JP5901303B2 - レール乗継部を備えた搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レール乗継部を備えた搬送装置に関する。
物を搬送する方法として、搬送物を搬送台車に載せ、搬送装置であるレール上を移動させる方法がある。
例えば、原子力プラントにおいては、原子炉から排出される廃棄物を廃棄容器に収容し、格納容器の屋外へ定期的に搬出する際、レールを仮設し、レール上に搬送台車を設置して廃棄容器を搬送する方法が用いられている。
原子炉において廃棄物を収容した廃棄容器は、格納容器の屋内に仮設した揚重設備もしくは建屋内に設置されている揚重設備によって持上げられ、仮設したレール上に設置した搬送台車に載せられる。仮設のレールは原子炉の上方から水平に格納容器の屋外まで設置されており、搬送台車に載せられた廃棄容器は仮設のレール上を搬送され、格納容器に設けた仮設の仮開口を通って屋外に至る。搬送台車によって格納容器の屋外まで搬送された廃棄容器は、格納容器の屋外に仮設した揚重設備によって持上げられ、搬送台車を外された後、地上の輸送車両に載せられる。
廃棄容器を格納容器の屋内外へ搬出入するための仮開口および搬出入用レールは原子炉建屋の上方という地上から高い位置に設置されるため、廃棄容器は地上からその高さまで格納容器の屋外に仮設した揚重設備によって昇降される。この揚重設備は廃棄容器を昇降させるだけの簡易な設備であり、廃棄容器の搬送はあくまでレール上の搬送台車によって行われる。そのため、廃棄容器は搬出入用レールが設置されている場所で揚重設備によってレールに対し昇降されるので、搬出入用レールは廃棄容器を通すことができるように廃棄容器の幅よりも広いレール間隔で設置される。
しかし、格納容器の屋内にある諸設備のレイアウトによって、広いレール間隔の搬出入用レールは蒸気発生器の遮蔽壁または屋内の揚重設備などの諸設備と干渉することがある。その場合、格納容器の屋外にはレール間隔の広い第一の搬出入用レールを設置し、格納容器の屋内にはレール間隔の狭い第二の搬出入用レールを設置し、レール間隔が異なる二組のレールで乗継を行うようにする。このように、格納容器の屋内においてレール間隔の狭い第二の搬出入用レールを用いることで、レールと格納容器の屋内に設置した諸設備との干渉を回避することができる。
しかし、上記のようにレールを分けると、レールの製作誤差や据付誤差などの要因によって二組のレール間の上面には高低差が生じてしまうことがある。この高低差はレール乗継部で段差となるので、重量物の搬送時に衝撃荷重を生じ、レールおよび搬送台車が損傷する虞となり、レール乗継時の衝撃によって重量物が転倒する虞となる。また、搬送台車に取付けるローラー装置には許容使用角度等が設定されている場合があり、搬送台車が段差を通過する際に許容値を超えてしまう可能性や、レール乗継時にレールと搬送台車のローラー部材が局所的に接触することで、レールおよびローラー部材に局所的な荷重が掛かり損傷してしまう虞もある。
特許第4026974号公報
レール乗継部の段差による諸問題を解決し、重量物を円滑に搬送するためのレール乗継構造を備えた搬送装置として特許文献1が知られている。特許文献1の搬送装置は、レール乗継部のレールを揚重設備によって持上げ、レール下部にレール乗継部の段差分の高さ調整部材を挿入する構造である。
しかし、揚重設備によってレール自体を持上げることは大掛かりな作業であり、高さ調整の作業時間が増加する。また、レール下部に高さ調整部材を挿入してレール乗継部の段差をゼロにすることは難しく、レール乗継部には僅かな段差が残ってしまう。そのため、搬送台車のレール乗継時に段差の衝撃によってレールや搬送台車の損傷に繋がる虞がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、二組のレール間の上面に生じた高低差によって搬送台車のレール乗継時に発生する衝撃を抑えることで、重量物の転倒する虞を低減し、重量物搬送用の搬送台車およびレールの損傷する虞を低減することを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係るレール乗継部を備えた搬送装置は、レール間隔の異なる二組のレールを、それらの端部を水平面内においてオーバーラップさせて設置し、前記二組のレールのオーバーラップさせた部分をレール乗継部として、一方のレールから他方のレールへ搬送台車が乗り継いで移動できるようにした搬送装置において、前記二組のレールの少なくとも一方のレールの前記レール乗継部の上面に開口して形成される溝と、前記溝に設けられる衝撃吸収部材とを備え、前記衝撃吸収部材は、前記搬送台車と接触する上面に傾斜面が形成されて成ることを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係るレール乗継部を備えた搬送装置は、第一の発明に係るレール乗継部を備えた搬送装置において、前記搬送台車が、多数のローラー部材を有するローラー装置を備えたものであり、前記ローラー装置が、許容使用角度を設定されたものであり、前記傾斜面が、前記許容使用角度以下の勾配のものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第三の発明に係るレール乗継部を備えた搬送装置は、第一または第二の発明に係るレール乗継部を備えた搬送装置において、前記衝撃吸収材の下部に一枚あるいは複数枚の高さ調整部材を設置したことを特徴とする。
第一の発明に係る搬送装置によれば、二組のレール間の上面に高低差があっても、搬送台車のレール乗継は衝撃吸収部材の緩やかな傾斜面を介して行われ、段差を落下する衝撃や引っ掛かりがなくなるので、搬送台車が転倒する虞はなくなる。また、搬送台車のレール乗継時に衝撃吸収部材が圧縮変形を起こすことで、搬送台車およびレールに掛かる衝撃を緩和できる。更に、レールと搬送台車が局所的な接触をしないので、局所的に掛かる荷重によるレールおよび搬送台車の損傷を抑えることができる。また、レール損傷時にレール交換を行っていたのに比べて、衝撃吸収部材のみの交換で済むので、補修作業の時間短縮に繋がる。
第二の発明に係る搬送装置によれば、多数のローラー部材を有するローラー装置によって重量物を搬送する際の振動を抑えることができる。また、ローラー装置に許容使用角度が設定されていたとしても、許容使用角度以下の勾配の傾斜面によって、安全に搬送台車のレール乗継を行うことができる。
第三の発明に係る搬送装置によれば、搬送台車の移動高さおよび使用角度等を、衝撃吸収部材の下部に挿入した高さ調整部材によって容易に調整することができるので、高さ調整作業の時間短縮に繋がる。
実施例1に係る搬送装置のレール乗継部を示す縦断面図である。 実施例1に係る搬送装置の第一のレールにおけるレール乗継部を示す平面図である。 実施例1に係る搬送装置の第一のレールにおけるレール乗継部を示す横断面図である。 実施例1に係る搬送装置のレール乗継部および通過するローラー装置を示す縦断面図である。 実施例1に係る原子力プラントの廃棄容器の搬出入時における設備レイアウトの格納容器および周辺を示す平面図である。 図5における格納容器の仮開口付近を示す拡大図である。 図5におけるA矢視断面に搬送台車を加えた断面図である。 図5におけるB矢視断面に搬送台車を加えた断面図である。 原子炉周辺に位置する廃棄容器および搬送台車を示す平面図である。 実施例1と異なる例の搬送装置のレール乗継部を示す縦断面図である。
以下に、本発明に係るレール乗継構造を備えた搬送装置の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施例1に係る搬送装置について、図を参照して説明する。
図5に示すように、本実施例の原子力プラント1は、核反応によって熱を得る原子炉10と原子炉10で発生した熱によって蒸気を発生させる蒸気発生器20およびそれらを囲む建屋である格納容器30および外部遮蔽壁31を有する。なお、本実施例では、蒸気発生器20は原子炉10の建屋周辺に3つ設置されており、それぞれ遮蔽壁21によって囲まれている。
上記の原子力プラント1においては、原子炉10内で発生する廃棄物を廃棄容器40に収容して、格納容器30および外部遮蔽壁31の屋外へ搬出する。廃棄容器40を格納容器30および外部遮蔽壁31の屋内外へ搬出入するため、格納容器30および外部遮蔽壁31には廃棄容器40の搬送経路となる仮開口32、格納容器30および外部遮蔽壁31の屋内外にはそれぞれ廃棄容器40を昇降させるための屋外揚重設備50と屋内揚重設備51、廃棄容器40を横引き搬送するための搬送装置である第一のレール60および第二のレール61、および他設備を仮設する。
屋外揚重設備50と屋内揚重設備51は、廃棄容器40を昇降させるための昇降手段であり、それぞれ格納容器30および外部遮蔽壁31の屋外と屋内に設置される。原子炉10の建屋付近の廃棄物を廃棄容器40へ収容する際の所定位置から原子炉10の建屋上方の第二のレール61上へと廃棄容器40を昇降させるために屋内揚重設備51を仮設し、格納容器30の屋外において、第一のレール60上から地上へと廃棄容器40を昇降させるために屋外揚重設備50を仮設する。
第一のレール60および第二のレール61は、廃棄容器40を格納容器30および外部遮蔽壁31の屋内外へ搬出入するための搬送装置であり、それぞれ二本のレールから成る。第一のレール60および第二のレール61は、レール間隔の異なる二組のレールであり、それぞれ相対的に第一のレール60のレール間隔は広く、第二のレール61のレール間隔は狭くなっている。
屋外揚重設備50は廃棄容器40を単純に昇降させるだけの設備であり、横へ移動させることはできない。図6に示すように、第一のレール60のレール間を通して廃棄容器40を昇降させることで、屋外揚重設備50のみを用いて廃棄容器40を地上高さから第一のレール60上方へ昇降させることが可能となる。よって、第一のレール60のレール間隔は廃棄容器40の幅よりも広くなっている。
図5および図9に示すように、レール間隔の広い第一のレール60を延長して格納容器30および外部遮蔽壁31内の原子炉10の建屋付近まで設置しようとすると、第一のレール延長部62は蒸気発生器20の遮蔽壁21や屋内揚重設備51と干渉する。よって、第一のレール60は屋外揚重設備50から格納容器30および外部遮蔽壁31の仮開口32内側付近まで設置し、格納容器30および外部遮蔽壁31の仮開口32外側付近から原子炉10の建屋付近までは、格納容器30および外部遮蔽壁31内の諸設備との干渉を回避できる程度のレール間隔の狭い第二のレール61を設置する。
図7および図8に示すように、第一のレール60および第二のレール61の上には、二つの搬送台車130a、130bを設置する。搬送台車130a、130bは、搬送物である廃棄容器40を前後の二点で支え、レール上を搬送する手段である。一方の搬送台車130aの下部に、第一のレール60に対応する第一のローラー装置131aと第二のレール61に対応する第二のローラー装置132aを取付け、他方の搬送台車130bの下部に、第一のレール60に対応する第一のローラー装置131bと第二のレール61に対応する第二のローラー装置132bを取付けることで、搬送台車130a、130bは図示しない横引きジャッキによって第一のレール60上および第二のレール61上を円滑に移動可能となっている。
また、第一のレール60に対応した第一のローラー装置131a、131bと搬送台車130a、130b端部の脱着部133a、133b(図6)は着脱可能となっている。図9に示すように、搬送台車130a、130bが格納容器30の屋内を移動する際、つまり、搬送台車130a、130bが完全に第二のレール61に載っている状態では、搬送台車130a、130bの第一のローラー装置131a、131bおよび脱着部133a、133bが格納容器30および外部遮蔽壁31の屋内にある諸設備と干渉するのを避けるため、第一のローラー装置131a、131bと脱着部133a、133bを外す。
本実施例の原子力プラント1では、レール間隔の広い第一のレール60とレール間隔の狭い第二のレール61において、廃棄容器40を搬送する搬送台車130a、130bのレール乗継が行われる。よって、レール間隔の異なる第一のレール60と第二のレール61は、それらの端部を水平面内でオーバーラップさせて設置される。この第一のレール60と第二のレール61のオーバーラップさせた部分がレール乗継部となる。搬送台車130a、130bによる第一のレール60から第二のレール61への乗継、または第二のレール61から第一のレール60への乗継は、このレール乗継部を経てなされる。
図1、図2および図3に示すように、第一のレール60における乗継が行われる一端側には、搬送台車130a、130bが接して移動する第一の上面91に対して低い第二の上面92を形成し、第一の上面91と第二の上面92を緩やかな勾配の傾斜面90で繋ぐ。第一の上面91と第二の上面92の高低差は、製作誤差や据付誤差により第一のレール60と第二のレール61に生じ得る高低差よりも大きくすることが好ましい。
更に、第一のレール60に、第一の上面91と傾斜面90および第二の上面92に亘って第一の取付け溝70を形成し、第一の衝撃吸収部材80を設置する。第一の衝撃吸収部材80には、搬送台車130a、130bが接して移動する第一の上面101に対して低い、第二の上面102を形成し、第一の上面101と第二の上面102は緩やかな勾配の傾斜面100で繋ぐ。後述する高さ調整を考慮すると、第一のレール60の傾斜面90と第一の衝撃吸収部材80の傾斜面100を同一の傾斜とすることが好ましい。
第二のレール61の乗継が行われる一端側には、搬送台車130a、130bが接して移動する第一の上面111に対して低い第二の上面112を形成し、第一の上面111と第二の上面112を緩やかな勾配の傾斜面110で繋ぐ。第一の上面111と第二の上面112の高低差は、製作誤差や据付誤差により第一のレール60と第二のレール61に生じ得る高低差よりも大きくすることが好ましい。
更に、第二のレール61に、第一の上面111と傾斜面110および第二の上面112に亘って第二の取付け溝71を形成し、第二の衝撃吸収部材81を設置する。第二の衝撃吸収部材81には、搬送台車130a、130bが接して移動する第一の上面121に対して低い第二の上面122を形成し、第一の上面121と第二の上面122は緩やかな勾配の傾斜面120で繋ぐ。後述する高さ調整を考慮すると、第二のレール61の傾斜面110と第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120を同一の傾斜とすることが好ましい。
本実施例では、第一のレール60の傾斜面90、第一の衝撃吸収部材80の傾斜面100、第二のレール61の傾斜面110および第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120は、何れも勾配1/100程度の傾斜とする。傾斜の勾配は本実施例に限定されず、勾配1/200の傾斜でも良く、それぞれ同一の傾斜でなくとも良い。搬送台車130a、130bの第一のローラー装置131a、131bおよび第二のローラー装置132a、132bに許容使用角度等が設定されている場合には、その許容値以下の勾配となる傾斜とする。また、円滑な搬送を可能とする緩やかな傾斜は直線的ではなく、湾曲していても良い。
第一のレール60および第二のレール61における搬送台車130a、130bのレール乗継は、第一の衝撃吸収部材80の傾斜面100または第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120のどちらか一方を介して行われる。よって、第一のレール60と第二のレール61を水平面内においてレール長さ方向でオーバーラップするように設置し、第一の衝撃吸収部材80の傾斜面100が第二の衝撃吸収部材81の第一の上面121とレール長さ方向でラップする位置に設置し、第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120が第一の衝撃吸収部材80の第一の上面101とレール長さ方向でラップする位置になるように設置する。
第一の衝撃吸収部材80および第二の衝撃吸収部材81は、搬送物が通過する際に圧縮変形(弾性変形または塑性変形)を起こすことで衝撃を緩和させるためにあり、搬送物の質量に対し僅かに圧縮変形を起こす材料が好ましい。本実施例では、第一の衝撃吸収部材80および第二の衝撃吸収部材81を超高分子ポリエチレン(UHMW−PE)とするが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やMCナイロン(登録商標)などのエンジニアリングプラスティックでも良い。
図1に示すように、第一の衝撃吸収部材80と第一のレール60との間には薄板状の第一の高さ調整部材140を設置し、第二の衝撃吸収部材81と第二のレール61との間には薄板状の第二の高さ調整部材141を設置する。これにより、第一の衝撃吸収部材80および第二の衝撃吸収部材81の設置高さを容易に調整可能としている。
第一の衝撃吸収部材80および第二の衝撃吸収部材81は衝撃を緩和させるためにあるので、第一の衝撃吸収部材80の第一の上面101および傾斜面100は第一のレール60の第一の上面91および傾斜面90よりも僅かに出ており、第二の衝撃吸収部材81の第一の上面121および傾斜面120は第二のレール61の第一の上面111および傾斜面110よりも僅かに出ていることが好ましい。なお、第一のローラー装置131a、131bおよび第二の132a、132bに許容使用角度等が設定されている場合には、第一のレール60の第一の上面91と第一の衝撃吸収部材80の第一の上面101との段差、および第二のレール61の第一の上面111と第二の衝撃吸収部材81の第一の上面121との段差を第一のローラー装置131a、131bおよび第二のローラー装置132a、132bが許容値以内で通過できるように、第一の衝撃吸収部材80および第二の衝撃吸収部材81の高さ調整を行う。もちろん、第一の衝撃吸収部材80および第二の衝撃吸収部材81の高さ調整を行うことで、第一の衝撃吸収部材80の第一の上面101と第二の衝撃吸収部材81の第一の上面121との高低差を無くしても良い。
次いで、本実施例の原子力プラント1における廃棄容器40を搬送する動作について説明する。
図5に示すように、廃棄容器40は輸送車両150によって運ばれ、格納容器30および外部遮蔽壁31の屋外に仮設した屋外揚重設備50の位置に到達する。図7に示すように、廃棄容器40を屋外揚重設備50によって第一のレール60よりも上方へ持上げ、持上げられた廃棄容器40と第一のレール60との間に搬送台車130a、130bを挿入する。廃棄容器40を屋外揚重設備50によって搬送台車130a、130b上に降ろし、廃棄容器40のレール搬送が可能となる。
廃棄容器40を載せた搬送台車130a、130bを、第一のローラー装置131a、131bによって第一のレール60上を仮開口32に向けて移動させる。搬送台車130a、130bは、第一のレール60に対応した第一のローラー装置131a、131bが第一のレール60と接し、第二のレール61に対応した第二のローラー装置132a、132bは浮いている状態である。
図1および図4に示すように、廃棄容器40を載せた搬送台車130a、130bが格納容器30および外部遮蔽壁31の仮開口32付近、つまり第一のレール60と第二のレール61とのレール乗継部に差し掛かると、まず一方の搬送台車130aの第一のローラー装置131aが第一のレール60の第一の上面91上から第一の衝撃吸収部材80の第一の上面101上へ移動する。第一のレール60の第一の上面91と第一の衝撃吸収部材80の第一の上面101の高低差は、第一の衝撃吸収部材80の下部に設置した第一の高さ調整部材140によって調整され、第一のローラー装置131a、131bが許容使用角度以内で通過できる高さとされているので、第一のローラー装置131aは問題なく移動することができる。また、第一のローラー装置131aの移動において第一の衝撃吸収部材80が僅かに圧縮変形を起こすことで、第一のローラー装置131aのローラー部材134の接触面が広くなって局所的な荷重を抑えることができる。更には、第一のレール60の第一の上面91と第一の衝撃吸収部材80の第一の上面101の高低差がより小さくなるので、第一のローラー装置131aに掛かる負担も軽減される。後に続く他方の搬送台車130bの通過についても上記と同様である。
次いで、一方の搬送台車130aは、第一の衝撃吸収部材80の第一の上面101上から第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120上へ移動する。第二のローラー装置132aが第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120上へ乗り上げることで、第一のローラー装置131aは第一の衝撃吸収部材80の第一の上面101から離れ浮いた状態になる。第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120は、第二のローラー装置132a、132bが許容使用角度以内で通過できる勾配としているので、第二のローラー装置132aは問題なく移動することができる。第一の衝撃吸収部材80と第二の衝撃吸収部材81における乗継は、第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120を介して行われるので、搬送台車130aは円滑に乗継がれる。また、第一のローラー装置131aおよび第二のローラー装置132aの移動において、第一の衝撃吸収部材80および第二の衝撃吸収部材81が僅かに圧縮変形を起こすことで、第一のローラー装置131aおよび第二のローラー装置132aのローラー部材134との接触面が広くなって局所的な荷重を抑えることができる。後に続く他方の搬送台車130bの通過についても上記と同様である。
次いで、一方の搬送台車130aは、第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120上から第二の衝撃吸収部材81の第一の上面121上へ移動する。第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120は緩やかな勾配であるので、第二のローラー装置132aの移動において大きな衝撃は生じない。また、第二の衝撃吸収部材81が僅かに圧縮変形を起こすことで、第二のローラー装置132aのローラー部材134との接触面が広くなって局所的な荷重を抑えることができる。後に続く他方の搬送台車130bの通過についても上記と同様である。
更に進んで、一方の搬送台車130aは、第二の衝撃吸収部材81の第一の上面121上から第二のレール61の第一の上面111上へと移動する。第二の衝撃吸収部材81の第一の上面121と第二のレール61の第一の上面111の高低差は、第二の衝撃吸収部材81の下部に設置した第二の高さ調整部材141によって調整され、第二のローラー装置132a、132bが許容使用角度以内で通過できる高さとしているので、第二のローラー装置132aは問題なく移動することができる。また、第二のローラー装置132aの移動において第二の衝撃吸収部材81が僅かに圧縮変形を起こすことで、第二のローラー装置132aのローラー部材134との接触面が広くなって局所的な荷重を抑えることができる。更には、第二の衝撃吸収部材81の第一の上面121と第二のレール61の第一の上面111の高低差がより小さくなるので、第二のローラー装置132aに掛かる負担も軽減される。後に続く他方の搬送台車130bの通過についても上記と同様である。
図9に示すように、第二のレール61上に移動した搬送台車130aは、第一のレール60に対応したローラー部材134および着脱部133aが取外されて、格納容器30内の諸設備と干渉せずに原子炉10の建屋付近の所定位置まで搬送される。後に続く他方の搬送台車130bの通過についても上記と同様である。
屋内揚重設備51によって廃棄容器40が持上げられ、廃棄物が収容される。廃棄物を収容した廃棄容器40は、再び第二のレール61上にある搬送台車130a、130bに載せられる。
廃棄物を収容した廃棄容器40の搬出は、空の廃棄容器40を搬入した手順の逆であり、動作も同様であるので、説明を省略する。
もちろん、レール乗継構造を備えた搬送装置は本実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能である。
なお、図1においては、第一のレール60の傾斜面90、第一の衝撃吸収部材80の傾斜面100、第二のレール61の傾斜面110、第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120を分かり易くするために、第一のレール60と第二のレール61の相対的な取付け誤差、第一のレール60の第一の上面91と第一の衝撃吸収部材81の第一の上面101と第二のレール61の第一の上面111と第二の衝撃吸収部材81の第一の上面121における各々の高低差、第一のレール60の傾斜面90と第一の衝撃吸収部材80の傾斜面100と第二のレール61の傾斜面110と第二の衝撃吸収部材81の傾斜面120における勾配および傾斜範囲を誇張して描いている。
搬送台車130a、130bは、第一のレール60の傾斜面90または第二のレール61の傾斜面110のどちらか一方を通過し、他方を通過しない。また、搬送台車130a、130bは、第一のレール60の第二の上面92および第二のレール61の第二の上面112を通過しない。よって、搬送台車130a、130bが通過しない部分を形成しなくとも良い。
また、第一の衝撃吸収部材80および第二の衝撃吸収部材81は、衝撃を緩和させるためにある。よって、搬送台車130a、130bを円滑に移動させるだけであれば、衝撃吸収部材を設置しなくとも良い。
例えば、図10に示すように、第一のレール200には第一の上面201に対して低い第二の上面および傾斜面を設けず、第二のレール210には乗継が行われる一端側に傾斜面211を設け、第一の上面210に対して低い第二の上面を設けない構造とする。この構造でも、搬送物のレール乗継を円滑に行うことは可能である。もちろん、前述の実施例と同様に、第一のローラー装置131a、131bおよび第二のローラー装置132a、132bに許容使用角度等が設定されている場合には、その許容値以下となるように第二のレール210の傾斜面211の勾配を設定する。また、傾斜面211は直線的ではなく、湾曲していても良い。
なお、図10においては、第二のレール210の傾斜面211を分かり易くするために、第一のレール200と第二のレール210の相対的な取付け誤差、第一のレール200の第一の上面201と第二のレールの第一の上面210の高低差、第二のレール210の傾斜面211の勾配および傾斜範囲を誇張して描いている。
1 原子力プラント
10 原子炉
20 蒸気発生器
21 遮蔽壁
30 格納容器
31 外部遮蔽壁
32 仮開口
40 廃棄容器
50 屋外揚重設備
51 屋内揚重設備
60 第一のレール
61 第二のレール
62 第一のレール延長部
70 第一の取付け溝
71 第二の取付け溝
80 第一の衝撃吸収部材
81 第二の衝撃吸収部材
90 第一のレールの傾斜面
91 第一のレールの第一の上面
92 第一のレールの第二の上面
100 第一の衝撃吸収部材の傾斜面
101 第一の衝撃吸収部材の第一の上面
102 第一の衝撃吸収部材の第二の上面
110 第二のレールの傾斜面
111 第二のレールの第一の上面
112 第二のレールの第二の上面
120 第二の衝撃吸収部材の傾斜面
121 第二の衝撃吸収部材の第一の上面
122 第二の衝撃吸収部材の第二の上面
130a 搬送台車A
130b 搬送台車B
131a 搬送台車Aの第一のローラー装置
131b 搬送台車Bの第一のローラー装置
132a 搬送台車Aの第二のローラー装置
132b 搬送台車Bの第二のローラー装置
133a 搬送台車Aの脱着部
133b 搬送台車Bの脱着部
134 ローラー部材
140 第一の高さ調整部材
141 第二の高さ調整部材
150 輸送車両
200 第一のレール
201 第一のレールの第一の上面
210 第二のレール
211 第二のレールの第一の上面
212 第二のレールの傾斜面

Claims (3)

  1. レール間隔の異なる二組のレールを、それらの端部を水平面内においてオーバーラップさせて設置し、前記二組のレールのオーバーラップさせた部分をレール乗継部として、一方のレールから他方のレールへ搬送台車が乗り継いで移動できるようにした搬送装置において、
    前記二組のレールの少なくとも一方のレールの前記レール乗継部の上面に開口して形成される溝と、前記溝に設けられる衝撃吸収部材とを備え、
    前記衝撃吸収部材は、前記搬送台車と接触する上面に傾斜面が形成されて成る
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記搬送台車が、多数のローラー部材を有するローラー装置を備えたものであり、
    前記ローラー装置が、許容使用角度を設定されたものであり、
    前記傾斜面が、前記許容使用角度以下の勾配のものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記衝撃吸収材の下部に一枚あるいは複数枚の高さ調整部材を設置した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
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