JP2011018004A - クリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングブレードを備えたクリーニング装置において、感光体表面に形成された画像パターンにかかわらず、クリーニングブレードに搬送される残留トナー量を感光体の軸方向に均一化する。
【解決手段】クリーニングブレード51よりも感光体ドラム21Bの回転方向上流側に、感光体ドラム21Bの表面を摺擦するブラシローラ6を設けるとともに、感光体ドラム21Bから掻き取られた残留トナーの一部をブラシローラ6に供給するトナー供給スクリュ7を設ける。トナー供給スクリュ7は、回転軸71の外周に螺旋状に羽根72が形成され、羽根72のピッチ間に板状のパドル73が形成されてなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、クリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、より詳細には、クリーニングブレードによって像担持体表面の残留トナーを除去・回収するクリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
ファクシミリやプリンタ、複写機及びこれらの機能を複合的に備えた多機能機などの電子写真方式を用いた画像形成装置は、像担持体としての感光体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、画像情報に基づく光を照射して感光体の表面に静電潜像を形成する露光装置と、静電潜像を現像剤によって可視像化する現像装置と、感光体上の可視像化されたトナー像を被転写部材の表面に電気的・機械的に移動させる転写装置と、被転写部材に移動せず感光体表面に残留したトナーを除去するためのクリーニング装置と、被転写部材上のトナー像を加熱及び加圧によって被転写部材に溶融定着させる定着装置とを備える。
クリーニング装置における、感光体表面の残留トナーを除去する手段としてクリーニングブレードが広く用いられている。クリーニングブレードの一方端を感光体表面に当接させて残留トナーを感光体表面から確実に掻き取るには、クリーニングブレードの感光体に対する当接力を高くする必要があるが、当接力を高くすると、クリーニングブレード及び感光体の摩耗が大きくなり、使用寿命が短くなる。
一方、クリーニングブレードの先端エッジ部に存在するトナー粒子及びトナー粒子表面に添加されたシリカやアルミナ、酸化チタンなどの微小の外添剤は、クリーニングブレードと感光体との当接部において潤滑作用を奏し、摩擦抵抗を軽減させることが知られている。そこで、クリーニングブレードに僅かな残留トナーを存在させて、クリーニングブレードと感光体との摩擦抵抗を軽減し両者の摩耗を抑制している。
ところが、クリーニングブレードに達する残留トナー量は、感光体表面に形成される画像パターンに依存し、トナー画像が形成された部分は残留トナーが多くなる一方、トナー画像が形成されていなかった部分は残留トナーが少なくなる。このようにクリーニングブレードに搬送される残留トナー量に差が生じると、クリーニングブレードにおける感光体の軸方向に摩擦抵抗に差が生じ、残留トナー量の少ない部分で摩耗が局部的に進行する。クリーニングブレード及び感光体に局部的な摩耗が生じると、その部分では残留トナーの除去ができず、被転写部材に黒筋や黒点として表れる不具合が生じる。
そこで、例えば特許文献1では、クリーニングブレードの、感光体回転方向上流側にファーブラシを設け、感光体表面の残留トナーをファーブラシによって掻き取り及び散らして、クリーニングブレードに搬送される残留トナー量を軸方向に均一化する技術が提案されている。
特開2004-139044号公報
しかしながら、前記の提案技術において、ファーブラシによる残留トナーの掻き取り作用を強くすると、クリーニングブレードに搬送される残留トナー量が全体的に少なくなり、クリーニングブレードと感光体との摩擦抵抗の軽減が図れなくなる。また、ファーブラシによる残留トナーの散らしでは、残留トナー像が存在する部分の周囲までしか残留トナーが分散せず、クリーニングブレードに搬送される残留トナー量を軸方向に均一化できない(後段の比較例を参照)。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、クリーニングブレードを備えたクリーニング装置において、感光体表面に形成された画像パターンにかかわらず、クリーニングブレードに搬送される残留トナー量を感光体の軸方向に均一化することにある。
また、本発明の目的は、長期間にわたって高品質な画像が得られる画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成する本発明に係るクリーニング装置は、像担持体表面に形成されたトナー像を被転写部材に転写した後の、転写されずに前記像担持体表面に残留した残留トナーをクリーニングブレードで除去・回収するクリーニング装置であって、前記クリーニングブレードよりも前記像担持体の回転方向上流側に、前記像担持体の表面を摺擦する回転部材を設けるとともに、前記前記像担持体から掻き取られた残留トナーの一部を前記回転部材に供給する供給手段を設けたことを特徴とする。
前記クリーニングブレードは、前記回転部材よりも重力方向下方に位置するのが好ましい。
前記供給部材としては、前記回転部材の軸方向に残留トナーを移動させながら、前記回転部材に供給するものが好ましく、例えば、回転軸の外周に螺旋状に羽根が形成されると共に、前記羽根のピッチ間に板状のパドルが形成されたものが好適である。
前記回転部材としてはブラシローラが好ましい。
残留トナーの掻き取り作用を向上させる観点からは、前記クリーニングブレードは、前記像担持体表面に、その回転方向に対してカウンター方向に当接するのが好ましい。
前記像担持体は感光体又は中間転写体であるのが望ましい。
本発明によれば、像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナーで可視像化する現像装置と、可視像化されたトナー像を被転写部材に転写させる転写装置と、転写せずに前記像担持体上に残留した残留トナーを除去・回収するクリーニング装置とを備えた画像形成装置であって、前記クリーニング装置として、前記のいずれかに記載したクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明のクリーニング装置では、クリーニングブレードよりも像担持体の回転方向上流側に、像担持体の表面を摺擦する回転部材を設けるとともに、像担持体から掻き取られた残留トナーの一部を回転部材に供給する供給手段を設けたので、感光体表面に形成された画像パターンにかかわらず、感光体の軸方向に均一に且つ安定して残留トナーをクリーニングブレードに搬送できるようになる。これにより、クリーニングブレード及び感光体の局部的な摩耗が抑制される。
また、本発明の画像形成装置では、クリーニング装置における、クリーニングブレード及び感光体の局部的な摩耗が抑制されるので、残留トナーのクリーニングブレードのすり抜けが防止され、被転写部材に黒筋や黒点などの汚れが表れることなく、長期間にわたって高品質な画像が得られるようになる。
本発明に係る画像形成装置に一例を示す概説図である。 本発明に係るクリーニング装置の一例を示す概略断面図である。 図2のクリーニング装置における、ブラシローラ、トナー供給スクリュ、排出スクリュの形状及び配置を示す平面図である。 実施例1における感光体ドラムの、転写手前とクリーニングブレード手前の表面状態を示す概説図である。 実施例1におけるクリーニングブレードの先端エッジ部の摩耗量を示すグラフである。 実施例1の感光体表面の表面粗さを示すグラフである。 比較例1における感光体ドラムの、転写手前とクリーニングブレード手前の表面状態を示す概説図である。 比較例1におけるクリーニングブレードの先端エッジ部の摩耗量を示すグラフである。 比較例1の感光体表面の表面粗さを示すグラフである。
以下、本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置を図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図である。図1の画像形成装置は、タンデム型デジタルカラープリンタ(以下、単に「プリンタ」と記すことがある)である。もちろん、プリンタのほか、さらにスキャナを有する複写機、ファクシミリ又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等にも本発明を適用することができる。なお、以下において、説明の対象である装置または部材がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)またはブラック(K)のいずれのものであるかを明確にする必要がある場合は、「(Y)」、「(M)」、「(C)」、「(K)」の文字を符号に付加して説明し、それ以外の場合はそれら文字を省略して説明する。
プリンタ1は、その内部のほぼ中央部に中間転写ベルト(中間転写体)11を備えている。中間転写ベルト11は、ローラ12,テンションローラ13,ガイドローラ14,15の外周部に掛け渡されて反時計回りに回転駆動する。テンションローラ13は、外側へスライド可能に取り付けられていると共に、押しバネSによって中間転写ベルト11の内側から外側に向かって付勢されている。これにより、中間転写ベルト11は、常に張力がかかった状態となっている。
中間転写ベルト11の下部水平部の下には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色にそれぞれ対応する4つの作像部2Y,2M,2C,2Bが、中間転写ベルト11に沿ってこの順に並んで配置されている。各作像部2Y,2M,2C,2Bは、感光体ドラム(像担持体)21Y,21M,21C,21Bをそれぞれ有している。各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bの周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電器22Y,22M,22C,22Bと、プリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bと、現像装置24Y,24M,24C,24Bと、クリーニング装置25Y,25M,25C,25Bとがそれぞれ配置されている。クリーニング装置25はクリーニングブレード51(図2に図示)を備え、その一端側を感光体21の外周面に当接させて、感光体21の表面に残留するトナーを除去・回収している。クリーニング装置25については後段で詳述する。プリントヘッド部23は、感光体ドラム21の軸方向と平行な主走査方向に並べられた多数のLEDから構成されている。
そして、中間転写ベルト11を挟んで、各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bと対向する位置には、一次転写ローラ30Y,30M,30C,30Bが設けられている。また、中間転写ベルト11のローラ12で支持された部分には、2次転写ローラ16が圧接されている。2次転写ローラ16と中間転写ベルト11とのニップ部が2次転写領域17となる。この2次転写領域17において中間転写ベルト11上に形成されたトナー像が、搬送されてきた用紙(被転写部材)Pに転写される。
プリンタ1に下部には、給紙カセット91が着脱可能に配置されている。給紙カセット91内に積載収容された用紙Pは、給紙ローラ92の回転によって最上部のものから1枚ずつ引き出されて搬送路93に送り出される。搬送路93は、給紙カセット91から、タイミングローラ対94のニップ部、2次転写領域17、および定着ユニット95を通って排紙トレイ98まで延びている。給紙カセット91から送り出された用紙Pは、タイミングローラ対94に搬送され、ここで所定のタイミングで2次転写領域17に送り出される。
定着ユニット95は、中空円筒状で、ハロゲンヒータHを内部に備えた定着ローラ96と、この定着ローラ96に圧接されて従動回転する加圧ローラ97を備える。トナー像が2次転写された用紙Pが通過する、定着ローラ96と加圧ローラ97とのニップ部が、定着領域となる。
このような構成のプリンタ1の概略動作について説明する。まず、カラー画像を出力するフルカラーモードの場合、外部装置(例えばパソコン)からプリンタ1の画像信号処理部(不図示)に画像信号が入力されると、画像信号処理部ではこの画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成し、この信号をプリントヘッド用LEDドライブ回路に伝達する。このドライブ回路は、入力されたデジタル信号に基づいて、各作像部2Y,2M,2C,2Bのプリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bを発光させて露光を行う。この露光は、プリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bの順にそれぞれ時間差をもって行われる。これにより、各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bの表面に各色用の静電潜像がそれぞれ形成される。
各感光体ドラム21Y,21M,21C,21B上に形成された静電潜像は、各現像装置24Y,24M,24C,24Bによってそれぞれ現像されて各色のトナー像となる。そして、各色のトナー像は、各一次転写ローラ30Y,30M,30C,30Bの作用により、図中反時計回りに回転する中間転写ベルト11上に順次一次転写されて重ね合わせられる。
このようにして中間転写ベルト11上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11の移動にしたがって2次転写領域17に達する。一方、給紙カセット91から搬送路93に送り出された用紙Pは、タイミングローラ対94によって、トナー像が2次転写領域17に達するタイミング合わせて2次転写領域17へ搬送される。そして、2次転写ローラ16にはトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加される。これにより、2次転写領域17において、重ね合わされた各色トナー像は中間転写ベルト11から用紙Pに一括して2次転写される。
トナー像が2次転写された用紙Pは、搬送路93を通って定着ユニット95に送られ、そこで定着領域を通過することによりトナー像が用紙Pに定着される。そして、用紙Pは排紙トレイ98に排出される。
一方、用紙Pに転写されることなく中間転写ベルト11上に残った残留トナーは、ベルトクリーニング装置9で掻き取られ、中間転写ベルト11の外周面から除去される。その後、各感光体ドラム21及び中間転写ベルト11の回転駆動が停止される。
図2に、クリーニング装置25Bの断面構成図を示す。この図のクリーニング装置25Bは、ハウジング4と、クリーニングブレード51と、クリーニングブレード51を支持するブレードホルダー52と、感光体ドラム21Bから掻き取られた残留トナー(不図示)を、不図示の廃トナーボックスに搬送する排出スクリュ8と、クリーニングブレード51よりも回転方向上流側に回転自在に設けられたブラシローラ(回転部材)6と、クリーニングブレード51の背面側でブラシローラ6の下方に設けられたトナー供給スクリュ7と、ブラシローラ6近傍の、感光体ドラム21Bの摺擦部よりも下流側に設けられたスクレーパ63とを有する。
図2のクリーニング装置25Bでは、長尺状のクリーニングブレード51の短手方向の一方端側が、断面L字状のブレードホルダー52に接着剤等で固着され、ブレードホルダー52はネジ53によってハウジング4に取り付けられている。そして、クリーニングブレード51の自由端側先端は、時計回りに回転する感光体ドラム21Bの回転方向に対してカウンター方向に当接している。本発明で使用するクリーニングブレード51としては従来公知のものが使用でき、例えば、ウレタンゴムからなるものが好適に使用される。またクリーニングブレード51の厚みとしては一般に1mm〜3mmの範囲が好適である。
クリーニングブレード51の当接位置よりも感光体ドラム回転方向上流側には、感光体ドラム21Bの表面を摺擦するように、ブラシローラ6が回転自在に設けられている。ブラシローラ6は、多数のブラシ繊維62が植設された帯状の基布が、金属製の芯金61の外周面に螺旋状に巻き付けられてなる。
ブラシローラ6は、不図示の駆動源から回転駆動が伝達されて、ブラシ繊維62が感光体ドラム21Bの表面を摺擦するように回転する。ブラシローラ6の回転方向は摺擦部において感光体ドラム21Bと同方向である。その際、ブラシ繊維62の先端部の周速度は、感光体ドラム21Bの表面の周速度と同じ又は速くするのが好ましい。もちろん、ブラシローラ6の回転方向を、摺擦部において感光体ドラム21Bと逆方向としても構わないが、ブラシ繊維62の使用寿命や回転トルク等の観点からは、ブラシローラ6は、摺擦部において感光体ドラム21Bと同方向に回転させるのが望ましい。
ブラシ繊維62の長さに特に限定はないが、ブラシ繊維62の毛倒れを抑えるためには、通常2mm以下とするのが望ましい。また、ブラシ繊維62の先端は、長さ方向に対して垂直な端面としている。なお、このブラシ繊維62の長さは、芯金61に対して固定された繊維部分を除く、フリーとなったブラシ繊維部分の長さである。
クリーニングブレード51の背面側でブラシローラ6の下方に設けられたトナー供給スクリュ7は、図3に示すように、回転軸71の外周に螺旋状の羽根72が形成され、羽根72のピッチ間には板状のパドル73が形成されている。螺旋状の羽根72は残留トナーを軸方向に搬送する働きを主にし、パドル73は残留トナーをブラシローラ6に供給する働きを主にする。トナー供給スクリュ7は、ブラシローラ6のブラシ繊維62にパドル73が接触するように、ブラシローラ6と略平行に配置され、不図示の駆動源によって、ブラシローラ6との接触部において逆方向に回転する。もちろん、トナー供給スクリュ7の回転方向を、接触部においてブラシローラ6と同方向としても構わないが、残留トナーをブラシローラ6に効率的に供給する観点からは、トナー供給スクリュ7は、接触部においてブラシローラ6と逆方向に回転させるのが好ましい。
また、図2に示すクリーニング装置25Bでは、トナー供給スクリュ7は、回転軸の周方向に1枚のパドル73を形成しているが、周方向に複数枚のパドルを形成しても構わない。ブラシローラ6への残留トナーの供給量を調整するには、形成するパドル枚数やトナー供給スクリュ7の回転数を調整すればよい。また、パドル73のみならず螺旋状の羽根72も、ブラシローラ6のブラシ繊維62に接触するように、トナー供給スクリュ7を配置しても構わない。
トナー供給スクリュ7の背面側の下方には、感光体ドラム21Bから掻き取られた残留トナーを、不図示の廃トナーボックスに搬送・回収する排出スクリュ8が回転自在に設けられている。図3に示すように、この排出スクリュ8は、回転軸81に螺旋状の羽根82が形成されてなり、排出スクリュ8による残留トナーの搬送方向は、トナー供給スクリュ7による残留トナーの搬送方向と逆方向である。後述するように、排出スクリュ8とトナー供給スクリュ7との搬送方向を逆方向とすることによって、ブラシローラ6への残留トナーの供給量を軸方向に均一化できる。なお、不図示の廃トナーボックスに残留トナーを搬送する手段は、スクリュ部材の他、コイル状バネなど従来公知の手段を用いることができる。
このような構成のクリーニング装置25Bにおいて、転写されずに感光体ドラム21B表面に残った残留トナーは、感光体ドラム21Bの回転によってブラシローラ6の摺擦部に搬送され、ここで残留トナーの一部は感光体ドラム21Bから掃き取られ、残りの残留トナーは感光体ドラム21Bの回転軸方向に分散される。ブラシローラ6によって掃き取られた残留トナーは、スクレーパ63によってブラシ繊維62から分離され、トナー供給スクリュ7へと送られる。一方、クリーニングブレード51に搬送された残留トナーは、クリーニングブレード51の感光体表面に当接する先端エッジ部で掻き落とされる。掻き落とされた残留トナーは、クリーニングブレード51の上面部分(厚み部分)に堆積する。そして、クリーニングブレード51の上面部分による堆積可能容量を超えると、超過量分の残留トナーが順次クリーニングブレード51の背面側に落下し、トナー供給スクリュ7へと送られる。
トナー供給スクリュ7に送られた残留トナーは、トナー供給スクリュ7によって軸方向(図3において左から右方向)に搬送されるとともに、パドル73によって汲み上げられて、ブラシローラ6へ供給される。これにより、ブラシローラ6に供給される残留トナー量は軸方向に均一となる。ブラシローラ6に供給されなかった残留トナーは、前述のように、排出スクリュ8に送られて不図示の廃トナーボックスに搬送・回収される。
ブラシローラ6に供給された残留トナーは、ブラシローラ6の回転によって、感光体ドラム21Bに運ばれ再び付着する。前述のように、ブラシローラ6によって運ばれる残留トナー量は軸方向に均一であるので、ブラシローラ6に至る前の感光体ドラム21B表面に形成された画像パターンにかかわらず、クリーニングブレード51に搬送される感光体ドラム21B表面の残留トナー量は、軸方向に均一となり、クリーニングブレード51の当接部において、クリーニングブレード51及び感光体ドラム21Bの局部的な摩耗が抑制されるようになる。
以上説明した実施形態では、感光体ドラム21Bを摺擦する回転部材としてブラシローラ6を用いていたが、これに限定されるものではなく、例えば発泡ウレタンなどからなる弾性ローラであってもよい。あるいは、現像装置に設けられている現像スリーブと近似構造の、磁石を内蔵した円筒状の金属スリーブの外周に、磁性粒子であるキャリアをブラシ状に存在させた構造とし、感光体ドラム21Bの表面をブラシ状のキャリアで摺擦するようにしてもよい。
また、ブラシローラ6との摺擦部に至る前に、感光体ドラム21Bの表面の残留電位を除去してもよい。残留電位を除去することによって、ブラシローラ6によって感光体ドラム21B上の残留トナーを除去・分散しやすくなると同時に、感光体ドラム21Bから掻き取られた残留トナーをブラシローラ6によって感光体ドラム21Bに再付着させやすくなる。
(実施例1)
図1に示す構造の画像形成装置を用いて、所定の画像パターン(図4を参照)を連続形成した後、クリーニングブレードの先端エッジ部の摩耗量、及び感光体ドラムの表面粗さを測定した。測定結果を図5及び図6に示す。また、転写手前とクリーニングブレード手前の感光体ドラム表面の状態を目視により観察した。観察結果を図4に示す。
図4から理解されるように、用紙等に転写された後の感光体ドラム表面の画像パターン残像は、ブラシローラによる掃き取りと散らし、そして残留トナーの再付着によって完全に消滅し、感光体ドラム表面には一様に残留トナーが付着した状態となっている。これにより、クリーニングブレードに搬送される残留トナー量が、軸方向に均一化され、図5及び図6に示すように、クリーニングブレードの先端エッジ部及び感光体ドラムの表面に局部的な摩耗は見られなかった。
(比較例1)
トナー供給スクリュを備えないクリーニング装置を用いた以外は、実施例1と同様にして実験を行い、転写手前とクリーニングブレード手前の感光体ドラム表面の状態を目視により観察すると共に、クリーニングブレードの先端エッジ部の摩耗量、及び感光体ドラムの表面粗さを測定した。結果を図7〜図9に示す。
図7に示すように、トナー供給スクリュを有しないクリーニング装置では、ブラシローラによる掃き取りと散らしによっては、用紙等に転写された後の感光体ドラム表面の画像パターン残像を完全には解消できず、クリーニングブレードに搬送される残留トナー量は軸方向で差があった。このため、図8及び図9に示すように、残留トナーの搬送量が少なかった部分は、クリーニングブレードでは先端エッジ部が他の部分よりも多く摩耗し、感光体ドラムでは表面に周溝が形成された。
本発明のクリーニング装置は、感光体表面に形成された画像パターンにかかわらず、感光体の軸方向に均一に且つ安定して残留トナーをクリーニングブレードに搬送できるようになり、クリーニングブレード及び感光体の局部的な摩耗が抑制され有用である。
1 プリンタ(画像形成装置)
6 ブラシローラ(回転部材)
7 トナー供給スクリュ(供給手段)
P 用紙(被転写部材)
21 感光体ドラム(像担持体)
25 クリーニング装置
51 クリーニングブレード
71 回転軸
72 螺旋状羽根
73 パドル

Claims (8)

  1. 像担持体表面に形成されたトナー像を被転写部材に転写した後の、転写されずに前記像担持体表面に残留した残留トナーをクリーニングブレードで除去・回収するクリーニング装置であって、
    前記クリーニングブレードよりも前記像担持体の回転方向上流側に、前記像担持体の表面を摺擦する回転部材を設けるとともに、
    前記像担持体から掻き取られた残留トナーの一部を前記回転部材に供給する供給手段を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記クリーニングブレードが、前記回転部材よりも重力方向下方に位置する請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記供給部材が、前記回転部材の軸方向に残留トナーを移動させながら、前記回転部材に供給するものである請求項1又は2記載のクリーニング装置。
  4. 前記供給部材が、回転軸の外周に螺旋状に羽根が形成されると共に、前記羽根のピッチ間に板状のパドルが形成されたものである請求項3記載のクリーニング装置。
  5. 前記回転部材がブラシローラである請求項1〜4のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 前記クリーニングブレードは、前記像担持体表面に、その回転方向に対してカウンター方向に当接する請求項1〜5のいずれかに記載のクリーニング装置。
  7. 前記像担持体が感光体又は中間転写体である請求項1〜6のいずれかに記載のクリーニング装置。
  8. 像担持体と、この像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナーで可視像化する現像装置と、可視像化されたトナー像を被転写部材に転写させる転写装置と、転写せずに前記像担持体上に残留した残留トナーを除去・回収するクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、
    前記クリーニング装置として、請求項1〜6のいずれかに記載したクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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JP2016020988A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 シャープ株式会社 クリーニング機構及び画像形成装置
JP2016138907A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 富士ゼロックス株式会社 清掃装置および画像形成装置
US9429895B2 (en) 2014-02-19 2016-08-30 Ricoh Company, Limited Cleaning device and image forming apparatus
JP2017161865A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 富士ゼロックス株式会社 清掃装置及び画像形成装置

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