JP5899721B2 - 発泡壁紙の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡壁紙の製造方法に関する。
従来、発泡壁紙としては、繊維質基材に発泡樹脂層を形成させたものが知られている。また、近年では、通気性を持たせる等の機能性に優れた発泡壁紙が開発されている。例えば、特許文献1には、紙質基材に樹脂層を形成させた壁紙において、貼り付け時の接着剤の乾燥を促進させ、下地の通気性を確保するために、表面層上から多数の微細な孔を設けたものが記載されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された壁紙では、壁紙全体において、壁紙表面から紙質基材まで貫通孔が形成されているため、壁紙としての引張強度が低下して施工時に破れやすく、また、その貫通孔部分から、施工時に接着剤が染み出すという問題がある。
従って、引張強度を維持しつつ通気性を向上させ、更に施工時に接着剤が染み出すことがない発泡壁紙の製造方法の開発が望まれている。
特開2003−278099号公報
本発明は、引張強度を維持しつつ通気性を向上させ、更に施工時に接着剤が染み出すことがない発泡壁紙の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、特定の製造工程を含む製造方法によって発泡壁紙を製造することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の発泡壁紙の製造方法に関する。
1. 以下の工程1〜4を順に含む、発泡壁紙の製造方法:
(1)発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層を用意する工程1、
(2)前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に40〜250μm径の貫通孔を形成する工程2、
(3)繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する工程3、及び
(4)前記発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させる工程4。
2. 前記工程1において、非発泡樹脂層A、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bからなる樹脂層を用意し、前記工程3において、前記樹脂層の前記非発泡樹脂層Bを前記繊維質基材に接着させる、上記項1に記載の発泡壁紙の製造方法。
3. 前記非発泡樹脂層Bは、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を含有する、上記項2に記載の発泡壁紙の製造方法。
4. 前記工程1〜3のいずれかにおいて、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に対して電子線を照射する工程を含む、上記項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙の製造方法。
5. 前記工程4の後において、発泡後の樹脂層にエンボス加工を施す工程を含む、上記項1〜4のいずれかに記載の発泡壁紙の製造方法。
以下、本発明の発泡壁紙の製造方法について詳細に説明する。
本発明の発泡壁紙の製造方法は、以下の工程1〜4:
(1)発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層を用意する工程1、
(2)前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に貫通孔を形成する工程2、
(3)繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する工程3、及び
(4)前記発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させる工程4、
を順に含む。
上記発泡壁紙の製造方法は、工程2において発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に貫通孔を形成した後、工程3において繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層するため、繊維質基材を傷つけることなく樹脂層に貫通孔を形成することができる。この方法によれば、繊維質基材に樹脂層を積層した後の穿孔底面部に樹脂が残ることがない。そのため、発泡壁紙の通気性を確保し、透湿度を調整することができる。更に、その貫通孔は、下地の繊維質基材まで貫通する様な全層貫通ではないため、発泡壁紙を貼り付ける際の接着剤塗布時においても、穿孔部からの接着剤の染み出しも無い。
この様に、上記製造方法によれば、引張強度を維持しつつ通気性を向上させ、更に施工時に接着剤が染み出すことがない発泡壁紙を得ることができる。
以下、本発明の製造方法について詳細に説明する。
(1)工程1
工程1では、発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層を用意する。つまり、工程1では発泡剤含有樹脂層を単層で形成してもよく、あるいは発泡剤含有樹脂層を有する複数層からなる樹脂層(例えば、非発泡樹脂層A、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bからなる樹脂層)を形成してもよい。以下の説明では、便宜的にこれらを「樹脂層」と総称し、樹脂層には発泡剤含有樹脂層単層の場合も含むものとして説明する。
(i)発泡剤含有樹脂層
発泡剤含有樹脂層を製膜後、発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより、発泡樹脂層形成される。
本発明で用いる発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分としてオレフィン系樹脂を含有することが好ましく、1)ポリエチレン(PE)及び2)エチレンとエチレン以外の成分とをモノマーとするエチレン共重合体(以下、「エチレン共重合体」と略記する)の少なくとも1種を含有することが好ましい。
ポリエチレンは、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が広く使用できるが、この中でも低密度ポリエチレンが好ましい。
エチレン共重合体は融点及びMFRの観点で押出し製膜に適している。エチレン共重合体としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−αオレフィン共重合体等が挙げられる。
これらのエチレン共重合体は単独又は2種以上を混合して使用できる。これらのエチレン共重合体の中でも特にエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体及びエチレン−メタクリル酸共重合体の少なくとも1種が好ましく、これらと他の樹脂とを併用する場合には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体及びエチレン−メタクリル酸共重合体の少なくとも1種の含有量は、70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。
また、エチレン共重合体は、エチレン以外のモノマーの含有量としては、5〜25質量%が好ましく、9〜20質量%がより好ましい。このような共重合比率を採用することにより、押出し製膜性がより高まる。具体例としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニルの共重合比率(VA量)としては9〜25質量%が好ましく、9〜20質量%がより好ましい。エチレン−メチルメタクリレート共重合体は、メチルメタクリレートの共重合比率(MMA量)としては5〜25質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。また、エチレン−メタクリル酸共重合体は、メタクリル酸の共重合比率(MAA量)としては2〜15質量%が好ましく、5〜11質量%がより好ましい。
本発明では、発泡剤含有樹脂層に含まれる樹脂成分は、JIS K 6922に記載の190℃、荷重21.18Nの条件で測定したMFR(メルトフローレート)が10〜100g/10分であることが好ましい。MFRが上記範囲内の場合には、発泡剤含有樹脂層を押出し製膜により形成する際のせん断発熱等による温度上昇が少なく、非発泡状態で製膜できるため、後に絵柄模様層を形成する場合には、平滑な面に印刷処理をすることができて柄抜け等が少ない。MFRが大きすぎる場合は、樹脂が軟らかすぎることにより、製膜に適した溶融張力が十分に得られず、形成される発泡樹脂層の耐傷性が不十分となるおそれがある。
発泡剤含有樹脂層を形成する樹脂組成物としては、例えば、上記樹脂成分、無機充填剤、顔料、熱分解型発泡剤、発泡助剤、架橋助剤等を含む樹脂組成物を好適に使用できる。その他にも、安定剤、滑剤等を添加剤として使用できる。
熱分解型発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾビスホルムアミド等のアゾ系;オキシベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、パラトルエンスルホニルヒドラジド等のヒドラジド系などが挙げられる。熱分解型発泡剤の含有量は、発泡剤の種類、発泡倍率等に応じて適宜設定できる。発泡倍率の観点からは、7倍以上、好ましくは7〜10倍程度であり、熱分解型発泡剤は、樹脂成分100質量部に対して、1〜20質量部程度とすることが好ましい。
発泡助剤は、使用する樹脂により適宜選定されるが、一般的には金属酸化物及び/又は脂肪酸金属塩が好ましく、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カルシウム、オクチル酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸カルシウム、ラウリン酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等を使用することができる。これらの発泡助剤の含有量は、樹脂成分100質量部に対して、0.3〜10質量部程度が好ましく、1〜5質量部程度がより好ましい。
なお、使用樹脂がEMAA及び/又はEAAのとき、ADCA発泡剤と組み合わせて用いる場合には、発泡工程おいて、EMAA及び/又はEAAのアクリル酸部と金属系発泡助剤反応により発泡助剤としての効果が損なわれるという問題がある。そのため、EMAA及び/又はEAAとADCA発泡剤とを組み合わせて用いる場合には、特開2009-197219号公報に説明されている通り、発泡助剤としてカルボン酸ヒドラジド化合物又はアジピン酸ジヒドラジド(ADHS)を用いることが好ましい。このとき、カルボン酸ヒドラジド化合物又はアジピン酸ジヒドラジドはADCA発泡剤1質量部に対して0.2〜1質量部程度用いることが好ましい。
無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、モリブデン化合物等が挙げられる。無機充填剤を含むことにより、目透き抑制効果、表面特性向上効果等が得られる。無機充填剤の含有量は、樹脂成分100質量部に対して0〜100質量部程度が好ましく、20〜70質量部程度がより好ましい。
顔料については、無機顔料として、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、黄鉛、モリブデートオレンジ、カドミウムイエロー、ニッケルチタンイエロー、クロムチタンイエロー、酸化鉄(弁柄)、カドミウムレッド、群青、紺青、コバルトブルー、酸化クロム、コバルトグリーン、アルミニウム粉、ブロンズ粉、雲母チタン、硫化亜鉛等が挙げられる。また、有機顔料として、例えば、アニリンブラック、ペリレンブラック、アゾ系(アゾレーキ、不溶性アゾ、縮合アゾ)、多環式(イソインドリノン、イソインドリン、キノフタロン、ペリノン、フラバントロン、アントラピリミジン、アントラキノン、キナクリドン、ペリレン、ジケトピロロピロール、ジブロムアンザントロン、ジオキサジン、チオインジゴ、フタロシアニン、インダントロン、ハロゲン化フタロシアニン)等が挙げられる。顔料の含有量は、樹脂成分100質量部に対して10〜50質量部程度が好ましく、15〜30質量部程度がより好ましい。
本発明では、発泡剤含有樹脂層は電子線照射により樹脂架橋されていてもよい。発泡剤含有樹脂層に電子線を照射する方法及び発泡させる方法としては、後記の製造方法に記載された方法に従って実施すればよい。なお、発泡剤含有樹脂層の厚さは40〜100μm程度が好ましく、発泡後の発泡樹脂層の厚さは300〜700μm程度が好ましい。
(ii)非発泡樹脂層A及びB
発泡剤含有樹脂層は、その片面又は両面に非発泡樹脂層を有していてもよい。例えば、発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層が、非発泡樹脂層A、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bからなる樹脂層であることが好ましい。
発泡剤含有樹脂層の裏面(基材が積層される面)には、基材との接着力を向上させる目的で非発泡樹脂層B(接着樹脂層)を有してもよい。
非発泡樹脂層B(接着樹脂層)の樹脂成分としては、特に限定はないが、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が好ましい。EVAは公知又は市販のものを使用することができる。特に、酢酸ビニル成分(VA成分)が10〜46質量%であるものが好ましく、15〜41質量%であるものがより好ましい。
非発泡樹脂層B(接着樹脂層)の厚さは限定的ではないが、5〜50μm程度が好ましい。
発泡剤含有樹脂層の上面には、絵柄模様層を形成する際の絵柄模様を鮮明にしたり発泡樹脂層の耐傷性を向上させたりする目的で非発泡樹脂層Aを有してもよい。
非発泡樹脂層Aの樹脂成分としては、ポリオレフィン系樹脂、メタクリル系樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられ、その中でもポリオレフィン系樹脂が好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等の樹脂単体、炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)等のエチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂ケン化物、アイオノマー等の少なくとも1種が挙げられる。これらの樹脂成分は単独又は2種以上を混合して使用できる。
また、特に優れた耐スクラッチ性、耐摩耗性を得るためには、前記樹脂成分として、アクリル酸(CH=CHCOOH)及びメタクリル酸(CH=C(CH)COOH)の少なくとも1種のモノマーとエチレンとの組み合わせにより得られる共重合体を樹脂成分として好適に用いることができる。より具体的には、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体及びアイオノマー樹脂の少なくとも1種を用いることが望ましい。アイオノマー樹脂としては、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間をナトリウム、亜鉛等の金属のイオンで分子間結合した構造を有する樹脂が使用できる。このような樹脂成分を用いる場合には、特に樹脂中の水素結合等に起因する強固な層を形成することができる。前記共重合体におけるアクリル酸又はメタクリル酸の含有量は限定的ではないが、15質量%以下が好ましく、4〜15質量%程度がより好ましい。これらの樹脂としては、市販品を使用することができる。
前記樹脂組成物には、公知の添加剤を配合することもできる。その場合、樹脂組成物中の前記樹脂成分の含有量は限定的ではないが、通常70〜100質量%の範囲内で適宜設定することが好ましい。
非発泡樹脂層Aの厚さは限定的ではないが、3〜50μm程度が好ましく、特に5〜20μm程度がより好ましい。
本発明では、後記製造上の観点からも、基材上に非発泡樹脂層B、発泡剤含有樹脂層及非泡樹脂層Aが順に形成された態様が好ましい。
非発泡樹脂層Aの樹脂成分のメルトフローレート値は、用いる樹脂成分の種類等によるが、一般に10g/10分以上の範囲内で適宜設定すれば良い。通常は10〜100g/10分、特に10〜95g/10分、さらに20〜80g/10分の範囲にあることが好ましい。このような数値範囲のものを使用することにより、より優れた耐スクラッチ性、耐摩耗性等を得ることができる。
(iii)各層の積層
樹脂層を用意する方法としては、特に限定されず、例えば、Tダイ押出し機による単層押出し又は多層同時押出し等が挙げられる。発泡剤含有樹脂層がその片面又は両面に非発泡樹脂層を有する場合には、Tダイ押出し機による同時押出し製膜が好適である。例えば、両面に非発泡樹脂層を有する場合には、3つの層に対応する溶融樹脂を同時に押出すことにより3層の同時成膜が可能なフィードブロック方式やマルチマニホールドタイプのTダイを用いることができる。
なお、発泡剤含有樹脂層を形成する樹脂組成物に無機充填剤が含まれる場合であって、発泡剤含有樹脂層を押出し製膜により形成する場合には、押出し機の押出し口(いわゆるダイスリップ)に無機充填剤の残渣(いわゆる目やに)が発生し易く、これが発泡剤含有樹脂層表面の異物となり易い。そのため、発泡剤含有樹脂層を形成する樹脂組成物に無機充填剤が含まれる場合には、上記のように3層同時押出し製膜することが好ましい。その場合には、非発泡樹脂層A及び非発泡樹脂層Bを、無機充填剤を含まない層として、発泡剤含有樹脂層とともに同時押出し成形することが好ましい。即ち、発泡剤含有樹脂層を非発泡樹脂層によって挟み込んだ態様で同時押出し製膜することにより、前記目やにの発生を抑制することができる。
(2)工程2
工程2では、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に貫通孔を形成する。前記樹脂層に対して貫通孔を形成することにより、発泡壁紙とした場合の通気性を向上させることができ、透湿度を調節することができる。また、後述の工程3において繊維質基材に樹脂層を積層する前に、樹脂層に貫通孔を形成するので、繊維質基材を傷つけることなくことができる。その結果、発泡壁紙としての引張強度を維持することができる。また、この方法によれば、繊維質基材に樹脂層を積層した後の穿孔底面部に樹脂が残ることない。更に、その貫通孔は、下地の繊維質基材まで貫通する様な全層貫通ではないため、発泡壁紙を貼り付ける際の接着剤塗布時においても、穿孔部からの接着剤の染み出しも無い。
樹脂層に貫通孔を形成する穿孔加工は、針などによる樹脂層を突き破る方法、打ち抜き加工、及びレーザービームによる焼き抜き加工がある。これら穿孔加工の中でも、より確実に貫通孔を形成することができ、穿孔部に被穿孔層が残らないという理由から、打ち抜き加工又はレーザービームによる焼き抜き加工が好ましい。
打ち抜き加工としては、例えば、パンチング機による方法がある。レーザービームによる焼き抜き加工としては、例えば、レーザービーム穿孔機による方法がある。
樹脂層に貫通孔を形成するとき、穿孔加工を施すパターンとしては、樹脂層に対して格子状、千鳥状及び不規則状等、必要に応じて選定できる。
格子状の穿孔加工を施して、貫通孔を形成するときは、好ましくは1〜20mmピッチ、より好ましくは2〜10mmピッチである。前記「ピッチ」とは、隣接する孔の間隔である。
また、貫通孔の大きさとしては、目立ち難さという理由から、40〜250μm径の貫通孔が好ましく、50〜150μm径の貫通孔がより好ましい。
(3)工程3
工程3では、繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する。例えば、前記樹脂層が発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Aを溶融押し出しにより積層したものである場合、前記樹脂層の発泡剤含有樹脂層側に紙質基材を積層する。また、前記樹脂層が非発泡樹脂層B、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Aの順となるように溶融押し出しにより積層したものである場合、前記樹脂層の非発泡樹脂層B側を繊維質基材に接着させる。なお、本発明において、少なくとも樹脂層を、紙質基材に積層したものを発泡壁紙用原反という。
繊維質基材としては限定されず、公知の繊維質基材(裏打紙)などが利用できる。
具体的には、壁紙用一般紙(パルプ主体のシートを既知のサイズ剤でサイズ処理したもの);難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、リン酸グアジニン等の難燃剤で処理したもの);水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機添加剤を含む無機質紙;上質紙;薄用紙;繊維混抄紙(パルプと合成繊維を混合して抄紙したもの)などが挙げられる。
繊維質基材の坪量は限定的ではないが、50〜300g/m程度が好ましく、50〜120g/m程度がより好ましい。
繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する方法としては限定的ではない。例えば、繊維質基材と前記樹脂層とを加圧・積層するのが好ましい。特に、加圧・積層する前に、繊維質基材表面に加熱を行うことが好ましい。加熱温度は限定的ではないが、80〜160℃が好ましい。加熱時間は、加熱温度等に応じて適宜設定すればよい。
(4)工程4
工程4では、発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させて、発泡樹脂層を形成する。
加熱条件は、熱分解型発泡剤の分解により発泡樹脂層が形成される条件ならば限定されない。加熱温度は210〜250℃程度が好ましく220〜240℃程度がより好ましい。加熱時間は15〜50秒程度が好ましく、20〜45秒程度がより好ましい。
その他の工程
(i)電子線の照射
本発明では、前記工程4の前、すなわち発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させる前の工程1〜3のいずれかの工程において、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に対して電子線を照射することができる。
前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に対して電子線照射することにより、樹脂成分を架橋して、発泡樹脂層の表面強度、発泡特性等を調整することができる。電子線のエネルギーは、150〜250kV程度が好ましく、175〜200kV程度がより好ましい。照射量は、10〜100kGy程度が好ましく、10〜60kGy程度がより好ましい。電子線源としては、公知の電子線照射装置が使用できる。
この電子線照射は、後述する絵柄模様層や表面保護層を形成した後でもよい。発泡剤含有樹脂層の表面(又は非発泡樹脂層Aの表面)に電離放射線硬化型樹脂を含む表面保護層を積層した後に、電子線を照射する場合は、電子線照射によって発泡剤含有樹脂層及び表面保護層を同時に樹脂架橋させることができる。
電子線は、樹脂層のおもて面側から裏面側に向けて照射してもよく、また裏面側からおもて面側に向けて照射してもよい。なお、本明細書において、おもて面側とは樹脂層側をいい、裏面側とは繊維質基材側をいう。後述する図1では、上側がおもて面側であり、下側が裏面側である。
(ii)絵柄模様層の形成
発泡剤含有樹脂層の表面(又は非発泡樹脂層Aの表面)には、必要に応じて絵柄模様層を形成してもよい。
絵柄模様層は、樹脂層に意匠性を付与する。絵柄模様としては、例えば木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。絵柄模様は、発泡壁紙の種類に応じて選択できる。
絵柄模様層は、例えば、非発泡樹脂層Aのおもて面に絵柄模様を印刷することで形成できる。印刷手法としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷等が挙げられる。印刷インキとしては、着色剤、結着材樹脂、溶剤を含む印刷インキが使用できる。これらのインキは公知又は市販のものを使用してもよい。
着色剤としては、例えば、前記の発泡剤含有樹脂層で使用されるような顔料を適宜使用することができる。
結着材樹脂は、樹脂層の種類に応じて設定できる。例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アルキド系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素誘導体、ゴム系樹脂等が挙げられる。
溶剤(又は分散媒)としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の石油系有機溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸−2−メトキシエチル、酢酸−2−エトキシエチル等のエステル系有機溶剤;メチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系有機溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系有機溶剤;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤、;ジクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩素系有機溶剤;水などが挙げられる。これらの溶剤(又は分散媒)は、単独又は混合物の状態で使用できる。
絵柄模様層の厚みは、絵柄模様の種類より異なるが、一般には0.1〜10μm程度とすることが好ましい。
発泡剤含有樹脂層又は非発泡樹脂層Aに対して、絵柄模様層が密着し難い場合には、必要に応じて、層と層の間にプライマー層を介してもよい。
(iii)表面保護層の形成
発泡剤含有樹脂層又は絵柄模様層の表面には艶調整及び/又は表面の保護を目的として表面保護層を更に設けることができる。
表面保護層の種類は限定的ではない。アクリル系樹脂やウレタン系樹脂など絵柄模様層と同等な結着剤樹脂や溶剤を使用した1液硬化型または2液硬化型樹脂などが使用できる。
また、発泡壁紙の表面強度(耐スクラッチ性など)、耐汚染性及び絵柄模様層の保護等を目的として表面保護層を形成する場合には、電離放射線硬化型樹脂を樹脂成分として含有するものが好適である。電離放射線硬化型樹脂としては、電子線照射によってラジカル重合(硬化)するものが好ましい。
電離放射線硬化型樹脂としては特に限定されず、電子線の照射により重合架橋反応可能なラジカル重合性二重結合を分子中に含むプレポリマー(オリゴマーを含む)及び/又はモノマーを主成分とする透明性樹脂を使用できる。これらのプレポリマー又はモノマーは、単体又は複数を混合して使用できる。硬化反応は、通常、架橋硬化反応である。具体的には、前記プレポリマー又はモノマーとしては、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物が挙げられる。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましい。ここで、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
また、艶調整のためには、シリカなどの既知フィラーを含有する表面保護層の形成が望ましい。また、滑り性や汚れの拭取り易さを付与するために、シリコーンなどの添加剤も加えることができる。なお、必要に応じて、消臭剤や抗菌剤などの機能性材料を添加しても良い。
表面保護層の形成方法としては、グラビア印刷などの公知の方法が採用できる。なお、絵柄模様層と表面保護層との密着性が十分に得られない場合には、絵柄模様層の表面を易接着処理(プライマー処理)した後に表面保護層を設けることもできる。
表面保護層の厚みは限定的ではないが、0.1〜15μm程度が好ましい。
上記絵柄模様層の形成及び表面保護層の形成は、工程1、もしくは工程2〜4のいずれかの後に行えばよい。
(iv)エンボス加工
本発明では、前記工程4の後において、発泡後の樹脂層の表面(おもて面)にエンボス加工を施すことが好ましい。エンボス加工によりエンボス模様を付すことができる。
エンボス加工は、エンボス版の押圧等、公知の手段により実施することができる。発泡樹脂層を加熱軟化後、エンボス版を押圧することにより所望のエンボス模様を賦型できる。エンボス模様としては、例えば木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
図1は、本発明の発泡壁紙の製造方法を表す概念図である。
図1の発泡壁紙の製造方法は、(1)発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層を用意する工程1、(2)前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に貫通孔を形成する工程2、(3)繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する工程3、及び(4)前記発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させる工程4、を順に示している。
また、図1では、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層として、4.非発泡樹脂層A、3.発泡剤含有樹脂層及び2.非発泡樹脂層Bからなる樹脂層を示しており、前記樹脂層の2.非発泡樹脂層Bを1.繊維質基材に接着(積層)させる態様を示している。
また、前記工程1〜3のいずれかの工程において、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に対して電子線を照射する工程を含んでもよく、前記工程4の後において、発泡後の樹脂層にエンボス加工を施す工程を含んでもよい。
また、発泡壁紙の通気性を示す指標として透気度がある。透気度は、紙の一方の面から他方の面に空気が抜ける速さ(空気の透過速度)によって決まる圧力により、以下の式を用いて、ISO透気度 P[μm/(Pa・s)]により測定することができる。
P=127/tk
k:王研式透気度試験機による透気抵抗度指示値の平均値(s)である。測定装置としては、JIS P 8117:2009 紙及び板紙−透気度及び透気抵抗度試験方法(中間領域)−ガーレー法 6 王研式試験機法 を使用することができる。
本発明の発泡壁紙のISO透気度は、0.1以上であることが好ましい。
本発明の発泡壁紙の製造方法は、工程2において発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に貫通孔を形成した後、工程3において繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層するため、繊維質基材を傷つけることなく樹脂層に貫通孔を形成することができる。この方法によれば、繊維質基材に樹脂層を積層した後の穿孔底面部に樹脂が残ることない。そのため、発泡壁紙の通気性を確保し、透湿度を調整することができる。更に、その貫通孔は、下地の繊維質基材まで貫通する様な全層貫通ではないため、発泡壁紙を貼り付ける際の接着剤塗布時においても、穿孔部からの接着剤の染み出しも無い。
この様に、上記製造方法によれば、引張強度を維持しつつ通気性を向上させ、更に施工時に接着剤が染み出すことがない発泡壁紙を得ることができる。
本発明の発泡壁紙の製造方法を表す概念図である。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
実施例1
3種3層マルチマニホールドTダイ押出し機を用いて、非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B(接着樹脂層)の順に厚み8μm/70μm/8μmになるように押出し製膜した。これにより、非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層Bからなる樹脂層を得た。
押出し条件は、非発泡樹脂層Aを形成するための樹脂を収容したシリンダー温度は130℃とし、発泡剤含有樹脂層を形成するための樹脂組成物を収容したシリンダー温度は120℃とし、非発泡樹脂層Bを形成するための樹脂を収容したシリンダー温度は100℃とした。また、ダイス温度はいずれも120℃とした。
次にレーザー穿孔加工機(MCT−600型 ロフィン・バーゼルジャパン製)を用いて、前記樹脂層に対して2mmピッチの格子状に、穿孔加工を施し、60μm径の貫通孔を形成した。
次に、繊維質基材(裏打紙)(壁紙用紙WK―665 興人製)を用意し、前記樹脂層の非発泡樹脂層B側が前記繊維質基材に合うように重ね、この繊維質基材から120℃に加熱した後、ラミネートロールを通して、前記繊維質基材に前記樹脂層を接着させた。
更に、前記樹脂面に対して電子線(195KV、50KGy)を照射して、前記樹脂層を樹脂架橋させた。この様にして、非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B/繊維質基材からなる発泡壁紙用原反を得た。
次に、非発泡樹脂層A上に、コロナ放電処理を行った後、非発泡樹脂層A上に、グラビア印刷機により、水性インキ「ハイドリック(大日精化工業(株)製)」を用いて織物絵柄を印刷し、更に同装置においてオーバープリントコートとして水性インキ「ALTOP(大日精化工業製)」をコートして、印刷意匠を付与することで、絵柄模様層を形成した。
次に、上記絵柄模様層を形成した発泡壁紙用原反を220℃35秒加熱して、発泡剤含有樹脂層を発泡させ、次いで、上記発泡体に対して、織物調の凹凸パターンを有する金属ロールを押し当ててエンボス加工を施し、凹凸パターンを設けて発泡壁紙を得た。
各層は、それぞれ以下の成分を用いて形成した。
Figure 0005899721
比較例1
実施例1の非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B/繊維質基材からなる発泡壁紙用原反を得た後で、レーザー穿孔加工機を用いて、全層貫通する穿孔加工を行った以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を得た。
比較例2
実施例1の非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B/繊維質基材からなる発泡壁紙用原反を得た後で、剣山状の針ロールを用いて、全層貫通する穿孔加工を行った以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を得た。
比較例3
実施例1の非発泡樹脂層A/発泡剤含有樹脂層/非発泡樹脂層B/繊維質基材からなる発泡壁紙用原反を得た後で、剣山状の針ロールを用いて、樹脂層のみが貫通するよう穿孔加工を行った以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を得た。
試験例1(湿潤引張強度)
実施例1及び比較例1〜3で作製した発泡壁紙について、湿潤引張強度を評価した。その結果を下記表1に示す。
湿潤引張強度の試験方法及び評価基準は次の通りである。
JIS A6921の湿潤強度試験方法を用いた。
○:縦方向、横方向共、湿潤引張強度が10N以上である。
×:縦方向、横方向の両方またはどちらか一方の湿潤引張強度が10N未満である。
試験例2(糊染みだし)
実施例1及び比較例1〜3で作製した発泡壁紙について、糊染みだしを評価した。その結果を下記表1に示す。
糊染みだしの試験方法及び評価基準は次の通りである。
でんぷん系壁紙用接着剤(商品名:ルーアマイルド ヤヨイ化学工業製)を原液:水=2:1に希釈したものを用いて、10cm×20cmにカットした試験体の繊維質基材面に、20g/m塗布して、接着剤面同士を合わせて畳んで、壁紙表面を壁紙施工用ローラーで扱いて30分放置した。次にヨウ素水溶液を壁紙表面に塗り、ヨウ素でんぷん反応による呈色性を確認した。
○:呈色なし。
△:穴以外の部分にも僅かに呈色が確認される。
試験例3(貼り付け乾燥性)
実施例1及び比較例1〜3で作製した発泡壁紙について、貼り付け乾燥性を評価した。その結果を下記表1に示す。
貼り付け乾燥性の試験方法及び評価基準は次の通りである。
でんぷん系壁紙用接着剤(商品名:ルーアマイルド ヤヨイ化学工業製)を原液:水=2:1に希釈したものを用いて、10cm×10cmにカットした試験体の繊維質基材面に、120g/m塗布して、石膏ボードに貼り付けて、貼り付け端部を、アルミテープを用いてシールし、常温にて放置して、経時の質量変化を測定した。完全乾燥したときの質量を100%乾燥とし、試験開始からの質量変化率で乾燥性を表す。
(このとき、400時間放置時、質量変化なしを100%乾燥とした。)
○:24時間放置で乾燥が80%以上である。
×:24時間放置で乾燥が80%未満である。
Figure 0005899721
1. 繊維質基材
2. 非発泡樹脂層B
3. 発泡剤含有樹脂層
3’. 発泡樹脂層
4. 非発泡樹脂層A

Claims (5)

  1. 以下の工程1〜4を順に含む、発泡壁紙の製造方法:
    (1)発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層を用意する工程1、
    (2)前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に40〜250μm径の貫通孔を形成する工程2、
    (3)繊維質基材に前記貫通孔を有する樹脂層を積層する工程3、及び
    (4)前記発泡剤含有樹脂層を加熱発泡させる工程4。
  2. 前記工程1において、非発泡樹脂層A、前記発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層Bからなる樹脂層を用意し、前記工程3において、前記樹脂層の前記非発泡樹脂層Bを前記繊維質基材に接着させる、請求項1に記載の発泡壁紙の製造方法。
  3. 前記非発泡樹脂層Bは、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を含有する、請求項2に記載の発泡壁紙の製造方法。
  4. 前記工程1〜3のいずれかにおいて、前記発泡剤含有樹脂層を有する樹脂層に対して電子線を照射する工程を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙の製造方法。
  5. 前記工程4の後において、発泡後の樹脂層にエンボス加工を施す工程を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の発泡壁紙の製造方法。
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