管状に溶融押出して中空部を有する押出物(ソック)を作製し、該押出物を、水と相溶して一液化する界面活性剤を1.5〜50質量%含むソック液を前記中空部に貯留した状態で、冷却固化し、該冷却固化した押出物(パリソン)をインフレーションすることにより得られるものである。
本実施形態で用いる塩化ビニリデン系樹脂組成物は、具体的には、塩化ビニリデン系樹脂を含むものであり、必要に応じて、各種添加剤を含有していてもよい。このような添加剤としては、可塑剤、安定剤、手触り改質剤、及びその他の成分がある。以下、各成分について説明する。
本実施形態で用いる塩化ビニリデン系樹脂は、塩化ビニリデン単位を含むものであれば特に制限されず、塩化ビニリデン系樹脂の単独重合体でもよく、塩化ビニリデン単位と、例えば塩化ビニル、メチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル;メチルメタアクリレート、ブチルメタアクリレート等のメタアクリル酸エステル;アクリロニトリル、酢酸ビニル等、1種又は2種以上の塩化ビニリデンと共重合可能な単量体との共重合体であってもよい。これらのなかでも、塩化ビニリデン単位を85〜97質量%含むものが好ましく、85〜95質量%含むものがより好ましく、85〜90質量%含むものがさらに好ましい。上記好ましい範囲とすることで、加工性、バリア性、密着性のバランスがより良好となる傾向にある。
塩化ビニリデン系樹脂組成物に含まれ得る可塑剤としては、特に限定されないが、具体的には、脂肪族二塩基酸エステルが挙げられる。このような脂肪族二塩基酸エステルには、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジn−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジオクチル等のアジピン酸エステル類;アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、アゼライン酸オクチル等のアゼライン酸エステル類;セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル等のセバシン酸エステル類がある。これらのなかでも、セバシン酸ジブチルは、塩化ビニリデン系樹脂に対する可塑化効果が高く、少量でも十分に樹脂を可塑化し、成形加工性を向上させるため好ましい。また、アセチルトリブチルサイトレートなども同様の観点から好適に用いることができる。
塩化ビニリデン系樹脂組成物に含まれ得る安定剤としては、特に限定されないが、具体的には、食用油脂をエポキシ化して得られるエポキシ化植物油が挙げられる。エポキシ化植物油が含まれることで、フィルムの色調変化が抑制される傾向にある。エポキシ化植物油としては、特に限定されないが、具体的には、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油が挙げられる。このなかでも、エポキシ化大豆油が、高温下にラップフィルムを保管した際の引出性悪化を抑制する傾向にあり好ましい。
塩化ビニリデン系樹脂組成物に含まれ得る手触り改質剤としては、特に限定されないが、具体的には、アルコールが挙げられる。このアルコールの具体的としては、鎖式脂肪族炭化水素、又は環式脂肪族炭化水素の2つの炭素原子に1つずつヒドロキシ基が置換している構造を持つ化合物が2分子以上ヒドロキシル基を介して結合した化合物が挙げられる。このような手触り改質剤としては、特に限定されないが、具体的には、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等が挙げられる。これらのなかでも、溶融粘度が低いため、塩化ビニリデン系樹脂組成物の成形加工性と、高い手触り改質効果が得られる点で、トリプロピレングリコールが好ましい。
本実施形態で用いる塩化ビニリデン系樹脂組成物は、公知の食品包装材料に用いられる上記以外の可塑剤、上記以外の安定剤、耐候性向上剤、染料又は顔料等の着色剤、防曇剤、抗菌剤、滑剤、核剤、ポリエステル等のオリゴマー、MBS(メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン)等のポリマー等を含有してもよい。
本実施形態において、ソック液(水溶液)は、水と、水と相溶して一液化する界面活性剤とを1.5〜50質量%含むものである。本実施形態において、ソック液は、押出物の冷却固化や、パリソンの開口剤として機能し得る。また、本実施形態で用いられるソック液は一液化しているので、塗布斑の発生は抑制され、ソックの揺れも抑制されて、ソックを安定させることができる。本実施形態では、ソック液に含まれる界面活性剤の濃度は1.5〜50質量%であり、3.0〜40質量%が好ましく、5.0〜30質量%がより好ましい。1.5質量%未満ではパリソンの開口が困難となり、開口したとしても端部の開口不良が生じ、インフレーション延伸時にパンクするので適さない。一方で、50質量%を超える高濃度では開口性は十分であるが、製膜直後のフィルムが多量のソック液に塗られているために斑模様が生じたり、本来持っている塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムのバリア性が損なわれる。
グリフィン法;HLB値=20×親水部の式量の総和/分子量
ソック液に含まれる界面活性剤のHLBは、13〜19の範囲が好ましく、15〜19の範囲がより好ましく、16〜19の範囲がさらに好ましい。HLBが13以上であると水と一液化しやすく、白濁が抑制されて透明性がより高められる傾向にあるので、ラップフィルムのソック液として好適である。また、HLBが13以上であると開口性、透明性により優れる傾向にある。
以下、本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムを製造する方法の例について述べる。図1は、本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの製造工程を説明するための概略図である。
本実施形態における押出工程は、塩化ビニリデン系樹脂組成物をダイから管状に溶融状態で押し出して、中空部を有する押出物を作製する工程である。まず、押出工程において、溶融した塩化ビニリデン系樹脂組成物が押出機(1)により、ダイ(2)のダイ口(3)から管状に押出され、中空部を有する押出物が形成される。この押出物のダイ口(3)と第1ピンチロール(7)に挟まれた管状の部分をソック(4)という。また、ここでラップフィルムの成形に通常使用される押出機の押出量は100〜600kg/hrである。
本実施形態における冷却固化工程は、中空部に水と相溶して一液化する界面活性剤を1.5〜50質量%含むソック液を貯留した状態で、押出物を冷却固化する工程である。冷却固化工程において、押出物のソック(4)の外側を冷水槽(6)中の冷水に接触させ、ソック(4)の内部にはソック液(5)を常法により注入して貯留することにより、ソック(4)を内外から冷却して固化させる。このとき、ソック液温度は90℃以下に制御することが好ましく、85℃以下に制御することがより好ましく、80℃以下に制御することがさらに好ましい。上記好ましい温度とすることで、可塑剤等がブリードして白化することを抑制でき、ソック(4)の透明性を維持できる傾向にある。ソック(4)が第1ピンチロール(7)により折り畳まれる部分からソック液(5)の液面までの高さは通常200mmを超える。そのため、通常「ソック液温度」は、ソック液の液面より200mmの深さにおける温度をいう。また、第1ピンチロール(7)により折り畳まれたソック(4)はその内側にソック液(5)を塗布された状態となり、結果としてラップフィルムは界面活性剤を含むものとなる。固化されたソック(4)は、第1ピンチロール(7)にて折り畳まれ、ダブルプライフィルムであるパリソン(8)が成形される。この際、通常は樹脂組成物が上方から下方に向かって押し出され、ソックは下方に移動する。
本実施形態におけるインフレーション工程は、冷却固化させた押出物をインフレーションして塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムを得る工程である。インフレーション工程において、適温まで加熱された管状のパリソン(8)にエアを注入してインフレーション延伸によりバブル(10)を成形し、延伸フィルムが得られる。その後延伸フィルムは、第3ピンチロール(11)で折り畳まれ、ダブルプライフィルム(12)となる。ダブルプライフィルム(12)は、巻き取りロール(13)にて巻き取られる。さらに、このフィルムはスリットされて、1枚のフィルムになるように剥がされる(シングル剥ぎ)。最終的にこのフィルムは紙管に巻き取られ、紙管巻きの塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムが得られる。
水と相溶して一液化する界面活性剤のHLBは、グリフィン法により以下の式から求めた。尚、表1中において、水と相溶化しないものについては、[−]と表記した。
HLB値=20×親水部の式量の総和/分子量
ソックの安定性は、以下の評価基準にしたがい、目視にて評価した。
[評価基準]
○:ソックが安定して、パリソンの幅変動や蛇行が無い。
×:ソックがやや不安定で、パリソンの幅変動や蛇行が僅かにある。
パリソンの開口性は、以下の評価基準にしたがい、延伸伝播の観点から評価した。
[評価基準]
◎:第2ピンチロールを出てすぐ(直後)の位置で、パリソンが十分開いている。
○:第2ピンチロールを出てすぐ(直後)の位置で、パリソンの端部が一時的に開かないことがあるが、インフレーションは可能である。
△:第2ピンチロールを出てすぐ(直後)の位置で、パリソンの端部が常時開かずに融着した部分があり、インフレーション時にパンクする。
×:第2ピンチロールを出てすぐ(直後)の位置から常時融着して、パリソンは全く開かない。
ラップフィルムの密着性は、引張圧縮試験機を用いて密着仕事量を測定し、測定した密着仕事量をもとに後述する4段階の評価基準にしたがい評価した。
[評価基準]
×:3.2以上 密着性が非常に高すぎ、取扱性が著しく劣る。
△:2.5以上3.2未満 密着性が高すぎ、取扱性に劣る。
◎:2.0以上2.5未満 バランスの取れた十分な密着性を有し、優れたレベルにある。
○:1.5以上2.0未満 密着性を有し、実用レベルにある。
△:1.0以上1.5未満 僅かに密着性を有すが、実用上問題あり。
×:1.0未満 密着性が非常に小さすぎ、実用不可。
ラップフィルムの透明性は、ASTM−D−1003に準じて、枚様(枚葉)状態にて曇り度(ヘイズ(%))を測定した。
[評価基準]
◎:0.3未満 透明性が非常に優れている。
○:0.3以上1.0未満 透明性が実用レベルにある。
△:1.0以上1.5未満 透明性がやや劣る。
ラップフィルムのバリア性は、ASTM−D3985に準じて、MOCON社製の酸素透過分析装置(OX−TRAN(登録商標)200H)を用いて、酸素の条件を65%RH、測定温度23℃として酸素透過率を測定し、測定開始3時間経過後の酸素透過率の値から、以下の評価基準に従い、評価した。
測定値単位:cc/m2/day・atm(以下”cc”と示す)
[評価基準]
◎:55cc未満 バリア性が非常に優れている。
○:55cc以上65cc未満 バリア性が優れている。
△:65cc以上100cc未満 バリア性がやや劣る
図1に概略図を示したものと同様の製造装置を用いた(以下同様)。まず、重量平均分子量90,000の塩化ビニリデン系樹脂(塩化ビニリデン成分が90質量%、塩化ビニル成分が10質量%。)、アセチルトリブチルサイトレート及びエポキシ化大豆油を、それぞれ93.0質量%、5.5質量%及び1.5質量%の割合で混合した塩化ビニリデン系樹脂組成物を、押出機(1)を用いて500kg/hrの押出速度でダイ(2)のダイ口(3)から管状に押出した。押し出した押出物をそのまま冷水槽(6)中の10℃の水で急冷固化した。これとは別に、表1で示された種類の水溶液を作製し、形成されたソック(4)内部に、これを流し込み、ソック液(5)とした。ソックは安定して、パリソンの幅変動や蛇行が無く、パリソン(8)の開口性に関しても第2ピンチロール(9)を出てすぐ(直後)の位置で、パリソンが十分開いた。インフレーション法により延伸して管状フィルム(バブル(10))とし、この管状フィルムを第2ピンチロール(11)によりピンチして扁平に折り畳み、折り幅1,900mm、厚さ10μmの2枚重ねのフィルム(12)を巻取速度130m/分で巻き取りロール(13)にて巻き取り、実施例1〜7、参考例8の延伸フィルム(ポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム)を得た。これらポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムを上記評価方法に基づいて評価した結果を表1に示す。なお、実施例5ではポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルと変性シリコーンオイルを等量混合したものをソック液として用いた。
実施例1で用いたソック液に代えて、比較例1ではミネラルオイル(MO(P500))と水とを混合してソック液として用い、比較例2ではミネラルオイル(MO(P500))とプロピレングリコール(PG)とを混合してソック液として用いたこと以外は、実施例1と同様の処理を行い、比較例1、2の延伸フィルム(ポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム)を得た。これらポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムを上記評価方法に基づいて評価した結果を表1に示す。比較例1はMO(P500)25質量%、水75質量%の混合液であり、比較例2はMO(P500)3質量%、PG97質量%の混合液である。なお比較例1、2は水溶液ではないため ミネラルオイルの混合比を“( )”付きで標記した。
実施例1で用いたソック液に代えて、表1に示したソック液を用いたこと以外は、実施例1と同様の処理を行い、比較例3〜5の延伸フィルム(ポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム)を得た。これらポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムを上記評価方法に基づいて評価した結果を表1に示す。なお、比較例3と4は、開口性不良のためにフィルムを得ることができず、フィルムの評価を行うことができなかった。
2 ダイ
3 ダイ口
4 ソック
5 ソック液
6 冷水槽
7 第1ピンチロール
8 パリソン
9 第2ピンチロール
10 バブル
11 第3ピンチロール
12 ダブルプライフィルム
13 巻き取りロール
Claims (5)
- 塩化ビニリデン系樹脂組成物をダイから管状に溶融押出して中空部を有する押出物を作製し、該押出物を、水と、13〜19の親水性/親油性バランス(HLB)を有する界面活性剤を1.5〜50質量%含むソック液を前記中空部に貯留した状態で、冷却固化し、該冷却固化した押出物をインフレーションすることにより得られる、ポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
- 前記界面活性剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び変性シリコーンオイルよりなる群から選ばれる少なくとも1種又は2種以上である、請求項1に記載の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
- 前記界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む、請求項1又は2に記載の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
- 塩化ビニリデン系樹脂組成物をダイから管状に溶融押出して中空部を有する押出物を作製する押出工程と、
該押出物を、水と、13〜19の親水性/親油性バランス(HLB)を有する界面活性剤を1.5〜50質量%含むソック液を前記中空部に貯留した状態で、冷却固化する冷却固化工程と、
該冷却固化された押出物をインフレーションして塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムを得るインフレーション工程と、
を有する塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの製造方法。 - 前記界面活性剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び変性シリコーンオイルよりなる群から選ばれる少なくとも1種又は2種以上である、請求項4に記載の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012154651A JP5907829B2 (ja) | 2012-07-10 | 2012-07-10 | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012154651A JP5907829B2 (ja) | 2012-07-10 | 2012-07-10 | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014014999A JP2014014999A (ja) | 2014-01-30 |
JP5907829B2 true JP5907829B2 (ja) | 2016-04-26 |
Family
ID=50110122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012154651A Active JP5907829B2 (ja) | 2012-07-10 | 2012-07-10 | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5907829B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5881549B2 (ja) * | 2012-07-11 | 2016-03-09 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム |
JP6100034B2 (ja) * | 2013-03-11 | 2017-03-22 | 旭化成株式会社 | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 |
JP6739202B2 (ja) * | 2016-03-28 | 2020-08-12 | 株式会社クレハ | 塩化ビニリデン系樹脂フィルムの製造方法および該製造方法に用いるパイル液の再生方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0249036A (ja) * | 1988-04-08 | 1990-02-19 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ダステイング処理剤並びにダステイング処理した熱可塑性樹脂フイルム及びそのフイルムのダステイング処理方法 |
US20020014717A1 (en) * | 1999-03-31 | 2002-02-07 | Susan Marie Kling | Process for producing thermoplastic films by blown film extrusion and films produced thereby |
-
2012
- 2012-07-10 JP JP2012154651A patent/JP5907829B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014014999A (ja) | 2014-01-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6100034B2 (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 | |
JP4756093B2 (ja) | ポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 | |
JP5881549B2 (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム | |
JP7173794B2 (ja) | ラップフィルム及びラップフィルム巻回体 | |
JP6739903B2 (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム | |
JP5501791B2 (ja) | ポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びラップフィルム巻回体 | |
JP5907829B2 (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 | |
JP5127190B2 (ja) | ポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム | |
CN105273340A (zh) | 偏二氯乙烯系树脂保鲜膜 | |
JP4634701B2 (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂フィルム、食肉練製品用ケーシング及び包装食肉練製品 | |
JP5646858B2 (ja) | フィルムコート剤、ラップフィルム及び該ラップフィルムの製造方法 | |
WO2007018204A1 (ja) | ポリ塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム及びその製造方法 | |
JP2017177382A (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂フィルムの製造方法および該製造方法に用いるパイル液の再生方法 | |
JP2021066872A (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム | |
JP7353107B2 (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム | |
JP4942373B2 (ja) | ラップフィルムの製造方法 | |
JP2016022983A (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム | |
JP7336321B2 (ja) | ラップフィルム | |
JP2021080437A (ja) | ラップフィルム | |
JP7482726B2 (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム | |
JP7474158B2 (ja) | 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム | |
JP7352414B2 (ja) | ラップフィルム | |
JP7170788B2 (ja) | ラップフィルム及びラップフィルム巻回体 | |
JP2022134090A (ja) | ラップフィルム | |
JP2024007579A (ja) | ラップフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150828 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150831 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151027 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160223 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160322 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5907829 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |