JP5898996B2 - 折り畳み二輪車用フレーム及び二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は折り畳み二輪車用フレーム及び二輪車に関する。
たとえば折り畳み可能な二輪車として、たとえば下記特許文献1に示すように、いわゆる鉛直面回転式と称され、前フレームと後フレームとの間に連結部を設け、この連結部を中心にして該前フレームと後フレームとを回転させ、該前フレーム側に取り付けられる前輪と該後フレーム側に取り付けられる後輪とが重ねられるように折り畳むことができるようにしたものが知られている。
このように構成された折り畳み二輪車は、前記連結部の近傍に揺動可能なレバーと、前フレームと後フレームを他の2節とする4節リンク機構とが設けられ、該レバーの操作が該4節リンク機構を介して、連結部(枢軸)を中心として前フレームと後フレームを回動できるようになっている。
なお、本発明に関連のある従来技術としては、たとえば下記特許文献2に示すような折り畳み二輪車用フレームが知られている。特許文献2には、前フレームと後フレームの間に設けられる連結ピンを挿通する歯車と、この歯車に歯合される方向に附勢された係止具と、この係止具の該歯車への係止を解除する回転カムとを備え、該歯車は、フレームを折り畳む方向には鈍角で元に戻す方向には鋭角な形状の刃先を有するように構成することによって、フレームを折り畳む際に、前フレームと後フレームが任意の位置で自動的に固定できるようにした構成が開示されている。
特開2006-069392号公報 特開2005-212782号公報
しかし、特許文献1に記載された二輪車において、前フレームと後フレームの連結部の周辺に形成される4節リンク機構は、該前フレームと後フレームを他の2節とするため、新たに設ける2つのリンクは、前フレームと後フレーム間の外側において配置されるとともに、リンク長を比較的長く形成せざるを得ない構成となっていた。
このため、連結部を中心とした前フレームと後フレームの回動において、リンク機構が比較的大きな範囲で動くことになり、該リンク機構の動きが操作者に不慮の傷害を与えてしまう憂いを有していた。
ここで、前フレームと後フレームの連結部に特許文献2に開示される機構を組み込むことによって、上述した不都合を解消することも考えられるが、歯車に歯合される方向に附勢された係止具の該歯車への係止を解除するのにカムの回転動作で行うようになっていることから、ワンタッチで行えるレバー操作に比して操作性が悪い等の不都合を有するものとなっている。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、レバー操作によって二輪車の使用状態および折り畳み状態の変更をワンタッチで行うことができ、その機構は、その動きによって操作者に不慮の傷害を与えることのないように小型化させることのできる折り畳み二輪車フレーム及び二輪車を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、前フレームと後フレームとの連結部の連結をラチェット軸で行い、このラチェット軸に歯合およびその解除がなされる回転防止ピンを、附勢手段によって該ラチェット軸に歯合するように附勢させるように構成し、たとえば後フレームに備えられ揺動し得るように取り付けたレバーの一方向の揺動によって、回転防止ピンの附勢手段によるラチェット軸への歯合を確保し、他方向の揺動によって、回転防止ピンを附勢手段の附勢に抗してラチェット軸との歯合解除を行うようにしたものである。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の折り畳み二輪車用フレームは、前フレームの後端部と後フレームの前端部においてラチェット軸によって軸支される回動連結部を構成し、前記ラチェット軸を中心に前記前フレームと前記後フレームを回動可能にすることによって、使用状態と折り畳み状態との相互の移行を行うことのできる折り畳み二輪車用フレームであって、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方に備えられ揺動し得るレバーと、前記ラチェット軸に歯合および歯合解除がなされる回転防止ピンと、前記回転防止ピンを前記ラチェット軸に歯合するように前記回転防止ピンの附勢を行う附勢手段と、 前記レバーの一方向の揺動によって、前記回転防止ピンの前記附勢手段によってラチェット軸への歯合を確保し、前記レバーの他方向の揺動によって、前記回転防止ピンを前記附勢手段の附勢に抗して前記ラチェット軸との歯合解除を行う機構手段と、を備えることを特徴とする。
(2)本発明の折り畳み二輪車用フレームは、(1)の構成において、使用状態において、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方に軸支されるとともに、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方との連結がなされる係止部材を備え、折り畳み状態において、前記レバーの前記他方向の所定以上の揺動によって、前記係止部材が揺動されるとともに前記回転防止ピンの前記ラチェット軸との歯合解除がなされることを特徴とする。
(3)本発明の折り畳み二輪車用フレームは、(1)、(2)のいずれかの構成において、前記レバーが前記他方向へ所定以上の揺動がなされた場合、前記回転防止ピンを前記附勢手段の附勢に抗してスライドさせる連結部材が備えられていることを特徴とする。
(4)本発明の折り畳み二輪車用フレームは、(3)の構成において、前記連結部材は、該連結部材に形成された長孔に前記係止部材が挿通されて設けられ、前記係止部材の揺動に応じてスライドするように構成されていることを特徴とする。
(5)本発明の折り畳み二輪車用フレームは、(1)ないし(4)のいずれかの構成において、前記レバーは、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部に対して起立する方向に回動する場合に前記他方向の揺動とし、前記前フレームの後端部側あるいは前記後フレームの前端部側に傾倒する場合に前記一方向の揺動としたことを特徴とする。
(6)本発明の折り畳み二輪車用フレームは、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)のいずれかの構成において、使用状態において、前記レバーが前記前フレームの後端部側あるいは前記後フレームの前端部側に完全に傾倒している場合、その表面が前記前フレームの後端部および前記後フレームの前端部の表面とほぼ面一になるようになっていることを特徴とする。
(7)本発明の折り畳み二輪車用フレームは、(1)ないし(6)のいずれかの構成において、前記レバーは、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方に軸支される第1レバーと、前記第1レバーの先端部に軸支され前記第1レバーの揺動と反対の方向に揺動する第2レバーとで構成されることを特徴とする。
(8)本発明の折り畳み二輪車用フレームは、(7)の構成において、折り畳み状態において、第2レバーの揺動により前記回転防止ピンの前記ラチェット軸からの解除がなされ、使用状態において、前記第2レバーと前記係止部材との連動が解除されることを特徴とする。
(9)本発明の二輪車は、(1)ないし(8)における折り畳み二輪車用フレームを用いたことを特徴とする。
このように構成した折り畳み二輪車用フレームおよび二輪車によれば、レバー操作によって二輪車の使用状態および折り畳み状態の変換をワンタッチで行うことができ、その機構は、その動きによって操作者に不慮の傷害を与えることのないように小型化させるようにできる。
本発明の折り畳み二輪車用フレームの連結部の内部の構成を示した図である。 本発明の折り畳み二輪車の外観を示す図で、(a)は、当該二輪車の使用状態を示す図であり、(b)は、当該二輪車を折り畳んだ状態を示す図であり、(c)は、折り畳んだ状態の二輪車を正面から観た図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの連結部の構成図で、ラチェット軸に交差する面で断面をとった図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの連結部の斜視図で、該連結部を上部斜めから観た図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの連結部の斜視図で、該連結部を下部斜めから観た図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの連結部の斜視図で、該連結部を前フレーム後端部側から観た図である。 本発明の折り畳み二輪車において、使用状態から折り畳んだ状態に至るまでの過程(a)〜(g)のうち、(a)、(b)を示す図である。 本発明の折り畳み二輪車において、使用状態から折り畳んだ状態に至るまでの過程(a)〜(g)のうち、(c)、(d)を示す図である。 本発明の折り畳み二輪車において、使用状態から折り畳んだ状態に至るまでの過程(a)〜(g)のうち、(e)、(f)を示す図である。 本発明の折り畳み二輪車において、使用状態から折り畳んだ状態に至るまでの過程(a)〜(g)のうち、(g)と、折り畳んだ状態から使用状態に至るまでの過程(h)〜(o)のうち、(h)を示す図である。 本発明の折り畳み二輪車において、折り畳んだ状態から使用状態に至るまでの過程(h)〜(o)のうち、(i)、(j)を示す図である。 本発明の折り畳み二輪車において、折り畳んだ状態から使用状態に至るまでの過程(h)〜(o)のうち、(k)、(l)を示す図である。 本発明の折り畳み二輪車において、折り畳んだ状態から使用状態に至るまでの過程(h)〜(o)のうち、(m)、(n)を示す図である。 本発明の折り畳み二輪車において、折り畳んだ状態から使用状態に至るまでの過程(h)〜(o)のうち、(o)を示す図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(a)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(b)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(c)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(d)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(e)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(f)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(g)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(h)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(i)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(j)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(k)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(l)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(m)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(n)の拡大図である。 本発明の折り畳み二輪車用フレームの図7(a)〜(o)に示す各状態における連結部の機構の動作のうち(o)の拡大図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態1)
図2(a)、(b)は、本発明の折り畳み二輪車1の外観を示す図で、図2(a)は、当該二輪車1の使用状態を示す図であり、図2(b)は、当該二輪車1を折り畳んだ状態を示す図である。なお、図2(a)、(b)に示す二輪車は、折り畳みの前後の状態を判り易く示すために、ハンドル、サドル、ペダル、チェーンホイール、チェーン等を省略して示している。
図2(a)に示すように、本発明の二輪車1は、まず、前輪2を軸支するフロントフォーク3があり、このフロントフォーク3の他端にはハンドル(図示せず)が取り付けられている。フロントフォーク3はヘッドチューブ4に回動可能に軸支され、このヘッドチューブ4とトップチューブ等から前フレーム5が構成され、その後端部(前フレーム後端部5B)は後述する回動連結部8の一方を構成するようになっている。前フレーム後端部5Bは前フレーム5と溶接によって接合されて構成されている。そして、前フレーム5は、後輪6を軸支する後フレーム7と前記回動連結部8を介して連結されるようになっている。後フレーム7はシートステー等から構成され、その前端部(後フレーム前端部7F)は前記回動連結部8の他方を構成するようになっている。後フレーム前端部7Fは後フレーム7と溶接によって接合されて構成されている。ここで、回動連結部8は、後述の説明から明らかとなるように、ラチェット軸20を有し、このラチェット軸20を中心にして二輪車1を折り畳むことができ、この折り畳みの際に上方に持ち上げるカムレバー30(この明細書において単にレバーと称する場合がある)およびフックレバー40が備えられて構成されている。また、後フレーム7は、前記回動連結部8と近接する箇所において、ダウンチューブ9が取り付けられ、このダウンチューブ9と後輪6を軸支するチェーンステー10との連結部12にはチェーンホィール(図示せず)が取り付けられるようになっている。チェーンホィールはペダル(図示せず)によって回転でき、該チェーンホィールと後輪6の軸に取り付けられたフリーホィール(図示せず)との間に架け渡されたチェーン(図示せず)によって、後輪6を回転させるようになっている。さらに、チェーンステー10の連結部12の近傍の箇所からは、シートステー7の前記回動連結部8に近接する箇所を交差するようにしてシートチューブ11が延在して取り付けられ、該シートチューブ11の先端にはサドル(図示せず)が取り付けられるようになっている。
図2(b)は、本発明の二輪車1を、前フレーム5と後フレーム7との間に形成された回動連結部8に形成されるフックレバー40を把持して上方に持ち上げることによって、該回動連結部8は、ラチェット軸20を中心にして、後フレーム7と前フレーム5が互いに近接する方向に屈曲され、前輪2と後輪6とが互いに重なり合うようになる。なお、図2(c)は、このようにして折り畳んだ二輪車1を、正面方向から観た図で、前輪2と後輪6とが互いに重なり合っていることが示されている。
これにより、二輪車1の操作者は、立ったままの動作で、二輪車1のフックレバー40を持ち上げることによって、該二輪車1をコンパクトに容易に折り畳めるようになっている。
図1は、前フレーム5と後フレーム7との回動連結部8の内部の構成を示した図である。図1は、二輪車の使用状態となっている場合の回動連結部8を示した図である。なお、図1においては、内部の機構を判り易くするため、カムレバー30と、前フレーム5と後フレーム7の前方の外枠を透視させて描いている。
図1において、前フレーム5と後フレーム7は、それぞれ、前フレーム後端部5Bと後フレーム前端部7Fに形成されたラチェット軸20によって連結され、たとえば前フレーム5は該ラチェット軸20を中心として後フレーム7に対して揺動し得るようになっている。ラチェット軸20は、該ラチェット軸20に交差する面で断面をとった図3に示すように、前フレーム5と後フレーム7とを軸支する軸体20Aの周囲に並設された複数の溝20Bを備えて構成されている。これら複数の溝20Bは、ラチェットの歯車を構成するようになっている。ラチェット軸20の複数の溝20Bのうちの一つには後述する回転防止ピン22の一端が係合されるようになっている。なお、図3は、前フレーム5が該ラチェット軸20を中心として後フレーム7に対して図中時計回り(図中A方向)に揺動している場合を示した図となっている。
回転防止ピン22は、図3に示すように、その軸方向にスライド可能に後フレーム前端部7Fに取り付けられ、その一端はラチェット軸20の前記溝20Bの一つに係合されるようになっているとともに、回転防止ピン22のほぼ中央の周囲にスプリング24が配置され前記一端をラチェット軸20の溝20B側に附勢されるように構成されている。なお、回転防止ピン22は、そのスプリング24による附勢方向がラチェット軸20の中心から僅かに離れた箇所を通るようにして後フレーム7に取り付けられている。図3に示すように、回転防止ピン22が、ラチェット軸20の溝20Bに係合される場合、ラチェット軸20の反時計回りの回転が規制されるようになっている。この場合において、たとえば前フレーム5の該ラチェット軸20を中心とする回動が防止されるようになっている。また、回転防止ピン22は、前記一端と反対側の他端においてフランジ22Aが形成され、このフランジ22Aには後述する連結部材26が係合されるようになっている。
連結部材26は、回転防止ピン22の延長線とほぼ平行に沿って延在する板材によって構成されている。連結部材26は、その延在方向にスライドできるように後フレーム前端部7Fに取り付けられている。連結部材26は、その一端において、回転防止ピン22を貫通させフランジ22Aを係止させる孔26Aが形成され、ほぼ中央部において、該連結部材26の長手方向に沿った長孔からなるガイド孔26Bが形成されている。連結部材26のガイド孔26Bには、後フレーム前端部7Fに取り付けられ該連結部材26と交差する方向に延在する頭部付突起部7Aが挿通され、これにより、連結部材26は、その長手方向に所定の範囲で往復移動できるようになっている。また、連結部材26には、その他端部において、前フレーム後端部5Bとの係合および離脱がなされる後述の第1係止部材28を貫通させる孔26Cが設けられている。
連結部材26の他端側では、後フレーム前端部7Fに取り付けられた支軸32を中心にカムレバー30が揺動するように配置されている。このカムレバー30は、その先端(支軸32と反対側の端部)が前フレーム5側に延在して形成され、二輪車1の使用状態にある場合は、後フレーム前端部7F、前フレーム後端部5Bの上部の外枠の一部を構成する形状となっている(図4、図5、図6参照)。また、このカムレバー30は、二輪車1を折り畳む際には、前記支軸32を中心にして、先端が図中反時計回り(図中矢印B方向)にたとえば約45°の角度で揺動できるようになっている。
第1係止部材(この明細書において係止部材と称する場合がある)28は、その一端(図中左端)において、支軸32に遊嵌されて取り付けられ(図3参照)、該支軸32を中心に先端(図中右端)が揺動し得るように後フレーム前端部7Fに取り付けられている。第1係止部材28の支軸32の近傍には突起カム28Pが植設され、この突起カム28Pは、カムレバー30に設けられたカムブラケット30Aの円弧状の孔30Bに挿入されるように構成されている。これにより、第1係止部材28は、支軸32を中心に、前記孔30Bの円弧長で決定される範囲内で揺動するように規制されるようになっている。このような構成によって、カムレバー30が支軸32を中心として図中反時計回り(図中矢印B方向)へ揺動する際、該揺動が一定範囲のうちにある場合には、第1係止部材28は支軸32を中心に揺動することはないが、カムレバー30が該一定範囲を超えて揺動する場合には、突起カム28Pは孔30Bの下端に位置づけられ、第1係止部材28は、該カムレバー30の揺動に遅れて若干の角度で揺動するようになっている。また、第1係止部材28は、そのほぼ中央において、前記連結部材26に形成された孔26Cに挿通されるようになっているとともに、先端と該連結部材26との間には該第1係止部材28の周方向に沿った突起部28Qが形成されている。この突起部28Qは、たとえば、第1係止部材28に螺合させたナット等によって構成されている。第1係止部材28の該突起部28Qは、二輪車1の使用状態の際には、前フレーム後端部5Bに設けられる台座部5A(図1参照)と隣接して配置されるようになっている。台座部5Aは、第1係止部材28の突起部28Qに対して支軸32側に配置され、その表面には第1係止部材28が挿通される溝が形成されている。
この場合、二輪車1の使用状態にあるとき、第1係止部材28は、その突起カム28Pがカムブラケット30Aの円弧状の孔30Bの上端に位置づけられており、該突起カム28Pがカムブラケット30Aの円弧状の孔30Bの下端に位置づけられている場合よりも、支軸32側に若干移動した状態となっている(第1係止部材28は支軸32に遊嵌されて取り付けられている)。このため、第1係止部材28の突起部28Qと台座部5Aとの当接が強固になり、使用状態が維持されるようになっている。
このような構成によって、二輪車1の使用状態である図1において、たとえば、前フレーム5がラチェット軸20を中心として図中時計回り(図中矢印A方向)に揺動しようとした場合、第1係止部材28の突起部28Qが台座部5Aと当接し合っていることから、該揺動が規制されるようになっている。
さらに、カムレバー30の先端には、支軸40Aを中心にして図中時計回り(図中矢印A’方向)に揺動し得るフックレバー40が取り付けられている。このフックレバー40はカムレバー30に対してたとえば約45°の角度で揺動するようになっている。このフックレバー40は、二輪車1の使用状態にある場合は、カムレバー30の上部の外枠の一部を構成する形状となっている(図4、図5、図6参照)。また、フックレバー40は、その支軸40Aの周囲において第2係止部材42を備えて構成されている。
第2係止部材42は、二輪車1の使用状態にあり、フックレバー40がカムレバー30側に完全に傾倒されている状態(図1に示す状態)の場合に、その側面に形成された凹部42A(図3参照)が、前フレーム後端部5Bに形成された両持ち軸体42B(図1参照)に係合されるようになっている。これにより、フックレバー40を図中時計回り(図中矢印A’)に揺動させない限り、第2係止部材42と両持ち軸体42Bとの係合は解除されず、カムレバー30は後フレーム前端部7Fに対して図中反時計回り(図中矢印B方向)に揺動できないようになっている。
第2係止部材42の爪部42Qは、二輪車1を折り畳み状態から使用状態に展開する際に、フックレバー40の揺動操作(図中A’方向)によって、第1係止部材28の先端に形成された両持ち軸体28Nに係止され、該第1係止部材28をカムレバー30側へ揺動させるようになっている。
第1係止部材28がカムレバー30側へ揺動することによって、第1係止部材28は、連結部材26を図中上方にスライドさせ、回転防止ピン22のラチェット軸20への歯合を解除できるようになっている。
また、両持ち軸体28Nの両端は、第1係止部材28から突出されて形成され、これらの突出部が、二輪車1の使用状態にあり、フックレバー40がカムレバー30側に完全に傾倒されている状態(図1に示す状態)の場合に、前フレーム後端部5Bに形成されている傾斜台部50の傾斜面50Aに当接され、これによって、両持ち軸体28Nは、第1係止部材28の先端と反対側にスプリング28M(図3参照)の附勢力に抗して移動できるようになっている。これにより、フックレバー40の先端をカムレバー30側(図中矢印B’方向)に揺動させる場合において、第2係止部材42が両持ち軸体28Nに干渉することなく、カムレバー30側へ傾倒させて配置させることができるようになっている。
なお、図4ないし図6は、前フレーム5と後フレーム7との回動連結部8であって、二輪車1の使用状態において、フックレバー40を前フレーム5側へ回動させるとともに、カムレバー30を後フレーム7側へ回動させた場合の斜視図を示している。図4は、該回動連結部8を上部斜めから観た図、図5は、該回動連結部8を下部斜めから観た図、図6は、前フレーム5側から観た図である。いずれの場合も、第1係止部材28の突起部28Qが台座部5Aから外れた状態を示している。
図4ないし図6に示すように、後フレーム前端部7Fに支軸32を介して取り付けられるカムレバー30は、回動連結部8に組み込まれる上述した機構を被うようにして配置させることができ、カムレバー30の先端を前フレーム後端部5Bに完全に傾けた際には、該カムレバー30の表面は後フレーム前端部7Fと前フレーム後端部5Bの表面とほぼ面一となるようになっている。すなわち、カムレバー30は、後フレーム前端部7Fの上部の外枠の一部を構成する形状となっている。また、カムレバー30と支軸40Aを介して取り付けられるフックレバー40は、カムレバー30を幅方向に跨ぐようにして形成されたコ字状の各先端が前記支軸40Aの両端に取り付けられることによって把持し易い構成となっている。また、フックレバー40の先端をカムレバー30側に完全に傾けた際には、該フックレバー40の表面はカムレバー30の表面とほぼ面一となるようになっている。すなわち、フックレバー40は、カムレバー30の上部の外枠の一部を構成する形状となっている。
図7は、本発明の二輪車1において、(a)〜(g)において使用状態から折り畳んだ状態に至るまでの過程を示し、(h)〜(o)において折り畳んだ状態から使用状態に至るまでの過程を示している。なお、図7(a)〜(o)に示す二輪車1は、折り畳みの前後の状態を判り易く示すために、図2の場合と同様に、ハンドル、サドル、ペダル、チェーンホイール、チェーン等を、さらには、前輪、後輪をも省略して示している。
図7(a)は、二輪車1の使用状態を示し、カムレバー30は前フレーム後端部5B側に密接して傾倒され、フックレバー40はカムレバー30側に密接して傾倒された状態を示している。図7(b)は、フックレバー40を引っ張り、該フックレバー40を完全に起立させる手前の状態を示している。図7(c)は、フックレバー40を完全に起立させた状態を示している。図7(d)は、フックレバー40を引っ張ることにともない、カムレバー30を完全に起立させる手前の状態を示している。図7(e)は、カムレバー30を完全に起立させた状態を示している。図7(f)は、たとえば前フレーム5を揺動させ二輪車1を折り畳んだ状態を示している。図7(g)は、カムレバー30、フックレバー40を元の位置に傾倒させた状態を示している。図7(h)は、フックレバー40を引っ張り、該フックレバー40を完全に起立させる手前の状態を示している。図7(i)は、フックレバー40を完全に起立させた状態を示している。図7(j)は、二輪車1を使用状態に戻すため、たとえば前フレーム5を完全に揺動させる手前の状態を示している。図7(k)は、たとえば前フレーム5を完全に揺動させるさらに手前の状態を示している。図7(l)は、たとえば前フレーム5を完全に揺動させた状態を示している。図7(m)は、フックレバー40をカムレバー30側に完全に傾倒させる手前の状態を示している。図7(n)は、フックレバー40をカムレバー30側に完全に傾倒させるさらに手前の状態を示している。図7(o)は、カムレバー30、フックレバー40を完全に傾倒させた状態を示している。
また、図8(a)〜(o)は、本発明の二輪車1の図7(a)〜(o)に示す各状態における回動連結部8の機構の動作を示した拡大図である。図8(a)は図7(a)に、図8(b)は図7(b)に、図8(c)は図7(c)に、というようにそれぞれ対応して描かれている。
二輪車1を使用状態から折り畳んだ状態に至るまでの前記回動連結部8における機構の動きを、図8(a)〜(g)を用いて説明する。
図8(a)において、前フレーム5と後フレーム7はほぼ同一線上になるように配置されている。後フレーム前端部7Bに支軸32によって軸支されるカムレバー30は、前フレーム5側に完全に傾倒され、後フレーム7と前フレーム5との回動連結部8(後フレーム前端部7F、前フレーム後端部5B)を被うように配置されている。また、カムレバー30の先端において支軸40Aによって軸支されるフックレバー40は、カムレバー30側に完全に傾倒されて配置されている。そして、フックレバー40は、図示の位置において、カムレバー30との支軸40Aの近傍に設けた凹部42Aが、前フレーム後端部5Bに形成された両持ち軸体42Bと係合されている。この場合、カムレバー30、フックレバー40の上述した配置によって、第1係止部材28は、その先端がラチェット軸20に最も近づく位置に配置され(第1係止部材28は台座部5Aに配置されている)、これに従って、該第1係止部材28を孔26Bを通して挿通する連結部材26もラチェット軸20側にスライドされるようになっている。そして、回転防止ピン22は、スプリング24の附勢力によって、その一端がラチェット軸20の溝部20Bに歯合されるように移動されている。
次に、図8(b)に示すように、フックレバー40をカムレバー30に対して起立させる方向(図中矢印A’方向)に動作させる。この場合、操作者は、二輪車1を支持しながら、フックレバー40を上方に持ち上げることによって、該フックレバー40をカムレバー30に対して起立させるようにできる。カムレバー30に軸支されたフックレバー40は、図中矢印A’方向に回動され、この際に、フックレバー40の凹部42Aは、前フレーム後端部5Bの両持ち軸体42Bとの係合が解除されるようになる。その後、さらに、図8(c)に示すように、フックレバー40を上方に持ち上げ、該フックレバー40をカムレバー30に対して回動が停止されるまで起立させる。このように、フックレバー40の上述した操作にともなう前記両持ち軸体42Bとの係合解除によって、カムレバー30は後フレーム前端部7Fに対して揺動し得る状態となる。
次に、図8(d)に示すように、さらにフックレバー40を上方に持ち上げることにより、カムレバー30が後フレーム前端部7Fに対して起立するように支軸32を中心に図中反時計回り(図中矢印B方向)に揺動する。この場合、図8(d)に示す状態では、カムレバー30と同じ支軸32を有する第1係止部材28に植設された突起カム28Pが、カムレバー30のカムブラケット30Aの円弧状の孔30Bの下端に位置されるようになっている。このため、第1係止部材28が支軸32と反対側に移動され、該第1係止部材28の突起部28Qと台座部5Aとの当接が離れた状態となる。
次に、図8(e)に示すように、さらにフックレバー40を上方に持ち上げることにより、カムレバー30も図中反時計回り(図中矢印B方向)に回動するようになる。この場合、カムレバー30のカムブラケット30Aの円弧状の孔30Bの下端に第1係止部材28の突起カム28Pが当接していることから、第1係止部材28は、カムレバー30の回動にともなって、図中反時計回り(図中矢印B方向)に回動するようになる。そして、第1係止部28の突起部28Qが台座部5Aの上方に移動したことにより、前フレーム後端部5Bと後フレーム前端部7Fの回転が可能となる。
次に、図8(f)に示すように、フックレバー40を上方に持ち上げることにより、ラチェット軸20を中心としてたとえば前フレーム5が後フレーム7に対して図中時計回り(図中矢印A方向)に回転するようになる。これにより、
後フレーム7と前フレーム4が互いに近接する方向に屈曲されるようになる。
その後は、図8(g)に示すように、カムレバー30を図中時計回り(図中矢印C方向)に回動させて後フレーム前端部7F側へ完全に傾倒させるとともに、フックレバー40を図中反時計回り(図中矢印D方向)に回動させてカムレバー30側へ完全に傾倒させる。このようなカムレバー30の回動によって、第1係止部材28も同方向に回動する。そして、第1係止部材28を孔26Bによって挿通する連結部材26は下方に移動し、回転防止ピン22はスプリング24の附勢力によってラチェット軸20の溝部20Bに歯合し、ラチェット軸20を中心とする後フレーム7と前フレーム5の回転が防止されるようになる。これにより、二輪車1の折り畳みが完了する。
次に、二輪車1を折り畳んだ状態から使用状態に至るまでの前記回動連結部8における機構の動きを、図8(h)〜図8(o)を用いて説明する。
図8(h)に示すように、フックレバー40をカムレバー30に対して起立させるように動作させる。この場合も、操作者は、二輪車1を支持しながら、フックレバー40を上方に持ち上げることによって、該フックレバー40を図中時計回り(図中矢印A’方向)に回動させ、カムレバー30に対して起立させるようにできる。この場合、フックレバー40の回動によって、フックレバー40の支軸40Aの周辺に設けられた爪部42Qが第1係止部材28の先端部に設けられた両持ち軸体28Nに係止されるようになる。
次に、図8(i)に示すように、フックレバー40をさらに起立させるようにカムレバー30に対して図中時計回り(図中矢印A’方向)に回動させることによって、第1係止部材28の先端部(両持ち軸体28Nが設けられた部分)がカムレバー30側へ近接するように回動される。これにより、該第1係止部材28が貫通された連結部材26が上方に持ち上がるように移動され、該連結部材26の上方への移動によって、回転防止ピン22がスプリング24の附勢力に抗して上方へ移動するようになる。これにより、回転防止ピン22によるラチェット軸20の溝部20Bへの歯合が解除される。そして、後フレーム7と前フレーム5とのラチェット軸20を中心とする回動が可能になる。
図8(j)は、たとえば前フレーム5をラチェット軸20を中心として図中反時計方向回り(図中符号E方向)に若干回転させている状態を示している。
次に、図8(k)に示すように、たとえば前フレーム5をラチェット軸20を中心として図中反時計方向回り(図中符号E方向)に若干回転させ、この回転を、さらに、図8(l)に示す状態になるまで続ける。その後、図8(m)に示すように、第1係止部材28の先端の両持ち軸体28Nとフックレバー40の爪部42Qとの係合を解除すると、第1係止部材28は図中時計回り方向に回動し、その突起部28Qが台座部5Aと互いに隣接し始める配置になる。
次に、図8(n)に示すように、カムレバー30を前フレーム5側に倒し、さらに、フックレバー40をカムレバー30側に倒すことによって、該フックレバー40の支軸40Aの近傍に形成された凹部42Aが両持ち軸体42Bに係合し始める位置にまで近づくようになる。この場合、第1係止部材28の先端に取り付けられている両持ち軸体28Nは、傾斜台部50の傾斜面50Aに当接され、支軸32側へ若干移動されていることから、フックレバー40は、該両持ち軸体28Nに干渉することなく、カムレバー30側に倒すことができる。
その後は、図8(o)に示すように、カムレバー30を完全に前フレーム5側に傾倒させる。そして、フックレバー40を完全にカムレバー30側に傾倒させることによって、第2係止部42が回動し、第2係止部42の凹部42Aが両持ち軸体42Bに係止される。
この場合、第1係止部材28の突起カム28Pがカムブラケット30Aの孔30Bの上端に位置づけられるようになり、第1係止部材28が支軸32側に若干移動され、第1係止部材28の突起部28Qと台座部5Aとの当接が強固になり、二輪車1の使用状態が維持されるようになる。
このように構成した折り畳み二輪車は、前フレーム5の後端部(前フレーム後端部5B)と後フレーム7の前端部(後フレーム前端部7F)との連結をラチェット軸20で行い、このラチェット軸20に歯合およびその解除がなされる回転防止ピン22を、スプリング24によって該ラチェット軸20に歯合するように附勢させるように構成し、後フレーム後端部7Bにカムレバー30を介して備えられたフックレバー40の他方向の揺動(後フレーム前端部7Fに対して起立させる揺動)によって、回転防止ピン22のスプリング24の附勢に抗してラチェット軸20への歯合を解除し、一方向の揺動(元に戻す揺動)によって、回転防止ピン22とラチェット軸20との歯合を確保するようにしたものである。このような機構は小型に構成でき、実施形態1で示すように、前フレーム後端部5Bおよび後フレーム前端部7Fに内蔵させて構成することができる。このため、該機構の動きによって操作者に不慮の傷害を与えるような憂いをなくした構成とすることができる。
(実施形態2)
実施形態1は、カムレバー30の先端に支軸40Aを有するフックレバー40を設けるようにしたものである。しかし、このフックレバー40を取り付けることなく構成するようにしてもよい。フックレバー40がなくても、カムレバー30の上述した操作を行うことができるともに、フックレバー40の操作によって該フックレバー40と前フレーム後端部5Bとの係合を図る部材(たとえば第2係止部42)を含む構成は、カムレバー30においても構成することができるからである。
(実施形態3)
実施形態1は、カムレバー30を後フレーム前端部7F側に軸支させ、これにより、第1係止部材28、連結部材26、回転防止ピン22等を後フレーム前端部7F側に設けるようにしたものである。しかし、これに限定されることはなく、カムレバー30を前フレーム後端部5B側に軸支させ、これにより、第1係止部材28、連結部材26、回転防止ピン22等を前フレーム後端部5B側に設けるようにしてもよい。同様の効果が得られるからである。また、このような構成においても、フックレバー40を設けないようにしてもよいことはもちろんである。
上述した説明から明らかとなるように、本発明による折り畳み二輪車によれば、レバー操作によって二輪車の使用状態および折り畳み状態の変換をワンタッチで行うことができ、その機構は、その動きによって操作者に不慮の傷害を与えることのないように小型化させるようにできる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1……二輪車、2……前輪、3……フロントフォーク、4……ヘッドチューブ、5……前フレーム、5A……台座部、5B……前フレーム後端部、6……後輪、7……後フレーム、7A……頭部付突起部、7F……後フレーム前端部、8……回動連結部、9……ダウンチューブ、10……チェーンステー、11……シートチューブ、12……連結部、20……ラチェット軸、20A……軸体、20B……溝部、22……回転防止ピン、22A……フランジ、24……スプリング、26……連結部材、26A……孔、26B……ガイド孔、26C……孔、28……第1係止部材、28P……突起カム、28Q……突起部、28N……両持ち軸体、28M……スプリング、30……カムレバー、30A……カムブラケット、30B……円弧状の孔、32……支軸、40……フックレバー、40A……支軸、42……第2係止部、42A……凹部、42B……両持ち軸体、42Q……爪部、50……傾斜台部、50A……傾斜面。

Claims (9)

  1. 前フレームの後端部と後フレームの前端部においてラチェット軸によって軸支される回動連結部を構成し、前記ラチェット軸を中心に前記前フレームと前記後フレームを回動可能にすることによって、使用状態と折り畳み状態との相互の移行を行うことのできる折り畳み二輪車用フレームであって、
    前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方に備えられ揺動し得るレバーと、
    前記ラチェット軸に歯合および歯合解除がなされる回転防止ピンと、
    前記回転防止ピンを前記ラチェット軸に歯合するように前記回転防止ピンの附勢を行う附勢手段と、
    前記使用状態への移行の際に、前記レバーの一方向の揺動によって、前記回転防止ピンの前記附勢手段によってラチェット軸への歯合を確保し、前記折り畳み状態への移行の際に、前記レバーの他方向の揺動によって、前記回転防止ピンを前記附勢手段の附勢に抗して前記ラチェット軸との歯合解除を行う機構手段と、を備えることを特徴とする折り畳み二輪車用フレーム。
  2. 使用状態において、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方に軸支されるとともに、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方との連結がなされる係止部材を備え、
    折り畳み状態において、前記レバーの前記他方向の所定以上の揺動によって、前記係止部材が揺動されるとともに前記回転防止ピンの前記ラチェット軸との歯合解除がなされることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み二輪車用フレーム。
  3. 前記レバーが前記他方向へ所定以上の揺動がなされた場合、前記回転防止ピンを前記附勢手段の附勢に抗してスライドさせる連結部材が備えられていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の折り畳み二輪車用フレーム。
  4. 前記レバーが前記他方向へ所定以上の揺動がなされた場合、前記回転防止ピンを前記附勢手段の附勢に抗してスライドさせる連結部材が備えられ、
    前記連結部材は、該連結部材に形成された長孔に前記係止部材が挿通されて設けられ、前記係止部材の揺動に応じてスライドするように構成されていることを特徴とする請求項に記載の折り畳み二輪車用フレーム。
  5. 前記レバーは、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部に対して起立する方向に回動する場合に前記他方向の揺動とし、前記前フレームの後端部側あるいは前記後フレームの前端部側に傾倒する場合に前記一方向の揺動としたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の折り畳み二輪車。
  6. 使用状態において、前記レバーが前記前フレームの後端部側あるいは前記後フレームの前端部側に完全に傾倒している場合、その表面が前記前フレームの後端部および前記後フレームの前端部の表面とほぼ面一になるようになっていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5のうちいずれかに記載の折り畳み二輪車用フレーム。
  7. 前記レバーは、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方に軸支される第1レバーと、前記第1レバーの先端部に軸支され前記第1レバーの揺動と反対の方向に揺動する第2レバーとで構成されることを特徴とする請求項1ないし6のうちいずれかに記載の折り畳み二輪車用フレーム。
  8. 使用状態において、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方に軸支されるとともに、前記前フレームの後端部あるいは前記後フレームの前端部のいずれか一方との連結がなされる係止部材を備え、
    折り畳み状態において、前記レバーの前記他方向の所定以上の揺動によって、前記係止部材が揺動されるとともに前記回転防止ピンの前記ラチェット軸との歯合解除がなされ、
    折り畳み状態において、第2レバーの揺動により前記回転防止ピンの前記ラチェット軸からの解除がなされ、使用状態において、前記第2レバーと前記係止部材との連動が解除されることを特徴とする請求項7に記載の折り畳み二輪車用フレーム。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の折り畳み二輪車用フレームを用いたことを特徴とする二輪車。
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