JP5899721B2 - 発泡壁紙の製造方法 - Google Patents
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Description
1. 以下の工程1〜4を順に含む、発泡壁紙の製造方法:
(1)発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層を用意する工程1、
(2)前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に40〜250μm径の貫通孔を形成する工程2、
(3)繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する工程3、及び
(4)前記発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させる工程4。
2. 前記工程1において、非発泡樹脂層A、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bからなる樹脂層を用意し、前記工程3において、前記樹脂層の前記非発泡樹脂層Bを前記繊維質基材に接着させる、上記項1に記載の発泡壁紙の製造方法。
3. 前記非発泡樹脂層Bは、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を含有する、上記項2に記載の発泡壁紙の製造方法。
4. 前記工程1〜3のいずれかにおいて、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に対して電子線を照射する工程を含む、上記項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙の製造方法。
5. 前記工程4の後において、発泡後の樹脂層にエンボス加工を施す工程を含む、上記項1〜4のいずれかに記載の発泡壁紙の製造方法。
(1)発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層を用意する工程1、
(2)前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に貫通孔を形成する工程2、
(3)繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する工程3、及び
(4)前記発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させる工程4、
を順に含む。
工程1では、発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層を用意する。つまり、工程1では発泡剤含有樹脂層を単層で形成してもよく、あるいは発泡剤含有樹脂層を有する複数層からなる樹脂層(例えば、非発泡樹脂層A、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bからなる樹脂層)を形成してもよい。以下の説明では、便宜的にこれらを「樹脂層」と総称し、樹脂層には発泡剤含有樹脂層単層の場合も含むものとして説明する。
発泡剤含有樹脂層を製膜後、発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより、発泡樹脂層形成される。
発泡剤含有樹脂層は、その片面又は両面に非発泡樹脂層を有していてもよい。例えば、発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層が、非発泡樹脂層A、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bからなる樹脂層であることが好ましい。
樹脂層を用意する方法としては、特に限定されず、例えば、Tダイ押出し機による単層押出し又は多層同時押出し等が挙げられる。発泡剤含有樹脂層がその片面又は両面に非発泡樹脂層を有する場合には、Tダイ押出し機による同時押出し製膜が好適である。例えば、両面に非発泡樹脂層を有する場合には、3つの層に対応する溶融樹脂を同時に押出すことにより3層の同時成膜が可能なフィードブロック方式やマルチマニホールドタイプのTダイを用いることができる。
工程2では、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に貫通孔を形成する。前記樹脂層に対して貫通孔を形成することにより、発泡壁紙とした場合の通気性を向上させることができ、透湿度を調節することができる。また、後述の工程3において繊維質基材に樹脂層を積層する前に、樹脂層に貫通孔を形成するので、繊維質基材を傷つけることなくことができる。その結果、発泡壁紙としての引張強度を維持することができる。また、この方法によれば、繊維質基材に樹脂層を積層した後の穿孔底面部に樹脂が残ることない。更に、その貫通孔は、下地の繊維質基材まで貫通する様な全層貫通ではないため、発泡壁紙を貼り付ける際の接着剤塗布時においても、穿孔部からの接着剤の染み出しも無い。
工程3では、繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する。例えば、前記樹脂層が発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Aを溶融押し出しにより積層したものである場合、前記樹脂層の発泡剤含有樹脂層側に紙質基材を積層する。また、前記樹脂層が非発泡樹脂層B、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Aの順となるように溶融押し出しにより積層したものである場合、前記樹脂層の非発泡樹脂層B側を繊維質基材に接着させる。なお、本発明において、少なくとも樹脂層を、紙質基材に積層したものを発泡壁紙用原反という。
工程4では、発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させて、発泡樹脂層を形成する。
(i)電子線の照射
本発明では、前記工程4の前、すなわち発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させる前の工程1〜3のいずれかの工程において、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に対して電子線を照射することができる。
発泡剤含有樹脂層の表面(又は非発泡樹脂層Aの表面)には、必要に応じて絵柄模様層を形成してもよい。
発泡剤含有樹脂層又は絵柄模様層の表面には艶調整及び/又は表面の保護を目的として表面保護層を更に設けることができる。
本発明では、前記工程4の後において、発泡後の樹脂層の表面(おもて面)にエンボス加工を施すことが好ましい。エンボス加工によりエンボス模様を付すことができる。
tk:王研式透気度試験機による透気抵抗度指示値の平均値(s)である。測定装置としては、JIS P 8117:2009 紙及び板紙−透気度及び透気抵抗度試験方法(中間領域)−ガーレー法 6 王研式試験機法 を使用することができる。
3種3層マルチマニホールドTダイ押出し機を用いて、非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B(接着樹脂層)の順に厚み8μm/70μm/8μmになるように押出し製膜した。これにより、非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層Bからなる樹脂層を得た。
実施例1の非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B/繊維質基材からなる発泡壁紙用原反を得た後で、レーザー穿孔加工機を用いて、全層貫通する穿孔加工を行った以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を得た。
実施例1の非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B/繊維質基材からなる発泡壁紙用原反を得た後で、剣山状の針ロールを用いて、全層貫通する穿孔加工を行った以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を得た。
実施例1の非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B/繊維質基材からなる発泡壁紙用原反を得た後で、剣山状の針ロールを用いて、樹脂層のみが貫通するよう穿孔加工を行った以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を得た。
実施例1及び比較例1〜3で作製した発泡壁紙について、湿潤引張強度を評価した。その結果を下記表1に示す。
○:縦方向、横方向共、湿潤引張強度が10N以上である。
×:縦方向、横方向の両方またはどちらか一方の湿潤引張強度が10N未満である。
実施例1及び比較例1〜3で作製した発泡壁紙について、糊染みだしを評価した。その結果を下記表1に示す。
○:呈色なし。
△:穴以外の部分にも僅かに呈色が確認される。
実施例1及び比較例1〜3で作製した発泡壁紙について、貼り付け乾燥性を評価した。その結果を下記表1に示す。
(このとき、400時間放置時、質量変化なしを100%乾燥とした。)
○:24時間放置で乾燥が80%以上である。
×:24時間放置で乾燥が80%未満である。
2. 非発泡樹脂層B
3. 発泡剤含有樹脂層
3’. 発泡樹脂層
4. 非発泡樹脂層A
Claims (5)
- 以下の工程1〜4を順に含む、発泡壁紙の製造方法:
(1)発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層を用意する工程1、
(2)前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に40〜250μm径の貫通孔を形成する工程2、
(3)繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する工程3、及び
(4)前記発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させる工程4。 - 前記工程1において、非発泡樹脂層A、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bからなる樹脂層を用意し、前記工程3において、前記樹脂層の前記非発泡樹脂層Bを前記繊維質基材に接着させる、請求項1に記載の発泡壁紙の製造方法。
- 前記非発泡樹脂層Bは、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を含有する、請求項2に記載の発泡壁紙の製造方法。
- 前記工程1〜3のいずれかにおいて、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に対して電子線を照射する工程を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙の製造方法。
- 前記工程4の後において、発泡後の樹脂層にエンボス加工を施す工程を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の発泡壁紙の製造方法。
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