JP2008246792A - 発泡化粧シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】平滑性に優れた発泡化粧シートを低コストで製造する方法を提供することを主な目的とする。
【解決手段】基材上に、少なくとも発泡剤含有樹脂層を形成後、前記発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋し、次いで樹脂架橋後の発泡剤含有樹脂層を発泡させる発泡化粧シートの製造方法であって、
(1)前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分100重量部に対して無機粒子を70重量部以上含有し、且つ、厚さが60〜200μmであり、
(2)前記樹脂架橋は、少なくとも前記基材側から前記基材を透過させて発泡剤含有樹脂層に電子線を照射することにより行う、
ことを特徴とする製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、発泡化粧シートの製造方法に関する。
化粧シートとして、紙質基材等の上に発泡樹脂層を形成してなる発泡化粧シートが知られている(例えば特許文献1)。
従来から、樹脂層側から電子線を照射して発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋し、次いで、前記樹脂架橋後の樹脂層を発泡させることにより、発泡樹脂層を形成する方法が知られている。発泡剤含有樹脂層を発泡させるに先立って、樹脂成分を架橋させることにより、発泡倍率を制御したり、発泡セルの均一性を高めることができる。発泡セルが不均一(連泡)である場合、エンボス版を押圧すると、セルが破裂するおそれがある。このようなセルの破裂を防止するためにも、発泡セルを均一にすることは重要である。
発泡化粧シートを低コストで作製することが求められている。例えば、発泡樹脂層中の無機粒子の含有割合を高くすることにより、低コストで発泡化粧シートを作製することができる。これは樹脂量を減らせるからである。
しかしながら、無機粒子の含有割合を高くすると、発泡剤含有樹脂層全体を均一に樹脂架橋することが困難になる。そのため、発泡後、発泡セルが不均一になり、発泡ムラが発生しやすい。
従って、平滑性に優れた発泡化粧シートを低コストで製造する方法の開発が切望されている。
特開平5−192635号公報
従って、本発明は、平滑性に優れた発泡化粧シートを低コストで製造する方法を提供することを主な目的とする。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、特定の方法により電子線照射を行うことによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の発泡化粧シートの製造方法に関する。
1. 基材上に、少なくとも発泡剤含有樹脂層を形成後、前記発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋し、次いで樹脂架橋後の発泡剤含有樹脂層を発泡させる発泡化粧シートの製造方法であって、
(1)前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分100重量部に対して無機粒子を70重量部以上含有し、且つ、厚さが60〜200μmであり、
(2)前記樹脂架橋は、少なくとも前記基材側から前記基材を透過させて発泡剤含有樹脂層に電子線を照射することにより行う、
ことを特徴とする製造方法。
2. 前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分100重量部に対して無機粒子を70〜130重量部含有する、項1に記載の製造方法。
3. 前記無機粒子は、炭酸カルシウム、タルク及び二酸化チタンからなる群から選択される少なくとも1種である、項1又は2に記載の製造方法。
4. 更に、前記樹脂層側から前記発泡剤含有樹脂層に電子線を照射する、項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
5. 前記電子線は、加速電圧が50〜300kVである、項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
本発明の製造方法は、発泡剤含有樹脂層が無機粒子を多量に含む場合(例えば、樹脂成分100重量部に対して無機粒子を70重量部以上含有する場合)であっても、好適に前記樹脂層を樹脂架橋することができる。その結果、発泡セルが細かく均一(セル形状が緻密で且つ均一)であり且つ発泡ムラのほとんどない発泡樹脂層を形成することができる。すなわち、本発明の製造方法によれば、平滑性に優れた発泡壁紙を製造することができる。特に、前記発泡樹脂層のセルは細かく均一であるため、エンボス版を押圧することにより発泡セルが破裂することがほとんどない。よって、発泡壁紙のおもて面に凹凸模様を好適に賦型できる。
本発明の製造方法では、発泡剤含有樹脂層に、樹脂成分100重量部に対して無機粒子を70重量部以上含有させる。そのため、低コストで発泡化粧シートを作製することができる。
本発明の製造方法によれば、特に、発泡壁紙を好適に製造することができる。
本発明の発泡化粧シートの製造方法は、基材上に、少なくとも発泡剤含有樹脂層を形成後、前記発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋し、次いで樹脂架橋後の発泡剤含有樹脂層を発泡させる製造方法であって、
(1)前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分100重量部に対して無機粒子を70重量部以上含有し、且つ、厚さが60〜200μmであり、
(2)前記樹脂架橋は、少なくとも前記基材側から前記基材を透過させて発泡剤含有樹脂層に電子線を照射することにより行う、
ことを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、種々の発泡化粧シートを製造できる。例えば、発泡壁紙、クッションフロアー床材、発泡レザー等を製造することができる。
以下、本明細書では、発泡壁紙を製造する場合を代表例として、本発明の製造方法について具体的に説明する。
樹脂層の形成
本発明の製造方法では、前記基材上に、少なくとも発泡剤含有樹脂層を形成する。例えば、前記基材上に、接着層、発泡剤含有樹脂層、及び表面保護層を順に積層する。
(基材)
発泡壁紙を作製する際、基材として、通常、紙質基材を使用する。
紙質基材は、壁紙基材として適した機械強度、耐熱性等を有する限り特に限定されず、繊維質シートが一般に使用できる。
具体的には、繊維質シートの中でも、難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、リン酸グアジニン等の難燃剤で処理したもの);水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機添加剤を含む無機質紙;上質紙;薄用紙;裏打紙などが挙げられる。
紙質基材の坪量は限定的ではないが、50〜300g/m程度が好ましく、50〜80g/m程度がより好ましい。
(接着層)
紙質基材と発泡剤含有樹脂層との間に、さらに接着層を形成した場合、発泡剤含有樹脂層と紙質基材とをより強固に密着させることができる。
前記接着層を構成する樹脂成分としては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)等の少なくとも1種を例示できる。この中でも特に、EVAが好ましい。
紙質基材との貼り合わせ易さの観点から、接着層のMFRは、発泡剤含有樹脂層の樹脂成分のMFRより大きいほうが好ましい。なお、前記MFRは、JIS K 7210(熱可塑性プラスチックの流れ試験方法)記載の試験方法により測定することができる。試験条件は、JIS K 6760記載の「190℃、21.18N(2.16kgf)」採用したものである。
接着層の厚みは限定的ではないが、5〜20μm程度が好ましく、10〜15μm程度がより好ましい。
(発泡剤含有樹脂層)
発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分100重量部に対して無機粒子を70重量部以上、好ましくは70〜130重量部、より好ましくは70〜100重量部含有する。無機粒子の含有量が、樹脂成分100重量部に対して70重量部未満の場合、樹脂成分の使用量が相対的に増加し、コストがかかる。
前記無機粒子としては、無機充填剤及び無機顔料が挙げられる。無機充填剤を用いることにより、目透き抑制効果、表面特性向上効果等が得られる。また、無機顔料を用いることにより、基材の地色を隠蔽することができる。
無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、モリブデン化合物等が例示される。無機顔料としては、二酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、黄鉛、モリブデートオレンジ、カドミウムイエロー、ニッケルチタンイエロー、クロムチタンイエロー、酸化鉄(弁柄)、カドミウムレッド、群青、紺青、コバルトブルー、酸化クロム、コバルトグリーン、アルミニウム粉、ブロンズ粉、雲母チタン、硫化亜鉛等が例示される。これら無機粒子は、1種又は2種以上を併用して用いることができる。特に、無機粒子としては、炭酸カルシウム、タルク及び二酸化チタンからなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。炭酸カルシウム及びタルクは安価で汎用性がある。二酸化チタンは、白色性・隠蔽性の点で特に優れている。
発泡剤含有樹脂層を構成する樹脂は限定的ではないが、ポリオレフィン系樹脂が好適である。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、EVA、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、EMMA、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。これらの中でも、EVAが好ましい。
EVAを用いる場合には、酢酸ビニル含有量が10〜25重量%のものが好ましい。かかる範囲内の酢酸ビニル含有量のEVAを用いる場合には、発泡壁紙に、良好な耐スクラッチ性を付与できる。
発泡剤としては、例えば、ニトロソ化合物、アゾ化合物、スルホニルヒドラジド化合物、アジド化合物等の有機系発泡剤を用いることができる。ニトロソ化合物としては、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフタルアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等を例示できる。アゾ化合物としては、アゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾビスイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、アゾジアミミノベンゼン、バリウム・アゾジカルボキシレート等を例示できる。スルホニルヒドラジド化合物としては、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルフォニルヒドラジド、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホニルヒドラジド等を例示できる。アジド化合物としては、カルシウムアジド、4,4’−ジフェニルジスルホニルアジド、p−トルエンスルホニルアジド等を挙げることができる。これら発泡剤は1種又は2種以上を併用して用いることができる。特に、発泡剤としてADCAを用いることが好ましい。
発泡剤の含有量は、本発明の効果を妨げない範囲であればよく、使用する発泡剤の種類等に応じて適宜設定すればよい。例えば、発泡剤としてADCAを用いる場合、発泡剤含有樹脂層は、ADCAを樹脂成分100重量部に対して、2.5〜4.5重量部含有することが好ましい。ADCAの含有量が樹脂成分100重量部に対して、2.5重量部以上の場合、目的とする発泡倍率を有する発泡樹脂層を安定的に得やすい。また、エンボス模様を好適に賦型することができる。ADCAの含有量が樹脂成分100重量部に対して4.5重量部以下の場合、エンボス賦型性及び耐光性に優れた発泡壁紙を好適に得ることができる。
前記発泡剤含有樹脂層は、さらに、有機系顔料を含んでいてもよい。有機系顔料としては、例えば、アニリンブラック、ペリレンブラック、アゾ系(アゾレーキ、不溶性アゾ、縮合アゾ)、多環式(イソインドリノン、イソインドリン、キノフタロン、ペリノン、フラバントロン、アントラピリミジン、アントラキノン、キナクリドン、ペリレン、ジケトピロロピロール、ジブロムアンザントロン、ジオキサジン、チオインジゴ、フタロシアニン、インダントロン、ハロゲン化フタロシアニン)等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を併用して用いることができる。有機系顔料の使用量は特に限定されず、作製する発泡壁紙の意匠性等を考慮して適宜設定すればよい。
前記発泡剤含有樹脂層は、発泡助剤を更に含有してもよい。発泡助剤としては、特に限定されないが、脂肪酸亜鉛が好ましい。ここで、脂肪酸亜鉛とは、亜鉛と脂肪酸から塩を形成したものをいう。本明細書において、前記脂肪酸亜鉛は、前記無機粒子の概念には含まれない。脂肪酸亜鉛を含有することにより、発泡樹脂層の発泡倍率の変動を効果的に抑制することができる。前記脂肪酸塩亜鉛としては特に限定されないが、炭素数8〜18の脂肪酸亜鉛を用いることができる。この中でも特に、ステアリン酸亜鉛が好ましい。
前記発泡剤含有樹脂層中の発泡助剤の含有量は、特に限定されず、発泡助剤の種類等に応じて適宜設定すればよい。例えば、発泡助剤として、脂肪酸亜鉛を用いる場合、脂肪酸亜鉛を樹脂成分100重量部に対して1.5〜3.5重量部含有させることが好ましい。前記脂肪酸亜鉛の含有量が1.5重量部以上の場合、ADCA分解促進効果を十分に発揮し、発泡特性を向上させることができる。その結果、発泡壁紙のエンボス賦型性を向上させることができる。また、より均一なセル形状を得ることができる。脂肪酸亜鉛の含有量が3.5重量部以下の場合、ADCA分解促進効果を適度に抑制することができ、発泡体にエンボス模様を賦型する際にセルが破裂する、発泡壁紙の耐光性が不十分になる等の問題を有効に解決することができる。
発泡剤含有樹脂層の厚さは、60〜200μm、好ましくは80〜120μmである。発泡剤含有樹脂層の厚さが60μm未満の場合、得られる発泡壁紙は、壁紙としての機能を果たすことができず実用性に欠ける。発泡剤含有樹脂層の厚さが200μmを超える場合、発泡ムラが生じるおそれがある。
(表面保護層)
表面保護層を構成する樹脂は、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)が好ましい。EMAAを樹脂成分とすることにより、発泡壁紙の耐スクラッチ性を向上させることができる。EMAAの含有量は70〜100重量%が好ましい。
表面保護層は、本発明の効果を妨げない範囲であれば、EMAA以外にも、水添石油樹脂、EVA等の樹脂を含んでいてもよい。また、表面保護層は、アクリレートモノマー、オリゴマー等の添加剤をさらに含有していてもよい。
表面保護層の厚みは限定的ではないが、5〜30μm程度が好ましく、10〜20μm程度がより好ましい。
(基材上に樹脂層を形成する方法)
基材(紙質基材)上に、前記接着層、発泡剤含有樹脂層、及び表面保護層を順に形成する方法は特に限定されない。例えば、接着層を形成するための組成物、発泡剤含有樹脂層を形成するための組成物、及び表面保護層を形成するための組成物を各々別個のシリンダーに入れて、紙質基材上に同時に押し出し成形することにより製造できる。
樹脂架橋処理
本発明の製造方法では、前記発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋する。発泡剤含有樹脂層を発泡させるに先立って、発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋することにより、発泡倍率を好適に制御することができる。
前記樹脂架橋は、少なくとも前記基材側から前記基材を透過させて発泡剤含有樹脂層に電子線を照射することにより行う。従来のように、前記樹脂層側から発泡剤含有樹脂層に電子線照射を行う場合、発泡剤含有樹脂層が多量の無機粒子を含むと、前記発泡剤含有樹脂層を十分に樹脂架橋することができない。そのため、セル形状・大きさが不均一な発泡セルが形成され、発泡ムラが生じるおそれがある。
電子線照射は、例えば、公知の電子線照射装置から電子線を照射することにより行う。
電子線の加速電圧は、発泡剤含有樹脂層の厚みに応じて適宜設定される。厚さが60〜200μmの発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋する場合の加速電圧は、50〜300kVが好ましく、150〜300kVがより好ましい。加速電圧が50〜300kVの場合、有害なX線の発生を効果的に防止しつつ、十分に発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋することができる。
電子線の照射量は、10〜70kGyが好ましく、30〜50kGyがより好ましい。かかる照射量であれば、発泡樹脂層の柔軟性を損なわずに樹脂成分を十分に架橋でき、優れた耐磨耗性や耐スクラッチ性を発揮する。また、かかる照射量があれば、例えば、発泡樹脂層を沸騰水に浸漬した場合でも、実質的に収縮しない程度となる。
基材側からの電子線照射に加え、さらに、前記発泡剤含有樹脂層側(基材と反対側)から前記発泡剤含有樹脂層に電子線を照射してもよい。紙質基材側からの電子線照射と、前記樹脂層側からの電子線照射を併用することにより、より確実に発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋でき、セル形状が緻密で均一な発泡樹脂層を形成できる。
前記樹脂層側からの電子線照射は、前記紙質基材側から電子線を照射する前に行ってもよく、前記紙質基材側から電子線を照射した後に行ってもよい。特に、前記紙質基材側から電子線照射を行った後、前記樹脂層側から電子線照射を行うことが好ましい。前記紙質基材側から電子線照射を行った後、前記樹脂層側から電子線照射を行うことによりセル形状がより緻密な発泡樹脂層を形成することができる。前記樹脂層側からの電子線照射は、前記紙質基材側からの電子線照射と同時に行ってもよい。
前記樹脂層側から電子線照射する際の加速電圧及び照射量は、表面保護層の厚み等に応じて適宜設定すればよい。例えば、表面保護層の厚みが10〜20μmで、発泡剤含有樹脂層の厚みが60〜200μmの場合、加速電圧は、50〜300kVが好ましく、125〜200kVがより好ましい。照射量は、上記と同様の範囲である。
なお、前記表面保護層を樹脂架橋してもよい。例えば、前記樹脂層側から電子線を照射することにより、表面保護層を樹脂架橋することができる。表面保護層を樹脂架橋することにより、耐スクラッチ性に優れた発泡壁紙を得ることができる。表面保護層を樹脂架橋する場合の加速電圧は、50〜200kVが好ましく、150〜200kVがより好ましい。照射量は、10〜70kGyが好ましく、30〜50kGyがより好ましい。
発泡処理
前記樹脂架橋後の発泡剤含有樹脂層を発泡させる。具体的には、前記樹脂層を熱処理することにより発泡させる。これにより、発泡樹脂層を形成する。熱処理条件は限定的ではなく、発泡剤の種類に応じて適宜設定できるが、通常は160〜300℃程度が好ましく、220〜240℃程度がより好ましい。熱処理時間は限定されず、熱処理温度に応じて適宜設定できるが、通常は20〜60秒程度が好ましく、25〜40秒程度がより好ましい。熱処理には、例えば、公知の発泡炉が利用できる。
発泡樹脂層の発泡倍率(未発泡樹脂層からみた倍率)は、特に限定されないが、通常4倍以上、好ましくは4〜8倍程度である。発泡倍率が低すぎると優れた外観意匠を付与し難い。また、発泡倍率が高すぎると発泡樹脂層が機械的に弱くなり、耐スクラッチ性が低下しやすい。
発泡樹脂層の厚みは限定的ではないが、400〜1000μm程度が好ましく、500〜800μm程度がより好ましい。
エンボス加工
発泡壁紙のおもて面には、エンボス加工による凹凸模様を付してもよい。
エンボス模様は、例えば、公知のエンボス版により付与できる。例えば、発泡樹脂層のおもて面を加熱軟化後、エンボス版を押圧することにより所望のエンボス模様を賦型できる。エンボス模様としては、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
試験例1(平滑性)
発泡樹脂層表面の平滑性を肉眼観察により確認した。発泡ムラがなく、発泡セルが細かく均一であるものを○、多少の発泡ムラが見られるものを△、発泡ムラが多く見られるものを×と評価した。
試験例2(セル形状)
発泡樹脂層断面のセル形状を肉眼観察により確認した。セル形状が緻密であり、連泡がないものを○、セル形状が緻密ではないが、連泡が少ないものを△、セル形状が緻密でなく且つ連泡が多いものを×と評価した。
実施例1
発泡剤含有樹脂層を形成するために、下記表1に記載の成分を含む組成物を用意した。
Figure 2008246792
上記組成物を溶融し、発泡剤含有樹脂層を厚み110μmの紙質基材(坪量70g/m)上に積層した(発泡剤含有樹脂層の厚み:100μm)。
その後、得られた積層体の紙質基材側から電子線(加速電圧:150kV、照射量:30kGy)を照射して、発泡剤含有樹脂層に含まれるEVAを架橋させた。
そして、前記積層体をギアオーブン中、220℃で30秒間加熱した。これにより、発泡剤が分解し、発泡剤含有樹脂層を発泡樹脂層とした。
以上の過程を経て、発泡壁紙を作製した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表2に示す。
実施例2
得られた積層体の紙質基材側から電子線(加速電圧:150kV、照射量:30kGy)を照射した後、さらに、積層体の樹脂層側から電子線(加速電圧:150kV、照射量:30kGy)を照射することにより、発泡剤含有樹脂層に含まれるEVAを架橋させる以外は実施例1と同様の方法により、発泡壁紙を作製した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表2に示す。
比較例1
得られた積層体の樹脂層側から電子線を照射する以外は、実施例1と同様の方法により発泡壁紙を作製した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表2に示す。
Figure 2008246792
参考例1
炭酸カルシウムの含有量を40重量部(無機粒子の含有量60重量部)とする以外は実施例1と同様の方法により発泡壁紙を製造した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表3に示す。
参考例2
炭酸カルシウムの含有量を40重量部(無機粒子の含有量60重量部)とする以外は実施例2と同様の方法により発泡壁紙を製造した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表3に示す。
比較参考例1
炭酸カルシウムの含有量を40重量部(無機粒子の含有量60重量部)とする以外は比較例1と同様の方法により発泡壁紙を製造した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表3に示す。
Figure 2008246792
実施例3
加速電圧を175kVとする以外は、実施例1と同様の方法により、発泡壁紙を作製した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表4に示す。
実施例4
得られた積層体の紙質基材側から電子線(加速電圧:175kV、照射量:30kGy)を照射した後、さらに、積層体の樹脂層側から電子線(加速電圧:175kV、照射量:30kGy)を照射することにより、発泡剤含有樹脂層に含まれるEVAを架橋させる以外は実施例1と同様の方法により、発泡壁紙を作製した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表4に示す。
比較例2
得られた積層体の樹脂層側から電子線を照射する以外は、実施例3と同様の方法により発泡壁紙を作製した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表4に示す。
Figure 2008246792
参考例3
炭酸カルシウムの含有量を40重量部(無機粒子の含有量60重量部)とする以外は実施例3と同様の方法により発泡壁紙を製造した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表5に示す。
比較参考例2
炭酸カルシウムの含有量を40重量部(無機粒子の含有量60重量部)とする以外は比較例2と同様の方法により発泡壁紙を製造した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表5に示す。
Figure 2008246792
実施例5
加速電圧を200kVとする以外は、実施例1と同様の方法により、発泡壁紙を作製した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表6に示す。
比較例3
得られた積層体の樹脂層側から電子線を照射する以外は、実施例5と同様の方法により発泡壁紙を作製した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表6に示す。
Figure 2008246792
参考例4
炭酸カルシウムの含有量を40重量部(無機粒子の含有量60重量部)とする以外は実施例5と同様の方法により発泡壁紙を製造した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表7に示す。
比較参考例3
炭酸カルシウムの含有量を40重量部(無機粒子の含有量60重量部)とする以外は比較例3と同様の方法により発泡壁紙を製造した。
発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表7に示す。
Figure 2008246792
実施例6
発泡剤含有樹脂層を形成するために、下記表8に記載の成分を含む組成物を用意した。
Figure 2008246792
表面保護層を形成するために、EMAA(製品名「ニュクレルN1560」、MFR:60g/10分、MA含有量:15重量%、三井・デュポンポリケミカル製)を100重量部用意した。
接着層を形成するために、EVA(製品名「エバフレックスEV150」、MFR:30g/10分、VA含有量:33重量%、三井・デュポンポリケミカル製)を100重量部用意した。
上記樹脂及び樹脂含有組成物を溶融し、3種3層マルチマニホールドTダイ押出し機を用いて、厚み110μmの紙質基材(坪量70g/m)上に3層同時押出し積層した。前記3層同時押出し積層は、紙質基材と接着層とが接するように、接着層/発泡剤含有樹脂層/表面保護層の順に積層した。各層の厚みは、前記の順に10μm/100μm/10μmとした。なお、このTダイ押出し機において、非発泡樹脂層形成用シリンダー、発泡剤含有樹脂層形成用シリンダー及び接着層形成用シリンダーの温度は、それぞれ135℃、115℃、100℃とした。また、ダイス温度は、すべて120℃とした。
その後、得られた積層体の紙質基材側から電子線(200kV、30kGy)を照射して、発泡剤含有樹脂層に含まれるEVAを架橋させた。
そして、前記積層体をギアオーブン中、200℃で25〜38秒間加熱した。これにより、発泡剤が分解し、発泡剤含有樹脂層を発泡樹脂層とした。
以上の過程を経て、発泡壁紙を作製した。
得られた発泡壁紙の発泡樹脂層表面の写真及び発泡樹脂層の断面の写真を図1に示す。
また、発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表9に示す。
実施例7
得られた積層体の紙質基材側から電子線(150kV、30kGy)を照射した後、さらに、積層体の樹脂層側から電子線(150kV、30kGy)を照射することにより、発泡剤含有樹脂層に含まれるEVAを架橋させる以外は実施例6と同様の方法により、発泡壁紙を作製した。
得られた発泡壁紙の発泡樹脂層表面の写真及び発泡樹脂層の断面の写真を図2に示す。
また、発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表9に示す。
比較例4
得られた積層体の樹脂層側から電子線を照射する以外は、実施例6と同様の方法により発泡壁紙を作製した。
得られた発泡壁紙の発泡樹脂層表面の写真及び発泡樹脂層の断面の写真を図3に示す。
また、発泡樹脂層表面の平滑性、及び発泡樹脂層断面のセル形状に関する評価結果を表9に示す。
Figure 2008246792
図1は、実施例6にて得られた発泡壁紙の発泡樹脂層表面の写真及び発泡樹脂層の断面の写真を示す。 図2は、実施例7にて得られた発泡壁紙の発泡樹脂層表面の写真及び発泡樹脂層の断面の写真を示す。 図3は、比較例4にて得られた発泡壁紙の発泡樹脂層表面の写真及び発泡樹脂層の断面の写真を示す。

Claims (5)

  1. 基材上に、少なくとも発泡剤含有樹脂層を形成後、前記発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋し、次いで樹脂架橋後の発泡剤含有樹脂層を発泡させる発泡化粧シートの製造方法であって、
    (1)前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分100重量部に対して無機粒子を70重量部以上含有し、且つ、厚さが60〜200μmであり、
    (2)前記樹脂架橋は、少なくとも前記基材側から前記基材を透過させて発泡剤含有樹脂層に電子線を照射することにより行う、
    ことを特徴とする製造方法。
  2. 前記発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分100重量部に対して無機粒子を70〜130重量部含有する、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記無機粒子は、炭酸カルシウム、タルク及び二酸化チタンからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 更に、前記樹脂層側から前記発泡剤含有樹脂層に電子線を照射する、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 前記電子線は、加速電圧が50〜300kVである、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
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