JP7353107B2 - 塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム - Google Patents

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Description

本発明は、塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムに関する。
塩化ビニリデン系樹脂は、透明性、耐水性及びガスバリア性等の特性に優れているため、ラップフィルム等として用いられている。近年、臭気の強い食品や廃棄物等、ガスバリア性や保香性が求められる用途にはラップフィルムが多く使用されており、上記対象物をラップフィルムで包装することが行われている。
例えば、特許文献1には、縦裂けトラブルが抑制され、かつ、密着性及び透明性に優れるポリ塩化ビニリデン樹脂ラップフィルムに関する技術が開示されている。
また、特許文献2には、臭気を克服しつつ、押出成形時の熱分解を抑制し、かつ、フィルムの過剰密着現象や引出性の低下等、物性の経時変化も少ない塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムに関する技術が開示されている。
特開2011-168750号公報 特開2008-74955号公報
しかし、従来の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムは、臭気の強い食品として魚などを包装した際に、鋭利な鰭などによりラップフィルムを突き刺してしまうことがある。
また廃棄物として卵の殻などを包装した場合にも、ラップフィルムを突き刺してしまうことがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、鋭利な部位を有する内容物を包装しても破れることなく、かつ臭気が漏れることがない、塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明者が鋭意検討を重ねた結果、塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの温度変調型示差走査熱量計にて測定される低温結晶化開始温度を40℃未満とし、且つ、厚みを6~18μmとすることで、鋭利な部位を有する内容物を包装しても破れることなく、かつ臭気が漏れることがないことを見出した。
すなわち、本発明は下記の通りである。
[1]
塩化ビニリデン系樹脂を含有するラップフィルムであって、
温度変調型示差走査熱量計にて測定される低温結晶化開始温度が40℃未満であり、
厚みが6~18μmである、
塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
[2]
TD方向の引裂強度が2~6cNである、上記[1]記載の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
[3]
前記塩化ビニリデン系樹脂が塩化ビニリデン繰り返し単位を72~93%含有する、上記[1]又は[2]に記載の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
本発明によれば、鋭利な部位を有する内容物を包装しても破れることなく、かつ臭気が漏れることがない、塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムが得られる。
本発明の製膜プロセスで使用された装置の概略図である。 本発明のフィルムの利用形態例である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
〔塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム〕
本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム(以下、単に「ラップフィルム」という場合がある。)は、塩化ビニリデン系樹脂を含有するラップフィルムであって、温度変調型示差走査熱量計にて測定される低温結晶化開始温度が40℃未満であり、厚みが6~18μmである。本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムは、このような構成を有することにより、鋭利な部位を有する内容物を包装しても破れることなく、かつ臭気が漏れることがない、という効果を奏する。この理由は明らかではないが、以下のように推察される。
低温結晶化開始温度は、ラップフィルム製造後の熱安定性を示す指標であり、分子鎖の再配列の程度、すなわち、フィルムの物理的劣化による突き刺しの発生しやすさを評価することができる。低温結晶化開始温度が高温であるラップフィルムでは、既に分子鎖の再配列が進行し、フィルム中の物理劣化が起きているため、突き刺しトラブルの著しい増加が発生する。なお、上記理由は推定であり、これに限定されるものではない。
本実施形態のラップフィルムは、温度変調型示差走査熱量計(温度変調型DSC)にて測定される低温結晶化開始温度が40℃未満であり、好ましくは25℃以上35℃以下であり、さらに好ましくは25℃以上30℃以下であり、更により好ましくは25℃以上28℃以下である。低温結晶化開始温度が40℃以上である場合、鋭利な部位を有する内容物を包装した場合、ラップフィルムが破れるリスクが高くなる。
ここで、低温結晶化開始温度は、温度変調型DSCによる昇温測定で得られる非可逆成分の温度-熱流曲線において、低温結晶化に起因する発熱ピークの補外結晶化開始温度(JIS K7121を参考に、昇温測定において低温側のベースラインを高温側に延長した線と、結晶化ピークの低温側の曲線にこう配が最大になる点で引いた接点の交点の温度)をいい、以下の方法により測定される。
パーキンエルマー社製示差走査熱量測定装置(DSC)(入力補償型ダブルファーネスDSC8500)を使用し、ステップスキャン測定モードにより、非可逆成分の温度-熱流曲線を得る。前記ステップスキャン測定の条件は、測定温度を0~180℃、昇温速度を10℃/minとし、昇温ステップ幅を4℃とし、等温時間を1minとする。得られた温度-熱流曲線の非可逆成分において、低温結晶化に起因する発熱ピークの補外開始温度を低温結晶化開始温度とする。
DSC昇温測定中に結晶化と結晶融解は競争して起こるため、従来のDSC測定方法では微結晶の形成・成長と融解に由来する熱流が相殺されてしまい、微結晶の熱挙動を検討することは難しく、従来のラップフィルムと本実施形態を区別することが困難であった。一方、温度変調型DSCを利用した場合、結晶化等の非可逆成分と結晶融解やガラス転移等の可逆成分の熱流に分離することができ、微結晶の熱挙動を評価することが可能となる。
ラップフィルムの低温結晶化開始温度を40℃未満とするためには、例えば、TD方向の延伸倍率とMD方向の延伸倍率の積(TD延伸倍率×MD延伸倍率)を下げるか、延伸時の温度を上げる事により、延伸過程で掛かる応力を低下させ、配向結晶化を抑制すればよい。
本実施形態のラップフィルムの厚みは、6~18μmであり、9~12μmが好ましい。ラップフィルムの厚みが6μm以上である場合、フィルムの引張強度が高く、使用時のフィルム切れ及び食品や廃棄物等を包んだ際の内容物による突き刺しの発生を抑制できる。また、引裂強度の著しい低下がなく、巻回体からフィルムを引き出す際、及び化粧箱の中に巻き戻ったフィルム端部を摘み出す際、化粧箱付帯の切断刃でカットした端部からフィルムが裂けるトラブルを低減できる。一方、ラップフィルムの厚みが18μm以下である場合、フィルム切断刃でフィルムをカットするのに必要な力を低減でき、カット性が良好であり、また、フィルムが食品や廃棄物等の形状にフィットしやすく、包みやすさが向上する。すなわち、フィルム切れのトラブル抑制、カット性、及び包みやすさのバランスの観点から、ラップフィルムの厚みが特定範囲に調整される。特に、厚みが6~18μmのラップフィルムは、突き刺しの発生しやすさの著しい上昇はないものの、決して十分ではなく、鋭利な部位を有する内容物によるフィルムの突き刺しが起こりやすい傾向にあるため、本発明の効果が顕著となる。
ラップフィルムの厚みは、後述する実施例に記載された方法に従って測定することができる。
<引裂強度>
本実施形態のラップフィルムは、TD方向の引裂強度が2~6cNであることが好ましい。ここで、TD方向とは、巻回体からラップフィルムを引き出す方向に垂直な方向をいう。引裂強度は、後述の実施例に記載された方法によって測定される。
本実施形態のラップフィルムは、TD方向の引裂強度が2cN以上であることにより、巻回体からラップフィルムを引き出す際の裂けを低減でき、また、ラップフィルム使用時の意図しない裂けトラブルを抑制できる傾向にある。また、食品や廃棄物等を包んだ際の鋭利な部位を有する内容物による突き刺しの発生を抑制できる。一方、TD方向の引裂強度が6cN以下であることにより、化粧箱に付帯する鋸刃でフィルムをTD方向にカットする際に裂きやすく、カット性が向上する傾向にある。TD方向の引裂強度は2.5~4cNがより好ましい。
本実施形態のラップフィルムのTD方向の引裂強度は、塩化ビニリデン系樹脂の組成、添加剤組成、フィルムの延伸倍率、延伸速度、及びフィルムの厚み等によって調整できる。例えば、TD方向の引裂強度は、TD方向の延伸倍率を低くしたり、ラップフィルムを厚くすることによって向上する傾向にあり、TD方向の延伸倍率を高くしたり、ラップフィルムを薄くすることによって低下する傾向にある。
<塩化ビニリデン系樹脂>
本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムは、塩化ビニリデン系樹脂を含有する。
本実施形態に用いる塩化ビニリデン系樹脂は、塩化ビニリデン繰り返し単位を含むものであれば特に限定されず、塩化ビニリデン繰り返し単位以外に、例えば塩化ビニル、メチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル;メチルメタアクリレート、ブチルメタアクリレート等のメタアクリル酸エステル;アクリロニトリル;酢酸ビニル等、塩化ビニリデンと共重合可能な単量体が一種又は二種以上共重合されていてもよい。
塩化ビニリデン系樹脂が共重合樹脂である場合、塩化ビニリデン繰り返し単位の比率は、特に限定されないが、塩化ビニリデン繰り返し単位を72~93%含むものが好ましく、81~90%含むものがより好ましい。塩化ビニリデン繰り返し単位が72%以上である場合、塩化ビニリデン系樹脂のガラス転移温度が低くフィルムが軟らかくなるため、冬場等の低温環境下での使用時にもフィルムの裂けを低減できる傾向にある。また、十分な臭気バリア性を発揮できる傾向にある。一方、塩化ビニリデン繰り返し単位が93%以下である場合、結晶性の大幅な上昇を抑制し、フィルム延伸時の成形加工性の悪化を抑制できる傾向にある。また、延伸時の配向結晶化を抑制でき、鋭利な部位を有する内容物による突き刺しの発生を抑制できる傾向にある。
塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの塩化ビニリデン繰り返し単位の比率は、高分解のプロトン核磁気共鳴測定装置(H-NMR:400MHz以上)を用いて測定する。ラップフィルム0.5gをテトロヒドロフラン10mlに溶解し、メタノール約30mlを加えて樹脂分を析出させた後、遠心分離にて析出物を分離、乾燥し、再沈濾過物を得る。再沈濾過物を真空乾燥し、5重量%を重水素化テトラヒドロフランに溶解させた溶液を、測定雰囲気温度約27℃にてH-NMR測定する。得られたスペクトル中のテトラメチルシランを基準とした特有の化学シフトを用いて塩化ビニリデン繰り返し単位を計算する。例えば、塩化ビニリデンと塩化ビニルの共重合体では、3.50~4.20ppm、2.80~3.50ppm、2.00~2.80ppmのピークを利用して計算する。
本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムにおいて、塩化ビニリデン系樹脂の含有量は、特に限定されないが、89重量%以上97重量%以下が好ましく、より好ましくは93重量%以上96重量%以下である。塩化ビニリデン系樹脂の含有量を89重量%以上とすることで、フィルムのバリア性を維持することができる傾向にある。また添加剤等による可塑化効果によってフィルムが過度に伸びやすくなるのを抑制でき、フィルムのカット性が一層高くなる傾向にある。一方、塩化ビニリデン系樹脂の含有量を97重量%以下とすることで、フィルムが過度に硬くなるのを抑制でき、鋭利な部位を有する内容物によるフィルムの突き刺しの発生を抑制できる傾向にある。
塩化ビニリデン共重合体の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは80.000~200,000であり、より好ましくは90,000~180,000であり、さらに好ましくは100,000~170,000である。重量平均分子量が80,000以上であれば、鋭利な部位を有する内容物による突き刺しの発生を抑制できる傾向にあり、200,000以下であれば、加工適性に優れる傾向にある。重量平均分子量が上記範囲内である塩化ビニリデン系樹脂は、例えば、塩化ビニリデンモノマーと塩化ビニルモノマーの仕込み比率や、重合開始剤の量、又は重合温度を制御することにより得ることができる。なお、本実施形態において、重量平均分子量は、ゲルパーミエ-ションクロマトグラフィー法(GPC法)により、標準ポリスチレン検量線を用いて求めることができる。
本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムは、前記塩化ビニリデン系樹脂に加えて、必要に応じて、各種添加剤を含有してもよい。前記添加剤としては、特に制限されず、例えば、エポキシ化植物油等の公知の安定剤、及びクエン酸エステルや二塩基酸エステル等の公知の可塑剤等が挙げられる。
ラップフィルム中の各成分の含有量を測定する方法は分析対象物によって異なる。例えば、塩化ビニリデン系樹脂の含有量は、ラップフィルムの再沈濾過物を真空乾燥し、重量測定して得ることができる。一方、エポキシ化植物油の含有量は、例えば、H-NMR測定することにより得ることができる。サンプルを50mg秤量し、重溶媒(溶媒:重水素化テトラヒドロフラン、内部標準:テレフタル酸ジメチル、容量:0.7ml)に溶かし、400MHzプロトンNMR(積算回数:512回)を測定する。8.05~8.11ppmの積分値に対する2.23~2.33ppmの積分値の比を積分比とし、絶対検量線法で定量値を計算する。
積分比 = 積分値(2.23~2.33ppm)/積分値(8.05~8.11ppm)
また、クエン酸エステル及び二塩基酸エステルの含有量は、アセトン等の有機溶媒を用いてラップフィルムから添加剤を抽出し、ガスクロマトグラフィー分析して得ることができる。
<エポキシ化植物油>
本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムは、ラップフィルムの色調変化の抑制の観点から、エポキシ化植物油を含有することが好ましい。エポキシ化植物油は、塩化ビニリデン系樹脂押出加工用安定剤としても作用する。
エポキシ化植物油としては、特に限定されないが、一般的に、食用油脂をエポキシ化して製造されるものが挙げられる。具体的には、例えば、エポキシ化大豆油(ESO)、エポキシ化アマニ油が挙げられる。
本実施形態のラップフィルムがエポキシ化植物油を含有する場合も、その含有量は特に限定されないが、ラップフィルムの色調変化の抑制、臭気バリア性の維持等の観点から、塩化ビニリデン系樹脂に対し、0.5~5重量%が好ましく、1~3重量%がより好ましい。
本実施形態のラップフィルムは、成形加工性等の観点から、クエン酸エステル及び二塩基酸エステル及びアセチル化脂肪酸グリセライドからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有することが好ましい。
<クエン酸エステル>
本実施形態のラップフィルムに用いられるクエン酸エステルは、特に限定されないが、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリエチル、ATBC、アセチルクエン酸トリ-n-(2-エチルヘキシル)などが挙げられる。これらの中でも、塩化ビニリデン系樹脂に対する可塑化効果が高く、少量でも十分に樹脂を可塑化し、鋭利な部位を有する内容物によるフィルムの突き刺しの発生を抑制できる傾向にあるため、ATBCが好ましい。
<二塩基酸エステル>
本実施形態のラップフィルムに含まれる二塩基酸エステルとしては、特に限定されないが、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジn-ヘキシル、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸ジオクチル等のアジピン酸エステル系;アゼライン酸ジ-2-エチルヘキシル、アゼライン酸オクチル等のアゼライン酸エステル系;セバシン酸ジブチル(DBS)、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル等のセバシン酸エステル系などが挙げられる。これらの中でも、塩化ビニリデン系樹脂に対する可塑化効果が高く、少量でも十分に樹脂を可塑化し、鋭利な部位を有する内容物によるフィルムの突き刺しの発生を抑制できる傾向にあるため、DBSが好ましい。
<アセチル化脂肪酸グリセライド>
本実施形態のラップフィルムに含まれるアセチル化脂肪酸グリセライドとしては、特に限定されないが、グリセリンジアセチルモノラウレートなどが挙げられる。
前記クエン酸エステルや二塩基酸エステル、アセチル化脂肪酸グリセライドの合計含有量は、特に限定されないが、塩化ビニリデン系樹脂に対し、3~8重量%が好ましく、3~7重量%がより好ましく、3~5重量%がさらに好ましく、3.5~5重量%が特に好ましい。合計含有量が3重量%以上であれば、より優れた成形加工性の付与及び突き刺しの発生の抑制が期待できる傾向にある。合計含有量が8重量%以下であれば、添加剤高含有時のラップフィルムの過剰な密着性防止及び臭気バリア性の維持が期待できる傾向にある。
特に、塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムが、クエン酸エステルや二塩基酸エステル、アセチル化脂肪酸グリセライドを3重量%以上含有する場合、塩化ビニリデン系樹脂の分子鎖の運動性が高くなるため、微結晶の形成や成長等の再配列が発生しやすく、高温下に晒されると物理的に劣化しやすくなり、鋭利な部位を有する内容物による突き刺しが発生しやすくなるため、本発明の効果がより顕著となる。
<その他の配合物>
本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムは、前記エポキシ化植物油、クエン酸エステル、及び二塩基酸エステル以外の配合物(以下、「その他の配合物」という。)、例えば可塑剤、安定剤、耐候性向上剤、染料又は顔料等の着色剤、防曇剤、抗菌剤、滑剤、核剤、ポリエステル等のオリゴマー、MBS(メチルメタクリレート-ブタジエン-スチレン共重合体)等のポリマー等を含有してもよい。
前記可塑剤としては、特に限定されないが、具体的には、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル、グリセリン、グリセリンエステル、ワックス、流動パラフィン、及びリン酸エステル等が挙げられる。
前記安定剤としては、特に限定されないが、具体的には、2,5-t-ブチルハイドロキノン、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール、4,4'-チオビス-(6-t-ブチルフェノール)、2,2'-メチレン-ビス-(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、オクタデシル-3-(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)ブロピオネート、及び4,4'-チオビス-(6-t-ブチルフェノール)等の酸化防止剤;ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、イソステアリン酸塩、オレイン酸塩、リシノール酸塩、2-エチル-ヘキシル酸塩、イソデカン酸塩、ネオデカン酸塩、及び安息香酸カルシウム等の熱安定剤が挙げられる。
前記耐候性向上剤としては、特に限定されないが、具体的には、エチレン-2-シアノ-3,3'-ジフェニルアクリレート、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)ベンゾリトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチル-5'-メチルフェニル)5-クロロベンゾトリアゾール、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、及び2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤が挙げられる。
前記染料又は顔料等の着色剤としては、特に限定されないが、具体的には、カーボンブラック、フタロシアニン、キナクリドン、インドリン、アゾ系顔料、及びベンガラ等が挙げられる。
前記防曇剤としては、特に限定されないが、具体的には、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
前記抗菌剤としては、特に限定されないが、具体的には、銀系無機抗菌剤等が挙げられる。
前記滑剤としては、特に限定されないが、具体的には、エチレンビスステロアミド、ブチルステアレート、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、カルナバワックス、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル等の脂肪酸炭化水素系滑剤、高級脂肪酸滑剤、脂肪酸アミド系滑剤、及び脂肪酸エステル滑剤等が挙げられる。
前記核剤としては、特に限定されないが、具体的には、リン酸エステル金属塩等が挙げられる。
前記その他の配合物の含有量は、ラップフィルムに対して5重量%以下であることが好ましく、より好ましくは3重量%以下、さらに好ましくは1重量%以下、特に好ましくは0.1重量%以下である。
〔塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの製造方法〕
本実施形態の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの製造方法としては、特に限定されないが、例えば、塩化ビニリデン系樹脂等を含む樹脂組成物を溶融押し出しした後、MD方向及びTD方向に延伸する方法を用いることができる。このとき、例えば、MD方向の延伸倍率を1~3倍、TD方向の延伸倍率を3~6倍とすることができる。
以下、本実施形態のラップフィルムの好ましい製造方法について説明する。
まず、塩化ビニリデン系樹脂と、必要に応じて、エポキシ化植物油、クエン酸エステル又は二塩基酸エステルから選ばれる少なくとも一種の化合物と、必要に応じて種々の添加剤とを、リボンブレンダー又はヘンシェルミキサー等で均一に混合させ、24時間熟成させて塩化ビニリデン系樹脂組成物を製造する。その後、図1にラップフィルムの製造工程の一例の概略図を示すように、該樹脂組成物を押出機(1)により溶融させ、ダイ(2)から管状に押出され、ソック(4)が形成される。ソック(4)の外側を冷水槽(6)にて冷水に接触させ、ソック(4)の内部にはソック液(5)を注入することにより、内外から冷却して固化させる。固化されたソック(4)は、第1ピンチロール(7)にて折り畳まれ、パリソン(8)が成形される。
続いて、パリソン(8)の内側にエアを注入することにより、再度パリソン(8)は開口されて管状となる。このとき、ソック(4)内面に表面塗布したソック液(5)はパリソン(8)の開口剤としての効果を発現する。パリソン(8)は、温水により延伸に適した温度まで再加熱される。パリソン(8)の外側に付着した温水は、第2ピンチロール(9)にて搾り取られる。適温まで加熱された管状のパリソン(8)にエアを注入してバブル(10)を成形し、延伸フィルムが得られる。その後延伸フィルムは、第3ピンチロール(11)で折り畳まれ、ダブルプライフィルム(12)となる。ダブルプライフィルム(12)は、巻き取りロール(13)にて巻き取られる。さらに、このフィルムはスリットされて、1枚のフィルムになるように剥がしながら巻き取られ、一時的に1~3日間原反の状態で保管される。最終的には原反から紙管に巻き返され、化粧箱に詰められることで、化粧箱に収納された塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム巻回体が得られる。
上記記載の第1ピンチロール(7)から第3ピンチロール(11)までの工程が延伸工程であり、第1ピンチロール(7)と第3ピンチロール(11)の回転速度比でMD方向の延伸倍率が決まり、パリソン(8)の延伸温度やバブル(10)の大きさでTD方向の延伸倍率を調整できる。
これに対して、結晶化開始温度を40℃未満に制御した、鋭利な部位を有する内容物を包装しても破れにくく、かつ臭気バリア性に優れるフィルムは、特に制限されないが、延伸温度10~28℃条件下において、MD方向の延伸倍率を1~3倍、TD方向の延伸倍率を3~6倍とすることにより、好適に製造できる。
ここで、MD方向とは、フィルムの流れ方向であり、ラップフィルムとしたときに、巻回体からラップフィルムを引き出す方向をいい、TD方向とは、前記MD方向と垂直な方向であり、ラップフィルムとしたときに、巻回体からラップフィルムを引き出す方向に垂直な方向をいう。
また、MD方向の延伸倍率は、パリソン(8)をMD方向に伸ばした延伸比をいい、例えば、図1においては、第1ピンチロール(7)の回転速度に対する第3ピンチロール(11)の回転速度の比によって算出できる。TD方向の延伸倍率は、パリソン(8)をTD方向に伸ばした延伸比をいい、例えば、図1においては、パリソン(8)の幅の長さに対するダブルプライフィルム(12)の幅の長さの比によって算出できる。
スリット原反は、保管後、特に制限されないが、例えば紙管等に巻き返され、巻回体(16)として、図2に示すようなフィルム切断刃(15)を備える化粧箱(14)に収納される。図2に例示するように、ラップフィルム(17)は、使用時に引き出されて使用される。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。実施例及び比較例で用いた評価方法は、以下の通りである。
(測定方法)
1.塩化ビニリデン繰り返し単位の含有量
塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルムの塩化ビニリデン繰り返し単位の比率は、高分解のプロトン核磁気共鳴測定装置(H-NMR:400MHz以上)を用いて測定した。ラップフィルム0.5gをテトロヒドロフラン10mlに溶解し、メタノール約30mlを加えて樹脂分を析出させた後、遠心分離にて析出物を分離、乾燥し、再沈濾過物を得た。再沈濾過物を真空乾燥し、5重量%を重水素化テトラヒドロフランに溶解させた溶液を、測定雰囲気温度約27℃にてH-NMR測定した。塩化ビニリデンと塩化ビニルの共重合体に関しては、テトラメチルシランを基準とした前記共重合体の3.50~4.20ppm、2.80~3.50ppm、2.00~2.80ppmのピークを利用して塩化ビニリデン繰り返し単位の含有量を計算した。
2.フィルムの厚み
ラップフィルムの出荷後の流通、及び家庭での保管を想定し、作製後のラップフィルムを28℃に設定した恒温槽にて1ヶ月間保管した後、ラップフィルムの厚みを測定した。
測定にはダイアルゲージ(テクロック社製)を利用し、23℃、50%RHの雰囲気中で行った。
3.引裂強度
測定は軽荷重引裂試験機(東洋精機製)を使用し、23℃、50%RHの雰囲気中にて評価した。JIS-P-8116記載の方法に準拠して、ラップフィルムの引裂強度を測定した。測定はラップフィルムを10枚重ねた状態と、ラップフィルム1枚のみでの測定の両方について行った。ラップフィルムを10枚重ねた状態で得られた測定値を10で割ることで、ラップフィルム1枚の引裂強度に換算することができる。
5.低温結晶化開始温度
測定は、パーキンエルマー社製示差走査熱量測定装置(DSC)(入力補償型ダブルファーネスDSC8500)を使用し、ステップスキャン測定モード(サンプル重量:6mg、サンプルパン材質:アルミ製、測定温度:0~180℃、昇温速度:10℃/min、昇温ステップ幅:4℃、等温時間:1min)を利用した。空のアルミ製サンプルパンについても前記条件にて測定し、ラップフィルムの温度-熱流曲線を得た。温度-熱流曲線の非可逆成分において、低温結晶化に起因する発熱ピークの補外開始温度を低温結晶化開始温度とした。
(評価方法)
6.廃棄物包み官能評価
鯵1匹をさばき、生じた鰭や骨などの生ごみを、モニターにラップフィルムで包んでもらい、包みごと臭いをかぎ、3点(臭気がほとんど感じられない)、2点(臭気がわずかに感じられる)、1点(臭気が感じられる)、0点(臭気が強く感じられる)の4段階で判定してもらった。モニター30名の平均点で次の4段階で評価した。
評価記号 平均点 判定
A 2.5点以上 臭気がほとんど感じられない
B 1.5点以上 臭気がわずかに感じられる
C 0.5点以上 臭気が感じられる
× 0.5点未満 臭気が強く感じられる
[実施例1]
重量平均分子量120,000の塩化ビニリデン系樹脂(塩化ビニリデン繰り返し単位が85%、塩化ビニル繰り返し単位が15%)、ATBC(アセチルクエン酸トリブチル、田岡化学工業(株))、ESO(ニューサイザー510R、日本油脂(株))をそれぞれ93.4重量%、5.5重量%、1.1重量%の割合で混ぜたもの合計10kgをヘンシェルミキサーにて5分間混合させ、24時間以上熟成して塩化ビニリデン系樹脂組成物を得た。上記の塩化ビニリデン系樹脂組成物を溶融押出機に供給して溶融し、押出機の先端に取り付けられた環状ダイでのスリット出口での溶融樹脂温度が170℃になるように押出機の加熱条件を調節しながら、環状に10kg/hrの押出速度で押出した。ダイスリットの内径は49mmとした。
これを過冷却した後、インフレーション延伸によって、延伸温度は25℃で、MD方向は1.0倍に延伸し、TD方向は4.9倍に延伸して筒状フィルムとし、折幅280mmの2枚重ねのフィルムを巻取速度18m/minにて巻き取った。このフィルムを、270mmの幅にスリットし、1枚のフィルムに剥がしながら外径92mmの紙管に巻き直した。その後、30時間の間15℃で保管し、外径36mm、長さ300mmの紙管に20m巻き取ることで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[実施例2]
10kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を1.5倍とし、TD方向の延伸倍率を4.3倍にしたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[実施例3]
10kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を1.5倍とし、TD方向の延伸倍率を4.0倍にしたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[実施例4]
9kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を1.5倍とし、TD方向の延伸倍率を3.7倍にしたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[実施例5]
9kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を1.5倍とし、TD方向の延伸倍率を3.5倍にしたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[実施例6]
13kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を1.5倍とし、TD方向の延伸倍率を5.6倍とし、延伸温度を10℃にしたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[実施例7]
12kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を1.5倍とし、TD方向の延伸倍率を5.6倍とし、延伸温度を15℃にしたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[実施例8]
12kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を1.5倍とし、TD方向の延伸倍率を5.6倍とし、延伸温度を20℃にしたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[実施例9]
8kg/hrの押出速度とし、TD方向の延伸倍率を6.0倍としたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[比較例1]
10kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を3.7倍とし、TD方向の延伸倍率を5.6倍としたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[比較例2]
塩化ビニリデン系樹脂の重量平均分子量を110,000とし、塩化ビニリデン繰り返し単位を84%、塩化ビニル繰り返し単位が16%とし、ATBCの添加量を2.3重量%とし、ESOの添加量を2.2重量%とし、DALGの添加量を2.8重量%として、8kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を4.2倍とし、TD方向の延伸倍率を4.3倍としたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[比較例3]
塩化ビニリデン系樹脂の重量平均分子量を130,000とし、塩化ビニリデン繰り返し単位を80%、塩化ビニル繰り返し単位が20%とし、ATBCの添加量を5.2重量%とし、ESOの添加量を1.8重量%として、9kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を4.5倍、TD方向の延伸倍率を3.6倍にしたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[比較例4]
塩化ビニリデン系樹脂の重量平均分子量を130,000とし、塩化ビニリデン繰り返し単位を81%、塩化ビニル繰り返し単位が19%とし、ATBCの添加量を5.3重量%とし、ESOの添加量を1.5重量%として、8kg/hrの押出速度とし、MD方向の延伸倍率を4.9倍、TD方向の延伸倍率を3.1倍にしたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[比較例5]
6kg/hrの押出速度とし、延伸温度を22℃としたこと以外は、実施例1と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
[比較例6]
19kg/hrの押出速度とし、延伸温度を17℃としたこと以外は、実施例5と同様の方法で作製することで、ラップフィルムの巻回体を得た。評価結果を表1に示す。
表1に示すとおり、実施例1~9で得られたラップフィルムは、鋭利な部位を有する内容物を包装しても破れることなく、かつ臭気が漏れることがなかった。

Claims (2)

  1. 塩化ビニリデン系樹脂を含有するラップフィルムであって、
    温度変調型示差走査熱量計にて測定される低温結晶化開始温度が25℃以上35℃以下であり、
    厚みが6~18μmであり、
    TD方向の引裂強度が2~6cNである、
    塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
  2. 前記塩化ビニリデン系樹脂が塩化ビニリデン繰り返し単位を72~93%含有する、請求項1に記載の塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム。
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