JP5907058B2 - クリーニング装置、画像形成ユニット、及び画像形成装置 - Google Patents
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表面移動する像保持体の表面に下から上に向って回転する面で接触し、前記像保持体の表面の回収物を除去する回収部材と、
前記回収部材の上から下に向って回転する面に接触して前記回収部材に回収された前記回収物を前記回収部材から除去する除去部材と、
前記除去部材によって前記回収部材から離間した前記回収物を回転送りしながら排出す
る排出部材と、を備え、
前記除去部材が、前記クリーニング部材の回転中心と前記排出部材の回転中心とを結ん
で仮想した直線よりも、前記回収部材の回転方向における前記回収部材の下流側で回転可
能に支持されている、
ことを特徴とする。
前記回収部材は、基布と、前記基布上に起毛された複数の糸を備える織物を円柱状のシャフトに巻回されてなり、
前記除去部材が、前記回収部材の前記糸の長さと等しい直径を有する棒状で、全長は前記回収部材の前記糸が形成された領域の幅以上で、前記円柱状のシャフトよりも短い、
ことを特徴とする。
像保持体と、
前記像保持体上の回収物を除去する請求項1又は2に記載のクリーニング装置と、を備えた、
ことを特徴とする。
像保持体と、
前記像保持体上の静電潜像をトナーで現像する現像部と、
前記像保持体上の回収物を除去する請求項1又は2に記載のクリーニング装置と、を備えた、
ことを特徴とする。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(1.1)画像形成装置の全体構成
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成の一例を示す断面模式図である。
画像形成装置1は、画像形成部10と、画像形成部10の一端に装着された給紙装置20と、画像形成部10の他の一端に設けられ、印刷された用紙が排紙される排紙部30と、操作情報部40と、上位機器から送信された印刷情報から画像情報を生成する画像処理部50と、を備えて構成されている。
このような構成の画像形成装置1では、画像形成のタイミングに合わせて給紙装置20のうち、印刷ジョブで印刷の1枚毎に指定されたトレイから繰り出された用紙が画像形成部10へ送り込まれる。
各現像装置14は、現像ハウジング141に収容される現像剤を除いて略同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
中間転写ベルト151上の重畳トナー像は、中間転写ベルト151の移動に伴って二次転写ローラ153が配置された領域(二次転写部TR)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部TRに搬送されると、そのタイミングに合わせて給紙装置20から用紙が二次転写部TRに供給される。そして、二次転写ローラ153には、画像出力制御部11により制御される電源装置等から所定の転写電圧が印加され、用紙に中間転写ベルト151上の多重トナー像が一括転写される。
転写装置15においてトナー像が転写された用紙は、トナー像が未定着の状態で用紙搬送装置16aを経由して定着装置17に搬送される。定着装置17に搬送された用紙は、一対の定着ベルト171と加圧ローラ172により、圧着と加熱の作用でトナー像が定着される。
尚、用紙の両面に画像出力を行う場合には、用紙搬送装置16cにより当該用紙の表裏が反転され、再び画像形成部10における二次転写部TRへ送り込まれる。そして、トナー像の転写および転写像の定着が行われた後に、排紙部30に送り込まれることになる。排紙部30へ送り込まれた用紙は、必要に応じて裁断やステープル(針綴じ)等の後処理を経た後に、排紙トレイ上へ排出される。
(2.1)クリーニング装置の構成
図2は本実施形態に係るクリーニング装置18の構成示す縦断面図である。
クリーニング装置18は、感光体ドラム131と対向するに位置に配設されたハウジング181と、ハウジング181に設けられた開口の下縁部に支持されたシール部材182と、ハウジング181に回収された廃トナーを搬送するトナー回収オーガー183と、感光体ドラム131の表面に接触して配置された回収部材の一例としてのクリーニングブラシ184と、感光体ドラム131の回転方向におけるクリーニングブラシ184の下流に配置されたクリーニングブレード185と、クリーニングブラシ184の表面にニップした状態で接して配置された除去部材の一例としてのフリッカーバー186と、で主要部が構成されている。
尚、このクリーニング装置18は、感光体ドラム131等と一体のユニットとして構成された感光体ユニット13として、画像形成装置1に着脱可能とされている。
そして、図2中に矢印Bで示す方向つまり感光体ドラム131の回転方向(矢印A)と反対方向に回転駆動され、双方の対向面が互いに同方向に移動する、いわゆるウィズモード(with mode)となっている。このような構成により、クリーニングブラシ184のブラシ毛184aが感光体ドラム131の表面に接触し、感光体ドラム131の表面に付着している残留トナー等を掻き取るようになっている。尚、クリーニングブラシ184の回転速度は感光体ドラム131とほぼ同速度としている。
又、フリッカーバー186は、クリーニングブラシ184のパイル長と略等しい直径、すなわち2mmとされ、全長はクリーニングブラシ184のブラシ毛184aの幅以上で、シャフト184bよりも短い構成とされている。
クリーニング装置18は、中間転写ベルト151にトナー像が一次転写された後の感光体ドラム131上の回収物を清掃する。回収物には、残存現像剤(トナーと外添剤)、用紙から感光体ドラム131に付着した紙粉などの異物などが含まれる。
クリーニングブラシ184は、感光体ドラム131の表面に接した状態で、図2に矢印Bで示すように反時計回りに回転(感光体ドラム131は図2に矢印Aで示すように時計回りに回転する)し、感光体ドラム131上の回収物を除去しやすいように浮き上がらせる。
また、感光体ドラム131表面のトナーが少ないときには、クリーニングブラシ184に付着したトナーを感光体ドラム131表面に供給して、クリーニングブレード185と感光体ドラム131表面との摩擦力を低減する。
以下、本実施形態に係るクリーニング装置18におけるフリッカーバー186の作用について詳細に説明するが、その前に比較例のクリーニング装置の問題点について、図面を用いて説明する。尚、比較例のクリーニング装置において、本実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4は比較例のクリーニング装置18Aの構成示す縦断面図である。
比較例のクリーニング装置18Aは、フリッカーバー187がクリーニングブラシ184のシャフト184bの回転中心O1とトナー回収オーガー183の回転中心O2とを結んだ直線Lよりも、クリーニングブラシ184の回転方向におけるクリーニングブラシ184の上流側に固定して配置されている点で、本実施形態に係るクリーニング装置18と異なっている。
一方、矢印Cの方向に飛んでいくトナーは、フリッカーバー187の上流側とクリーニングブレード185の間の空間Rに徐々に堆積する。空間Rに蓄積するトナーが増大した状態でクリーニングブラシ184が回転すると、摩擦熱でトナーの一部が溶融してブラシ毛184aのパイル糸間に浸透し、画像形成装置が停止した後、温度が下がり固着する虞がある。
係る構成によって、空間Rに蓄積するトナー量を抑制することはできるが、フリッカーバー187を回転駆動させるためのギア機構及び駆動源を必要とし、部品点数の増加及び画像形成装置のコスト上昇を招くという新たな問題が発生する。
本実施形態に係るクリーニング装置18におけるフリッカーバー186は、クリーニングブラシ184のシャフト184bの回転中心O1とトナー回収オーガー183の回転中心O2とを結んだ直線Lを仮想した場合に、直線Lよりも、クリーニングブラシ184の回転方向におけるクリーニングブラシ184の下流側で、クリーニングブラシ184のブラシ毛184aと接触しながら移動可能かつ回転可能に支持されている。
又、フリッカーバー186は金属製(SUS)の丸棒で形成され、クリーニングブラシ184のパイル長と略等しい直径、すなわち2mmとされ、全長はクリーニングブラシ184のブラシ毛184aの幅以上で、シャフト184bよりも短い構成とされている。
ナーは矢印Cの方向に飛んでいく。
トナー回収オーガー183は図2で矢印Eの方向(時計回り)に回転し、トナーは、
トナー回収オーガー183の羽部材183aが下降していく側(符号55)に落下するよ
うにして、トナー回収オーガー183でトナーを跳ね上げないようにしている。
そのために、矢印Cの方向に飛んでいくトナーは、ハウジング181の下方側で、トナ
ー回収オーガー183によって撹拌されながら廃トナーボックス(不図示)へ搬送され貯
留される。
「実施例」
本実施形態に係る画像形成装置1において、以下の条件で画像形成動作を継続した場合のクリーニング装置18のハウジング181内における廃トナーの蓄積量を比較例との対比において測定した。
比較例としては、フリッカーバー187がクリーニングブラシ184のシャフト184bの回転中心O1とトナー回収オーガー183の回転中心O2とを結んだ直線Lよりも、クリーニングブラシ184の回転方向におけるクリーニングブラシ184の上流側に固定して配置されているクリーニング装置18Aを備えた画像形成装置100を用いた。
印刷速度:75枚/分(A4用紙、白黒画像)
印刷条件:画像密度5%の白黒画像を外部環境温度28°C、湿度85%RH(相対湿度)で継続印刷し、ハウジング181内における廃トナーの蓄積量測定
一方、比較例は感光体ドラム131の回転数(印刷枚数)とともに、ハウジング181内にトナーが堆積し約30000cycle時点で、トナー蓄積量が約70gとなり飽和している。
70gのトナー量は、フリッカーバー187の上流側とクリーニングブレード185の間の空間Rにトナーが充填された蓄積量に略等しく、係るトナー蓄積状態で堆積量でクリーニングブラシ184が回転すると、摩擦熱でトナーの一部が溶融してブラシ毛184aのパイル糸間に浸透し、画像形成装置が停止した後、温度が下がり固着する虞がある。
又、画像形成装置1はプリンタとして説明しているが、原稿の読み取り機能を備えた複写機であっても良い。
10・・・画像形成部
12・・・露光装置
13・・・感光体ユニット
131・・・感光体ドラム
14・・・現像装置
15・・・転写装置
16a、16b、16c・・・用紙搬送装置
17・・・定着装置
18、18A・・・クリーニング装置
181・・・ハウジング
182・・・シール部材
183・・・トナー回収オーガー
184・・・クリーニングブラシ
185・・・クリーニングブレード
185a・・・クリーニングブレード先端
186・・・フリッカーバー
187・・・フリッカーバー(比較例)
20・・・用紙送り装置
30・・・排紙部
40・・・操作情報部
50・・・画像処理部
Claims (4)
- 表面移動する像保持体の表面に下から上に向って回転する面で接触し、前記像保持体の表面の回収物を回収する回収部材と、
前記回収部材の上から下に向って回転する面に接触して前記回収部材に回収された前記回収物を前記回収部材から除去する除去部材と、
前記除去部材によって前記回収部材から除去された前記回収物を回転することで排出す
る排出部材と、を備え、
前記除去部材が、前記回収部材の回転中心と前記排出部材の回転中心とを結んで仮想し
た直線よりも、前記回収部材の回転方向における前記回収部材の下流側で回転可能に支持
されている、
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 前記回収部材は、基布と、前記基布上に起毛された複数の糸を備える織物を円柱状のシ
ャフトに巻回されてなり、
前記除去部材が、前記回収部材の前記糸の長さと等しい直径を有する棒状で、全長は前
記回収部材の前記糸が形成された領域の幅以上で、前記円柱状のシャフトよりも短い、
ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。 - 像保持体と、
前記像保持体上の回収物を除去する請求項1又は2に記載のクリーニング装置と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成ユニット。 - 像保持体と、
前記像保持体上の静電潜像をトナーで現像する現像部と、
前記像保持体上の回収物を除去する請求項1又は2に記載のクリーニング装置と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2012277556A JP5907058B2 (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | クリーニング装置、画像形成ユニット、及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012277556A JP5907058B2 (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | クリーニング装置、画像形成ユニット、及び画像形成装置 |
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ID=51403484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012277556A Active JP5907058B2 (ja) | 2012-12-20 | 2012-12-20 | クリーニング装置、画像形成ユニット、及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5907058B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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